JP3122620U - 食品調理用容器 - Google Patents

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純一郎 倉持
剛太郎 中村
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株式会社新日本通商
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Abstract

【課題】容器内に異なる種類の野菜や肉、魚が混在していても、電子レンジにて加熱・調理した際に、調理ムラのない調理を行うことができる食品調理用容器を提供する。
【解決手段】蒸気圧調整弁16付きの食品調理用容器10の蒸気圧調整弁を食品調理用容器の内圧を外気圧力より3mb程度高く設定できる仕様とし、かつ食品調理用容器10の内部にゼラチン20を添加した。
【選択図】図1

Description

本考案は食品調理用容器に関し、特に電子レンジにて食品を加熱するのに適した食品調理用容器に関する。
従来から電子レンジにて、食品を加熱して調理するために、各種プラスチック製の容器が開発され、利用されている。また、工場であらかじめ野菜や肉、魚などを取り混ぜ、味付けをした食品をパック詰めし、家庭の電子レンジにて加熱調理するためのプラスチック容器も開発されて、利用されている(下記の特許文献1参照)。
特開2001−72143号公報
しかしながら、上記の特許文献1に記載の技術に代表されるように、従来の食品加熱用の容器を用いて、異なる種類の野菜や肉、魚などを同時に加熱した場合、ある種の食材は、柔らかくなっているのに、他の食材が未だ十分柔らかくなっていないと言う、いわゆる「調理ムラ」ができてしまうという問題があった。調理ムラをなくすため、最も加熱しにくい食材が柔らかくなるまで電子レンジの加熱時間を長くしたり、あるいは電子レンジの出力を上げたり、さらには、これらを併用すると、既に柔らかくなっている食材が極めて柔らかく、場合によっては原型がくずれてしまい、食感がとても悪くなってしまう。このように、従来の食品調理用容器を用いて異なる食材を電子レンジで加熱すると、すべての食材がほどよく加熱され、それぞれが適切な食感を有する状態で調理されるという状態を達成することはできなかったのである。
本考案は上記従来例の問題点に鑑み、容器内に異なる種類の野菜や肉、魚が混在していても、電子レンジにて加熱・調理した際に、調理ムラのない調理を行うことができる食品調理用容器を提供することを目的とする。
本考案は、上記目的を達成するために、蒸気圧調整弁付きの食品調理用容器の蒸気圧調整弁を食品調理用容器の内圧を外気圧力より3mb程度高く設定できる仕様とし、かつ食品調理用容器の内部にゼラチンを添加したものである。
すなわち本考案によれば、蒸気圧調整弁付きの食品調理用容器において、
電子レンジにて内部の食材を加熱したとき、前記蒸気圧調整弁が前記食品調理用容器の内圧を外気圧力より3mb程度高く設定できる仕様であり、かつ
前記食品調理用容器の内部にゼラチンが添加されたことを特徴とする食品調理用容器が提供される。
本考案によれば、異なる種類の野菜や肉、魚を同一の食品調理用容器に入れて電子レンジにより加熱した場合、すべての食材が程よく加熱・調理され、不必要に柔らかくなりすぎることがない。また、パスタや野菜を調理した場合、加熱時間の調整により、食感のよいアルデンデに仕上げることができる。
以下、図面を参照して本考案の実施の形態について説明する。図1は本考案に係る食品調理用容器の好ましい実施の形態の断面図である。食品調理用容器10は、本体12と蓋部14を有し、蓋部14の中央付近には図示省略の切り込みが設けられ、これを覆うように、蓋部14の表面(外側)には蒸気圧調整弁16が取り付けられている。後述する食材(食品)18とゼラチン20が本体12の内部に載置された後、蓋部14は、本体12の上部縁部にヒートシールなどにより接着されている。蒸気圧調整弁16は、加熱時に、蒸気圧調整弁16の内部の圧力が外気圧(大気圧)より3mbだけ高くなるよう設定されている。
この蒸気圧調整弁16としては、例えばボッシュ パッケージング テクノロジー(株)の「アロマフィンバルブ V−45」として知られている弁体で、紙又はポリエステルからなるセパレータの上に、ポリエステルからなる複数のフィルムを順次積層して、これらをアクリル樹脂からなる接着剤で貼りつけてある。このうち、2層のフィルムからなるメンブランにはダルマ型の貫通孔があり、これらのフィルムの間はシリコンオイルが充填されていて、その下のフィルムには切れ目があるが、常圧では弁が閉じている。加熱により内側の圧力が外側より3mb程高くなると、蓋部14に設けた切り込みを介して下のフィルム(内側のフィルム)の切れ目から膨張した空気が進入し、2層のフィルムの部分から空気がシリコンオイルを押し出し、横方向に空気が逃げる。こうしてこの弁は、内側の圧力が外側より3mb弱高くなるまでは、閉じていて、内側の圧力が外側より3mb程度高くなると、作動してわずかに開き、内部の蒸気を外部に放出するので、加熱中は、内部の圧力が外部より3mbだけ高く保たれることとなる。本体12の内部には食材18とゼラチン20が封入されている。食材18としては、生の野菜や、パスタ、肉、魚などが適宜選択される。また、必要に応じて調味料が添加される。ゼラチン20は、本体の内部の底部又は側部に付着される。
食品調理用容器10の本体12と蓋部14はポリプロピレン製とすることができる。従来は、一般にポリエチレンテレフタレート(PET)が使用されていたが、ポリプロピレン製とすることで、単価をローコストに抑えることができる。ゼラチン20の添加量としては、食材100g当たり、0.25g〜2.5g程度が適当である。ただし、食材の水分が多い場合は、ゼラチン量は多めとなり、水分が少ない場合はゼラチン量は少な目となる。この点については、実施例により後述する。今、食材100g当たり、1gのゼラチン添加が適当であるとすると、一般の一食分の食材であって食材18が約250gである場合、ゼラチン20は、2.5g程度となる。
調理時間、すなわち電子レンジによる加熱時間は、食材の内容と量、電子レンジの出力により変化するが、一般的な食材で250g程度の場合であって、電子レンジの出力が600Wであるとき、1分〜4分程度が適切である。ゼラチン20を添加していない従来例では、前述のように食材により加熱度合いが異なり、ある食材は既に柔らかくなっているにもかかわらず、他の食材が未だ硬いという現象が起こっていたが、本考案では、蒸気圧調整弁16が、加熱時に、蒸気圧調整弁16の内部の圧力が外気圧(大気圧)より3mbだけ高くなるよう設定されていて、またゼラチン20が適量添加されているので、食品調理用容器10の内部の蒸気圧が適切に保たれ、かつゼラチン20が溶解して各食材への熱伝導を効率よく行うという作用を奏するので、すべての食材が程よく調理され、すべての食材が例えばアルデンテな状態で食感よく提供される。
次に各種食材を本考案の食品調理用容器に入れて電子レンジで加熱した場合の最適加熱時間について説明する。次の表1は、人参、馬鈴薯、大根、南瓜(カボチャ)、さつま芋、ごぼう、ブロッコリー、ピーマン、キャベツ、玉葱、白菜を、500Wの電子レンジで加熱した場合の、各食材の大きさごとの加熱時間と調理状況を調べた結果を示すものである。表1中、◎は最もよく調理できたもの、○はある程度の好結果が得られたもの、△はやや具合の悪いもの、×は、かなり具合の悪いものを示す。この表から分かるように、本考案の食品調理用容器を用いた場合、3分30秒〜5分00秒程度加熱したときに、ごぼう以外のほとんどの食材が◎又は○であり、よって、使う食材とその大きさを適宜選択して組み合わせることにより、調理時間を、3分30秒、4分00秒、4分30秒、5分00秒のいずれかから選択すれば、組み合わせたすべての食材が程よく調理できることが分かる。
Figure 0003122620
次に、本考案の食品調理用容器で調理する料理例を実施例として説明する。表2は、「しゃきしゃきキャベツの回鍋肉」の場合の食材成分を原材料名として示している。同様に、表3は、「春雨入り水餃子のスープ」を、表4は、「ホクホクかぼちゃのクリームペンネ」を、表5は、「ほうれん草とフレッシュトマトのパスタ」を、表6は、「フレッシュトマトのミネストローネ」を示している。これらの表からわかるように、ゼラチンの量は、スープなど水分の多い場合は、食材100g当たり1.38g〜2.19gであるので、多くても2.5g程度が適当である。また水分の少ない他の料理の場合、ゼラチンの量は、食材100g当たり0.285g〜0.368gであるので、少なくとも0.25g程度が適当である。これらを総合すると、ゼラチンの量は、食材100g当たり0.25g〜2.5g程度が適当である。なお、表2〜表6に示す料理の場合は、家庭用の500Wの電子レンジの場合には、加熱時間は4分30秒が適当である。
Figure 0003122620
Figure 0003122620
Figure 0003122620
Figure 0003122620
Figure 0003122620
なお、本考案の実施の形態は食品調理用容器として説明したが、本考案は、上記食品調理用容器により包装された食品としてとらえることもでき、また、食品の調理方法としてとらえることもできる。すなわち、本考案によれば、蒸気圧調整弁付きの食品調理用容器に包装された食品において、
電子レンジにて内部の食材を加熱したとき、前記蒸気圧調整弁が前記食品調理用容器の内圧を外気圧力より3mb程度高く設定できる仕様であり、かつ
前記食品調理用容器の内部にゼラチンが添加されたことを特徴とする食品調理用容器に包装された食品が提供される。
また、蒸気圧調整弁付きの食品調理用容器を用いた調理方法において、
電子レンジにて内部の食材を加熱したとき、前記蒸気圧調整弁が前記食品調理用容器の内圧を外気圧力より3mb程度高く設定するステップと、
加熱前に前記食品調理用容器の内部にゼラチンを添加するステップとを有することを特徴とする調理方法が提供される。
また、電子レンジの出力により加熱時間は変化するが、家庭用の電子レンジで500Wで4分30秒の場合にレストラン用の電子レンジで1500Wの場合には、1分20秒が適当であり、上記と同様の好結果が得られた。
以上説明したように、本考案の食品調理用容器は、電子レンジで加熱する食材を包装して調理する容器、またかかる容器により提供される食材、食品、さらには、電子レンジ加熱食品(食材)の調理方法に関する産業において有用である。
本考案に係る食品調理用容器が食品を包装している状態を示す断面図である。
符号の説明
10 食品調理用容器
12 本体
14 蓋部
16 蒸気圧調整弁
18 食材(食品)
20 ゼラチン

Claims (3)

  1. 蒸気圧調整弁付きの食品調理用容器において、
    電子レンジにて内部の食材を加熱したとき、前記蒸気圧調整弁が前記食品調理用容器の内圧を外気圧力より3mb程度高く設定できる仕様であり、かつ
    前記食品調理用容器の内部にゼラチンが添加されたことを特徴とする食品調理用容器。
  2. 前記ゼラチンの量が、前記食材100g当たり0.25g〜2.5g程度であることを特徴とする請求項1に記載の食品調理用容器。
  3. 前記食品調理用容器がポリプロピレン製であることを特徴とする請求項1に記載の食品調理用容器。
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