JP3120836U - 複合敷き布団 - Google Patents
複合敷き布団 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3120836U JP3120836U JP2006000588U JP2006000588U JP3120836U JP 3120836 U JP3120836 U JP 3120836U JP 2006000588 U JP2006000588 U JP 2006000588U JP 2006000588 U JP2006000588 U JP 2006000588U JP 3120836 U JP3120836 U JP 3120836U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- futon
- temperature
- fabric
- bag
- quilt
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Abstract
【課題】
保温性に差のある2以上の敷き布団を着脱自在に一体化し、四季の温度変化に応じて上記2以上の敷き布団を着脱して敷き布団全体の保温性を調整できるようにした複合敷き布団において、その保温性を調整すべき時期の到来を使用者が容易に知ることができ、もって保温性の調整時期を誤らないようにしたものである。
【解決手段】
内側布団20が通気性と肌触りの良好な織物もしくは編物からなる開閉自在の中袋22に硬わた様のクッション性を備え、かつ通気性に優れた板状の支持マット21を挿入してなり、外側布団30が表地31と中地32間に保温性の良好な中わた33を挟みキルティング部34で接結してなるクッション地により開閉自在な袋状に形成されており、内側布団20および外側布団30の各表面に、夏季の始期および終期に環境温度の変化に応じて可逆的に変色する布帛製の感温センサーSが固定される。
【選択図】 図1
保温性に差のある2以上の敷き布団を着脱自在に一体化し、四季の温度変化に応じて上記2以上の敷き布団を着脱して敷き布団全体の保温性を調整できるようにした複合敷き布団において、その保温性を調整すべき時期の到来を使用者が容易に知ることができ、もって保温性の調整時期を誤らないようにしたものである。
【解決手段】
内側布団20が通気性と肌触りの良好な織物もしくは編物からなる開閉自在の中袋22に硬わた様のクッション性を備え、かつ通気性に優れた板状の支持マット21を挿入してなり、外側布団30が表地31と中地32間に保温性の良好な中わた33を挟みキルティング部34で接結してなるクッション地により開閉自在な袋状に形成されており、内側布団20および外側布団30の各表面に、夏季の始期および終期に環境温度の変化に応じて可逆的に変色する布帛製の感温センサーSが固定される。
【選択図】 図1
Description
この考案は、家庭で使用する敷き布団に関し、四季の温度変化に応じて敷き布団の保温性を容易に調整できるようにしたものである。
四季の温度変化に応じて敷き布団の保温性を調整できるようにしたものとして、保温性に差のある2以上の敷き布団を着脱自在に一体化した複合敷き布団が知られている。例えば、下記の特許文献1には、硬わた様のクッション性および通気性を備えた板状の支持マットと、保温性が良好な繊維を中わたに用いた保温パッドと、表地と中地間に通常の中わたを挟みキルティングで接結してなるクッション地により形成された開閉自在の袋状クッションとからなり、この袋状クッションに上記の支持マットおよび保温パッドを重ねた状態で挿入した複合敷き布団が記載されている。
実用新案登録第3044009号公報
上記の特許文献1に記載された複合敷き布団は、春と秋には袋状クッションに支持マットと保温パッドの双方を入れて使用し、冬季には袋状クッションに支持マットのみを入れ、袋状クッションの上に保温パッドを重ねて使用し、また夏季には支持マットのみを取り出して使用し、袋状クッションと保温パッドを収納することにより、季節を問わず一年中、布団の内側を理想的な温度に保ち、快適な睡眠を可能にする。しかしながら、上記の敷き布団は、その支持マットや保温パッドの入れ替え時期を敷き布団の使用者が判断するものであるため、入れ替え時期が早過ぎたり遅れたりすることがあり、そのような場合は快適な睡眠が得られなかった。
この考案は、保温性に差のある2以上の敷き布団を着脱自在に一体化し、四季の温度変化に応じて上記2以上の敷き布団を着脱して敷き布団全体の保温性を調整できるようにした複合敷き布団において、その保温性を調整すべき時期の到来を使用者が容易に知ることができ、もって保温性の調整時期を誤らないようにしたものである。
この考案に係る複合敷き布団は、保温性に差のある2枚以上の敷き布団を着脱自在に一体化し、四季の温度変化に応じて上記2枚以上の敷き布団の上下を交換したり、一部を外したりして敷き布団全体の保温性を調整できるようにした複合敷き布団において、上記2枚以上の敷き布団が内側布団と該内側布団を挿入可能な袋状の外側布団とからなり、上記の内側布団が通気性と肌触りの良好な織物もしくは編物からなる開閉自在の中袋に硬わた様のクッション性を備え、かつ通気性に優れた板状の支持マットを挿入してなり、上記の外側布団が表地と中地間に保温性の良好な中わたを挟みキルティングで接結してなるクッション地により開閉自在な袋状に形成されており、上記の内側布団および外側布団の各表面に、夏季の始期および終期に環境温度の変化に応じて可逆的に変色する布帛製の感温センサーが固定されていることを特徴とする。
上記の複合敷き布団は、袋状の外側布団の中に内側布団を挿入した状態では、外側布団に保温性の中わたが入っているため、敷き布団全体の保温性が良好となり、春秋冬の時期に暖かく就寝することができる。また、上記の内側布団は、通気性と肌触りの良好な織物もしくは編物からなる開閉自在の中袋に硬わた様のクッション性を備え、かつ通気性に優れた板状の支持マットを挿入したものであるから、夏の時期に袋状の外側布団から取出し、内側布団を単独で用いたり、該内側布団を外側布団の上に重ねて用いたりすることにより、涼しく就寝することができる。
そして、外側布団の中に内側布団を入れて用いている状態で夏季に入ると、外側布団の表面に固定されている感温センサーがA色(例えば、赤等の暖色)からB色(例えば、青等の寒色)に変色して夏季の到来が視覚を通じて使用者に知らされ、敷き布団を涼しい状態に衣替えすべきこと、すなわち外側布団から内側布団を取出すことが促される。また、夏季に内側布団を使用している状態で秋季に入ると内側布団の表面に固定されている感温センサーがB色(例えば、青等の寒色)からA色(例えば、赤等の暖色)に変色して、秋季の到来が視覚を通じて使用者に知らされ、敷き布団を保温性の良好な状態に衣替えすべきこと、すなわち内側布団を外側布団の中に挿入すべきことが促される。
この考案で用いる感温センサーは布帛製であるため、外側布団および内側布団の各表面すなわち外側布団の表地表面および内側布団の中袋表面にそれぞれ縫着により容易に固定することができ、かつ敷き布団として就寝に使用して違和感が生じない。なお、上記布帛製の感温センサーは、環境温度の変化に応じて可逆的に変色する顔料を含む市販の感温インクで布帛を染色して得られる。そして、上記の感温センサーは、温度20〜30℃の範囲内、特に25〜28℃の範囲内で低温時の基準色(例えば、赤色)から変色を開始し、かつ完了して高温時の基準色(例えば、青)となるものが好ましい。
内側布団を構成する支持マットは、硬わた様のクッション性を備え、かつ通気性に優れた板状の支持マットである。具体的には、ポリウレタンやポリエチレン等の合成樹脂からなる連続気泡付き発泡体、太い繊度の合成繊維を用い、ダブルラッセル編み機で編成した表地、裏地およびこれら表地と裏地を接続する柱糸からなる二重編地、並びに熱可塑性エラストマーの線条を高温下で押出し、その直後に急冷しながら平面上に集めて線条相互の接触部を融着して得られたスパンボンド不織布状の構造とへちま状の空隙を備えた絡合構造物等が例示される。上記の支持マットは、密度0.025〜0.045g/cm3、見掛けの厚み20〜50mmのものが好ましい。密度または厚みが不足すると、寝たときに床付き感が生じ、反対に過剰になると収納時の折畳みが困難になり、かつ重くなって取扱いが困難になる。
上記内側布団の中袋用布地は、通気性と肌触りの良好な織物もしくは編物であれば任意であるが、表地、裏地およびこれらの表地と裏地とを接続する柱糸からなるダブルラッセル編地であって、上記の表地が肌触りおよび吸湿性に優れた繊維素系繊維糸で形成され、上記の裏地が透湿性に優れた合成繊維のマルチフィラメント糸で形成され、上記の柱糸がクッション性に優れた合成繊維のマルチフィラメント糸で形成されたものは、通気性および肌触りが良好であると共に、クッション性も良好な点で好ましい。ただし、上記ダブルラッセル編地の目付量は300〜500g/m2が、また見掛けの厚みは3〜10mmがそれぞれ好ましく、目付量または厚みが不足すると床付感が感じられ、反対に過大になると重くなり、収納時に負担がかかる。
前記外側布団の中わたには、ウール、綿などの天然繊維、ポリエステル、アクリル等の合成繊維、またこれらの混合物が、また羽毛がそれぞれ使用可能であるが、中空ポリエステル繊維は保温性に優れ、かつ家庭用洗濯機によるお洗濯が可能である点で特に好ましい。なお、上記中わたの目付量は、150〜500g/m2が好ましく、150g/m2未満では冬季での保温性が不足し、反対に500g/m2を超えると、外側布団の重量および嵩張りが過大となって、収納作業が困難となる。
この考案に係る複合敷き布団は、袋状の外側布団の中に内側布団を挿入した状態では、全体として保温性が良好となり、春秋冬の時期に安眠が可能となり、内側布団を取出した状態では保温性が低下し通気性が良好になって夏季の安眠が可能となる。そして、外側布団および内側布団それぞれの表面に感温センサーが固定されていて、春秋冬向けの使用状態で夏季に入ると、布団使用者は、外側布団表面の感温センサーの変色によって敷き布団を涼しい状態に衣替えすべきことを視覚を通じて促され、また夏季向けの使用状態で秋季に入ると、布団使用者は、内側布団表面の感温センサーの変色によって敷き布団を保温性の良好な状態に衣替えすべきことを視覚を通じて促され、そのため敷き布団の衣替え時期を誤ることが無くなり、四季を問わずに安眠することが容易になる。しかも、感温センサーが布帛製であるため、敷き布団に固定しても違和感が生じない。
特に請求項2に係る考案は、感温センサーの変色温度を限定したものであるから、万人向きの複合敷き布団が得られる。また、請求項3に係る考案は、内側布団の支持マットを熱可塑性エラストマーの線条からなる特定の絡合構造物に限定したものであるから、夏季向けとして特にクッション性および通気性に優れた内側布団が得られる。また、請求項4に係る考案は、内側布団の中袋を特定のダブルラッセル編地に限定したものであるから、内側布団のクッション性および通気性が一層良好になる。また、請求項5に係る考案は、外側布団の中わたを中空ポリエステル繊維に限定したものであるから、冬季用としての保温性が向上すると共に、外側布団を家庭用洗濯機で丸洗いすることが可能になる。
実施形態1
図1は複合敷き布団10の断面図を示し、この複合敷き布団10は内側布団20と、この内側布団20を包む袋状の外側布団30とで構成される。そして、内側布団20は、支持マット21と、これを包む中袋22とで構成される。上記の支持マット21は、ポリエステル系熱可塑性エラストマーからなる線条を高温下で押出し、その直後に急冷しながら平面上に集めて線条相互の接触部を融着して得られたスパンボンド不織布状の構造とへちま状の空隙を備えた絡合構造物であり、上記の線条は直径0.4〜0.8mmの太さを有し、この線条により、支持マット21は、密度0.025〜0.045g/cm3、見掛けの厚み20〜50mmの板状に形成される。
図1は複合敷き布団10の断面図を示し、この複合敷き布団10は内側布団20と、この内側布団20を包む袋状の外側布団30とで構成される。そして、内側布団20は、支持マット21と、これを包む中袋22とで構成される。上記の支持マット21は、ポリエステル系熱可塑性エラストマーからなる線条を高温下で押出し、その直後に急冷しながら平面上に集めて線条相互の接触部を融着して得られたスパンボンド不織布状の構造とへちま状の空隙を備えた絡合構造物であり、上記の線条は直径0.4〜0.8mmの太さを有し、この線条により、支持マット21は、密度0.025〜0.045g/cm3、見掛けの厚み20〜50mmの板状に形成される。
支持マット21を包む中袋22は、図2に示されるダブルラッセル編地23で作られる。このダブルラッセル編地23は、表地23aおよび裏地23bを柱糸23cで連結した二重構造の編地であり、表地23aは肌触りが良く、吸湿性に優れた綿糸(20〜60番手)からなり、裏地23bは透湿性に優れたポリエステルマルチフィラメント糸(100〜200dt)からなり、この表地23aおよび裏地23bが弾性に優れたナイロンマルチフィラメント糸(30〜60dt)で連結され、厚み3〜10mm、目付量300〜500g/m2の編地に形成される。そして、上記のダブルラッセル編地23は、表地23aを外に向け、かつ支持マット21を包むことが可能な中袋22に形成され、その開口部24(図1参照)に開閉用の紐25が取付けられる。
上記の内側布団20を包む外側布団30は(図1参照)、表地31と中地32との間に中わた33を挟み、格子状その他の任意の模様状キルティング部34で接結してなるクッション地により開閉自在な袋状に形成され、開口部35にスライドファスナー36を取付けて開閉自在に形成したものである。なお、表地31および中地32には比較的緻密なポリエステル綿混織物が用いられ、この表地31と中地32の間に中空ポリエステル繊維からなる中わた33が150〜500g/m2の目付量で充填される。
上記の内側布団20および外側布団30の各表面には感温センサーSが縫着により固定される。この感温センサーSとしては、環境温度の上昇に伴う変色の開始温度および完了温度が20〜30℃、好ましくは22〜28℃の範囲にあり、低温時にピンク系に発色し、高温時にブルー系に発色するものが選択される。
上記の複合敷き布団10は、秋から春の間は、外側布団30の中に内側布団20を挿入して使用される。そして、春から夏に移る際、気温が20℃以上の或る温度に達すると、外側布団30および内側布団20の各表面でピンク系に発色している感温センサーSが変色を開始し、気温が30℃に達するまでの間に変色を完了してブルー系に発色する。そこで、変色の開始から完了までの間に、外側布団30から内側布団20を取出し、外側布団30の上に重ねたり、内側布団20のみを用いたりして就寝することにより、夏季の安眠が可能になる。そして、夏から秋に向かう際は、気温が30℃以下の或る温度に達すると、上記のブルー系に発色中の感温センサーSが変色を開始し、気温が20℃に達するまでの間に変色を完了してピンク系に変色する。そこで、この間に外側布団30に内側布団20を挿入することにより、敷き布団の保温性が向上し、秋から夏になるまでの間の安眠が可能になる。
実施形態2
上記の実施形態1において、外側布団30の中わた33を、中空ポリエステル繊維わた100%から中空ポリエステル繊維わた50%とウール50%の混合わたに変更し、その他は実施形態1と同様にして複合敷き布団とする。
上記の実施形態1において、外側布団30の中わた33を、中空ポリエステル繊維わた100%から中空ポリエステル繊維わた50%とウール50%の混合わたに変更し、その他は実施形態1と同様にして複合敷き布団とする。
実施形態3
上記の実施形態1において、その支持マット21として、前記のポリエステル系熱可塑性エラストマー線条からなる絡合構造物に代えてダブルラッセル編地が用いられる。ただし、このダブルラッセル編地は、その表地および裏地が250〜300dtのポリエステルマルチフィラメント糸からなり、これらの表地および裏地を接結する柱糸に1000〜1500dtのポリエステルモノフィラメント糸を用いた厚み20〜50mm、目付量500〜1800g/m2の編地であり、その他は実施形態1と同様である。
上記の実施形態1において、その支持マット21として、前記のポリエステル系熱可塑性エラストマー線条からなる絡合構造物に代えてダブルラッセル編地が用いられる。ただし、このダブルラッセル編地は、その表地および裏地が250〜300dtのポリエステルマルチフィラメント糸からなり、これらの表地および裏地を接結する柱糸に1000〜1500dtのポリエステルモノフィラメント糸を用いた厚み20〜50mm、目付量500〜1800g/m2の編地であり、その他は実施形態1と同様である。
実施例1
前記の実施形態1において、内側布団20の支持マット21として、ポリエステル系熱可塑性エラストマー(東洋紡績株式会社製、商品名「ペルプレン」)の線条からなる絡合構造物(東洋紡績株式会社製、商品名「ブレスエアー」、密度0.04g/cm3、厚み35mm)を用い、この支持マット21を包む中袋22として、図2に示されるダブルラッセル編地23であって、表地23aが綿糸(30番手)からなり、裏地23bがポリエステルマルチフィラメント糸(167dt)からなり、柱糸23cにナイロンマルチフィラメント糸(56dt)を用いた厚み5mm、目付量370g/m2の編地を用いて、内側布団20を試作した。一方、外側布団30は、表地31および中地32としてポリエステル綿混織物(ポリエステル/綿の混紡率80/20、目付量110g/m2)を用い、この表地31と中地32の間に中空ポリエステル繊維(東洋紡績株式会社製、商品名「コンフォロフト」)からなる中わた33を300g/m2の目付量で充填し、キルティングを施して作った。
前記の実施形態1において、内側布団20の支持マット21として、ポリエステル系熱可塑性エラストマー(東洋紡績株式会社製、商品名「ペルプレン」)の線条からなる絡合構造物(東洋紡績株式会社製、商品名「ブレスエアー」、密度0.04g/cm3、厚み35mm)を用い、この支持マット21を包む中袋22として、図2に示されるダブルラッセル編地23であって、表地23aが綿糸(30番手)からなり、裏地23bがポリエステルマルチフィラメント糸(167dt)からなり、柱糸23cにナイロンマルチフィラメント糸(56dt)を用いた厚み5mm、目付量370g/m2の編地を用いて、内側布団20を試作した。一方、外側布団30は、表地31および中地32としてポリエステル綿混織物(ポリエステル/綿の混紡率80/20、目付量110g/m2)を用い、この表地31と中地32の間に中空ポリエステル繊維(東洋紡績株式会社製、商品名「コンフォロフト」)からなる中わた33を300g/m2の目付量で充填し、キルティングを施して作った。
そして、上記の内側布団20の中袋22および外側布団30の表地31の各表面に感温センサーSを縫着した。ただし、この感温センサーSは、織物に感温性インキ(株式会社松井色素化学工業所製、商品名「クロミカラーAQインキ」)を捺染したものであり、低温域ではピンクを呈し、また高温域ではブルーを呈し、ピンクの状態から環境温度が上昇して22℃になると変色を開始し、更に温度が上昇して28℃になると変色が完了してブルーを発色するものである。
実施例2
上記の実施例1において、外側布団30の中わた33を前記実施形態2の中わた、すなわち中空ポリエステル繊維(東洋紡績株式会社製「コンフォロフト」)とウールの50/50混合わたに変更し、その他は実施例1と同様にして実施例2の複合敷き布団を製作した。
上記の実施例1において、外側布団30の中わた33を前記実施形態2の中わた、すなわち中空ポリエステル繊維(東洋紡績株式会社製「コンフォロフト」)とウールの50/50混合わたに変更し、その他は実施例1と同様にして実施例2の複合敷き布団を製作した。
実施例3
前記の実施例1において、内側布団20の支持マット21を前記実施形態3の支持マットすなわちダブルラッセル編地であって、その表地および裏地がポリエステルマルチフィラメント糸(280dt)からなり、これらを接結する柱糸にポリエステルモノフィラメント糸(1100dt)を用いた密度0.03g/cm3、厚み35mmの編地(日東紡績株式会社製、商品名「パラマックス」)を用い、その他は実施例1と同様にして実施例3の複合敷き布団を作った。
前記の実施例1において、内側布団20の支持マット21を前記実施形態3の支持マットすなわちダブルラッセル編地であって、その表地および裏地がポリエステルマルチフィラメント糸(280dt)からなり、これらを接結する柱糸にポリエステルモノフィラメント糸(1100dt)を用いた密度0.03g/cm3、厚み35mmの編地(日東紡績株式会社製、商品名「パラマックス」)を用い、その他は実施例1と同様にして実施例3の複合敷き布団を作った。
比較例1
図1の支持マット21としてポリウレタンの発泡体(密度0.03g/cm3、厚み35mm)を用い、これを中袋22に入れることなく、そのまま外側布団30に挿入した。ただし、外側布団30の表地31および裏地32には、綿織物(目付量120g/m2)を用い、中わたには前記実施例2の中空ポリエステル繊維とウールの50/50混合わたを500g/m2の目付量で充填し、比較例1の複合敷き布団を得た。
図1の支持マット21としてポリウレタンの発泡体(密度0.03g/cm3、厚み35mm)を用い、これを中袋22に入れることなく、そのまま外側布団30に挿入した。ただし、外側布団30の表地31および裏地32には、綿織物(目付量120g/m2)を用い、中わたには前記実施例2の中空ポリエステル繊維とウールの50/50混合わたを500g/m2の目付量で充填し、比較例1の複合敷き布団を得た。
上記の実施例1〜3および比較例1の敷き布団を就寝に使用し、敷き布団上の温度、湿度を比較した。すなわち、試験室の温度、湿度を冬場用として温度10℃、湿度60%に、また夏場用として27℃、60%にそれぞれ設定し、掛け布団には冬場用として羽毛掛け布団(羽毛量1.3kg入り、ダウン/フェザーの混合比:90/10)を用い、夏場用には肌掛け布団(ポリエステル中わた量0.4kg)を用い、2名の男性を被験者とし、冬場は被験者と外側布団30との間の温度・湿度を、また夏場は被験者と内側布団20との間の温度・湿度をそれぞれ測定し、その結果を下記の表1に示した。
表1
試料 実施例1 実施例2 実施例3 比較例1
冬場温度(℃) 31.5 32.0 31.5 32.2
冬場湿度(%) 50 53 50 68
夏場温度(℃) 32.0 32.1 31.9 33.5
夏場湿度(%) 55 58 58 75
試料 実施例1 実施例2 実施例3 比較例1
冬場温度(℃) 31.5 32.0 31.5 32.2
冬場湿度(%) 50 53 50 68
夏場温度(℃) 32.0 32.1 31.9 33.5
夏場湿度(%) 55 58 58 75
布団内側の温度は32±1℃が、また湿度は50±10%がそれぞれ理想値とされているが、実施例1〜3はいずれも上記の理想値を満たしていたのに対し、比較例1は夏場の温度および湿度が理想値を超えて蒸し暑くなっていた。
S:感温センサー、10:複合敷き布団
20:内側布団、21:支持マット、22:中袋、23:ダブルラッセル編地
30:外側布団、31:表地、32:中地、33:中わた、34:キルティング部
20:内側布団、21:支持マット、22:中袋、23:ダブルラッセル編地
30:外側布団、31:表地、32:中地、33:中わた、34:キルティング部
Claims (5)
- 保温性に差のある2枚以上の敷き布団を着脱自在に一体化し、四季の温度変化に応じて上記2枚以上の敷き布団の上下を交換したり、一部を外したりして敷き布団全体の保温性を調整できるようにした複合敷き布団において、上記2枚以上の敷き布団が内側布団と該内側布団を挿入可能な袋状の外側布団とからなり、上記の内側布団が通気性と肌触りの良好な織物もしくは編物からなる開閉自在の中袋に硬わた様のクッション性を備え、かつ通気性に優れた板状の支持マットを挿入してなり、上記の外側布団が表地と中地間に保温性の良好な中わたを挟みキルティングで接結してなるクッション地により開閉自在な袋状に形成されており、上記の内側布団および外側布団の各表面に、夏季の始期および終期に環境温度の変化に応じて可逆的に変色する布帛製の感温センサーが固定されていることを特徴とする複合敷き布団。
- 感温センサーが環境の温度上昇に伴って温度20〜30℃の範囲内で変色を開始し、かつ終了するものである請求項1記載の複合敷き布団。
- 支持マットが熱可塑性エラストマーの線条を高温下で押出し、その直後に急冷しながら平面上に集めて線条相互の接触部を融着して得られたスパンボンド不織布状の構造とへちま状の空隙を備えた絡合構造物である請求項1または2に記載の複合敷き布団。
- 中袋が表地、裏地およびこれらの表地と裏地とを接続する柱糸からなるダブルラッセル編地で形成され、上記の表地が肌触りおよび吸湿性に優れた繊維素系繊維糸で形成され、上記の裏地が透湿性に優れた合成繊維のマルチフィラメント糸で形成され、上記の柱糸がクッション性に優れた合成繊維のマルチフィラメント糸で形成された請求項1ないし3のいずれかに記載の複合敷き布団。
- 外側布団の中わたが中空ポリエステル繊維からなる請求項1ないし4のいずれかに記載の複合敷き布団。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006000588U JP3120836U (ja) | 2006-02-01 | 2006-02-01 | 複合敷き布団 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006000588U JP3120836U (ja) | 2006-02-01 | 2006-02-01 | 複合敷き布団 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3120836U true JP3120836U (ja) | 2006-04-20 |
Family
ID=43470985
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2006000588U Expired - Lifetime JP3120836U (ja) | 2006-02-01 | 2006-02-01 | 複合敷き布団 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3120836U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011117124A (ja) * | 2009-10-27 | 2011-06-16 | Toa Grout Kogyo Co Ltd | 斜面安定化システム |
US11304536B2 (en) * | 2016-07-28 | 2022-04-19 | Airweave Inc. | Bedding and bedding cover sheet |
-
2006
- 2006-02-01 JP JP2006000588U patent/JP3120836U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011117124A (ja) * | 2009-10-27 | 2011-06-16 | Toa Grout Kogyo Co Ltd | 斜面安定化システム |
US11304536B2 (en) * | 2016-07-28 | 2022-04-19 | Airweave Inc. | Bedding and bedding cover sheet |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11066764B2 (en) | Cooling fabric | |
CA2738658C (en) | Fabric system | |
JP5498544B2 (ja) | 水洗い可能な長繊維布団 | |
US20230115100A1 (en) | Consumer goods made with pieces of verticaly lapped nonwoven | |
JP3120836U (ja) | 複合敷き布団 | |
JP2013136858A (ja) | 防寒衣料用中綿及びこれを含む防寒衣料 | |
JP4835083B2 (ja) | 保温積層体 | |
JP3178448U (ja) | 水洗い可能な長繊維布団 | |
AU2012202375B2 (en) | Fabric system | |
JP3129826U (ja) | 寝具用カバー | |
CN211862440U (zh) | 一种气凝胶轻便保暖被 | |
CN220587994U (zh) | 一种保暖性好的绗缝被 | |
CN212326026U (zh) | 一种新型发热纤维被 | |
CN211154945U (zh) | 一种婴童用多功能枕 | |
CN214510588U (zh) | 一种蚕丝被 | |
JP3168765U (ja) | 安眠布団用伸縮性封筒状カバー | |
CN213786604U (zh) | 一种控温被 | |
CN210870841U (zh) | 一种保暖透气型化纤毯 | |
JP3786619B2 (ja) | 中綿詰物体 | |
JP2003144274A (ja) | 敷布団 | |
JP2006255386A (ja) | 布団 | |
CN2362385Y (zh) | 纯毛多用被 | |
CN113498956A (zh) | 一种芯柔抗病毒的多功能组合被 | |
JP3127183U (ja) | 箱型ベッドパッド | |
CN111449464A (zh) | 一种新型发热纤维被 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120329 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130329 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140329 Year of fee payment: 8 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |