JP3120101U - 外衣用の消防用耐熱布 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基布の表面側に、少なくとも金属蒸着などによって耐熱性、耐水性を有し、かつ通気性のない機能を備えた遮蔽手段を施した積層物を、一体に積層してなる外衣用の消防用耐熱布において、前記外衣用消防用耐熱布の表面側より裏面側に向けて貫通する複数の通気孔9を設けたことを特徴とする。
【選択図】図3
Description
前記防火服10は、左,右前身頃11,12および後身頃13を有する本体部15に左,右袖16,17を取り付けた外上衣20の本体部15内面に、内上衣30の左,右前身頃および後身頃を有する本体部35を着脱可能に保持させ、内上衣30の本体部35に取り付けた左,右袖36,37を、外上衣20の左,右袖16,17内に着脱可能に嵌めたものである。
そして、前記消防服10に使用される耐熱布としては、実開平07−40140号(実用新案登録第2598117号)公報に開示するような消防用耐熱布40があった。
なお、基布1としては、耐熱性・難燃性がよく、機械的強度が大きい綿、ポリエステル、ビニロン、アラミド繊維、ノボロイド混紡、PBI繊維,PBO繊維,ポリアミド・イミド繊維,ポリイミド繊維,炭素繊維,メラミン繊維,ポリエステル難燃加工繊維,アクリル繊維,レーヨン繊維,アラミド繊維とPBI繊維およびPBO繊維との混紡・交織・交編などの織布が好ましい。基布1の表面側には遮蔽手段としての、合成ゴム層2、難燃材入り接着層3、反射機能のあるアルミニウムなどの両面金属蒸着金属膜5,6を有するポリエステルフィルム4、難燃材入り接着層7、および保護層である四フッ化エチレンコポリマーフィルムなどのフッ素樹脂フィルム8からなる積層物を一体に接着した構成となっている。
実施例の消防用耐熱布40は、全体の厚さを0.3mm〜1.5mm程度とすることが好ましい。
この通気孔9は、直径が0.2mm〜1.5mm位のもので、0.7mmが好適する。
また、通気孔9の形成間隔は、0.7mm間隔で直線状に設けられ、かつ上記直線状同士の間隔は10mmなど所定の距離を持って規則正しく並列して形成しても良いが、千鳥状などこの間隔は特に限定されず、縫製される消防服において、外気との通気を特に必要とされる脇下・背中上部・胸等に相当する耐熱布地部分には他よりも密にするため、前記通気孔9の穿数を多くした不規則に形成したものであっても良いことは勿論である。
なお、この考案のように、外衣に内面(内部)に連通する通気孔9を形成することは、従来のような密閉型の外衣に比べ、熱反射性能は劣るが、現在の防火服のISO規格にあってはインナー(内衣)に透湿防水層と遮熱層を使用したものと成っているので、熱や炎に対する遮熱性能もそれ程損なうことなくISO規格には十分に対処クリアできる。
前記着色層50は、アクリル系,メラミン系,ポリエステル系,ウレタン系,エポキシ系およびこれらの共重合体からなる樹脂に、顔料または染料を、全体重量の0.5〜10%、好ましくは、1〜3%の割合量を混入した樹脂によって、1〜10μm、好ましくは、1〜3μmの厚さの層状にコーティングしたものである。
前記合成ゴム51にアルミニウム粉末52を混練した合成ゴム層53を前記基布1の表面側に層状にコーティングすることで、前記基布1に耐火性、耐熱性、熱反射性、断熱性、耐水性の機能を持たせることが可能である。
そして、基布1の表面側に合成ゴム層53を層状にコーティングした消防用耐熱布には、基布1の表面側より裏面側に向けて貫通する複数の通気孔9を設けた構成としたものである。
したがって、この実施例にあっても外衣用の消防用耐熱布として縫製した場合には、内衣との間に蓄積される湿気が外気に発散され、作業中の各着衣隊員に対して不快感を与えることがない。
2 ゴム層
3 難燃材入り接着層
4 ポリエステルフィルム
5 表面の金属膜
6 裏面の金属膜
7 難燃材入り着色接着層
8 四フッ化エチレンコポリマーフィルム(フッ素樹脂フィルム)
9 連通孔
10 防火服
50 着色層
Claims (7)
- 基布の表面側に、少なくとも金属蒸着などによって耐熱性、耐水性、通気性のない機能を備えた遮蔽手段を施した積層物を、一体に積層してなる外衣用の消防用耐熱布において、前記外衣用消防用耐熱布の表面側より裏面側に向けて貫通する複数の通気孔を設けたことを特徴とする外衣用の消防用耐熱布。
- 前記基布は、綿,ポリエステル,ビニロン,アラミド繊維,ノボロイド混紡,PBI繊維,PBO繊維,ポリアミド・イミド繊維,ポリイミド繊維,炭素繊維,メラミン繊維,ポリエステル難燃加工繊維,アクリル繊維,レーヨン繊維,アラミド繊維とPBI繊維およびPBO繊維との混紡・交織・交編などの織布から選択されるものである請求項1記載の外衣用の消防用耐熱布。
- 前記遮蔽手段を施した積層物は、合成ゴムにアルミニウム粉末を混練した合成ゴム層を前記基布の表面側に層状にコーテイングしたものであることを特徴とする請求項1記載の外衣用の消防用耐熱布。
- 前記遮蔽手段を施した積層物は、合成ゴム層,難燃材入り接着層,反射機能のあるアルミニウムなどの少なくとも片面の設けた金属蒸着金属膜を有するポリエステルフィルム,難燃材入り接着層および保護層である四フッ化エチレンコポリマーフィルムなどのフッ素樹脂フィルムを一体に積層したものであることを特徴とする請求項1記載の外衣用の消防用耐熱布。
- 前記遮蔽手段を施した積層物は、少なくとも難燃材入り接着層,金属蒸着ポリエステルフィルム,難燃材入り接着層およびフッ素樹脂フィルムをこの順に一体に前記基布の表面側に積層してなるものであることを特徴とする請求項1記載の外衣用の消防用耐熱布。
- 前記遮蔽手段を施した積層物は、少なくとも難燃材入り接着層,金属蒸着ポリエステルフィルム,着色層50,難燃材入り接着層および保護層である四フッ化エチレンコポリマーフィルムなどのフッ素樹脂フィルムをこの順に一体に基布の表面側に積層したものであることを特徴とする請求項1記載の外衣用の消防用耐熱布。
- 前記着色層は、アクリル系,メラミン系,ポリエステル系,ウレタン系,エポキシ系、およびこれらの共重合体からなる樹脂に、顔料または染料を、全体重量の0.5〜10%、好ましくは、1〜3%の割合量を混入した樹脂であることを特徴とする請求項6記載の外衣用の消防用耐熱布。
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JP2005011085U JP3120101U (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | 外衣用の消防用耐熱布 |
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JP2005011085U JP3120101U (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | 外衣用の消防用耐熱布 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP3120101U true JP3120101U (ja) | 2006-03-23 |
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Family Applications (1)
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JP2005011085U Expired - Lifetime JP3120101U (ja) | 2005-12-28 | 2005-12-28 | 外衣用の消防用耐熱布 |
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JP (1) | JP3120101U (ja) |
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2005
- 2005-12-28 JP JP2005011085U patent/JP3120101U/ja not_active Expired - Lifetime
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