JP3119343B2 - 杭打機の油圧回路 - Google Patents

杭打機の油圧回路

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JP3119343B2
JP3119343B2 JP07094406A JP9440695A JP3119343B2 JP 3119343 B2 JP3119343 B2 JP 3119343B2 JP 07094406 A JP07094406 A JP 07094406A JP 9440695 A JP9440695 A JP 9440695A JP 3119343 B2 JP3119343 B2 JP 3119343B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、下端部に螺旋状の羽根
を設けて地中貫入機能を持たせた鋼管杭を施工する杭打
機における油圧回路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般住宅を建築する場合に使用される基
礎杭として、例えば特公昭2−62648号公報に開示
され、かつ図2(A)、(B)の側面図に示すように、
下端部に螺旋状に例えば1巻き程度に羽根2を設けた鋼
管杭1が用いられている。この鋼管杭の施工の際は、回
転駆動装置3の結合装置3aに鋼管杭を結合し、杭打機
のリーダ(図示せず)に沿って回転駆動装置3により鋼
管杭1を回転させながら降下させ、単位杭(6〜7m)
が埋設されたら次の杭を溶接等により継ぎ足して再度回
転させるという作業を、杭1の下端が予め試掘により確
認されている硬質地盤に達するまで行う。螺旋状の羽根
2は、杭1の直径の約2倍前後の外径を有するものであ
り、該羽根2は杭1に地中への貫入機能を持たせる他、
杭1の支持力を高める役目を果たす。
【0003】前記回転駆動装置3の昇降装置のうち、チ
ェーン式のものは、図3に示すように、杭打機本体4に
取付けたリーダ5の上下端に配置したスプロケット7、
8にチェーン9を掛け回し、該チェーン9の両端を回転
駆動装置3を結合し、リーダ5の下端側スプロケット8
を油圧モータ10によって回転させることにより、回転
駆動装置3をリーダ5に設けたガイド部材6に沿って昇
降させるように構成されていた。
【0004】また、ウインチを使用するものは、回転駆
動装置3を巻き上げるためのウインチと、最終硬質地盤
に至る前の途中の杭2の貫入を可能にするための押込力
を付与するためのウインチを杭打機本体4に搭載してい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記鋼管杭1は、杭1
の周囲の地盤を圧密しながら杭1の地中への貫入を行う
ものであり、排土を生じることがないから、排土を処理
する必要がないという利点がある。この杭1を施工する
場合、杭1の支持力を高めるためには、杭の周囲の壁面
を乱すことなく杭を貫入することが必要である。このた
めには、杭1が1回転したときの杭の降下量を、羽根2
の上下ピッチになるべく近づけることが望ましい。この
ため、前記チェーン式の昇降装置においては、杭に貼付
したラベルを目視して杭の降下速度に注意しながらスプ
ロケット回転用の油圧モータの駆動速度を調整すること
等により、回転駆動装置3の降下速度を調整していた。
このため、回転駆動装置3の降下速度を調整する操作に
労力を要し、しかも高度の熟練を要するという問題点が
あった。
【0006】一方、ウインチを用いて回転駆動装置3を
昇降させる杭打機においては、回転駆動装置を支持する
ワイヤロープをかけない状態で杭の貫入作業を行うこと
は可能であるものの、硬質地盤に杭の下端が遭遇した時
の貫入力を付与するための別のウインチも必要となり、
装置構成が複雑化するという問題点があった。
【0007】本発明は、上記した問題点に鑑み、下端の
一部に螺旋状の羽根を有する鋼管杭の施工において、熟
練、労苦を要することなく、杭の周囲の壁面を乱すこと
なく杭の貫入が行える構成の杭打機を、簡単な構成で実
現できる油圧回路を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は、下端部に螺旋状の羽根を有する鋼管杭を
回転させる回転駆動装置を、杭打機本体により支持した
リーダのガイド部材に沿って昇降自在に装着し、前記回
転駆動装置昇降用チェーンを前記リーダに沿って設け、
該リーダまたは回転駆動装置に搭載した油圧モータによ
り回転されるスプロケットを前記チェーンに咬合させ、
前記油圧モータの作動により前記回転駆動装置を昇降さ
せる構成を有する杭打機において、前記油圧モータの作
動油の出入り口にそれぞれ接続された管路間を連通、遮
断する短絡弁を設けたことを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明においては、前記短絡弁を連通位置に切
り換えることにより、スプロケット駆動用油圧モータの
出入り口が短絡された状態となり、この状態で回転駆動
装置により前記鋼管杭を回転させると、鋼管杭にその自
重および回転駆動装置の重量が加わった状態で、杭は自
由降下状態で螺旋状の羽根を地中に食い込ませながら貫
入する。このような杭の貫入作業を行えば、一般的な土
質においては、杭の周囲の壁面を乱すことなく、杭が埋
設される。
【0010】
【実施例】図1は本発明による杭打機の油圧回路の一実
施例を示す油圧回路図であり、図3に示した杭打機に適
用されるものである。図1の油圧回路において、10は
前記回転駆動装置3昇降用の油圧モータ、15は本体4
に搭載された油圧ポンプ、16はオペレータにより操作
されるコントロール弁、17はオペレータにより操作さ
れて油圧モータ10の速度を調整する速度調整弁、18
は油圧モータ10の作動油の出入り口につながる管路1
9または20が、回転駆動装置3を吊り下げた時にバキ
ューム化することを防止するブレーキ弁、21は油圧モ
ータ10の速度切換弁、22、23は管路19、20間
に挿入され、これらの管路の油圧が過大になることを防
止するオーバーロード弁である。
【0011】24は本発明により前記管路19、20間
に付加した短絡弁であり、運転室4aにいるオペレータ
のスイッチ操作によって図示のaの遮断位置からbの連
通位置に切り換えることにより、前記油圧モータ10の
作動油の出入り口間を短絡させるものである。
【0012】この杭打機の油圧回路において、一般的な
土質においては、短絡弁24をbの連通位置に切り換
え、回転駆動装置3の作動により鋼管杭1を回転させ、
鋼管杭1の自重や回転駆動装置3の自重を杭1にかけた
状態、すなわち油圧モータ10の駆動による押込力を杭
1に作用させない状態で杭1の貫入を行わせる。
【0013】すなわち、短絡弁24を連通位置とするこ
とにより、油圧モータ10はフリー回転が可能となり、
図2(C)に示すように、押込力Fは、杭重量(回転駆
動装置3の重量を含む)F1のみとなり、L1の固定レ
ベルの押込力で杭の貫入動作が行われる。このような杭
の重量を利用した貫入作業により、硬質でない一般的な
土質においては、杭1の自重が杭1に適当な貫入力を付
与して、杭1の周囲の壁面を乱すことなく、一定の速度
で杭1が降下、貫入する。試掘によって確認されている
目標とする硬質地盤に至る途中の段階における薄い地盤
に杭1が遭遇した場合(この硬質地盤に達したことは、
現在の杭の貫入深さと、杭が回転しているにもかかわら
ず降下しなくなることで確認できる)には、コントロー
ル弁16を回転駆動装置3を降下させる側に切り換え、
杭の自重F1にチェーン9による押込力F2を加えて、
L1からL2までの範囲で押込力Fを調整して杭1の貫
入を行う。軟弱な地盤の場合には、杭1の重量が大き過
ぎ、杭1の降下速度が速くなりすぎることを防止するた
めに、速度調整弁17により作動油の流量を少なく調整
して降下速度をおさえる。
【0014】本発明において、チェーン9を油圧モータ
10により動かして回転駆動装置3を昇降させるのでは
なく、油圧モータ10と該油圧モータ10により回転さ
れるスプロケットを回転駆動装置3に搭載し、リーダ5
の上下端間に張ったチェーンに該スプロケットを咬合さ
せ、油圧モータ10の作動によって回転駆動装置3を昇
降させるようにしてもよい。
【0015】
【発明の効果】本発明によれば、下端部の一部に螺旋状
の羽根を有する鋼管杭の施工において、回転駆動装置を
昇降させる油圧モータの作動油の出入り口を短絡させる
短絡弁を設けたので、該短絡弁を連通位置に切り換える
ことにより、油圧モータをフリー回転可能な状態として
杭の貫入を行うことができ、杭の自重を利用して杭の埋
設作業を行うことができるので、杭の周囲の壁面を乱す
ことなく杭の埋設が行え、オペレータの熟練や労苦を必
要としない。また、ウインチで回転駆動装置を支持する
場合のように2台のウインチを要する場合に比較し、簡
単な構成の杭打機を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による杭打機の油圧回路の一実施例を示
す回路図である。
【図2】(A)は本発明の対象となる鋼管杭の下部構造
を示す側面図、(B)は該鋼管杭を回転駆動装置に装着
した状態を示す側面図、(C)は本発明における作用説
明図である。
【図3】本発明で対象となる杭打機の側面図である。
【符号の説明】
1:鋼管杭、2:羽根、3:回転駆動装置、4:杭打機
本体、5:リーダ、6:ガイド部材、7、8:スプロケ
ット、9:チェーン、10:油圧モータ、16:コント
ロール弁、17:速度調整弁、19、20:油圧モータ
の出入り口に接続された管路、24:短絡弁

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下端部に螺旋状の羽根を有する鋼管杭を回
    転させる回転駆動装置を、杭打機本体により支持したリ
    ーダのガイド部材に沿って昇降自在に装着し、 前記回転駆動装置昇降用チェーンを前記リーダに沿って
    設け、該リーダまたは回転駆動装置に搭載した油圧モー
    タにより回転されるスプロケットを前記チェーンに咬合
    させ、前記油圧モータの作動により前記回転駆動装置を
    昇降させる構成を有する杭打機において、 前記油圧モータの作動油の出入り口にそれぞれ接続され
    た管路間を連通、遮断する短絡弁を設けたことを特徴と
    する杭打機の油圧回路。
JP07094406A 1995-03-28 1995-03-28 杭打機の油圧回路 Expired - Fee Related JP3119343B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102196841B1 (ko) * 2019-05-10 2020-12-31 주식회사 기도스포츠 의류

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