JP3119743U - 墓所の外柵 - Google Patents

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Abstract

【課題】地震等の振動を受けても容易に崩壊することのない、組立が容易で簡明な構成の墓所の外柵を提供する。
【解決手段】各親柱1の後面と脇腰石2、脇均し石3及び脇羽目石4の前端と、脇羽目石4の後端と各擬宝珠柱の前側面と、裏羽目石の両端部と各擬宝珠柱の内側面とを、各親柱1の後面、各擬宝珠柱の前側面又は内側面、脇腰石2の後端内面及び裏均し石の両端前面には、各々奥に向かって拡大するほぞ穴1a、1b、1cを形成し、脇腰石2、脇均し石3及び脇羽目石4の前端、脇腰石2の後端内面、脇均し石3の後端、脇羽目石4の後端並びに裏羽目石の両端部には、先端に向かってのみ拡大するほぞ2a、3a、4aを形成し、対応する相互のほぞとほぞ穴とを無収縮モルタルを介在させて嵌合させることで結合して構成した墓所の外柵。
【選択図】図1

Description

本考案は、墓地の敷地境界線に沿って設置され、隣接する墓地や道路等との境界を明確にすると共に、その内側に配された墓石、墓碑及び卒塔婆等を囲んで装飾するための墓所の外柵に関する。
墓所の外柵は、古くは、これを構成する親柱、腰石、均し石、羽目石及び擬宝珠柱等の石材を、各々予め配してあるコンクリート基礎上の所定の位置に立ち上げ、または順次積み重ねて構築していたものであり、必要に応じて、基礎との間、若しくは石材相互の間をモルタルを含む接着剤で接合固着していたものである。
しかし内部の墓石等も含めて、これらの外柵は、これを構成する石材相互及びこれらと基礎との結合が不十分であり、若干大きな地震があれば崩壊する虞があり、小さな地震でもそれが繰り返されるとやはり徐々に崩壊する虞のあるものであった。更には冬季に気温が氷点下まで降下する地方では、石材間の水分が凍結して膨張し、石材を所定の位置から移動させてしまう問題も生じている。
そこでこれらに対する改良の提案がなされており、その一は、墓所を構成する外柵を含む石材相互をL型の金具やボルト等の連結金具を利用して連結するもの(特許文献1)であり、その二は、墓所の境界に連設配置した石材の隣接する相互をその部位の形状に対応するL型又は平形の金具とボルト等とによって連結し、更に相互に平行な辺の石材相互間に索条を張り渡し、張り渡した索条を砂利のような敷設資材で覆ったものである(特許文献2)。
これらは、石材相互を金具類で連結するものであり、相応する強度を得られるはずであるから、容易に地震等によって崩壊しないものとなることが推測されるが、多数の石材相互を接合部位で悉く金具類により接続するものであり、そのための各部の加工及び接続作業の工数が多くなって厄介である問題があり、更にはそれらの金具類の耐久性にも不安がある。屋外の設置物であり、雨水に晒されることも多く、遠からずそれらの腐食の問題が発生するものと思われる。また特許文献2の索条は、外柵を構成する石材の内、最下部のそれには適用可能であるが、それより上部のそれには、該索条が墓地内に露出してしまうことになるため適用不能である問題もある。
その三は、石材相互を、石材毎に決まっている各々特定の臍と称される直方体状の小突起又は大突起を形成し、他方これに対応する石材には対応する臍穴と称せられる直方体状の小穴又は大穴を形成し、各対応する臍を備えた石材を対応する臍穴を備えた石材と、それら相互を嵌合させることで組み立てて外柵を構成したものである(特許文献3)。
これらは、組み立てる石材に構成する臍と臍穴の位置を適切に設定することにより、組み立てた後の外柵の結合が容易に解除されたりしないようにすべきものであり、そのようにすれば、概ねその結果は得られると思われる。しかし接着剤等を使用しないものであり、臍と臍穴の精度を相当程度高めたとしてもそれらの間のガタ付きをなくすことは困難であり、地震等の際には、相互間にガタ付きが生じ、それらの部位でいずれ損傷が発生することとなるのは避けられないものと思われる。従って繰り返す地震により、或いは大きな地震により、いずれ特に結合部の臍又は臍穴付近に大きな損傷が生じ、これに起因する崩壊が開始することになると思われる。
特公平08−6505号公報 特開2003−328592号公報 特許第3028304号公報
本考案は、以上の従来技術に於ける問題点を解決し、地震等の振動を受けても容易に崩壊することのない、かつ冬季の石材間の水分の凍結によっても容易に動くことのない、強度の高い、しかも組立が容易な簡明な構成の墓所の外柵を提供することを解決の課題とする。
本考案の1は、墓所の境界に沿って複数の石材を配して構成した墓所の外柵であって、
隣接する石材の一方に先端に向かって拡大する拡大部を備えたほぞを形成し、隣接する他方の石材に該ほぞを嵌合させ得る内部に向かって拡大する拡大係合部を備え、かつその上下又は左右のいずれかの部位に該ほぞの拡大部の通過可能な通過空間を併せて備えたほぞ穴を形成し、隣接する石材相互を、接着剤を介在させつつ該ほぞと該ほぞ穴とを嵌合することより結合することにした墓所の外柵である。
本考案の2は、本考案の1の墓所の外柵に於いて、
前記石材として、墓所の前両側隅部に立設する親柱と、各々両側の側柵部を構成すべく下方から順次重ねて配する腰石、均し石及び羽目石と、後部の後柵部を構成すべく下方から順次重ねて配する腰石、均し石及び羽目石と、後部両側隅部で均し石上に立設する擬宝珠柱とを採用し、
前記各親柱の後面と前記両側柵部の腰石、均し石及び羽目石の前端との結合、前記両側柵部の羽目石の後端と前記各擬宝珠柱の対応する側面との結合、前記後柵部の羽目石の両端部と前記各擬宝珠柱の対応する側面との結合を、
前記各親柱の後面及び各擬宝珠柱の前側面及び内側面には、対応する数及び位置で、各々奥に向かって上下いずれかの方向にのみ拡大する拡大係合部を持ったほぞ穴を形成し、
前記両側柵部の腰石、均し石及び羽目石の前端と、前記両側柵部の羽目石の後端と、前記後柵部の羽目石の両端部とには、先端に向かって前記ほぞ穴に対応する上下いずれかの方向にのみ拡大する拡大部を持ったほぞを形成し、
かつ前記各親柱及び各擬宝珠柱のほぞ穴を奥に向かって拡大する上下いずれかの拡大方向と反対側に開放させるか又は上下への拡大分を越えるようにした通過空間を持たせたものとし、
前記両側柵部の腰石及び均し石の後端と、前記後柵部の腰石及び均し石の両端部とには、いずれか一方の内側面に奥に向かって上下いずれかの方向にのみ拡大する拡大係合部を持ったほぞ穴を形成し、他方の端部前端に先端に向かって該ほぞ穴に対応する上下いずれかの方向にのみ拡大する拡大部を持ったほぞを形成し、
かつ対応するほぞ穴を奥に向かって拡大する上下いずれかの拡大方向と反対側に開放させるか又は上下への拡大分を越える余裕を持たせた通過空間を構成し、
各々対応するほぞとほぞ穴を接着剤を介在させて嵌合することで、確保するものとしたものである。
本考案の3は、本考案の2の墓所の外柵に於いて、
前記両親柱の後面の対応する位置及び数のほぞ穴を、下から順に、腰石用ほぞ穴、均し石用ほぞ穴及び羽目石用ほぞ穴とし、かつそれらの底面が奥に向かって下向き傾斜の拡大係合部となり、また天井面及び側面がストレートな横向きであり、これに各対応するほぞを装入した状態で、該ほぞの上面と天井面との間に、該拡大係合部の傾斜最上部と最下部との高さ寸法以上の間隔を持った通過空間を備えたものに形成し、
前記両側柵部の腰石、均し石及び羽目石の各前端のほぞを、前記両親柱の各対応する腰石用ほぞ穴、均し石用ほぞ穴又は羽目石用ほぞ穴の底面の傾斜に対応する傾斜下面を持った拡大部とし、両側面及び上面がストレートであるものに形成し、
前記両側柵部の腰石の後端には、その内面に底面が奥に向かって下向き傾斜の拡大係合部を備え、両側面がストレートで上部開放の通過空間を持ったほぞ穴を形成し、
前記後柵部の腰石の両端には、その下面が、前記側柵部の腰石に形成したほぞ穴の底面に対応する下向き傾斜となる拡大部を持ち、かつ上面が当該の腰石上面から延長するストレートで、両側面もストレートであり、該ほぞ穴に装入した状態で上面が該側柵部の腰石の上面と一致することとなるほぞを形成し、
前記両側柵部の均し石の後端には、上面が後方に向かって上向き傾斜となる拡大部であり、下面が当該の均し石の下面を延長したストレートで、更に両側面がストレートとなるほぞを形成し、
前記後柵部の均し石の両端前面側には、その天井面が該側柵部の均し石のほぞの上面の傾斜に対応する先下がり傾斜の拡大係合部を持ち、両側面がストレートで、下部開放の通過空間を有し、該ほぞを装入させた状態で当該の均し石の上面が該側柵部の均し石の上面と一致することとなるほぞ穴を形成し、
前記両側柵部の羽目石の後端及び前記後柵部の羽目石の両端には、先上がりの傾斜上面を持った拡大部を有し、下面が当該の羽目石の下面を延長したストレートで、両側面もストレートなほぞを形成し、
前記擬宝珠柱の前側面及び内側面には、各々その天井面が前記側柵部又は前記後柵部の羽目石のほぞの上面の傾斜に対応する先下がり傾斜の拡大係合部を有し、両側面がストレートで、下部開放の通過空間を備え、該ほぞを装入させた状態で当該の擬宝珠柱の下面が均し石の上面と一致することとなるほぞ穴を形成し、
前記接着剤として、無収縮モルタルを採用し、これを介在させてそれぞれ対応するほぞをほぞ穴に嵌合して構成したものである。
本考案の1の墓所の外柵によれば、ほぞとほぞ穴とは、嵌合させると、それ自体、ほぞ穴の奥に向かって拡大する拡大部と、ほぞの先端に向かって対応する拡大する拡大係合部とが係合することにより、抜け止め作用が働き、これを利用した隣接する石材相互の結合は確実なものとなり、地震等の振動によっても容易に脱落して崩壊するような問題は生じない。また嵌合するほぞとほぞ穴の隙間には接着剤が介在することになるため、このような地震の際にもガタ付きが生ぜず、これに起因するこの部位の損傷の発生の虞も殆どない。更にこの接着剤によりほぞとほぞ穴とによる結合自体も強固なものとなる。また冬季に於いて気温が氷点下に降下する地方に於いても、石材間の水分が凍結するようなことがあっても容易に該石材の移動が生じるようなことはない。
本考案の2の墓所の外柵によれば、ほぞとほぞ穴とは、嵌合させると、本考案の1と同様に、それ自体、ほぞ穴の奥に向かって上下いずれかの方向に拡大する拡大部と、ほぞの先端に向かって対応する上下いずれかの方向に拡大する拡大係合部とが係合することにより、抜け止め作用が働き、これを利用した隣接する石材相互の結合は確実なものとなり、地震等の振動や、冬季の石材間の水分の凍結によっても容易に分離が生じて崩壊したり、移動が生じとりするような問題は生じない。
本考案の3の墓所の外柵によれば、各石材に於けるほぞとほぞ穴の位置や向き等の構成がより合理的なものとなり、組み立てた際の全体としての強度がより強化され、地震等の揺れに対してもより強固なものとなる。
本考案の墓所の外柵は、墓所の境界に沿って複数の石材を配して構成したものであり、それらの複数の石材のそれぞれについて、相互に隣接する石材の一方に先端に向かって拡大する拡大部を備えたほぞを形成し、相互に隣接する他方の石材に該ほぞを嵌合させ得る内部に向かって拡大する拡大係合部を備え、かつその上下又は左右のいずれかの部位に該ほぞの拡大部の通過可能な通過空間を併せて備えたほぞ穴を形成し、各隣接する石材相互を、接着剤を介在させつつ該ほぞと該ほぞ穴とを嵌合することより結合することにしたものである。
墓所の外柵は、種々の構成があり、狭いものであれば、四辺の内、正面を除いた三辺に一重に石材を配列した簡単な構成のものがあり、少し大きくなれば、正面両側隅部に親柱を立設し、両側及び後部に石材を二重、三重に積み重ねた柵部を構成し、場合により、後部両角に擬宝珠柱を立設することもある。本考案は、これらのいずれの場合にでも適用できるのは云うまでもない。
本考案に於いて最も重要なのは、以上の外柵を構成する石材の内、隣接する相互をほぞとほぞ穴とによって結合する嵌合構造にある。本考案で採用するほぞは、先端に向かって拡大する拡大部を備えたものとし、対応するほぞ穴も奥に向かって拡大する拡大係合部を備え、更に該ほぞ穴にはその上下左右のいずれかの部位に前記ほぞの拡大係合部が通過するための通過空間を備えたものとする。こうして該ほぞとほぞ穴とを嵌合させた場合に、ほぞの拡大部とほぞ穴の拡大係合部とが係合することで、相互の結合を確かなものにしようとするものである。また前記通過空間は、ほぞとほぞ穴との結合操作時に、ほぞの拡大部を通過させてほぞ穴に装入嵌合させるための通過経路用の空間であり、前記した通りである。
ほぞの拡大部の拡大方向は、上下方向、上下のいずれか一方、左右方向、左右のいずれか一方又は上下左右方向のいずれかであり、いずれでも採用可能であるが、小型で簡易な構成とする観点からは、上下方向のいずれか一方又は左右方向に拡大する構成が適当である。なおこのとき、拡大部又は拡大係合部のいずれのどの部位にも鋭角な部分が生じないように構成し、損傷を生じ難くするのが好ましい。
以下には、墓所の前両側隅部に各々親柱を、両側部に各々側柵部を、後部に後柵部を、それぞれ配して構成した墓所の外柵を例にとって説明する。このような場合、前記親柱と両側柵部を構成する石材との間、両側柵部を構成する一部の石材と後部両隅部の擬宝珠柱との間、後柵部を構成する一部の石材と擬宝珠柱との間、更には両側柵部を構成する他の石材と後柵部を構成する他の石材との間の各々は、既述のように、拡大部を持ったほぞ及び拡大係合部及び通過空間を備えたほぞ穴を用いて結合することになる。
以下に、ほぞの拡大部の構成を上下方向の一方に拡大する構成とし、ほぞ穴をそれに対応する寸法形状の拡大係合部と前記通過空間とを持った構成として、順次、具体的に説明する。
ここでは、前記両側柵部及び後柵部を、各々下方から腰石、均し石及び羽目石を重ねて構成するものとし、該側柵部の下方の腰石及び均し石は、その後端で該後柵部の腰石及び均し石の両端部とほぞ及びほぞ穴によって結合し、該両側柵部の羽目石の後端及び該後柵部の羽目石の両端は、後部両隅部で均し石上に立ち上げた擬宝珠柱に、各々ほぞ及びほぞ穴によって結合するものとする。即ち、両側柵部の羽目石の後端と後柵部の羽目石の両端とは、擬宝珠柱を介して結合することとする。
前記両親柱の後面と前記両側柵部の腰石、均し石及び羽目石の前端とは、該親柱の後面に下から高さ方向に順に配した腰石、均し石及び羽目石に対応する位置に配するほぞ穴であって、各々奥に向かって上下いずれかの方向にのみ拡大する拡大係合部を有するほぞ穴を形成し、
前記両側柵部の腰石、均し石及び羽目石の前端には、先端に向かって前記親柱のほぞ穴に対応する上下いずれかの方向にのみ拡大する拡大部を備えたほぞを形成し、
更に前記各親柱の各ほぞ穴を奥に向かって拡大する上下いずれかと反対側に開放させるか又は上下への拡大分を越える余裕空間である通過空間を持たせたものとする。
前記両側柵部の羽目石の後端と前記各擬宝珠柱の前側面と、前記後柵部の羽目石の両端部と前記各擬宝珠柱の内側面とは、
前記両擬宝珠柱の前側面及び内側面に各々奥に向かって上下いずれかの方向にのみ拡大する拡大係合部を持ったほぞ穴を形成し、
前記両側柵部の羽目石の後端と、前記後柵部の羽目石の両端部とには、先端に向かって該擬宝珠柱のほぞ穴に対応する上下いずれかの方向にのみ拡大する拡大部を持ったほぞを形成し、
更に前記両擬宝珠柱のほぞ穴を奥に向かって拡大する拡大係合部の上下いずれか拡大する方向と反対側に開放させた通過空間又は上下への拡大分を越えた余裕空間である通過空間を持たせたものとする。
また前記両側柵部の腰石及び均し石の後端と、前記後柵部の腰石及び均し石の各端部とには、いずれか一方の側面に奥に向かって上下いずれかの方向にのみ拡大する拡大係合部を備えたほぞ穴を形成し、他方の端部先端に先端に向かって該ほぞ穴に対応する上下いずれかの方向にのみ拡大する拡大部を備えたほぞを形成し、
更に対応するほぞ穴を奥に向かって拡大する拡大係合部の上下いずれかの拡大方向と反対側に開放させた通過空間又は上下への拡大分を越えるようにした通過空間を持たせたものとする。
以上のほぞとほぞ穴とは、以上のように構成した上で、各々対応する石材のほぞとほぞ穴とを接着剤を介在させながら嵌合することで、本考案の墓所の外柵を構成することができる。
各石材毎に構成すべきほぞ及びほぞ穴の位置及び形状等は、次のように構成するのがより合理的である。
前記両親柱の後面の対応する位置及び数のほぞ穴を、下から順に、腰石用ほぞ穴、均し石用ほぞ穴及び羽目石用ほぞ穴とし、かつそれらの底面が奥に向かって下向き傾斜の拡大係合部となり、また天井面及び側面がストレートな横向きであり、これに各対応するほぞを装入した状態で、該ほぞの上面と天井面との間に、該拡大係合部の傾斜最上部と最下部との高さ寸法以上の間隔を持った通過空間を備えたものに形成する。
また前記両側柵部の腰石、均し石及び羽目石の各前端のほぞを、前記両親柱の各対応する腰石用ほぞ穴、均し石用ほぞ穴又は羽目石用ほぞ穴の底面の傾斜に対応する傾斜下面を持った拡大部とし、両側面及び上面がストレートであるものに形成する。
前記両側柵部の腰石の後端には、その内面に底面が奥に向かって下向き傾斜となっている拡大係合部を有し、両側面がストレートな上部開放の通過空間を持ったほぞ穴を形成し、
前記後柵部の腰石の両端には、その下面が、前記側柵部の腰石に形成したほぞ穴の底面に対応する下向き傾斜を持った拡大部であり、かつ上面が当該の腰石上面から延長するストレートで、両側面もストレートな、該ほぞ穴に装入した状態で上面が該側柵部の腰石の上面と一致することとなるほぞを形成する。
前記両側柵部の均し石の後端には、上面が後方に向かって上向き傾斜な拡大部となり、下面が当該の均し石の下面を延長したストレートで、更に両側面がストレートなほぞを形成し、
前記後柵部の均し石の両端前面側には、その天井面が該側柵部の均し石のほぞの上面の傾斜に対応する先下がりの傾斜を持った拡大係合部となり、両側面がストレートで、下部開放の通過空間を有し、該ほぞを装入させた状態で当該の均し石の上面が該側柵部の均し石の上面と一致することとなるほぞ穴を形成する。
前記両側柵部の羽目石の後端及び前記後柵部の羽目石の両端には、先上がりの傾斜上面による持った拡大部を有し、下面が当該の羽目石の下面を延長したストレートで、両側面もストレートなほぞを形成し、
前記擬宝珠柱の前側面及び内側面には、各々その天井面が前記側柵部又は前記後柵部の羽目石のほぞの上面の傾斜に対応する先下がりの傾斜を持った拡大係合部を有し、両側面がストレートで、下部開放の通過空間を有し、該ほぞを装入させた状態で当該の擬宝珠柱の下面が前記均し石の上面と一致することとなるほぞ穴を形成する。
また前記接着剤としては、無収縮モルタルを採用するのが適当であり、これを介在させてそれぞれ対応するほぞをほぞ穴に嵌合させるのが良い。
従って本考案の墓所の外柵によれば、ほぞとほぞ穴とは、嵌合させると、それ自体、ほぞ穴の奥に向かって上下いずれかの方向に拡大する拡大係合部と、ほぞの先端に向かって対応する上下いずれかの方向に拡大する拡大部とが係合することにより、抜け止め作用が働き、これを利用した隣接する石材相互の結合は確実なものとなり、地震等の振動によっても容易に脱落して崩壊するような問題は生じない。また嵌合するほぞとほぞ穴の隙間には接着剤が介在することになるため、このような地震の際にもガタ付きが生ぜず、これに起因するこの部位の損傷の発生の虞も殆どない。更にこの接着剤によりほぞとほぞ穴とによる結合自体も強固なものとなる。冬季に石材間の水分が凍結するようなことがあっても、これによって石材間の結合が解除されたり、いずれかの石材の移動が生じるようなこともない。
また、前記のように、ほぞとほぞ穴の構成を合理化すれば、各石材に於けるほぞとほぞ穴の位置や向き等の関係のより、組み立てた際の全体としての強度がより高くなり、地震等の揺れに対してもより強固なものとなる。更に組み立て作業も容易でスムーズに行えるものとなる。
この実施例の墓所の外柵は、図6(a)、(b)、(c)に示すように、平面から見て四辺形の墓所の境界に沿って配したものであり、正面両隅部の親柱1、1と、両側の側柵部を構成する下から順に積み上げた脇腰石2、2、脇均し石3、3及び脇羽目石4、4と、背面の後柵部を構成する下から順に積み上げた裏腰石5、裏均し石6及び裏羽目石7と、裏均し石6の両端部上に立ち上げた擬宝珠柱8、8とで構成したものである。
この墓所内には、図6(a)、(b)、(c)に示すように、一般のそれと同様に、中央後部に、下から順に重ねた芝台9、中台10、上台11及び棹石12からなる墓石が立設してあり、その下方には、図示しない納骨室が構成してある。また墓石の前には水鉢13が設置してあり、その手前側には順に拝石14、香炉15及び階段16が配してある。また拝石14両側と側柵部との間に中仕切り17、17が配してあり、その手前側には敷石18、18が敷設してある。
前記正面両隅部の親柱1、1の後面には、図1及び図2(a)、(b)、(c)に示すように、下から順に上方に向かって腰石用ほぞ穴1a、均し石用ほぞ穴1b及び羽目石用ほぞ穴1cを形成する。各ほぞ穴1a、1b、1cは、同図に示すように、底面1a1、1b1、1c1が奥に向かって下向き傾斜で、天井面及び側面がストレートな横向きに形成する。底面1a1、1b1、1c1の下向き傾斜によって下方に拡大する拡大係合部が形成されている。各ほぞ穴1a、1b、1cは相互に高さ方向の寸法は異なるが、図2(a)、(b)、(c)に示すように、幅は同一とする。
図1に示すように、前記両側柵部の脇腰石2、2、脇均し石3、3及び脇羽目石4、4の各前端には、ほぞ2a、2a、3a、3a、4a、4aを形成する。これらのほぞ2a、2a、3a、3a、4a、4aは、各々前記両親柱1、1の各対応する腰石用ほぞ穴1a、1a、均し石用ほぞ穴及び羽目石用ほぞ穴の底面1a1、1b1、1c1の傾斜に対応する傾斜下面2a1、3a1、4a1を持ち、図1及び図2(a)、(b)、(c)に示すように、両側面及び上面がストレートで、各対応するほぞ穴に装入した状態で、その上面と装入したほぞ穴の天井面との間に、傾斜下面2a1、3a1、4a1の最上部と最下部との高さ寸法以上の間隔を生じさせる高さ寸法に設定する。
前記ほぞ2a、2a、3a、3a、4a、4aは前記傾斜下面2a1、3a1、4a1を構成したことにより、先端に向かって拡大する拡大部を構成している。またその高さ方向の寸法を前記のように設定した結果として、前記各ほぞ穴1a、1b、1cの内部上方前記通過空間を構成したことになったものである。
従って前記両側柵部の脇腰石2、2、脇均し石3、3及び脇羽目石4、4は、そのほぞ2a、2a、3a、3a、4a、4aを、前記正面両隅部の親柱1、1の腰石用ほぞ穴1a、均し石用ほぞ穴1b、羽目石用ほぞ穴1cに、前者を各々傾斜下面2a1、3a1、4a1の最上部と最下部との高さ寸法を僅かに越えただけ持ち上げ、通過空間を通じて押し込むことにより装入可能であり、下降させれば、前者の拡大部の傾斜下面2a1、3a1、4a1と後者の拡大係合部の下向き傾斜した底面1a1、1b1、1c1とが係合して抜け止めとなる。
他方、前記両側柵部の脇腰石2、2の後端には、図3(a)、(b)に示すように、その内面側にほぞ穴2bを形成し、前記後柵部の裏腰石5の両端にはほぞ5a、5aを形成する。
前記脇腰石2、2のほぞ穴2bは、同図に示すように、底面2b1が奥に向かって下向き傾斜で、両側面がストレートな上部開放に形成する。前記下向き傾斜の底面2b1によって前記係合拡大部が構成され、上部開放の構成が前記通過空間となる。また前記裏腰石5の両端のほぞ5a、5aは、同様に同図に示すように、その下面5a1を前記脇腰石2、2に形成したほぞ穴2bの底面2b1に対応する下向き傾斜に形成し、更にその上面は当該の裏腰石5の上面から延長するストレートであり、かつ両側面もストレートな構成とする。なお前記下向き傾斜の下面5a1によって先端に向かって拡大する拡大部が構成される。また該ほぞ5a、5aは、前記脇腰石2、2のほぞ穴2bに装入した状態で上面が該脇腰石2、2の上面と一致することとなるようにその高さ寸法を設定する。
従って前記裏腰石5は、その両側のほぞ5a、5aを、予め両側の所定の位置に配してある脇腰石2、2のほぞ穴2b、2bに、前者をほぞ5a、5aの下面5a1の最上部と最下部との高さ寸法を越えた分以上に持ち上げることにより、通過空間を通じて押し込むことが可能となり、下降させれば、前者の拡大部の下面5a1、5a1と後者の下向き傾斜した拡大係合部の底面2b1、2b1とが係合して抜け止めとなる。
図4(a)、(b)に示すように、前記両側柵部の脇均し石3、3の後端にはそのまま後方に延長するほぞ3bを形成し、前記後柵部の裏均し石6の両端前面側には、同図に示すように、ほぞ穴6a、6aを形成する。
前記脇均し石3、3の後端のほぞ3bは、同図に示すように、上面3b1が後方に向かって上向き傾斜し、下面が当該の脇均し石3、3の下面を延長したストレートで、更に両側面もストレートに形成する。前記上面3b1の上向き傾斜が後端に向かう拡大部を構成する。また前記裏均し石6の二つのほぞ穴6a、6aは、同図に示すように、その天井面6a1が前記脇均し石3、3のほぞ3b、3bの上面3b1の傾斜に対応する先下がりの傾斜を持ち、両側面がストレートで、該ほぞ3b、3bを装入させた状態で当該の裏均し石6の上面が該脇均し石3、3の上面と一致することとなるように形成する。前記天井面6a1の先下がりの傾斜が内部に向かって拡大する拡大係合部を構成する。また該ほぞ穴6a、6aは、下部開放の通過空間を有するものである。
従って前記裏均し石6は、その両側のほぞ穴6a、6aを、予め両側の所定の位置に配してある脇均し石3、3のほぞ3b、3bに、前者をほぞ穴6a、6aの天井面6a1の最上部と最下部との高さ寸法を越えた分以上に持ち上げた上で下降させると、下部開放の通過空間を通じて、容易に外装嵌合可能であり、このようにして相互を嵌合させると、前者の拡大係合部の天井面6a1と後者の拡大部の上面3b1とが係合して水平方向の抜け止めとなる。
図5(a)、(b)に示すように、前記両側柵部の脇羽目石4、4の後端及び前記後柵部の裏羽目石7の両端には、各々同寸法形状の各々ほぞ4b、4b、7a、7aを形成し、前記擬宝珠柱8、8の前側面及び内側面には、各々対応する寸法形状のほぞ穴8a、8aを形成する。
前記脇羽目石4、4及び前記裏羽目石7のほぞ4b、4b、7a、7aは、同図に示すように、先上がりの傾斜上面7a1(4b1)を持ち、下面が当該の脇羽目石4、4又は裏羽目石7の下面を延長したストレートで、両側面もストレートであるように形成する。前記傾斜上面7a1(4b1)が先端に向かって拡大する拡大部を構成する。また前記擬宝珠柱8、8のほぞ穴8a、8aは、同図に示すように、各々その天井面8a1が前記裏羽目石7又は脇羽目石4、4のほぞ7a、7a、4b、4bの上面7a1、7a1(4b1、4b1)の傾斜に対応する先下がりの傾斜を持ち、両側面がストレートで、該ほぞ7a、7a、4b、4bを装入嵌合させた状態で当該の擬宝珠柱8、8の下面が前記裏均し石6の上面、前記脇羽目石4b、4b及び裏羽目石7a、7aの下面と一致することとなるように形成する。前記天井面8a1の先下がりの傾斜が、内部に向かって拡大する拡大係合部を構成する。また該ほぞ穴8a、8aは、同図に示すように、下部開放の通過空間を備えている。
従って前記擬宝珠柱8、8は、その各前側面と内側面のほぞ穴8a、8aを、予め両側の所定の位置に配してある脇羽目石4、4と後部の所定の位置に配してある裏羽目石7のの各ほぞ4b、4b、7a、7aに、前者をそのほぞ穴8a、8aの天井面8a1の最上部と最下部との高さ寸法を越えた分以上に持ち上げた上で下降させると、通過空間を通じて、容易に外装嵌合可能であり、このようにして相互を嵌合させると、前者の拡大係合部の天井面8a1と後者の拡大部の上面7a1、4a1とが係合して水平方向の抜け止めとなる。
この実施例では、墓所の外柵を以上のように構成したので、その組立築造を容易に行うことができる。
図6(a)、(b)、(c)に示すように、正面両隅部の基礎上に前記親柱1、1をセットし、その後、図1に示すように、両側部に前記脇腰石2、2を配し、前記したようにして、該脇腰石2、2の先端のほぞ2aを該親柱1、1の腰石用ほぞ穴1a、1aに嵌合させる。次いで前記裏腰石5を後部に配し、図3に示し、かつ前記したようにして、その両端のほぞ5a、5aを前記脇腰石2、2の後端内面のほぞ穴2bに嵌合させる。
続いて、図1に示すように、前記脇均し石3、3を両側部の脇腰石2、2上に配しながら、前記したようにして、その前端のほぞ3a、3aを前記親柱1、1の均し石用ほぞ穴1b、1bに嵌合させる。その後、裏均し石6を後部の裏腰石5上に配する。該裏均し石6の両端のほぞ穴6a、6aは、図4に示し、先に述べたようにして、両脇均し石3、3の後端のほぞ3b、3bに嵌合する。
その後、図1に示すように、両側部の脇均し石3、3上に各々脇羽目石4、4をセットする。その前端のほぞ4a、4aは、図1に示し、先に述べたようにして、両親柱1、1の羽目石用ほぞ穴1c、1cに嵌合する。これと同時に、又はその前後に、裏羽目石7を後部の裏均し石5上に配する。この裏均し石7は、後部の後柵部の中心に位置するように位置決めをして配する。
この後、後部両隅部に擬宝珠柱8、8を配する。前記のようにして配すれば、該擬宝珠柱8、8のほぞ穴8a、8a…に、前記脇羽目石4、4の後端のほぞ4b、4b及び裏羽目石7の両端のほぞ7a、7aが良好に嵌合することになる。
以上の各石材間及びほぞとほぞ穴との嵌合は、その間に無収縮モルタルを介在させて行う。石材間には、下方の石材上に適量の無収縮モルタルを配することで介在させ、ほぞとほぞ穴間には、ほぞ穴に適量の無収縮モルタルを充填してから嵌合操作を行うことで介在させる。
従ってこの実施例の墓所の外柵によれば、各ほぞとほぞ穴とは、強固に結合し、容易に抜けることがなく、これを利用した隣接する石材相互の結合は確実なものとなり、地震等の振動によっても容易に分離して崩壊するような問題は生じない。また嵌合するほぞとほぞ穴の隙間には無収縮モルタルが介在しているため、このような地震の際にもガタ付きが生ぜず、これに起因するこの部位の損傷の発生の虞も殆どない。更にこの無収縮モルタルによりほぞとほぞ穴とによる結合自体も強固なものとなる。冬季に石材間に介在することのある水分が凍結しても、石材の結合が強固であるため、これらが移動するような問題が生じることはない。水分は、このような場合、結果として、凍結時に膨張可能な位置に移動しながら凍結することになる。
また、前記のように、ほぞとほぞ穴の構成が合理化されているので、各石材に於けるほぞとほぞ穴の位置や向き等の関係のより、組み立てた際の全体としての強度がより高くなり、地震等の揺れに対してもより強固なものとなっている。更に組み立て作業も容易でスムーズに行えるものである。
親柱と側柵部の脇腰石、脇均し石及び脇羽目石との結合部を示す縦断面図。 (a)は図1のA−A線断面図、(b)は図1のB−B線断面図、(c)は図1のC−C線断面図。 (a)脇腰石と裏腰石との結合部を示す平面図、(b)は(a)のD−D線断面図。 (a)は脇均し石と裏均し石との結合部を示す平面図、(b)は(a)のE−E線断面図。 (a)は裏羽目石と擬宝珠柱との結合部を示す縦断面図、(b)は(a)のF−F線断面図。 (a)は墓所の概略平面図、(b)は墓所の概略正面図、(c)は墓所の概略右側面図。
符号の説明
1 親柱
1a1、1b1、1c1 底面
1a 腰石用ほぞ穴
1b 均し石用ほぞ穴
1b1 底面
1c 羽目石用ほぞ穴
1c1 底面
2 脇腰石
2a ほぞ
2a1 傾斜下面
2b ほぞ穴
2b1 底面
3 脇均し石
3a ほぞ
3a1 傾斜下面
3b ほぞ
3b1 上面
4 脇羽目石
4a ほぞ
4a1 傾斜下面
4b ほぞ
4b1 傾斜上面
5 裏腰石
5a ほぞ
5a1 下面
6 裏均し石
6a ほぞ穴
6a1 天井面
7 裏羽目石
7a ほぞ
7a1 傾斜上面
8 擬宝珠柱
8a ほぞ穴
8a1 天井面
9 芝台
10 中台
11 上台
12 棹石
13 水鉢
14 拝石
15 香炉
16 階段
17 中仕切り
18 敷石

Claims (3)

  1. 墓所の境界に沿って複数の石材を配して構成した墓所の外柵であって、
    隣接する石材の一方に先端に向かって拡大する拡大部を備えたほぞを形成し、隣接する他方の石材に該ほぞを嵌合させ得る内部に向かって拡大する拡大係合部を備え、かつその上下又は左右のいずれかの部位に該ほぞの拡大部の通過可能な通過空間を併せて備えたほぞ穴を形成し、隣接する石材相互を、接着剤を介在させつつ該ほぞと該ほぞ穴とを嵌合することより結合することにした墓所の外柵。
  2. 前記石材として、墓所の前両側隅部に立設する親柱と、各々両側の側柵部を構成すべく下方から順次重ねて配する腰石、均し石及び羽目石と、後部の後柵部を構成すべく下方から順次重ねて配する腰石、均し石及び羽目石と、後部両側隅部で均し石上に立設する擬宝珠柱とを採用し、
    前記各親柱の後面と前記両側柵部の腰石、均し石及び羽目石の前端との結合、前記両側柵部の羽目石の後端と前記各擬宝珠柱の対応する側面との結合、前記後柵部の羽目石の両端部と前記各擬宝珠柱の対応する側面との結合を、
    前記各親柱の後面及び各擬宝珠柱の前側面及び内側面には、対応する数及び位置で、各々奥に向かって上下いずれかの方向にのみ拡大する拡大係合部を持ったほぞ穴を形成し、
    前記両側柵部の腰石、均し石及び羽目石の前端と、前記両側柵部の羽目石の後端と、前記後柵部の羽目石の両端部とには、先端に向かって前記ほぞ穴に対応する上下いずれかの方向にのみ拡大する拡大部を持ったほぞを形成し、
    かつ前記各親柱及び各擬宝珠柱のほぞ穴を奥に向かって拡大する上下いずれかの拡大方向と反対側に開放させるか又は上下への拡大分を越えるようにした通過空間を持たせたものとし、
    前記両側柵部の腰石及び均し石の後端と、前記後柵部の腰石及び均し石の両端部とには、いずれか一方の内側面に奥に向かって上下いずれかの方向にのみ拡大する拡大係合部を持ったほぞ穴を形成し、他方の端部前端に先端に向かって該ほぞ穴に対応する上下いずれかの方向にのみ拡大する拡大部を持ったほぞを形成し、
    かつ対応するほぞ穴を奥に向かって拡大する上下いずれかの拡大方向と反対側に開放させるか又は上下への拡大分を越える余裕を持たせた通過空間を構成し、
    各々対応するほぞとほぞ穴を接着剤を介在させて嵌合することで、確保するものとした請求項1の墓所の外柵。
  3. 前記両親柱の後面の対応する位置及び数のほぞ穴を、下から順に、腰石用ほぞ穴、均し石用ほぞ穴及び羽目石用ほぞ穴とし、かつそれらの底面が奥に向かって下向き傾斜の拡大係合部となり、また天井面及び側面がストレートな横向きであり、これに各対応するほぞを装入した状態で、該ほぞの上面と天井面との間に、該拡大係合部の傾斜最上部と最下部との高さ寸法以上の間隔を持った通過空間を備えたものに形成し、
    前記両側柵部の腰石、均し石及び羽目石の各前端のほぞを、前記両親柱の各対応する腰石用ほぞ穴、均し石用ほぞ穴又は羽目石用ほぞ穴の底面の傾斜に対応する傾斜下面を持った拡大部とし、両側面及び上面がストレートであるものに形成し、
    前記両側柵部の腰石の後端には、その内面に底面が奥に向かって下向き傾斜の拡大係合部を備え、両側面がストレートで上部開放の通過空間を持ったほぞ穴を形成し、
    前記後柵部の腰石の両端には、その下面が、前記側柵部の腰石に形成したほぞ穴の底面に対応する下向き傾斜となる拡大部を持ち、かつ上面が当該の腰石上面から延長するストレートで、両側面もストレートであり、該ほぞ穴に装入した状態で上面が該側柵部の腰石の上面と一致することとなるほぞを形成し、
    前記両側柵部の均し石の後端には、上面が後方に向かって上向き傾斜となる拡大部であり、下面が当該の均し石の下面を延長したストレートで、更に両側面がストレートとなるほぞを形成し、
    前記後柵部の均し石の両端前面側には、その天井面が該側柵部の均し石のほぞの上面の傾斜に対応する先下がり傾斜の拡大係合部を持ち、両側面がストレートで、下部開放の通過空間を有し、該ほぞを装入させた状態で当該の均し石の上面が該側柵部の均し石の上面と一致することとなるほぞ穴を形成し、
    前記両側柵部の羽目石の後端及び前記後柵部の羽目石の両端には、先上がりの傾斜上面を持った拡大部を有し、下面が当該の羽目石の下面を延長したストレートで、両側面もストレートなほぞを形成し、
    前記擬宝珠柱の前側面及び内側面には、各々その天井面が前記側柵部又は前記後柵部の羽目石のほぞの上面の傾斜に対応する先下がり傾斜の拡大係合部を有し、両側面がストレートで、下部開放の通過空間を備え、該ほぞを装入させた状態で当該の擬宝珠柱の下面が均し石の上面と一致することとなるほぞ穴を形成し、
    前記接着剤として、無収縮モルタルを採用し、これを介在させてそれぞれ対応するほぞをほぞ穴に嵌合して構成した請求項2の墓所の外柵。
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