JP3122130U - フェンス - Google Patents

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洋一 衣袋
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岳史 江崎
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洋一 衣袋
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Abstract

【課題】支柱を設けずに、フェンスの装飾性を高める。
【解決手段】フェンス1は、互いに交差する複数の横線条21及び縦線条22からなる網体2と、網体2の側縁の少なくとも一部を地面に固定する土台5と、を備える。網体2の少なくとも一部は、湾曲可能となっている。これにより、網体2の少なくとも一部を湾曲させたことで、網体2の剛性を向上できる。また、湾曲させた網体2の側縁の少なくとも一部を土台5により地面に固定したことで、網体2の剛性を補強しこの網体2を地面に固定するための支柱が不要となる。したがって、支柱を設けずに、フェンスの装飾性を向上できる。
【選択図】図1

Description

本考案は、フェンスに関し、特に、土地を区画するフェンスに関する。
従来より、公園や公共施設等の不特定多数の人が出入りする場所において、人の立ち入る範囲を制限する場合には、立ち入り可能な範囲を囲むようにフェンスが設置される。また、私有地を区画する場合にも、境界線上にフェンスが設置される。
このようなフェンスとしては、例えば、縦横の線条からなるパネル面と、地面に固定されてパネル面を支持する支柱と、を備えた金網パネルユニットがある(特許文献1参照)。これら支柱同士は、固着手段で互いに固着できるようになっている。
この金網パネルユニットによれば、支柱同士を固着手段で互いに固着することで、土地を自在に区画することができる。
実開平5−66173号公報
しかしながら、このような金網パネルユニットをフェンスとして用いても、外観的な変化に乏しく、装飾性において十分とはいえない。また、パネル面を支持する支柱は、景観を著しく損なっている。
さらに、最近では、フェンスで土地を区画するだけでなく、空間を自在に仕切ることも要請されている。
本考案の目的は、装飾性を向上しかつ空間を自在に仕切ることができるフェンスを提供することである。
本考案では、以下のようなものを提供する。
(1) 互いに交差する複数の線条からなる網体(例えば、網体2)と、前記網体の側縁の少なくとも一部を地面に固定する土台(例えば、土台5)と、を備えるフェンス(例えば、フェンス1)であって、前記網体の少なくとも一部は、湾曲可能であることを特徴とするフェンス。
(1)の考案によれば、網体の少なくとも一部を湾曲させたことで、外観的な変化を多様化できるとともに、網体の剛性を向上できる。このように剛性が向上した網体の側縁の少なくとも一部を土台で地面に固定したことで、従来の支柱が不要となる。したがって、フェンスの装飾性を向上できる。
また、網体を湾曲させることで、空間を自在に仕切ることができる。
(2) (1)に記載のフェンスにおいて、前記網体を複数備え、これら複数の網体は、互いに連結可能であることを特徴とするフェンス。
(2)の考案によれば、複数の網体を互いに連結可能としたので、湾曲させた網体を複数連結することで、多様な形状のフェンスを形成でき、フェンスの装飾性をより向上でき、さらに自在に空間を仕切ることができる。
網体の少なくとも一部を湾曲させたことで、外観的な変化を多様化できるとともに、網体の剛性を向上できる。このように剛性が向上した網体の側縁の少なくとも一部を土台で地面に固定したことで、従来の支柱が不要となる。したがって、フェンスの装飾性を向上できる。また、網体を湾曲させたことで、空間を自在に仕切ることができる。
以下、本考案の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の実施形態の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
〔第1実施形態〕
図1は、本考案の第1実施形態に係るフェンス1の斜視図である。
フェンス1は、第1の網体2a及び第2の網体2bを備える。これら網体2a、2b同士は、連結部材4で連結され、これら網体2a、2bの側縁の一部は、土台5で地面に固定されている。
図2(a)は、第1の網体2aの斜視図であり、図2(b)は、第2の網体2bの斜視図である。
第1の網体2aは、断面波状に形成され、第2の網体2bは、断面略円弧状に形成されている。
これら第1の網体2a及び第2の網体2bは、略平板矩形状の網体2が湾曲されて形成される。
網体2は、略短辺方向に延びる複数の横線条21と略長辺方向に延びて複数の横線条21に略直交方向に交差する複数の縦線条22とで構成されている。これら複数の横線条21及び複数の縦線条22は、弾性変形可能な金属で形成され、互いに交差する部分で溶接されている。
これにより、例えば、網体2の略長辺方向に延びる縦線条22を湾曲させることで、略短辺方向の剛性を向上でき、また、網体2の略短辺方向に延びる横線条21を湾曲させることで、略長辺方向の剛性を向上できる。
図3は、第1の網体2aと第2の網体2bとの連結部分の斜視図である。
第2の網体2bの先端の横線条21は、第1の網体2aの略長辺方向中間にある横線条21に連結部材4で連結されている。
連結部材4は、金属製のバンド状である。連結部材4は、第1の網体2aの横線条21と第2の網体2bの短辺を形成する横線条21とを略並行になるように連結する。
このように、湾曲させた複数の網体2それぞれの横線条21を互いに略並行に配置し、この横線条21同士を連結部材4により連結した。これにより、様々な形状に湾曲した網体2を組み合わせたことで、多様な形状のフェンスを形成できる。よって、フェンスの装飾性をより向上でき、さらに自在に空間を仕切ることができる。
図4は、第1の網体2a及び第2の網体2bの地面に固定された部分の斜視図である。
第1の網体2a及び第2の網体2bのそれぞれの長辺方向一端側は、土台5により地面に固定されている。
土台5は、略直方体状の土台本体51と、この土台本体51の上面に設けられた押さえ金具52と、を備える。
土台本体51は、コンクリート製である。この土台本体51の下部は、地中に埋設され、土台本体51の上部は、地面から露出している。
押さえ金具52は、土台本体51に埋設された基部521と、この基部521にボルト523で固定され基部521との間で網体2の横線条21又は縦線条22を挟持する挟持部522と、で構成されている。
基部521は、略直方体状に形成され、上面が露出するように、土台本体51に埋設されている。基部521の上面には、挟持部522を固定するボルト523と螺合する複数のねじ孔が形成されている。
挟持部522は、略板状であり、ボルト523を挿通する複数の挿通孔522aが基部521のねじ孔に対応して形成されている。この挟持部522の略中央には、網体2の横線条21又は縦線条22を挟持する略U字形の溝部522bが形成されている。
次に、第1の網体2aを土台5に取り付ける手順について説明する。
まず、第1の網体2aの先端の横線条21を、押さえ金具52の基部521の上面と、押さえ金具52の挟持部522の溝部522bとで挟み込む。この状態で、ボルト523を挟持部522の挿通孔522aに挿通して、基部521のねじ穴に螺合する。
なお、本考案では、第1の網体2a及び第2の網体2bでフェンス1を構成したが、これに限らず、図5に示すように、2つの第1の網体2aでフェンス1aを構成してもよい。
本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1)網体2の少なくとも一部を湾曲させたことで、外観的な変化を多様化できるとともに、網体2の剛性を向上できる。このように剛性が向上した網体2の側縁の少なくとも一部を土台5で地面に固定したことで、従来の支柱が不要となる。したがって、フェンスの装飾性を向上できる。また、網体2を湾曲させたことで、空間を自在に仕切ることができる。
〔第2実施形態〕
図6は、本考案の第2実施形態に係る連続フェンス10の斜視図である。
連続フェンス10は、第1のフェンス1、第2のフェンス1a、第3のフェンス1b、第4のフェンス1c、及び第5のフェンス1dで構成される。
これら第1〜第5のフェンス1、1a〜1dは、連結部材4で互いに連結されている。
図7は、フェンス1bの斜視図である。
フェンス1bは、略円弧状であり、第1実施形態における第2の網体2bを3つ備える。具体的には、フェンス1bは、第2の網体2bを略長辺方向に沿って3つ連続して連結することで形成される。このフェンス1bは、トンネル状に設置される。
このように、第2の網体2bを略長辺方向に沿って3つ連続して連結し、フェンス1bの形状を略円弧状にした。これにより、フェンスの装飾性をより向上でき、さらにトンネル状に囲むように空間を仕切ることができる。
図8は、フェンス1cの斜視図である。
フェンス1cは、略円弧状であり、第1実施形態における第2の網体2bを2つ、第1実施形態における第1の網体2aを1つ備える。具体的には、フェンス1cは、第2の網体2b、第1の網体2aを略長辺方向に沿って3つ連続して連結することで形成される。このフェンス1cは、トンネル状に設置される。
このように、2つの第2の網体2b、1つの第1の網体2aを略長辺方向に沿って3つ連続して連結し、フェンス1cの形状を略円弧状にした。これにより、フェンスの形状に変化を持たせ、フェンスの装飾性をより向上でき、さらにトンネル状に囲むように空間を仕切ることができる。
図9は、フェンス1dの斜視図である。
フェンス1dは、波状であり、第1実施形態における第1の網体2a、第1実施形態における第2の網体2bを備える。具体的には、フェンス1dは、第1の網体2a、第2の網体2bを略長辺方向に沿って連続して連結することで形成される。また、フェンス1dは、地面に略垂直に設置される。
このように、第1の網体2a、第2の網体2bを長辺方向に沿って連続して連結し、地面に略垂直に設置し、フェンス1dの形状を波状にした。これにより、フェンスの形状に変化を持たせ、フェンスの装飾性をより向上できるとともに、土地を区画できる。
本実施形態によれば、上述の(1)の効果に加え、以下のような効果がある。
連続フェンス10を、所定方向に沿ってフェンス1d、フェンス1a、フェンス1c、フェンス1b、フェンス1b、フェンス1c、フェンス1、フェンス1d、フェンス1dの順に配置して形成した。よって、連続フェンスを多様な形状にできるので、連続フェンスの装飾性をより向上でき、さらに自在に空間を仕切ることができる。
以上、実施形態について説明したが、本考案はこれに限られるものではない。
なお、本実施形態では、略矩形状の網体2を組み合わせてフェンス1、1a〜1dを形成したが、これに限らず、略円形や略楕円形などの異なる形状の網体を組み合わせてフェンスを形成してもよい。
また、本実施形態では、各網体2先端の横線条21の両端及び略中央の3箇所で2つの網体2を連結したが、これに限らず、連結部材4の設置位置や連結部材4の数は適宜変更できる。
また、本実施例では、網体2先端の横線条21の両端及び略中央の3箇所に土台5を設置することで、網体2を地面に固定したが、これに限らず、この土台5の設置位置や数は適宜変更できる。
本考案の第1実施形態に係るフェンスの斜視図である。 (a)は、断面波状に形成された第1の網体の斜視図である。(b)は、断面略円弧状に形成された第2の網体の斜視図である。 第1の網体と第2の網体との連結部分の斜視図である。 第1の網体及び第2の網体の地面に固定された部分の斜視図である。 2つの第1の網体で構成したフェンスの斜視図である。 本考案の第2実施形態に係る連続フェンスの斜視図である。 略円弧状のフェンスの斜視図である。 略円弧状のフェンスの斜視図である。 波状のフェンスの斜視図である。
符号の説明
1、1a、1b、1c、1d フェンス
10 連続フェンス
2 網体
2a 第1の網体
2b 第2の網体
21 横線条
22 縦線条
4 連結部材
5 土台
51 土台本体
52 押さえ金具

Claims (2)

  1. 互いに交差する複数の線条からなる網体と、前記網体の側縁の少なくとも一部を地面に固定する土台と、を備えるフェンスであって、
    前記網体の少なくとも一部は、湾曲可能であることを特徴とするフェンス。
  2. 請求項1に記載のフェンスにおいて、
    前記網体を複数備え、
    これら複数の網体は、互いに連結可能であることを特徴とするフェンス。
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