JP3121421U - 防犯具内蔵鞄 - Google Patents

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Abstract

【課題】
防犯ブザーを鞄の内側に入れたままでもブザーを作動させることができ、痴漢や暴漢等の危険に対して素早く対処することができる防犯具内蔵鞄を提供する。
【解決手段】
防犯具内蔵鞄1は、本体2の内側に防犯ブザー12を具えており、この防犯ブザー12は、内部にブザーと、ブザーを作動させるためのスイッチ部を具えている。そして、本体2の外側からスイッチ部を作動させることができるようになっている。これにより、防犯ブザーを本体2の内側に入れたままでも、ブザーを作動させることができ、痴漢や暴漢等に対して素早く対処することができる。また、本体2の内側に位置情報を測定することができ、その位置情報を外部の機器に送信することができる情報端末を具えている。これにより、鞄の使用者の位置を外部に知らせることができる。
【選択図】図1

Description

本考案は、防犯具を内蔵した鞄に関する。
防犯具として多くのものがあるが、痴漢や暴漢等の危険から身を守る為の道具の一つに防犯ブザーがある。この防犯ブザーは、近年では女性だけではなく、小学生などの多くの子供に所持されており、様々なタイプのものがある。例えば、上部に設けられた孔に挿脱可能に設けられるとともに、端部に引き紐が繋がれたピンを具えている防犯ブザーが広く使用されている(例えば、特許文献1参照。)。
防犯ブザー内部には電池やブザー等が内蔵されており、通常時は、孔にピンが挿入されており、ブザーが作動しないようになっている。しかし、危険に遭遇した場合には、引き紐を引いてピンを抜くことで、ブザーを作動させることができ、ブザー音を発生させることができる。これにより痴漢や暴漢等に対して威嚇したり、周囲に危険を知らせたりすることができる。
実開平7−014494号公報
しかしながら、上記のような従来の防犯ブザーは、例えば、女性であればハンドバッグの中に、小学生等の子供であればショルダーバッグの中に入れていることが多かった。このため、痴漢や暴漢等による危険に直面した場合には、防犯ブザーを鞄から取り出し、片手でブザー本体を持ち、もう一方の手で引き紐を引いてピンを抜くという動作を咄嗟に行なわなければならなかった。これでは、時間がかかり過ぎてしまい、危険から身を守るのは難しい。
本考案は、鞄の内側に防犯ブザーを具えている。この防犯ブザーは内部にブザーと、ブザーを作動させるスイッチ部を具えており、鞄の外側からスイッチ部を作動させることが可能になっている。これにより、防犯ブザーを鞄の内側に入れたままでもブザーを作動させることができるため、痴漢や暴漢等の危険に対して素早く対処することができる。また、鞄の内側に位置情報を測定することができ、その位置情報を外部の機器に送信することができる情報端末を具えている。これにより、情報端末によって鞄の使用者の位置を外部に知らせることができる防犯具内蔵鞄を提供することを目的としている。
上記のような課題を解決するために、本考案の請求項1に係る防犯具内蔵鞄は、内側に防犯ブザーを具えた本体と、該本体を持ち運びするために、本体に設けられた把手部とからなる防犯具内蔵鞄であって、前記防犯ブザーは、内部にブザーと、ブザーを作動させるためのスイッチ部を具えている手段を採用している。
また、本考案の請求項2に係る防犯具内蔵鞄は、請求項1に記載の防犯具内蔵鞄であって、前記スイッチ部には、一端部側が前記本体の外側に出されている引き紐が接続され、該引き紐を引くことで前記スイッチ部を作動させることができる手段を採用している。
さらに、本考案の請求項3に係る防犯具内蔵鞄は、請求項1に記載の防犯具内蔵鞄であって、前記スイッチ部には、押しボタンが設けられ、該押しボタンを押すことで前記スイッチ部を作動させることができる手段を採用している。
さらに、本考案の請求項4に係る防犯具内蔵鞄は、請求項1に記載の防犯具内蔵鞄であって、前記本体の内側には、前記防犯ブザーを内側に収納可能であるブザー収納部を具えている手段を採用している。
さらに、本考案の請求項5に係る防犯具内蔵鞄は、請求項1から請求項4に記載の防犯具内蔵鞄であって、前記本体の内側には、位置情報を測定することができる情報端末を具え、該情報端末で測定した位置情報を外部の機器に送信することができる手段を採用している。
本考案の防犯具内蔵鞄は、上記のように、本体の内側に防犯ブザーを具えている。この防犯ブザーは内部にブザーと、ブザーを作動させるスイッチ部を具えており、本体の外側からスイッチ部を作動させることが可能になっている。これにより、防犯ブザーを鞄の内側に入れたままでもブザーを作動させることができ、痴漢や暴漢等の危険に対して素早く対処することができる。また、鞄の内側に位置情報を測定することができ、その位置情報を外部の機器に送信することができる情報端末を具えている。これにより、鞄使用者の位置を外部に知らせることができる。
以下、図面に示す本考案の実施の形態について説明する。
図1から図5には本考案である防犯具内蔵鞄の第一の実施の形態が示されており、図1および図2は鞄の構成を示した斜視図、図3は鞄の内側の一部分を示した図、図4は防犯ブザーを示した図、図5は防犯ブザーの内部を示した図である。
図1および図2に示すように、防犯具内蔵鞄1は肩に掛けて持つタイプの鞄であって、荷物を収納するための本体2と、その本体2の両側面を繋ぐように設けられた把持部である肩掛け3とから構成されている。本体2は表面2aと、裏面2bと、側面2c、2cと、下面2dと、上面2eとを組み合わせて形成されている。本体2の上面2eには、その上部が開閉自在となるようにファスナー4が設けられており、本体2の内側への荷物の出し入れが可能になっている。
表面2aの中央下端部には、孔5が設けられている。本体2の内側には防犯ブザー12が設けられ、ブザーを作動させるための引き紐13が孔5を通り、本体2の外側に出されている。
裏面2bの端部は、上面2eおよび表面2aに被さるように設けられた自由端部となっており、この裏面2bの自由端部および表面2aの外側面には、ホック7a、7bがそれぞれ設けられており、裏面2bの自由端部および表面2aが開閉可能になっている。
図3(a)、(b)に示すように、本体2の表面2aの内側には防犯ブザー12を収納するためのブザー収納部8が設けられている。このブザー収納部8は、表面と、裏面と、両側面と、底面とから形成されており、上面が開放した袋状になっている。この内側に防犯ブザー12を収納することができる。また、裏面は一方の端部が自由端部になっており、この自由端部が、開放されている上面部分および表面の外側に被さるように設けられている。そして、この裏面の自由端部および表面には、ホック11a、11bがそれぞれ設けられており、裏面の自由端部および表面が開閉可能となっている。これにより、内部に収納した防犯ブザー12がブザー収納部8の外側に抜け出ないようになっている。
また、ブザー収納部8の上部には、孔19が設けられており、防犯ブザー12の引き紐13を外側へ引き出すことができる。
図4および図5に示すように、防犯ブザー12は内部に電池17と、ブザー音を発生するブザー18とを具え、上面中央部に孔15を具えるとともに、ブザー18を作動させるためのスイッチ部14を具えている。なお、防犯ブザー12の内部のブザー18で発生したブザー音が、外部により大きく伝わるように、ブザー18に対応した部分に複数の孔を設けてもよい。
スイッチ部14は、孔15に挿脱可能に設けられるピン16と、防犯ブザー12に設けられた接点20とからなっている。ピン16は、絶縁体で形成されるとともに、引き紐13を接続することができるように、端部が輪状に形成されている。
また、図示しないが、防犯ブザー12は、内部の電池17を交換することができるようになっている。
図5(a)はピン16が孔15内に挿し込まれた状態を示しており、絶縁体で形成されたピン16が接点20を開放して防犯ブザー12の回路を断っており、電流は流れずブザー音を発生することはない。
図5(b)はピン16が孔15内から引き抜かれた状態を示しており、ピン16によって開放されていた接点20が閉じて電流が流れる。これにより、ブザー音が発生する。
防犯具内蔵鞄1は上記で示したように、本体2の表面2aの中央下端部に孔5を具え、本体2の表面2aの内側にブザー収納部8を具えている。そしてブザー収納部8の内側に防犯ブザー12を具えている。この防犯ブザー12は、内部に電池17とブザー18とを具え、スイッチ部14を具えている。このスイッチ部14は、上面中央部に設けられた孔15に挿脱可能に設けられるピン16と、防犯ブザー12に設けられた接点20とからなっている。ピン16の端部には引き紐13が接続されており、この引き紐13はブザー収納部8の孔19を通り、ブザー収納部8の外側へ出された後、本体2の表面2aに設けられた孔5を通り本体2の外側に出されている。これにより、本体2の外側に出された引き紐13を引くことで、スイッチ部14を作動させ、ブザー18を作動させることができ、痴漢や暴漢等に対して素早く対処することができる。
図6には本考案である防犯具内蔵鞄の第二の実施の形態が示されており、図6は斜視図である。
図6に示すように、防犯具内蔵鞄21は手持ちタイプの鞄であって、荷物を収納するための本体22と、その本体22に設けられた把手部である持ち手23、23とから構成されている。本体22は、表面22aと、裏面22bと、側面22c、22cと、下面22dと、上面22eとを組み合わせて形成されている。
側面22cの上端部から上面22eを通り、もう一方の側面22cの上端部までファスナー24が設けられており、本体22の上部が開閉可能になっている。また、上面22eの長手方向の端部に孔25が設けられている。
持ち手23、23は表面22aおよび裏面22bに逆U字状にそれぞれ設けられている。
本体22の側面22cの内側には、第一の実施の形態と同様にブザー収納部8を具え、その内側に防犯ブザー12を具えている。この防犯ブザー12は、内部に電池17とブザー18とを具えるとともに、ブザーを作動させるためのスイッチ部14を具えている。スイッチ部14は、上面中央部に設けられた孔15に挿脱可能に設けられるピン16と、防犯ブザー12に設けられた接点20とからなっている。このピン16の端部には引き紐13が接続されており、この引き紐13は、ブザー収納部8の上部に設けられた孔19を通り、ブザー収納部8の外側に出された後、本体22の上面22eに設けられた孔25を通り、本体22の外側に出されている。
防犯具内蔵鞄21は上記で示したように、本体22の上面22eの長手方向の端部に孔25を具え、側面22cの内側にブザー収納部8を具え、その内側に防犯ブザー12を具えている。この防犯ブザー12は、内部に電池17とブザー18とを具えるとともに、ブザー18を作動させるためのスイッチ部14を具えている。スイッチ部14は、上面中央部に設けられた孔15に挿脱可能に設けられるピン16と、防犯ブザー12に設けられた接点20とからなる。ピン16の端部には引き紐13が接続されており、この引き紐13はブザー収納部8の孔19を通り、ブザー収納部8の外側へ出された後、孔25を通り本体22の外側に出されている。これにより、本体22の外側に出された引き紐13を引くことで、スイッチ部を作動させ、ブザー18を作動させることができ、痴漢や暴漢等に対して素早く対処することができる。
図7および図8には本考案である防犯具内蔵鞄の第三の実施の形態が示されており、図7は鞄の構成を示した斜視図、図8はブザー収納部を示した図である。
図7(a)、(b)に示すように、防犯具内蔵鞄31は肩に掛けて持つタイプの鞄であって、荷物を収納するための本体32と、その本体32の両側面を繋ぐように設けられた把手部である肩掛け33とから構成されている。本体32は表面32aと、裏面32bと、側面32c、32cと、下面32dとを組み合わせて形成されている。本体32の上部は開放されており、この開放部分から本体32の内側へ荷物の出し入れが可能になっている。
裏面32bの一方の端部は自由端部となっており、本体32の上部の開放部分および表面32aに被さるように設けられている。裏面32bの自由端部の中央下端部には孔44が設けられている。
裏面32bの自由端部の裏面側中央部には防犯ブザー12を収納できるブザー収納部38が設けられている。
図8に示すように、ブザー収納部38は、表面と、裏面と、両側面と、下面とから形成されており、上面が開放した袋状になっている。この内側に防犯ブザー12を収納することができる。また、裏面は一方の端部が自由端部になっており、この自由端部が、開放されている上面部分および表面の外側に被さるように設けられている。裏面の自由端部および表面には、ホック41a、41bがそれぞれ設けられており、裏面の自由端部および表面が開閉可能となっている。これにより、内部に収納した防犯ブザー12がブザー収納部38の外側へ容易に抜け出ないようになっている。
なお、防犯ブザー12は第一および第二の実施の形態と同様に、内部に電池17とブザー18とを具えるとともに、ブザー18を作動させるためのスイッチ部14を具えている。スイッチ部14は、上面中央部に設けられた孔15に挿脱可能に設けられるピン16と、防犯ブザー12に設けられた接点20とからなり、ピン16の端部には引き紐13が接続されている。この実施の形態では、防犯ブザー12はブザー収納部38に逆さまに収納されており、下方に向かって引き紐13を引くことで、ピン16を抜けるようになっている。
また、ブザー収納部38の下面中央部には、孔42が設けられている。そして、防犯ブザー12のピン16に接続された引き紐13が孔42を通り、ブザー収納部38の外側に出された後、孔44を通り、本体32の外側に出されている。
防犯具内蔵鞄31は上記で示したように、本体32の裏面32bの自由端部の裏面側中央部にブザー収納部38を具え、そのブザー収納部38の内側に防犯ブザー12を具えている。この防犯ブザー12は、内部に電池17とブザー18とを具えるとともに、ブザー18を作動させるためのスイッチ部14を具えている。スイッチ部14は、上面中央部に設けられた孔15に挿脱可能に設けられるピン16と、防犯ブザー12に設けられた接点20とからなっている。ピン16の端部には引き紐13が接続されている。そして、この引き紐13はブザー収納部38の下面中央部に設けられた孔42を通り、ブザー収納部38の外側に出された後、孔44を通り、本体32の外側に出されている。本体32の外側に出された引き紐13を下方に向かって引くことで、スイッチ部14を作動させ、ブザー18を作動させることができ、痴漢や暴漢等に対して素早く対処することができる。
なお、前記の各実施の形態で示した防犯具内蔵鞄は、実施の形態に限定せず手持ち鞄や肩掛け鞄等の様々なタイプの鞄を用いてもよいし、鞄の大きさ等も限定はしない。また、本体に設けられる防犯ブザーの位置は鞄本体の内側の他に、被せ蓋がある鞄の場合には被せ蓋の内側に設けられてもよく、鞄の種類や大きさによって適宜変更することができる。さらに、本体に設けられる孔の位置も同じように鞄の種類によって適宜変更することができる。
防犯ブザーは、前記で示したように、孔からピンを抜くことでブザーを作動させることができる引き抜き式のスイッチ部の他に、押しボタンによりブザーが作動する押しボタン式のスイッチ部を具えたものでもよい。また、防犯ブザーからケーブルを引き出し、そのケーブルの先端に具えたスイッチ部によってブザーを作動させることができるようにしてもよい。
また、図示しないが、鞄の本体の内側に、例えばGPS(全地球測位システム)を用いた情報端末を具えることもできる。この情報端末はGPSを用いることで現在の居場所の位置情報を測定することができる。そして、この情報端末は、測定した位置情報のデータを情報通信手段により、外部の機器に送信できるようになっている。なお、情報端末は鞄の本体の内側に具えられていればよく、防犯ブザーの内部に設けられてもよいし、防犯ブザーと別体であってもよい。
なお、情報端末は常時外部の機器へ位置情報を送信するようになっており、外部から鞄の使用者の動きを把握できるようになっている。
前記の各実施の形態では防犯ブザーの取り付け方法として、ブザー収納部8、38を示したが、これに限定することなく防犯ブザー12が本体2、22、32の内側に取り付けられればよい。
防犯具内蔵鞄を示す斜視図である。 防犯具内蔵鞄を示す斜視図である。 防犯具内蔵鞄の内側の一部分を示した図である。 防犯ブザーを示した図である。 防犯ブザーの内部を示した図である。 防犯具内蔵鞄を示す斜視図である。 防犯具内蔵鞄を示す斜視図である。 防犯ブザー収納部を示した図である。
符号の説明
1、21、31 防犯具内蔵鞄
2、22、32 本体
2a、22a、32a 表面
2b、22b、32b 裏面
2c、22c、32c 側面
2d、22d、32d 下面
2e、22e 上面
3、33 肩掛け
4、24 ファスナー
5、15、19、25、42、44 孔
7a、7b、11a、11b、41a、41b ホック
8、38 ブザー収納部
12 防犯ブザー
13 引き紐
14 スイッチ部
16 ピン
17 電池
18 ブザー
20 接点
23 持ち手

Claims (5)

  1. 内側に防犯ブザーを具えた本体と、該本体を持ち運びするために、本体に設けられた把手部とからなる防犯具内蔵鞄であって、前記防犯ブザーは、内部にブザーと、ブザーを作動させるためのスイッチ部を具えていることを特徴とする防犯具内蔵鞄。
  2. 前記スイッチ部には、一端部側が前記本体の外側に出されている引き紐が接続され、該引き紐を引くことで前記スイッチ部を作動させることができる請求項1に記載の防犯具内蔵鞄。
  3. 前記スイッチ部には、押しボタンが設けられ、該押しボタンを押すことで前記スイッチ部を作動させることができる請求項1に記載の防犯具内蔵鞄。
  4. 前記本体の内側には、前記防犯ブザーを内側に収納可能であるブザー収納部を具えている請求項1に記載の防犯具内蔵鞄。
  5. 前記本体の内側には、位置情報を測定することができる情報端末を具え、該情報端末で測定した位置情報を外部の機器に送信することができる請求項1から請求項4に記載の防犯具内蔵鞄。
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