JP3121500B2 - 病院用献立作成システムおよび病院用献立作成方法 - Google Patents

病院用献立作成システムおよび病院用献立作成方法

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JP3121500B2 JP20113194A JP20113194A JP3121500B2 JP 3121500 B2 JP3121500 B2 JP 3121500B2 JP 20113194 A JP20113194 A JP 20113194A JP 20113194 A JP20113194 A JP 20113194A JP 3121500 B2 JP3121500 B2 JP 3121500B2
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清司 三浦
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株式会社日本食システム研究所
清司 三浦
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、病院用献立作成シス
テムに関し、特に、献立作成の容易化に関する。
【0002】
【従来の技術とその課題】一般的に病院の給食システム
については、多種類の献立を作成する必要がある。例え
ば、総合病院では、130種類以上の献立が必要とな
る。このような多種類の献立が必要なのは、つぎの様な
理由による。
【0003】第1番目に、職員食と治療食という区別が
あり、各々異なる献立が必要なことによる。職員食とは
当該病院で働く職員(医者、看護婦、事務員等)の食事
である。治療食とは入院患者の食事である。治療食は、
さらに常食および特別食に区別される。常食は、エネル
ギー量以外には食事制限がない患者向けの食事であり、
例えば、骨折で入院している患者向けの食事である。治
療食は、病態系別に区別される。例えば、腎臓病患者に
は、塩分の摂取制限がある等である。
【0004】第2番目に、同じ治療食、職員食を供与さ
れる者であっても、性別、年齢等によって、エネルギー
量、蛋白質、脂肪等の等の給与栄養量が異なる。さら
に、治療食の場合は、病気の程度、手術前後等によっ
て、前記給与栄養量が異なる。このような給与栄養量
は、医学的見地から決められたものであり、治療の面か
らもこれらの基準を満足した給食を供与する必要があ
る。
【0005】栄養士は治療および健康の面から、エネル
ギー量、蛋白質、脂肪等の栄養素ごとに一定の基準を満
たすよう、前記130種の献立を立てる必要がある。な
お、食種とは、このような献立の区分をいう。
【0006】一方、行政としては、病院における献立内
容について、所定の基準を満足しているか否かを指導す
る為に、1ヵ月ごとに図54、図55に示すような栄養
状況報告書を作成し、3ヵ月毎に都道府県知事に提出す
ることを義務付けている。栄養状況報告書は、図に示す
ように、代表的な食種について、栄養素別の給与目標量
および給与量を記載するとともに、さらに、所定の食品
群ごとに、給与目標量および給与量を記載する必要があ
る。
【0007】毎日の予定献立について、前記所定の基準
を満たした献立を作成するのは大変な労力が必要であ
る。したがって、現実には、栄養士は、前記所定の基準
を満たした献立ができると、同じ献立を繰返して用いる
か、または若干の変更を加えて用いるということが行わ
れる。これによりメニューが1ヵ月単位程度でほぼ硬直
化してしまうという問題がある。
【0008】このようなメニューの硬直化は、患者が病
院食を残してしまうという問題につながる。このような
治療食としての栄養給与量は、医学的見地から決められ
たものであり、治療の面からも問題化されている。ま
た、これらの給与栄養量については、常食および職員食
についても同様に、健康維持という観点から設定された
ものである。
【0009】このような献立内容の硬直化を防止する
為、所定の基準を満たした献立を1年単位程度で作成し
ておいて、全て記憶しておくことも考えられる。しか
し、このような長期間の献立を多数の食種について記憶
することは、膨大な記憶装置が必要となる。
【0010】この発明は上記問題を解決し、膨大な記憶
装置を必要とせず、病院食の献立を作成するにあたっ
て、所定の基準を満たしつつ、豊富な献立を容易に作成
することができる病院用献立作成システムまたは病院用
献立作成方法を提供することを目的とする。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【課題を解決するための手段】 請求項の病院用献立作
成システムにおいては、1)基本食品区分基準に基づいて
各食品がいずれの食品群に区分されるかを示すととも
に、前記基本食品区分基準とは異なる非基本食品区分基
準に基づいて前記各食品がいずれの食品群に区分される
かを示す食品区分テーブルを記憶する食品区分記憶手
段、2)過去の献立で用いられた食品およびその使用量に
基づいて演算された前記基本食品区分の各食品群におけ
る単位重量当りの荷重平均栄養データを、前記基本食品
区分の各食品群ごとに記憶する荷重平均栄養データ記憶
手段、3)シミュレーションの対象となる献立が与えられ
ると、前記食品区分記憶手段の前記食品区分テーブルに
基づき、この献立で使用する使用食品が前記基本食品区
分基準ではいずれの食品群に属するのか決定し、決定し
た食品群の荷重平均栄養データを前記荷重平均栄養デー
タ記憶手段を参照して得て、前記使用食品の使用量およ
びその荷重平均栄養データに基づいて、前記各食品の個
別給与栄養量を演算する個別給与栄養量演算手段、4)
的食品群における給与栄養量を演算して出力するための
食品区分基準を特定する指示データが与えられると、前
記食品区分記憶手段の前記食品区分テーブルに基づい
て、前記個別給与栄養量が求められた各食品が、前記指
示データで特定される目的食品区分基準ではいずれの食
品群に属するか決定し、目的食品区分基準で同じ食品群
に属する個別給与栄養量を合計した食品群別給与栄養量
を、演算して出力する目的食品群別給与栄養量出力手段
を備えたことを特徴とする。
【0028】請求項の病院用献立作成方法において
は、基本食品区分基準に基づいて各食品がいずれの食品
群に区分されるかを示すとともに、前記基本食品区分基
準とは異なる非基本食品区分基準に基づいて前記各食品
がいずれの食品群に区分されるかを示す食品区分テーブ
ルを記憶しておき、過去の献立で用いられた食品および
その使用量に基づいて演算された前記基本食品区分の各
食品群における単位重量当りの荷重平均栄養データを、
前記基本食品区分の各食品群ごとに記憶しておき、シミ
ュレーションの対象となる献立が与えられると、前記食
品区分テーブルに基づき、この献立で使用する使用食品
が前記基本食品区分基準ではいずれの食品群に属するの
か決定し、決定した食品群の荷重平均栄養データを得
て、前記使用食品の使用量およびその荷重平均栄養デー
タに基づいて、前記各食品の個別給与栄養量を演算し、
目的食品群における給与栄養量を演算して出力するため
の食品区分基準を特定する指示データが与えられると、
前記食品区分テーブルに基づいて、前記個別給与栄養量
が求められた各食品が、前記指示データで特定される目
的食品区分基準ではいずれの食品群に属するか決定し、
目的食品区分基準で同じ食品群に属する個別給与栄養量
を合計した食品群別給与栄養量を、演算して出力するこ
とを特徴とする。
【0029】請求項の病院用献立作成システムにおい
ては、1)食品に関する栄養データである食品栄養データ
を記憶する食品栄養データ記憶手段、2)基本食品区分基
準に基づいて各食品がいずれの食品群に区分されるかを
示すとともに、前記基本食品区分基準とは異なる非基本
食品区分基準に基づいて前記各食品がいずれの食品群に
区分されるかを示す食品区分テーブルを記憶する食品区
分記憶手段、3)シミュレーションの対象となる献立が与
えられると、この献立で使用する使用食品の使用量およ
び前記食品栄養データに基づいて、前記各食品の個別給
与栄養量を演算する個別給与栄養量演算手段、4)目的食
品群における給与栄養量を演算して出力するための食品
区分基準を特定する指示データが与えられると、前記食
品区分記憶手段の前記食品区分テーブルに基づいて、前
記個別給与栄養量が求められた各食品が、前記指示デー
タで特定される目的食品区分基準ではいずれの食品群に
属するか決定し、目的食品区分基準で同じ食品群に属す
る個別給与栄養量を合計した食品群別給与栄養量を、演
算して出力する目的食品群別給与栄養量出力手段を備え
たことを特徴とする。
【0030】請求項20の病院用献立作成方法において
は、食品に関する栄養データである食品栄養データを記
憶しておき、基本食品区分基準に基づいて各食品がいず
れの食品群に区分されるかをすとともに、前記基本食品
区分基準とは異なる非基本食品区分基準に基づいて前記
各食品がいずれの食品群に区分されるかを示す食品区分
テーブルを記憶しておき、シミュレーションの対象とな
る献立が与えられると、この献立で使用する使用食品の
使用量および前記食品栄養データに基づいて、前記各食
品の個別給与栄養量を演算し、目的食品群における給与
栄養量を演算して出力するための食品区分基準を特定す
る指示データが与えられると、前記食品区分テーブルに
基づいて、前記個別給与栄養量が求められた各食品が前
記指示データで特定される目的食品区分基準ではいずれ
の食品群に属するか決定し、同じ食品群に属する個別給
与栄養量を合計した食品群別給与栄養量を、演算して出
力することを特徴とする。
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【作用】請求項1、請求項2の病院用献立作成システム
または病院用献立作成方法においては、基本食品区分基
準に基づき、各食品がいずれの食品群に区分されるかを
示す基本食品区分テーブルを記憶しておき、前記基本食
品区分基準と、前記基本食品区分基準とは異なる非基本
食品区分基準との関連を示す相互関連テーブルを記憶し
ておき、過去の献立で用いられた食品およびその使用量
に基づいて演算された前記基本テーブルの各食品群にお
ける単位重量当りの荷重平均栄養データを、前記基本テ
ーブルの各食品群ごとに記憶しておく。
【0049】シミュレーションの対象となる献立が与え
られると、前記基本食品区分テーブルに基づき、この献
立で使用する使用食品が前記基本食品区分基準ではいず
れの食品群に属するのか決定し、決定した食品群の荷重
平均栄養データを、前記基本テーブルの各食品群におけ
る単位重量当りの荷重平均栄養データから得て、前記使
用食品の使用量およびその荷重平均栄養データに基づい
て、前記各食品の個別給与栄養量を演算する。
【0050】目的食品群における給与栄養量を演算して
出力するための食品区分基準を特定する指示データが与
えられると、前記基本食品区分テーブルおよび前記相互
関連テーブルに基づいて、前記個別給与栄養量が求めら
れた各食品が前記指示データで特定される目的食品区分
基準ではいずれの食品群に属するか決定し、同じ食品群
に属する個別給与栄養量を合計した食品群別給与栄養量
を、演算して出力する。
【0051】これにより、基本食品区分基準以外の食品
区分においても、各食品群ごとの給与栄養量を容易に得
ることができる。
【0052】請求項3、請求項4の病院用献立作成シス
テムまたはの病院用献立作成方法においては、食品に関
する栄養データである食品栄養データおよび基本食品区
分基準に基づいて、各食品がいずれの食品群に区分され
るかを示す基本食品区分テーブルを記憶しておき、前記
基本食品区分基準と、前記基本食品区分基準とは異なる
非基本食品区分基準との関連を示す相互関連テーブルを
記憶しておく。シミュレーションの対象となる献立が与
えられると、この献立で使用する使用食品の使用量およ
び前記食品栄養データに基づいて、前記各食品の個別給
与栄養量を演算する。目的食品群における給与栄養量を
演算して出力するための食品区分基準を特定する指示デ
ータが与えられると、前記基本食品区分テーブルおよび
前記相互関連テーブルに基づいて、前記個別給与栄養量
が求められた各食品が前記指示データで特定される目的
食品区分基準では、いずれの食品群に属するか決定し、
同じ食品群に属する個別給与栄養量を合計した食品群別
給与栄養量を、演算して出力する。
【0053】これにより、食品の群区分方法が異なる場
合であっても、各食品群ごとの給与栄養量を容易に得る
ことができる。また、前記食品栄養データを用いて前記
給与栄養量を演算しているので、正確な給与栄養量を容
易に得ることができる。
【0054】請求項21の病院用献立作成システムにお
いては、前記荷重平均栄養データ演算手段は、一定期間
の過去の献立で用いられた食品およびその使用量が与え
られると、各食種毎に、前記食品およびその使用量に基
づいて、各食品群における単位重量当りの荷重平均栄養
データを、各食品群ごとに演算する。前記食料構成作成
手段は、前記荷重平均栄養データ演算手段から与えられ
た荷重平均栄養データに基づいて、食種毎の院内食料構
成を作成する。前記献立作成手段は、前記院内食料構成
に基づき、食種ごとの献立を作成し、一定期間の過去の
献立で用いられた食品およびその使用量を出力する。出
力された前記食品およびその使用量について、前記荷重
平均栄養データ演算手段は、前記荷重平均栄養データを
演算する。
【0055】このようにして、過去の献立で用いた食品
およびその使用量が自動的に演算されるので、前記荷重
平均栄養データが作成後の献立に対応して、自動的に変
更される。したがって、作成後の献立で用いた食品が、
前記荷重平均栄養データに反映される。また、操作者
は、変更された荷重平均栄養データに基づいて、献立作
成の基礎となる院内食料構成が容易に作成される。した
がって、膨大な記憶装置を必要とせず、献立の硬直化を
防止することができる。
【0056】請求項22の病院用献立作成システムにお
いては、前記材料費演算手段は、前記変更後献立で用い
られる食品、その使用量およびその単価に基づき、その
献立における材料費を演算する。前記差額演算手段は、
前記材料費演算手段が演算した材料費および前記材料予
算との差額を演算する。前記変更制御手段は、前記仮献
立を表示する表示命令を出力する際に、さらに、前記差
額演算手段が演算した差額を表示する表示命令を出力す
る。したがって、表示手段に、前記差額が表示されるの
で、操作者が、食種ごとに異なる材料予算枠に対応した
献立を作成するのが容易になる。
【0057】請求項23の病院用献立作成システムにお
いては、前記材料費演算手段は、前記変更後献立で用い
られる食品、その使用量およびその単価に基づき、その
献立における材料費を演算する。前記割合演算出力手段
は、前記材料予算および前記材料費演算手段が演算した
材料費に基づいて、前記材料予算に対する前記材料費の
割合を演算して出力する。したがって、食種ごとに材料
予算枠に対応した献立を提供しているか検討することが
できるので、より患者の希望に沿った食事を提供でき
る。
【0058】
【実施例】
[目次] 1.病院用献立作成システム1の処理ステップの概要 2.ハードウェア構成の一例 3.マスタファイルの説明 4.各処理ステップの詳細な説明 (4-1)荷重平均栄養データの演算について (4-2)院内食料構成作成シミュレーション (4-3)献立作成シミュレーション (4-3-1)基本的処理フロー (4-3-1-1)基本料理の差替え (4-3-1-2)食品の差替え (4-3-1-3)機能ブロックの説明 (4-3-2)発注および食品使用量合算 (4-4)栄養状況報告書の作成 (4-4-1)荷重平均栄養データを用いるもの 5.病院用献立作成システム1のまとめ 6.他の応用例 (6-1)医療用食品への差替え (6-2)他の献立作成シミュレータ (6-2-1)献立作成シミュレータB (6-2-2)献立作成シミュレータC (6-2-3)献立作成シミュレータD(個別食種献立の作
成) (6-3)他の給与栄養量演算手法 (6-4)栄養指導システム (6-5)食種別収支状況報告機能について (6-6)その他 −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
−−−−−−−−−−− 1.病院用献立作成システム1の概要 まず、病院用献立作成システム1の処理ステップの概要
について説明する。病院用献立作成システム1には予
め、医師より指示された食種ごとの院内食事規約が記憶
されている。院内食種規約とは、図13A,B,Cに示
すように、食種ごとの栄養素名およびその給与目標量の
組合わせデータをいう。
【0059】図2に示すように、病院用献立作成システ
ム1は、所定期間(例えば一ケ月)の過去の献立で用い
られた食品およびその使用量に基づいて、各食品群にお
ける単位重量当りの荷重平均栄養データを、各食品群ご
とに演算する(ステップST2)。荷重平均栄養データ
とは、図15に示すように、各食品を食品群に分類し、
過去の献立において各食品群ごとの単位重量(ここでは
100g)当りの平均栄養量をいう。例えば、図15に
おいては、食品群「パン類」100g当り、エネルギー
270kcal、蛋白質8.5g・・・を給与したこと
になる。荷重平均栄養データの求め方については、後述
する。
【0060】図2に戻って、病院用献立作成システム1
は、各食種毎に院内食料構成を作成する(ステップST
4)。院内食料構成とは、ある食種において、食品群毎
の一日の給与量を示すものである。例えば、図16に示
す常食IIIについては、「パン類」を110g、「いも
類」を50g・・・、を一日に給与する。院内食料構成
の作成方法については、後述する。
【0061】図2に戻って、病院用献立作成システム1
は、前記院内食料構成に基づき、食種ごとの献立を作成
する(ステップST6)。献立は、前記院内食料構成で
指定された食品群毎の給与量を一週間で平均して満足す
るようにして作成される。献立作成方法については後述
する。
【0062】つぎに、栄養状況報告書を作成する(ステ
ップST8)。栄養状況報告書とは、図54に示すよう
に、代表的な食種について、栄養素別の給与目標量およ
び給与量を記載する。または、所定の食品群ごとの給与
目標量および給与量を記載する。一般的には、食種「常
食I〜III」のうち一番人数の多い食種および治療食の
うち一番人数の多い食種を前記代表的な食種とする。さ
らに、図51に示す食種「常食」における給与栄養目標
量および給与量を作成する。
【0063】このようにして、病院用献立作成システム
1においては、院内食事規約に基づいた献立が作成で
き、さらに自動的に栄養状況報告書が作成される。
【0064】2.ハードウェア構成 図3に、病院用献立作成システム1をCPUを用いて実
現したハードウェア構成の一例を示す。病院用献立作成
システム1は、CPU23、ROM25、RAM27、
キーボード29、CRT31、ハードディスク33、プ
リンタ35およびバスライン36を備えている。
【0065】ROM25には、CPU23の制御プログ
ラム等が記憶されており、CPU23は、この制御プロ
グラムにしたがいバスライン36を介して、各部を制御
する。また、RAM27は、種々の演算データ等が記憶
される。
【0066】CRT31は、表示命令を受けて、対応す
るデータを表示する表示手段である。キーボード29は
種々の命令等を入力する入力手段である。プリンタ35
は、作成された献立および栄養状況報告書等を印字する
出力手段である。
【0067】3.マスタファイルの説明 ハードディスク33には、種々のデータが記憶されたマ
スタファイルが記憶される。ハードディスク33に記憶
されたマスタファイルのファイル構造について、図面を
参照しつつ説明する。
【0068】ハードディスク33には、食品コードマス
タ、大阪府食品群マスタ、厚生省食品群マスタ、6群食
品群区分マスタ、糖尿病学会食品群区分マスタ、腎臓病
学会食品群マスタ、四訂標準成分マスタ、改訂アミノ酸
組成マスタ、脂溶性無機質食物繊維成分マスタ、院内食
種別栄養マスタ、登録食品マスタ、院内荷重平均成分マ
スタ、院内食種別食料構成マスタ、基本料理マスタ、単
価マスタ、サイクル献立マスタおよび在庫マスタが記憶
されている。
【0069】図4に、食品コードマスタのファイル構造
を示す。各食品には食品コードが付されている。食品コ
ードマスタには、ある食品が、その病院が存在する都道
府県の食品群ではいずれの食品群に区分されるかの対応
データが記憶されている。例えば、食品「いちょう芋」
は、地方群コード「0201」であるので、図5の大阪
府食品群マスタを参照して、食品群「いも類 いも類」
に区分されるのが分かる。なお、一般に献立作成の為の
院内食品群構成は、行政庁への届出に便利なように、こ
の「地方群」の食品群区分と同じ食品群構成が採用され
ている。本実施例においては、この「地方群」の食品群
区分に基づく食品区分基準を基本食品区分基準とした。
【0070】なお、図4に示すように、食品コードマス
タには、各食品について食品群「地方群」以外に、食品
群「四訂」、食品群「厚生」、食品群「6群」、食品群
「糖尿病学会」、および食品群「腎臓病学会」という食
品群区分基準が異なる5の食品区分基準を記憶する。例
えば、図4に示す食品コードマスタでは、食品「いちょ
う芋」と食品「さつまいも」は、ともに食品群「地方
群」では「0201」に区分されるが、食品群「四訂」
では、前者は「02016」で、後者は「02005
A」に区分される。
【0071】このように、食品コードマスタには、基本
食品区分基準に基づいて各食品がいずれの食品群に区分
されるかを示すとともに、前記基本食品区分基準とは異
なる非基本食品区分基準に基づいて前記各食品がいずれ
の食品群に区分されるかを示す食品区分テーブルが記憶
されている。したがって、ある食品が、基本食品区分基
準では第○○○群に区分され、非基本食品区分基準では
第◇◇◇群に区分されることがわかる。
【0072】前記「地方群」、「四訂」、「厚生」、
「6群」、「糖尿病学会」、および「腎臓病学会」とい
う食品群区分について、図5〜図12にそのファイル構
造を示す。
【0073】図5に、前記食品群「地方群」の区分の一
種である大阪府食品群マスタのファイル構造を示す。こ
の「地方群」では都道府県別に独自の食品群区分が採用
されている。図5に示す大阪府食品群区分では、全食品
を30食品群に区分しているが、兵庫県では14食品群
に区分されている。なお、このような食品群区分の数の
相違は、例えば、大阪府食品群区分では、穀類を4つの
食品群に区分しているが、兵庫県食品群区分では、穀類
は1の食品群にまとめられているからである。
【0074】図6に「厚生省食品群マスタ」のファイル
構造を示す。これは厚生省が健康面から食品を区分した
食品群区分であり、25食品群に区分されている。
【0075】図7に「6群食品群区分マスタ」のファイ
ル構造を示す。これは栄養学会が食品を区分した食品群
区分であり、6食品群に区分されている。
【0076】図8に糖尿病学会食品群区分マスタのファ
イル構造を示す。糖尿病学会食品群区分はもともとは、
糖尿病学会が、患者が献立作成する場合にその作業を容
易にする為に作成した食品群区分であり、表1から表6
までの6食品群および付録1〜付録4の4食品群、計1
0食品群に区分されている。患者は、医者から指示され
た1日当りの摂取量、例えば、表1から2単位(1単位
は80kcal)、表2から4単位・・・、に基づき自
分の献立を作成する。これにより、専門の知識を必要と
せず、病状に応じた献立を簡単に作成できるというもの
である。
【0077】図9に腎臓病学会食品群マスタのファイル
構造を示す。これはもともとは、腎臓病学会が患者の献
立作成を容易にする為に区分した食品群区分であり、表
1から表6の6食品群、別表1〜4の4食品群、および
その他の食品群、計11食品群に区分されている。この
食品群区分も、前記糖尿病学会の区分と同様に、専門の
知識を必要とせず、病状に応じた献立を簡単に作成でき
るというものである。なお、糖尿病学会とはその区分が
異なり、さらに、1単位が kcalである点も異な
る。
【0078】図10に食品「米」における四訂標準成分
マスタのファイル構造を示す。四訂標準成分マスタは、
科学技術庁が食品の栄養価を分析したものであり、各食
品について、栄養素別の栄養値が記憶されている。
【0079】図11に、図10に示す四訂標準成分表の
さらに細分類の改訂アミノ酸組成マスタのファイル構造
を示す。図11は食品「米」における改訂アミノ酸組成
表である。このように四訂標準成分表にはさらに改訂ア
ミノ酸組成表、すなわち各食品におけるアミノ酸の栄養
値が記憶されている。
【0080】図12に、図10に示す四訂標準成分表の
さらに細分類の組脂溶性無機質食物繊維成分マスタのフ
ァイル構造を示す。図12は食品「米」における組脂溶
性無機質食物繊維成分表ある。このように四訂標準成分
表にはさらに組脂溶性無機質食物繊維成分表、すなわち
各食品における組脂溶性無機質食物繊維等の栄養値が記
憶されている。
【0081】図13に、院内食種別栄養マスタのファイ
ル構造を示す。図13Aに、常食IIIにおける給与目標
量を示す。図13Bに、糖尿食IIにおける給与目標量を
示す。図13Aと図13Bを比較すると明らかなよう
に、糖尿食IIにおいては、常食IIIと比べて、エネルギ
の摂取量が少なくなっている。図13Cに、腎臓食IIに
おける給与目標量を示す。図13Aと図13Cを比較す
ると明らかなように、腎臓食IIにおいては、常食IIIと
比べて、蛋白質およびナトリウムの摂取量が少なくなっ
ている。
【0082】図14に、食品コードマスタに記憶された
食品のうち、使用可能食品を食種別に登録したを食種別
使用可能食品マスタのファイル構造を示す。図14は常
食IIIの使用可能食品の一部を示す。このように、使用
可能食品は、カナ検索キーが付されて記憶されている。
カナ検索キーは、後述するように食品差替え時に、類似
する食品を検索する為の類似食品検索キーが付与されて
いる。
【0083】図15に、院内荷重平均成分マスタのファ
イル構造を示す。図15は常食IIIの荷重平均成分を示
す。荷重平均成分は、過去の献立で用いられた食品およ
びその使用量に基づいて、各食品群における単位重量当
りの荷重平均栄養データを、各食品群ごとに演算したも
のである。荷重平均栄養データの演算方法については、
『(4-1)荷重平均栄養データの演算について』で説明す
る。
【0084】図16に、院内食種別食料構成マスタのフ
ァイル構造を示す。院内食種別食料構成とは、各食種ご
とに、どの食品群にて何gを給与するかを決定する食料
構成であり、食種毎の献立作成の目安となるものであ
る。例えば、図16に示す院内食種別食料構成マスタで
は、食種「常食III」では食品群「米」から220g給
与し、食品群「パン類」から110g給与し、・・・・
というように一日当りの給与量が記憶されている。これ
は、図15に示すような、食種別の食品群ごとの荷重平
均栄養成分値に基づき、決定される。
【0085】なお、この食種別の食品群ごとの荷重平均
栄養成分値に基づき、院内食種別食料構成を決定するの
に、従来は栄養士が過去の経験等に基づき、だいたいの
勘で決定していた。しかし、病院用献立作成システム1
においては、この食種別の院内食種別食料構成につい
て、後述するようにシミュレーションすることにより決
定できる。したがって、経験の浅い栄養士等であって
も、簡単に食種別の院内食種別食料構成を得ることがで
きる。
【0086】図17、図18に、基本料理マスタのファ
イル構造を示す。基本料理とは、1または2以上の使用
食品にて構成されており、各使用食品の使用量(重量)
が記憶されている。例えば、図17に示す基本料理「カ
レイのムニエル」は、食品「カラスがれい」80g、食
品「食塩」0.2g・・・と6種の食品から構成されて
いる。
【0087】なお、各基本料理には、3種類の検索キー
が付与されている。第1の検索キーは、その基本料理の
料理区分を検索する料理区分検索キーである。例えば、
基本料理「カレイのムニエル」では、料理区分検索キー
「主菜」が付与されている。第2の検索キーは、その基
本料理の調理方法を示す調理検索キーである。例えば、
基本料理「カレイのムニエル」では、調理検索キー「焼
き物」が付与されている。第3の検索キーは、その基本
料理の主材分類を検索する主材分類検索キーである。例
えば、基本料理「カレイのムニエル」では、主材分類検
索キー「魚介類」が付与されている。すなわち、料理区
分検索キー、調理検索キーおよび主材分類検索キーは、
類似する基本料理を検索する為の類似料理検索キーとし
て機能する。
【0088】図19に、単価マスタのファイル構造を示
す。この様に各食品は、1個当りの単価またはkg当り
の単価が、最終更新日とともに記憶されている。例え
ば、食品「さば」は、kg単価が600円で、最終更新
日が94/6/19である。なお、食品によっては、1
個当りの単価が記憶される場合もある。例えば、食品
「食パン」などである。
【0089】図20〜図23にサイクル献立マスタのフ
ァイル構造を示す。サイクル献立マスタには、基本料理
の組合わせである基本献立が所定の日数分記憶されてい
る。例えば、図20は、朝食として、基本料理「食パ
ン」、「マーガリン」、「牛乳」、および「りんご」で
構成された基本献立を示す。
【0090】なお、項目「廃」とは、廃棄率を示し、例
えば、食品「りんご」では廃棄率15%であるので、可
食量90g×(100+15)/100=103.5g
が発注する量となる。同じ食品であっても、廃棄率は、
一般には病院ごとに異なる。例えば、同じ食品「りん
ご」であっても、皮を廃棄する病院と廃棄しない病院が
あるからである。また、当然調理のやり方が異なる場合
もあるからである。
【0091】図21は、昼食として、基本料理「白
飯」、「さばの塩焼」、「南瓜の煮付」、および「磯和
え」で構成された基本献立を示す。
【0092】図50に在庫マスタのファイル構造を示
す。在庫マスタは、各食品についての、仕入日、単価、
数量および合計金額が記憶される。数量は常食、特軟
食、職員食、外来食に区分されている。これは、図5
4、55に示す栄養状況報告書がこのように分類されて
いるので、それにあわせたものである。
【0093】ハードディスク33には、以上説明したよ
うな複数のマスタファイルが記憶されている。
【0094】4.各処理ステップの詳細な説明 つぎに、病院用献立作成システム1の処理について、各
ステップ毎に説明する。
【0095】(4-1)荷重平均栄養データの演算について 荷重平均栄養成分値の演算方法について、図24を参照
して説明する。キーボード29から過去の献立で用いら
れた食品およびその使用量が入力されると、CPU23
は、食品ごとに給与重量を読み出して集計することによ
り、食品別総計給与重量を求め、RAM27に記憶する
(図24ステップST11)。つぎに、CPU23は、
RAM27に記憶された食品別総計給与重量およびハー
ドディスク33に記憶された各食品毎の四訂栄養成分値
に基づき、食品毎の給与栄養量を演算して、RAM27
に記憶する(ステップST13)。つぎに、CPU23
は、同じ食品群に属する食品の給与栄養量を読み出して
総計し、総計給与栄養量を求め、RAM27に記憶する
(ステップST15)。この荷重平均栄養データは、後
述する献立作成を容易とする為のものであるので、地方
群コードの食品群別に総計給与栄養量が求められる。
【0096】CPU23は、この総計給与栄養量を、そ
の食品群における食品別総計給与重量の総計で除して、
食品群「地方群」ごとの荷重平均栄養成分値を求め、R
AM27に記憶する(ステップST17)。必要な栄養
成分全てについて、食品群「地方群」ごとの荷重平均栄
養成分値を求めたか否か判断し(ステップST19)、
必要な栄養成分全てについて、食品群「地方群」ごとの
荷重平均栄養成分値を求めてなければ、ステップST1
3〜ステップST17を繰返す。ステップST19に
て、必要な栄養成分全てについて、食品群「地方群」ご
との荷重平均栄養成分値を求めた場合には、終了する。
【0097】この様にして、過去の献立と同じ食品構成
であれば、ある食品群にて100g当りいくらの栄養が
給与できるかを判断する為の荷重平均栄養成分値を得る
ことができる。例えば、図15に示すように、食品群
「パン類」では100g当り270kcalのエネルギ
を給与することができる。
【0098】このような処理を行う病院用献立作成シス
テムにおける機能ブロックを図25に示す。このよう
に、病院用献立作成システム1においては、食品栄養デ
ータ記憶手段41、群分類記憶手段42、使用量記憶手
段38、荷重平均栄養データ記憶手段43、および荷重
平均演算手段39を備えている。
【0099】食品栄養データ記憶手段41は、食品に関
する栄養データである食品栄養データが記憶されてい
る。群分類記憶手段42は、基本献立を構成する各食品
を食品群に区分する為の食品群関連テーブルを記憶す
る。使用量記憶手段38は、過去の献立で用いられた食
品の使用量が食品ごとに記憶される。荷重平均演算手段
39は、使用量記憶手段38に記憶された使用量、食品
栄養データ記憶手段41に記憶された食品に関する栄養
データおよび群分類記憶手段42に記憶された食品群関
連テーブルに基づいて、前記各食品群における単位重量
当りの荷重平均栄養データを、各食品群ごとに演算す
る。演算結果は、荷重平均栄養データ記憶手段43に記
憶される。
【0100】本実施例においては、ステップST11〜
ステップST19の処理が、荷重平均演算手段39に該
当する。また、大阪府食品群マスタ(図5参照)および
食品コードマスタ(図4参照)が群分類記憶手段を、四
訂標準成分マスタ(図10参照)が食品栄養データ記憶
手段41を構成する。
【0101】(4-2)院内食料構成作成シミュレーション つぎに、院内食量構成作成シミュレーションについて、
図26のフローチャートを参照しつつ説明する。なお、
ここでは、食種「常食III」について、院内食量構成を
作成する場合について説明する。
【0102】図2に示すCPU23は、ハードディスク
33に記憶された院内食種別栄養マスタから食種「常食
III」の給与目標量を読み出す(図26ステップST2
1)。つぎに、CPU23は、各食品群ごとの給与重量
が入力されたか否か判断する(ステップST22)。操
作者が入力手段であるキーボード29から各食品群ごと
の給与重量を入力すると、CPU23は、入力された各
食品群ごとの給与重量について、ハードディスク33に
記憶された各食品群ごとの荷重平均栄養データを用い
て、各食品群別の給与栄養量を演算し、演算結果をRA
M27に記憶する(図26ステップST23)。CPU
23は、ステップST24にて、全ての食品群にて、給
与栄養量を演算したか否かを判断する。全ての食品群に
て、給与栄養量を演算していない場合は、ステップST
22〜ステップST23を繰返す。
【0103】ステップST24で、全ての食品群にて給
与栄養量の演算が終了したと判断した場合には、CPU
23は、総計給与栄養量、穀物エネルギ比、脂肪エネル
ギ比、および動物性蛋白質比を演算するとともに、前記
総計給与栄養量とステップST21で読み出した給与目
標量を比較して、過不足量を求め、RAM27に記憶す
る(ステップST25)。なお、総計給与栄養量とは、
全ての食品群における給与栄養量を栄養素ごとに加算し
たものであり、例えば、エネルギ○○kcal,蛋白質
◇◇g、・・・と表される。
【0104】つぎに、CPU23は、CRT31に総計
給与栄養量、穀物エネルギ比、脂肪エネルギ比、動物性
蛋白質比および過不足量を表示する(ステップST2
6)。操作者は表示された過不足量で特に問題がなけれ
ば、操作者は終了命令をキーボード29から入力する。
CPU23は、終了命令が与えられた否か判断し(ステ
ップST27)、終了命令が与えられた場合には、入力
された各食品群ごとの給与重量を給与目標量として出力
する。
【0105】一方、終了命令が与えられない場合には、
ステップST28に進み、食品群指定命令が与えられた
否か判断する。食品群指定命令が与えられた場合には、
CPU23は、判断補助データをCRT31に表示する
(ステップST29)。本実施例においては、判断補助
データとして、前記食品群指定命令で指示された食品群
における給与栄養量を表示するようにした。
【0106】例えば、図27に示すように、指定された
食品群が食品群「米類」であれば、現在「米群」でエネ
ルギ463kcal,蛋白質8.8g,・・・・を給与
していることが表示される。このようにして、指示され
た食品群における給与栄養量を表示することにより、食
品群間の給与割合を知ることができる。
【0107】なお、指示された食品群における給与栄養
量とともに、ハードディスク33に記憶された各食品群
ごとの荷重平均栄養データを読み出して、前記食品群指
定命令で指示された食品群における単位重量当りの栄養
量を表示させるようにしてもよい。この場合、食品群
「米類」の単位重量当りの栄養量として、図15に示す
ように、エネルギ356kcal,・・・・が表示され
る。このように、指示された食品群における単位重量当
りの栄養量を表示することにより、ある食品群における
給与量を調整する際に、この食品群でどの程度給与すれ
ばよいか判断する指針とすることができる。
【0108】前記判断補助データを表示後、図26ステ
ップST22に戻り、所望の食料構成を作成できるま
で、ステップST23以下を繰返す。
【0109】なお、指示された食品群における単位重量
当りの栄養量を表示する際、1g以下または20g以下
程度の重量しか給与しない食品群もある。このような食
品群が指示された場合は、単位重量を100gではな
く、10gまたは1gとしてもよい。これにより、より
調整が容易となる。
【0110】この様な処理を全食種について行い、院内
食料構成マスタが完成する。
【0111】病院用献立作成システム1においては、こ
のようにして、院内食料構成がシミュレートされる。し
たがって、経験の浅い栄養士であっても、院内食料構成
を容易に作成することができる。特に、院内食料構成に
ついては、地方群が異なると全く異なった構成となる場
合がある。したがって、ベテランの栄養士であっても、
異なる都道府県に移動した場合については、院内食料構
成を作成するのは容易でない。しかし、本システムにお
いては、シミュレーションしながら院内食料構成を作成
できるので、その作成が不慣れな者であっても、容易に
作成可能となる。さらに、異なる都道府県における院内
食料構成を容易に作成することができるので、汎用性の
高い病院用献立作成システムを提供することもできる。
【0112】このような処理を行う病院用献立作成シス
テムにおける機能ブロックを、図28に示す。このよう
に、病院用献立作成システム1においては、荷重平均栄
養データ記憶手段43、演算手段44、給与目標栄養量
記憶手段45、制御手段47および表示手段46を備え
ている。
【0113】荷重平均栄養データ記憶手段43は、過去
の献立で用いられた食品およびその使用量に基づいて、
前記各食品群における単位重量当りの荷重平均栄養デー
タを、各食品群ごとに記憶する。
【0114】給与目標栄養量記憶手段45は、ある食種
における給与目標栄養量を栄養素毎に記憶する。演算手
段44は、前記食品群ごとに給与する群別給与予定重量
が与えられると、前記荷重平均栄養データを用いて、群
別給与栄養量を演算するとともに、この群別給与栄養量
の総計である総計給与栄養量と前記給与目標栄養量との
差分を過不足栄養量として演算する。また、演算手段4
4は、与えられた群別給与予定重量を更新する更新後群
別給与予定重量が入力可能に構成されているとともに、
前記更新後群別給与予定重量が入力されると、再度総計
給与栄養量を演算し、この総計給与栄養量と前記給与目
標栄養量との差分を過不足栄養量として演算する。
【0115】制御手段47は、演算手段44が演算した
総計給与栄養量、前記給与目標栄養量、および前記過不
足栄養量を、表示手段46に表示するよう制御命令を出
力する。また、制御手段47は、特定の食品群における
給与栄養量を表示する給与栄養量指定命令を受けると、
この給与栄養量指定命令で特定される食品群における給
与栄養量を表示手段46に表示させる制御命令を、出力
する。さらに、制御手段47は、特定の食品群における
標準単位当りの給与栄養量を表示する単位栄養量表示命
令を受けると、前記荷重平均栄養データを用いて、この
単位栄養量表示命令で特定される食品群における標準単
位当りの給与栄養量を表示手段47に表示させる制御命
令を出力する。
【0116】本実施例においては、図26ステップST
23およびステップST25が演算手段44の処理であ
り、ステップST26およびステップST29の処理が
制御手段47および表示手段46の処理である。
【0117】また、院内荷重平均成分マスタが荷重平均
栄養データ記憶手段43を構成し、院内食種別栄養マス
タが給与目標栄養量記憶手段45を構成する。
【0118】(4-3)献立作成シミュレーション (4-3-1)基本的処理フロー つぎに、献立作成シミュレーションについて、図29の
フローチャートを参照しつつ説明する。なお、ここで
は、食種「常食III」について、献立を作成する場合に
ついて説明する。
【0119】図2に示すCPU23は、ハードディスク
33に記憶されたサイクル献立マスタから、「常食II
I」のサイクル献立を読み出す(図29ステップST6
1)。CPU23は、CRT31に前記サイクル献立を
基本献立として表示する(ステップST62)。CPU
23は、変更開始命令が入力されたか否か判断する(ス
テップST63)。操作者は、表示された献立をみて、
献立変更が必要か否か判断し、献立変更が必要な場合は
変更開始命令をキーボード29から入力する。CPU2
3は、前記変更開始命令が入力された場合には、ステッ
プST64に進み、料理検索開始命令がなされたか否か
判断する。料理検索開始命令がなされた場合には、候補
基本料理を表示する(ステップST65)。具体的な処
理については、後述する。
【0120】また、ステップST66に進み、CPU2
3は食品検索開始命令が与えられたか否か判断する。食
品検索開始命令が与えられた場合には、候補食品を表示
する(ステップST67)。具体的な処理については、
後述する。
【0121】ステップST68に進み、CPU23は仮
変更命令が入力されたか否か判断する。仮変更命令が入
力された場合には、仮献立をCRT31に表示する(ス
テップST69)。例えば、図21に示す基本料理「鯖
の塩焼」を、基本料理「ますのタルタルソース」に変更
する変更命令を入力した場合、図21に示す献立は、基
本料理「白飯」、「ますのタルタルソース」、「南瓜の
煮付け」および「磯和え」から構成される。また、図2
1に示す基本料理「鯖の塩焼」の食品「鯖」を食品「さ
んま」に変更する変更命令を入力した場合、図21に示
す献立は、基本料理「白飯」、「さんまの塩焼」、「南
瓜の煮付け」および「磯和え」から構成されるように変
更される。
【0122】つぎに、CPU23は、過不足栄養量を演
算し(ステップST70)、RAM27に記憶する。過
不足栄養量の演算は、前記給与目標量(図27参照)お
よび前記荷重平均栄養データを用いて行われる。すなわ
ち、基本料理を変更した場合は、変更後の基本料理に含
まれる食品がいずれの食品群(地方群)に属するか検討
し、その食品群の荷重平均栄養データをハードディスク
33から読み出し、使用量を乗ずることにより、求めら
れる。このように、荷重平均栄養データを用いて過不足
栄養量を演算すると、同じ食品群に属する食品への差替
え、および同じ食品群に属する食品を有する基本料理へ
の差替えについては、重量の変更がなければ、栄養量の
過不足は生じない。
【0123】つぎにCPU23は、終了命令が与えられ
たか否か判断する。終了命令が与えられない場合には、
ステップST64以下の処理を繰返す。これに対して、
終了命令が与えられた場合には、図29ステップST7
2に進み、CPU23は、累積過不足栄養量を演算し、
RAM27に記憶する。これは、RAM27に記憶して
いる一日一日の過不足栄養量を読み出し、加算すること
により行われる。
【0124】CPU23は、演算した累積過不足栄養量
をCRT31に表示する(ステップST73)。ステッ
プST74にてCPU23は、決定命令が入力されるか
否か判断し、入力されない場合は、ステップST64以
下の処理を繰返す。決定命令が入力された場合は、ステ
ップST75に進み、変更後献立としてハードディスク
33に記憶するとともに、プリンタ35に出力する。
【0125】なお、この実施例では、1週間平均で前記
給与目標量と給与量とがほぼ一致すればよい、というよ
うにして献立作成するようにしている。なぜなら、前記
院内食料構成マスタ(図16参照)に示すような重量
を、全ての食品群の食品について、一日でまんべんなく
給与するのは、現実には不可能だからである。したがっ
て、累積過不足栄養量については、図33に示すよう
に、食品群ごとの給与目標量および平均給与量で表示す
るようにしてもよい。このように、1日分の平均給与栄
養量を表示することにより、過不足の判断が容易とな
る。
【0126】以上の様にして、基本献立から変更後献立
を作成することができる。他の食種についても、同様に
して変更後献立を作成すればよい。このようにして全て
の食種について1週間分の予定献立が作成される。
【0127】(4-3-1-1)基本料理の差替え つぎに、図30〜図31を参照にしつつ、図29ステッ
プST64、ステップST65の候補基本料理の表示に
ついて、説明する。料理検索命令が与えられると、CP
U23は、差替え対象の基本料理と同じ料理区分検索キ
ー、調理分類検索キー、および主材分類検索キーをもつ
基本料理を、前記基本料理マスタ(図17、図18参
照)を検索して表示する。たとえば、差替え対象の基本
料理が「キング魚フライ」である場合、各検索キーは、
図30Aに示すように、それぞれ、「主菜」「揚げ物」
「魚介類」であるので、図30Bに示すように、同じ検
索キーを有する基本料理「鰯のフライ」、「イカリング
フライ」、「魚フライ」が表示される。このようにし
て、CRT31に候補基本料理が表示される。さらに、
この実施例では、図31に示すように、料理差替え前後
におけるコスト、栄養素の過不足分を演算して表示す
る。例えば、基本料理「キング魚フライ」を「イカリン
グフライ」に差替えた場合は、コストが14.3円低く
なり、エネルギが61kcal増え、・・・ことがわか
る。このように、基本料理の差替え前後で過不足栄養量
が表示される為、あまりにも栄養価が異なる基本料理に
差替えることがない。したがって、基本料理差替えによ
って過不足栄養量があったとしても、過不足量の絶対量
が少ないので、その調整が容易となる。なお、コストの
演算につ過不足量の調整が容易となる。なお、コストの
演算については、在庫マスタ(図50参照)を参照し
て、仕入日における単位重量当りの単価を読み出すこと
により演算することができる。
【0128】なお、上記実施例では、一の食種における
献立変更を例として説明したが、献立変更する食種が複
数ある場合は、その範囲を入力すると、指定された範囲
の食種全部について自動的に変更が行なわれる。これに
より、複数の食種における献立変更が簡易となる。
【0129】なお、このような基本料理の差替えは、1
週間分の予定献立作成後にも行われる場合がある。例え
ば、天候不順、不漁、事故等により、ある食品が入荷し
ないか、または非常にコストが高くなる場合がある。こ
の様な場合、その食品を含む基本料理を差替える場合が
ある。このような差替えは、予定献立作成後、例えば当
日変更が必要になる場合もある。しかし、このシステム
においては、予定献立の変更が容易であるので、このよ
うな状況に迅速に対応することができる。
【0130】また、本実施例においては、差替え対象の
基本料理と同じ料理区分検索キー、調理分類検索キー、
および主材分類検索キーをもつ基本料理を表示するよう
にしたが、これに限られることなく、このうちいずれか
1つまたは2つが一致する基本料理を表示するように検
索命令を入力可能に構成してもよい。さらに、操作者の
任意の検索命令が入力可能に構成してもよい。この場
合、処理フローとしては、差替え対象の基本料理と同じ
料理区分検索キー、調理分類検索キー、および主材分類
検索キーをもつ基本料理を表示した後、他の検索命令を
入力可能に構成すればよい。また、前記料理検索命令中
に検索キーが含まれている場合はその検索キーで検索
し、前記料理検索命令中に検索キーが含んでいない場合
には、差替え対象の基本料理と同じ検索キーを検索キー
とするようにしてもよい。
【0131】(4-3-1-2)食品の差替え つぎに、図32を参照しつつ、図29ステップST6
6、ステップST67の候補食品の表示について、説明
する。食品検索命令が与えられると、CPU23は、差
替え対象の食品と同じ検索キーをもつ食品を、前記食種
別使用可能食品マスタ(図14参照)を検索して表示す
る。たとえば、基本献立の基本料理が図32Aに示す
「鯖の塩焼」であり、差替え対象の食品が「鯖」である
とする。この場合、食品「鯖」のカナ検索キーは「14
サカナサバ」であるので、図32Bに示すように、同じ
検索キーNoを有する食品「ギンざけ」、「さけ(しろ
さけ)」、「さわら」、「さんま」、「しいら」および
「シルバー」が表示される。このようにして、CRT3
1に候補食品が表示される。さらに、この実施例では、
図32Cに示すように、料理差替え前後におけるコス
ト、栄養素の過不足分を演算して表示する。例えば、食
品「鯖」を「さんま」に差替えた場合は、コストが1
1.2円高くなり、エネルギが12kcal増え・・・
ことがわかる。このように、食品の差替え前後で過不足
栄養量が表示される為、あまりにも栄養価が異なる食品
に差替えることがない。したがって、食品差替えによっ
て過不足栄養量があったとしても、過不足量の絶対量が
少ないので、その調整が容易となる。なお、コストの演
算については、単価マスタ(図19参照)を参照して、
単位重量当りの単価を読み出すことにより演算する。
【0132】なお、このような食品の差替えは、基本料
理の差替えの場合と同様に、1週間分の予定献立作成後
にも行われる場合がある。例えば当日になってこのよう
な食品の変更が必要になる場合であっても、予定献立か
ら食品を容易に変更できるので、このような状況に迅速
に対応することができる。
【0133】この場合も、献立変更する食種が複数ある
場合は、その範囲を入力すると、指定された範囲の食種
全部について自動的に変更が行なわれる。これにより、
複数の食種における献立変更が簡易となる。
【0134】(4-3-1-3)機能ブロックの説明 以上の処理を行う病院用献立作成システムにおける機能
ブロックを、図34に示す。献立作成シミュレータAに
おいては、荷重平均栄養データ記憶手段53、基本料理
記憶手段52、基本献立記憶手段51、変更制御手段5
5、過不足栄養量演算手段54、累積過不足栄養量記憶
手段57、食種別使用可能食品記憶手段58および表示
手段56を備えている。
【0135】荷重平均栄養データ記憶手段53は、所定
の食品区分基準に基づき、複数の食品群に区分された各
食品について、過去の献立で用いられた食品およびその
使用量に基づいて、各食品群ごとに演算された前記各食
品群における単位重量当りの荷重平均栄養データを記憶
する。基本献立記憶手段51は、使用食品および各使用
食品の使用量に基づいて構成される基本料理の組合わせ
である基本献立を記憶する。
【0136】食種別使用可能食品記憶手段58は、食種
毎の使用可能食品について、類似する食品を検索する為
の類似食品検索キーを付与されて、複数の食品を記憶し
ている。基本料理記憶手段52は、食品の集合で構成さ
れる基本料理について、類似する基本料理を検索する為
の類似料理検索キーを付与されて、複数の基本料理を記
憶している。
【0137】変更制御手段55は、以下の処理を行う。
変更開始命令が与えられると、前記基本献立を表示手段
56に表示する表示命令を出力する。仮変更命令が与え
られると、前記基本献立を構成する基本料理又は食品を
変更して仮献立を作成するとともに、この仮献立を表示
手段56に表示する表示命令を出力する。変更決定命令
が与えられると、前記仮献立を変更後献立として出力す
る。再変更命令が与えられると、この再変更命令に基づ
き、前記基本料理又は食品を再度変更して仮献立を作成
するとともに、この仮献立を表示手段56に表示する表
示命令を出力する。過不足栄養量演算手段54から過不
足栄養量が与えられると、この過不足栄養量を表示手段
56に表示する表示命令を出力する。前記基本献立を構
成する基本料理のうちいずれかの食品に対する食品検索
開始命令が与えられると、食種別使用可能食品記憶手段
58を検索してこの食品と同じ類似食品検索キーが付与
されている食品を候補食品として選出するとともに、こ
の候補食品を表示手段56に表示する表示命令を出力す
る。前記基本献立を構成するいずれかの基本料理に対す
る料理検索開始命令が与えられると、前記基本料理記憶
手段52を検索してこの料理と同じ類似料理検索キーが
付与されている基本料理を候補基本料理として選出する
とともに、この候補基本料理を表示手段56に表示する
表示命令を出力する。
【0138】過不足栄養量演算手段54は、前記仮献立
について、前記仮献立で使用する食品の使用量、および
この仮献立に含まれている食品が区分される前記食品群
の荷重平均栄養データを用いて、給与栄養量を求め、さ
らに前記基本献立との給与栄養量の差分を過不足栄養量
として演算する。
【0139】表示手段56は、表示命令が与えられる
と、この表示命令に対応する内容を表示する。
【0140】本実施例においては、ステップST70お
よびステップST72が過不足栄養量演算手段54の処
理であり、図29ステップST62、ステップST6
5、ステップST67、ステップST69、ステップS
T73、およびステップST75の処理が変更制御手段
55および表示手段56の処理である。
【0141】また、院内荷重平均成分マスタが荷重平均
栄養データ記憶手段53を構成し、サイクル献立マスタ
が基本献立記憶手段51を構成し、基本料理マスタが基
本料理記憶手段52を構成し、院内食品群マスタが食種
別使用可能食品記憶手段58を構成する。
【0142】(4-3-2)発注および食品使用量合算 以上説明したように、各食種毎の変更後献立を作成後、
CPU23は、ハードディスク33に予め記憶しておい
た食種ごとの給与人数を読み出す。食種ごとの給与人数
を記憶した食種別人数マスタのファイル構造を図37に
示す。このようにして読み出した人数、その食種の献立
で使用されている食品およびその重量に基づいて、必要
な食品の重量が得られる。これに基づき、使用食品毎
に、発注業者に発注する。
【0143】このような発注で現実に食品(材料)が入
荷すると、図50に示す在庫マスタに、仕入日、単価、
数量および合計金額が記憶される。CPU23は、前記
作成された1週間分の献立およびその日の食種毎の人数
に基づいて、当日必要な材料およびその量を、演算し
て、出庫指示を出力する。現実の入庫量よりも出庫量の
方が多い場合は、残在庫として記憶される。このような
残在庫が発生するのは、日々各食種の人数が変動する為
である。したがって、発注の際、この様な残在庫がある
場合は、その分だけ発注量を減らせばよい。常に在庫す
る材料(調味料、米など)も同様である。
【0144】前記使用食品については、使用食品の使用
量として食品群ごとの重量が記憶される。このようにし
て、荷重平均栄養データの演算に用いる過去の献立で用
いた食品およびその使用量を得ることができる。
【0145】また、CPU23は、得られた変更後献立
に基づき、図38に示すような各食種毎の使用食品の累
計を求める。この累計は前記荷重平均栄養データの演算
に用いられる。この場合、1994年度1月〜2月に、
例えば、精白米6kg給与している。このようにして得
られた累計に基づいて、1ヵ月後には新たな荷重平均栄
養データを得ることができる。
【0146】なお、この実施例では、1ヵ月単位で荷重
平均栄養データを演算するようにしているが、これに限
られることなく、長くても短くてもよい。いずれにして
も、本システムでは荷重平均栄養データの演算および前
記院内食料構成の作成が簡易であるので、このように、
新たな荷重平均栄養データを作成することが煩雑でな
い。
【0147】(4-4)栄養状況報告書の作成 つぎに、図39を参照しつつ、栄養状況報告書の作成フ
ローについて、説明する。通常、栄養状況報告書には、
常食の中で最も人数の多い食種および特別食の中で最も
人数の多い食種における給与目標量および給与量が示さ
れる。ここでは、食種「常食III」および食種「糖尿食I
I」について、報告書を作成するものとする。
【0148】CPU23は、ハードディスク33に記憶
された変更後献立のうち、常食IIIの変更後献立を読み
込む(図39ステップST105)。つぎに、いずれの
食品区分基準による栄養状況報告書を作成するかを示す
指示データを読み出す(ステップST106)。ここで
は、基本食品区分基準である地方群にて出力する場合に
ついて説明する。つぎに、CPU23は、変更後献立で
用いる食品が、前記地方群ではいずれの食品群に区分さ
れるかを判断する(ステップST107)。つぎに、C
PU23は、各食品群毎の給与重量および給与栄養量を
演算する(ステップST108)。各食品群毎の給与栄
養量は、食種「常食III」に関する各食品群毎の荷重平
均栄養データ(図15参照)を用いればよい。また、C
PU23は、ハードディスク33に記憶された院内食料
構成マスタ(図16参照)から、食種「常食III」の食
料構成から、食品群毎の給与目標量(重量)を読み出
す。このようにして、食種「常食III」の食品群毎の給
与目標量および給与量が得られる。同様にして、食種
「糖尿食II」の食品群毎の給与目標量および給与量が得
られる。これらに基づき、図54に示すような栄養状況
報告書が出力される(図39ステップST109)。
【0149】このように、このシステムにおいては、い
ずれの食品区分基準による栄養状況報告書を作成するか
を指示する指示データさえ与えられれば、自動的にその
食品区分基準に対応した栄養状況報告書を作成すること
ができる。
【0150】なお、栄養状況報告書には、図51に示す
ような食種常食I〜Vのうち代表食種である常食IIIの
給与栄養目標量および給与量を記載する必要がある。給
与栄養目標量は、食種「常食III」の院内食種別栄養マ
スタから読み出し、給与量は過不足栄養量を求める際、
演算した給与量を用いればよい。
【0151】以上の処理を行う病院用献立作成システム
における栄養状況報告書作成装置Fの機能ブロックを、
図1に示す。栄養状況報告書作成装置Fは、荷重平均栄
養データ記憶手段105、食品区分記憶手段108、個
別給与栄養量演算手段107、および目的食品群別給与
栄養量出力手段109を備えている。
【0152】食品区分記憶手段108は、基本食品区分
基準に基づいて各食品がいずれの食品群に区分されるか
を示すとともに、前記基本食品区分基準とは異なる非基
本食品区分基準に基づいて前記各食品がいずれの食品群
に区分されるかを示す食品区分テーブルを記憶する。荷
重平均栄養データ記憶手段105は、過去の献立で用い
られた食品およびその使用量に基づいて演算された前記
基本食品区分の各食品群における単位重量当りの荷重平
均栄養データを、前記基本食品区分の各食品群ごとに記
憶する。個別給与栄養量演算手段107は、シミュレー
ションの対象となる献立が与えられると、前記食品区分
記憶手段108の前記食品区分テーブルに基づき、この
献立で使用する使用食品が前記基本食品区分基準ではい
ずれの食品群に属するのか決定し、決定した食品群の荷
重平均栄養データを前記荷重平均栄養データ記憶手段1
05を参照して得て、前記使用食品の使用量およびその
荷重平均栄養データに基づいて、前記各食品の個別給与
栄養量を演算する。目的食品群別給与栄養量出力手段1
09は、目的食品群における給与栄養量を演算して出力
するための食品区分基準を特定する指示データが与えら
れると、前記食品区分記憶手段108の前記食品区分テ
ーブルに基づいて、前記個別給与栄養量が求められた各
食品が、前記指示データで特定される目的食品区分基準
ではいずれの食品群に属するか決定し、目的食品区分基
準で同じ食品群に属する個別給与栄養量を合計した食品
群別給与栄養量を、演算して出力する。
【0153】5.病院用献立作成システム1のまとめ 以上説明した病院用献立作成システム1の全体構成につ
いて説明する。病院用献立作成システム1は、図51に
示すように、荷重平均栄養データ演算手段202、食料
構成作成手段208、献立作成手段204および給与量
出力手段206を備えている。
【0154】荷重平均栄養データ演算手段202は、図
25に示す各手段から構成される。食料構成作成手段2
08は、図28に示す各手段から構成される。献立作成
手段204は、図34に示す各手段から構成される。給
与量出力手段206は、図49に示す各手段から構成さ
れる。
【0155】なお、荷重平均栄養データ演算手段20
2、食料構成作成手段208、献立作成手段204およ
び給与量出力手段206を構成している各手段について
は、共通化できる手段には、同じ名称を付してある。例
えば、図24、図25に示す荷重平均栄養データ記憶手
段43、図34、図35に示す荷重平均栄養データ演算
手段53がこれに該当する。
【0156】荷重平均栄養データ演算手段202は、各
食種毎に、一定期間の過去の献立で用いられた食品およ
びその使用量に基づいて、各食品群における単位重量当
りの荷重平均栄養データを、各食品群ごとに演算する。
食料構成作成手段208は、各食種毎の前記荷重平均栄
養データに基づき、各食種毎の院内食料構成を作成す
る。献立作成手段204は前記院内食料構成に基づき、
食種ごとの献立を作成し、前記荷重平均栄養データ演算
手段202および、給与量出力手段206に出力する。
給与量出力手段206は、代表的な食種について、栄養
素別の給与目標量および給与量が記載された栄養状況報
告書が作成される。また、作成された献立データに基づ
いて、前記荷重平均栄養データ演算手段202は、新た
に荷重平均栄養データを演算する。
【0157】このようにして、過去の献立で用いた食品
およびその使用量が自動的に演算されるので、荷重平均
栄養データが変更後の献立に対応して、自動的に変更さ
れる。したがって、サイクル献立を大幅に変更しても、
変更後の献立で用いた食品にが前記荷重平均栄養データ
に反映される。
【0158】また、操作者は、変更された荷重平均栄養
データに基づいて、(4-2)院内食料構成シミュレーショ
ンを行う。これにより、献立作成の基礎となる院内食料
構成が容易に作成できる。
【0159】すなわち、サイクル献立を大幅に変更して
も、前記荷重平均栄養データおよび献立作成の基礎とな
る院内食料構成が簡単に作成できるので、献立の硬直化
を防止することができる。
【0160】6.他の応用例 (6-1)医療用食品への差替え つぎに、病院用献立作成システム1における医療用食品
の取扱について説明する。医療用食品とは、所定のエネ
ルギ量、所定の蛋白質を有していることで、治療食とし
て好ましいとして予め認定された料理をいい、例えば、
医療用食品として医療用コーンクリームコロッケがあ
る。
【0161】この医療用コーンクリームコロッケは、図
40に示すように、ホールコーン37.3g,パン粉
7.5g・・・というように複数の食品から構成されて
いる。また、医療食品メーカからコーンクリームコロッ
ケの栄養量は、エネルギ105kcal,蛋白質2.6
g・・であると発表されている。
【0162】このような医療用食品を献立に用いた結
果、所定のエネルギ率、所定の蛋白質構成率を有してい
る場合には、治療効果が認められるということで、病院
は入院患者に対して加算金を請求することが認められ
る。
【0163】この病院用献立作成システム1において
は、このような医療用食品についても、構成する食品お
よびその重量を記憶する医療食品構成マスタを有してい
る。したがって、通常の基本料理と全く同じ様に取扱う
ことができる。例えば、医療食品を用いた場合でも、医
療食品を構成する食品について、各食品群に正確に分解
して、その栄養量等を演算することができる。
【0164】さらに、図41に示すように、医療費加算
が請求できる基準を満たしているかを自動的に演算す
る。具体的には、医療食品の一日の献立中における割合
を演算する。これは、通常の基本料理の場合と同様に、
この医療食品を構成する食品が、荷重平均栄養データが
分かっている食品群区分では、いずれの食品群に属する
かを判断し、荷重平均栄養データを用いて、医療食品と
しての給与栄養量を演算する。その日1日の献立におけ
る総給与量に対して、医療食品としての給与栄養量の比
を表示する。一般にはこの比が、エネルギ15%、蛋白
質30%を越えれば医療費加算を請求することができ
る。
【0165】(6-2)他の献立作成シミュレータ (6-2-1)献立作成シミュレータB 献立作成シミュレータA(図34参照)においては、過
不足栄養量を記憶しておき、終了命令があれば、これを
累積した累積過不足栄養量を演算して表示する。操作者
は、この累積過不足栄養量をみて、許容範囲内であれ
ば、決定命令を入力して、変更後の献立として出力する
ようにしている。しかしこれに限られることなく、図2
9ステップST70にて、過不足栄養量を演算・記憶
し、これを表示するようにしてもよい。これにより、個
別の献立ごとに給与目標量と給与栄養量との過不足をで
きるだけ少なくすることもできる。
【0166】このように、個別献立作成時における過不
足栄養量の表示例を図36に示す。図36Aに、食品群
ごとの給与目標量および給与量を示す。このように、C
RT31に、1日分の給与栄養量が食品群ごとに表示さ
れる。なお、この例では、1日当り、食品群「いも類」
から50g給与するようになっているが、この日の献立
では食品群「いも類」から1gの給与もないので、給与
量は0となっている。
【0167】さらに、この場合、図36Aに示すよう
に、各食品群毎の給与量だけでなく、図36Bに示すよ
うに、過不足栄養量として、栄養素別の過不足栄養量も
表示するようにしている。例えば、この日の献立では、
エネルギとしては、119kcal不足していることが
分かる。
【0168】このような処理を行う病院用献立作成シス
テムにおける献立作成シミュレータの機能ブロックを、
図35に示す。献立作成シミュレータBは、累積過不足
栄養量記憶手段57を有しない点で献立作成シミュレー
タAと異なる。他の手段についてはほぼ同様であるので
説明は省略する。
【0169】(6-2-2)献立作成シミュレータC 病院用献立作成システム1においては、食種ごとに使用
可能食品を院内食品群マスタに記憶している。すなわ
ち、各食種の献立において使用される食品は、前記使用
可能食品に限られるので、食種毎に使用できない食品で
献立が作成されることがない。しかしながら、多くの食
種では、使用可能食品が共通であるので、このようなフ
ァイル構造では、記憶容量が多くなるという問題があ
る。
【0170】このような問題を解決する為、各食種に使
用する食品を使用食品として記憶しておき、特定の食種
では使用できない食品については、食種ごとに使用禁止
食品であるとして記憶するようにしてもよい。
【0171】図42に、献立作成シミュレータCの処理
フローを示す。まず、CPU23は、判断対象献立を読
み出す(図42ステップST92)。つぎに、CPU2
3は、食種特定指示が与えられたか否か判断し(ステッ
プST93)、食種特定指示が与えられた場合には、ス
テップST94へ進む。つぎに、CPU23は、前記食
種特定指示で特定された食種における使用禁止食品を読
み出し、前記判断対象献立に用いられている食品に、読
み出した使用禁止食品がないか判断する(ステップST
94)。判断対象献立中にその食種における使用禁止食
品がない場合は、終了する。判断対象献立中にその食種
における使用禁止食品がある場合は、ステップST95
に進み、候補食品表示命令または候補料理表示命令が与
えられたか否か判断する。候補食品表示命令が与えられ
た場合には、差替え候補食品を表示し(ステップST9
6)、候補料理表示命令が与えられた場合は、差替え候
補料理を表示する(ステップST97)。
【0172】例えば、図43Aに示す使用禁止食品マス
タでは、食種「腎臓食I〜IV」については、食品「あじ
のひもの」が使用禁止食品となっている。したがって、
判断対象献立中に、使用禁止食品「あじのひもの」があ
るので、その食品の差替え候補食品である「なまあ
じ」、「たち魚」、「まな鰹」、「しいら」、「さん
ま」・・・をCRT31に表示する。
【0173】つぎに、CPU23は、候補食品または候
補料理を選択する選択命令が与えられたか否か判断し
(図42ステップST98)、前記選択命令が与えられ
た場合には、候補食品または候補料理に置き換えた変更
後献立を作成して(ステップST99)終了する。
【0174】このような処理を行う病院用献立作成シス
テムにおける献立作成シミュレータの機能ブロックを、
図44に示す。献立作成シミュレータCは、標準食種用
の献立に基づいて、摂取栄養量が異なる他の食種用の献
立を作成する病院用献立作成システムであり、食種別置
き換え食品記憶手段17、食種別置き換え料理記憶手段
15、献立変更手段16、および表示手段18を備えて
いる。
【0175】食種別置き換え食品記憶手段17は、ある
食種では使用できない食品をその食種で使用できる食品
に置き換える為の使用可能食品対応テーブルを、各食種
毎に記憶する。基本料理記憶手段15は、使用食品およ
び各使用食品の使用量に基づいて構成される基本料理を
複数記憶する。さらに、各基本料理には、類似する基本
料理を検索する為の類似料理検索キーとして、同一また
は類似の調理方法で調理される他の基本料理を検索でき
る調理方法検索キーが付与されている。
【0176】献立変更手段14は、シミュレーションの
対象となる献立、およびいずれの食種用の献立であるか
を示す指示データが与えられると、前記食種別置き換え
食品記憶手段17に記憶された使用可能食品対応テーブ
ルに基づき、前記判断対象献立に使用できない食品はな
いか判断する。また、この判断対象献立に、その食種で
は使用できない食品がある場合は、前記使用可能食品対
応テーブルを参照して、置き換え可能食品を表示手段1
8に表示する。
【0177】献立変更手段14は、置き換え可能食品の
うち、いずれの食品を選択するかを決定する選択命令が
与えられると、前記シミュレーションの対象となる献立
の使用禁止食品を置き換え可能食品に変更した変更後献
立を作成する。
【0178】なお、献立変更手段14は、さらに、前記
置き換え候補食品を含む基本料理を表示する基本料理表
示命令が与えられると、前記基本料理記憶手段15を検
索して、前記置き換え候補食品を含む基本料理を表示す
る。これにより、食品の置き換えにとどまることなく、
基本料理ごと変更することができる。
【0179】本実施例においては、ステップST96、
ステップST97およびステップST99が献立変更手
段16および表示手段18の処理である。
【0180】また、食種別置き換え食品マスタが食種別
置き換え食品記憶手段17を構成し、基本料理マスタが
基本料理記憶手段15を構成する。
【0181】なお、本実施例においては、使用禁止食品
を記憶しているが、図43Bに示すように、使用禁止料
理およびその差替え対象料理の対応を記憶するようにし
てもよい。
【0182】(6-2-3)献立作成シミュレータD(個別食
種献立の作成) (4-3-1)の処理を繰返すことにより、全ての食種用の変
更後献立を作成できるが、得られた1の変更後献立を標
準献立として、他の食種の変更後献立を作成するように
してもよい。
【0183】この場合の処理フローについて、図45を
参照しつつ説明する。まず、標準献立を読み出す(ステ
ップST81)。ここでは、図32Aに示す献立が標準
献立として読み出されたとし、さらにこの食種の患者は
鯖アレルギーであるとして説明する。
【0184】CPU23は、図45ステップST82に
て、変更指示命令が入力されるか否か判断する。操作者
は、表示された献立を見て、食品「鯖」が含まれている
ので、これを別の食品に変更する変更指示命令を入力す
る。これにより、図45ステップST83に進み、CP
U23は、食品「鯖」に対する候補食品を表示する。候
補食品の表示について図46を参照して説明する。
【0185】ハードディスク33には、図46に示す類
似食品区分マスタを備えている。類似食品区分マスタ
は、各食品について、主要栄養素が同一又は類似である
食品群に区分する為の類似食品区分テーブルを記憶す
る。類似食品区分テーブルは、以下の「穀類」、「果実
類」、「蛋白質類」、「油脂類」、「野菜類」の5区分
に分類されている(図示せず)。また、各食品は、各群
に区分されている。
【0186】例えば、図46においては、蛋白質類に
は、食品「牛肉モモ脂身つき」、「牛肉サーロイン」、
「豚肉バラ」・・・が区分されている。さらに、図14
に示す食種別使用可能食品マスタと同様にカナ検索キー
が付与されている。例えば、カナ検索にて「17」また
は「17ギュウニク」としてカナ検索すると、カナ検索
キー「17」または「17ギュウニク」を含む食品「牛
肉モモ脂身つき」、「牛肉サーロイン」が表示される。
また、「17ギュウニクA」としてカナ検索すると、カ
ナ検索キー「17ギュウニクA」を含む食品「牛肉モモ
脂身つき」が表示される。
【0187】このように、ハードディスク33に記憶さ
れている類似食品区分マスタから同じ群分類に属する食
品を候補食品として、表示する。すなわち、この場合、
候補食品として、蛋白質類に属する食品「牛肉モモ脂身
つき」、「牛肉サーロイン」・・・が表示される。
【0188】CPU23は、図45ステップST84に
て、食品差替え命令が入力されるか否か判断する。操作
者は、表示された候補食品を見て、差替え後の食品を指
示する食品差替え命令を入力する。ここでは、差替え後
の食品として、食品「牛肉モモ脂身つき」を指示する食
品差替え命令を入力したものとする。
【0189】つぎに、CPU23は、図45ステップS
T85にて、候補基本料理表示命令が入力されるか否か
判断する。操作者は、食品「牛肉モモ脂身つき」を指示
したので、食品だけでなく基本料理ごと差替えるよう
に、候補基本料理表示命令を入力する。CPU23は、
この候補基本料理表示命令を受けて、候補基本料理を表
示する(図45ステップST86)。これにより、食品
の置き換えにとどまることなく、基本料理ごと変更する
ことができる。
【0190】候補基本料理の表示について説明する。C
PU23は、ハードディスク33の基本料理マスタのう
ち、食品「牛肉モモ脂身つき」を含む基本料理を検索
し、食品「牛肉モモ脂身つき」を含む基本料理を全て表
示する。
【0191】つぎに、CPU23は、図45ステップS
T87にて、選択命令または差替え対象食品変更命令が
入力されるかを判断する。操作者は、前記表示された食
品「牛肉モモ脂身つき」を含む基本料理から選択する場
合は選択命令を入力し、前記食品「牛肉モモ脂身つき」
を含む基本料理では、所望の基本料理が見つからない場
合には、差替え後の食品を変更する差替え対象食品変更
命令を入力する。
【0192】CPU23は、差替え対象食品変更命令が
与えられると、図45ステップST83以下の処理を繰
返し、選択命令が与えられると、食品の使用量を決定す
る(図45ステップST89)。
【0193】食品の使用量については、つぎの様にして
求められる。差替え前の基本料理における全体のエネル
ギーを求める。この実施例では、差替え前の基本料理を
構成する食品が、院内荷重平均成分マスタのいずれの食
品群に属するか判断し、かかる食品群毎のごとの栄養値
を用いて演算した。同様にして、差替え後の基本料理に
おける全体のエネルギーを求める。差替え前後のエネル
ギー比を求め、これに基づいて、食品の使用量を求め
る。
【0194】例えば、差替え前のエネルギーが500k
calで、差替え後のエネルギーが600kcalであ
る場合、エネルギー比は1.2となる。差替え後の基本
献立の食品使用量を全て1/1.2とすればよい。
【0195】このようにして、差替え後の食品使用量を
求めた後、CPU23は、図45ステップST90に進
み、決定した食品使用量の基本料理に差替えた献立を変
更後献立として出力して、終了する。
【0196】このようにして、食品の置き換えにとどま
ることなく、基本料理ごと変更した場合でも、ほぼ同じ
給与栄養量を有する献立を作成することができる。
【0197】なお、図45ステップST85にて食品の
差替えのみ行う場合には、料理全体のカロリーを演算す
ることなく、差替え前後の食品のエネルギー比に基づい
て、同様にして演算すればよい。また、この実施例で
は、院内荷重平均成分マスタの食品群ごとの栄養値を用
いているので、この院内荷重平均成分マスタの食品群内
で、食品を差替える場合では、差替え前後の食品のエネ
ルギー比は1:1となる。
【0198】このような処理を行う病院用献立作成シス
テムにおける献立作成シミュレータの機能ブロックを、
図47に示す。献立作成シミュレータDは、標準食種の
献立に基づいて、摂取栄養量が異なる他の食種用の献立
を作成する病院用献立作成システムであって、食品栄養
データ記憶手段63、基本料理記憶手段62、標準献立
記憶手段61、群分類記憶手段64、変更制御手段65
および表示手段66を備えている。
【0199】食品栄養データ記憶手段63は、食品に関
する栄養データである食品栄養データを記憶する。標準
献立記憶手段61は、前記食品の集合で構成される基本
料理の組合わせである標準食種用の献立を記憶する。群
分類記憶手段64は、前記食品栄養データ記憶手段63
の各食品について、主要栄養素が同一又は類似である食
品群に区分する為の類似食品区分テーブルを記憶する。
基本料理記憶手段62は、複数の基本料理を記憶してお
り、前記各基本料理には、類似する基本料理を検索する
為の類似料理検索キーとして、同一または類似の調理方
法で調理される他の基本料理を検索できる調理方法検索
キーが付与されている。表示手段66は、表示命令が与
えられると、この表示命令に対応する内容を表示する。
【0200】変更制御手段65は、以下の1)、2)、3)、4)
および5)の処理を行う。1)標準献立を表示する命令が与
えられると、前記標準献立記憶手段61に記憶された標
準献立を表示手段66に表示する表示命令を出力する。
2)差替え対象食品を指示する指示命令が与えられると、
前記群分類記憶手段64に記憶された類似食品区分テー
ブルを参照して、前記差替え対象食品と同じ食品群の食
品を、表示手段66に表示する表示命令を出力する。3)
前記差替え命令が与えられると、前記差替え対象食品を
含む基本料理の調理方法と同一または類似の調理方法で
調理される他の基本料理を、前記表示手段66に表示す
る表示命令を出力する。4)前記差替え対象食品またはこ
の差替え対象食品を含む基本料理を、他の食品または該
他の食品を含む基本料理に差替える差替え命令が与えら
れると、差替え前後で両者のエネルギ量が一致するよう
に、前記差替え後の献立における使用食品の使用量を決
定する。5)料理選択命令が与えられると、この料理選択
命令で指示された料理の調理方法で決定される基本料理
に差替えるとともに、差替え前後で両者のエネルギ量が
一致するように、前記差替え後の献立における使用食品
の使用量を決定する。
【0201】なお、本実施例においては、差替え前後の
エネルギ比を求めて、食品使用量を変更するようにして
いるが、差替え前後のエネルギ量に差がない基本料理ま
たは食品を選択するようにしてもよい。これにより、可
食量が大きく変動することがない。
【0202】また、本実施例においては、図46に示す
ような類似食品区分マスタを新たに記憶するようにした
が、糖尿食の食品群を採用してもよい。この場合、表3
と表4とを合体させれば図46と同じ食品群分類とな
る。また、カナ検索キーは、図14院内食品マスタに記
憶しているので、それを用いればよい。
【0203】このようにこの献立作成シミュレータDを
用いれば、アレルギーを有する患者向け等の個別食種の
献立作成が容易となる。
【0204】(6-3)他の給与栄養量演算手法 なお、上記演算においては、荷重平均栄養データを用い
て給与栄養量を演算する。しかし、これに限られること
なく、各食品毎の個別の栄養量を記憶した四訂データ
(図10参照)を用いるようにしてもよい。これによ
り、献立変更においてより正確な給与量を求めることが
できる。
【0205】例えば、献立作成における変更前後の給与
栄養量の差については、荷重平均栄養データを用いれ
ば、同じ食品群内、例えば「魚介類」内で食品を差替え
た場合、給与栄養量の差は重量が異ならなければ、0と
なる。しかし、現実には、食品「鯖」から食品「さん
ま」に差替えた場合、変更前後の給与栄養量の差は0で
はない。このように四訂データを用いることにより、正
確な給与量を求めることができる。
【0206】このような処理を行う病院用献立作成シス
テムにおける献立作成シミュレータの機能ブロックを、
図48に示す。献立作成シミュレータEは、食品栄養デ
ータ記憶手段153、基本料理記憶手段152、基本献
立記憶手段151、変更制御手段155、過不足栄養量
演算手段154、累積過不足栄養量記憶手段157、食
種別使用可能食品記憶手段158および表示手段156
を備えている。
【0207】この献立作成シミュレータEにおいては、
荷重平均栄養データ記憶手段のかわりに、食品栄養デー
タ記憶手段153を有している点で、献立作成シミュレ
ータA(図34参照)と異なる。また、給与栄養量の演
算を荷重平均栄養データではなく、食品毎の個別データ
(四訂データ)を用いているので、献立中に使用されて
いる食品がいずれの食品群に属するのかを判断する必要
がない。
【0208】このように給与栄養量を演算する際、四訂
データを用いることにより、つぎのような処理も可能と
なる。基本料理差替えにおいて、候補基本料理を表示さ
せる際、差替え対象の基本料理および候補基本料理にお
ける各々のエネルギ量および蛋白質量を表示することが
できる。したがって、操作者は、表示された内容を参照
して、エネルギ量および蛋白質量の差の少ない候補基本
料理を選択することができる。これにより、経験の浅い
栄養士であっても、差替え作業が容易となる。
【0209】例えば、差替え対象基本料理が「オムレ
ツ」である場合、CPU23は、まずこの基本料理「オ
ムレツ」におけるエネルギ量および蛋白質量を演算す
る。具体的には、CPU23が、使用する食品につい
て、前記四訂データを用いて、エネルギ量および蛋白質
量を演算して、合計する。得られた基本料理「オムレ
ツ」におけるエネルギ量および蛋白質量をCRT31に
表示する。この場合、基本料理「オムレツ」におけるエ
ネルギ量が195kcal、蛋白質量9.4gであるこ
とが得られたとする。つぎに、CPU23は、候補基本
料理全てについて、同様にして各々のエネルギ量および
蛋白質量を表示する。
【0210】操作者は、表示された内容を参照して、エ
ネルギ量および蛋白質量の差の少ない候補基本料理を選
択することができる。
【0211】なお、食品差替えの場合は、前記四訂デー
タのエネルギ量および蛋白質量を読み出して表示するよ
うにすればよい。
【0212】なお、この実施例では、エネルギ量および
蛋白質量を表示するようにしたが、いずれか一方のみを
表示するようにしてもよい。
【0213】また、栄養状況報告書作成装置としては、
図49に示すように、荷重平均栄養データを用いずに給
与栄養量を演算する栄養状況報告書作成装置Gとして構
成してもよい。栄養状況報告書作成装置Gの機能ブロッ
クを、図49に示す。栄養状況報告書作成装置Fは、食
品栄養データ記憶手段116、食品区分記憶手段11
8、個別給与栄養量演算手段117、および目的食品群
別給与栄養量出力手段119を備えている。
【0214】食品栄養データ記憶手段116は、食品に
関する栄養データである食品栄養データを記憶する。食
品区分記憶手段118は、基本食品区分基準に基づいて
各食品がいずれの食品群に区分されるかを示すととも
に、前記基本食品区分基準とは異なる非基本食品区分基
準に基づいて前記各食品がいずれの食品群に区分される
かを示す食品区分テーブルを記憶する。個別給与栄養量
演算手段117は、シミュレーションの対象となる献立
が与えられると、この献立で使用する使用食品の使用量
および前記食品栄養データに基づいて、前記各食品の個
別給与栄養量を演算する。目的食品群別給与栄養量出力
手段119は、目的食品群における給与栄養量を演算し
て出力するための食品区分基準を特定する指示データが
与えられると、前記食品区分記憶手段118の前記食品
区分テーブルに基づいて、前記個別給与栄養量が求めら
れた各食品が、前記指示データで特定される目的食品区
分基準ではいずれの食品群に属するか決定し、目的食品
区分基準で同じ食品群に属する個別給与栄養量を合計し
た食品群別給与栄養量を、演算して出力する。
【0215】このように、食品栄養データ記憶手段のデ
ータから直接栄養状況報告書を作成することにより、よ
り正確な報告書を作成することができる。
【0216】(6-4)栄養指導システム 病院用献立作成システム1においては、糖尿病および腎
臓病等の退院後も食事制限を受ける者に対する指導シス
テムとしても機能する。ここでは、糖尿病の通院患者を
例に取って説明する。
【0217】栄養指導を受ける為に、通院患者は所定期
間における献立を持って来院する。病院用献立作成シス
テム1は、この持参献立における給与栄養量を演算す
る。
【0218】この給与栄養量演算について、説明する。
CPU23は、前記持参献立で使用している食品につい
て、ハードディスク33の四訂標準成分マスタを用いて
食品毎の給与栄養量を計算する。CPU23は、得られ
た給与栄養量のうちエネルギ量が何単位分に相当するか
演算する。これは、得られたエネルギ量を80kcal
で除すればよい。例えば、得られたエネルギ量が240
kcalであれは、240/80で3単位となる。
【0219】また、CPU23は、ハードディスク33
の前記食品コードマスタを参照して、前記各食品が、糖
尿病学会食品群区分では、いずれの食品群に区分される
かを判断する。得られた食品毎の給与栄養量を食品群ご
とに総計する。このようにして、糖尿病学会食品群区分
において、前記持参献立では、表1から○○単位、表2
から△△単位・・・摂取したことが分かる。
【0220】前記通院患者は、その症状等から、医師か
ら予め給与目標量が指示されている。栄養指導を行う者
(例えば、栄養士)は、求めた糖尿病学会食品群区分に
おける摂取量(例えば、表1から6単位、表2から4単
位等)と、医師から指示された前記給与目標量との過不
足を見て、栄養指導を行う。例えば、前記持参献立で
は、表1が1単位不足していれば、表1に区分される食
品、例えば「米」を増やすように指導する。
【0221】このように、病院用献立作成システム1に
おいては、食品コードマスタに糖尿病学会の食品群区分
データを記憶しているので、患者に応じた栄養指導もす
ることができる。
【0222】通常、このような栄養指導をする為には、
各食品について、1単位当りのエネルギ量を記憶する必
要がある。しかし、このシステムでは、献立作成時にお
ける給与栄養量を計算する為に、既に四訂標準成分マス
タを記憶している。したがって、各食品について、1単
位当りのエネルギ量を記憶することなく、既に記憶され
ている四訂標準成分マスタを用いて、前記各食品区分ご
とに単位数を演算することができる。これにより、記憶
容量を増やすことなく、正確に単位数を演算することが
できる。
【0223】なお、前記糖尿病学会の食品群における1
単位当りの重量については、計算が容易となるように、
大まかな値で設定されている。例えば、現実には、食品
「M」では、70.7gで1単位となる場合であれば、
70gで1単位と表示している。この場合、正確に演算
すると、0.99単位となる。したがって、従来の表示
とこのシステムで演算した結果を同じにする必要があれ
ば、予めこれらの誤差を吸収できるように、食品ごとに
補正係数を求めて記憶しておけばよい。例えば、前記食
品「M」では、70.7/70=1.01を補正係数と
して、演算結果をこの補正係数で除するようにすればよ
い。この場合、このような補正係数を各食品ごとに記憶
する必要が有るので、その分記憶容量が増大するが、従
来の表示と同じ演算結果を得ることができる。
【0224】以上は、糖尿病学会の食品群区分を用いて
説明したが、腎臓病学会の場合も同様である。さらに、
「厚生省食品群」および「6群食品群」でも同様であ
る。
【0225】(6-5)食種別収支状況報告機能について 本システムにおいては、食種別に献立に用いた食品およ
びその累計使用量を得ることができる(図38参照)。
また、前記在庫マスタ(図50参照)には、発注段階に
おける各食品の発注単価が記憶されている。したがっ
て、これらのデータに基づいて、食種ごとの材料費を求
めることができる。このような食種ごとの材料費が得ら
れることにより、以下に説明するような食種別収支状況
データを得ることができる。
【0226】今日、材料費の患者負担が提唱されてい
る。材料費の患者負担が実現されると、ある患者は、増
加分については自己負担するとして、高い材料を用いた
献立を要求することが考えられる。病院としては、この
ような要求に応じなければ、病院経営が成立たなくな
る。これは、特定個人に態様した献立を1つの食種とし
て、設定することを意味する。このような個人態様の食
種に関しては、特に患者負担額に見合った献立がなされ
ているかを検討する必要がある。そこで、前記データに
基づいて、食種ごとの材料費を求めることにより、患者
負担額に見合った献立がなされているかを容易に判断す
ることができる。
【0227】また、この場合、当然のことながら従来よ
りも食種が増えるので、献立作成の煩雑さも増大する。
この点、本システムを用いることにより、前記献立作成
の煩雑さをも解消することができる。
【0228】なお、一般的には、給与栄養量をあまり変
動させることなく、材料費だけを高くするのは、困難で
ある。そこで、冷凍材料を使用している場合は、それを
生の材料とすることが行われる。例えば、冷凍ブロッコ
リーを生のブロッコリーに変更する。これにより、給与
栄養量をそれほど変動させることなく、差額分だけ高い
材料を使用することができる。
【0229】このシステムでは、前記献立変更の際、前
記差額分をCRT31に表示させるようにしている。こ
れにより、前記高くなった分だけの材料差替えが容易に
なる。なお、この場合、冷凍材料は、ほぼ廃棄率0%で
あるが、生は皮などの廃棄する部分がある。したがっ
て、この廃棄率をも考慮して、単位可食量当りの差額分
を表示する方が望ましい。また、これらの生の材料は、
単価が変動するので、CPU23は、単価マスタ(図1
9参照)を参照することより、前記差額分を表示させ
る。
【0230】また、この様な方法ではなく、栄養量がほ
ぼ同じ食品を候補食品として記憶しておき、単価マスタ
を参照して、与えられた前記差額分に最も近いとなるよ
う、システムが自動的に食品を差替えるようにしてもよ
い。なお、基本料理を差替える場合も、同様である。
【0231】このようにして、図52に示す食種別収支
状況データを得ることができる。この食種別収支状況デ
ータを検討することにより、食種ごとに材料予算枠に対
応した献立を提供しているか知ることができる。したが
って、より患者の希望に沿った食事を提供できるので、
残食という問題もなく、治療食として充分な効果を発揮
する。
【0232】ここで、図52に示す食種別収支状況デー
タについて説明する。各食種ごとに毎日およびその累計
に人数および金額が記憶されている。ここで、収入日計
とは給食費、特別材料額、基準加算額、特食加算額等の
患者一人あたりから一日に病院が受け取る金額の人数分
の総計である。予算日額とは、患者一人あたりの一日の
材料予算である。消費日額とは、患者一人あたり一日に
使用した材料費である。消費日額は、各食種毎の献立に
用いる食品名とその量からCPU23が演算することに
より得られる。割合は、消費日額/予算日額×100で
求められる。
【0233】また、このような食種別の収支状況は、院
内廃棄率の見直しデータとして用いることもできる。例
えば、ひと月あたり現実に消費した消費材料費H1は、
食品倉庫の前月棚卸高T1、当月棚卸高T2および在庫
マスタの当月仕入高S1で以下の様に表される。
【0234】H1=T1+S1−T2 この消費材料費H1は、全食種の食種別収支状況を総計
したものとほぼ等しくなる筈である。しかし、前記廃棄
率が現実の調理の廃棄率とズレていると、前記消費材料
費H1と前記総計とが一致しない。院内廃棄率を見直す
ことにより、このようなズレをなくすことができる。
【0235】このような処理を行う病院用献立作成シス
テムにおける食種別収支状況装置の機能ブロックを、図
53に示す。食種別収支状況装置は、変更後献立で用い
られる各食品の単価を食品ごとに記憶する単価記憶手段
220と、各食種毎に、各献立における材料予算を予め
記憶する材料予算記憶手段222と、前記変更後献立で
用いられる食品、その使用量およびその単価に基づき、
その献立における材料費を演算する材料費演算手段と、
前記材料予算および前記材料費演算手段が演算した材料
費に基づいて、前記材料予算に対する前記材料費の割合
を演算して出力する割合演算出力手段とを備えている。
【0236】したがって、食種ごとに材料予算枠に対応
した献立を提供しているか検討することができるので、
より患者の希望に沿った食事を提供できる。これによ
り、膨大な記憶装置を必要とせず、所定の基準を満たし
つつ、豊富な献立を容易に作成することができる。
【0237】(6-6)その他 上記各実施例においては、基本料理または食品変更の際
に、変更前後の材料費(コスト)の差額を表示するよう
にしている。しかしこれに限られることなく、以下の様
に構成してもよい。
【0238】前記変更後献立で用いられる食品の単価を
食品ごとに記憶する単価記憶手段と、各食種毎に、各献
立における材料予算を予め記憶する材料予算記憶手段
と、前記変更後献立で用いられる食品、その使用量およ
びその単価に基づき、その献立における材料費を演算す
る材料費演算手段と、前記材料費演算手段が演算した材
料費および前記材料予算との差額を演算する差額演算手
段とを備え、前記変更制御手段は、前記仮献立を表示す
る表示命令を出力する際に、さらに、前記差額演算手段
が演算した差額を表示する表示命令を出力するように構
成する。
【0239】このように構成することにより、表示手段
に、前記差額が表示されるので、操作者が、食種ごとに
異なる材料予算枠に対応した献立を作成するのが容易に
なる。
【0240】また、上記実施例においては、食種別使用
可能食品マスタには、食種ごとに使用可能な食品を、食
品群との対応づけすることなく記憶させている。このよ
うに、食種別使用可能食品マスタに使用可能食品を記憶
させることにより、より柔軟な運用をすることができ
る。例えば、他の都道府県に系列病院がある場合、同じ
食種別使用可能食品マスタにて献立作成ができる。この
際、異なる地方群分類による栄養状況報告書を作成する
必要があるので、複数の地方群(例えば、大阪府および
兵庫県の2種類)の対応テーブルを記憶する必要があ
る。
【0241】なお、このようなファイル構造にすると、
ある食品がどの食品群に区分されるかは、この食種別使
用可能食品マスタだけで判断できなくなる。したがっ
て、荷重平均栄養データおよび献立変更の際の食品差替
え時等、どの食品群に区分される食品であるかが必要で
ある場合には、食品コードマスタ(図4)を参照すれば
よい。
【0242】また、この様なファイル構造に限らず、食
種別使用可能食品マスタには、食種ごとに使用可能な食
品使用可能な食品を、食品群と対応させて記憶させてお
いてもよい。これにより、食品マスタを参照することな
く、どの食品群に区分されるかを得ることができる。
【0243】なお、本実施例においては、院内食品群構
成について、前記「地方群」の食品群区分と同じ食品群
構成が採用されている場合について説明した。すなわ
ち、「地方群」の食品群区分に基づく食品区分基準を基
本食品区分基準とした場合について説明した。しかし、
基本食品区分基準を、地方群の食品群区分と異なる群分
類基準を採用してもよい。この場合、前記食品コードマ
スタに基本食品区分基準に対応する対応データを記憶す
ればよい。
【0244】なお、上記基本料理差替えにおいては、そ
の全部を差替える場合について説明したが、特定の基本
料理を追加することにより、別の基本料理の量を減らす
ように構成してもよい。例えば、基本料理「白飯」、
「さんまの塩焼」、「南瓜の煮付け」および「磯和え」
から構成された基本献立に、基本料理「うどん」を10
0g追加する変更をした場合、つぎの様にして、基本料
理「白飯」の量を減らす。また、基本料理「うどん」を
100g分のカロリーに対応する量だけ基本料理「白
飯」の量を減らす。仮に、基本料理「うどん」100g
分のカロリーが200kcalで、基本料理「白飯」1
00g分のカロリーが350kcalであれば、100
g×200/350だけ基本料理「白飯」の量を減らせ
ばよい。この場合、基本料理「うどん」を追加する場合
について説明したが、他の麺類の場合も同様にすればよ
い。
【0245】また、本実施例においては、前記各機能を
実現する為に、CPU23を用い、ソフトウェアによっ
てこれを実現している。しかし、その一部もしくは全て
を、ロジック回路等のハードウェアによって実現しても
よい。
【0246】
【0247】
【0248】
【0249】
【0250】
【0251】
【0252】
【0253】
【0254】
【0255】
【0256】
【0257】
【0258】
【0259】
【発明の効果】請求項1、請求項2の病院用献立作成シ
ステムまたは病院用献立作成方法においては、基本食品
区分基準に基づき、各食品がいずれの食品群に区分され
るかを示す基本食品区分テーブルを記憶しておき、前記
基本食品区分基準と、前記基本食品区分基準とは異なる
非基本食品区分基準との関連を示す相互関連テーブルを
記憶しておき、過去の献立で用いられた食品およびその
使用量に基づいて演算された前記基本テーブルの各食品
群における単位重量当りの荷重平均栄養データを、前記
基本テーブルの各食品群ごとに記憶しておく。
【0260】シミュレーションの対象となる献立が与え
られると、前記基本食品区分テーブルに基づき、この献
立で使用する使用食品が前記基本食品区分基準ではいず
れの食品群に属するのか決定し、決定した食品群の荷重
平均栄養データを、前記基本テーブルの各食品群におけ
る単位重量当りの荷重平均栄養データから得て、前記使
用食品の使用量およびその荷重平均栄養データに基づい
て、前記各食品の個別給与栄養量を演算する。
【0261】目的食品群における給与栄養量を演算して
出力するための食品区分基準を特定する指示データが与
えられると、前記基本食品区分テーブルおよび前記相互
関連テーブルに基づいて、前記個別給与栄養量が求めら
れた各食品が前記指示データで特定される目的食品区分
基準ではいずれの食品群に属するか決定し、同じ食品群
に属する個別給与栄養量を合計した食品群別給与栄養量
を、演算して出力する。
【0262】これにより、基本食品区分基準以外の食品
区分においても、各食品群ごとの給与栄養量を容易に得
ることができる。すなわち、献立を変更しても、所定の
群区分方法に対応した給与栄養量を容易に得ることがで
きる病院用献立作成システムまたは病院用献立作成方法
を提供することができる。
【0263】請求項3、請求項4の病院用献立作成シス
テムまたはの病院用献立作成方法においては、食品に関
する栄養データである食品栄養データを記憶しておき、
基本食品区分基準に基づき、各食品がいずれの食品群に
区分されるかを示す基本食品区分テーブルを記憶してお
き、前記基本食品区分基準と、前記基本食品区分基準と
は異なる非基本食品区分基準との関連を示す相互関連テ
ーブルを記憶しておく。シミュレーションの対象となる
献立が与えられると、この献立で使用する使用食品の使
用量および前記食品栄養データに基づいて、前記各食品
の個別給与栄養量を演算する。目的食品群における給与
栄養量を演算して出力するための食品区分基準を特定す
る指示データが与えられると、前記基本食品区分テーブ
ルおよび前記相互関連テーブルに基づいて、前記個別給
与栄養量が求められた各食品が前記指示データで特定さ
れる目的食品区分基準ではいずれの食品群に属するか決
定し、同じ食品群に属する個別給与栄養量を合計した食
品群別給与栄養量を、演算して出力する。
【0264】これにより、食品の群区分方法が異なる場
合であっても、各食品群ごとの給与栄養量を容易に得る
ことができる。また、前記食品栄養データを用いて前記
給与栄養量を演算しているので、正確を給与栄養量を容
易に得ることができる。すなわち、今までの食料構成を
離れて献立を作成しても、正確を給与栄養量を得ること
ができるので、より豊富な献立を容易に作成することが
できる病院用献立作成システムまたは病院用献立作成方
法を提供することができる。
【0265】請求項21の病院用献立作成システムにお
いては、前記荷重平均栄養データ演算手段は、一定期間
の過去の献立で用いられた食品およびその使用量が与え
られると、各食種毎に、前記食品およびその使用量に基
づいて、各食品群における単位重量当りの荷重平均栄養
データを、各食品群ごとに演算する。前記食料構成作成
手段は、前記荷重平均栄養データ演算手段から与えられ
た荷重平均栄養データに基づいて、食種毎の院内食料構
成を作成する。前記献立作成手段は、前記院内食料構成
に基づき、食種ごとの献立を作成し、一定期間の過去の
献立で用いられた食品およびその使用量を出力する。出
力された前記食品およびその使用量について、前記荷重
平均栄養データ演算手段は、前記荷重平均栄養データを
演算する。
【0266】このようにして、前記荷重平均栄養データ
が作成後の献立に対応して、自動的に変更される。した
がって、作成後の献立で用いた食品が、前記荷重平均栄
養データに反映される。また、操作者は、変更された荷
重平均栄養データに基づいて、献立作成の基礎となる院
内食料構成が容易に作成される。これにより、膨大な記
憶装置を必要とせず、所定の基準を満たしつつ、豊富な
献立を容易に作成することができる病院用献立作成方法
を提供することができる。
【0267】請求項22の病院用献立作成システムにお
いては、前記材料費演算手段は、前記変更後献立で用い
られる食品、その使用量およびその単価に基づき、その
献立における材料費を演算する。前記差額演算手段は、
前記材料費演算手段が演算した材料費および前記材料予
算との差額を演算する。前記変更制御手段は、前記仮献
立を表示する表示命令を出力する際に、さらに、前記差
額演算手段が演算した差額を表示する表示命令を出力す
る。したがって、表示手段に、前記差額が表示されるの
で、操作者が、食種ごとに異なる材料予算枠に対応した
献立を作成するのが容易になる。これにより、膨大な記
憶装置を必要とせず、所定の基準を満たしつつ、豊富な
献立を容易に作成することができる病院用献立作成シス
テムを提供することができる。
【0268】請求項23の病院用献立作成システムにお
いては、前記材料費演算手段は、前記変更後献立で用い
られる食品、その使用量およびその単価に基づき、その
献立における材料費を演算する。前記割合演算出力手段
は、前記材料予算および前記材料費演算手段が演算した
材料費に基づいて、前記材料予算に対する前記材料費の
割合を演算して出力する。したがって、食種ごとに材料
予算枠に対応した献立を提供しているか検討することが
できるので、より患者の希望に沿った食事を提供でき
る。これにより、膨大な記憶装置を必要とせず、所定の
基準を満たしつつ、豊富な献立を容易に作成することが
できる病院用献立作成システムを提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる栄養状況報告書出力装置Fの機
能ブロック図である。
【図2】病院用献立作成システム1の処理ステップの概
要を示すフローチャートである。
【図3】病院用献立作成システム1をCPUで実現した
ハードウェア構成を示す図である。
【図4】食品コードマスタのファイル構造を示す図であ
る。
【図5】大阪府食品群マスタのファイル構造を示す図で
ある。
【図6】厚生省食品群マスタのファイル構造を示す図で
ある。
【図7】六群食品群マスタのファイル構造を示す図であ
る。
【図8】糖尿病学会食品群マスタのファイル構造を示す
図である。
【図9】腎臓病学会食品群マスタのファイル構造を示す
図である。
【図10】四訂標準成分マスタのファイル構造を示す図
である。
【図11】四訂標準成分マスタの細分類である改訂アミ
ノ酸組成を示す図である。
【図12】四訂標準成分マスタの細分類である脂溶性無
機質食物繊維組成を示す図である。
【図13】院内食種別栄養マスタのファイル構造を示す
図である。
【図14】食種別使用可能食品マスタのファイル構造を
示す図である。
【図15】院内荷重平均成分マスタのファイル構造を示
す図である。
【図16】院内食料構成マスタのファイル構造を示す図
である。
【図17】基本食品マスタのファイル構造を示す図であ
る。
【図18】基本食品マスタのファイル構造を示す図であ
る。
【図19】単価マスタのファイル構造を示す図である。
【図20】サイクル献立マスタのファイル構造を示す図
である。
【図21】サイクル献立マスタのファイル構造を示す図
である。
【図22】サイクル献立マスタのファイル構造を示す図
である。
【図23】サイクル献立マスタのファイル構造を示す図
である。
【図24】荷重平均栄養データ演算のフローチャートで
ある。
【図25】荷重平均栄養データ演算における機能ブロッ
ク図である。
【図26】院内食料構成シミュレーションのフローチャ
ートである。
【図27】院内食料構成シミュレーション時の表示画面
を示す図である。
【図28】院内食料構成シミュレータの機能ブロック図
である。
【図29】献立作成シミュレーションのフローチャート
である。
【図30】料理変更時の表示画面を示す図である。
【図31】料理変更前後の献立および過不足栄養量を示
す図である。
【図32】食品変更時の表示画面を示す図である。
【図33】累積過不足栄養量を表示した画面を示す図で
ある。
【図34】献立作成シミュレータAの機能ブロック図で
ある。
【図35】献立作成シミュレータBの機能ブロック図で
ある。
【図36】過不足栄養量を表示した画面を示す図であ
る。
【図37】食種別人数マスタのファイル構造を示す図で
ある。
【図38】使用食品量マスタのファイル構造を示す図で
ある。
【図39】栄養状況報告書出力装置の処理フローチャー
トである。
【図40】医療用食品における食品の構成を示す図であ
る。
【図41】医療用食品加算金検討画面を示す図である。
【図42】使用禁止食品がないかを判断する献立作成シ
ミュレーションのフローチャートである。
【図43】使用禁止食品とその差替え候補食品、およ
び、使用禁止料理とその差替え候補料理食品との対応テ
ーブルである。
【図44】献立作成シミュレータCの機能ブロック図で
ある。
【図45】標準献立として、他の食種の変更後献立を作
成するフローチャートである。
【図46】類似食品区分マスタのファイル構造を示す図
である。
【図47】献立作成シミュレータDの機能ブロック図で
ある。
【図48】献立作成シミュレータEの機能ブロック図で
ある。
【図49】栄養状況報告書出力装置Gの機能ブロック図
である。
【図50】在庫マスタのファイル構造を示す図である。
【図51】本シテスムの機能ブロック図である。
【図52】食種別収支状況報告データの一例である。
【図53】食種別収支状況報告装置の機能ブロック図で
ある。
【図54】栄養状況報告書の一例を示す図である。
【図55】栄養状況報告書の一例を示す図である。
【符号の説明】
15・・・・・食種別置き換え料理記憶手段 16・・・・・献立変更手段 17・・・・・食種別置き換え食品記憶手段 18・・・・・表示手段 43・・・・・荷重平均栄養データ記憶手段 44・・・・・演算手段 45・・・・・給与目標栄養量記憶手段 46・・・・・表示手段 47・・・・・制御手段 51・・・・・基本献立記憶手段 52・・・・・基本料理記憶手段 53・・・・・荷重平均栄養データ記憶手段 54・・・・・過不足栄養量演算手段 55・・・・・変更制御手段 56・・・・・表示手段 57・・・・・累積過不足栄養量記憶手段 58・・・・・食種別使用可能食品記憶手段 61・・・・・標準献立記憶手段 62・・・・・基本料理記憶手段 63・・・・・食品栄養データ記憶手段 64・・・・・群分類記憶手段 65・・・・・変更制御手段 66・・・・・表示手段 116・・・・食品栄養データ記憶手段 117・・・・個別給与栄養量演算手段 118・・・・食品区分記憶手段 119・・・・目的食品群別給与栄養量出力手段 151・・・・基本献立記憶手段 152・・・・基本料理記憶手段 153・・・・食品栄養データ記憶手段 154・・・・過不足栄養量演算手段 155・・・・変更制御手段 156・・・・表示手段 157・・・・累積過不足栄養量記憶手段 158・・・・食種別使用可能食品記憶手段 202・・・・荷重平均栄養データ演算手段 204・・・・献立作成手段 206・・・・給与量出力手段 208・・・・食料構成作成手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−73459(JP,A) 特開 昭63−197265(JP,A) 特開 昭60−222963(JP,A) 特開 平5−128126(JP,A) 実開 平4−82748(JP,U) 鈴木啓二他著,「病院栄養士実務必 携」,18.8月.1978(18.08. 1978),医歯薬出版株式会社,p.20− 22,p.61−63,p.319−320及びp. 328−330 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/00 A61G 12/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基本食品区分基準に基づいて各食品がいず
    れの食品群に区分されるかを示すとともに、前記基本食
    品区分基準とは異なる非基本食品区分基準に基づいて前
    記各食品がいずれの食品群に区分されるかを示す食品区
    分テーブルを記憶する食品区分記憶手段、 過去の献立で用いられた食品およびその使用量に基づい
    て演算された前記基本食品区分の各食品群における単位
    重量当りの荷重平均栄養データを、前記基本食品区分の
    各食品群ごとに記憶する荷重平均栄養データ記憶手段、 シミュレーションの対象となる献立が与えられると、前
    記食品区分記憶手段の前記食品区分テーブルに基づき、
    この献立で使用する使用食品が前記基本食品区分基準で
    はいずれの食品群に属するのか決定し、決定した食品群
    の荷重平均栄養データを前記荷重平均栄養データ記憶手
    段を参照して得て、前記使用食品の使用量およびその荷
    重平均栄養データに基づいて、前記各食品の個別給与栄
    養量を演算する個別給与栄養量演算手段、 目的食品群における給与栄養量を演算して出力するため
    の食品区分基準を特定する指示データが与えられると、
    前記食品区分記憶手段の前記食品区分テーブルに基づい
    て、前記個別給与栄養量が求められた各食品が、前記指
    示データで特定される目的食品区分基準ではいずれの食
    品群に属するか決定し、目的食品区分基準で同じ食品群
    に属する個別給与栄養量を合計した食品群別給与栄養量
    を、演算して出力する目的食品群別給与栄養量出力手
    段、 を備えたことを特徴とする病院用献立作成システム。
  2. 【請求項2】基本食品区分基準に基づいて各食品がいず
    れの食品群に区分されるかを示すとともに、前記基本食
    品区分基準とは異なる非基本食品区分基準に基づいて前
    記各食品がいずれの食品群に区分されるかを示す食品区
    分テーブルを記憶しておき、過去の献立で用いられた食
    品およびその使用量に基づいて演算された前記基本食品
    区分の各食品群における単位重量当りの荷重平均栄養デ
    ータを、前記基本食品区分の各食品群ごとに記憶してお
    き、 シミュレーションの対象となる献立が与えられると、前
    記食品区分テーブルに基づき、この献立で使用する使用
    食品が前記基本食品区分基準ではいずれの食品群に属す
    るのか決定し、決定した食品群の荷重平均栄養データを
    得て、前記使用食品の使用量およびその荷重平均栄養デ
    ータに基づいて、前記各食品の個別給与栄養量を演算
    し、 目的食品群における給与栄養量を演算して出力するため
    の食品区分基準を特定する指示データが与えられると、
    前記食品区分テーブルに基づいて、前記個別給与栄養量
    が求められた各食品が、前記指示データで特定される目
    的食品区分基準ではいずれの食品群に属するか決定し、
    目的食品区分基準で同じ食品群に属する個別給与栄養量
    を合計した食品群別給与栄養量を、演算して出力するこ
    と、 を特徴とする病院用献立作成方法。
  3. 【請求項3】食品に関する栄養データである食品栄養デ
    ータを記憶する食品栄養データ記憶手段、 基本食品区分基準に基づいて各食品がいずれの食品群に
    区分されるかを示すとともに、前記基本食品区分基準と
    は異なる非基本食品区分基準に基づいて前記各食品がい
    ずれの食品群に区分されるかを示す食品区分テーブルを
    記憶する食品区分記憶手段、 シミュレーションの対象となる献立が与えられると、こ
    の献立で使用する使用食品の使用量および前記食品栄養
    データに基づいて、前記各食品の個別給与栄養量を演算
    する個別給与栄養量演算手段、 目的食品群における給与栄養量を演算して出力するため
    の食品区分基準を特定する指示データが与えられると、
    前記食品区分記憶手段の前記食品区分テーブルに基づい
    て、前記個別給与栄養量が求められた各食品が、前記指
    示データで特定される目的食品区分基準ではいずれの食
    品群に属するか決定し、目的食品区分基準で同じ食品群
    に属する個別給与栄養量を合計した食品群別給与栄養量
    を、演算して出力する目的食品群別給与栄養量出力手
    段、 を備えたことを特徴とする病院用献立作成システム。
  4. 【請求項4】食品に関する栄養データである食品栄養デ
    ータを記憶しておき、 基本食品区分基準に基づいて各食品がいずれの食品群に
    区分されるかを示すとともに、前記基本食品区分基準と
    は異なる非基本食品区分基準に基づいて前記各食品がい
    ずれの食品群に区分されるかを示す食品区分テーブルを
    記憶しておき、 シミュレーションの対象となる献立が与えられると、こ
    の献立で使用する使用食品の使用量および前記食品栄養
    データに基づいて、前記各食品の個別給与栄養量を演算
    し、 目的食品群における給与栄養量を演算して出力するため
    の食品区分基準を特定する指示データが与えられると、
    前記食品区分テーブルに基づいて、前記個別給与栄養量
    が求められた各食品が前記指示データで特定される目的
    食品区分基準ではいずれの食品群に属するか決定し、同
    じ食品群に属する個別給与栄養量を合計した食品群別給
    与栄養量を、演算して出力すること、 を特徴とする病院用献立作成方法。
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