JP3120183B2 - サイリスタ変換器の制御装置および電力変換器の制御装置 - Google Patents

サイリスタ変換器の制御装置および電力変換器の制御装置

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JP3120183B2
JP3120183B2 JP03107457A JP10745791A JP3120183B2 JP 3120183 B2 JP3120183 B2 JP 3120183B2 JP 03107457 A JP03107457 A JP 03107457A JP 10745791 A JP10745791 A JP 10745791A JP 3120183 B2 JP3120183 B2 JP 3120183B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はサイリスタ変換器の制御
装置および電力変換器の制御装置に係り、特に、複数個
のサイリスタまたはスイッチング素子を少なくとも直列
接続してなるアームを有するサイリスタ変換器の制御装
置および電力変換器の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】直流送電などに使用される高電圧サイリ
スタ変換器は、高電圧に耐えるために複数個のサイリス
タを直列接続してアームを構成するようになっている。
そして互いに直列接続されたサイリスタ群を同時にオン
オフする制御方式が採用されている。ところが、サイリ
スタは240度の間オフとなり、120度の間オンとな
るように電圧が印加されるようになっているが、サイリ
スタが導通状態となっているときに逆電圧と順電圧の順
に電圧が印加された際、逆電圧時間が充分でないと、そ
の直後に順電圧が印加されてもサイリスタは順電圧を阻
止する特性が回復できないことがある。このような現象
が生じると、サイリスタ素子の特性のバラッキにより、
一部のサイリスタのみ特性を回復してターンオフする
が、残りのサイリスタは導通状態となることがある。直
列接続されたサイリスタ群のうち部分的にターンオフし
たサイリスタが存在する部分ターンオフが生じると、サ
イリスタのオフ期間にターンオフしたサイリスタのみに
順電圧が印加され、ターンオフしたサイリスタが過電圧
によって破壊する恐れがある。このような部分ターンオ
フからサイリスタが破壊するのを防止するために、特開
昭60ー22465号公報および特開昭62ー1380
55号公報に記載されているものが提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来技術において
は、部分ターンオフが生じたときには、同一アームに属
するサイリスタをすべて強制的にターンオンし一部のサ
イリスタに過電圧が印加されるのを防止する構成が採用
されているが、部分ターンオフを検出する検出器が故障
したり、サイリスタが短いパルス幅の点弧パルスでター
ンオンしたときについて充分に配慮されておらず、サイ
リスタの運転を正常な状態で継続できない場合がある。
すなわち、前者のものは、サイリスタに印加される順電
圧を検出し、この検出電圧の立ち上がりと立ち下がりを
フリップフロップで規制しているため、幅の狭いパルス
を検出したときにはフリップフロップがセットされたま
まとなり、サイリスタがオン状態に維持される恐れがあ
る。また後者のものは、サイリスタに印加される順電圧
を検出する複数の順電圧検出手段の検出出力の論理和を
条件として点弧パルスを発生するようになっているの
で、順電圧検出手段が故障した場合には点弧パルスが常
に発生する恐れがある。
【0004】本発明の目的は、サイリスタまたはスイッ
チング素子に印加される逆電圧の時間が短かかったりあ
るいはサイリスタまたはスイッチング素子に印加される
順電圧を検出する順電圧検出手段が故障したりしても正
常な運転を継続することができるサイリスタ変換器の制
御装置および電力変換器の制御装置を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、第1の制御装置として、複数個のサイリ
スタを少なくとも直列に接続してなるアームを有するサ
イリスタ変換器において、前記アームの各サイリスタに
印加される順方向電圧を検出する複数の順電圧検出手段
と、各順電圧検出手段の検出出力を微分する複数の微分
手段と、各微分手段の微分出力の論理和を条件とするパ
ルスを発生する第1論理和手段と、各順電圧検出手段の
検出出力群の中から特定の検出出力を複数個取り込み、
これら検出出力の多数決に従った信号を出力する多数決
論理手段と、第1論理和手段の出力と多数決論理手段の
出力との論理和に従ったパルスを発生する第2論理和手
段と、前記アームのサイリスタ群のうち少なくとも一つ
のサイリスタに逆電圧が印加されたことを検出する逆電
圧検出手段と、逆電圧検出手段の検出出力の発生を条件
にオンパルスとオフパルスに従ってサイリスタの導通期
間を規定するための点弧パルス指令信号を出力する点弧
パルス指令手段と、点弧パルス指令信号と第2論理和手
段の出力パルスとの論理積に従った点弧パルスを発生す
る点弧パルス発生手段とを備えていることを特徴とする
サイリスタ変換器の制御装置を構成したものである。
【0006】第2の制御装置として、複数個のサイリス
タを少なくとも直列に接続してなるアームを有するサイ
リスタ変換器において、前記アームの各サイリスタに印
加される順方向電圧を検出する複数の順電圧検出手段
と、各順電圧検出手段の検出出力を微分する複数の微分
手段と、各微分手段の微分出力の論理和を条件とするパ
ルスを発生する論理和手段と、前記アームのサイリスタ
群のうち少なくとも一つのサイリスタに逆電圧が印加さ
れたことを検出する逆電圧検出手段と、逆電圧検出手段
の検出出力の発生を条件にオンパルスとオフパルスに従
ってサイリスタの導通期間を規定するための点弧パルス
指令信号を出力する点弧パルス指令手段と、論理和手段
の出力信号と点弧パルス指令信号との論理積を条件に従
ったパルスを発生する論理積手段と、論理積手段の出力
パルスとオンパルスとの論理和に従った点弧パルスを発
生する点弧パルス発生手段とを備えていることを特徴と
するサイリスタ変換器の制御装置を構成したものであ
る。
【0007】
【0008】第の制御装置として、複数個のスイッチ
ング素子を少なくとも直列に接続してなるアームを有す
る電力変換器において、前記アームの各スイッチング素
子に印加される順方向電圧を検出する複数の順電圧検出
手段と、各順電圧検出手段の検出出力を微分する複数の
微分手段と、各微分手段の微分出力の論理和を条件とす
るパルスを発生する第1論理和手段と、各順電圧検出手
段の検出出力群の中から特定の検出出力を複数個取り込
み、これら検出出力の多数決に従った信号を出力する多
数決論理手段と、第1論理和手段の出力と多数決論理手
段の出力との論理和に従ったパルスを発生する第2論理
和手段と、前記アームのスイッチング素子群のうち少な
くとも一つのスイッチング素子に逆電圧が印加されたこ
とを検出する逆電圧検出手段と、逆電圧検出手段の検出
出力の発生を条件にオンパルスとオフパルスに従ってス
イッチング素子の導通期間を規定するための点弧パルス
指令信号を出力する点弧パルス指令手段と、点弧パルス
指令信号と第2論理和手段の出力パルスとの論理積に従
った点弧パルスを発生する点弧パルス発生手段とを備え
ていることを特徴とする電力変換器の制御装置を構成し
たものである。
【0009】第の制御装置として、複数個のスイッチ
ング素子を少なくとも直列に接続してなるアームを有す
る電力変換器において、前記アームの各スイッチング素
子に印加される順方向電圧を検出する複数の順電圧検出
手段と、各順電圧検出手段の検出出力を微分する複数の
微分手段と、各微分手段の微分出力の論理和を条件とす
るパルスを発生する論理和手段と、前記アームのスイッ
チング素子群のうち少なくとも一つのスイッチング素子
に逆電圧が印加されたことを検出する逆電圧検出手段
と、逆電圧検出手段の検出出力の発生を条件にオンパル
スとオフパルスに従ってスイッチング素子の導通期間を
規定するための点弧パルス指令信号を出力する点弧パル
ス指令手段と、論理和手段の出力信号と点弧パルス指令
信号との論理積を条件に従ったパルスを発生する論理積
手段と、論理積手段の出力パルスとオンパルスとの論理
和に従った点弧パルスを発生する点弧パルス発生手段と
を備えていることを特徴とする電力変換器の制御装置を
構成したものである。
【0010】
【0011】
【作用】前記した手段によれば、各順電圧検出手段の検
出出力を微分手段によって微分し、微分出力の論理和を
基本条件として点弧パルスを発生するようにしているた
め、順電圧検出手段の一部が故障しても正常な順電圧検
出手段の検出出力を基に点弧パルスを発生することがで
きる。また順電圧検出手段によって検出されるパルスの
幅が狭くても、順電圧検出手段の検出出力を微分手段に
よって微分しているため、短いパルスの立ち上がりに応
答して点弧パルスを発生させることができる。このため
順電圧検出手段が故障したり順電圧検出手段が短いパル
スを検出した場合でも点弧パルスを発生することによっ
て部分ターンオフからサイリスタまたはスイッチング素
子を保護することができ、安全な運転を継続することが
可能となる。また特定の順電圧検出手段の検出出力の多
数決を基に点弧パルスを発生するようにしているため、
サイリスタまたはスイッチング素子に印加される順電圧
の期間が短い場合でも誤動作することなくサイリスタま
たはスイッチング素子を駆動することができる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0013】図1において、サイリスタ変換器10は電
力変換器として複数のアーム12を備えており、各アー
ム12は複数個のサイリスタS1〜Snが直列接続され
て構成されている。各サイリスタS1〜Snには各サイ
リスタに印加される順電圧を検出する順電圧検出手段と
しての順電圧検出回路FV1〜FVnが並列接続されて
いる。そして各順電圧検出回路FV1〜FVnはライト
ガイドLG1〜LGnを介して光・電気変換器LE1〜
LEnに接続されている。すなわち各サイリスタS1〜
Snに順方向の電圧が印加されたときに順電圧検出回路
FV1〜FVnから光信号が出力され、この光信号がラ
イトガイドLG1〜LGnを介して光・電気変換器LE
1〜LEnに供給され、各光・電気変換器LE1〜LE
nから順電圧検出信号a1〜anが出力されるようにな
っている。そして各光・電気変換器LE1〜LEnはそ
れぞれ微分回路D1〜Dnを介してOR回路14に接続
されている。このため順電圧検出信号a1〜anは微分
回路D1〜Dnによって微分され、順電圧検出信号a1
〜anの立ち上がりに応答した信号が微分信号b1〜b
nとしてOR回路14に入力されるようになっている。
OR回路14の出力信号cは波形整形器16によって波
形整形され、信号dとしてOR回路20に入力されてい
る。このOR回路20には多数決論理回路18からの出
力信号eが入力されている。多数決論理回路18は順電
圧検出回路FV1〜FVnのうち特定の順電圧検出回路
で検出された複数の順電圧検出信号Z1〜Znを取り込
み、これらの多数決に従った信号eを出力するようにな
っている。そしてOR回路20は信号eと信号dとの論
理和に従った信号fをAND回路22へ出力するように
なっている。AND回路22にはフリップフロップ26
からの信号kが入力されており、フリップフロップ26
にはフリップフロップ24からの信号gと遅延回路28
からの信号hが入力されている。
【0014】フリップフロップ24はオンパルスによっ
てセットされ、オフパルスによってリセットされ、Q端
子から信号gを出力し、信号gによってフリップフロッ
プ26をセットするように構成されている。遅延回路2
8にはサイリスタS1〜Snのうちいずれか一つのサイ
リスタに逆電圧が印加されたことを検出する逆電圧検出
回路30からの信号が入力されており、逆電圧検出回路
30からの信号を一定時間遅延し、遅延した信号hをフ
リップフロップ26のリセット端子へ入力するようにな
っている。フリップフロップ26は信号gによってセッ
トされ、信号hによってリセットされ、セット時にQ端
子から点弧パルス指令としての信号kを出力するように
なっている。すなわちフリップフロップ24,26、遅
延回路28は逆電圧検出回路30から出力される検出信
号の発生を条件にオンパルスとオフパルスに従ってサイ
リスタの導通期間を規定するための点弧パルス指令信号
を出力する点弧パルス指令手段として構成されている。
【0015】一方、AND回路22は信号fと信号kと
の論理積を条件に信号lをパルス発生器32へ出力する
ようになっている。このパルス発生器32は信号lに応
答して点弧パルスmを出力するようになっている。すな
わちAND回路22とパルス発生器32は点弧パルス発
生手段として構成されている。
【0016】以上の構成において、通常の運転時には、
図2に示されるように、各サイリスタSiのオフ期間に
各サイリスタSiには順電圧が印加され、各光・電気変
換器LE1〜LEnからは順電圧検出信号a1〜anが
出力される。これらの信号は微分回路D1〜Dnで微分
され、信号b1〜bnとしてOR回路14に入力され
る。信号b1〜bnの論理和を条件とした信号cが波形
整形されると、信号dは信号cより幅の広いパルス信号
となる。この信号dは各サイリスタに順電圧がかかり始
めたときにハイレベルとなる信号である。
【0017】一方、サイリスタS1〜Snのうち半数以
上のサイリスタが順電圧を阻止しているときには、多数
決論理回路18から信号eが出力され、OR回路20か
らは信号fが出力される。このときオンパルスがフリッ
プフロップ24に入力されるとフリップフロップ24が
セットされ、フリップフロップ26から信号kが出力さ
れる。そして信号fと信号kとの論理積を条件とした信
号lが出力され、信号lに応答してパルス発生器32か
ら点弧パルスmが出力される。なお、信号gは、サイリ
スタに部分ターンオフ現象が生じないときには、各サイ
リスタS1〜Snがオンとなるべき期間はハイレベルと
なっており、オフとなるべき期間はローレベルとなって
いる。また遅延回路28には、サイリスタS1〜Snの
うちいずれか一つに逆電圧が印加されたときにハイレベ
ルの信号が入力されるようになっており、出力信号hは
サイリスタSiに印加された逆電圧の時間が規定値以
上、すなわち継続して順電圧が印加されてもそれを阻止
するに充分な時間があったときにハイレベルとなってフ
リップフロップ26をリセットするようになっている。
このため信号kがローレベルとなるのはオフパルスが入
力され、かつサイリスタに印加された逆電圧の時間が充
分な時間であったときである。このため信号kとサイリ
スタSiが順電圧を阻止しているときにハイレベルとな
る信号fとの論理積を条件に信号lが出力されるので、
信号lを基に点弧パルスmを発生することによって各サ
イリスタSiを正常な状態で運転することができる。
【0018】次に、図3に示されるように、順電圧検出
回路FV1または光・電気変換器LE1が異常となって
信号a1がハイレベルの状態に維持された場合、微分回
路D1の出力信号b1はローレベルに維持されるが、他
の微分回路D2〜Dnからは正常な微分信号b2〜bn
が出力されるため、OR回路14からは論理和に従った
信号cが出力される。また多数決論理回路18に入力さ
れる順電圧検出信号Ziのうちいずれか一つの信号が故
障しても、故障した信号に影響されず正常な順電圧検出
信号Ziの多数決に従った信号eが通常時と変わらず出
力されるため、正常な運転を継続することができる。
【0019】また、前記実施例においては、多数決論理
回路18の出力信号eと波形整形器16の出力信号dと
の論理和を条件としてOR回路20からAND回路22
に信号fを出力するようにしているので、多数決論理回
路18がなくても、サイリスタに部分ターンオフが生じ
たときに、変換器を正常な状態で継続して運転すること
ができる。具体的には、順電圧検出回路FV1〜FV
n、ライトガイドLG1〜LGn、光・電気変換器LE
1〜LEn、微分回路D1〜Dn、OR回路14、波形
整形器16、OR回路20、AND回路22、フリップ
フロップ24、26、遅延回路28、RV検出回路3
0、パルス発生器32により制御装置を構成することが
できる。この場合、通常の運転時には、各サイリスタS
iのオフ期間に各サイリスタSiには順電圧が印加さ
れ、各光・電気変換器LE1〜LEnからは順電圧検出
信号a1〜anが出力され、これらの信号は微分回路D
1〜Dnで微分され、信号b1〜bnとしてOR回路1
4に入力される。信号b1〜bnの論理和を条件とした
信号cが波形整形器16で波形整形されると、信号dは
信号cより幅の広いパルス信号となってOR回路20に
入力され、OR回路20からは信号fが出力される。こ
のときオンパルスがフリップフロップ24に入力される
とフリップフロップ24がセットされ、フリップフロッ
プ26から信号kが出力される。そして信号fと信号k
との論理積を条件とした信号lが出力され、信号lに応
答してパルス発生器32から点弧パルスmが出力され
る。一方、図4に示されるように、サイリスタS1のみ
がターンオフし、他のサイリスタがターンオンしアーム
12に部分ターンオフが生じたときには、微分回路D1
のみから微分信号b1が出力され、他の微分回路D2〜
Dnからは微分信号は発生しないが、微分信号b1に従
ってOR回路14から信号cが出力されるので、信号c
に従った信号fにより点弧パルスmが出力され、部分タ
ーンオフからサイリスタSiを保護することができる。
【0020】このように本実施例によれば、各サイリス
タSiに順電圧が印加されたことを検出し、各順電圧検
出信号を微分し、微分した信号の論理和に基づいて点弧
信号を発生するようにしたため、順電圧検出系が故障し
たり、順電圧検出手段が順電圧時間の非常に短い順電圧
を検出した場合でも、順電圧検出系の一部が正常であれ
ば、少なくとも一つの微分回路から微分信号が出力さ
れ、この信号の論理和に従って点弧パルスが発生するの
で、変換器を正常な状態で継続して運転することが可能
となる。
【0021】次に、本発明の他の実施例を図5に基づい
て説明する。
【0022】本実施例は、図1に示される多数決論理回
路18とOR回路20を用いる代わりに、波形整形器1
6の出力をそのままAND回路22に接続し、AND回
路22とパルス発生器32との間にOR回路34を挿入
し、OR回路34の他方の入力にオンパルスを入力する
ようにしたものであり、他の構成は図1のものと同様で
あるので、同一のものには同一符号を付してそれらの説
明は省略する。
【0023】本実施例においては、通常時はオンパルス
に従って点弧パルスmを発生し、部分ターンオフが発生
したときには信号dと信号kとの論理積に従った信号e
に基づいて点弧パルスmを発生することとしている。
【0024】本実施例によれば、前記実施例と同様に、
部分ターンオフが発生した場合、最初にターンオフした
サイリスタSiに印加される順電圧の微分信号によって
点弧パルスが出力されるので、サイリスタを迅速に保護
することができる。
【0025】また前記各実施例においては、電力変換器
を構成する素子としてサイリスタを用いたものについて
述べたが、電力変換器を構成する素子として他のスイッ
チング素子を用いたものにも前記各実施例を適用するこ
とができる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
直列接続された複数のサイリスタまたはスイッチング素
子に印加される順電圧を検出し、各順電圧検出信号をそ
れぞれ微分し、微分した信号の論理和を基に点弧パルス
を発生するようにしたため、いずれかの順電圧検出系が
故障したりあるいは順電圧検出時間が短かくてもサイリ
スタまたはスイッチング素子を部分ターンオフから保護
することができ、正常な状態で運転を継続することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す構成図である。
【図2】図1の通常運転時の作用を説明するための波形
図である。
【図3】図1に示す装置の順電圧検出系の故障時の作用
を説明するための波形図である。
【図4】図1に示す装置に部分ターンオフが生じたとき
の作用を説明するための波形図である。
【図5】本発明の他の実施例を示す構成図である。
【符号の説明】
10 サイリスタ変換器 12 アーム 14 OR回路 18 多数決論理回路 20 OR回路 22 AND回路 24、26 フリップフロップ 30 逆電圧検出回路 32 パルス発生器 S1…Sn サイリスタ FV1…FVn 順電圧検出回路 D1…Dn 微分回路
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 1/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のサイリスタを少なくとも直列に
    接続してなるアームを有するサイリスタ変換器におい
    て、前記アームの各サイリスタに印加される順方向電圧
    を検出する複数の順電圧検出手段と、各順電圧検出手段
    の検出出力を微分する複数の微分手段と、各微分手段の
    微分出力の論理和を条件とするパルスを発生する第1論
    理和手段と、各順電圧検出手段の検出出力群の中から特
    定の検出出力を複数個取り込み、これら検出出力の多数
    決に従った信号を出力する多数決論理手段と、第1論理
    和手段の出力と多数決論理手段の出力との論理和に従っ
    たパルスを発生する第2論理和手段と、前記アームのサ
    イリスタ群のうち少なくとも一つのサイリスタに逆電圧
    が印加されたことを検出する逆電圧検出手段と、逆電圧
    検出手段の検出出力の発生を条件にオンパルスとオフパ
    ルスに従ってサイリスタの導通期間を規定するための点
    弧パルス指令信号を出力する点弧パルス指令手段と、点
    弧パルス指令信号と第2論理和手段の出力パルスとの論
    理積に従った点弧パルスを発生する点弧パルス発生手段
    とを備えていることを特徴とするサイリスタ変換器の制
    御装置。
  2. 【請求項2】 複数個のサイリスタを少なくとも直列に
    接続してなるアームを有するサイリスタ変換器におい
    て、前記アームの各サイリスタに印加される順方向電圧
    を検出する複数の順電圧検出手段と、各順電圧検出手段
    の検出出力を微分する複数の微分手段と、各微分手段の
    微分出力の論理和を条件とするパルスを発生する論理和
    手段と、前記アームのサイリスタ群のうち少なくとも一
    つのサイリスタに逆電圧が印加されたことを検出する逆
    電圧検出手段と、逆電圧検出手段の検出出力の発生を条
    件にオンパルスとオフパルスに従ってサイリスタの導通
    期間を規定するための点弧パルス指令信号を出力する点
    弧パルス指令手段と、論理和手段の出力信号と点弧パル
    ス指令信号との論理積を条件に従ったパルスを発生する
    論理積手段と、論理積手段の出力パルスとオンパルスと
    の論理和に従った点弧パルスを発生する点弧パルス発生
    手段とを備えていることを特徴とするサイリスタ変換器
    の制御装置。
  3. 【請求項3】 複数個のスイッチング素子を少なくとも
    直列に接続してなるアームを有する電力変換器におい
    て、前記アームの各スイッチング素子に印加される順方
    向電圧を検出する複数の順電圧検出手段と、各順電圧検
    出手段の検出出力を微分する複数の微分手段と、各微分
    手段の微分出力の論理和を条件とするパルスを発生する
    第1論理和手段と、各順電圧検出手段の検出出力群の中
    から特定の検出出力を複数個取り込み、これら検出出力
    の多数決に従った信号を出力する多数決論理手段と、第
    1論理和手段の出力と多数決論理手段の出力との論理和
    に従ったパルスを発生する第2論理和手段と、前記アー
    ムのスイッチング素子群のうち少なくとも一つのスイッ
    チング素子に逆電圧が印加されたことを検出する逆電圧
    検出手段と、逆電圧検出手段の検出出力の発生を条件に
    オンパルスとオフパルスに従ってスイッチング素子の導
    通期間を規定するための点弧パルス指令信号を出力する
    点弧パルス指令手段と、点弧パルス指令信号と第2論理
    和手段の出力パルスとの論理積に従った点弧パルスを発
    生する点弧パルス発生手段とを備えていることを特徴と
    する電力変換器の制御装置。
  4. 【請求項4】 複数個のスイッチング素子を少なくとも
    直列に接続してなるアームを有する電力変換器におい
    て、前記アームの各スイッチング素子に印加される順方
    向電圧を検出する複数の順電圧検出手段と、各順電圧検
    出手段の検出出力を微分する複数の微分手段と、各微分
    手段の微分出力の論理和を条件とするパルスを発生する
    論理和手段と、前記アームのスイッチング素子群のうち
    少なくとも一つのスイッチング素子に逆電圧が印加され
    たことを検出する逆電圧検出手段と、逆電圧検出手段の
    検出出力の発生を条件にオンパルスとオフパルスに従っ
    てスイッチング素子の導通期間を規定するための点弧パ
    ルス指令信号を出力する点弧パルス指令手段と、論理和
    手段の出力信号と点弧パルス指令信号との論理積を条件
    に従ったパルスを発生する論理積手段と、論理積手段の
    出力パルスとオンパルスとの論理和に従った点弧パルス
    を発生する点弧パルス発生手段とを備えていることを特
    徴とする電力変換器の制御装置。
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