JP3120606U - メガネフレームのツル - Google Patents
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Abstract
【課題】 メガネのフロント部両側に備えたヨロイに折畳み出来るように取付けたツルであって、一方では装飾性豊かなツルを提供し、他方では弾性機能を備えることでメガネが安定して掛けることが出来るメガネフレームのツルの提供。
【解決手段】 ツル5はラセン状に湾曲して成形された複数本の細いツル線8a,8b,8cを組合せて1本にまとめて先端部には樹脂製のモダン7を挿着し、そしてツル線8a,8b,8cの基端に形成したリング9a,9b,9cを重ね合わせて軸受け10とし、ヨロイ3の継手部13に設けた軸ピン16を軸受け10の穴に嵌めて連結している。
【選択図】 図2
【解決手段】 ツル5はラセン状に湾曲して成形された複数本の細いツル線8a,8b,8cを組合せて1本にまとめて先端部には樹脂製のモダン7を挿着し、そしてツル線8a,8b,8cの基端に形成したリング9a,9b,9cを重ね合わせて軸受け10とし、ヨロイ3の継手部13に設けた軸ピン16を軸受け10の穴に嵌めて連結している。
【選択図】 図2
Description
本考案は弾性機能を備えると共に装飾性を向上させたメガネフレームのツルに関するものである。
メガネは視力が低下した人がこれを矯正の為に着用するものであるが、掛ける場所が顔であることから、色々な装飾が施されている。近年の金属製メガネフレームはチタン材など非常に軽くてバネ製に優れた材質が好まれ、長時間にわたってメガネを掛けていても疲れが少ないように工夫されている。しかし、このような材質が好まれる背景には、メガネフレームとしての単なる機能性だけでなくスリムなメガネフレームとして構成出来るといった外観的な満足度が得られる点も大きい。
このようにメガネフレーム自体がファッション性を備えて構成されることは勿論であるが、さらにカラーメッキしたり、印刷を施したり、片隅に宝石等の装飾部品を取付ける等の工夫が凝らされている。ところで、従来の装飾部品はメガネフレームのツルやフロント部に取着されるが、カシメにて固定したり、ロウ付けしたり、又はネジ締め等の手段が採用されている。
しかし、ネジ止めやカシメにて装飾部品を取付ける場合、該装飾部品はメガネフレームとは独立したものとなり、該メガネフレームに組み込まれて一体化した外観とはならない。特開2001−242426号に係る「メガネのツルに取付ける装飾部品」もその1つであるが、装飾部品の裏側に止着具を設け、該止着具はバネ材から成って概略L型を成し、先端にはツルの縁に係止する係止部を形成している。
従って、該装飾部品はメガネのツルにワンタッチ方式で取付けることが出来、又簡単に取外し出来る。そして止着具先端には係止部が形成されている為に、一旦取付けした装飾部品はツルから独りでに外れることはない。このように簡単に取付け・取外しが出来る為に、外出時に身に付けるイヤリングや指輪と同じように、何時でも交換して使用出来る。
この装飾部品には裏側に止着具を有し、ツルに係止して取付けた際には該止着具は表面化する為に装飾部品がメガネフレームのツルと調和することなく、あくまでも別部品として取付けられていることが分かる。すなわち、取付け手段が表面化しない構造であることが好ましい。
一方、メガネが位置ズレすることなく安定して掛けるためには色々な工夫がなされているが、その1つにツルの弾性が挙げられる。ツルは頭部の側面から耳に掛けて適度な押圧力をもって接することが出来、その為にメガネの位置ズレが防止される。しかし、該押圧力が大きすぎると痛みを覚えると共に長時間にわたってメガネを掛けることが出来なくなる。従来においての超弾性材質を用いたツルやバネ性に優れた細いチタン製ツルなどは知られている。
特開2001−242426号に係る「メガネのツルに取付ける装飾部品」
このように、従来のメガネフレームのツルには上記のごとき問題がある。本考案が解決しようとする課題はこの問題点であり、一方では装飾性豊かなツルを提供し、他方では弾性機能を備えることでメガネを安定して掛けることが出来るメガネフレームのツルを提供する。
本考案のメガネフレームのツルは、フロント部の両側に継手を介して折畳み出来るように取付けられるが、メガネフレームの形態は限定しない。レンズを嵌めるリムを備えているメガネフレーム、リムに代わってハーフリムと水糸とでレンズを保持する形態としているメガネフレーム、又はリムを持たないでレンズを直接連結部材にて連結し、レンズ外側にはヨロイを取付けた縁なしメガネとして構成した場合など、何れの形態であってもよい。
ところで、フロント部の両側に取付けられるツルは複数本の細いツル線を組み合わせて構成し、各ツル線はラセン状に捩じられている。すなわち、複数本のラセン状ツル線が1本のツルとして組み合わされ、先端部には樹脂製のモダンが挿着している。ツルはモダンの基部に明けた穴に嵌合した状態で抜けないように固定されている。ここで、複数本のツル線は互いに滑り合う状態とし、ツルが湾曲変形する際には各ツル線間にはズレが生じる。
本考案のツルはラセン状に成形された細い複数本のツル線を互いに組合せた構造としている。しかし、これら複数本のツル線は固定されておらず、互いにズレ合うように組合されている為に、太い割りにはバネ性に優れ、そしてしなやかに撓み変形することが出来る。従って、メガネを掛けた場合、肌当りが良くて痛みを感じることはない。
一方、複数本の細いツル線はそれぞれ別々なカラーで着色することが出来、その為にカラフルなツルとして構成され、ツルの装飾効果が大きい。しかも、別部品を取付けた装飾でない為に、斬新なメガネフレームとなる。又、メガネを小売店で購入する時に、各ツル線の色彩を自由に選択することが出来、自分の好みに応じた色彩の組合せで構成したツルをその場で作ってフロント部に取付けることが可能と成る。
図1は本考案に係るツルを備えた縁なしメガネを表している実施例である。この縁なしメガネの基本的な形態は従来と同じであり、両レンズ1,1は連結部材2によって連結され、レンズ1,1の外側にはヨロイ3,3が取付けられている。そして、このヨロイ3,3には継手4,4を介してツル5,5が折畳み出来るように取付けされ、さらにレンズ1,1の内側には上記連結部材2から延びて先端に鼻当てパットが取付けられる脚6,6が形成されている。
図2は本考案のツル5、5を表している。ツル5はメガネのフロント部両側に取付けたヨロイ3,3に継手4,4を介して折畳み出来るように取付けられ、そしてツル5の先端部には耳に掛ける樹脂製のモダン7が挿着されている。このモダン7は一般的な形状とされる概略L形となっているが、本考案ではモダンの形状は自由であり他の形態をしたモダンを挿着することもある。
ところで、ツル5は図3に示すように3本の細い金属製のツル線8a,8b,8cから成り、これらツル線8a,8b,8cはストレートでなくラセン状に湾曲して延びている。そして、これら3本のツル線8a,8b,8cは互いに組み合わされて1本のツル5を構成している。又、ツル線8a,8b,8cの基端にはリング9a,9b,9cが曲げ成形されていて、このリング9a,9b,9cは3本のツル線8a,8b,8cが組合わされて1本のツル5と成った場合に重なり合って軸受け10と成る。すなわち、3個のリング9a,9b,9cが重なり合うことで軸ピンが嵌る軸受け10が構成される。
図3(a)は互いに分離した状態の3本のツル線8a,8b,8cを表している斜視図であり、(b)は3本のツル線8a,8b,8cの平面図と正面図、(c)は3本のツル線8a,8b,8cが互いに組み合わされて1本のツル5と成った平面図と正面図を表している。
これら3本のツル線8a,8b,8cの成形方法に関しては限定しないが、製造されたツル線8a,8b,8cには色々なカラーが着色される。着色手段はメッキ、塗装などが採用され、所定のカラーに着色されたツル線8a,8b,8cが組合されて1本のツル5になることで、該ツル5は複数のカラーがラセンを形成した装飾として具現される。
ところで、メガネを購入する場合、小売店において好みのカラーのツル線8a,8b,8cを選択し,これを組合わせて1本のツル5を作り上げ、そして図2に示しているように、樹脂製のモダン7に設けた穴に嵌め、抜けないように接着剤を塗布して挿着される。必要に応じてモダン7とツル5との境界における段差をカバーして外観を良好ならしめるためにキャップを嵌着することもある。
このように、3本のツル線8a,8b,8cを組み合わせてツル5を作り上げ、その先端をモダン7に設けた穴に挿着し、出来上がったツル5をフロント部のヨロイ3に連結される。該ヨロイ3との連結も小売店で行うことが出来る継手構造となっている。
モダン3は1本の細い線材を曲げ成形して製作され、その一方端には嵌入部12を有し、他方側には継手部13を形成している。嵌入部12は筒状のコイルバネとして形成され、この嵌入部12はレンズ貫通穴に嵌り、嵌入部12の穴にはピンを圧入してレンズ貫通穴に固定される。そして、継手部13には上線14と下線15が所定の間隔をおいて配置され、この継手部13に軸ピン16が取付けられ、該軸ピン16にツル5が折畳み出来るように連結している。
図4は図2のA−A断面拡大図を示しているが、3本のリム線8a,8b,8cが組合されて出来上がったツル5のリング9a,9b,9cには軸ピン16が挿通し、この軸ピン16は継手部13の上線14と下線15とで挟まれる。軸ピン16の上下端には溝17,17が設けられ、この溝17,17に上線14と下線15が嵌合して取付けられる。
そして、リング9a,9b,9cは軸ピン16を中心として回転し、ツル5は開閉することが出来る。ここで、所定の間隔をおいた上下線14,15はその距離を拡大した状態で軸ピン16を嵌めて取付けることが出来る。すなわち、小売店での軽作業でもってツル5の組立て、及びフロント部への取付けが可能な構造と成っている。
1 レンズ
2 連結部材
3 ヨロイ
4 継手
5 ツル
6 脚
7 モダン
8 ツル線
9 リング
10 軸受け
12 嵌入部
13 継手部
14 上線
15 下線
16 軸ピン
17 溝
2 連結部材
3 ヨロイ
4 継手
5 ツル
6 脚
7 モダン
8 ツル線
9 リング
10 軸受け
12 嵌入部
13 継手部
14 上線
15 下線
16 軸ピン
17 溝
Claims (3)
- メガネのフロント部両側に備えたヨロイに折畳み出来るように取付けたツルにおいて、該ツルはラセン状に湾曲して成形された複数本の細いツル線を組合せて1本にまとめ、先端部には樹脂製のモダンを挿着したことを特徴とするメガネフレームのツル。
- メガネのフロント部両側に備えたヨロイに折畳み出来るように取付けたツルにおいて、該ツルはラセン状に湾曲して成形された複数本の細いツル線を組合せて1本にまとめて先端部には樹脂製のモダンを挿着し、そしてツル線の基端に形成したリングを重ね合わせて軸受けとし、ヨロイの継手部に設けた軸ピンを軸受けの穴に嵌めて連結したことを特徴とするメガネフレームのツル。
- 上記複数本のツル線にはそれぞれ異なるカラーを着色した請求項1、又は請求項2記載のメガネフレームのツル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006000458U JP3120606U (ja) | 2006-01-26 | 2006-01-26 | メガネフレームのツル |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006000458U JP3120606U (ja) | 2006-01-26 | 2006-01-26 | メガネフレームのツル |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3120606U true JP3120606U (ja) | 2006-04-13 |
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
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2006
- 2006-01-26 JP JP2006000458U patent/JP3120606U/ja not_active Expired - Fee Related
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