JP3121810U - 移動式岩盤浴床 - Google Patents

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Abstract

【課題】 コンパクトに折りたたまれ、持ち運びが容易で任意所望の場所で随時に岩盤浴を享受できる移動式岩盤浴床を低コストで提供する。
【解決手段】 折りたたみ可能なマット、帯状電熱ヒーター及び遠赤外線照射能を有する天然石紛粒体の充填物からなる岩盤を3層に敷設してなる岩盤浴用浴床と、該岩盤浴用浴床の長手方向における対応する両側壁部に、所定の間隔を隔てて複数の支持軸用軸受けが設けられ、複数の支持軸によって半円筒状のかまぼこ型に形成された合成樹脂製フィルムからなるドーム体が、該軸受けを介して前記岩盤浴用浴床に着脱可能な状態で取付けられ、該浴床の上方空間を覆って温熱空間を形成する移動式岩盤浴床。
【選択図】図1

Description

本考案は本来的に微弱な電流を保有しており、熱を加えることによって遠赤外線効果とマイナスイオン効果とを同時に発生する天然石、或いは該天然石を粉砕することによって得られる顆粒状粒子や粉末を主成分とする粉粒体を、筒型容器状に連ねた袋体に充填して平面視が長方形の充填体を形成し、得られた該充填体を、マット上を覆う帯状電熱ヒーターの上に敷き詰めることによって簡易式の岩盤浴用浴床を形成し、同時に該岩盤浴用浴床の上方空間を着脱可能なかまぼこ型のドーム体で覆うことにより、温熱空間を形成する携帯型の移動式岩盤浴床に関する。
近時、身体に負担を掛けずに発汗作用を促し、新陳代謝機能を亢進して心身の疲労回復や健康維持に、優れた効果が期待される岩盤浴が注目を集め、新たな浴用施設として広がりつつある。この岩盤浴は本来的に微弱な電流と遠赤外線照射能を有する天然石、または該天然石の粉末や鉱石等の粉砕粒子を、モルタルなどで固めることによって成形された岩盤を、施設内の床面にベッドのように敷き詰めて岩盤浴用浴床を形成し、該浴床の裏側に予め配設された温熱パイプや電熱ヒーターを操作して、該浴床の表面温度が45〜48℃前後となるように調整し、該岩盤浴用の浴床上をタオルやシーツなどで覆い、その上に着衣のままで横臥したり或いは座することにより身体を温め、自然な発汗を無理ないように繰り返して促すものである。
この岩盤浴を手軽な温熱治療の一環として捉え、痩身効果、美容効果、癒し効果、健康維持、自然治癒力の増進等のシステムを提供する施設や該施設に設置される装置が数多く提案されている。例えばトルマリン鉱石をモルタル等で固めて平坦な岩盤を形成し、該岩盤を室内にベッドのように敷き詰めることによって浴床を形成し、該浴床に対して床暖房の要領で加熱し、岩盤が発生する遠赤外線効果とマイナスイオン効果とを、同時に享受しようとする簡便な岩盤浴用ベッド(例えば、特開2004−130047号公報参照)、或いはより簡便な状態で岩盤浴を享受するために、所望の箇所に移動して岩盤浴床を設置できる岩盤浴床として、可搬式の岩盤浴用装置が提案されている。その装置は長方形のフレームによって四方を囲まれた内部に、遠赤外線放射混合体を頂点に置く複数の構造材が、順次に積層されて層状構造体を備えるように構成されており、より具体的には下から順に第1木質パネル、硬質断熱材、アルミニウム板、ガラス繊維マット、第2木質パネルの順で積層され、該第2木質パネルの上面にヒーターが敷設されると共に、該ヒーターと第2木気質パネルの上にはウレタン樹脂が塗布され、塗布された該ウレタン樹脂の上には多数のゴム片と、遠赤外線放射混合体とが散布されることによって、層状構造体からなる岩盤浴用浴床が形成され、所望によって前記フレームにキャリアまたはキャスターを装着して、特定の範囲内で移動を可能とした岩盤浴用装置(例えば、特開2005−87651号公報参照)として開示されている。
一方、上記の岩盤浴床とは若干異なるものの、遠赤外線照射による温浴効果を応用し、それをさらに簡便な構造に改良して、入浴者が横臥した状態で遠赤外線サウナを体験することが可能な、略ドーム型の本体からなるサウナ装置も従来から数多く提案されている。例えば図16に示す遠赤外線サウナ装置は、合成樹脂性の袋状体よりなり、同図(a)に示すようにその内部に空気を封入することによりその外形が半円形の蒲鉾型をなし、その内側に入浴者が横臥可能な略ドーム状に形成される本体511と、同図(b)に示すようにこの略ドーム状に形成される袋状の本体511において、その内周部521の表面に密着して面状のヒーター522が配設され、この面状のヒーター522の内側表面に遠赤外線発生層523が配設される構造となっており、家庭内の所望の箇所に該サウナ装置を設置して、より手軽に遠赤外線サウナ浴を享受することができると共に、未使用時には袋状本体511の空気を排出することにより、小型化して持ち運びの利便性が増すと共に、これを搬送する場合の搬送コストが低減できる旨報告されている(例えば、特開2001−299869号公報参照)。
さらにドーム型サウナ装置の他の例によれば、図17に示すように下部マット600と、その下部マット600の上面に外観がドーム形状をなすように形成されて連結される上部マット700とから構成され、上記下部マット600は同図に部分的に拡大して示されるように、積層された平板状のシート610aおよび610bの層間に電熱装置620が配設されると共に、該下部マット600の上面には放射体シート630が配設される積層構造をなし、上記ドーム状の上部マット700も、基本的に前記下部マット600と同一の積層構造をなし、半円筒状のトンネル形状を保つために該上部マット700の短辺方向には複数本の補強バー720が張られた構造となっており、入浴者はこのトンネル形状の内部において上下から均一な状態で遠赤外線照射を受けてサウナ浴を体感する、ドーム型のサウナ装置(例えば、特開2003−245326号公報参照)が提案されている。
上記の岩盤浴にしても或いはサウナ装置においても従来の温泉ブーム同様、単に健康志向型の治療的効果を期待するだけに止まらず、所謂癒し効果をベースとする精神的なストレスを解消するための手段の一つとしてのニーズが高まっている。そこで上記従来技術において特開2004−130047号公報における岩盤浴用ベッドは、簡便な構造であるが故に施設の建設コスト、ランニングコスト等を低く抑えることができるため、老人介護用のデイサービスなどにおける付帯施設などとしては、一定の用途が期待されるが、ゆったりとした雰囲気の中で癒し効果を中心とした岩盤浴を楽しもうとする要望に対しては、些か窮屈で期待はずれな面が残されていた。そこで該岩盤浴浴床を所望の箇所に移動して設置し、精神的なストレスを受けずにゆったりとした雰囲気の中で岩盤浴を楽しむために、特開2005−87349号公報に示すような移動可能な岩盤浴装置が提案されている。然しながら該可搬式または移動式の岩盤浴装置は、浴床の上部空間を覆う配慮がなされておらず、ヒーターによって過熱された岩盤の表面からの放熱が著しく、エネルギーロスが大きいばかりでなく、もとより四囲をフレームによって固定された層状構造体であるため、例えば同一屋内や敷地内においての移動が可能であるように構成されたものであるところから、遠隔地等に移送する場合にはトラックなどの移送車両に積載して搬送しなくてはならず、また、同一屋内における平面的移動についてはキャスター等を装着することによって容易に移動が可能となるが、階段を使用する移動については通常協力者が不可欠となり、さらには不使用時においても一定の占有面積が必要となるなど、その簡便性については改善すべき課題が残されていた。
一方、岩盤浴とは若干その目的が異なるものの、遠赤外線効果を期待する浴用装置としての上記特開2001−299869号公報による外観ドーム形状の遠赤外線サウナ装置は、その簡便性においてはある程度期待できるが、袋状に形成された合成樹脂性の本体の内周部に、遠赤外線発生源となる炭素粉と合成樹脂との混合物層と、熱源となる面状ヒーターとが層状に一体として配設される構造であるために、ドーム形状を安定的に維持することが強度的に問題となり、結果的に該袋状の本体の空気室を大容量とすると共に、袋体を形成する合成樹脂フィルム若しくはシートの耐圧性を高度に維持する必要性から、その厚さをより厚くする必要に迫られ、サウナ装置全体としての容量と重量はそれなりに嵩んでしまうと共に、基本的には遠赤外線発生源が炭素粉と合成樹脂との混合層よりなるため、サウナ装置としての発汗作用はともかく、岩盤浴としてのマイナスイオン効果についてはもとより期待できないものであった。また、上記特開2003−245326号公報に開示されるドーム型サウナ装置は、浴床となる下部マットとその上方空間を覆う半円筒形の上部マットとが、同一の積層構造を備えた構造体であり、遠赤外線発生源には麦飯石、玉石、ゲルマニウム石、絹雲母石、蔵王石、木化石、雲泥石等の天然石の中から少なくとも1種以上を選択し、所定の粒径範囲に粉砕した後、シート体として前記上下のマットに積層したものであるから、トンネル構造のドーム型サウナに入浴した入浴者は、上下から均一に遠赤外線照射を受けて効果的なサウナ浴と同時に、マイナスイオン効果をも享受できので、より岩盤浴に近い浴床といえるが、このドーム型サウナ装置は、上下同一の積層構造を有することが必須の要件であるところから、そのドーム型を維持するための補強対策が必要になる上、遠赤外線発生源となる放射体シートには、15kg程度の天然石粉粒体が封入されるなど、装置そのものが大型化するのに加えて、その全重量も大幅に重くなるために室内移動はともかく、外部への移動についてはそれなりのコストが必要なるなど、移動式の岩盤浴床としては未解決な課題が残されていた。
従って、本考案の目的は、移動式の岩盤浴用浴床における上記課題を解決するものであって、岩盤浴に対する多様なニーズの中で、岩盤浴によってもたらされる遠赤外線効果やマイナスイオン効果に加え、精神的なストレスを回避する要望に応えることができ、更に自宅において使用する家庭用岩盤浴床としては勿論のこと、移動先の限られたスペースの中でも容易に設置が可能で、任意所望の場所で随時に岩盤浴を満喫でき、不使用時には持ち運びが容易なようにコンパクトに折りたたまれ、狭隘な空間に容易に設置が可能でありながら、エネルギー効率にも優れる携帯可能で簡易型の岩盤浴床を提供することにある。
かかる実情において、本考案者は鋭意検討を行った結果、折りたたみ可能なマット、温度調節機能を備えた帯状電熱ヒーター及び遠赤外線照射能を有する天然石紛粒体の充填物からなる岩盤を3層に敷設してなる岩盤浴用浴床と、該岩盤浴用浴床の長手方向における両側壁部に、所定の間隔を隔てて複数の支持軸用軸受けが設けられ、複数の支持軸によって半筒状のかまぼこ型に形成された合成樹脂製フィルムからなるドーム体が、該軸受けを介して前記岩盤浴用浴床に着脱可能な状態で取付けられ、該岩盤浴用浴床の上方空間を覆って温熱空間を形成する移動式岩盤浴床であれば、上記課題を一挙に解決することを見出し、本考案を完成するに至った。
すなわち、本考案は、断熱材とクッション材を兼ねる折りたたみ可能なマット、温度調節機能を備えた帯状電熱ヒーター及び遠赤外線照射能を有する天然石紛粒体の充填物からなる岩盤を3層に敷設してなる岩盤浴用浴床と、該岩盤浴用浴床の長手方向における両側壁部に、所定の間隔を隔てて複数の支持軸用軸受けが設けられ、複数の支持軸によって半筒状のかまぼこ型に形成された合成樹脂製フィルムからなるドーム体が、該軸受けを介して前記岩盤浴用浴床に着脱可能な状態で取付けられ、該岩盤浴用浴床の上方空間を覆って温熱空間を形成することを特徴とする移動式岩盤浴床を提供するものである。
また、本考案は、前記ドーム体が、取り外され水平面上に展張された本体部が略長方形状であり、該長方形状の長手方向の左右の側縁部には、該側縁部から下方へ延出し前記岩盤浴用浴床の側壁部を覆うフレアーが設けられ、後方端部には、前記ドーム体の後方開放部を閉塞する後壁部が設けられ、前方開放部には開閉可能な扉が設けられ、該フレアー、後壁部及び扉は、前記ドーム体と同一素材である前記移動式岩盤浴床を提供するものである。
また、本考案は、前記ドーム体が、前記岩盤浴用浴床の両側壁部に設けられる支持軸用軸受けに対応する位置に、該位置から前記略長方形状の長手方向に対して横断する、複数の支持軸挿入用の袋状通路がフィルムと一体として形成されたものであって、該袋状通路に弾性部材からなる支持軸を挿入し、該支持軸を撓ませながらその両端部を前記支持軸用軸受けに差込むことにより、前記岩盤浴床の上方空間を覆うドーム体を形成する前記移動式岩盤浴床を提供するものである。
また、本考案は、前記支持軸が、1本を撓ませる単独使用か、あるいはジョイントを介して接続される組み立て型のいずれかであることを特徴とする前記移動式岩盤浴床を提供するものである。
また、本考案は、前記支持軸のジョイント部分が、前記支持軸挿入用の袋状通路に予め取付けられ、該ジョイント部分を介して支持軸が組込まれることを特徴とする前記移動式岩盤浴床を提供するものである。
また、本考案は、前記岩盤浴用浴床を構成する折りたたみ可能なマットが、合成樹脂製フィルムによって形成され、相互に連通する複数の空気室を連ねたエアーマットであることを特徴とする前記移動式岩盤浴床を提供するものである。
また、本考案は、前記岩盤浴用浴床を構成する折りたたみ可能なマットが、発泡合成樹脂からなるマットレスであることを特徴とする前記移動式岩盤浴床を提供するものである。
また、本考案は、前記折りたたみ可能なマットの左右側壁部に設けられたフレアー部分の全て、若しくは任意箇所に、ファスナーまたは登録商標マジックテープが取付けられ、該ファスナーまたは登録商標マジックテープによって、前記岩盤浴用浴床とドーム体とが準密閉状態で、かつ着脱可能に取付けられることを特徴とする前記移動式岩盤浴床を提供するものである。
また、本考案は、前記岩盤を形成する天然石粉粒体の充填物が、該天然石を粉砕して得られた粉粒体を主成分とする天然石粉粒体を、複数の筒型容器状として連ねられた袋体に充填することによって形成されたものであり、該充填物を前記マット上の帯状電熱ヒーターの上に敷き詰めることを特徴とする前記移動式岩盤浴床を提供するものである。
また、本考案は、前記袋体の充填物が、長さが浴床の幅方向長さと略同じの細長状の筒型容器を、該筒型容器の長手方向が浴床の幅方向となるように設置し、これを浴床の長手方向に多数連ねたものであることを特徴とする前記移動式岩盤浴床を提供するものである。
また、本考案は、前記ドーム体を形成する支持軸であって、前方の扉部分を支える支持軸が、該ドーム体の軸心に対して約45°後方へ傾斜することを特徴とする前記移動式岩盤浴床を提供するものである。
また、本考案は、前記ドーム体を形成する支持軸のうち、前方扉側の支持軸の複数が前後に移動することにより、該ドーム体が蛇腹式に開閉可能となることを特徴とする前記移動式岩盤浴床を提供するものである。
また、本考案は、前記ドーム体の軸芯と交差する横断面の断面形状が、略半円形、略台形若しくは略矩形のいずれかであることを特徴とする前記移動式岩盤浴床を提供するものである。
本考案による移動式岩盤浴床は、不使用時にはコンパクトな状態で容易に折りたたむことができると共に、構造上全体の重量が8〜12kg程度と比較的に軽量であるために簡単に持ち運びができるので、同一屋内や敷地内での移動は勿論のこと、外出時にも容易に携帯することが可能であり、その上限られたスペースの中においても容易に設置が可能であるところから、任意所望の箇所で随時に岩盤浴を享受することができる。また、本考案による移動式岩盤浴床は、簡便な構造であるにも拘らず該浴床の上部空間をかまぼこ型のドームによって覆うように構成されているため、電熱ヒーターによって暖められた岩盤を介して、その上方空間への放熱が効果的に抑制され、エネルギーロスを防いで浴用施設並みの高いエネルギー効率が保障されると共に、浴床上における温熱空間を形成してサウナのような発汗作用を促がすことができる。さらに、床面に敷かれる例えばポリウレタン製などの発泡合成樹脂、或いは複数の空気室を連ねたエアーマットなどからなるマットがもたらす断熱効果によって、上記エネルギー効率の一層の向上が図られると共に、その緩衝作用によって心地よい浴床効果が併せて増幅される。しかも本考案の移動式岩盤浴床を、共用の浴用施設などに用いれば、隣接する浴床に存在する他人によってもたらされる緊張感もなく、のどかで健全な精神状態を維持しながら、心地よい状態で岩盤浴を楽しむことができる。このように精神衛生上においても優れた状態で岩盤浴に浸ることにより、快適な発汗作用や新陳代謝機能の亢進がより一層増進され、その効果が増幅する。また、移動式岩盤浴床は、構造材そのものが市場において容易に入手することができる比較的安価な資材を用い、しかも特殊な加工方法によらずに低コストで組込むことができるので、岩盤浴用の浴床そのものを比較的安価に提供することが可能となる。
次に、本考案の第1の実施の形態例における移動式岩盤浴床を図1から図6を参照して説明する。図1は本例の移動式岩盤浴床の組み立て後における斜視図、図2は図1の移動式岩盤浴床で用いる岩盤浴用浴床の側面図、図3は図2の岩盤浴用浴床の正面図、図4は図1の移動式岩盤浴床で用いるドームの本体部(天井部)の展開図、図5は図1の移動式岩盤浴床で用いるエアーマットの斜視図、図6は第1の実施の形態例における移動式岩盤浴床に、入浴者が横臥して入浴する状態を示す模式的な側面図である。なお、図4中、前扉及び後壁部はその記載を省略してある。
第1の実施形態例の移動式岩盤浴床10は、最下層の床面に接して図5に示すような連通する複数の空気室15からなるエアーマット1が置かれ、その上に温度調節器41を併設した帯状の電熱ヒーター4が敷かれ、さらにその上に図15(a)に示すような遠赤外線照射能を有する天然石粉粒体32を充填した岩盤31が配置されて、3層構造の岩盤浴用の浴床3が形成されている。なお、本考案において、岩盤とは、岩盤浴で使用される天然石粉粒体の充填体(岩盤部)を言い、一般用語として使用される岩石の地盤とは異なるものである。
移動式岩盤浴床10は、図1に示すように該3層構造の岩盤浴床3の上方空間を半円筒形のかまぼこ型ドーム体2によって覆い、帯状の電熱ヒーター4によって加熱された岩盤31を介して、上方の空間に放熱することを抑制して、エネルギーロスを最小限に止めると同時に、該浴床3上のドーム2内に温熱空間が形成されるように構成されている。
エアーマット1は、図5に示すように平面視が長方形のマット状に形成され、弁14を介して内部に空気が注入されることによって一定の断熱効果と、緩衝作用が得られるものであれば特に制限されないが、本例におけるエアーマット1は、所望の寸法で長方形に裁断した合成樹脂フィルムを2枚重ねし、左右の側縁部12および前後の辺縁部17、18をそれぞれ熱溶着すると共に、長手方向を3等分する区縁部11に少なくとも1つ通気口16を設けるようにして熱溶着し、3つの連通する空気室15を形成し、該空気室の少なくとも一箇所に空気の注排気が可能な弁14が設けられ、さらに側縁部12における前後の辺縁部17および18と、区縁部11の左右対称の部位に、ドーム体2を支える支持軸7の端部を収納して固定するために、袋状若しくは略円筒状に形成された支持軸用の軸受け13が一体として設けられている。
エアーマット1の上に配置される帯状電熱ヒーター4としては、特に制限されず、通常床暖房用や敷き毛布などとして市販されている温度調節機能を有する帯状の電熱ヒーターを、所定の寸法に加工して使用することができる。また、帯状電熱ヒーター4は、安全上入浴者の手が届く範囲に温度調節器が配置されるよう配慮されることが望ましい。また、帯状電熱ヒーター4の上に敷かれる岩盤31は、130℃程度の耐熱性を有する合成樹脂繊維等によって形成された円筒形の筒型容器状として連ねた複数の袋体に、加熱されることによって遠赤外線照射能を有する自然石の粉粒体を充填して得られる充填物が充当されたものである。本考案において、充填物としては、例えば天然石を粉砕処理すると共に、磨砕することによってエッジを取り除くことによって得られた粉粒体32を主成分とするものが挙げられる。
袋体の充填物の設置形態は、本例では、図15(a)に示すような断面形状が円形であって、長さが浴床3の幅方向長さと略同じの細長状の筒型容器を、該筒型容器の長手方向が浴床3の幅方向となるように設置し、これを浴床の長手方向に連なる複数の筒状袋体33としたものである。このような袋体の充填物であれば、収納の際、円筒状に巻き込むことも、また折り畳み状にすることもでき、便利である。岩盤31は、この袋体の充填物の周囲をカバー34によって覆うことによって形成され、得られた岩盤31を帯状電熱ヒーター4の上に敷き詰めるように配置して、3層構造の岩盤浴用の浴床3が構成される。
一方、本考案において用いられるかまぼこ型ドームは、長方形の岩盤浴用浴床の上方空間を覆うことにより、岩盤を介しての上方空間への放熱が抑制されると共に、該岩盤浴床の上方空間に所望の温熱空間が形成される範囲内において、その形態等について特に制限を加えるものではないが、本例における半円筒状のかまぼこ型ドーム体2は、図4に示すように、取り外され水平面上に展張された本体部が、所定の寸法の略長方形に裁断した合成樹脂フィルムによって形成され、長手方向の左右の側縁部には、側縁部から下方へ所定の幅で延出するフレアー24を設けることにより、前記浴床の左右の側壁部35を覆って当該側面からの放熱を防ぐように構成され、後方の端部にはドーム体2の後方開放部を閉塞する後壁部と、前方開放部には開閉可能な重ね合せ部を有する前扉とが、それぞれ当該ドーム体2と同一の素材によって設けられている。ドーム体2の天井面を形成する本体部に、後壁部又は前扉を付設する方法としては、特に制限されず、当初よりドーム体2の本体部に一体形成されたもの、あるいは組み付けの際、ドーム体2の本体部に後壁部又は前扉を構成するフィルム部材を取り付ける方法などが適用できる。なお、当初から一体型の場合、後壁部又は前扉は、組み付け後その機能が発揮でき、収納時にはコンパクトに収容できる形状が適宜選択される。また、岩盤浴用浴床の両側壁部35に設けられる支持軸用の軸受け13に対応する位置に、該位置から略長方形状の長手方向に対して横断する、複数の支持軸挿入用の袋状通路21がフィルムと一体として形成され、袋状通路21に図12(a)に示すような金属製弾性素材、具体的にはピアノ線からなる支持軸7を挿入し、該支持軸7を撓ませながらその端部を浴床3の側壁部に設けた軸受け13に差し込んで固定することにより、図1に示すような移動式岩盤浴床10の使用開始直前の形態を得ることができる。
なお、本考案における袋状通路21は、予め所定の寸法に裁断された前記ドーム体2と同一の素材からなる帯状の合成樹脂フィルムの両サイドを、ドーム体2と一体として溶着することによって形成されるが、この際の溶着は本例においては、図4に示すように両サイドの溶着部26を連続的に溶着して袋状通路21としているが、溶着部26を部分的に点溶接して支持軸7の挿入スペースとしてもよく、或いは溶着部26の全て若しくは要部を縫合して袋状通路21を形成することも可能である。
上記のようにして組み立てられた移動式岩盤浴床10は、比較的狭隘なスペースにおいても容易に設置が可能であり、帯状電熱ヒーター4を用いた昇温時間も岩盤浴床3の上方空間を覆うかまぼこ型ドーム体2による放熱抑制効果と、床面に接するエアーマット1による断熱効果とが相乗的に作用し、岩盤31表面における温度が40〜50℃の範囲内の適正温度域に到達するまで、15分程度の所要時間で足りるところから優れたエネルギー効率が得られると共に、該浴床3における前記ドーム体2の前扉22の重ね合せ部を開けて、図6に示すような状態で横臥するようにして入浴した後も、該浴床3内の適正温度域は併設された温度調節器41が的確に作用にして長時間に渉って維持され、安全面を含めて特段の不都合もなく制御されることが確認された。
移動式岩盤浴床10は、使用後、一定の冷却時間を設けた後、解体される。解体は、組み立ての逆の順序で行えばよく、例えばドーム2が浴床1aから外され、更に支持軸7が袋体通路21から抜かれる。支持軸7が抜かれたドーム2は例えば、床面上に展開され、数十cm四方の大きさになるまで折り返されて、例えばビニール容器に収納する。次いで、岩盤31は円筒巻き又は折り畳みによりコンパクト化される。次いで、帯状の電熱ヒーター4及びエアーマット1をそれぞれコンパクトな状態で折りたたむ。移動式岩盤浴床10によれば、浴床などを解体する際にも、岩盤浴床3を構成する各部材が極めて軽量で、かつコンパクトな状態で折りたたむことができるので、狭隘なスペースへの収納が可能であると共に、容易に持ち運びが可能であることも確認された。なお、本例の移動式岩盤浴床10は、気ままな場所で随時に入浴が可能であるばかりでなく、エアーマット1による緩衝作用によって心持良い寝心地が得られる上に、浴床の上部空間を覆うかまぼこ型ドーム2によってもたらされる温熱空間が、所謂サウナ状態の作用を促すと共に、天然石粉粒体を主成分とする岩盤がその効果を発揮して自然な状態での発汗作用を促し、遠赤外線による温熱作用と岩盤浴特有のマイナスイオン作用とが、併せた状態で効果的に促進されることが体験された。
次に、本考案の第2の実施の形態例における移動式岩盤浴床を図7を参照して説明する。図7は本例の移動式岩盤浴床の組み立て後における斜視図を示す。図7において、図1と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点について主に説明する。すなわち、図7において、図1と異なる点は、ドーム体2a支える支持軸7aを、図12(b)に示すような中間部にジョイント71を設けて組み立て式とした点にある。移動式岩盤浴床10aによれば、エネルギー効率や移動の容易性などの機能面、並びに岩盤浴床としての効能面共に前記第1の実施の形態例と同様に優れた成果が確認された。また、支持軸7aは、2本の短尺の棒部材とジョイント71とに分解できるため、収納をコンパクト化にできる。
次に、本考案の第3の実施の形態例における移動式岩盤浴床を図8を参照して説明する。図8は本例の移動式岩盤浴床の組み立て後における斜視図を示す。図8において、図1と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点について主に説明する。すなわち、図8において、図1と異なる点は、ドーム体2bを支える支持軸として、図12(e)に示すような組み立て形状が略矩形のアーチ型の組み立て式支持軸7bを採用したこと、合成樹脂製フィルムからなるドーム体2bを予めそれに準じた形態に形成したこと、天然石粉粒体を充填するために使用する筒状袋体33aの断面形状を、図15(b)に示すように略楕円形として岩盤31aとしたことにある。なお、符号71aは中間ジョイントを示す。本例の移動式岩盤浴床10bによれば、エネルギー効率および折りたたみや移動の容易性などの機能面、並びに岩盤浴床としての効能面共に第1の実施の形態例と同様に優れた成果が確認された。
次に、本考案の第4の実施の形態例における移動式岩盤浴床を図9(a)、(b)を参照して説明する。図9(a)は本例の移動式岩盤浴床の組み立て後における斜視図、図9(b)は本例の移動式岩盤浴床で用いる支持軸の斜視図を示す。図9において、図1と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点について主に説明する。すなわち、図9(a)において、図1と異なる点は、ドーム体2cの軸心に交差する横断面の断面形状を略台形としたこと、ドーム体2cを支える支持軸7cとして、図9(b)に示すような合成樹脂製で短尺の円筒状ジョイント部71bと、それに連結する合成樹脂製で長尺の棒状支持軸72bとを採用し、円筒状ジョイント部71bを、予めドーム体2cにおける支持軸挿入用の袋状通路21cの中心部分に一体として取り付け、その後袋状通路21cの左右両側面より長尺の棒状支持軸72bを挿入し、両者を連結して支持軸7cを形成した後、支持軸7cを撓ませながらその端部を、岩盤浴床3bの側壁部35に設けられた支持軸用軸受け13aに差し込むようにしたこと、岩盤浴床3bは、天然石粉粒体を充填するために使用する筒状袋体33bの断面形状を、図15(c)に示すように長円形の扁平として岩盤31bとしたことにある。本例の移動式岩盤浴床10cに、第1の実施の形態例と同一の条件で入浴した結果、第1の実施の形態例と同様、優れた効果が確認された。
本考案における上記各実施の形態例の応用例として、図10に示す移動式岩盤浴床10dは、浴床3b上における前方の前扉部分を支える支持軸用の軸受け13aを、例えば弾性部材で形成すことにより、該軸受けに差し込まれた支持軸7cが、後方に約45度程度倒れるような構造とすることにより、岩盤浴床3bへの入浴者の出入りを相当程度容易にすることが可能である。なお、入浴後は軸受け13aの弾性機能によって、支持軸7cは原状に復帰して岩盤浴床3bの上方空間を覆ってその温熱空間を維持する。
また、図11に示す本考案に係る移動式岩盤浴床10eは、ドーム体2cを支える支持軸7cのうち、前方扉側の支持軸7cの少なくとも1以上を支持軸用軸受け13aから取外し、これを前後に移動することによってドーム体2cそれ自体が蛇腹式に開閉可能となり、入浴の際の出入りがより一層容易となる。
本考案におけるドーム体の支持軸は、上記各実施の形態例において採用されたもののほかに様々な形態のものが使用可能であり、例えば合成樹脂製の平板からなる一体型の支持軸7d(図12(c))、同じ素材からなるジョイント71e付きの組み立て型支持軸7e(図12(d))なども使用することができる。また、支持棒とジョイントの連結方法としては、継手構造が雄雌のねじ込み式のもの(図12(f))、あるいはその継手構造が雄雌の嵌合式のもの(図12(g))が挙げられる。
本考案における浴床の断熱材と緩衝材とを兼ねるマットの構造についても、上記実施の形態例の他に様々な形態が適用し得るが、例えば図14示す発泡合成樹脂性のポリウレタンマットレスは1bは、身体の頭部方向に向かってその厚さが増すように傾斜させて形成し、横臥する際の姿勢を楽にするように形成されている。また、天然石などの天然石粉粒体32を充填するために使用する筒状袋体の断面形状は、上記各実施の形態例においても開示したように、図15(a)に示す円筒状の袋体33とするほか、図15(b)に示すように楕円形としたり、図15(c)に示すように略長円の偏平形として岩盤31bとしても可能であり、その結果、エネルギー効率および折りたたみや移動の容易性などの機能面、並びに岩盤浴床としての効能面共に前記各と同様に優れた成果が確認された。
本考案による移動式岩盤浴床は、上記各実施の形態例においてその一例が示される通りであるが、実質的な構成要件についてはその主旨の範囲内において自由に設計変更が可能である。また、本考案における該浴床の大きさは、通常成人の頸部から下方の胴体部分および両足がそっくり収まる範囲であればよく、例えばその全長を1800mm、全幅を800mmとすることを基本として定めることが望ましく、マットの厚さについても十分な断熱効果と、望ましい緩衝作用が得られる範囲で任意であるが、通常は20mm以上50mm未満の範囲であり、岩盤の厚さも加熱されることによって効果的な遠赤外線照射能を発揮する範囲、例えば5〜30mmの範囲内で、好ましくは10mm程度である。また、天然石粉粒体からなる浴床の重量はせいぜい6〜8kg、移動式岩盤浴床全体の重量は10〜12kgであり、従来の移動式岩盤浴床に比べて軽量であり、持ち運びに都合がよい。
本考案による移動式岩盤浴床において、エアーマットは空気室に注入された空気を排出することにより、容易にコンパクトに折りたたむことができ、帯状電熱ヒーターにおいても同様折りたたみは容易である。また、ポリウレタン製のマットレスももとより折りたたむことは容易であり、その厚さが20mm未満程度のものであれば円柱状に巻き込んで収納することも可能である。一方、本考案における岩盤は円筒状の筒状容器を連ねた形態の袋体に、天然石の粉粒体を充填したものであるから、本考案を構成する部材の中では最も重いものであるが、内径が例えば10mmでその全長が800mm未満の合成樹脂繊維製の円筒状袋体に、天然石粉粒体を充填したものであるところから、個々には比較的軽量で、しかも容易に巻き込んで所定の袋状容器などへ収納できるため、折りたたみや収納並びに移動に際しては極めて容易に持ち運ぶことができる。
さらに、本考案に基づく上記ドーム体と岩盤浴床と該ドームとの準密閉型の接合手段として、フレアー部分に取着したファスナーや登録商標マジックテープよる接合や、ボタンやホック止めとすることも妨げない。本考案の上記移動式岩盤浴床において、岩盤から照射される遠赤外線を下方の床面に照射され、その効能が損なわれることを防ぐために、帯状電熱ヒーターとマットとの間に、別体のゴムシートなどを挟持させることも可能である。
このように本考案による移動式岩盤浴床は、任意所望の場所に容易に移動させることができ、しかも比較的狭隘な空間においても直ちに設置が可能であるところから、自宅の室内における家庭用岩盤浴床としては勿論のこと、出先における室内などで随時に、気ままな状態で岩盤浴を堪能することができ、天然石岩盤から発生する遠赤外線効果とマイナスイオン効果によって、本来の目的である岩盤浴用浴床によるストレス解消作用と、それによってもたらされる精神的な解放感とが相乗的に作用し、健全な状態での健康維持が効果的に増進される。
以上詳述したように本考案による移動式岩盤浴床によれば、不使用時にはコンパクトな状態で折りたたまれ、構造上極めて軽量であるところから容易に持ち運ぶことができるので、任意所望の場所に移動して該岩盤浴床を組み立てて設置し、随時にかつ十分なプライバシーが確保され、より優雅な雰囲気の中で岩盤浴を楽しむことができ、岩盤浴そのものによってもたらされる遠赤外線効果や、マイナスイオン効果がより一層増幅される。一方、本考案による移動式岩盤浴床は、上記各実施の形態例からも明らかなように、通常市販の原材料を使用して比較的簡便な加工を施すことによって形成され、しかも構造上極めて軽量である上に、使用に際してのエネルギーロスについても十分な配慮が施されているところから、地球環境保護の観点から特に問題となる省資源・省エネルギー化を実現して、ランニングコストの大幅な節減が可能となることも確認されているので、これを所有する個々人が気軽に楽しめる岩盤浴床として、例えば家庭用などとして幅広く利用されることが期待される。
第1の実施の形態における移動式岩盤浴床の組み立て後における斜視図である。 図1の移動式岩盤浴床で用いる岩盤浴用浴床の側面図である。 図2の岩盤浴用浴床の正面図である。 図1の移動式岩盤浴床で用いるドームの本体部(天井部)の展開図である。 図1の移動式岩盤浴床で用いるエアーマットの斜視図である。 第1の実施の形態例における移動式岩盤浴床に、入浴者が横臥して入浴する状態を示す模式的な側面図である。 第2の実施の形態例における移動式岩盤浴床の組み立て後における斜視図である。 第3の実施の形態における移動式岩盤浴床の組み立て後における斜視図である。 (a)は第4の実施の形態における移動式岩盤浴床の組み立て後における斜視図であり、(b)は同実施の形態例における支持軸の単体を示す斜視図である。 本考案の移動式岩盤浴床の応用例を示す模式的な側面図である。 本考案の移動式岩盤浴床の他の応用例を示す模式的な側面図である。 (a)〜(e)は本考案おいて用いられる各種支持軸の単体を示し、(f)は上記支持軸の継手構造の例を示す要部拡大側面図、(g)は上記支持軸の継手構造の他の例を示す要部拡大側面図である。 本考案に係る第3及び第4の実施の形態例において用いられるマットの単体を示し、(a)はその床面に敷いた状態を示す側面図、(b)はその折たたんだ状態を示す側面図である。 本考案の実施の形態例において用いられるマットの単体を示し、(a)はその床面に敷いた状態を示す側面図、(b)はその折たたんだ状態を示す側面図である。 本考案の実施の形態例において用いられる遠赤外線照射能を有する岩盤浴用浴床を構成する岩盤を示し、(a)は第1および第2の実施の形態例における岩盤、(b)は第3の実施の形態例における岩盤、(c)は第4の実施の形態例における岩盤のそれぞれ要部側面図である。 従来例における岩盤浴用浴床を示し、(a)はその全体斜視図、(b)はその要部拡大断面図である。 従来例における他の岩盤浴用浴床を部分的に拡大して示す模式的な斜視図である。
符号の説明
1、1a、1b マット
11、11a、11b 区縁部
12 側縁部
13、13a、13b 軸受け
14 弁
15 空気室
16 空気流通口
17 前方辺縁部
18 後方辺縁部
2、2a、2b、2c ドーム体
21、21a、21b、21c 袋状通路
22、22a、22b、22c 前扉
23、23a、23b、23c 後壁部
24 フレアー
25 側縁部
26 溶着部
3、3a、3b 浴床
31、31a、31b 岩盤
32、32a、32b 天然石粉粒体
33、33a、33b 筒状袋体
34、34a、34b カバー
35 側壁部
4 帯状電熱ヒーター
41 温度調節機
10、10a、10b、10c 移動式岩盤浴床
6 まくら
7、7a、7b、7c、7d、7e、7f 支持軸
71a、71b、71c、71e、71f ジョイント
72c 雌ネジ
73c 雄ネジ
72f 雌
73f 雄

Claims (13)

  1. 断熱材とクッション材を兼ねる折りたたみ可能なマット、温度調節機能を備えた帯状電熱ヒーター及び遠赤外線照射能を有する天然石紛粒体の充填物からなる岩盤を3層に敷設してなる岩盤浴用浴床と、該岩盤浴用浴床の長手方向における両側壁部に、所定の間隔を隔てて複数の支持軸用軸受けが設けられ、複数の支持軸によって半筒状のかまぼこ型に形成された合成樹脂製フィルムからなるドーム体が、該軸受けを介して前記岩盤浴用浴床に着脱可能な状態で取付けられ、該岩盤浴用浴床の上方空間を覆って温熱空間を形成することを特徴とする移動式岩盤浴床。
  2. 前記ドーム体は、取り外され水平面上に展張された本体部が略長方形状であり、該長方形状の長手方向の左右の側縁部には、該側縁部から下方へ延出し前記岩盤浴用浴床の側壁部を覆うフレアーが設けられ、後方端部には、前記ドーム体の後方開放部を閉塞する後壁部が設けられ、前方開放部には開閉可能な扉が設けられ、該フレアー、後壁部及び扉は、前記ドーム体と同一素材であることを特徴とする請求項1記載の移動式岩盤浴床。
  3. 前記ドーム体は、前記岩盤浴用浴床の両側壁部に設けられる支持軸用軸受けに対応する位置に、該位置から前記略長方形状の長手方向に対して横断する、複数の支持軸挿入用の袋状通路がフィルムと一体として形成されたものであって、該袋状通路に弾性部材からなる支持軸を挿入し、該支持軸を撓ませながらその両端部を前記支持軸用軸受けに差込むことにより、前記岩盤浴床の上方空間を覆うドーム体を形成することを特徴とする請求項1又は2に記載の移動式岩盤浴床。
  4. 前記支持軸は、1本を撓ませる単独使用か、あるいはジョイントを介して接続される組み立て型のいずれかであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の移動式岩盤浴床。
  5. 前記支持軸のジョイント部分が、前記支持軸挿入用の袋状通路に予め取付けられ、該ジョイント部分を介して支持軸が組込まれることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の移動式岩盤浴床。
  6. 前記岩盤浴用浴床を構成する折りたたみ可能なマットが、合成樹脂製フィルムによって形成され、相互に連通する複数の空気室を連ねたエアーマットであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の移動式岩盤浴床。
  7. 前記岩盤浴用浴床を構成する折りたたみ可能なマットが、発泡合成樹脂からなるマットレスであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の移動式岩盤浴床。
  8. 前記折りたたみ可能なマットの左右側壁部に設けられたフレアー部分の全て、若しくは任意箇所に、ファスナーまたはマジックテープが取付けられ、該ファスナーまたはマジックテープによって、前記岩盤浴用浴床とドーム体とが準密閉状態で、かつ着脱可能に取付けられることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の移動式岩盤浴床。
  9. 前記岩盤を形成する天然石粉粒体の充填物が、該天然石を粉砕して得られた粉粒体を主成分とする天然石粉粒体を、複数の筒型容器状として連ねられた袋体に充填することによって形成されたものであり、該充填物を前記マット上の帯状電熱ヒーターの上に敷き詰めることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1項に記載の移動式岩盤浴床。
  10. 前記袋体の充填物が、長さが浴床の幅方向長さと略同じの細長状の筒型容器を、該筒型容器の長手方向が浴床の幅方向となるように設置し、これを浴床の長手方向に多数連ねたものであることを特徴とする請求項9記載の移動式岩盤浴床。
  11. 前記ドーム体を形成する支持軸であって、前方の扉部分を支える支持軸が、該ドーム体の軸心に対して約45°後方へ傾斜することを特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の移動式岩盤浴床。
  12. 前記ドーム体を形成する支持軸のうち、前方扉側の支持軸の複数が前後に移動することにより、該ドーム体が蛇腹式に開閉可能となることを特徴とする請求項1〜11のいずれか1項に記載の移動式岩盤浴床。
  13. 前記ドーム体の軸芯と交差する横断面の断面形状が、略半円形、略台形若しくは略矩形のいずれかであることを特徴とする請求項1〜12のいずれか1項に記載の移動式岩盤浴床。


















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CN109200474A (zh) * 2018-11-07 2019-01-15 秦皇岛上医四通科技有限公司 去除人体邪气的养生方法及养生设施
KR102330745B1 (ko) * 2021-09-16 2021-11-23 장웅환 조립식 소형 찜질방

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