JP3119514B2 - 超電導導体 - Google Patents

超電導導体

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    • Y02E40/60Superconducting electric elements or equipment; Power systems integrating superconducting elements or equipment

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  • Containers, Films, And Cooling For Superconductive Devices (AREA)
  • Superconductors And Manufacturing Methods Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は交流用超電導コイルに適
した超電導導体に関する。
【0002】
【従来の技術】交流用超電導線としては、直径1μm以
下の超電導フィラメントを数万本有する極細多芯超電導
線が多く用いられており、交流通電時の損失を低減する
ため各フィラメント上には電気抵抗の比較的高いCuN
iの層を設けている。また、素線間に結合電流が流れる
のを防止するために、各素線の表面にもCuNiの層を
設けている。そして、上記フィラメントは非常に短い距
離で撚り合わせる必要があることなどから、素線の直径
は細くなっており、1本の素線の電流容量は数十アンペ
ア程度である。そのため、細い超電導素線を複数本撚り
合わせることによって、大容量の交流用超電導導体とし
ている。
【0003】従来の大容量交流用超電導導体としては、
例えば図4に示すようなものがある。同図において、交
流用超電導導体は、超電導素線1をCu/CuNi中心
線2の周囲に6本撚り合わせて一次撚線3とし、この一
次撚線3を絶縁処理の施されたステンレス鋼線4の周囲
に6本撚り合わせて二次撚線5を構成し、その二次撚線
5を絶縁処理の施されたステンレス鋼線6aを7本撚り
合わせた中心線の周囲に配置し、且つ二次撚線5をスペ
ーサ用の絶縁処理の施されたステンレス鋼線6bと交互
にそれぞれ6本撚り合わせて三次撚線7としている。
【0004】上記のように、大容量の交流用超電導導体
はステンレス鋼線などの補強用の線を超電導線の内部に
配置してある。このような超電導線を用いて製作した交
流用の超電導コイルは、従来銅板などで構成された電流
リードにより常温空間にある電源から電流を供給してい
る。つまり、図5および図6に示すように超電導線10
と電流リード12を容器13内の極低温雰囲気中、ある
いは液体ヘリウム14などの冷媒の中で接続することに
なる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図4に
示す従来例では多数の超電導素線1およびスペーサ用の
ステンレス鋼線6bを撚り合わせてあるため、特にコイ
ルの巻線時において超電導素線1の撚り合わせが戻って
しまうことがある。このように、撚り合わせが戻ってし
まった超電導導体を用いてコイルを巻線した場合、素線
の有する能力に比べて著しく低い通電電流において超電
導コイル特有の現象であるクエンチを生ずることが多い
問題点がある。
【0006】また、図5および図6において超電導線1
0は極低温において抵抗が零となり、そのため撚線タイ
プの超電導線10に外部電源から電流を供給すると、超
電導線10を構成する各超電導素線の持つインダクタン
ス、および接続部におけるインダクタンスや接続抵抗に
よって分流の仕方が決定される。従来の方法によって接
続した場合には、各素線の持つインダクタンスを同じに
しても、接続部の構成が各素線に対して対称になってい
ないため、各素線に対する接続部におけるインダクタン
スや接続抵抗が異なる。そのため、電流が各素線に均一
に分流せずにある素線のみに集中し、超電導線10の持
つ電流容量と比べて見かけ上、著しく低い電流容量しか
なくなってしまう可能性があるという問題点がある。
【0007】さらに、一般的に直流用の超電導線で行わ
れているように、安定化材を用いることによって通電時
における安定性を確保することは、交流用の超電導線で
は、交流通電時における損失低減の点から困難である。
そのため、一般的に交流用の超電導コイルにおいては線
材に比較的大きな張力をかけて巻線し、固定する手段が
採られている。この際、超電導線を良好に固定するため
には巻線の端部、すなわち、電流端子における補強用の
ステンレス鋼線の固定が重要になる。そのため、電流端
子において補強用の線を確実に固定する必要がある。し
かし、従来の電流端子では、各素線を対称に配置した上
で補強用の線を確実に固定することは困難であった。
【0008】本発明は上記した事情を考慮してなされた
もので、撚線構造の超電導線の撚り合せが戻るのを防止
してクエンチの発生を未然かつ有効的に防止し、超電導
素線の持つ能力を有効に発揮できる大容量且つ交流用の
超電導導体を提供することを目的とする。
【0009】また、本発明は電流が均一に超電導線の各
素線に分流し、且つ良好に超電導線を固定できる電流端
子を備えた超電導導体を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明に係る超電導導体では、超電導素線を補強用の線
の周りに複数本撚り合せて超電導線を構成し、上記超電
導線の補強用の線を端子の先端内部に収納し、上記超電
導線の各素線を端子先端部の外側に対称に配置し、上記
補強用の線を端子の外部に引出して固定した電流端子を
備えたものである。
【0011】
【作用】本発明の超電導導体においては、超電導線内の
補強用の線が電流端子の先端部の内部に収納されるた
め、超電導線の各素線が端子先端部の外側に対称に配置
できる。そして、補強用の線を電流端子の外部に引出し
て固定するので、確実に超電導線を固定できる。実際
に、コイルを巻線する際には、補強用の線を電流端子に
取付けた後に超電導線の各素線を電流端子の外側に接続
できる。そのため、張力が緩むなどの不具合を防止でき
る。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】図1は本発明に係る超電導導体の一実施例
を示す。なお、従来の構成と同一または対応する部分に
は図4と同一の符号を用いて説明する。
【0014】図1において、Cu、CuNiからなる中
心線2の周囲にNbTi、Cu、CuNiからなる超電
導素線1を6本撚り合わせて一次撚線3を構成し、この
一次撚線3を絶縁処理を施したステンレス鋼線4の周囲
に6本撚り合わせて二次撚線5を構成する。その二次撚
線5を押出し加工により成形された高強度アルミニウム
材からなる導体芯8の長手方向に延びる溝8aに収納し
て三次撚線9を構成する。この導体芯8の溝8aは押出
し成形時に予め長手方向に沿って螺旋状に成形されてい
る。導体芯8には中央部に空間部8bが形成され、冷却
特性を高めている。また、二次撚線5の間に設けられる
スペーサが導体芯8とともに一体に加工されているの
で、導体の撚り合わせが戻ってしまうことがない。
【0015】このように本実施例によれば、巻線時の取
扱いが容易な大容量の交流用超電導導体を提供すること
ができる。超電導導体は、図1に示されたように、導体
芯8の溝8aに撚線構造の三次撚線9を収納させたもの
であるので、導体芯8と超電導線である三次撚線9との
間に冷却のための冷媒が入り込むことができ、冷却特性
が優れたものとなる。
【0016】また、この超電導導体においては、スペー
サが導体芯8とともに一体に加工されているので、スペ
ーサ用の線を設けて超電導線と撚り合わせる必要がなく
なり、撚線構造の超電導線を導体芯の長手方向に延びる
溝に収納させることにより、巻線時において超電導線の
撚り合わせが戻ってしまうことがなくなる。そのため、
通電時に導体の動きによる擾乱によってクエンチしにく
くなり、素線の持つ能力を十分発揮させることができ、
大容量かつ交換用の超電導導体を提供できる。
【0017】図2および図3は本発明に係る電流端子を
備えた超電導導体の一実施例を示す。同図において、超
電導線10の補強用のステンレス鋼線15はCuからな
る二つ割りした押え用接続板16と接続端子棒17との
中央部に収納した後、接続用端子棒17と押え用接続板
16との合せ面の上端部から、すなわち、接続端子の途
中から、外部に引出し、その後、接続端子棒17に螺旋
状に巻き付けている。すなわち、図2(A)において、
超電導線10の補強用ステンレス鋼線15は2つ割りタ
イプの接続端子の先端部から内部に案内された後、途中
から外部に引き出されて固定される。そして、超電導線
10の各超電導素線18は押え用接続板16と接続端子
棒17の外側に形成されるガイド溝19に位置決めさ
れ、かつ対称となるようハンダ付けにて固定接続する。
【0018】したがって、補強用のステンレス鋼線15
は押え用接続板16および接続端子棒17によって押え
られるとともに、ステンレス鋼線15の端部は接続端子
の途中から引き出されて接続端子棒17に螺旋状に巻き
付けられているので、超電導線10に加わっている張力
が緩むのを防止することができる。また、超電導線10
の各素線18は押え用接続板16と接続端子棒17の外
側に対称的に配置されるので、各素線18間のインダク
タンスや接続抵抗は等しくなる。
【0019】このように本実施例によれば、電流端子と
しての接続端子が二つに分割されるため、巻線時におけ
る超電導線10のコイル端部を容易に固定することがで
きる。また、超電導線10は、電流端子を備えることに
より、複数の超電導素線を補強用のステンレス鋼線15
の周りに大きな張力をかけて巻線し、撚線構造とするこ
とができるので、超電導線10の撚り合せが戻るのを効
率よく防止することができ、クエンチの発生を有効的に
防止できる。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る超電
導導体によれば、電流端子を備えることにより、超電導
素線の撚り合せが戻るのを有効的かつ確実に防止でき、
巻線時の取扱いが容易で、素線の持つ能力を有効に発揮
できる大容量の超電導導体を提供することができる。
【0021】また、本発明に係る超電導導体は電流端子
を備えているので、この電流端子により、電流が均一に
超電導線の各素線に分流し、且つ良好に超電導線を固定
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る超電導導体の一実施例を示す断面
図。
【図2】(A)および(B)は本発明に係る電流端子を
備えた超電導導体の一実施例を示す正面図および側面
図。
【図3】図2(A)のA−A´線による断面図。
【図4】従来の超電導導体を示す断面図。
【図5】従来の交流用超電導装置における電流端子を示
す断面図。
【図6】図5のB部を拡大して示す斜視図。
【符号の説明】
1 超電導素線 2 中心線 3 一次撚線 4 ステンレス鋼線 5 二次撚線 8 導体芯 8a 溝 8b 空間部 9 三次撚線 10 超電導線 15 ステンレス鋼線 16 押え用接続板 17 接続端子棒 18 超電導素線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 12/00 - 13/00 H01F 5/08 H01L 39/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 超電導素線を補強用の線の周りに複数本
    撚り合せて超電導線を構成し、上記超電導線の補強用の
    線を端子の先端内部に収納し、上記超電導線の各素線を
    端子先端部の外側に対称に配置し、上記補強用の線を端
    子の外部に引出して固定した電流端子を備えたことを特
    徴とする超電導導体。
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