JP3119185U - 断熱容器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】不織布の表裏面にプラスチックフイルム層を熱融着で積層するとともに、一方の面に多数のエンボスを形成した不織布原反に生成する。この不織布原反の表裏いずれかの面に、内面又は外面に印刷を施したプラスチックフイルム層を積層して容器の積層ラベルを生成する。この積層ラベルを外側にして容器本体をインモールド射出成形して、積層ラベルの外表面に凹凸エンボスを有するとともに、積層ラベル内の積層間及び不織布層内に空隙を有し、且つ、印刷プラスチックフイルムの印刷がフイルムの接合(接着)積層により鮮明に保持された断熱容器を形成する。
【選択図】図1
Description
例えば、特開平7−291250公報には、容器外面に繊維シートや不織布を断熱材として貼り合わせたものや、容器の側板を、内部に空隙を有する二重壁構造にした断熱容器が開示されている。
また、市場では、不織布の片面又は両面にPET(ポリエチレンテレフタレート)等の熱収縮合成樹脂フイルムを接着した積層ラベルを容器外側面に密着させた断熱容器が一般に使用されており、上記合成樹脂フイルムに印刷を施したものもある。
また、不織布の接合面は平坦ではないため、前記のように、不織布にプラスチックフイルムを直接接着剤で接合する従来の積層ラベルは、不織布とプラスチックフイルムの接合強度が不充分で剥離し易いという問題があった。
また、印刷を施した無延伸プラスチックフイルムを不織布に熱融着で積層した成品は、印刷ピッチが正確でないため、ラベルと印刷デザインの位置精度を一定させて美麗なグラビア印刷の鮮明度を保持することが困難であった。
従って、これらの積層ラベルを使用することにより遮光性、酸素バリアー性を持ったインモールド容器が可能になり、これにより、断熱性、遮光性、バリアー性を備えた容器が得られる。
図1に示すように、本考案の断熱容器1は、後に詳述する積層ラベル2を外側にして容器本体3の溶融合成樹脂をインモールドで一体に射出成形してなり、この積層ラベル2の構造と容器本体3のインモールド射出成形により、容器1の外側に一体に熱融着された積層ラベル2の外表面が凹凸面に形成されているとともに、容器射出成形後の積層ラベル2の内部に後述する複数の局所的空隙を内蔵している。
また、この不織布4の表裏両面に熱融着で積層されるプラスチックフイルム層5、6は、好ましくは、20〜30μ程度の無延伸ポリプロピレンフイルムを使用する。
なお、不織布4の内側(容器側)に無延伸ポリプロピレンフイルム層を積層する理由は、不織布4を剥き出しにしておくと、内側容器樹脂のインモールド射出成形の際に容器の溶融樹脂が不織布4層内に入り込んで断熱性が阻害されるからであり、また、熱融着で積層する理由は、印刷フイルム層9との積層強度を向上させて剥離を防止するためである。
図2の実施例は、不織布原反7の凹凸プラスチックフイルム層5を外側にして、この面に印刷プラスチックフイルム層9を接着剤で積層しているが、これとは逆に、図3のように、不織布原反7のフラット側プラスチックフイルム層6を外側にして印刷プラスチックフイルム層9を接着剤層10で積層してもよい。
なお、図の実施例では、積層手段として接着剤を塗付する場合を例示したが、これに限定されるものではない。例えば、溶融合成樹脂の押し出し積層手段を用いてもよい。
他方、前記巻き取り機16に巻き取った不織布原反7を不織布原反繰出し機20から繰り出し、接着剤塗付加工をした前記印刷プラスチックフイルム層9を印刷層8すなわち接着剤層10を内側にして重ね、接着ローラ21、21間で圧接して接着積層(ドライラミネート)し、図2あるいは図3の積層構造を有する積層シート22に生成して巻き取り機23に巻き取る。
すなわち、図10に示すように、容器本体3は射出成形後の冷却により収縮して小さくなる。このとき容器本体3に熱融着している不織布原反7の熱融着プラスチックフイルム層6(図2の場合)は容器本体3に追随して収縮するが、その外側の不織布4の層は、不織布4の細い繊維が重なっているだけで断面に多くの空間があり、前記のプラスチックフイルム層6とは強固に結合していないので収縮しない。
従って、不織布4の層が緩衝壁となって不織布4から最外側の内面印刷プラスチックフイルム層9までの各層、すなわち、不織布4層、熱融着プラスチックフイルム層5、接着剤層10、印刷層8及び印刷プラスチックフイルム層9は容器本体3の収縮に追随しないため、以下の現象により断熱容器1の外側表面が図1のように凹凸エンボス面28になる。
また、実施例では印刷を施したフイルム層9を不織布原反7のフイルム層5又は6に接着剤を用いて積層した場合を例示したが、これに限らず、他の接合手段で積層してもよい。
2…積層ラベル
3…容器本体
4…不織布
5、6…無延伸ポリプロピレンフイルム層
7…積層状の不織布原反
8…印刷層
9…二軸延伸ポリプロピレンフイルム層
10…接着剤層
11、13…繰出しロール
12…不織布繰出し機
14…フラットロール
15…エンボス形成ロール
16…巻き取り機
17…繰出し機
18…接着剤塗工機
19…乾燥機
20…不織布原反繰出し機
21…接着ローラ
22…積層シート
23…巻き取り機
24…積層ラベル筒体
25…金型
26…キャビテイ
27…コア
28…凹凸エンボス面
29、30、31…空隙
Claims (3)
- 不織布の表裏両面にプラスチックフイルム層を熱融着で積層するとともに一方の面に多数のエンボスを形成した合成樹脂製不織布原反の表裏いずれかの面に、内側面又は外側面に印刷を施したプラスチックフイルム層を積層した一体積層ラベルを、印刷フイルムを外側にして熱可塑性プラスチック容器の外表面に該容器の射出成形と同時に熱融着し、これにより容器外側のラベル表面に不織布積層材のエンボスに起因する多数の中空凹凸面が形成されているとともに、積層ラベルの内部に複数の局部的空隙が形成されていることを特徴とする断熱容器
- 不織布の表裏両面にプラスチックフイルム層を積層してエンボスを形成した前記不織布原反のプラスチックフイルム層と印刷フイルム層の間に、さらに、酸化アルミニウム、SiOxなどの無機酸化物を蒸着したフイルムを積層したことを特徴とする請求項1記載の断熱容器
- 前記一体積層ラベルが、不織布原反がポリプロピレン繊維からなる不織布の表裏両面に無延伸ポリプロピレンフイルムを熱融着してなり、前記印刷を施したプラスチックフイルム層が二軸延伸ポリプロピレンフイルムを積層してなり、前記熱可塑性プラスチック容器の素材がポリプロピレンであることを特徴とする請求項1又は2記載の断熱容器
Priority Applications (1)
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JP2005010221U JP3119185U (ja) | 2005-12-02 | 2005-12-02 | 断熱容器 |
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JP2005010221U JP3119185U (ja) | 2005-12-02 | 2005-12-02 | 断熱容器 |
Publications (1)
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JP3119185U true JP3119185U (ja) | 2006-02-16 |
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ID=43469425
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005010221U Expired - Lifetime JP3119185U (ja) | 2005-12-02 | 2005-12-02 | 断熱容器 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP3119185U (ja) |
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2005
- 2005-12-02 JP JP2005010221U patent/JP3119185U/ja not_active Expired - Lifetime
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