JP3118067U - チェスト - Google Patents

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Abstract

【課題】フレームを容易に形成することができるチェストを提供する。
【解決手段】チェスト本体12を構成するフレーム11に引出13を出し入れ自在に収容する。フレーム11に引出13を支持する支持部品80を設ける。前記支持部品80を、前記フレーム11と別部材からなる合成樹脂製のベース部材82と、該ベース部材82に回転自在に設けられた金属製のフレーム側ローラー92とで構成する。前記フレーム11に、前記ベース部材82を差し込んで固定する取付部73を設ける。前記ベース部材82を前記取付部73に取り付けた状態で、当該ベース部材82が突出部壁面78内に配置されるとともに、前記フレーム側ローラー92が設けられた前記ベース部材82のローラー取付面79が前記突出部壁面78と略面一となるように構成する。
【選択図】図5

Description

本考案は、衣類や小物などを収容するチェストに関する。
従来、衣類や小物などを収納する際には、チェストが用いられていた。
このチェストは、フレームと、該フレームに出し入れ自在に収容される引出とを備えており、前記フレーム及び引出は、樹脂成形されている。前記フレームには、内側へ向けて突出した支持部が設けられており、該支持部によって前記引出を支持できるように構成されている。
しかしながら、このようなチェストにあっては、フレームに内側へ突出する支持部を形成するには苦労を要した。
本考案は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、フレームを容易に形成することができるチェストを提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために本考案の請求項1のチェストにあっては、引出を出し入れ自在に収容するフレームの壁面に、前記引出を支持する支持部が取り付けられる取付部が設けられたチェストにおいて、前記支持部を、前記フレームと別部材からなるベース部材と、該ベース部材に回転自在に設けられ前記引出を支持するローラーとで構成する一方、前記ベース部材を前記取付部に取り付けた状態で、当該ベース部材が前記壁面内に配置されるとともに、前記ローラーが設けられた前記ベース部材のローラー取付面が前記壁面と略面一となるように構成した。
ここで、本明細書において、ベース部材のローラー取付面が壁面と略面一とは、前記ローラー取付面が前記壁面から1mm〜2mm突出する範囲までを含むものとし、引出との干渉が防止できる範囲内とする。また、前記ローラー取付面が前記壁面から1mm〜2mm後退するものも含むものとする。
すなわち、引出を支持する支持部は、フレームと別部材からなるベース部材と、該ベース部材に回転自在に設けられ前記引出を支持するローラーとで構成されており、前記フレームの壁面には、前記支持部が取り付けられる取付部が設けられている。
このため、前記支持部を前記フレームに一体形成しなければならなかった従来と比較して、前記フレームが容易に形成される。
そして、前記ベース部材を前記取付部に取り付けた状態では、当該ベース部材が前記壁面内に配置され、前記ローラーが設けられた前記ベース部材のローラー取付面が前記壁面と略面一となるように構成されている。
このため、前記ベース部材が内側に突出する場合と比較して、前記ベース部材と引出との干渉が防止される。
また、請求項2のチェストにおいては、前記取付部を、前記壁面に形成された溝で構成する一方、前記ベース部材を、前記溝に挿入される板状に形成するとともに、当該ベース部材の一側面に、前記壁面の肉厚分突出した段差部を形成し、該段差部に前記ローラ取付面を設定した。
すなわち、前記取付部は、前記壁面に形成された溝で構成されており、前記ベース部材には、前記溝に挿入される板状に形成されている。そして、このベース部材の一側面には、前記壁面の肉厚分突出した段差部が形成されており、該段差部に前記ローラ取付面が設定されている。
このため、前記溝に前記ベース部材を挿入した状態では、該ベース部材に形成された前記段差部が前記溝の開口部に挿入され、当該溝の開口部が前記段差部によって埋められる。これにより、前記溝の開口部が開口した場合と比較して、前記溝の開口縁部の前記引出への不用意な引っ掛かりが防止される。
さらに、請求項3のチェストでは、前記ローラーを金属で形成するとともに、前記ベース部材を合成樹脂で形成した。
このように、前記ベース部材を、前記フレームと別部材で構成することによって、当該ベース部材に金属のローラーを設けることができる。
以上説明したように、本考案の請求項1のチェストにあっては、引出を支持する支持部を、フレームと別部材からなるベース部材と、該ベース部材に回転自在に設けられたローラーとで構成するとともに、前記フレームの壁面に、前記支持部が取り付けられる取付部を設けたため、前記支持部を前記フレームに一体形成しなければならなかった従来と比較して、前記フレームを容易に形成することができる。
そして、前記ベース部材を前記取付部に取り付けた状態では、当該ベース部材が前記壁面内に配置され、前記ローラーが設けられた前記ベース部材のローラー取付面が前記壁面と略面一となるように構成されている。このため、前記ベース部材が内側に突出する場合と比較して、引出との干渉を防止することができる。これにより、引出の引っ掛かりを防止し、引出のスムーズな出し入れを実現することができる。
また、請求項2のチェストにおいては、壁面の取付部を構成する溝にベース部材を挿入した状態において、該ベース部材に形成された段差部が前記溝の開口部に挿入され、この段差部によって前記溝の開口部を埋めることができる。
このため、前記溝の開口部が開口する場合と比較して、前記溝の開口縁部の前記引出への不用意な引っ掛かりを防止することができる。
さらに、請求項3のチェストでは、前記ベース部材を、前記フレームと別部材で構成することによって、当該ベース部材に金属のローラーを設けることができる。
これにより、引出のスライド性を高めることができる。
以下、本考案の一実施の形態を図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかるチェスト1を示す図であり、該チェスト1は、衣類や小物などを収納するものである。
このチェスト1は、図2にも示すように、フレーム11を形成するチェスト本体12と、該チェスト本体12に設けられた矩形容器状の引出13,13とによって構成されている。
前記チェスト本体12を形成する前記フレーム11は、上下に連結された二つ合成樹脂製のフレーム構成部材21,21によって構成されており、下段のフレーム構成部材21の底面22裏側には、キャスター23,・・・が四隅に設けられている。上段のフレーム構成部材21には、合成樹脂製の天板24が設けられており、両フレーム構成部材21,21間及び上段のフレーム構成部材21と前記天板24間には、合成樹脂製の前記引出13,13が引き出し自在に保持されている。
前記フレーム構成部材21は、図3及び図4に示すように、中央部に矩形開口部31が形成された長方形状の底板部32と、該底板部32の四隅に一体形成された支柱33,・・・とによって構成されており、当該フレーム構成部材は、前記支柱33,・・・の長さ方向に型開きされる金型によって形成されている。
該支柱33は、四角柱状に形成されており、前記底板部32に起立した支柱本体41と、該支柱本体41の上端部に設けられた挿入部42とによって一体形成されている。該挿入部42は、前記支柱本体41より小径に形成されており、前記挿入部42が起立した前記支柱本体41の上端には、段差部43が形成されている。下段のフレーム構成部材21の支柱33の挿入部42は、上段のフレーム構成部材21の支柱33下部に挿入された状態で固定されており、上段のフレーム構成部材21の支柱33の挿入部42は、前記天板24に挿入された状態で固定されている。
前記フレーム構成部材21における前後の支柱33,33間には、図4にも示すように、フレーム側レール51が設けられている。
すなわち、両支柱33,33間には、下部側壁面61が両支柱33,33の下部に一体形成されており、該下部側壁面61には、内側へ向けて突出した上方ガイド部62が当該フレーム構成部材21の前記底板部32の底面22に沿って形成されている。上方ガイド部62は、その奥側に欠損した切欠部65が設定されており、当該上方ガイド部62は、奥側の支柱33より手前側で終了するように構成されている。これにより、当該フレーム構成部材21には、前記上方ガイド部62と、該上方ガイド部62に対向した前記底板部32の対向部位が構成する下方ガイド部63とによって、前記フレーム側レール51が構成されている。
このフレー構成部材21の支柱33,33の内側面には、内側に突出した突出部71,71が上端部から下端に渡って形成されており、前方F側に配置された支柱33における前記突出部71は、下端部において前方に延出している。この前方に突出した前方突出部72には、図5にも示すように、上下に延在する溝状の取付部73が形成されており、該取付部73は、図4に示したように、当該フレーム構成部材21を形成する金型の金型移動方向74に延在するとともに、当該金型が型抜き時に移動される方向と同方向である上方へ向けて開口するように構成されている。
この取付部は、図5に示したように、前記突出部71に開口した幅狭部75と、該幅狭部75の奥側に設けられた幅寸法の広い幅広部76とによって構成されている。これにより、前記幅狭部75の両脇には、当該幅狭部75の内側に突出した突片77,77が形成されている。
この取付部73の上方開口部81からは(図4及び図6参照)、図5から図7に示すように、支持部を構成する支持部品80が挿入された状態で固定されるように構成されている。
この支持部品80を構成するベース部材82は、合成樹脂によって形成されており、図8及び図9に示すように、矩形板状のベース本体83と、該ベース本体83より下方に延出した下方延出部84とによって構成されている。該下方延出部84の先端には、係合爪85が設けられており、当該支持部品80を、図5から図7に示したように、前記取付部73の前記幅広部76に挿入した状態で、前記ベース本体83が前記突片77,77に支持されるとともに、前記係止爪85が前記底板部32の底面22に係合するように構成されている。このとき、前記取付部73への前記ベース部材82の抜き差し方向86は、前記金型移動方向74と一致するように設定されている。
また、前記突片77,77は、図5に示したように、薄肉に形成されており、当該突片77,77が構成する前記支柱33,33の突出部壁面78が前記ベース部材82のローラー取付面79と略面一となるように構成されている。
なお、前記突出部壁面78は、本考案のフレーム11の内側の壁面を構成している。
また、本実施の形態において、前記ベース部材82のローラー取付面79と前記突出部壁面78とが略面一とは、前記ローラー取付面79が前記突出部壁面78から1mm〜2mm突出する範囲までを含むものとし、前記引出13との干渉が防止できる範囲内とする。また、前記ローラー取付面79が前記突出部壁面78から1mm〜2mm後退するものも含むものとする。
また、前記ベース本体83には、図8及び図9に示したように、円形穴91が設けられており、該円形穴91には、図5から図7に示したように、金属製のフレーム側ローラー92を挿通した軸部93が固定されるように構成されている。これにより、当該ベース部材82には、前記フレーム側ローラー92が回動自在に支持されており、当該ベース部材82を、図4及び図7に示したように、前記取付部73に固定した状態で、前記フレーム側ローラー92を前記フレーム側レール51の延長上に配置できるように構成されている。
このフレーム構成部材21の左右の支柱33,・・・間に保持される前記引出13は、合成樹脂によって形成されており、図10にも示すように、上方が開口した矩形容器状に形成されている。この引出13は、上下方向に型開きされる金型によって成形されており、左右の側面101,101の横幅寸法及び前面102並びに後面103の奥行き寸法は、抜き勾配によって下方へ向かうに従って小さくなるように形成されている。これにより、対向した左右の側面101,101と、対向した前面102及び後面103は傾斜するとともに、内径寸法が上方へ向かうに従って広がるように設定されており、引出13,13同士を重ねて保管できるように構成されている。
この引出13には、各側面101,101の下部に引出側レール111が固定されており、該引出側レール111は、前記フレーム11より硬質の金属によって構成されている。
この引出側レール111は、図10及び図11にも示すように、側面部121と天面部122とからなる断面L字状に形成されており、前記側面部121には、前記引出13の側面101に設けられた固定部123,・・・に固定される固定爪124,・・・が切り起こされている。前記側面部121の端部には、本考案の被係合部を構成する引出側ローラー125が回転自在に支持されており、該引出側ローラー125が位置する前記天面部122の端部には、前記引出側ローラー125の上部が突出させる為の切欠部126が設けられている。
これにより、図12に示すように、前記引出13より側方に突出した前記引出側ローラー125は、前記フレーム構成部材21に設けられた前記フレーム側レール51に案内される一方、前記フレーム構成部材21に設けられたフレーム側ローラー92は、前記引出13に設けられた前記引出側レール111に案内されるように構成されている。
そして、前記フレーム11から前記引出13を引き出す際には、前記フレーム構成部材21に設けられた前記フレーム側ローラー92が前記引出13に設けられた前記引出側レール111の前記天面部122を支持する一方、前記引出13が当該引出13の荷重によって前のめりになった際には、該引出13に設けられた前記引出側ローラー125が前記フレーム構成部材21に形成された前記フレーム側レール51の前記上方ガイド部62に支持されるように構成されている(図示省略)。さらに、前記引出13を引き出した際には、図13に示すように、前記引出側ローラー125が前記フレーム側レール51から離脱することによって、当該引出13をチェスト本体12から取り出せるように構成されている。
以上の構成にかかる本実施の形態において、引出13を支持する支持部品80は、フレーム11と別部材からなるベース部材82と、該ベース部材82に回転自在に設けられた引出側ローラー92とで構成されており、前記フレーム11の前記突出部壁面71には、前記支持部品80が取り付けられる取付部73が設けられている。
このため、前記支持部品80を前記フレーム11に一体形成しなければならなかった従来と比較して、前記フレーム11を容易に樹脂成形することができる。
そして、前記ベース部材を前記取付部に取り付けた状態では、当該ベース部材が前記壁面内に配置され、前記ローラーが設けられた前記ベース部材のローラー取付面が前記壁面と略面一となるように構成されている。
このため、前記ベース部材が内側に突出する場合と比較して、前記ベース部材と引出との干渉が防止される。
また、前記ベース部材82を前記取付部73に取り付けた状態では、当該ベース部材82が前記突出部壁面71内に配置され、前記フレーム側ローラー92が設けられた前記ベース部材82のローラー取付面79が前記突出部壁面71と略面一となるように構成されている。このため、前記ベース部材82が内側に突出する場合と比較して、前記引出13及び該引出13に設けられた引出側ローラー125との干渉を防止することができる。これにより、引出13の引っ掛かりを防止し、引出13のスムーズな出し入れを実現することができる。
また、前記支持部品80を、前記フレーム11と別部材で構成することによって、当該支持部品80のフレーム側ローラー92を金属で構成することができる。これにより、引出13のスライド性を高めることができる。
図14及び図15は、前記支持部品80の変形例を示す図であり、当該支持部品80のベース部材82の一側面には、前記取付部73の前記突片77,77間に挿入される段差部151が形成されている。
この段差部151は、前記突片77,77間の前記幅狭部75の幅寸法と同寸法の幅寸法に設定されているとともに、前記突片77の厚み寸法と同寸法の肉厚Tに設定されている。そして、この段差部151には、前記フレーム側レール92が取り付けられるローラ取付面79が設定されている。
このような構成においては、前記取付部73の幅広部76に前記ベース部材82を挿入した状態において、該ベース部材82に形成された前記段差部151が前記幅広部76に挿入され、この段差部151によって前記幅広部76の開口部分を埋めることができる。
このため、前記幅広部76の開口部分が開口する場合と比較して、前記幅広部76の開口縁部の前記引出13及び前記引出側ローラー125への不用意な引っ掛かりを防止することができる。
本考案の一実施の形態の正面を示す一部断面図である。 同実施の形態の側面図である。 同実施の形態の要部を示す一部断面図である。 同実施の形態のフレームを示す断面図である。 同実施の形態のフレームの要部を示す平面図である。 同実施の形態のフレームの要部を示す断面図である。 同実施の形態のフレーム構成部材の要部を示す図であり、(a)は支柱の取付部部分を示す断面図であり、(b)は取付部に支持部品を取り付けた状態を示す側面図である。 同実施の形態のベース部材を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。 同実施の形態のベース部材を分解断面図である。 同実施の形態の要部を示す断面図である。 同実施の形態の引出側レールを示す図で、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。 同実施の形態の動作を示す説明図である。 図12に続く動作を示す説明図である。 本考案の他の実施の形態を示す図である。 同実施の形態のフレームの要部を示す平面図である。
符号の説明
1 チェスト
11 フレーム
12 チェスト本体
13 引出
71 突出部壁面
73 取付部
74 金型移動方向
79 ローラー取付面
80 支持部品
82 ベース部材
86 抜き差し方向
92 フレーム側ローラ
151 段差部
T 厚み寸法

Claims (3)

  1. 引出を出し入れ自在に収容するフレームの壁面に、前記引出を支持する支持部が取り付けられる取付部が設けられたチェストにおいて、
    前記支持部を、前記フレームと別部材からなるベース部材と、該ベース部材に回転自在に設けられ前記引出を支持するローラーとで構成する一方、
    前記ベース部材を前記取付部に取り付けた状態で、当該ベース部材が前記壁面内に配置されるとともに、前記ローラーが設けられた前記ベース部材のローラー取付面が前記壁面と略面一となるように構成したことを特徴とするチェスト。
  2. 前記取付部を、前記壁面に形成された溝で構成する一方、
    前記ベース部材を、前記溝に挿入される板状に形成するとともに、当該ベース部材の一側面に、前記壁面の肉厚分突出した段差部を形成し、該段差部に前記ローラ取付面を設定したことを特徴とする請求項1記載のチェスト。
  3. 前記ローラーを金属で形成するとともに、前記ベース部材を合成樹脂で形成したことを特徴とする請求項1又は2記載のチェスト。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011139926A (ja) * 2011-04-18 2011-07-21 Iris Ohyama Inc チェスト

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