JP3117615B2 - セメント粒の製造方法 - Google Patents

セメント粒の製造方法

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JP3117615B2 JP07047275A JP4727595A JP3117615B2 JP 3117615 B2 JP3117615 B2 JP 3117615B2 JP 07047275 A JP07047275 A JP 07047275A JP 4727595 A JP4727595 A JP 4727595A JP 3117615 B2 JP3117615 B2 JP 3117615B2
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    • C04CEMENTS; CONCRETE; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES
    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B28/00Compositions of mortars, concrete or artificial stone, containing inorganic binders or the reaction product of an inorganic and an organic binder, e.g. polycarboxylate cements
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
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    • C04BLIME, MAGNESIA; SLAG; CEMENTS; COMPOSITIONS THEREOF, e.g. MORTARS, CONCRETE OR LIKE BUILDING MATERIALS; ARTIFICIAL STONE; CERAMICS; REFRACTORIES; TREATMENT OF NATURAL STONE
    • C04B18/00Use of agglomerated or waste materials or refuse as fillers for mortars, concrete or artificial stone; Treatment of agglomerated or waste materials or refuse, specially adapted to enhance their filling properties in mortars, concrete or artificial stone
    • C04B18/02Agglomerated materials, e.g. artificial aggregates
    • C04B18/021Agglomerated materials, e.g. artificial aggregates agglomerated by a mineral binder, e.g. cement

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、一般舗装材、透水性舗
装材、吸音板などの骨材として用いられるセメント粒の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般舗装材、透水性舗装材、吸音板など
の骨材としては、従来から主として陶磁器の粉砕物(セ
ルベン)や、セラミック球状粒子が用いられてきた。し
かしセルベンは安価に得られる利点がある反面、不定形
の粒子であるために内部気孔が不揃いとなり、透水性舗
装材等に用いると目詰まりを生じ易いという問題があっ
た。またセラミック球状粒子はそのような欠点はないも
のの、球状化したうえで焼成する工程が必須となるた
め、製造コストが高くなるという問題があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記した従来
の問題点を解決し、球状で十分な強度を有する骨材を安
価に製造することができるセメント粒の製造方法を提供
するためになされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明のセメント粒の製造方法は、セメン
ト50〜95重量部と無機質の可塑剤として蛙目粘土、
木節粘土等の可塑性粘土5〜50重量部に水を加えて混
練しセメントに可塑性を付与し、これを球状化したうえ
自然硬化または強制硬化させることを特徴とするもので
ある。
【0005】セメントとしては、ポルトランドセメン
ト、白色セメント、早強セメント、アルミナセメント等
を使用することができる。また無機質の可塑剤として
は、蛙目粘土や木節粘土等の可塑性粘土を使用すること
ができる。この無機質の可塑剤としての可塑性粘土はセ
メント自体の特性を劣化させることなくセメントに可塑
性を与える役割を持つものであり、同時にセメントの充
填材としても作用する。無機質の可塑剤の添加量は、セ
メント50〜95重量部に対して無機質の可塑剤5〜5
0重量部とする。これは無機質の可塑剤が5重量部より
も少ないと混練物に可塑性が不足するために球状化が困
難となり、逆に50重量部を越えると強度が不足するた
めである。
【0006】このほか、セメントと無機質の可塑剤10
0重量部に対して、更に2重量部以下の有機結合剤と5
重量部以下の顔料とを加えることができる。この有機結
合剤としてはデキストリンまたはCMCが使用され、セ
メント粒の硬化前の強度 (成形強度) を高めてハンドリ
ングを容易化することができる。しかしこの有機結合剤
はセメントの特性に悪影響を与えるため、2重量部以下
とすることが好ましい。顔料は骨材に着色したい場合に
必要に応じて添加されるものであり、一般的には0.5
〜5重量部とする。顔料の種類は有機顔料であっても無
機顔料であっても差し支えない。
【0007】上記した各材料は水とともに混練されセメ
ントに可塑性が付与され、水分が15±2%に調整した
うえで造粒機あるいは整粒機によって球状化される。粒
子径は特に限定されるものではないが、0.5〜10m
m程度が好ましい。得られたセメント粒は自然硬化また
は強制硬化され、製品となる。自然硬化の場合には24
時間以上を必要とするが、強制硬化の場合には例えば温
度40〜50℃、湿度90%以上の養生室または水中で
8時間以上保持すればよい。また温度15〜30℃、湿
度80〜100%の空中に24時間程度保持してもよ
い。なお、硬化の条件は使用方法に応じて適宜設定する
ことが可能である。
【0008】
【作用】本発明によれば、セメントと無機質の可塑剤に
水を加えて混練し、セメントに可塑性を付与し、これを
球状化したうえ自然硬化または強制硬化させるので、セ
メント本来の強度等の特性を損なうことなく、球状化す
ることができる。このため、得られたセメント粒は強度
が大きく、また透水性舗装材の骨材として使用すれば内
部に表面が滑らかな均質な気孔を形成できるため、優れ
た透水性を発揮できる利点がある。しかも本発明によれ
ばセラミック球状粒子を製造する場合とは異なり焼成工
程が不用であるので、製造コストを安価とすることがで
きる。
【0009】
【実施例】〔実施例1〕以下に本発明を図1の実施例に
よって更に詳細に説明する。まず白色セメント80重量
部、蛙目粘土20重量部、有機結合剤(デキストリン)
0.01重量部、無機顔料1重量部を水とともに混練機
1に投入し、水分15%の混練物2とした。これをペレ
ッター3に投入し、短円柱状体4とした。ペレッター3
は孔径1.0mmの多数の孔を持つスクリーン5の上面
に回転ローラ6を備えたものであり、混練物2を一定長
さの短円柱状体4として押し出すことができる。
【0010】次にこの短円柱状体4を、整粒機7に投入
して一定サイズのセメント粒とした。整粒機7は回転盤
8の表面に微細な突起を持つセラミックライナー9を張
り付けたものであり、短円柱状体4をセラミックライナ
ー9の表面で回転させることにより、ほぼ完全な球状体
を得ることができる。このようにして得られたセメント
粒を養生室10に入れ、温度45℃、湿度100%で8
時間保持して強制硬化させ、完成品とした。
【0011】本発明の方法により製造されたセメント粒
は、従来の骨材と同様に一般舗装材、透水性舗装材、吸
音板などの骨材として用いることができるものであり、
次に示すようにセメント単体の強度よりも著しく優れた
強度を示すものである。
【0012】〔実施例2〕次に、セメントに対する無機
質の可塑剤の添加割合を変化させた各種のセメント粒を
製造し、それらのセメント粒を油圧プレス機により5ト
ンの荷重でプレスして20×70×5mmのテストピー
スを作成した。各テストピースを島津製作所製の万能試
験機を用いてスパン50mmで曲げ試験を行い、曲げ強
度を測定した。その結果を図2に示す。この図2のグラ
フに示されるように、無機質の可塑剤が5〜50重量部
の範囲で80kgf/cm2 以上の曲げ強度が得られ、特にセ
メント80重量部に対して無機質の可塑剤が20重量部
の付近では、100 kgf/cm2をはるかに越える大きな曲
げ強度を得ることができる。なお、テストピースはプレ
ス成形した後に3〜4時間放置し、水中に24時間以上
浸して曲げ試験を行なった。
【0013】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明のセメン
ト粒の製造方法によればほぼ完全な球状であり、しかも
十分な強度を有する球状骨材を焼成工程を必要とせず安
価に製造することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の工程説明図である。
【図2】無機質の可塑剤の添加量と曲げ強度との関係を
示すグラフである。
【符号の説明】 1 混練機、2 混練物、3 ペレッター、4 短円柱
状体、5 スクリーン、6 回転ローラ、7 整粒機、
8 回転盤、9 セラミックライナー、10 養生室
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 14/04 C04B 14/10

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セメント50〜95重量部と無機質の可
    塑剤として蛙目粘土、木節粘土等の可塑性粘土5〜50
    重量部に水を加えて混練しセメントに可塑性を付与し、
    これを球状化したうえ自然硬化または強制硬化させるこ
    とを特徴とするセメント粒の製造方法。
  2. 【請求項2】 セメントと無機質の可塑剤に更に2重量
    部以下の有機結合剤と5重量部以下の顔料とを加えて混
    練する請求項1に記載のセメント粒の製造方法。
  3. 【請求項3】 有機結合剤がデキストリンまたはCMC
    である請求項2に記載のセメント粒の製造方法。
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