JP3122501U - 震災用照明装置 - Google Patents

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光博 野原
良樹 高崎
健臣 三浦
一郎 吉田
宏之 菅
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株式会社土井製作所
有限会社エフワイ
常盤電業株式会社
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Abstract

【課題】地震発生時の振動等によって暗所となった例えば屋内において、床面等に散乱して周囲をスポットライト的に照明して、周囲状況を確認する明るさを確保する。
【解決手段】正立状態でスイッチオフとなって光源2が消灯し、倒立状態でスイッチオンとなって光源2が点灯するよう傾斜スイッチ11を内蔵して成る発光体3を備え、該発光体3が床P面上に落ちた際に倒立状態となって光源2が点灯するよう当該発光体3側面の対向位置に床P面接地用の平面部3Aを有する。また、発光体3をスイッチオフとなる正立状態で複数配列状に載置する壁掛設置用の台座を備える。傾斜スイッチ11は、発光体3が正立状態では接点を不導通にしてオフ状態にし、倒立状態では接点を導通にしてオンフ接点信号を発信する重錘を備えた重錘式の傾斜スイッチ11とする。
【選択図】図5

Description

この考案は、主として屋内において地震発生時の振動等によって周囲に散乱し、周囲をスポットライト的に照明して足下等を明るく照らし、例えば避難経路を照明するための震災用照明装置に関する。
従来から地震は昼夜を問わず頻繁に発生している。このとき屋内にいて地震が起きた際には、家具が倒れたり、棚が破損・破壊されたりすると同時にそれらに収納されていた例えば食器類が落下し、割れて床面上に散乱する。しかも窓ガラス、蛍光灯の照明器具等も割れてそれらのガラスの破片が床面上に散乱する。このため、現在一般的に販売されている地震対策グッズとしては、例えば家具や棚等と天井との間に突っ張り状態に介在させるためのつっかえ棒、窓ガラス等に直接張設される透明シート状のガラス飛散防止フィルム、地震で割れたときの蛍光灯の破片の飛散を防止するために蛍光灯を内包させる蛍光灯飛散防止カバー、家具の転倒を防止するために当該家具と床面との間に敷設される転倒防止シート、地震による開き戸の転倒・脱落を防止するための開き戸ストッパー等のような様々なグッズが提供されている。また、このような直接的な防災用品の他に、地震発生後の地震情報等を聴取し、避難のため等に周囲を照射するようにしたラジオ付きの懐中電灯も提供されている。
特になし
しかしながら、このような従来の地震対策の防災器具は、屋内における各種家具の転倒防止、危険物の周囲への飛散防止その他のためのもので、室内の照明が消えた場合の周囲状況を地震直後に実際の目で見て確認するためには全く役に立たない。また例えば屋内では昼間でも地震により電気供給が途絶え、照明が消えると真っ暗になる閉塞された場所があるため、屋内にいる人はとりあえず真っ先に外の明るい場所に避難することを考える。ただ、屋内は真っ暗になるのに加えて、一般的な居住用のマンション、住宅等では上記したような食器類やガラス等の破片による危険物が床面上に散乱している可能性が高く、しかも屋内にいる時は殆ど裸足なので下手に動くとかえって危険である。そのために震災時用に懐中電灯等を用意しておいてもすぐに取り出すことは困難で、これを使用できない可能性がある。さらに多くの建物に設置されている非常用電源も避難訓練時を除いて普段は使われないため、地震発生時のような非常時において正常に作動するのか疑問であるという問題点を有していた。
そこで、この考案は叙上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、地震発生後の停電等により暗所となった主として屋内において例えば周囲状況の視認、屋外への避難経路を確保するために、地震時の振動等によって小さい照明灯となる発光体を周囲に散乱させ、その発光体によって数分間にわたって足下等を照らすことができるようにした震災用照明装置を提供することを目的とする。
上述した課題を解決するため、この考案にあっては、正立状態でスイッチオフとなって光源2を消灯させ、倒立状態でスイッチオンとなって光源2を点灯させるよう傾斜スイッチ11を内蔵して成る発光体3を備え、該発光体3が床P面上に落ちた際に倒立状態となって光源2を点灯させるよう当該発光体3側面の対向位置に床P面接地用の平面部3Aを有して成るものである。なお、正立状態とは発光体3自体が何らかの手段・方法の規制によって立てられていることをいい、倒立状態とはその手段・方法の規制がない状態では自然に倒れていて、正立状態への規制が施されていないときであることをいう。
発光体3をスイッチオフとなる正立状態に規制し、落ちたときには正立状態の規制を解除するように複数配列状に載置させる壁掛設置用の台座4を備えたものとできる。
壁Qもしくは天井に揺動自在に吊下され、発光体3が互いにスイッチオフの正立状態となって挿入可能として成る収納体35と、この収納体35の下端開口側から若干離隔した状態で配され、収納体35内の発光体3を正立状態で係止させて収納体35自体を直立に保持させるものとした受け部38とを備えたものとできる。
傾斜スイッチ11は、発光体3が正立状態にあるときには転倒状態で接点を不導通にさせてオフさせ、発光体3が倒立状態にあるときには直立状態で接点を導通させてオン接点信号を発信させる重錘17を備えた重錘式の傾斜スイッチ11とすることができる。
傾斜スイッチ11は、隔離溝21を介して対向配置された一対の導体22A,22Bと、両導体22A,22B間を移動可能とした導電性球体23もしくは両導体22A,22B間を流動可能とした水銀を備え、隔離溝21の方向を回転させて導電性球体23もしくは水銀を隔離溝21位置に跨がせることで両導体22A,22Bが導通状態となって電源7から光源2に電流が流れて点灯する導電性球体式もしくは水銀式の傾斜スイッチ11とすることができる。
以上のように構成されたこの考案に係る震災用照明装置にあって、発光体3は、正立状態の規制時では、傾斜スイッチ11がスイッチオフとなって光源2を消灯状態にさせ、例えば地震の振動で落ちて床P面等に散乱されて正立状態の規制が解除されることで、発光体3側面の平面部3Aのいずれか一方が床P面に接地されて倒立状態となった際には、傾斜スイッチ11がスイッチオンとなって光源2を点灯状態にさせる。
壁掛設置用の台座4は、地震発生時の振動によって正立状態に規制していた複数の発光体3を全て同時に落下させ、規制を解除した倒立状態にさせる。
壁Qもしくは天井に揺動自在に吊下されている収納体35は、地震発生時に揺動して受け部38上で水平の横方向に傾かせ、当該収納体35の下端開口側を開放させて発光体3を順次落下させる。
発光体3に内蔵した重錘式の傾斜スイッチ11は、発光体3が正立状態では、重錘17は転倒状態に維持されていることで接点を不導通にさせて接点をオフにさせる。一方、発光体3の平面部3Aが床P面に接地されて倒立状態となった際には、重錘17は直立状態となって接点を導通させてオン接点信号を発信させる。
導電性球体式もしくは水銀式の傾斜スイッチ11は、発光体3が正立状態では、導電性球体23もしくは水銀は例えばいずれか一方の導体22A側に配置された状態となり、両導体22A,22Bは隔離溝21によって離間させたままのスイッチオフの状態を維持させる。一方、発光体3の平面部3Aが床P面に接地されて倒立状態となった際には、導電性球体23もしくは水銀は隔離溝21に跨り両導体22A,22Bを導通状態にさせ、電源7から光源2に電流が流れて点灯させる。
この考案によれば、例えば屋内の壁Q等に設置しておくことで、地震発生時の停電等により暗所となった屋内においても、地震の振動その他によって周囲に落ちて発光体3が散乱して足下を照らすことができる。そのため周囲状況を目で見て確認できることでひとまずの安心感を得ることもでき、また例えば屋外への避難経路を照明し、避難するために例えば数分間にわたってこれらを明るくすることができる。
すなわちこれはこの考案が、正立状態でスイッチオフとなって光源2を消灯させ、倒立状態でスイッチオンとなって光源2を点灯させるよう傾斜スイッチ11を内蔵して成る発光体3を備え、該発光体3が床P面上に落ちた際に倒立状態となって光源2を点灯させるよう当該発光体3側面の対向位置に床P面接地用の平面部3Aを有して成るからである。これによって、地震発生時の振動等によって周囲に散乱し、例えば照明が途絶え、暗所となった屋内において床P面に落下散在した複数の発光体3でもってスポットライト的に足下等を明るくし、危険物その他を視認でき、周囲の状況を実際の目で見て確認できる安心感も得られる。また、発光体3を持参携帯することで移動時の周囲をも僅かでも照明でき、さらに例えば屋外への避難経路を容易に照明することができる。
発光体3をスイッチオフとなる正立状態に規制し、落ちたときには正立状態を解除するように複数配列状に載置させる壁掛設置用の台座4を備えたので、地震発生時に複数の発光体3を全て同時に落下させることができ、しかも震災時でない通常時においては台座4上の発光体3は点灯しないため、電力の無駄な消耗を防ぐことができる。
壁Qもしくは天井に揺動自在に吊下され、発光体3が互いにスイッチオフの正立状態となって挿入可能として成る収納体35と、この収納体35の下端開口側から若干離隔した状態で配され、収納体35内の発光体3を正立状態で係止させて収納体35自体を直立に保持させるものとした受け部38とを備えたので、地震発生時に揺動する収納体35が受け部38の横方向に傾くことで当該収納体35の下端開口側が開放されるから、ここから発光体3を連続して落下させることができる。
傾斜スイッチ11は、発光体3が正立状態にあるときには転倒状態で接点を不導通にさせてオフさせ、発光体3が倒立状態にあるときには直立状態で接点を導通させてオン接点信号を発信させる重錘17を備えた重錘式の傾斜スイッチ11としたので、発光体3側面の対向位置に形成されている平面部3Aに対応して、二つの傾斜スイッチ11を使用することで、発光体3の倒立方向を問わずに容易に点灯させることができる。
傾斜スイッチ11は、隔離溝21を介して対向配置された一対の導体22A,22Bと、両導体22A,22B間を移動可能とした導電性球体23もしくは両導体22A,22B間を流動可能とした水銀を備え、隔離溝21の方向を回転させて導電性球体23もしくは水銀を隔離溝21位置に跨がせることで両導体22A,22Bが導通状態となって電源7から光源2に電流が流れて点灯する導電性球体式もしくは水銀式の傾斜スイッチ11としたので、一つの傾斜スイッチ11であっても発光体3自体を確実、容易に点灯させることができる。
特に、導電性球体式もしくは水銀式の傾斜スイッチ11自体は、例えば工事による揺れや車両等の振動等の所謂一般生活振動では反応せず、地震振動のみに反応する極めて信頼性のあるスイッチであるため、震災時でない一般生活振動環境における発光体3の不用意な点灯を未然に防止することができる。しかも、高度な耐振性、耐衝撃性、耐熱性等を有する傾斜スイッチ11を備えた信頼性の高い発光体3を作製することができる。
尚、上記の課題を解決するための手段、考案の効果の項夫々において付記した符号は、図面中に記載した構成各部を示す部分との参照を容易にするために付したもので、図面中の符号によって示された構造・形状にこの考案が限定されるものではない。
以下、図面を参照してこの考案を実施するための最良の一形態について説明する。図において示される符号1は、地震時の振動で落ちて倒立状態になったとき、停電等により屋内が暗所となった際に周囲を明るくし、さらに例えば屋外へ通じる避難経路を照明できる仕組みを備えた立て置きタイプの震災用照明装置である。
この震災用照明装置1は、図1および図2に示すように、例えば発光ダイオードであるLED(Light Emitting Diode)ライト等の光源2を内蔵使用し、端部が半球面状になっている略繭玉形状の小型で軽量な発光体3と、該発光体3をスイッチオフとしておく正立状態で複数配列状に載置させるための壁掛設置用の台座4とから構成されている。そして地震の発生時に台座4から複数の全ての発光体3が床P面上に落ちて散乱した際に当該発光体3がスイッチオンとなる倒立状態となって、発光体3に内蔵の光源2が点灯し、床P面を広範囲にわたって点状にスポットライト的に照明することで周囲を明るく照らすようにしてある。
また、発光体3の台座4からの落下時における衝撃でも、当該発光体3自体は堅牢で破損・破増されないものとし、しかも小型且つ軽量なものとなるよう、例えば透明な合成樹脂製の材質を使用してある。これは、発光体3自体が割れてこれの破片が床P面に散乱されることで移動時、避難時に足を怪我させたり、あるいは発光体3が台座4から頭上に落ちて頭部を怪我させたりしないようにするための配慮である。
以下に立て置きタイプの震災用照明装置1の各構成部分について説明する。発光体3は、図5に示すように、例えば略繭玉形を呈する中空の透光部材によって形成されており、長手方向に沿って立てたときの長手側面における相対向する部分には、当該発光体3が床上に落ちた際に横向きの倒立状態となって接地できるようにした平面部3Aが形成されている。具体的な発光体3の大きさとしては、例えば長手方向の長さを5cm、両平面部3A間の幅員を2.2cm、両平面部3Aに対する側面間の幅員を2.7cm程度に形成してある。
この発光体3内部における中央には、両側面それぞれに後述する重錘式による傾斜スイッチ11の頭部に当る蓋14側が互いに逆向きの対状配置となるよう当該傾斜スイッチ11側面を当接配置させて成る基板5が当該発光体3の長手方向に対して直角に配されている。この重錘式の傾斜スイッチ11は、後述するように発光体3自体が正立状態にあるときではスイッチオフとなり、発光体3自体が倒立状態にあるときではスイッチオンとなる。一方の傾斜スイッチ11の頭部が発光体3の一方の平面部3Aの内壁に向けられ、他方の傾斜スイッチ11の頭部が発光体3の他方の平面部3Aの内壁に向けられている。したがって、倒立した発光体3のいずれかの平面部3Aが床P面等に当接接地された際には、傾斜スイッチ11のいずれか一方が必ずスイッチオンとなる。
また、発光体3内部における長手方向に沿った両側には、前記傾斜スイッチ11の基板5と並行となるように光源2用の基板5が配され、この基板5片面には、傾斜スイッチ11とリード線6を介して電気的に接続された例えばLED等の光源2が発光体3内から外方に向くようにして配設されている。さらに、いずれか一方の光源2用の基板5には、例えばボタン型リチウム電池等による電源7が電気的に接続されている。
台座4は、図2に示すように、水平面部4Aと垂直面部4Bとによって略L字形の棚状に形成されており、水平面部4Aには、中央に開口を有する円弧状凹部4Cが例えば5つ並列に配置され、一方、垂直面部4Bの両端上側には台座4自体を壁Qに取り付けるためのネジ孔9が設けられている。そして円弧状凹部4Cには、発光体3両端のうちいずれか一方の半球面状部分が載せられることで発光体3を正立状態として、すなわち当該発光体3における傾斜スイッチ11がオフとなるようにして、水平面で例えば5つにして並列に配置されるようにしてある。
次に、傾斜スイッチ11の具体的な構成について説明する。重錘式の傾斜スイッチ11は、図6に示すように、絶縁材で形成した円筒状の基台12の上部開口面をオーリング13を介して、絶縁材で形成した円筒状の蓋14で閉塞することで内部に水密状態となった空洞部が形成される。この空洞部の底面には一対の固定接点15が露出して配置され、該両固定接点15からは空洞部の外部に向けて端子16が導出され基板5に実装される。また空洞部内には、上方に向かうに従って漸次直径が細くなった載頭円錐形状の重錘17が転倒可能となるように内装され、この重錘17の下面には、固定接点15に対し点接触可能とした先細の複数の突片18Aを有する導電性バネ材による可動接点18が付設されていることで構成されている。
発光体3自体が倒立状態にあるとき、傾斜スイッチ11が直立状態となって重錘17が空洞部内部で直立している場合には、図6(b)に示すように、可動接点18の突片18Aは両固定接点15に接触してオン接点信号を発信するようにしている。一方、発光体3自体が正立状態にあるとき、傾斜スイッチ11が転倒状態となって重錘17が空洞部内部で転倒した際には、図6(c)に示すように、可動接点18は少なくとも2個の突片18Aを支点として傾き、他の突片18Aは空洞部の底面から浮き上がることで可動接点18が両固定接点15の間から離れて光源2回路を開成するオフとなるようにしている。また傾斜スイッチ11が転倒状態となった場合には、重錘17の上面と蓋14との間に隙間があるため、重錘17の可動接点18における突片18A全てが両固定接点15から離れてオフとなるようにしている。
また、傾斜スイッチ11の他の構成としては、前記した載頭円錐形状の重錘17を利用した重錘式の傾斜スイッチ11に替えて導電性球体式の傾斜スイッチ11を使用することができる。すなわち、この傾斜スイッチ11は図7に示すように、中央に隔離溝21を設けてドーム状の一対の導体22A,22Bが離間して対向配置され、一方の導体22Aと他方の導体22Bとはリード線6を介して光源2および電源7に直列に接続されている。そして、この両導体22A,22B間で移動可能となるよう直径が隔離溝21の幅員よりも若干大きな例えば鉄製等の導電性の導電性球体23が配置され、該導電性球体23の周側面の一部が隔離溝21に跨るように嵌り込むことで当該導電性球体23を介して両導体22A,22Bが導通状態となるようにしてある。
発光体3内部においては、両導体22A,22Bはこれらの間の隔離溝21の方向が発光体3の左右の平面部3Aに直交するようにして配置される。こうすることにより例えば図7(a)に示すように、発光体3自体が正立状態で、傾斜スイッチ11が転倒されることで導電性球体23は一方の導体22A側に配置された状態となり、両導体22A,22B相互が隔離溝21によって離間されているときにはスイッチオフの状態のままである。
一方図7(b)に示すように、発光体3自体が倒立状態で、傾斜スイッチ11が時計廻りあるいは反時計廻りのいずれかの方向に回転して直立状態となると、導電性球体23の周側面の一部が隔離溝21に嵌り込む状態となり、両導体22A,22B相互間に跨るようになると当該導電性球体23を介して両導体22A,22Bが導通状態となって電源7から光源2に電流が流れて点灯する。
また、傾斜スイッチ11として導電性球体等の硬球を使用した硬球式感震器に替わりに、液体金属である水銀を使用した水銀式感震器を採用することもできる。これは図9に示すように、例えばヘリウムデイテクタにて0.01Pa立方cm/sec以下の気密性を有する略ボタン型の容器41内に、前記した導電性球体式の傾斜スイッチ11と同様に隔離溝21を設けて互いに対向する一対の導体22A,22Bが配されており、さらに両導体22A,22B間を往復流動できるようにした水銀が容器41内に封入されている。また、導体22Aの端子42Aが容器41の下面中央からL字状に引き出され、導体22Bの端子42Bが容器41の周側面から引き出されている。これら端子42A,42B間の抵抗は、100mΩ以下である。
そしてこの水銀式感震器が転倒状態から時計廻りあるいは反時計廻りのいずれかの方向に回転して直立状態となると、水銀が隔離溝21内に流れ込む状態となり、当該水銀を介して両導体22A,22Bが導通状態となって電源7から光源2に電流が流れて点灯するものとしている。具体的には、この水銀式感震器の動作角度は、転倒状態から前後左右の回転方向については20度〜60度の傾斜角度でスイッチオンとなるように設定され、また前後左右回転方向について復帰角度15度以上でスイッチオフとなるように設定されている。また、耐久性としては、例えば100V100W電球の負荷をAC110Vにて作動させる場合、水銀式感震器の容器41を70度以上傾斜させると2秒間点灯、30秒間消灯のオンーオフサイクルを約5000回行えるものとしてある。しかもこれらの特徴に加えて、高度な耐振性、耐衝撃性、耐熱性等を備えている。
また、傾斜スイッチ11は図8(a)に示すように、これの一対を並列接続して使用することで、例えば発光体3自体がいずれの方向に倒立しても確実に光源2を点灯させるようにできる。もとより図8(b)に示すように、この傾斜スイッチ11を一つにすることも可能である。
次に、以上のように構成された最良の形態についての使用、動作の一例について説明する。先ず、図2に示すように、台座4を、これの垂直面部4Bに挿通したネジ8によって壁Qに固定しておく。そして台座4の水平面部4Aにおける5つにして並列に配してある円弧状凹部4Cそれぞれに発光体3を正立状態に規制した状態で載せておく。このとき、発光体3の傾斜スイッチ11は転倒状態とあるため、スイッチオフとなり光源2は消灯している。
地震発生時には、図1に示すように、壁Qと共に台座4全体が揺れるため、台座4上に載せられている発光体3は円弧状凹部4から離脱、落下して床P面上に散乱する。このとき発光体3はこれのいずれかの平面部3A側が床P面に当接接地された状態で倒立状態となって、すなわち正立状態への規制が解除された状態で周囲に散乱するため、発光体3に内蔵の傾斜スイッチ11が直立状態となってスイッチオンとなって光源2が点灯し、床P面を広範囲にわたって散乱してスポットライト的に照明する。
図3、図4には、本形態における震災用照明装置1の他例が示されており、ここでは震災用照明装置1自体を屋内の壁Qあるいは天井等にインテリア感覚で設置できる吊り掛けタイプとしてある。すなわち、この吊り掛けタイプの震災用照明装置1は、図4に示すように、壁Qにネジ8で固定された縦長帯板状の壁取付材31の上端からアーチ状に上部アーム32を延設しておき、この上部アーム32先端には例えば鎖による吊下材33を介してネジキャップ34の頂部中央が連結される。そしてこのネジキャップ34の開口側ネジ部分に内径約3cm、長さ25cm程度の筒状の収納体35の上端開口側がねじ込まれ、さらにネジキャップ34上側から収納体35全部を覆うように、例えば鈴蘭の花をイメージした笠筒状の外套材36が被せられる(図3参照)。
このようにネジキャップ34、収納体35、外套材36それぞれは上部アーム32先端において吊下材33を介して揺動自在となるように吊下される。また、壁取付材31の下端からは下部アーム37を介して円板状の受け部38が取り付けられ、該受け部38は、収納体35の下端開口側縁部から若干離隔した状態で配置される。そして、図4(a)に示すように、収納体35の中には例えば5つの発光体3が筒方向に沿って互いにスイッチオフの正立状態となって挿入され、最下段にある発光体3が受け部38上面に係止された状態で収納体35自体が直立に保持されているものとしてある。
地震発生時には、図3(b)および図4(b)に示すように、上部アーム32先端に吊下材33を介して吊下されているネジキャップ34、収納体35、外套材36それぞれが一体となって揺動される。そうすると収納体35全体が受け部38の横方向に傾き、収納体35下端が開放されて、内部の最下段の発光体3から順次に受け部38上面を滑るようにして収納体35の下端開口側から発光体3が次々と落下される。そして、全ての発光体3はこれが床P面上に落ちて散乱した際には、当該発光体3の平面部3Aが床P面に当接接地される状態となるため、倒立状態にある傾斜状の発光体3自体は内蔵の傾斜スイッチ11が直立状態となるスイッチオンとなって光源2が点灯し、床P面を広範囲にわたってスポットライト的に照明するのである。
尚、この吊り掛けタイプの震災用照明装置1を天井に設置する場合には、ネジキャップ34、収納体35、外套材36それぞれは天井から垂下させた上部アーム32先端において吊下材33を介して揺動自在となるように吊下され、受け部38は不図示の床P面からの直立アームもしくは壁Qからの水平アーム等を介して、収納体35の下端開口側縁部から若干離隔した状態に配置されば良い。
また、発光体3の事前の配置形態・態様は図示例に限定されず、要は、通常時ではスイッチオフの正立状態に規制して多数のものが適当に載置セットされていて、地震の振動時等にその載置セット位置から飛び出しあるいは外れて床P面等に散乱し、その散乱時に正立状態の規制を解除して転倒傾斜してスイッチオンして照明・発光すればよいのである。
この考案を実施するための最良の形態における立て置きタイプの震災用照明装置の地震発生時の状態を示す斜視図である。 同じく立て置きタイプの震災用照明装置の一例を示し、(a)は正面から見た縦断面図、(b)は側面から見た縦断面図である。 同じく壁等にインテリア感覚で設置した状態の吊り掛けタイプの震災用照明装置の一例を示し、(a)は通常時の静止状態における斜視図、(b)は地震発生時の振動に伴って発光体が落下する状態を示す斜視図である。 同じく壁等にインテリア感覚で設置した状態の震災用照明装置の一例を示し、(a)は通常時の静止状態における側断面図、(b)は地震発生時の振動に伴って発光体が落下する状態における側断面図である。 同じく床面に倒立状態で置かれた発光体の一例を示し、(a)は正断面図、(b)は平断面図、(c)は側断面図である。 同じく重錘式の傾斜スイッチの一例を示し、(a)は平面図、(b)は発光体が倒立状態にあって傾斜スイッチが直立しているスイッチオン状態の縦断面図、(b)は発光体が正立状態にあって傾斜スイッチが転倒しているスイッチオフ状態の縦断面図である。 同じく導電性球体式の傾斜スイッチの一例を示し、(a)は傾斜スイッチが転倒しているスイッチオフ状態の概略図、(b)は傾斜スイッチが直立しているスイッチオン状態の概略図である。 同じく傾斜スイッチの接続回路構成を示すもので、(a)は傾斜スイッチを並列した場合の回路図、(b)は一個の傾斜スイッチを使用した場合の回路図である。 水銀式の傾斜スイッチの一例を示した斜視図である。
符号の説明
P…床 Q…壁
1…震災用照明装置 2…光源
3…発光体 3A…平面部
4…台座 4A…水平面部
4B…垂直面部 4C…円弧状凹部
5…基板 6…リード線
7…電源 8…ネジ
9…ネジ孔
11…傾斜スイッチ 12…基台
13…オーリング 14…蓋
15…固定接点 16…端子
17…重錘 18…可動接点
18A…突片
21…隔離溝 22A,22B…導体
23…導電性球体
31…壁取付材 32…上部アーム
33…吊下材 34…ネジキャップ
35…収納体 36…外套材
37…下部アーム 38…受け部
41…容器 42A,42B…端子

Claims (5)

  1. 正立状態でスイッチオフとなって光源を消灯させ、倒立状態でスイッチオンとなって光源を点灯させるよう傾斜スイッチを内蔵して成る発光体を備え、該発光体が床面上に落ちた際に倒立状態となって光源を点灯させるよう当該発光体側面の対向位置に床面接地用の平面部を有して成ることを特徴とする震災用照明装置。
  2. 発光体をスイッチオフとなる正立状態に規制し、落ちたときには正立状態の規制を解除するように複数配列状に載置させる壁掛設置用の台座を備えた請求項1記載の震災用照明装置。
  3. 壁もしくは天井に揺動自在に吊下され、発光体が互いにスイッチオフの正立状態となって挿入可能として成る収納体と、この収納体の下端開口側から若干離隔した状態で配され、収納体内の発光体を正立状態で係止させて収納体自体を直立に保持させるものとした受け部とを備えた請求項1記載の震災用照明装置。
  4. 傾斜スイッチは、発光体が正立状態にあるときには転倒状態で接点を不導通にさせてオフさせ、発光体が倒立状態にあるときには直立状態で接点を導通させてオン接点信号を発信させる重錘を備えた重錘式の傾斜スイッチとした請求項1乃至3のいずれか記載の震災用照明装置。
  5. 傾斜スイッチは、隔離溝を介して対向配置された一対の導体と、両導体間を移動可能とした導電性球体もしくは両導体間を流動可能とした水銀を備え、隔離溝の方向を回転させて導電性球体もしくは水銀を隔離溝位置に跨がせることで両導体が導通状態となって電源から光源に電流が流れて点灯する導電性球体式もしくは水銀式の傾斜スイッチとした請求項1乃至3のいずれか記載の震災用照明装置。
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