JP3121171B2 - ロボットハンド用無動力チャック - Google Patents

ロボットハンド用無動力チャック

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JP3121171B2
JP3121171B2 JP05093802A JP9380293A JP3121171B2 JP 3121171 B2 JP3121171 B2 JP 3121171B2 JP 05093802 A JP05093802 A JP 05093802A JP 9380293 A JP9380293 A JP 9380293A JP 3121171 B2 JP3121171 B2 JP 3121171B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ロボットハンドによ
るハンドリング用チャックおよびこれが多数配列された
ハンドリングツールに関する。
【0002】
【従来の技術】産業用ロボットを用いたワークのハンド
リング作業では、ロボットハンドにハンドリング用ツー
ルを用いる。ハンドリング用ツールは、ワークを握持あ
るいは吸着によって保持するチャックを有し、チャック
はエア圧、油圧あるいは電力などの動力によって駆動さ
れる。このための駆動機構には複雑な構造や配管、配線
を必要とする。
【0003】一方、作業能率を向上するために一個のハ
ンドリングツールに多数のチャックを設けることが行わ
れているが、動力を用いるチャックでは、配線、配管が
複雑になる上、駆動機構のためにツール全体が大形、か
つ、重量のあるものとなってしまう難点がある。このよ
うな大形で重量のあるツールは小形ロボットに使用でき
ない上、狭い個所ではワークを取り扱えないという欠点
がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、チャック
によるワークの保持に動力を必要としない無動力チャッ
クの提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】ロボットハンド用チャッ
クとして、ロッドと係合体を有する。ロッドは、基端を
取り付け部、先端をワークの突き出し部とされる。係合
体は、基端を嵌挿部、先端を摩擦力によるワーク係合部
とされる。ロッドに係合体をその嵌挿部でロッドの軸方
向に移動可能に嵌挿し、ロッドの突き出し部を係合体の
ワーク係合部より嵌挿部側に配置する。係合体は、ロッ
ドに対しロッドの先端側へ移動する方向へ弾力的に付勢
される。
【0006】次ぎの具体的構成を付加することは好まし
い。係合体を有底の円筒形とし、開口側をワーク係合部
とする。その内周に摩擦力によるワーク係合部材として
Oリングを装着する。また、前記のチャックを多数配列
して一個のハンドリングツールとすることがある。
【0007】
【作用】係合体は、摩擦力によってワークを保持し、ロ
ッドは係合体をロボットハンドに結合すると共に、所定
の個所において、係合体によるワークの保持を解除す
る。
【0008】
【実施例】図示のチャック1は、射出成形機に付属して
成形品を取り出す成形品取り出しロボット2のハンドリ
ングツール3に関する。図1において、符号4はワーク
で射出成形直後の、可動側金型5に付着した状態で示さ
れており、一回の射出成形作動で6個(複数個)が整列
して一挙に成形される。符号6はエジェクトピンで射出
成形装置の一部である。
【0009】チャック1はロッド7と係合体8を有す
る。ロッド7は、基端をフランジ状の取り付け部9、先
端をワーク4の突き出し部10とされる。係合体8は有
底の円筒状で基端側が嵌挿部11とされ、開口側はワー
ク係合部12とされる。ワーク係合部12には開口端か
ら所定寸法の位置にOリング13が装着され、その位置
から開口側へ、断面においてテーパー状に広くなるよう
に形成されている。
【0010】係合体8を構成する円筒の内径と深さはこ
のチャック1で保持するワーク4における把持部14の
径dと高さhによって定められる。なお、このワーク4
は高さ方向の中間にフランジ15を有する。フランジ1
5の外径は係合体8の開口における径より小さい。Oリ
ング13の内径は把持部14の径dより若干小さく選定
される。すなわち、ワーク係合部12はOリング13を
用いて摩擦力により、ワーク4を係合する。
【0011】係合体8の嵌挿部11にロッド7を嵌挿
し、係合体8をロッド7の軸方向に移動可能とする。こ
のとき、ロッド7の突き出し部10を係合体8における
ワーク係合部12より嵌挿部11側に配置する。突き出
し部10はロッド本体部分より少し径が大きく、係合体
8に対するロッド7の抜け止めを兼ねている。
【0012】ついで、ロッド7の取り付け部9と係合体
8の間にコイルスプリング16を装着して、係合体8を
ロッド7に対しロッド7の先端側へ移動する方向へ弾力
的に付勢する。これにより、係合体8は金型などへの非
接触状態では、ロッド7の先端側に移動して突き出し部
10に当接している。
【0013】チャック1はハンドリングツール3の基板
17に6個(複数)が整列して取り付けられている。配
列は、ワーク4の配列に一致される。
【0014】以上の構成であって、チャック1はハンド
リングツール3としてロボット2のハンドに取り付けら
れ、ロボットは射出成形機の作動とタイミングを合わせ
て駆動される。そして、射出成形作動の成形品取り出し
過程において、ハンドリングツール3は可動側金型5の
前面に移動され、各ワーク4に対し各チャック1の配置
が整合される。ついで、ハンドリングツール3がワーク
4側に移動されて、各ワーク4の把持部14を係合体8
のワーク係合部12に嵌挿し、Oリング13と把持部1
4の摩擦力によりワーク4を係合する。
【0015】このとき、係合体8はコイルスプリング1
6を介してロボットハンドにより押圧されるが、コイル
スプリング15の弾力は、Oリング13と把持部14の
摩擦力より十分に大きいので、ロッド7先端の突き出し
部10がワーク4の頂部に当接してしまうことはない。
また、ワーク4はフランジ15を有するので、Oリング
13が接触する際にワーク4が金型5の内部に後退して
しまうこともない。もっとも、成形直後のワーク4は金
型5に固く密着しており、ワーク4にフランジ15がな
くとも格別の支障のない場合が多い。
【0016】射出成形機側のエジェクトロッド6がワー
ク4側へ突き出されるタイミングに合わせて、ハンドリ
ングツール3が後退され、ワーク4はチャック1の係合
体8に保持されて射出成形機から取り出され、収納個所
に搬送される。
【0017】収納個所には、図3,図4に示すような多
数の収納孔18が形成された載置板19が配置されてい
る。収納孔18は、2段となっており、上部にワーク4
のフランジ15がちょうど嵌まりこむ大径部20を有す
る。なお、係合部8の先端面の径は大径部20より大き
く、大径部20に嵌まり込むことはない。
【0018】搬送されてきたワーク4は、まず、底部か
ら、係合体8の先端面が載置板19の上面に当接するま
で載置板19の収納孔18に挿入される(図4)。つい
で、ロボット2がハンドリングツール3を載置板19側
に押圧する。すると、係合体8は先端面が載置板19に
衝突しているので下降することができず、ロッド7だけ
がコイルスプリング16を圧縮しながら下降する。この
結果、ロッド7先端の突き出し部10が係合体8に保持
されているワーク4の頂部に当接し、さらに、ワーク4
を押出してワーク係合部12との摩擦係合を解除する。
このとき、ワーク4のフランジ15は収納孔18の大径
部20に嵌まりこむ。
【0019】これにより、成形後のワーク4は、射出成
形機から載置板18に収納される。ワーク4を突き出し
たチャック1はワーク4を載置板19に残してそのまま
引上げられ、すぐ次ぎの作動に移ることができる。
【0020】このように、チャック1は、係合体8がロ
ボットハンドに押されることでワーク4を摩擦力によっ
て保持し、ロッド7がロボットハンドに押されることに
よりワーク4を解除するので、チャック1自体に動力を
必要とせず格別な駆動機構もない。したがって、チャッ
ク1自体は小形、計量で複数のチャック1をハンドリン
グツール3としてまとめて装着してもそれ程大形になる
ことがなく、軽量であり、小形のロボットハンドでも十
分に扱うことができる。
【0021】以上は一実施例であり、本発明は、図示し
た具体的構成に限定されない。係合体8は、ワーク4の
形態に応じて円筒以外の角筒形やあるいはフォーク形状
のことがある。
【0022】係合体8の全体をニトリルゴム、シリコン
ゴムなどの硬質ゴムで成形することがある。Oリング1
3に換え、摩擦力による係合のためにスプリングとボー
ルを用いたボールプランジャを利用することが出来る。
【0023】ワーク4を収納する方向は、横方向とする
こともできる。また、ワーク4を保持するタイミングと
エジェクトピン6の作動タイミングは、エジェクトピン
6でワーク4を金型5から剥離した後に係合体8で把握
するようにしても良い。
【0024】
【発明の効果】チャックが小形、軽量である。狭いスペ
ースにおいても、小形ロボットを用いてワークをハンド
リングすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】要部の正面図(一部断面)。
【図2】ロボットハンド部分の斜視図。
【図3】ワークを突き出した状態を示す正面図(一部断
面)。
【図4】ワークを突き出す前の状態を示す正面図し(一
部断面)。
【符号の説明】
1 チャック 2 ロボット 3 ツール 4 ワーク 5 金型 6 エジェクトピン 7 ロッド 8 係合体 9 取り付け部 10 突き出し部 11 嵌挿部 12 ワーク係合部 13 Oリング 14 把持部 15 フランジ 16 コイルスプリング 17 基板 18 収納孔 19 載置板 20 大径部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭49−71660(JP,A) 実開 昭48−6774(JP,U) 実開 昭63−74223(JP,U) 実開 平2−147488(JP,U) 実開 平2−85583(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 15/08 B25J 15/00 B25B 11/00

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基端を取り付け部、先端を突き出し部と
    したロッドと、基端を嵌挿部、先端を摩擦力によるワー
    ク係合部とした係合体を有し、ロッドに係合体をその嵌
    挿部でロッドの軸方向で移動可能に嵌挿し、ロッドの突
    き出し部を係合体のワーク係合部より嵌挿部側に配置
    し、係合体がロッドに対しロッドの先端側へ移動する方
    向へ弾力的に付勢されていることを特徴としたロボット
    ハンド用無動力チャック。
  2. 【請求項2】 係合体が有底の円筒形で開口側がワーク
    係合部とされ、その内周に摩擦力によるワーク係合部材
    としてOリングが装着されていることを特徴とした請求
    項1に記載のロボットハンド用無動力チャック。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載の無動力
    チャックを多数配列して有ることを特徴とするロボット
    ハンド用ハンドリングツール。
JP05093802A 1993-03-30 1993-03-30 ロボットハンド用無動力チャック Expired - Fee Related JP3121171B2 (ja)

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