JP2007117706A - チェスト - Google Patents

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Masatsugu Tsuchiya
雅嗣 土屋
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Abstract

【課題】低コスト化を図ることができるチェストを提供する。
【解決手段】チェスト本体12を構成するフレーム11に引出13を出し入れ自在に収容する。引出13に側方に突出した引出側ローラー125を設け、フレーム11に引出側ローラー125を案内するフレーム側レール51を設ける。前記フレーム11の下部側壁面61に内側に突出した上方ガイド部62を当該フレーム11の底面22に沿って形成し、前記上方ガイド部62と前記底面22に設定された下方ガイド部63とによって前記引出側ローラー125をガイドする前記フレーム側レール51を構成する。上方ガイド部62の奥側に欠損した切欠部65が設定する。
【選択図】図10

Description

本発明は、衣類や小物などを収容するチェストに関する。
従来、衣類や小物などを収納する際には、チェストが用いられていた。
このチェストは、チェスト本体と、該チェスト本体に引き出し自在に収容される引出とによって構成されている。
前記引出の側面には、被案内部としてのローラーが設けられており、前記チェスト本体を構成するフレームの内側面には、前記ローラーをガイドする案内部としてのフレーム側レールが設けられている。該フレーム側レールは、前記ローラーの上方に配置される上方ガイド部と、前記ローラーの下方に配置される下方ガイド部と、両ガイド部を連設する連設部とによって断面コ字状に形成されており、前記ローラーを上下から挟んだ状態で転動自在にガイドできるように構成されている。
これにより、前記引出の移動をスムーズに行えるように構成されている。
しかしながら、このようなチェストにおいては、フレームに別部材からなるフレーム側レールを取り付ける必要があった。
これにより、低コスト化の阻害要因となっていた。
本発明は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、低コスト化を図ることができるチェストを提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために本発明のチェストにあっては、引出を出し入れ自在に収容するフレームに、前記引出より側方に突出した被案内部をガイドするガイド部が設けられたチェストにおいて、前記フレームに、前記引出の出し入れ方向に延在する前記ガイド部を突設するとともに、該ガイド部における奥側の後端部に切欠部を設定した。
すなわち、フレームの側壁面には、引出の被案内部をガイドするガイド部が形成される。
そして、このガイド部には、奥側の後端部に切欠部が設定されている。
このため、当該ガイド部を形成する為の材料費が削減される。
以上説明したように、本発明のチェストにあっては、フレームの側壁面にガイド部を形成することで、前記ガイド部で引出の被案内部をガイドすることができる。
したがって、引出の被案内部をガイドする為のレールをフレームに取り付ける必要があった従来と比較して、部品点数を削減することができる。
また、引出の被案内部をガイドする為のレールをフレームに取り付ける場合と比較して、組み付け工数を削減することができる。
したがって、低コスト化を図ることができる。
そして、引出の被案内部をガイドする為のレールをフレームの側壁に取り付ける場合と比較して、レールに加わる荷重による側壁の内側への変形を未然に防止することができる。
これにより、側壁が引出に干渉して摺動抵抗が発生し、引き出し自在性が低下するといった不具合を確実に防止することができる。
また、前記ガイド部の奥側に欠損した切欠部を設定することで、当該ガイド部を形成する為の材料費を削減することができる。
これにより、さらなる低コスト化を図ることができる。
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。図1は、本実施の形態にかかるチェスト1を示す図であり、該チェスト1は、衣類や小物などを収納するものである。
このチェスト1は、図2にも示すように、フレーム11を形成するチェスト本体12と、該チェスト本体12に設けられた矩形容器状の引出13,13とによって構成されている。
前記チェスト本体12を形成する前記フレーム11は、上下に連結された二つフレーム構成部材21,21によって構成されており、下段のフレーム構成部材21の底面22裏側には、キャスター23,・・・が四隅に設けられている。上段のフレーム構成部材21には、天板24が設けられており、両フレーム構成部材21,21間及び上段のフレーム構成部材21と前記天板24間には、前記引出13,13が引き出し自在に保持されている。
前記フレーム構成部材21は、合成樹脂で形成されており、当該フレーム構成部材21は、図3に示すように、中央部に矩形開口部31が形成された長方形状の底板部32と、該底板部32の四隅に一体形成された支柱33,・・・とによって構成されている。
該支柱33は、四角柱状に形成されており、前記底板部32に起立した支柱本体41と、該支柱本体41の上端部に設けられた挿入部42とによって一体形成されている。該挿入部42は、前記支柱本体41より小径に形成されており、前記挿入部42が起立した前記支柱本体41の上端には、段差部43が形成されている。下段のフレーム構成部材21の支柱33の挿入部42は、上段のフレーム構成部材21の支柱33下部に挿入された状態で固定されており、上段のフレーム構成部材21の支柱33の挿入部42は、前記天板24に挿入された状態で固定されている。
前記フレーム構成部材21における前後の支柱33,33間には、図4にも示すように、フレーム側レール51が設けられている。
すなわち、両支柱33,33間には、下部側壁面61が両支柱33,33の下部に一体形成されており、該下部側壁面61には、内側へ向けて突出した上方ガイド部62が当該フレーム構成部材21の前記底板部32の底面22に沿って形成されている。
なお、この下部側壁面61は、当該フレーム構成部材21の上部に達するものであっても良い。
前記上方ガイド部62は、その奥側に欠損した切欠部65が設定されており、当該上方ガイド部62は、奥側の支柱33より手前側で終了するように構成されている。これにより、当該フレーム構成部材21には、前記上方ガイド部62と、該上方ガイド部62に対向した前記底板部32の対向部位が構成する下方ガイド部63とによって、本発明の案内部を構成する前記フレーム側レール51が構成されている。
このフレー構成部材21の支柱33,33の内側面には、内側に突出した突出部71,71が上端部から下端に渡って形成されており、前方F側に配置された支柱33における前記突出部71は、下端部において前方に延出している。この前方に突出した前方突出部72には、上下に延在する切欠部73が形成されており、該切欠部73は、上方へ向けて開口するように構成されている。
この切欠部73の上方開口部81からは、図5及び図6に示すように、ベース部材82が挿入された状態で固定されるように構成されている。該ベース部材82は、矩形状のベース本体83と、該ベース本体83より下方に延出した下方延出部84とからなり、該下方延出部84の先端には、前記切欠部73に挿入した状態で、前記フレーム構成部材21と係合する係合爪85が設けられている。
また、前記ベース本体83には、円形穴91が設けられており、該円形穴91には、図6に示したように、金属製のフレーム側ローラー92を挿通した図外の軸部が固定されるように構成されている。これにより、当該ベース部材82には、前記フレーム側ローラー92が回動自在に支持されており、当該ベース部材82を、図4及び図7に示すように、前記切欠部73に固定した状態で、前記フレーム側ローラー92を前記フレーム側レール51の延長上に配置できるように構成されている。
なお、この前記フレーム側ローラ92を、前記フレーム構成部材21にインサート成型しても良い。
このフレーム構成部材21の左右の支柱33,・・・間に保持される前記引出13は、合成樹脂によって形成されており、図8にも示すように、上方が開口した矩形容器状に形成されている。この引出13は、上下方向に型開きされる金型によって成形されており、左右の側面101,101の横幅寸法及び前面102並びに後面103の奥行き寸法は、抜き勾配によって下方へ向かうに従って小さくなるように形成されている。これにより、対向した左右の側面101,101と、対向した前面102及び後面103は傾斜するとともに、内径寸法が上方へ向かうに従って広がるように設定されており、引出13,13同士を重ねて保管できるように構成されている。
この引出13には、各側面101,101の下部に引出側レール111が固定されており、該引出側レール111は、前記フレーム11より硬質の金属によって構成されている。
この引出側レール111は、図8及び図9にも示すように、側面部121と天面部122とからなる断面L字状に形成されており、前記側面部121には、前記引出13の側面101に設けられた固定部123,・・・に固定される固定爪124,・・・が切り起こされている。前記側面部121の端部には、本発明の被係合部を構成する引出側ローラー125が回転自在に支持されており、該引出側ローラー125が位置する前記天面部122の端部には、前記引出側ローラー125の上部が突出させる為の切欠部126が設けられている。
なお、本実施の形態では、前記引出13より側方に突出した前記引出側ローラー125によって、本発明の被案内部を構成する場合を例に挙げたが、これに限定されるものではなく、引出13より側方に突出した突出部で本発明の被案内部を構成してもよい。
これにより、図10に示すように、前記引出13より側方に突出した前記引出側ローラー125は、前記フレーム構成部材21に設けられた前記フレーム側レール51に案内される一方、前記フレーム構成部材21に設けられたフレーム側ローラー92は、前記引出13に設けられた前記引出側レール111に案内されるように構成されている。
そして、前記フレーム11から前記引出13を引き出す際には、前記フレーム構成部材21に設けられた前記フレーム側ローラー92が前記引出13に設けられた前記引出側レール111の前記天面部122を支持する一方、前記引出13が当該引出13の荷重によって前のめりになった際には、該引出13に設けられた前記引出側ローラー12が前記フレーム構成部材21に形成された前記フレーム側レール51の前記上方ガイド部62に支持されるように構成されている(図示省略)。さらに、前記引出13を引き出した際には、図11に示すように、前記引出側ローラー12が前記フレーム側レール51から離脱することによって、当該引出13をチェスト本体12から取り出せるように構成されている。
以上の構成にかかる本実施の形態において、フレーム11の下部側壁面61には、上方ガイド部62が形成されている。
これにより、引出13の被案内部である引出側ローラー125をガイドする為のレールをフレーム11に取り付ける必要があった従来と比較して、部品点数を削減することができる。
そして、この上方ガイド部62を、前記フレーム11の底板部32が構成する底面22に沿って形成することで、前記上方ガイド部62と前記底面22に設定された下方ガイド部63とによって、前記引出13に設けられた引出側ローラー125をガイドするフレーム側レール51を形成することができる。
したがって、引出13の被案内部である引出側ローラー125をガイドする為のレールをフレーム11に取り付ける必要があった従来と比較して、部品点数を削減することができる。
また、引出13の被案内部である引出側ローラー125をガイドする為のレールをフレーム11に取り付ける場合と比較して、組み付け工数を削減することができる。
これらによって、低コスト化を図ることができる。
そして、引出13の被案内部である引出側ローラー125をガイドする為のレールをフレーム11の下部側壁面61に取り付ける場合と比較して、レールに加わる荷重による前記下部側壁面61の内側への変形を未然に防止することができる。
これにより、前記下部側壁面61が前記引出13に干渉して摺動抵抗が発生し、引き出し自在性が低下するといった不具合を確実に防止することができる。
一方、引出13の被案内部である引出側ローラー125をガイドする為のレールをフレーム11を壁面に取り付ける従来において、前記レールの組み付け誤差が生じた場合、被案内部である引出側ローラー125が離脱したり、摺動抵抗が増大する恐れがあった。
しかし、本発明では、前記引出側ローラー125を前記底面22で支持するので、組み付け誤差があっても前記引出側ローラー125が離脱することは無く、組み付け誤差があっても前記引出側ローラー125の摺動自在性を確保することができる。
したがって、前記引出13の引出側ローラー125をガイドする為の金属レールを前記フレーム11に取り付ける必要があった従来と比較して、部品点数及び組み付け工数を削減することができ、低コスト化を図ることができる。
また、前記上方ガイド部62の奥側には、欠損した切欠部65が設定されている。このため、当該上方ガイド部62を形成する為の材料費を削減することができる。これにより、低コスト化を図ることができる。
ここで、前記引出13を奥側に移動した状態において、当該引出13の引出側ローラー125には、下方へ向けた荷重が加わるため、当該引出側ローラー125は、前記フレーム側レール51の前記フレーム側レール51の下側を構成する前記フレーム11の底面22に設定された前記下方ガイド部63を転動することとなる。つまり、前記フレーム側レール51の上方に配置された前記フレーム側レール51の上方ガイド部62は、奥側の部位が不要となる。
そして、この不要となる前記上方ガイド部62の奥側には、欠損した切欠部65が設定されている。このため、当該上方ガイド部62を形成する為の材料費を削減することができる。これにより、低コスト化を図ることができる。
なお、本実施の形態にあっては、フレーム側レール51を構成する上方ガイド部62の奥側に切欠部65を設けた場合を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、図13及び図14に示すように、前記上方ガイド部62を奥側の支柱33まで延長するとともに、当該上方ガイド部62の奥側の終端部に、当該上方ガイド部62の手前側より奥側へ向かうに従って幅寸法Hが狭くなる幅狭部131を設定しても良い。
この場合も、前記上方ガイド部131を形成する為の材料費を削減することができ、低コスト化を図ることができる。
本発明の一実施の形態の正面を示す一部断面図である。 同実施の形態の側面図である。 同実施の形態の要部を示す一部断面図である。 同実施の形態のフレームを示す断面図である。 同実施の形態のベース部材を示す図であり、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は底面図である。 同実施の形態のベース部材を分解断面図である。 同実施の形態のフレーム構成部材の要部を示す図であり、(a)は支柱の切欠部部分を示す断面図であり、(b)は切欠部にベース部材を取り付けた状態を示す側面図である。 同実施の形態の要部を示す断面図である。 同実施の形態の引出側レールを示す図で、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。 同実施の形態の動作を示す説明図である。 図10に続く動作を示す説明図である。 本発明の他の実施の形態を示す図である。 図12の平面図である。
符号の説明
1 チェスト
11 フレーム
12 チェスト本体
13 引出
32 底板部
51 フレーム側レール
61 下部側壁面
62 上方ガイド部
63 下方ガイド部
65 切欠部
82 ベース部材
92 フレーム側ローラ
101 側面
111 引出側レール
125 引出側ローラー
131 幅狭部

Claims (1)

  1. 引出を出し入れ自在に収容するフレームに、前記引出より側方に突出した被案内部をガイドするガイド部が設けられたチェストにおいて、
    前記フレームに、前記引出の出し入れ方向に延在する前記ガイド部を突設するとともに、該ガイド部における奥側の後端部に切欠部を設定したことを特徴とするチェスト。
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