JP3121780B2 - ビーコン信号の受信お知らせ装置 - Google Patents

ビーコン信号の受信お知らせ装置

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JP3121780B2 JP09022649A JP2264997A JP3121780B2 JP 3121780 B2 JP3121780 B2 JP 3121780B2 JP 09022649 A JP09022649 A JP 09022649A JP 2264997 A JP2264997 A JP 2264997A JP 3121780 B2 JP3121780 B2 JP 3121780B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビーコンのサービ
スエリアに入ったことを、運転者等に知らせる装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】1996年4月に、電波ビーコン、光ビ
ーコン等の通信手段を用いて自動車用ナビゲーション装
置に渋滞情報を送信するVICS(Vehicle Informatio
n andCommunication System)サービスが始まった。こ
のサービスを利用すればナビゲーション装置の表示画面
上に渋滞情報をリアルタイムで表示できるため、渋滞を
避けて経路を誘導することが可能となる。
【0003】VICSに用いられる電波ビーコンの信号
は、図1(a)に示されているように、FS部、情報
部、及びCRC部より構成される。FS部はフレーム同
期パターン部で、情報部には送信すべき渋滞情報が含ま
れている。CRC部は巡回冗長検査部(Cyclic
Redundancy Check)であり、2進通信
システムにおいて誤りを検出するためのデータを含んで
いる。このデータは伝送誤りが起きたかどうか受信側で
判断できるように、伝送するメッセージの終わりに付加
された送信側で計算された値であり、メッセージと数式
上で関係付けられている。メッセージに付加される値は
CRCと呼ばれる。受信側は受信メッセージからその値
を再計算し、再計算した数値と受信した数値を比較し、
二つの値が一致しない場合、受信側は送信側に対し誤り
が発生した旨通知し、そのメッセージは再送される。
【0004】上記電波ビーコン信号のデータのバイト数
は、FS部が4バイト、情報部が122バイト、CRC
部が2バイトであり、合計128バイトとなる。この信
号の通信速度は64kビット/秒であるので、信号の長
さは16m秒となる。また、アイドル時間は2m秒であ
るので、アイドル部を含めると18m秒となる。また、
サービスには電波ビーコン信号の他に光ビーコン信号が
用いられている。VICSに用いられる光ビーコン信号
は、図2に示されているように、フラグ部、情報部、同
期部、CRC部、及びフラグ部より構成される。そし
て、情報部には電波ビーコンと同様に送信すべき渋滞情
報が含まれており、CRC部には電波ビーコンと同じく
伝送誤りが起きたかどうか受信側で判断できるように、
伝送するメッセージの終わりに付加された送信側で計算
された値が含まれている。
【0005】上記光ビーコン信号のデータのバイト数
は、フラグ部が1バイト、情報部が128バイト、同期
部が1バイト、CRC部が2バイト、フラグ部が1バイ
トであり、合計133バイトとなる。この信号の通信速
度は約1Mビット/秒であるので、信号の長さは約1.
1m秒となる。図3は、電波ビーコン信号、及び光ビー
コン信号の受信装置のブロック図である。電波ビーコン
データ受信部1はクロック再生、フレーム検出、バイト
タイミング生成、スクランブル解除、シリアル/パラレ
ル変換、CRC演算、1バイト受信通知機能を持ってい
る。光ビーコンデータ送信部2はマンチェスタ変調機能
を持っており、光ビーコンデータ受信部3はマンチェス
タ復調、パターン判定、データ入力制御、ゼロインサー
ト解除、バイト生成、CRC演算、1バイト受信通知機
能を持っている。CPUインターフェース部4は制御C
PUとのバスインターフェース機能を持っている。制御
レジスタ部5は電波データ受信レジスタ、電波ステータ
スコントロールレジスタ、光データ受信レジスタ、光ス
テータスコントロールレジスタ機能を持っている。
【0006】図3のビーコン信号の受信装置では、VI
CSから電波ビーコンや光ビーコンによる通信手段を介
して渋滞情報等を得る場合、ビーコンの下を通らないと
情報を入手できない。またビーコンの設置されているエ
リアも特定の地域に限定されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】車で走行している場
合、常にビーコンが設置されているエリア内にいるとは
限らず、ビーコンから渋滞情報を得ようとして得られな
かったり、反対にビーコンが設置されているエリア内に
いるにも係わらずエリアの外にいるものと思い、必要で
あるにも係わらずビーコンからの情報を得なかったりす
ることが生じる。このようなことを避けるため、ビーコ
ンが設置されているビーコンのサービスエリア内に入っ
たことを運転者等に知らせることが必要になる。
【0008】従って、本発明の目的は、走行車両がビー
コン信号を受信できるサービスエリア内に入ったことを
運転者等に知らせる装置を提供することである。また本
発明の目的は、従来の回路構成をそのまま利用でき、簡
単な構成でビーコンのサービスエリア内に入ったことを
知らせる装置を提供することである。更に本発明の目的
は、自動車用ナビゲーション装置にビーコン信号を送信
し、ナビゲーション装置を介して走行車両がビーコンの
サービスエリア内に入ったことを運転者等に知らせる装
置を提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、ビーコン信号
のサービスエリア内に入ったことを運転者等に知らせる
ため、電波ビーコン信号、及び光ビーコン信号に含まれ
るCRCに注目し、CRC計算結果の出力を用いること
を特徴とするものである。図3のビーコン信号受信装置
における電波ビーコンデータ受信部1では、電波ビーコ
ン信号を受信するとCRC演算部がスクランブル解除の
データを1バイト毎に計算し、CRC部の最終バイト転
送時に、図1に示されているようにCRC計算結果を出
力している。同様に図3の光ビーコンデータ受信部3
も、光ビーコン信号を受信すると、図2に示されている
ようにCRC計算結果を出力している。本発明は、この
CRC計算結果の出力を利用してビーコン信号のサービ
スエリア内に入ったことを運転者等に知らせるようにし
たものであり、図3に示された電波ビーコンデータ受信
部1及び/又は光ビーコンデータ受信部3に、カウンタ
とその出力を取り出す端子を加え、カウンタからの出力
であるビーコンエリアデータ出力でビーコン信号の受信
を知らせる手段を駆動することを特徴とする。
【0010】さらに、自動車用ナビゲーション装置を取
り付けてある場合、この自動車用ナビゲーション装置に
ビーコン信号を送信し、ナビゲーション装置の表示画面
に走行車両がビーコンのサービスエリア内に入った旨を
表示し、または音声により同様の内容を運転者等に知ら
せることを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下図面を用いて本発明のビーコ
ン信号の受信お知らせ装置の実施の形態を説明する。図
4は、図3の電波ビーコンデータ受信部1のブロック図
である。図4において、電波ビーコンデータ受信部1は
電波受信データ(64kビット/秒)からφ/2(8.
192MHz)で打ち抜いたデータを作成し、クロック
再生部11でビット同期クロックを再生する。フレーム
同期検出部12はデータ中の同期パターンを検出し、フ
レーム同期信号を作成する。デスクランブル部13はデ
ータを7段M系列符号に基づきスクランブル解除すると
共に、バイト毎のタイミング信号を生成する。バイトタ
イミング生成部14では、CPUが1バイト毎のデータ
を読み取るための信号を生成する。S/P変換部15で
は、バス・インターフェイスにデータを転送するためシ
リアル/パラレル変換が行われる。CRC演算部16で
はスクランブル解除のデータを1バイト毎に計算し、C
RC部の最終バイト転送時にCRC計算結果を出力す
る。そして、図示されていないCPUは、図1の(b)
〜(f)に示されているように、フレーム同期信号を検
知後1バイト受信通知信号により割り込み処理を起動
し、電波データレジスタをリードして内部メモリにデー
タを格納する。同一処理を123回繰り返した後、12
4回目に電波ステータスレジスタをリードし、CRCエ
ラーやオーバーランエラーが無いことを確認する。各エ
ラーが無い場合、1フレームデータ(122バイト)を
有効にする。エラーが発生している場合、その受信フレ
ーム(1フレーム=112バイト)は廃棄する。
【0012】本発明では、上記図4の電波ビーコンデー
タ受信部1の構成において、CRC演算部16の出力に
カウンタ17を設け、カウンタ17の出力を電波ビーコ
ンエリアデータとして取り出し、ビーコン信号を受信で
きるサービスエリア内に入ったことを運転者等に知らせ
るために用いたものである。次に、電波ビーコンエリア
データをどのように生成し取り出すかについて説明す
る。
【0013】図5の(a)は、電波ビーコンの信号とC
RC計算結果の関係を示したものであり、図4において
説明した通り、CRC演算部はスクランブル解除の電波
ビーコン信号のデータを1バイト毎に計算し、CRC部
の最終バイト転送時にCRC計算結果を図5(a)の
「電波CRC計算結果」として示されているパルスとし
て出力する。しかし、このCRC計算結果のパルス出力
だけではビーコンエリアに入ったことを知らせるための
手段、例えば表示装置等を駆動できないので、このパル
ス出力をカウンタに入力し、電波ビーコンエリアデータ
出力を得る。図5の(b)は、CRC計算結果と電波ビ
ーコンエリアデータ出力の関係を示したものである。C
RC計算結果をカウンタに入力し、例えば、28カウン
トしてパルスを立ち下げ(立ち上げてもよい)、次に同
じく28カウントしパルスを立ち上げる(立ち下げ
る)。同様の操作を繰り返して28カウント幅で28カ
ウント間隔のパルス列を生成し、電波ビーコンエリアデ
ータ出力とし、この出力によってビーコンエリアに入っ
たことを知らせるための手段である表示装置等を駆動す
る。上記説明では、パルス幅及びパルス間隔を28カウ
ントとしたが、これらは駆動される手段の種類に応じて
任意の値を選択可能であり、また、パルス幅とパルス間
隔を同じにする必要もない。図5の(c)は、CRC演
算部16、及びカウンタ17と各々の出力の関係を示し
たものである。CRC演算部16で得られたCRC計算
結果の出力をカウンタ17に入力し、カウンタ17はこ
の入力に対し分周等を行い、電波ビーコンエリアデータ
として出力する。
【0014】図6は、図3の光ビーコンデータ受信部3
のブロック図を示したものである。この場合も、CRC
演算部36の出力にカウンタ37を設け、図2の光ビー
コン信号から得られた光CRC計算結果の出力をカウン
タ37に入力し、電波ビーコン信号の場合と同様光ビー
コンエリアデータ出力を得るものである。図7は、走行
車両がビーコンサービスエリアに入ったことを運転者等
の視覚に訴えて知らせるため、電波エリアデータ(また
は光エリアデータ)出力によって例えばLED(発光ダ
イオード)を点滅させるようにしたものである。視覚に
訴えるものとして、その他、電波エリアデータの出力の
パルスが入力すると点灯し、パルスの入力が一定時間途
絶えると消灯する表示装置を用いてもよい。また、聴覚
に訴えるものとして、電波エリアデータの出力パルスに
よって音声を発生させる手段を駆動させてもよい。
【0015】図8は、電波ビーコンエリアデータ(また
は光ビーコンエリアデータ)出力を自動車用ナビゲーシ
ョン装置に送信し、マイコンで処理して表示画面に、例
えば「ビーコンエリアに入りました」と表示し、走行車
両がビーコンのサービスエリア内に入ったことを知らせ
るようにしたものを示す。また、音声により、例えば
「ビーコンエリアに入りました」と発して運転者等に知
らせることもできる。
【0016】
【発明の効果】光の点滅や点灯、表示、あるいは音声等
で、走行車両がビーコン信号を受信できるサービスエリ
ア内に入ったこと知らせるので、運転者等は簡単に自車
がビーコンサービスエリア内を走行しているかどうかが
わかる。また、ビーコン信号受信処理装置の電波ビーコ
ンデータ受信部、または光ビーコンデータ受信部を利用
し、カウンタと端子、及びビーコン信号の受信を知らせ
る手段を加えただけであるので、構成が簡単であり、コ
ストがあまりかからない。そして、上記のようにハード
の構成のみで対応しているので、新しくソフトを作成す
る必要がない。
【0017】さらに、自動車用ナビゲーション装置でも
ビーコン信号の受信を知らせることができるようにした
ので、ナビゲーション装置にオプションとして汎用VI
CS電子制御ユニットを取り付けた場合、VICSサー
ビスを運転者が受けやすくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】電波ビーコン信号の構成とタイミングを示す図
である。
【図2】光ビーコン信号の構成を示す図である。
【図3】ビーコン信号受信装置のブロック図を示す。
【図4】ビーコン信号受信装置の一部を構成する電波ビ
ーコンデータ受信部のブロック図を示す。
【図5】電波ビーコン信号、CRC計算結果、及び電波
ビーコンエリアデータ出力の関係を示す図である。
【図6】ビーコン信号受信装置の一部を構成する光ビー
コンデータ受信部のブロック図を示す。
【図7】ビーコン信号の受信を知らせる手段を示した図
である。
【図8】自動車用ナビゲーション装置を介してビーコン
信号の受信を知らせる手段を示した図である。
【符号の説明】
1…電波ビーコンデータ受信部 2…光ビーコンデータ送信部 3…光ビーコンデータ受信部 4…CPUインターフェース部 5…制御レジスタ部 11…クロック再生部 12…フレーム同期検出部 13…デスクランブル 14…バイトタイミング生成部 15…S/P変換部 16,36…CRC演算部 17,37…カウンタ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G08G 1/00 - 9/02 G01C 21/00 G01S 1/70 H04B 9/00

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビーコン信号に含まれるCRC部のCR
    C計算結果出力を用いて、ビーコン信号受信を知らせる
    手段を駆動することを特徴とするビーコン信号の受信お
    知らせ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のビーコン信号の受信お
    知らせ装置において、ビーコン受信装置の一部を構成す
    るビーコンデータ受信部のCRC演算部の出力をカウン
    タにより分周してビーコンエリアデータ出力を生成し、
    その出力によりビーコン信号受信を知らせる手段を駆動
    することを特徴とするビーコン信号の受信お知らせ装
    置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載のビーコン信号の受信お
    知らせ装置において、ビーコンデータ受信部が電波ビー
    コンデータ受信部及び/又は光ビーコンデータ受信部で
    あることを特徴とするビーコン信号の受信お知らせ装
    置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載のビーコン信号の
    受信お知らせ装置において、ビーコンエリアデータ出力
    を自動車用ナビゲーション装置に送信し、該装置を介し
    てビーコン信号受信を知らせることを特徴とするビーコ
    ン信号の受信お知らせ装置。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載のビーコン信号の受信お
    知らせ装置において、自動車用ナビゲーション装置の表
    示画面に文字、記号、イラストの内少なくとも一つによ
    ってビーコン信号受信を知らせることを特徴とするビー
    コン信号の受信お知らせ装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から4の何れか1項に記載のビ
    ーコン信号の受信お知らせ装置において、ビーコン信号
    受信を知らせる手段は、光の点滅、光の点灯、音声の内
    の少なくとも一つであることを特徴とするビーコン信号
    の受信お知らせ装置。
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