JP3118569B1 - 閉軌道用壁面移動機構 - Google Patents

閉軌道用壁面移動機構

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JP3118569B1
JP3118569B1 JP11201645A JP20164599A JP3118569B1 JP 3118569 B1 JP3118569 B1 JP 3118569B1 JP 11201645 A JP11201645 A JP 11201645A JP 20164599 A JP20164599 A JP 20164599A JP 3118569 B1 JP3118569 B1 JP 3118569B1
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野 賢 橋
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    • B61CLOCOMOTIVES; MOTOR RAILCARS
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    • B61C13/04Locomotives or motor railcars characterised by their application to special systems or purposes for elevated railways with rigid rails
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  • Mechanical Engineering (AREA)
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  • Power-Operated Mechanisms For Wings (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 移動台を一定の姿勢を保持して閉軌道を構成
するレールに沿って循環的に駆動できるようにした閉軌
道用壁面移動機構を提供する。 【解決手段】 壁面Wに設置したガイドレール2に沿っ
て移動する移動台4に、ガイドレールに摺動自在の支持
部8A〜8Dを設け、移動台上の駆動装置に回転駆動さ
れる回転部材の周囲に、上記壁面に配設された駆動ガイ
ドのサイクロイド曲線状に湾曲したガイド面に係合して
駆動力を発生させる数個の係合子を等分配置し、クロー
ル型移動機構を構成する。上記ガイドレール2は、複数
の閉軌道を形成する相互に位相をずらせて接触交差しな
いように間隔を置いたレール3A〜3Dにより構成し、
移動台4にそれらのレールにそれぞれ係合する前記支持
部を設け、移動台の支持部のうちで外側のレールに係合
するものに内側のレールを迂回する形状をもたせると同
時に、その支腕を移動台に回動可能に取付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、壁面に設けた閉軌
道を形成するガイドレールに沿って循環的に移動する閉
軌道用壁面移動機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】建造物の壁面に沿って移動する壁面移動
機構は、本発明者が先に特開平10−279228号公
報や、特願平11−95074号等において提案してい
る。この既提案の壁面移動機構は、概略的には、壁面に
沿ってガイドレールを設置し、移動台を上記ガイドレー
ルに摺動自在に係合させて、その姿勢を維持しながら、
駆動装置により上記ガイドレールに沿って移動可能と
し、その駆動機構は、移動台上の回転軸の先端に設けた
回転部材の周囲に数個の係合子を設けて、それらの係合
子が壁面に並設された駆動ガイドのサイクロイド曲線状
のガイド面に係合して駆動力を発生することにより、移
動台が上記ガイドレールに沿って略一定速度で移動でき
るようにしたものである。以下においては、このタイプ
の壁面移動機構をクロール型移動機構と呼ぶことにす
る。
【0003】上記既提案のクロール型移動機構は、いず
れも、階段に沿う昇降や建造物の上層階と下層階との間
の垂直な昇降、即ち、両端に終点のあるガイドレールに
沿うことを前提とするものであり、そのため、ガイドレ
ールに沿って複数台の移動台を同時に運行させることは
困難で、その輸送力に限界を有するものである。この問
題を解決するためには、ガイドレールを閉軌道として、
移動台をその閉軌道に沿って循環的に移動させるのが有
効である。特に、このような閉軌道に沿って移動台をク
ロール型移動機構により循環移動可能にすると、その閉
軌道内において複数の移動台を独立に移動させることが
でき、そのため、輸送力の向上を図れるばかりでなく、
移動台がロープ等で連結されている場合に比して、非常
に至便に利用することが可能になる。
【0004】一方、移動台の姿勢を一定に保持して移動
させるためには、ガイドレールとして少なくとも2本の
レールを設けてそれらに移動台上の離間した2か所を支
持させる必要があり、さらに安定的に移動台を支持する
には、3本以上のレールによって移動台上の離間した3
か所以上を支持させることが望まれるが、ガイドレール
としてこのような複数本のレールを用いると、ガイドレ
ールに閉軌道を形成させて移動台を循環的に移動させよ
うとする場合に、複数のレールが交差する部分が各所に
生じることになり、クロール型移動機構もレールと交差
する部分が生じることになるため、上述した複数のレー
ルに移動台の複数か所を支持させ、しかも、クロール型
移動機構により移動台を駆動することが、各部において
干渉を生じる可能性があるために機構的に困難になる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような問題を解決
し、上記クロール型移動機構により閉軌道に沿って移動
台を駆動可能にすべく、本発明者は、種々の考察、研究
を進めてきたが、その結果、ガイドレールを移動台の両
側に位置する各2本のレールによって形成すると共に、
移動台の四周にそれらのレールにそれぞれ係合する支持
部を設けた場合に、その支持部の移動台への取付け構造
について配慮することにより、また、一般的に、ガイド
レールを多数のレールによって形成すると共に、移動台
にそれらのレールにそれぞれ係合する支持部を設けて移
動台を安定化させた場合には、上記レールの一部を切除
することにより、上記支持部とレールとが相互に干渉せ
ず、さらに、上記支持部がクロール型移動機構の駆動ガ
イド等と干渉することもなく、閉軌道に沿う円滑な循環
的移動を実現できることを確かめた。
【0006】本発明は、かかる知見に基づくものであ
り、その技術的課題は、上記クロール型移動機構におけ
る移動台を一定の姿勢を保持して閉軌道に沿って循環的
に駆動できるようにした閉軌道用壁面移動機構を提供す
ることにある。本発明のさらに具体的な技術的課題は、
閉軌道に沿って複数の移動台を独立して走行可能にし、
ガイドレールに沿う大量輸送を可能にした閉軌道用壁面
移動機構を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、建造物の壁面に設置したガイドレールに
沿って移動する移動台に、ガイドレールに摺動自在に係
合する支持部を設け、その移動台上に、駆動装置に連結
して回転駆動される回転部材を設けて、その回転部材の
周囲に上記壁面に配設された駆動ガイドのガイド面に係
合して駆動力を発生させる数個の係合子を等分配置し、
上記壁面に配設する駆動ガイドのガイド面を、上記回転
部材の係合子が係合して回転するときに、回転部材の回
転中心に対して壁面上の移動方向に略一定速度を与える
実質的にサイクロイド曲線状に湾曲した面に形成したと
ころのクロール型移動機構において、上記建造物の壁面
に沿うガイドレールを、複数の閉軌道を形成するレール
により構成して、移動台上の離間位置にそれらのレール
にそれぞれ係合する前記支持部を設け、上記複数のレー
ルは、それに支持部を係合させた移動台が略一定の姿勢
を保持して移動できるように相互に位相をずらせると同
時に、相互に接触交差しないように間隔を置いて配設
し、上記駆動ガイドのガイド面を上記レールよりも移動
台側に突出させて設けたことを特徴とするものである。
【0008】上記閉軌道用壁面移動機構においては、駆
動ガイドを、ガイドレールに沿って回転部材が移動する
ときのその回転部材上の係合子の運動範囲内において、
その回転中心の移動軌跡の片側に偏寄させて並設し、そ
のガイド面の長さは、少なくとも1つの係合子が常に駆
動ガイドのガイド面に係合すると共に、各係合子が駆動
ガイドのガイド面上から外れて次の駆動ガイドのガイド
面上に係合するまでの間の復帰行程において、各係合子
と干渉しない範囲のものとするのが、簡単で安定的な駆
動のために有効である。
【0009】更に、上記閉軌道用壁面移動機構において
は、ガイドレールを3本以上のレールによって形成する
と共に、移動台にそれらのレールにそれぞれ係合する支
持部を設け、上記レールのうちで移動台の移動に際して
支持部の支腕と接触する部分を切除したものとし、ある
いは、ガイドレールを移動台の両側の各2本のレールに
よって形成すると共に、移動台にそれらのレールにそれ
ぞれ係合する支持部を設け、それらの支持部のうちで外
側のレールに係合する支持部の支腕に、内側のレールを
迂回する形状をもたせると同時に、その支腕を内側のレ
ールとの接触を避けるために移動台に回動可能に取付け
るのが、上記支持部とレールとの相互の干渉を避けるた
めに有効である。
【0010】上記構成を有する閉軌道用壁面移動機構に
おいては、上記クロール型移動機構における移動台を一
定の姿勢を保持して閉軌道に沿って循環的に駆動するこ
とができ、しかも、閉軌道に沿って複数の移動台を独立
して走行可能にし、ガイドレールに沿う大量輸送を可能
にすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1及び図2は、本発明において
用いるクロール型移動機構の構成例を示している。この
移動機構は、図1からわかるように、建造物の壁面Wに
複数の平行するレール3,3によって構成されるガイド
レール2を設置し、そのガイドレール2に沿って移動す
る移動台4を、その移動台4上に設けた駆動装置6によ
り駆動するものである。ここでは、ガイドレール2とし
て2本のレール3,3を上下及び前後に位置をずらせて
設けた場合を示しているが、このガイドレール2につい
てはさらに詳細に後述する。
【0012】上記移動台4は、ガイドレール2を構成す
るそれぞれのレール3,3に摺動自在に係合して該移動
台4の姿勢を一定に維持する支持部8を備え、この支持
部8を、必要に応じて支腕9を介して移動台4にそれぞ
れ取付けている。これらの支持部8は、単にレール3,
3を把持した状態で摺動し、移動台4をレール3,3に
沿って移動させるためのものであり、例えば、レールを
挟んで摺動する一対の挟持部片や、レール3を挟んで回
転する複数のローラ8a(図3)等によって構成できる
が、湾曲するレール3,3の向きに応じてその支持部8
を回転させる必要があるため、移動台4または支腕9に
対して回転可能に取付けている。
【0013】また、上記移動台4上には、駆動装置6に
連結して回転駆動を制御される回転軸10を設け、その
回転軸10の先端には、上記壁面Wに対面して回転駆動
される複数のアームをもった回転部材12を設け、この
回転部材12の周囲、すなわち回転部材12におけるア
ームの先端部には、上記壁面W上に配設された多数の駆
動ガイド14のガイド面15に順次係合して駆動力を発
生させる複数の係合子16が、円周方向に等分配置され
ている。この回転部材12は回転円盤状や任意車輪状と
することができ、その回転面は駆動ガイド14を設けた
壁面Wに対して平行なものである。また、回転部材12
の周囲の係合子16は回転自在のローラ等によって構成
するのが望ましい。
【0014】上記壁面Wに配設する駆動ガイド14は、
ガイドレール2に沿って移動台4が移動するとき、すな
わち回転部材12の移動に際し、その回転部材12上の
係合子16の運動範囲内(図1中の直線L1,L2間)
において、上記回転軸10の回転中心Oの移動軌跡Lの
片側(図では下側)に偏寄させて一定間隔で並設し、そ
れらの表面によって形成されるガイド面15は、上記回
転部材12の係合子16がそれらのガイド面15に係合
して定速回転するときに、その回転部材12の回転中心
に対して壁面W上における移動方向に略一定速度を与え
るところの、実質的にサイクロイド曲線状に湾曲傾斜し
た面をなしている。
【0015】それらの駆動ガイド14の長さは、少なく
とも1つの係合子16が常に駆動ガイド14のガイド面
15に係合すると共に、各係合子16が駆動ガイドのガ
イド面15上から外れて次の駆動ガイドのガイド面15
上に係合するまでの間の復帰行程において、各係合子1
6と干渉しない範囲の長さに形成している。したがっ
て、上記各駆動ガイド14におけるガイド面15は、上
記サイクロイド曲線状の面を一定間隔で略平行に配置し
たものとなり、後述するように、ガイドレール2によっ
て与えられる移動台4の移動方向が湾曲するときには、
駆動ガイド14をその移動台4の移動方向に向けて湾曲
配置することになる。また、上記駆動ガイド14は、そ
のガイド面15を上記レール3よりも移動台4側に突出
させて設け、これにより、回転部材12やそれに設けた
係合子16がレール3と干渉するのを防止している。
【0016】上記構成を有するクロール型移動機構にお
いては、駆動装置6により回転部材12が時計方向に回
転すると、図1からわかるように、回転部材12上の一
つの係合子16が駆動ガイド14上のガイド面15上に
係合して、その係合子16がガイド面15上を移動しな
がら、回転部材12を進行方向(右方向)に移動させる
が、その係合子16がガイド面15上から外れて復帰行
程に入る前に、次の係合子16が進行方向の一つ隣り
(右側)の駆動ガイド14のガイド面15上に係合し
て、そのガイド面15上を移動し、その際に、それぞれ
のガイド面15がサイクロイド曲線状に湾曲していれ
ば、結果的に、回転軸10を常に建造物の壁面W上にお
ける移動方向に略一定速度で移動させることが可能にな
る。このような回転部材12の回転に際し、上記各係合
子は駆動ガイド14のガイド面15に沿って移動する以
外、他の駆動ガイド14と干渉することはない。
【0017】上記駆動装置6により駆動される回転部材
12は、単一の移動台4に一つだけとは限らず、場合に
よって駆動ガイド14とレール3との干渉を避けるため
に駆動ガイド14を部分的に切除する必要があることな
ども考慮し、同じ駆動ガイド14のガイド面15と係合
する複数の回転部材12を設けることもできる。なお、
これらの駆動ガイド14の形状は、上述したように、上
記移動軌跡Lに沿って回転移動する円(回転部材12)
の円周上の動点(係合子16)の移動軌跡であるサイク
ロイド曲線に沿う形状とするのが、回転部材12の等速
移動のために望ましいが、製造の簡易化や低コスト化の
ために、それに近似した形状にすることができる。
【0018】次に、図4ないし図6を参照し、建造物の
壁面Wに設置する閉軌道用壁面移動機構のガイドレール
2について詳述する。上記ガイドレール2は、移動台4
の姿勢を一定に保持するために、少なくとも2本のレー
ルを設け、それらに移動台4上の離間した2か所を支持
させる必要があり、さらに安定的に移動台4を支持する
には、3本以上のレールによって移動台4上の離間した
3か所以上を支持させることが望まれる。
【0019】また、この閉軌道用壁面移動機構は、ガイ
ドレール2に閉軌道を形成させて、移動台4を循環的に
移動させようとするものであり、そのため、建造物の壁
面Wに沿うガイドレール2を、複数の閉軌道を形成する
レールにより構成して、移動台4上の離間位置にそれら
のレールにそれぞれ係合する前記支持部8を設けること
になる。そこで、図4ないし図6に示す実施例では、ガ
イドレール2を移動台4の両側の各2本のレール3A,
3B及び3C,3Dによって形成すると共に、移動台4
の一側面の上部左右にレール3A,3Bに係合する支持
部8A,8Bを、移動台4の他側面の下部左右にレール
3C,3Dに係合する支持部8C,8Dを設けている。
なお、図4中、Lは移動台4の中心の移動軌跡を示して
いる。
【0020】しかも、上記レール3A,3B及び3C,
3Dは、いずれも全体形状がほぼ同形で、移動台4が略
一定の姿勢を保持して移動できるように相互に位相をず
らせると同時に、それらに沿って支持部8が円滑に移動
できるように、相互に接触交差しないように、壁面に対
して直交する方向に間隔を置いて配設している。そし
て、上記各レール3A〜3Dに係合する支持部8A〜8
Dのうちで、外側のレール3A,3Dに係合する支持部
8A,8Dは、その支腕9A,9Dに内側のレール3
B,3Cとの干渉を避ける形状をもたせる必要があり、
図面では、簡略化のために模式的に内側のレール3B,
3Cを迂回するようにした形状を示しているが、現実的
には、支腕9A,9Dがレール3A,3B上のいずれの
位置においてもレール3C,3Dとの干渉を避け得る形
状にする必要がある。
【0021】同時に、上記外側のレール3A,3Dに係
合する支持部8A,8Dの支腕9A,9Dは、迂回部分
の向きを変えて内側のレール3B,3Cとの接触を避け
るために、移動台4に回動可能に取付け、移動台4の位
置に応じてその回動位置を制御することが必要である。
図6では、この支腕9A,9Dによって移動台4に回動
可能に支持された支持部8A,8Dを、二重丸によって
示している。また、前述したように、上記支持部8A〜
8Dは、湾曲するレールの向きに応じて回転させる必要
があるため、移動台4に直接、または支腕9A,9Dに
対して回転可能に取付け、さらに、上記駆動ガイド14
のガイド面15は上記レール3A〜3Dよりも移動台4
側に突出させて設けることが必要である。
【0022】上記図4ないし図6によって説明した構成
を有する閉軌道用壁面移動機構においては、移動台4の
姿勢を一定に維持するために、ガイドレール2として相
互に位相をずらせたレール3A〜3Dを用い、正面視で
複数のレールが交差する部分が各所に生じることになる
が、移動台4にそれらのレール3A〜3Dにそれぞれ係
合する支持部8A〜8Dを設け、それらの支持部のうち
で外側のレール3A,3Dに係合する支持部8A,8D
の支腕9A,9Dに、内側のレール3B,3Cを迂回す
る形状をもたせると同時に、その支腕9A,9Dを内側
のレール3B,3Cとの接触を避けるために移動台4に
回動可能に取付けているので、移動台4が略一定の姿勢
を保持してガイドレールに沿って循環的に移動し、支持
部8A,8Dやその支腕9A,9Dがレールやクロール
型移動機構の駆動ガイド14と干渉することはない。
【0023】なお、クロール型移動機構の駆動ガイド1
4がいずれかのレールと交差する部分において、何らか
の干渉を生じることがあっても、駆動に支障を来さない
範囲内で駆動ガイド14の一部を切除することにより、
その干渉の問題を解決することができる。また、図示の
実施例では、上記ガイドレールを構成するレールを移動
台の両側に各2本ずつを設けているが、これらの各2本
は適宜の支持部材によって移動台の一方側に位置する建
造物の壁面に固定することも、移動台の両側にある壁面
にそれぞれの各2本を固定することもでき、その場合に
クロール型移動機構も移動台4の両側に設けることがで
きる。
【0024】図7及び図8は、建造物の壁面Wに設置す
る閉軌道用壁面移動機構におけるガイドレール2の他の
構成例を示すもので、この閉軌道用壁面移動機構では、
図4に示しているレール3Aとレール3Bの側面視の位
置関係が逆になっている。そのため、そのレールの遅々
関係の差異に基づいて支持部8A,8Bの支持構造等に
差異が生じるが、その他の構成及び作用は前記図5及び
図6によって説明した実施例と変わるところがないた
め、それらと同じ符号を付してその説明を省略する。ま
た、図4におけるレール3C,3Dの位置関係を逆にし
たり、ガイドレール2によって構成される閉軌道の形状
を図示したような4角形状に限らず、任意形状に形成す
ることができ、さらに、ガイドレール2の平面形状をク
ロール型移動機構の動作に支障が生じない範囲内におい
て適宜湾曲させることもできる。
【0025】上記図4ないし図8に示した実施例は、き
わめて標準的な形態として、ガイドレール2を移動台4
の両側の各2本のレール3A,3B及びレール3C,3
Dによって形成し、移動台4上の離間位置にそれらのレ
ールにそれぞれ係合する支持部8A〜8Dを設けた場合
を示したが、一般的には、ガイドレール2を構成するレ
ールは少なくとも2本以上とすることができ、移動台4
の姿勢を安定化させるためには3本以上とするのが望ま
しいが、このレールの数が増加した場合には、それらの
レールが支持部やクロール型移動機構の駆動ガイド等の
一部と干渉し、あるいはその干渉を避けることが困難に
なる可能性が大きくなる。こようなの場合も、基本的に
は図4ないし図8の実施例の場合と同様に、少なくとも
レールと支持部の支腕との干渉を防止できるものではあ
るが、移動台4の円滑な移動を妨げない範囲内におい
て、レールの支持部の支腕と接触する部分等を切除する
ことができる。
【0026】
【発明の効果】以上に詳述したように、本発明によれ
ば、既提案のクロール型移動機構における移動台を一定
の姿勢を保持して閉軌道に沿って循環的に駆動できるよ
うにした閉軌道用壁面移動機構を得ることができ、しか
も、閉軌道に沿って複数の移動台を独立して走行可能に
し、ガイドレールに沿う大量輸送を可能にした閉軌道用
壁面移動機構を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明において用いるクロール型移動機構の構
成を模式的に示す要部正面図である。
【図2】同要部平断面図である。
【図3】支持部の一構造例を示す正面図である。
【図4】本発明の閉軌道用壁面移動機構において壁面に
沿って設置するガイドレールについての模式的正面図で
ある。
【図5】図4のガイドレールに移動台が支持される態様
の一例を示す模式的側面図である。
【図6】図5のガイドレールに支持される移動台の支持
部についての説明図である。
【図7】図4のガイドレールに移動台が支持される態様
の他の一例を示す模式的側面図である。
【図8】図7のガイドレールに支持される移動台の支持
部についての説明図である。
【符号の説明】
2 ガイドレール 3,3A〜3D レール 4 移動台 6 駆動装置 8,8A〜8D 支持部 9,9A,9D 支腕 10 回転軸 12 回転部材 14 駆動ガイド 15 ガイド面 16 係合子
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66B 9/00 - 9/193 B61B 13/00 - 13/12

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】建造物の壁面に設置したガイドレールに沿
    って移動する移動台に、ガイドレールに摺動自在に係合
    する支持部を設け、その移動台上に、駆動装置に連結し
    て回転駆動される回転部材を設けて、その回転部材の周
    囲に上記壁面に配設された駆動ガイドのガイド面に係合
    して駆動力を発生させる数個の係合子を等分配置し、上
    記壁面に配設する駆動ガイドのガイド面を、上記回転部
    材の係合子が係合して回転するときに、回転部材の回転
    中心に対して壁面上の移動方向に略一定速度を与える実
    質的にサイクロイド曲線状に湾曲した面に形成した壁面
    移動機構において、 上記建造物の壁面に沿うガイドレールを、複数の閉軌道
    を形成するレールにより構成して、移動台上の離間位置
    にそれらのレールにそれぞれ係合する前記支持部を設
    け、上記複数のレールは、それに支持部を係合させた移
    動台が略一定の姿勢を保持して移動できるように相互に
    位相をずらせると同時に、相互に接触交差しないように
    間隔を置いて配設し、上記駆動ガイドのガイド面を上記
    レールよりも移動台側に突出させて設けた、ことを特徴
    とする閉軌道用壁面移動機構。
  2. 【請求項2】駆動ガイドを、ガイドレールに沿って回転
    部材が移動するときのその回転部材上の係合子の運動範
    囲内において、その回転中心の移動軌跡の片側に偏寄さ
    せて並設し、そのガイド面の長さは、少なくとも1つの
    係合子が常に駆動ガイドのガイド面に係合すると共に、
    各係合子が駆動ガイドのガイド面上から外れて次の駆動
    ガイドのガイド面上に係合するまでの間の復帰行程にお
    いて、各係合子と干渉しない範囲のものとした、ことを
    特徴とする請求項1に記載の閉軌道用壁面移動機構。
  3. 【請求項3】ガイドレールを3本以上のレールによって
    形成すると共に、移動台にそれらのレールにそれぞれ係
    合する支持部を設け、上記レールのうちで移動台の移動
    に際して支持部の支腕と接触する部分を切除した、こと
    を特徴とする請求項1または2に記載の閉軌道用壁面移
    動機構。
  4. 【請求項4】ガイドレールを移動台の両側の各2本のレ
    ールによって形成すると共に、移動台にそれらのレール
    にそれぞれ係合する支持部を設け、それらの支持部のう
    ちで外側のレールに係合する支持部の支腕に、内側のレ
    ールを迂回する形状をもたせると同時に、その支腕を内
    側のレールとの接触を避けるために移動台に回動可能に
    取付けた、ことを特徴とする請求項1または2に記載の
    閉軌道用壁面移動機構。
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