JP3119660U - 車庫用収納装置、及び収納構造 - Google Patents

Abstract

【課題】自動車を所有、維持する為のメンテナンス用物品を収納する充分なスペースを確保でき、敷地面積を減らさずに、工事不要で容易に設置できる収納構造物を提供する。
【解決手段】車庫の敷地上に設置する収納装置であり、車両を約２０から３０ｃｍの高さに保持できる様にする構造体である。地上と車体下面の間の空間を広げ収納空間として活用する事ができる。また土台部分２ａ〜２ｄ、２ｅ〜２ｈを複数ブロックで結合する構造、ストッパー部分３ａ〜３ｅ及びスロープ部分１ａ、１ｂの構成とし、一般人でも任意の車体サイズに見合う収納スペースを短時間で容易に設置できる。
【選択図】図３

Description

本考案は、主に一般住宅の駐車場や車庫に設置する、自動車用タイヤ、点検整備用の備品や工具類、洗車道具等を収納するための構造物に関するものである。

自動車を所有、維持していくには、冬季用タイヤ、備品類、工具、洗車用具等、種々の物品を利用するので、それらを保管する収納空間が必要である。これらは専ら屋外作業で使用するので、出し入れの利便性や土埃の汚れ等を屋内に持ち込まぬ様に、屋外の保管庫が好まれている。

車庫や駐車場に収納空間を設置するアイデアは、特開２００３−２０１７６９の車庫収納装置、及び収納構造と、特開平７−１８８８８のガレージ床下収納庫とがある。

自動車用メンテナンス物品の保管のため屋外に物置を設置する場合、敷地の一画を物置に充てるが、充分な面積を確保できない都市部の住宅地において、これは特に深刻な問題である。また既存の駐車場に新たに物置を設置すると入出庫時の通路や駐車位置が制限され、設置以前よりも駐車し辛く乗降すら不便になる場合もある。

上記の背景技術にある特開２００３−２０１７６９及び特開平７−１８８８８は、車庫の敷地の地中に埋設する収納庫を考案している。駐車場や車庫の建築時に設置する場合、追加の掘削工事を要するので費用は割高で工事完成まで日数を要する。

上記背景技術の収納構造を建築済の駐車場や車庫に適用する場合、敷地に大規模な改造工事が必要であり、容易に収納空間を作れる構造ではない。

上記の背景技術では一度これを設置すると収納構造の大きさが制約とな、車両買い替え時に車体サイズが限定される事態となる。収納構造の利便性を保つには、新車は同等の車体サイズしか選択できない。

上記の課題に対して、本考案は駐車空間となる敷地上の高さを有効利用し、駐車した車体下方に収納空間を提供する収納構造によって解決する事を目的とする。

本考案に係る収納構造物は駐車場や車庫の敷地上に設置する収納装置であり、図１、図２、図３はその外観である。車両を約２０から３０ｃｍの高さに保持できる様に左右の車輪を支える土台部分、車両を運転しながら土台部分に上れる様にするスロープ部分、土台部分が前後と左右方向にずれない様に固定するストッパー部分から構成される。

土台部分は図２の２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄ及び図３の２ａ、２ｂ、２ｃ、２ｄ、２ｅ、２ｆ、２ｇ、２ｈである。スロープ部分は図１、図２、図３の１ａ、１ｂである。ストッパー部は図１の３ａ及び図３の３ａ、３ｂ、３ｃ、３ｄ、３ｅである。

土台部分に駐車する事により、土台部分の高さの分だけ車体下面と地上との隙間が広がるので、その隙間を収納空間として活用する事ができる。例として、その収納空間に冬季タイヤを置き俯瞰したのが図４であり、正面方向断面の図９における地面、駐車車両の下面、２ａ、２ｅで囲まれた空間である。

土台部分は複数個のブロック部品で構成されおり、ストッパー部分は長さ調整機能を具備している事を特徴とする構造物である。

土台部分のブロック部品は前方向に凸部、後ろ方向に凹部を有する。スロープ部分は後ろ方向に凹部を有する。土台部分のブロック同士とスロープ部分との結合を側面から示したのが図５、俯瞰したのが図６である。図５、図６において２ａを中心に前後から２ｂと１ａが嵌合する状況を示している。外観から隠れてしまう嵌合箇所まで点線で示したのが、図１０と図１１である。

ストッパー部分の長さ調節の仕組みを正面から示したのが図７、俯瞰した面から示したのが図８である。当ストッパー部分は、組合せて重なり合うアームを持つ左右２つの部品からなる。図７で示す様に、左側ストッパー部品３ａ１のアーム上に２箇所の凸部が配置してある。一方、右側ストッパー部品３ａ２のアーム上には、上記凸部の間隔に合わせて凹部が４箇所以上ある。図７、８で示す通り任意の車幅になる様に左右アームの重複する長さを調節し、それに合致する様に凹部に凸部を嵌合する。長さ調節の結果、駐車場に設置した当構造物を正面方向からの断面図で示したのは図９である。

当構造物の土台部分には、車体の長さに足りる様に土台部分のブロック部品を配置する。車幅はストッパー部分のアームの重なる長さを調節する。この様に車長と車幅を柔軟に調節できるので、任意の車体サイズに見合う収納空間を作る事ができる。

通常、駐車場や車庫にはコンクリートや砂利が敷かれている。その敷地上に任意の車体サイズに適合する様、当構造物の構成部品を配置し組付ければ設置は完了する。まず車幅に調節したストッパー部分をブロック部品とスロープ部分に見合う数だけ設置し、次に各ブロック部品を後ろ方向から組付けて、最後にスロープ部分を組付ける。

工事や特殊工具や特別な技能を必要とせず一般人で作業で出来るので、自前作業なら工事費は不要で工期も２，３時間程度である。撤去作業も同様に容易である。

既存の敷地、駐車空間の面積を減らさずに収納空間を作る事ができる。

新規または建築済の車庫や駐車場に対して追加工事や改造工事が不要であり、短時間で容易に設置が可能である。同様に撤去も容易に可能である。

土台部分を複数ブロックで結合する構造及びストッパー部分のアーム長の調節機構から、一般人でも任意の車両に適した収納空間を短時間で容易に設置できる。

当構造物の設置後に車両買い替えをする場合でも、当構造物は新車の車体サイズに合わせて大きさを容易に変更する事ができる。

車両を入出庫する際に当構造物の土台部分を上り下りするだけなので、車体を昇降する機構や動力が不要であり、電力などのエネルギーも消費しない。

土台部分は長さ約５０から１００ｃｍのブロック部品化し、複数ブロックを結合できる構造を持たせる。長い車体に適応させる場合は、土台部分とストッパー部分を追加する。具体的には図３の２ｈと２ｄの左側に土台部分ブロックを追加し、それら土台部分の間にストッパー部分を追加する。

ストッパー部分は全長１５０から２５０ｃｍに調整出来る様に、アーム上に凸部と凹部を配列する。軽自動車は車両規格が一定なので、軽自動車用収納構造セットは、アーム長さ調節機構を省略した左右一体化の部品でストッパー部分を構成する。

当土台部分の各ブロック内側の側壁に複数の穴を設ける事により、その穴へ鎖やワイヤーを通せば収納空間に置いた物品を固定でき、錠前にて施錠も可能である。

部品単体で荷重１−２トンを支える強度をもつ内部構造と、合成樹脂などの材質を用いれば、各部分はリサイクル原料材を適用できエコロジーである。

図１、図２、図３は当考案の外観を正面図、側面図、平面図で示す。図４は外観の平面図に収納空間を強調して示す。図５と図６は土台部分のブロック結合の様子を側面図、平面図で示す。図７と図８はストッパー部分の長さ調節の様子を正面図、平面図で示す。外観から隠れる構成箇所を説明するため、当構造物の断面を図９、図１０、図１１で正面図、側面図、平面図として示す。
外観の正面図 外観の側面図 外観の平面図 収納空間を強調した外観の平面図 土台部分のブロック結合に関する側面図 土台部分のブロック結合に関する平面図 ストッパー部分の長さ調節に関する正面図 ストッパー部分の長さ調節に関する平面図 正面からの断面図 側面からの断面図 垂直面からの断面図

Claims (2)

1. 車庫の地上に設置する収納装置であって、車両を約２０から３０ｃｍの高さに保持できる様に左右の車輪を支える土台部分、車両を運転しながら土台部分に上れる様にするスロープ部分、土台部分が前後と左右方向にずれない様に固定するストッパー部分から構成される構造物。
2. 上記の構造物の土台部分は複数個のブロック部品で構成されおり、ストッパー部分は長さ調整機能を具備している事を特徴とする構造物。

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