JP2829590B2 - 列車識別情報伝送装置 - Google Patents
列車識別情報伝送装置Info
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- JP2829590B2 JP2829590B2 JP19162296A JP19162296A JP2829590B2 JP 2829590 B2 JP2829590 B2 JP 2829590B2 JP 19162296 A JP19162296 A JP 19162296A JP 19162296 A JP19162296 A JP 19162296A JP 2829590 B2 JP2829590 B2 JP 2829590B2
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は列車識別情報伝送
装置、特に列車から送信する情報量の増加に関するもの
である。
装置、特に列車から送信する情報量の増加に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】点制御変周式自動列車停止装置として
は、車上装置として車上子を帰還回路とした発振回路部
を設け、車上子が地上子の上を通るときに、発振回路部
の常時発振周波数f1が地上子に設定された共振回路の
周波数f2に変周して、列車に停止指令を出し、一定時
間以内に確認扱いをしないときには、自動的に非常ブレ
−キにより列車を停止させるATS−S形が広く実用化
されている。しかしながらATS−S形は停止現示に対
する確認扱い後の安全の確保、あるいは分岐器速度警報
器の設定速度が減速度の最も低い列車に合わせてあるこ
とにより、近年の高性能電車等には警報が必ずしも適し
ていない等の問題があり、性能不足が指摘されてきた。
は、車上装置として車上子を帰還回路とした発振回路部
を設け、車上子が地上子の上を通るときに、発振回路部
の常時発振周波数f1が地上子に設定された共振回路の
周波数f2に変周して、列車に停止指令を出し、一定時
間以内に確認扱いをしないときには、自動的に非常ブレ
−キにより列車を停止させるATS−S形が広く実用化
されている。しかしながらATS−S形は停止現示に対
する確認扱い後の安全の確保、あるいは分岐器速度警報
器の設定速度が減速度の最も低い列車に合わせてあるこ
とにより、近年の高性能電車等には警報が必ずしも適し
ていない等の問題があり、性能不足が指摘されてきた。
【0003】この性能不足を解消するために、改良形の
点制御変周式自動列車停止装置がATS−ST形として
実用化されている。この自動列車停止装置は、図3のブ
ロック図に示すように、車上装置1としてATS−S形
が有する発振回路部2aと停止信号現示処理部3と警報
部4及び停止制御部5以外に絶対停止処理部6と速度照
査部7及び列車情報設定部8aを有する。発振回路部2
aは増幅器9と車上子10を有し、増幅器9は車上子1
0を帰還回路とし常時発振周波数f1で発振している。
列車情報設定部8aは周波数f5の高減速性能車情報を
発生する高減速情報発生部11と、周波数f6の停止列
車識別情報を発生する停車情報発生部12を有し、高減
速性能車のときには、発振回路部2aの常時発振周波数
f1の出力に周波数f5の高減速性能車情報を重畳し、停
止列車のときは常時発振周波数f1の出力に周波数f6の
停止列車識別情報を重畳して車上子10から地上装置に
送り出す。地上装置は共振周波数がf2で、一定距離隔
てて配置された1対の車上速度照査情報伝送用の地上子
21,22と、共振周波数f3の停止信号現示情報伝送
用の地上子23と、信号機が停止現示のときに共振周波
数f4の絶対停止情報伝送用の地上子24と、共振周波
数f5,f6の高減速性能車情報と停止列車識別情報を受
信する地上子25と、停止列車情報受信部26及び高減
速性能車情報受信部27を有する。
点制御変周式自動列車停止装置がATS−ST形として
実用化されている。この自動列車停止装置は、図3のブ
ロック図に示すように、車上装置1としてATS−S形
が有する発振回路部2aと停止信号現示処理部3と警報
部4及び停止制御部5以外に絶対停止処理部6と速度照
査部7及び列車情報設定部8aを有する。発振回路部2
aは増幅器9と車上子10を有し、増幅器9は車上子1
0を帰還回路とし常時発振周波数f1で発振している。
列車情報設定部8aは周波数f5の高減速性能車情報を
発生する高減速情報発生部11と、周波数f6の停止列
車識別情報を発生する停車情報発生部12を有し、高減
速性能車のときには、発振回路部2aの常時発振周波数
f1の出力に周波数f5の高減速性能車情報を重畳し、停
止列車のときは常時発振周波数f1の出力に周波数f6の
停止列車識別情報を重畳して車上子10から地上装置に
送り出す。地上装置は共振周波数がf2で、一定距離隔
てて配置された1対の車上速度照査情報伝送用の地上子
21,22と、共振周波数f3の停止信号現示情報伝送
用の地上子23と、信号機が停止現示のときに共振周波
数f4の絶対停止情報伝送用の地上子24と、共振周波
数f5,f6の高減速性能車情報と停止列車識別情報を受
信する地上子25と、停止列車情報受信部26及び高減
速性能車情報受信部27を有する。
【0004】そして列車が地上子25の位置にきたと
き、列車が高減速性能車の場合には、常時発振周波数f
1の信号波に周波数f5の停止列車識別情報が重畳されて
いるから、地上子25は受信した周波数f5の高減速性
能車情報を高減速性能車情報受信部27で受信して地上
速度照査車種を選択する。また列車が、停止列車の場合
には、常時発振周波数f1の信号波に周波数f6の停止列
車識別情報が重畳されるから、この周波数f6の停止列
車識別情報を停止列車情報受信部26で受信し、駅出発
側近傍の踏切警報の時間制御などに利用する。
き、列車が高減速性能車の場合には、常時発振周波数f
1の信号波に周波数f5の停止列車識別情報が重畳されて
いるから、地上子25は受信した周波数f5の高減速性
能車情報を高減速性能車情報受信部27で受信して地上
速度照査車種を選択する。また列車が、停止列車の場合
には、常時発振周波数f1の信号波に周波数f6の停止列
車識別情報が重畳されるから、この周波数f6の停止列
車識別情報を停止列車情報受信部26で受信し、駅出発
側近傍の踏切警報の時間制御などに利用する。
【0005】信号機が停止現示のときに、車上装置1の
車上子10が地上子23の位置にきたときに、発振回路
部2aは常時発振周波数f1を地上子23に設定された
共振周波数f3で変周する。停止信号現示処理部3は共
振周波数f3の停止信号現示情報を警報部4に送り警報
を鳴動させる。この警報を鳴動させてから一定時間以内
に確認扱いをしないときには、停止制御部5に非常ブレ
−キ動作をさせる。絶対停止の信号機が停止現示のとき
に車上子10が地上子24の位置にくると、発振回路部
2aは常時発振周波数f1を地上子24に設定された共
振周波数f4で変周する。絶対停止処理部6は確認扱い
の有無にかかわらず共振周波数f3の絶対停止情報によ
り停止制御部5に非常ブレ−キ動作をさせる。
車上子10が地上子23の位置にきたときに、発振回路
部2aは常時発振周波数f1を地上子23に設定された
共振周波数f3で変周する。停止信号現示処理部3は共
振周波数f3の停止信号現示情報を警報部4に送り警報
を鳴動させる。この警報を鳴動させてから一定時間以内
に確認扱いをしないときには、停止制御部5に非常ブレ
−キ動作をさせる。絶対停止の信号機が停止現示のとき
に車上子10が地上子24の位置にくると、発振回路部
2aは常時発振周波数f1を地上子24に設定された共
振周波数f4で変周する。絶対停止処理部6は確認扱い
の有無にかかわらず共振周波数f3の絶対停止情報によ
り停止制御部5に非常ブレ−キ動作をさせる。
【0006】また、速度照査部7は、車上子10が1対
の地上子21,22間を通過する時間と、あらかじめ設
定された標準時間とを比較して、地上子21,22間の
通過時間が標準時間より短いときは速度超過と判定して
停止制御部5に非常ブレ−キ動作をさせる。
の地上子21,22間を通過する時間と、あらかじめ設
定された標準時間とを比較して、地上子21,22間の
通過時間が標準時間より短いときは速度超過と判定して
停止制御部5に非常ブレ−キ動作をさせる。
【0007】このようにして改良形の点制御変周式自動
列車停止装置は変周する使用周波数のチャンネル数を増
やして情報量を確保し、絶対停止機能,車上速度照査機
能,高減速性能車/低減速性能車の列車識別機能,通過
列車/停止列車の列車識別機能を追加し、従来のATS
−S形との互換性を確保するようにしている。
列車停止装置は変周する使用周波数のチャンネル数を増
やして情報量を確保し、絶対停止機能,車上速度照査機
能,高減速性能車/低減速性能車の列車識別機能,通過
列車/停止列車の列車識別機能を追加し、従来のATS
−S形との互換性を確保するようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記改良
形の点制御変周式自動列車停止装置は列車識別情報とし
て設定できる機能は高減速性能車/低減速性能車の列車
識別機能,通過列車/停止列車の列車識別機能の2種類
であり、情報量をさらに必要とするシステムには対応で
きない。このため上記以上に使用周波数のチャンネル数
を増やして情報量を確保しようとすると次のことを考慮
しなければならない。すなわち、車上装置1の常時発振
周波数f1の出力波形は、発振回路部の増幅度が非直線
性のため基本周波数の他にその高調波成分が含まれてい
る。そのため車上子を共用して常時発振周波数f1に重
畳して伝送する情報伝送用の重畳周波数は高調波スペク
トラムを避けることが必要になる。
形の点制御変周式自動列車停止装置は列車識別情報とし
て設定できる機能は高減速性能車/低減速性能車の列車
識別機能,通過列車/停止列車の列車識別機能の2種類
であり、情報量をさらに必要とするシステムには対応で
きない。このため上記以上に使用周波数のチャンネル数
を増やして情報量を確保しようとすると次のことを考慮
しなければならない。すなわち、車上装置1の常時発振
周波数f1の出力波形は、発振回路部の増幅度が非直線
性のため基本周波数の他にその高調波成分が含まれてい
る。そのため車上子を共用して常時発振周波数f1に重
畳して伝送する情報伝送用の重畳周波数は高調波スペク
トラムを避けることが必要になる。
【0009】また、常時発振周波数f1と情報伝送用搬
送波を車上子に重畳すると、それぞれの周波数による混
変調周波数スペクトラムが発生する。この混変調周波数
スペクトラムのレベルが変周周波数帯域で信号機の現示
による地上子種別検知回路の最小動作レベルより大きい
ときは、地上子種別検知回路に影響を与える。このため
情報伝送用搬送波は混変調周波数スペクトラムのレベル
が低くなる帯域を選定する必要があるが、装置を構成す
る各部の周波数特性より性能が保証される周波数帯域で
選定することには限界があった。
送波を車上子に重畳すると、それぞれの周波数による混
変調周波数スペクトラムが発生する。この混変調周波数
スペクトラムのレベルが変周周波数帯域で信号機の現示
による地上子種別検知回路の最小動作レベルより大きい
ときは、地上子種別検知回路に影響を与える。このため
情報伝送用搬送波は混変調周波数スペクトラムのレベル
が低くなる帯域を選定する必要があるが、装置を構成す
る各部の周波数特性より性能が保証される周波数帯域で
選定することには限界があった。
【0010】この発明はかかる短所を改善するためにな
されたものであり、点制御変周式自動列車停止装置にお
いて、搬送波の種類を増やさずに車上装置から地上装置
へ伝送する情報量を増加することができる列車識別情報
伝送装置を得ることを目的とするものである。
されたものであり、点制御変周式自動列車停止装置にお
いて、搬送波の種類を増やさずに車上装置から地上装置
へ伝送する情報量を増加することができる列車識別情報
伝送装置を得ることを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る列車識別
情報伝送装置は、車上装置と地上装置を有し、車上装置
は列車情報設定部と発振回路部を有し、列車情報設定部
はタイミング信号発生部と情報選択部及び複数の種別コ
−ド発生部を有し、タイミング信号発生部は一定周期毎
にマ−カ−信号を発生して出力し、複数の種別コ−ド発
生部は、それぞれ地上装置に伝送する列車検知情報をマ
−カ−信号の一周期間に送信できるコ−ド信号に変換し
て出力し、情報選択部は情報を出力する種別コ−ド発生
部を巡回して切り換え、発振回路部は増幅器と車上子と
2つの発振器とを有し、増幅器は車上子を帰還回路とし
常時発振周波数f1で発振し、一方の発振器はタイミン
グ信号発生部から出力されたマ−カ−信号をATS−S
T形の点制御変周式自動列車停止装置で使用されている
高減速性能車情報用搬送周波数f5と同じ周波数f5で増
幅器の常時発振周波数f1の出力に重畳し、他方の発振
器は種別コ−ド発生部から出力されたコ−ド情報をAT
S−ST形の点制御変周式自動列車停止装置で使用され
ている停止列車識別情報用搬送周波数f6と同じ周波数
f6で増幅器の常時発振周波数f1の出力に重畳し、地上
装置は地上子と列車情報受信装置を有し、地上子は車上
子と正対したときに周波数f5のマ−カ−信号と周波数
f6のコ−ド情報を受信し、列車情報受信装置は地上子
で受信した周波数f5のマ−カ−信号に同期して周波数
f6のコ−ド情報を復調,復号し、復号した情報を照合
することを特徴とする。
情報伝送装置は、車上装置と地上装置を有し、車上装置
は列車情報設定部と発振回路部を有し、列車情報設定部
はタイミング信号発生部と情報選択部及び複数の種別コ
−ド発生部を有し、タイミング信号発生部は一定周期毎
にマ−カ−信号を発生して出力し、複数の種別コ−ド発
生部は、それぞれ地上装置に伝送する列車検知情報をマ
−カ−信号の一周期間に送信できるコ−ド信号に変換し
て出力し、情報選択部は情報を出力する種別コ−ド発生
部を巡回して切り換え、発振回路部は増幅器と車上子と
2つの発振器とを有し、増幅器は車上子を帰還回路とし
常時発振周波数f1で発振し、一方の発振器はタイミン
グ信号発生部から出力されたマ−カ−信号をATS−S
T形の点制御変周式自動列車停止装置で使用されている
高減速性能車情報用搬送周波数f5と同じ周波数f5で増
幅器の常時発振周波数f1の出力に重畳し、他方の発振
器は種別コ−ド発生部から出力されたコ−ド情報をAT
S−ST形の点制御変周式自動列車停止装置で使用され
ている停止列車識別情報用搬送周波数f6と同じ周波数
f6で増幅器の常時発振周波数f1の出力に重畳し、地上
装置は地上子と列車情報受信装置を有し、地上子は車上
子と正対したときに周波数f5のマ−カ−信号と周波数
f6のコ−ド情報を受信し、列車情報受信装置は地上子
で受信した周波数f5のマ−カ−信号に同期して周波数
f6のコ−ド情報を復調,復号し、復号した情報を照合
することを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】この発明においては、車上装置に
発振回路部と列車情報設定部を有し、地上装置には地上
子と列車情報受信部を有する。車上装置の発振回路部は
増幅器と車上子と2つの発振器を有する。増幅器は車上
子を帰還回路とし常時発振周波数f1で発振している。
一方の発振器は増幅器の常時発振周波数f1の出力に、
従来のATS−ST形の点制御変周式自動列車停止装置
で使用されている高減速性能車情報用搬送周波数f5と
同じ周波数f5の情報を重畳する。他方の発振器は増幅
器の常時発振周波数f1の出力に、従来のATS−ST
形で使用されている停止列車識別情報用搬送周波数f6
と同じ周波数f6の情報を重畳する。列車情報設定部は
タイミング信号発生部と複数の種別コ−ド発生部及び情
報選択部を有する。タイミング信号発生部は一定周期毎
にマ−カ−信号を周波数f5の発振器に出力する。種別
コ−ド発生部は、それぞれ地上装置に伝送する各種情報
をマ−カ−信号の一周期間にコ−ド化して周波数f6の
発振器に出力する。情報選択部は種別コ−ド発生部を順
次切り換えて地上装置に伝送する情報を選択する。
発振回路部と列車情報設定部を有し、地上装置には地上
子と列車情報受信部を有する。車上装置の発振回路部は
増幅器と車上子と2つの発振器を有する。増幅器は車上
子を帰還回路とし常時発振周波数f1で発振している。
一方の発振器は増幅器の常時発振周波数f1の出力に、
従来のATS−ST形の点制御変周式自動列車停止装置
で使用されている高減速性能車情報用搬送周波数f5と
同じ周波数f5の情報を重畳する。他方の発振器は増幅
器の常時発振周波数f1の出力に、従来のATS−ST
形で使用されている停止列車識別情報用搬送周波数f6
と同じ周波数f6の情報を重畳する。列車情報設定部は
タイミング信号発生部と複数の種別コ−ド発生部及び情
報選択部を有する。タイミング信号発生部は一定周期毎
にマ−カ−信号を周波数f5の発振器に出力する。種別
コ−ド発生部は、それぞれ地上装置に伝送する各種情報
をマ−カ−信号の一周期間にコ−ド化して周波数f6の
発振器に出力する。情報選択部は種別コ−ド発生部を順
次切り換えて地上装置に伝送する情報を選択する。
【0013】車上装置から地上装置に列車識別情報を送
信するときに、タイミング信号発生部は一定周期毎にマ
−カ−信号を発生し周波数f5の発振器に送り、マ−カ
−信号を周波数f5の情報として増幅器の常時発振周波
数f1の出力に重畳し、車上子から地上装置に一定周期
で送信する。一方、種別コ−ド発生部は周波数f5のマ
−カ−信号の一周期間に列車識別情報をコ−ド化に必要
な情報数に分割し、分割した列車識別情報をそれぞれ論
理値「1」,「0」に対応させ、周波数f6の発振器に
送り、コ−ド化した列車識別情報を周波数f6の情報と
して増幅器の常時発振周波数f1の出力に重畳し、車上
子から地上装置に巡回的に送信する。地上装置の列車情
報受信装置は地上子で受信した周波数f5のマ−カ−信
号に同期して周波数f6の情報を復調,復号し、復号し
た情報の連送照合を行う。
信するときに、タイミング信号発生部は一定周期毎にマ
−カ−信号を発生し周波数f5の発振器に送り、マ−カ
−信号を周波数f5の情報として増幅器の常時発振周波
数f1の出力に重畳し、車上子から地上装置に一定周期
で送信する。一方、種別コ−ド発生部は周波数f5のマ
−カ−信号の一周期間に列車識別情報をコ−ド化に必要
な情報数に分割し、分割した列車識別情報をそれぞれ論
理値「1」,「0」に対応させ、周波数f6の発振器に
送り、コ−ド化した列車識別情報を周波数f6の情報と
して増幅器の常時発振周波数f1の出力に重畳し、車上
子から地上装置に巡回的に送信する。地上装置の列車情
報受信装置は地上子で受信した周波数f5のマ−カ−信
号に同期して周波数f6の情報を復調,復号し、復号し
た情報の連送照合を行う。
【0014】
【実施例】図1はこの発明の一実施例の構成を示すブロ
ック図である。図に示すように自動列車停止装置の車上
装置1は発振回路部2と列車情報設定部8と従来のAT
S−ST形の点制御変周式自動列車停止装置と全く同じ
処理を行う停止信号現示処理部3と警報部4と停止制御
部5と絶対停止処理部6及び速度照査部7を有する。地
上には列車情報受信用の地上子28と列車情報受信部2
9と従来のATS−ST形の点制御変周式自動列車停止
装置と同じ地上子21〜24を有する。
ック図である。図に示すように自動列車停止装置の車上
装置1は発振回路部2と列車情報設定部8と従来のAT
S−ST形の点制御変周式自動列車停止装置と全く同じ
処理を行う停止信号現示処理部3と警報部4と停止制御
部5と絶対停止処理部6及び速度照査部7を有する。地
上には列車情報受信用の地上子28と列車情報受信部2
9と従来のATS−ST形の点制御変周式自動列車停止
装置と同じ地上子21〜24を有する。
【0015】車上装置1の発振回路部2は増幅器9と車
上子10と2つの発振器13,14を有する。増幅器9
は車上子10を帰還回路とし常時発振周波数f1で発振
している。発振器13は増幅器9の常時発振周波数f1
の出力に、従来のATS−ST形の点制御変周式自動列
車停止装置で使用されている高減速性能車情報用搬送周
波数f5と同じ周波数f5の情報を重畳する。発振器14
は増幅器9の常時発振周波数f1の出力に、従来のAT
S−ST形で使用されている停止列車識別情報用搬送周
波数f6と同じ周波数f6の情報を重畳する。列車情報設
定部8はタイミング信号発生部15と情報選択部16及
び複数の種別コ−ド発生部17a〜17nを有する。タ
イミング信号発生部15は一定周期毎にマ−カ−信号を
発振器13に出力する。種別コ−ド発生部17a〜17
nは、それぞれ地上に伝送する各種情報をマ−カ−信号
の一周期間にコ−ド化して発振器14に出力する。情報
選択部16は種別コ−ド発生部17a〜17nを順次切
り換えて列車情報受信用の地上子28に伝送する情報を
選択する。地上に設けられた列車情報受信部29は、列
車が該当する軌道回路に在線しないときに、定期的に種
別コ−ド発生部17a〜17nで発生するコ−ド信号に
相当する自己照査信号を地上子28に送り、ケ−ブルを
含めた伝送の照査を実施している。
上子10と2つの発振器13,14を有する。増幅器9
は車上子10を帰還回路とし常時発振周波数f1で発振
している。発振器13は増幅器9の常時発振周波数f1
の出力に、従来のATS−ST形の点制御変周式自動列
車停止装置で使用されている高減速性能車情報用搬送周
波数f5と同じ周波数f5の情報を重畳する。発振器14
は増幅器9の常時発振周波数f1の出力に、従来のAT
S−ST形で使用されている停止列車識別情報用搬送周
波数f6と同じ周波数f6の情報を重畳する。列車情報設
定部8はタイミング信号発生部15と情報選択部16及
び複数の種別コ−ド発生部17a〜17nを有する。タ
イミング信号発生部15は一定周期毎にマ−カ−信号を
発振器13に出力する。種別コ−ド発生部17a〜17
nは、それぞれ地上に伝送する各種情報をマ−カ−信号
の一周期間にコ−ド化して発振器14に出力する。情報
選択部16は種別コ−ド発生部17a〜17nを順次切
り換えて列車情報受信用の地上子28に伝送する情報を
選択する。地上に設けられた列車情報受信部29は、列
車が該当する軌道回路に在線しないときに、定期的に種
別コ−ド発生部17a〜17nで発生するコ−ド信号に
相当する自己照査信号を地上子28に送り、ケ−ブルを
含めた伝送の照査を実施している。
【0016】上記のように構成された自動列車停止装置
において、車上装置1から地上の列車情報受信部29に
列車識別情報を送信するときに、列車情報設定器8のタ
イミング信号発生部15は一定周期毎にマ−カ−信号を
発生し発振器13に送る。発振器13は送られたタイミ
ング信号を周波数f5の情報として増幅器9の常時発振
周波数f1の出力に重畳し、図2に示すように、周波数
f5のマ−カ−信号として車上子10から地上に一定周
期で送信する。
において、車上装置1から地上の列車情報受信部29に
列車識別情報を送信するときに、列車情報設定器8のタ
イミング信号発生部15は一定周期毎にマ−カ−信号を
発生し発振器13に送る。発振器13は送られたタイミ
ング信号を周波数f5の情報として増幅器9の常時発振
周波数f1の出力に重畳し、図2に示すように、周波数
f5のマ−カ−信号として車上子10から地上に一定周
期で送信する。
【0017】一方、種別コ−ド発生部17a〜17nは
周波数f5のマ−カ−信号の一周期間に列車識別情報を
コ−ド化に必要な情報数に分割し、分割した列車識別情
報をそれぞれ論理値「1」,「0」に対応させる。すな
わち種別コ−ド発生部17a〜17nはそれぞれ一電文
に相当する列車識別情報をコ−ド化して発生して巡回的
に発振器14に送る。発振器14はコ−ド化した列車識
別情報を周波数f6の情報として増幅器9の常時発振周
波数f1の出力に重畳し、図2に示すように、周波数f6
の情報を車上子10から地上子28に巡回的に送信す
る。例えば図2に示すようにスタ−トタイミングを示す
周波数f5のマ−カ−信号の一周期間に4ビットの情報
を対応させると、最大で15種類の情報を設定すること
ができる。ここで4ビット全ての論理値が「0」は使用
禁止とする。なお、図2においてFはスタ−トフラグで
ある。
周波数f5のマ−カ−信号の一周期間に列車識別情報を
コ−ド化に必要な情報数に分割し、分割した列車識別情
報をそれぞれ論理値「1」,「0」に対応させる。すな
わち種別コ−ド発生部17a〜17nはそれぞれ一電文
に相当する列車識別情報をコ−ド化して発生して巡回的
に発振器14に送る。発振器14はコ−ド化した列車識
別情報を周波数f6の情報として増幅器9の常時発振周
波数f1の出力に重畳し、図2に示すように、周波数f6
の情報を車上子10から地上子28に巡回的に送信す
る。例えば図2に示すようにスタ−トタイミングを示す
周波数f5のマ−カ−信号の一周期間に4ビットの情報
を対応させると、最大で15種類の情報を設定すること
ができる。ここで4ビット全ての論理値が「0」は使用
禁止とする。なお、図2においてFはスタ−トフラグで
ある。
【0018】地上に設けられた列車情報受信部29は軌
道回路条件により列車が軌道回路に進入したことを検知
すると自己照査を停止し、列車からの情報受信のために
待機状態になる。そして列車情報受信用の地上子28で
受信した列車からの情報が送られると、周波数f5のマ
−カ−信号に同期して周波数f6の情報を復調,復号
し、復号した情報の照合を行う。
道回路条件により列車が軌道回路に進入したことを検知
すると自己照査を停止し、列車からの情報受信のために
待機状態になる。そして列車情報受信用の地上子28で
受信した列車からの情報が送られると、周波数f5のマ
−カ−信号に同期して周波数f6の情報を復調,復号
し、復号した情報の照合を行う。
【0019】ここで周波数f6による一電文の情報数は
地上子28と車上子10の形状と、適応区間の列車の最
高速度より求まる地上子28と車上子10の結合時間と
応動距離と、連送照合を可能にする目的で規定される最
小受信電文数を考慮して決定する。
地上子28と車上子10の形状と、適応区間の列車の最
高速度より求まる地上子28と車上子10の結合時間と
応動距離と、連送照合を可能にする目的で規定される最
小受信電文数を考慮して決定する。
【0020】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように、既に
使用実績があり、常時発振周波数f1と情報伝送用搬送
波を車上子に重畳したときのそれぞれの周波数による混
変調周波数スペクトラムの問題が解決されている従来の
ATS−ST形の点制御変周式自動列車停止装置で使用
されている高減速性能車情報用搬送周波数f5と停止列
車識別情報用搬送周波数f6を使用し、周波数f5をマ−
カ−信号として一定の周期で地上に送信し、周波数f6
をマ−カ−信号の一周期間にコ−ド化した情報の論理値
「1」,「0」に対応して送信と送信断状態を構成して
地上に送信するから、車上装置から地上へ伝送する情報
量を増加することができる。
使用実績があり、常時発振周波数f1と情報伝送用搬送
波を車上子に重畳したときのそれぞれの周波数による混
変調周波数スペクトラムの問題が解決されている従来の
ATS−ST形の点制御変周式自動列車停止装置で使用
されている高減速性能車情報用搬送周波数f5と停止列
車識別情報用搬送周波数f6を使用し、周波数f5をマ−
カ−信号として一定の周期で地上に送信し、周波数f6
をマ−カ−信号の一周期間にコ−ド化した情報の論理値
「1」,「0」に対応して送信と送信断状態を構成して
地上に送信するから、車上装置から地上へ伝送する情報
量を増加することができる。
【図1】この発明の実施例の構成を示すブロック図であ
る。
る。
【図2】上記実施例の送信情報波を示すタイムチャ−ト
である。
である。
【図3】ATS−ST形の自動列車停止装置の構成を示
すブロック図である。
すブロック図である。
1 車上装置 2 発振回路部 8 列車情報設定部 9 増幅器 10 車上子 13 発振器 14 発振器 15 タイミング信号発生部 16 情報選択部 17 種別コ−ド発生部 28 地上子 29 列車情報受信部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−276401(JP,A) 特開 平4−58702(JP,A) 実開 平1−95469(JP,U) 実開 昭61−152570(JP,U) 実開 平2−143266(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B61L 1/00 - 23/20 B60L 15/40
Claims (1)
- 【請求項1】 車上装置と地上装置を有し、車上装置は
列車情報設定部と発振回路部を有し、列車情報設定部は
タイミング信号発生部と情報選択部及び複数の種別コ−
ド発生部を有し、タイミング信号発生部は一定周期毎に
マ−カ−信号を発生して出力し、複数の種別コ−ド発生
部は、それぞれ地上装置に伝送する列車検知情報をマ−
カ−信号の一周期間に送信できるコ−ド信号に変換して
出力し、情報選択部は情報を出力する種別コ−ド発生部
を巡回して切り換え、発振回路部は増幅器と車上子と2
つの発振器とを有し、増幅器は車上子を帰還回路とし常
時発振周波数f1で発振し、一方の発振器はタイミング
信号発生部から出力されたマ−カ−信号をATS−ST
形の点制御変周式自動列車停止装置で使用されている高
減速性能車情報用搬送周波数f5と同じ周波数f5で増幅
器の常時発振周波数f1の出力に重畳し、他方の発振器
は種別コ−ド発生部から出力されたコ−ド情報をATS
−ST形の点制御変周式自動列車停止装置で使用されて
いる停止列車識別情報用搬送周波数f6と同じ周波数f6
で増幅器の常時発振周波数f1の出力に重畳し、 地上装置は地上子と列車情報受信装置を有し、地上子は
車上子と正対したときに周波数f5のマ−カ−信号と周
波数f6のコ−ド情報を受信し、列車情報受信装置は地
上子で受信した周波数f5のマ−カ−信号に同期して周
波数f6のコ−ド情報を復調,復号し、復号した情報を
照合することを特徴とする列車識別情報伝送装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19162296A JP2829590B2 (ja) | 1996-07-03 | 1996-07-03 | 列車識別情報伝送装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19162296A JP2829590B2 (ja) | 1996-07-03 | 1996-07-03 | 列車識別情報伝送装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1016775A JPH1016775A (ja) | 1998-01-20 |
JP2829590B2 true JP2829590B2 (ja) | 1998-11-25 |
Family
ID=16277711
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19162296A Expired - Lifetime JP2829590B2 (ja) | 1996-07-03 | 1996-07-03 | 列車識別情報伝送装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2829590B2 (ja) |
-
1996
- 1996-07-03 JP JP19162296A patent/JP2829590B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1016775A (ja) | 1998-01-20 |
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