JPH09161515A - 局所照明装置 - Google Patents

局所照明装置

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Publication number
JPH09161515A
JPH09161515A JP2829696A JP2829696A JPH09161515A JP H09161515 A JPH09161515 A JP H09161515A JP 2829696 A JP2829696 A JP 2829696A JP 2829696 A JP2829696 A JP 2829696A JP H09161515 A JPH09161515 A JP H09161515A
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JP
Japan
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led
local
illumination device
light
lighting device
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Application number
JP2829696A
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English (en)
Inventor
Yasunori Yonezawa
康則 米澤
Tomoaki Fujii
智明 藤井
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】電源部の寿命を飛躍的に向上させ、長期にわた
って新しい電源部を必要とすることなく使用できる局所
照明装置を提供する。 【解決手段】周囲の明暗を判断する光センサ手段1を備
える。AC100Vコンセントを必要としない電池手段
2を備える。電池手段2を電源とする照明手段3を備え
る。周囲の人体の有無を検知する人感センサ手段4を備
える。周囲が暗い時及び周囲の人体の存在を検知した時
にのみ照明手段3を作動させる局所照明装置である。照
明手段3にLEDを用いた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、AC100Vコン
セントがない場所であっても周囲を照明することができ
る局所照明装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、乾電池や充電式電池、バッテリー
等の電池手段を電源として周囲の照明を行うことができ
る局所照明装置が提供されている。これらのものは、夜
に周囲が暗くなると自動点灯したり、人が近くに来た場
合にのみ点灯させるなどのセンサーライトである。
【0003】これらの局所照明装置は、AC100Vコ
ンセントが配置されていない廊下、通路、階段、玄関、
物置等に設置されるものであり、予め住宅に設置されて
いる照明器具では照明を行うことができないところや、
あったとしても単に通過するだけでわざわざ照明器具を
点灯しなかったり、夜の用便の時に本来の照明器具を点
灯すると眩しすぎて目が冴えてしまうためにほのかな安
心を与える程度の光として利用されている。
【0004】したがって、上記のようなものは弁当箱程
度の大きさのケースの中に電池と消費電力が少なく光量
の大きい豆球(例えば、クリプトン球やピリケン球やニ
ップル球)が利用され、センサ手段として明暗判定用に
光センサが利用され、人感センサ用に熱線、赤外線、
光、超音波等が用いられている。また、最近では人感セ
ンサ手段として電流の少ない熱線が主力になりつつあ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の電
池式の局所照明装置は、どこでも使用することができる
利点がある反面、電池寿命が短いという欠点がある。廊
下等に設置し、夜に家の人が通過するたびに一定時間
(例えば、10秒)豆球を点灯する使用方法では、夕方
から就寝までに数十回は点灯し、そのたびに数百ミリア
ンペアの電流を消費するため、市販されている乾電池で
は約2か月程度で電池容量を使い切り、長期にわたって
使用することができないという問題あった。つまり、一
般的に利用されている乾電池を電源としている時計のよ
うに電源部が約一年程度持たないと使用者に不満が残る
ものである。
【0006】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、電源部の寿命を飛躍的に向上させ、長期にわ
たって新しい電源部を必要とすることなく使用すること
ができ、屋内あるいは屋外においてAC100Vコンセ
ントがない場所であっても周囲を照明することができる
局所照明装置を提供しようとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1の発明では、周囲の明暗を判断する光セン
サ手段1と、AC100Vコンセントを必要としない電
池手段2と、この電池手段2を電源とする照明手段3
と、周囲の人体の有無を検知する人感センサ手段4を有
し、周囲が暗い時及び周囲の人体の存在を検知した時に
のみ照明手段3を作動させる局所照明装置であって、照
明手段3にLEDを用いたことを特徴とするものであ
り、照明手段3として消費電力の少ないLEDを用いる
ことで電池手段2の寿命を飛躍的に向上させることがで
き、長期にわたって新しい電池手段2を必要とすること
なく使用することができる。
【0008】請求項2の発明では、請求項1においてL
EDの指向性を拡散するレンズカバー手段5を設けたこ
とを特徴とするものであり、照明手段3による照明範囲
を広くすることができる。請求項3の発明では、請求項
1において指向性の鋭いLEDを用いたことを特徴とす
るものであり、部分的な照明を行うことができて懐中電
灯としても用いることができる。
【0009】請求項4の発明では、請求項1において黄
色を発光するLEDを用いたことを特徴とするものであ
り、照明効果を増大させることができる。請求項5の発
明では、請求項4において黄色以外の色を発光するLE
Dを加えたことを特徴とするものであり、光が当たる面
の壁の色等によって左右されることなく安定した照明効
果を得ることができる。
【0010】請求項6の発明では、請求項4において緑
色を発光するLEDを加えたことを特徴とするものであ
り、光が当たる面の壁の色等によって左右されることな
く安定した照明効果を得ることができる。請求項7の発
明では、請求項1において電池手段2の電源供給限界と
LED点灯電圧限界が一致する回路手段を備えたことを
特徴とするものであり、電池手段2の寿命を向上させな
がらロスが発生することなく電池手段2を利用すること
ができる。
【0011】請求項8の発明では、請求項1においてス
ポットビームか拡散ビームを選べるレンズカバー手段5
を備えたことを特徴とするものであり、照明状態を任意
に選択することができる。請求項9の発明では、請求項
1において壁部または天井部に設置可能とし、床面に広
くLED照明光を分散する手段を有することを特徴とす
るものであり、鋭い指向性であっても広い範囲が照射で
きる。
【0012】請求項10の発明では、請求項9において
LED照明の照射範囲より人感センサエリアを広く設定
する手段を有することを特徴とするものであり、目的の
場所に人が移動するために歩行にて接近する際、その動
きをいち早く検知して目的先の足元を照明することがで
きる。請求項11の発明では、請求項9において複数個
のLEDと、それぞれのLEDの照射方向を異ならせる
手段を有することを特徴とするものであり、床面の照射
範囲を拡げることができる。
【0013】請求項12の発明では、請求項9において
複数個のLEDを一列に並設する手段を有し、列方向に
マウント角度を変化させたことを特徴とするものであ
り、一般的な家屋の廊下イの床面広さを照明することが
できる。請求項13の発明では、請求項12においてL
ED照射ビームの軸方向性を均一に整える補正レンズ手
段を設けたことを特徴とするものであり、補正レンズ手
段によってLED照射ビームの軸方向性を均一に整える
ことで廊下イの床面への照射具合を均一化することがで
きる。
【0014】請求項14の発明では、請求項9において
LEDビームを狙いの場所に自由自在に設定できる取付
手段を有することを特徴とするものであり、LED光を
照射する場合に微妙な角度設定が可能となる。請求項1
5の発明では、請求項1において複数個のLEDを一列
に並べる手段と、指向性を有する人感センサ手段を軸線
上に配設したことを特徴とするものであり、人感センサ
手段の検知エリアとLEDの照射範囲を一意的に定める
ことができ、人の移動方向に対してLEDの照射光がレ
スポンスよく照射される。
【0015】請求項16の発明では、請求項15におい
て周囲の明暗を判断する光センサ手段をLED照射エリ
アと合致しない位置に配置したことを特徴とするもので
あり、LEDから発せられた光を受光して昼間または明
るい部屋と判断して人感センサ手段を止めてしまう自殺
回路になることがなく、LEDの発光の有無とは関係な
く安定して周囲の明暗を判断できるメリットがある。
【0016】請求項17の発明では、請求項15におい
て人感センサ手段を覆う凸状のカバーと、LEDを覆う
凸状のレンズとを本体ケースに離間して設けたことを特
徴とするものであり、凸部と凹部が形成されることとな
り、掌で握る時のフィット感が得られると共にLEDを
手で塞ぎにくくすることができる。また、人感センサ手
段のカバーとレンズとの間に指を配することで誤って落
下させるのを防止できる。
【0017】請求項18の発明では、請求項15におい
て本体ケース内において、光センサ手段と人感センサ手
段とを本体ケースの重心位置とは反対側に配置したこと
を特徴とするものであり、誤って落下させてしまう場
合、本体ケースは重心側が下方部を向き、落下衝撃時の
部位となる確率を高めると共に荷重を集中させることが
できるため、人感センサ手段と光センサ手段への衝撃を
和らげ、故障に到る確率を減らすことができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示された実施形
態に基づいて詳述する。本発明における局所照明装置
は、周囲の明暗を判断する光センサ手段1と、AC10
0Vコンセントを必要としない電池手段2と、この電池
手段2を電源とする照明手段3と、周囲の人体の有無を
検知する人感センサ手段4を有し、周囲が暗い時及び周
囲の人体の存在を検知した時にのみ照明手段3を作動さ
せる局所照明装置である。
【0019】照明手段3にはLEDが用いられており、
例えば超高輝度LEDが用いられる。本来、LEDは鉄
道・交通の信号機や自動車のストップランプ、文字表示
盤等として利用発達してきた。LEDのスペックにも輝
度が何カンデラというように人がLEDを視認した時の
値が記載されているが、照明器具のように部屋がどれだ
け明るくなるかどうかを示すための照らされる面が何ル
クスといった値は全くない。
【0020】これらのLEDとしては赤・橙・黄を中心
に数カンデラといった高い輝度の開発が進み、次いで緑
や青も登場している。ところで、輝度が数カンデラ以上
になると特に指向性を絞ったLEDは、その発せられる
先のスポット照度も向上していることに気付く。実験に
よると1m先の壁面がスポットで数十ルクスの照度にな
る。
【0021】深夜、自宅のトイレへ用を足すために歩く
にはJISなどに規定されている1〜2ルクスで十分な
ため、超高輝度LEDを複数個利用すれば夜間の一時的
な照明として役立つ。夜であればあまり明るすぎると目
が冴えてしまうためにゆるやかな最小限の明かりが望ま
しい。次にLEDの特徴としては消費電力が少ない。例
えば、超高輝度LEDの場合で多くは、20mAの定格
電流で印加電圧は2Vである。クリプトン電球では4.
8V、500mAという非常に大きな電流を必要とす
る。
【0022】従って、これからでも照明手段3としてL
EDを用いることによって単純に豆球に比べて10倍以
上の電池寿命が確保できることが分かる。図1において
1は明暗を判断する光センサ手段であり、1ルクス以下
になれば人感センサ手段4の動作をONとさせる。人感
センサ手段4が人を検知して初めてLEDを点灯させ
る。
【0023】LEDは本来、小さなエネルギーを砲弾型
レンズで集約して外からよく見えるようになっている。
しかし、照明利用を考える場合、指向性が半値角10°
では余りにも鋭すぎるため図2に示されるようにレンズ
カバー手段5としてのレンズカバー5aを前面に配置
し、拡散させるようにしている。このレンズカバー5a
の内面に凹曲面6が形成されている。また、図2(c)
に示されるものにあっては内面に凹凸部7が形成されて
いる。
【0024】図3はLEDの特徴である鋭い指向性その
ものを利用しているものであり、レンズカバー手段5と
してのレンズカバー5bには曲率や絞りを設けていな
い。このものにあっては、局所照明でもさらに特殊な懐
中電灯がわりとして活用できるものである。また、図4
(a)に示されるようにレンズカバー5cとして一つの
カバーの中にストレートレンズ部8と拡散レンズ部9と
を半分づつ合わせ、LEDに対してレンズカバー5cを
回転させるとストレートビームになったり、拡散光を照
射したりできるようにもなる。
【0025】また、図4(b)に示されるものにあって
は例えば、長方形カバー5dの上下にストレート部8と
拡散レンズ部9を配置したものであり、どんな形であっ
ても2種類以上の内容のレンズを配設してもかまわな
い。人間の視感度は図5に示されるように550nmの
黄色周辺にピークがある。LEDの現時点での黄色の性
能は1m離れて数十ルクス得られるため、黄色のLED
を複数個点灯させれば豆球に相当する。(ただしこの
際、LEDは直列に接続し、電流増を防がねば意味がな
くなる。)また、LEDは単一波長の光を発するため、
光があたる面の壁の色によって、照明として見た場合、
変化影響を受けやすい。このため、複数の色(波長)を
混ぜて使用すると安定した見えかたを得ることができ
る。
【0026】また、図5中点線は人の目が暗闇で若干、
緑色の方へ感度ピークが移る(比視感度曲線)ことを示
しており、このことから緑色を発光するLEDを中心に
配列することが望ましい。ただし緑色を発光するLED
は現段階では黄色の三分の一程度の照度しか得られない
ために黄色と緑色を発光するLEDを混ぜて構成すると
壁面の明るさが安定する。
【0027】LED一個当たりに必要なON電源は、約
2Vであり、最悪1.7〜1.8Vである。また、電池
は初期状態が1.5Vで終末電圧を一般に1Vと考える
とLEDの点灯電圧限界と電池電圧低下限界を一致させ
るようにしないと、理屈の上では低消費電流になっても
実際の長時間寿命に反映しないものであり、図6に示さ
れるように電池手段2の電源供給限界とLED点灯電圧
限界が一致する回路手段を備えるようにする。
【0028】つまり、図6のように仮にセンサ手段1,
4の必要電圧が通常4V以上であると考えると1.5V
の乾電池4本で初期電池電圧が6V得られる。これら4
本の直列電圧6Vの終末電圧を1V×4本の4Vまで
は、使い切ると考えてLED2本を直列に接続し、抵抗
100Ω程度を与える。これでLEDには約20mAの
電流が流れ、電圧の長期低下分は抵抗の印加電圧が下が
るのみで、直列の2個のLEDには2Vづつが電池の終
末電圧までは確保できる。実測では電池4本の電圧が6
Vから3.5Vにまで低下したときにLEDも点灯しな
くなった。
【0029】また、LED複数個使用時には図6中右端
の点線部分のように増設するとLEDは2個づつ増え、
電流も20mAづつ増大する。したがって、電池初期電
圧からLED×個数の電圧を引いた値からLEDの定格
電圧を割り出し、抵抗値を出し、LED×個数の電圧と
電池終末電圧を一致させておくとロスがないものであ
る。
【0030】また、照明手段3としてはLEDを用いる
ことから、その直進性の良さ、指向性の鋭さから広範囲
の面積を照射するには工夫が必要となる。そこで、図7
に示されるように床面に広くLED照明光を分散する手
段として、照明手段3を床面から2m程度の壁面や天井
面に取り付け、床面をLED光で照らした場合、その照
射面とLED間の距離を長くとった状態となるために元
々鋭い指向性であっても広い範囲が照明できるようにな
るものである。
【0031】次に人感センサ手段4による検知エリア
と、LED照射範囲については、図11に示されるよう
に人体検知エリアの面積がLED照射範囲よりも広く設
定されていることが望ましい。このため、LED照明の
照射範囲より人感センサエリアを広く設定する手段とし
て人体検知エリアがLEDの照射範囲よりも左右でそれ
ぞれ2m長く設定されており、夜、人が目的の場所へ移
動するために歩行にて接近する際、いち早くその動きを
検知し、目的先の足元が明るくなると安全であり、安心
感が使用者に伝わるものである。
【0032】また、複数個のLEDを用いるようにし、
それぞれのLEDの照射方向を異ならせる手段として図
8に示されるように複数個のLEDをそれぞれ所定の角
度を持たせて配置すると床面の照射範囲が広がるもので
ある。例えば、複数個のLEDを一列に並設する手段を
有し、列方向にマウント角度を変化させて配置する一例
としてLED8個を図9に示されるように一列にそれぞ
れ角度を変化させて配置し、1個当たりのLEDの代表
的な指向性が10°なら、取り付け高さ2mで床面を狙
うと図11に示されるように3m×0.9mの代表的な
廊下イの床面広さをほぼクリアすることができる。
【0033】また、他の例として図10に示されるよう
に2列にLEDを配置し、それぞれ図9に示されるよう
な配置角度で配置するとより広範囲な照射面が得られ
る。次に複数個のLEDを図9に示されるように使用す
る場合、その床面に表現されるLEDの照射光は図13
中斜線部分に示されるように列が乱れてスポット光がバ
ラバラに光っているように見えるケースが多い。これは
LEDを正確に一列にマウントしてもその素子内部のチ
ップマウントのバラツキや、LEDのマウントバラツキ
により完全な整列状態にすることは難しいためである。
このため、LED照射ビームの軸方向性を均一に整える
補正レンズ手段として、図12に示されるような補正レ
ンズ10を用いることにより吸収することで図14中斜
線部分に示されるように廊下の床面の照射具合が均一化
するものである。
【0034】この補正レンズ手段としての補正レンズ1
0の一例として図15に示されるような単純な波状のロ
ーレットを用いることが考えられる。このレンズとして
は詳しくは、図15においてt=2、d=1.5、R1
=1、R2=2の近辺で充分に効果が得られる。LED
との距離も数mmでよい。また、補正レンズ10の使用
時の表裏はどちらでも同様の効果が得られる。
【0035】壁などに取り付けて床面を鋭いビームでL
ED照射する場合、微妙な角度設定が必要となる。図1
6は一例を示すものであり、11は第1ハウジング、1
2は第2ハウジング、13はLEDビームを狙いの場所
に自由自在に設定できる取付手段として第2ハウジング
12内に支点を有し、自在に角度を変えることができる
ステイであり、14は人感センサ、15はレンズ、3は
LEDにより構成された照明手段である。当然図1に示
されるような回路ブロックはこの内部に収納配置されて
いる。そして、このものにあっては、取付手段にてLE
Dビームを狙いの場所に自由自在に設定することによっ
てLED光を照射する場合に微妙な角度設定が可能とな
る。
【0036】尚、LEDの方向をそれぞれ異ならせると
共に、LEDの発光値を異ならせるようにしてもよい。
図17に示される局所照明装置の基本構成は第1ハウジ
ング11と第2ハウジング12とで本体ケースが構成さ
れており、本体ケースを構成する第2ハウジング12に
は本体ケースを床面に置く場合や壁面に取付ける場合に
使用される取付台16が設けられている。
【0037】本体ケース内にはプリント基板20が配さ
れており、プリント基板20の上に照明手段3としての
LEDと、人感センサ14と、光センサ18がマウント
されている。また、電池手段2も内包されている。本体
ケースを構成する第1ハウジング11の上部にはレンズ
15がマウントされている。図中符号21はスイッチハ
ンドルであり、図17中紙面中央に位置しているときは
オフの状態であり、紙面右側にスライドした時は常時L
EDが照射している状態であり、紙面左側にスライドし
た時はオートの状態、つまり、光センサ手段1、人感セ
ンサ手段4が作動して照明手段3を自動的にオン・オフ
する状態となる。
【0038】図17に示されるように複数個(図示した
ものでは6個)のLEDが一列にマウントされており、
その延長線上である軸上に指向性を有する人感センサ手
段4としての人感センサ14がマウントされている。つ
まり、一列に並べられた複数個のLEDと、指向性を有
する人感センサ手段4が軸線上に配設されている。ここ
で、本装置は図11に示したシチュエーションでの使用
が有力なため、LED照射範囲と人感センサ14の検知
エリアが一意的に縦・横方向に揃っていなければ良好な
使い勝手(レスポンス)が得られないものであるが、上
記のように複数個のLEDを一列に並べる手段と、指向
性を有する人感センサ手段4が軸線上に配設されている
と、人感センサ14の検知エリアとLEDの照射範囲を
一意的に定めることができ、人の移動方向に対してLE
Dの照射光がレスポンスよく照射されるものである。
【0039】また、図18に示されるように周囲の明暗
を判断する光センサ手段1としての光センサ18はLE
D照射エリアと合致しない位置に配置されている。これ
は、光センサ18の感度域をLED照射範囲から避ける
ためである。つまり、光センサ18は、LED照射方向
とは直角方向に向けてマウントされており、LEDから
発せられた光を受光して昼間または明るい部屋と判断し
て人感センサ手段4を止めてしまう自殺回路になること
がなく、LEDの発光の有無とは関係なく安定して周囲
の明暗を判断できるようになっている。ここで、光セン
サ18とLEDの配置角度は特に直角にこだわるもので
はなく、要は光センサ手段1としての光センサ18をL
ED照射エリアと合致しない位置に配置する角度であれ
ばよい。
【0040】また、人感センサ手段4を覆う凸状のカバ
ー14aと、LEDを覆う凸状のレンズ15とは本体ケ
ースに離間して設けられている。レンズ15は第1ハウ
ジング11より凸状にマウントされ、人の指一本の距離
を離し、人感センサ14のカバー14aを同じく凸状に
マウントしている。そして、このようにレンズ15とカ
バー14aとを離して配置することにより凸部と凹部が
形成されることとなり、掌で握る時のフィット感が得ら
れると共にLEDを手で塞ぎにくくすることができるよ
うになっている。また、人感センサ手段4のカバー14
aとレンズ15との間に指を配することで掌で掴んだ場
合の保持状態を向上させることができ、誤って落下させ
るのを防止することができるものである。したがって人
がハンディに本装置を扱う際には握り部分があり、LE
Dは手で塞がずにすみ、充分に懐中電灯の機能を発揮す
ることができるようになっている。
【0041】本体ケース内において、光センサ手段1と
人感センサ手段4とは本体ケースの重心位置とは反対側
に配置されている。つまり、電池手段2(単3×4本)
を図17の紙面左側に集中させると、本装置は著しく左
右の重量バランスが異なる。それとは別にセンシング機
能を有する回路中枢部品を紙面右端に集結する配置とし
ており、誤って落下させた場合、本体ケースは重心側が
下方部を向き、落下衝撃時の部位となる確率を高めると
共に荷重を集中させることができるため、人感センサ手
段4と光センサ18への衝撃を和らげ、故障に到る確率
を極力減らすことができるようになっている。
【0042】
【発明の効果】本発明は、周囲の明暗を判断する光セン
サ手段と、AC100Vコンセントを必要としない電池
手段と、この電池手段を電源とする照明手段と、周囲の
人体の有無を検知する人感センサ手段を有し、周囲が暗
い時及び周囲の人体の存在を検知した時にのみ照明手段
を作動させる局所照明装置であって、照明手段にLED
を用いているので、照明手段の消費電力を少なくするこ
とができ、電源部の寿命を飛躍的に向上させることがで
きるものであり、長期にわたって新しい電源部を必要と
することなく使用することができるものである。また、
LEDを用いることで接点構造がなく、一般的に用いら
れている懐中電灯のようにいざという時に金具が錆びて
使えないというようなことがないものである。
【0043】また、LEDの指向性を拡散するレンズカ
バー手段を設けるようにしてあると、照明手段による照
明範囲を広くすることができるものである。また、指向
性の鋭いLEDを用いるようにしてあると、部分的な照
明を行うことができて懐中電灯としても用いることがで
きるものである。また、黄色を発光するLEDを用いる
ようにしてあると、照明効果を増大させることができる
ものである。
【0044】また、黄色以外の色を発光するLEDを加
えるようにしたり、緑色を発光するLEDを加えるよう
にすると、光が当たる面の壁の色等によって左右される
ことなく安定した照明効果を得ることができるものであ
る。また、電池手段の電源供給限界とLED点灯電圧限
界が一致する回路手段を備えるようにしてあると、電池
手段の寿命を向上させながらロスが発生することなく電
池手段を利用することができるものである。
【0045】また、スポットビームか拡散ビームを選べ
るレンズカバー手段を備えるようにしてあると、照明状
態を任意に選択することができるものである。また、壁
部または天井部に設置可能とし、床面に広くLED照明
光を分散する手段を有するものにあっては、鋭い指向性
であっても広い範囲が照射できるものである。
【0046】また、LED照明の輻射範囲より人感セン
サエリアを広く設定する手段を有するものにあっては、
目的の場所に人が移動するために歩行にて接近する際、
その動きをいち早く検知して目的先の足元を照明するこ
とができるものである。また、複数個のLEDと、それ
ぞれのLEDの照射方向を異ならせる手段を有するもの
にあっては、床面の照射範囲を拡げることができるもの
である。
【0047】また、複数個のLEDを一列に並設する手
段を有し、列方向にマウント角度を変化させたものにあ
っては、一般的な家屋の廊下の床面広さを照明すること
ができるものである。また、LED照射ビームの軸方向
性を均一に整える補正レンズ手段を設けたものにあって
は、補正レンズ手段によってLED照射ビームの軸方向
性を均一に整えることによって、廊下の床面への照射具
合を均一化することができるものである。
【0048】また、LEDビームを狙いの場所に自由自
在に設定できる取付手段を有するものにあっては、取付
手段にてLEDビームを狙いの場所に自由自在に設定す
ることによってLED照射する場合に微妙な角度設定が
可能となるものである。また、複数個のLEDを一列に
並べる手段と、指向性を有する人感センサ手段を軸線上
に配設するようにしてあると、人感センサ手段の検知エ
リアとLEDの照射範囲を一意的に定めることができる
ものであり、人の移動方向に対してLEDの照射光がレ
スポンスよく照射されるものである。
【0049】また、周囲の明暗を判断する光センサ手段
をLED照射エリアと合致しない位置に配置するように
してあると、LEDから発せられた光を受光して昼間ま
たは明るい部屋と判断して人感センサ手段を止めてしま
う自殺回路になるのを防止することができるものであ
り、LEDの発光の有無とは関係なく安定して周囲の明
暗を判断できるようにすることができるものである。
【0050】また、人感センサ手段を覆う凸状のカバー
と、LEDを覆う凸状のレンズとを本体ケースに離間し
て設けるようにしてあると、凸部と凹部が形成されるこ
ととなり、掌で握る時のフィット感が得られると共にL
EDを手で塞ぎにくくすることができるものである。さ
らに、人感センサ手段のカバーとレンズとの間に指を配
するようにして握ることで手で持つ場合の保持性を向上
させることができるものであり、誤って落下させるのを
防止することができる。
【0051】また、本体ケース内において、光センサ手
段と人感センサ手段とを本体ケースの重心位置とは反対
側に配置するようにしてあると、誤って落下させてしま
う場合、本体ケースは重心側が下方部を向き、落下衝撃
時の部位となる確率を高めると共に荷重を集中させるこ
とができるため、落下時の人感センサ手段と光センサ部
への衝撃を和らげることができるものであり、故障に到
る確率を減らすことができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一例を示すブロック図である。
【図2】他の例を示すものであり、(a)は一つのLE
Dの前方にレンズカバー手段を配置した場合の光の照射
状態を説明する説明図、(b)は複数のLEDの前方に
レンズカバー手段を配置した場合の光の照射状態を説明
する説明図、(c)はレンズカバー手段の他の例を示す
断面図である。
【図3】レンズカバー手段のさらに他の例における光の
照射状態を説明する説明図である。
【図4】(a)(b)はレンズカバー手段のさらに他の
例の配置状態を説明する説明図である。
【図5】比視感度の変化を説明する説明図である。
【図6】電池手段の電源供給限界とLED点灯電圧限界
が一致する回路手段を示す回路図である。
【図7】本発明のさらに他の例を説明する説明図であ
る。
【図8】本発明のさらに他の例を説明する説明図であ
る。
【図9】本発明のさらに他の例を説明する説明図であ
る。
【図10】本発明のさらに他の例を説明する説明図であ
る。
【図11】床面の照射範囲を説明する説明図である。
【図12】本発明のさらに他の例を説明する説明図であ
る。
【図13】床面へのスポット光の照射状態を説明する説
明図である。
【図14】床面へのスポット光の照射状態を説明する説
明図である。
【図15】レンズの一例を示す部分断面図である。
【図16】取付手段の一例を示すものであり、(a)は
一部省略した正面図、(b)は一部省略した平面図であ
る。
【図17】内部構成を示すものであり、(a)は一部破
断した正面図、(b)は一部省略した平面図である。
【図18】LEDの照射範囲と光センサのセンシング範
囲を説明する説明図である。
【符号の説明】
1 光センサ手段 2 電池手段 3 照明手段 4 人感センサ手段 5 レンズカバー手段

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周囲の明暗を判断する光センサ手段と、
    AC100Vコンセントを必要としない電池手段と、こ
    の電池手段を電源とする照明手段と、周囲の人体の有無
    を検知する人感センサ手段を有し、周囲が暗い時及び周
    囲の人体の存在を検知した時にのみ照明手段を作動させ
    る局所照明装置であって、照明手段にLEDを用いたこ
    とを特徴とする局所照明装置。
  2. 【請求項2】 LEDの指向性を拡散するレンズカバー
    手段を設けたことを特徴とする請求項1記載の局所照明
    装置。
  3. 【請求項3】 指向性の鋭いLEDを用いて成ることを
    特徴とする請求項1記載の局所照明装置。
  4. 【請求項4】 黄色を発光するLEDを用いて成ること
    を特徴とする請求項1記載の局所照明装置。
  5. 【請求項5】 黄色以外の色を発光するLEDを加えて
    成ることを特徴とする請求項4記載の局所照明装置。
  6. 【請求項6】 緑色を発光するLEDを加えて成ること
    を特徴とする請求項4記載の局所照明装置。
  7. 【請求項7】 電池手段の電源供給限界とLED点灯電
    圧限界が一致する回路手段を備えて成ることを特徴とす
    る請求項1記載の局所照明装置。
  8. 【請求項8】 スポットビームか拡散ビームを選べるレ
    ンズカバー手段を備えて成ることを特徴とする請求項1
    記載の局所照明装置。
  9. 【請求項9】 壁部または天井部に設置可能とし、床面
    に広くLED照明光を分散する手段を有することを特徴
    とする請求項1記載の局所照明装置。
  10. 【請求項10】 LED照明の照射範囲より人感センサ
    エリアを広く設定する手段を有することを特徴とする請
    求項9記載の局所照明装置。
  11. 【請求項11】 複数個のLEDと、それぞれのLED
    の照射方向を異ならせる手段を有することを特徴とする
    請求項9記載の局所照明装置。
  12. 【請求項12】 複数個のLEDを一列に並設する手段
    を有し、列方向にマウント角度を変化させたことを特徴
    とする請求項9記載の局所照明装置。
  13. 【請求項13】 LED照射ビームの軸方向性を均一に
    整える補正レンズ手段を設けたことを特徴とする請求項
    12記載の局所照明装置。
  14. 【請求項14】 LEDビームを狙いの場所に自由自在
    に設定できる取付手段を有することを特徴とする請求項
    9記載の局所照明装置。
  15. 【請求項15】 複数個のLEDを一列に並べる手段
    と、指向性を有する人感センサ手段を軸線上に配設した
    ことを特徴とする請求項1記載の局所照明装置。
  16. 【請求項16】 周囲の明暗を判断する光センサ手段を
    LED照射エリアと合致しない位置に配置したことを特
    徴とする請求項15記載の局所照明装置。
  17. 【請求項17】 人感センサ手段を覆う凸状のカバー
    と、LEDを覆う凸状のレンズとを本体ケースに離間し
    て設けたことを特徴とする請求項15記載の局所照明装
    置。
  18. 【請求項18】 本体ケース内において、光センサ手段
    と人感センサ手段とを本体ケースの重心位置とは反対側
    に配置したことを特徴とする請求項15記載の局所照明
    装置。
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JP7-260561 1995-10-06
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JP7-128545 1995-10-06
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008270212A (ja) * 2007-04-17 2008-11-06 Cree Inc 発光ダイオードベースの非常照明方法および装置
GB2455723A (en) * 2007-12-18 2009-06-24 Janina Internat Ltd Automatically activated illumination device
JP2011009082A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Panasonic Electric Works Co Ltd 照明装置
JP2013008553A (ja) * 2011-06-24 2013-01-10 Kiryu Kk 非常時対応可能の可搬蓄電照明装置

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