JP3217299U - スポット光ではない３６０度明るい懐中電灯 - Google Patents

Abstract

【課題】あえて通常の筒型とは異なる拡大鏡に類似した形状に複数のＬＥＤ電球を内蔵する事で、３６０度の全天周囲を広範囲に照らす事を可能とする拡大鏡型懐中電灯を提供する。
【解決手段】ＬＥＤ電球の光を凸レンズ１によって空間的に広範囲に拡散させる為に凸レンズ１下部にＬＥＤ電球５個３を埋め込んだ。このようにする事で、発生した光がプラスチック製凸レンズ１とプラスチック製透明フレーム２を透過して３６０度の全天周囲を照らす事が可能となる。
【選択図】図１

Description

本考案は、既存の懐中電灯とは異なり、光を拡大鏡の凸レンズによって拡散させるものである。

従来の懐中電灯は筒型が基本形状であり、光量を増すには内蔵電球の数を増やす・強力な種類の電球を使うのが主であった。

従来の筒型懐中電灯では光がスポットとして照射される為周囲の状況が把握し辛く、周囲を確認する為には保持する手、或いは身体ごと動かす必要があった。

この問題を解決する為に、本考案は所謂「拡大鏡」の形を取っている。凸レンズ下部にＬＥＤ電球を５個埋め込む事により、生じた光がレンズを通して様々な方向に拡散する。また、拡大鏡サイズで小型である事により、腕を動かさずとも持ち出を手の中で回転させるだけで簡単に向きを変えられるという利点もある。

第一に、緊急時・災害時における非常灯としての効果が挙げられる。通常の筒型懐中電灯では前述した通り光がスポットとして集中するので周囲の状況が把握し辛いが、当考案では凸レンズを通して３６０度の全天周囲に光が拡散するので、保持者を中心とした「空間」を照らす事が可能である。室内空間では、約２０畳の広さまでを照らし出せる事を確認済みである。また保持せずとも持ち手下部の穴によって様々な場所に吊り下げる事が出来るので、停電時等の光源にも利用可能である。

第二に、ＬＥＤ電球の光量による咄嗟の場合の防犯グッズとしての効果が挙げられる。スイッチを入れるだけで強力な光が目を刺すので、向かって来た不審者に目くらましをする事が可能である。一般的な歩道の幅員を十分に照らし出す事の出来る光量なので、特に女性の夜道の一人歩きでは有用である。

本考案の正面・裏面図、及び側面図である。

ＬＥＤ電球が内蔵されている側が正面となるので、そちらを進行方向に向け裏面の電源ボタンを親指でスライドして点灯させる。足元を見たければ正面を地面に向けて点灯させれば良い。副次的効果として、当然ながら拡大鏡としての機能も持ち合わせている。

以下、添付図面に従って一実施例を説明する。 １はプラスチック製であり、光拡散、及び拡大鏡としての機能を併せ持つ。 ２は他フレーム部分とは異なる無色透明のプラスチックフレームである。着色されたフレームでは光を遮ってしまうが、透明にする事で透過させる事が可能となり、非常灯として更なる光量の確保に成功している。 ３は光量、耐久性に優れた５個のＬＥＤ電球である。奇数個とする事で真中のＬＥＤ電球を凸レンズの真下に配置する事が出来、左右均等な光の拡散を目指している。側面図から見て取れる通り、あえて角度を付けてフレームに埋め込む事で光が凸レンズに侵入して拡散し、通常の筒型懐中電灯よりも広範囲を照らし出す。 ４は電源スイッチであり、これを上方向にスライドさせる事によって点灯させる。 ５は吊り下げ様の穴であり、天井や壁面に本考案を吊るして応用的に用いる事を可能としている。

既に考案の効果第一項・第二項に挙げられている通り、災害時における非常用としての利用可能性・特に女性向けの防犯グッズ、が考えられる。 まず第一項の補足として、本体を硬い金属に変更した上でステンレススチール製の窓割り用ピックをフレームに組み込めば、更なる災害用備品としての用途が広がる。他には、通常の筒型懐中電灯の用途と同じスポット照射用ＬＥＤ電球をフレーム正面に内蔵すれば、全天周囲を照らしつつ更にスポット光で見たい物をはっきり照らし出す事も可能となる。 第二項の補足としては、ＬＥＤ電球の色を変更する事で、更なる防犯が可能となる。例えば赤色に変更すれば、不審者への威圧感もさる事ながら、周囲へ緊急事態を知らせるサインともなる。 他に考えられる利用可能性として、発展途上国への光源供給がある。電気設備が整っていない場所であっても、乾電池さえあればＬＥＤ電球の省エネ・長寿命により長期間の使用が可能となる。

１ プラスチック製凸レンズ
２ プラスチック製透明フレーム
３ 白色ＬＥＤ電球５個
４ 電源スイッチ
５ 吊り下げ様の穴

Claims (1)

1. 従来の筒型懐中電灯ではなく、ＬＥＤ電球の光を凸レンズによって空間的に広範囲に拡散させる拡大鏡型懐中電灯

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