JP3116679U - 帽子 - Google Patents

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Abstract

【課題】 頭部から流れ出る汗も確実に吸収させることによって、着用者の不快感を可及的に解消し、化粧崩れなどを最小限に抑えることができる帽子を提供する。
【解決手段】 庇2の後縁部に沿って立設される環状の帯状体3の内側に吸汗部材4を取付けるとともに、少なくとも前記帯状体3の上縁部を、前記吸汗部材4の上縁部を延出させて形成した吸汗帯5、もしくは吸汗部材4とは別個に形成した吸汗帯5によって覆うよう取付けてサンバイザー(帽子)1とする。
【選択図】 図2

Description

この考案は、頭部から額を通じて流れ出る汗を効果的に吸収し、また、化粧などによる汚損を防止することのできる帽子に関するものである。
顔面に当たる直射日光を遮るために使用されるサンバイザーにおいて、たとえば、実開平5−94233号公報(特許文献1)においては、サンバイザーの皮膚当接面に汗止材を着脱した汗止付サンバイザーが提案されている。
また、登録実用新案第3049161号公報(特許文献2)においては、庇の後縁部に立設された帯状体の内側に、汗を吸収するための吸汗体を設けるとともに、この吸汗体にガード帯を着脱自在に装着し、額の化粧などが前記吸汗体に付着し汚すことを防止することのできるサンバイザーが提案されている。
実開平 5−94233号公報 (請求項1、図1) 登録実用新案登録第3049161号公報(請求項1、図1)
前記の特許文献1および同2に記載のサンバイザーは、いずれもサンバイザーを構成する庇の後縁部に沿って立設された帯状体の内側に、汗を吸収するための吸汗部材が付設されたもので、吸汗部材が当接する部位およびその周辺の汗は、効果的に吸収することが可能なものである。
しかしながら、額から滴り落ちてくる汗、すなわち、吸汗部材の上部から流れてくるような汗は、直接サンバイザーの帯状体を伝って鼻や頬まで流れ落ちてくるので、かかる経路を辿る汗を効果的に吸収することができないという問題がある。
この考案はかかる現状に鑑み、頭部から流れ出る汗も確実に吸汗部材に吸収させることによって、着用者の不快感を可及的に解消し、化粧崩れなどを最小限に抑えることができるサンバイザーを含む帽子を提供せんとするものである。
前記目的を達成するため、この考案の請求項1に記載の考案は、
額および頭部と当接するよう配置形成された帯状体を有する帽子において、
前記帯状体に吸汗部材を取付けるとともに、前記帯状体の上縁部を吸汗部材によって覆うよう構成したこと
を特徴とする帽子である。
また、この考案の請求項2に記載の考案は、
請求項1に記載の帽子において、
前記吸汗帯は、
前記帯状体の側面に着脱自在に設けた吸汗部材の、上縁部を延出させて形成されたものであること
を特徴とするものである。
また、この考案の請求項3に記載の考案は、
請求項1に記載の帽子において、
前記吸汗帯は、
前記帯状体の側面に設けられる吸汗部材とは別個に形成され、前記帯状体の上縁部に着脱自在に取付けられるものであること
を特徴とするものである。
また、この考案の請求項4に記載の考案は、
請求項3に記載の帽子において、
前記吸汗帯は、
その裏面に、両面接着テープもしくは係着用の鉤状小突起が設けられたものであること
を特徴とするものである。
この考案の帽子は、額および頭部と当接するよう配置形成された帯状体を有する帽子において、少なくとも前記帯状体の上縁部を、吸汗帯によって覆うよう構成されているので、吸汗部材と皮膚とが当接する部分の汗の吸収だけでなく、額から滴り落ちてくる汗に対しても、吸汗帯が吸汗作用を有するので、汗が鼻や頬まで流れ落ちることがなく、滴り落ちてきた汗を拭わなくても、汗が目に入ることがなく、また、化粧崩れを最小限に抑えることができるという優れた効果を有する。
以下、この考案にかかる帽子を、添付の図面を参照しながら、詳細に説明するが、この考案は図示した実施例に限定されるものではなく、この考案の要旨を変更しない範囲内において種々変更を加えることが可能なものである。
この考案にかかる帽子の一例であるサンバイザー1は、図1に示されるように、直射日光から顔面を保護するための庇2と、この庇2の後縁部に沿って上方にほぼ鉛直に設けられた、庇2を頭部に固定するための環状の帯状体3と、この帯状体3の内側に着脱自在に装着された吸汗部材4とから構成されるものである。
この考案は、かかるサンバイザー1において、少なくとも前記帯状体3の上縁部3aを吸汗帯5で被覆したもので、具体的には、図2で示すように、帯状体3の内側に設けられる吸汗部材4の上縁部を所要の長さだけ延出させ、延出させた部位で前記帯状体3の上縁部3aを被覆して吸汗帯5としたものである。
なお、帯状体3の上縁部3aを吸汗帯5で覆うに際しては、少なくとも上縁部3aのみを覆うことができれば、所期の目的を達成することができるが、帯状体3の前面部の中程まで、あるいは前面部の全部を覆うことも可能なもので、吸汗帯5で覆う面積を広くすることによって、さらに効果を挙げることができるものである。
また、他の手段は、図3に示すように、少なくとも前記サンバイザー1の庇2に連続する帯状体3の上縁部3aを十分にカバーすることのできる長さと、その一部が前記吸汗部材4の上縁部に重ね合わせることが可能な幅を有する帯状の吸汗帯5を、前記吸汗部材4とは別個に製作し、得た吸汗帯5の裏面に両面接着テープ(図示せず)の片面を貼着し、他の片面を、当該吸汗帯5が帯状体3の上縁部3aを十分に被覆し、かつその一部が吸汗部材4の上縁部に重なり合うようにして、帯状体3の上縁部3aと吸汗部材4の上縁部に貼着して固定するものである。
かかる吸汗部材4および吸汗帯5は、いずれも、たとえば、二つ折り又は袋状に形成された表面布製の、さらには、その内部に吸水性樹脂などを充填した、扁平でかつ帯状の公知のものを使用することができるものである。なお、別に製作する吸汗帯5は、前記帯状体3の上縁部3aおよび吸汗部材4の上縁部に固定する必要があるので、前記のように裏面全体に両面接着テープを設けるか、あるいは鉤状小突起(図示せず)を形成し、この鉤状小突起を帯状体3の上縁部3aおよび吸汗部材4の上縁部に係着させることによって固定することもできるので、固定手段については、特段の制限はないものである。
このように、サンバイザー1の帯状体3の内側以外にも、帯状体3の上縁部3aをも吸汗帯5で覆うように構成したので、着用に際し、頭部などから汗が多量に流れ出たとしても、上縁部に設けられた吸汗帯5が汗を吸収するので、汗が鼻や頬まで流れ落ちることがない。
図4に示す実施例は、頭部を覆うキャップ主体を有する帽子10の例を示すもので、キャップ主体11の内側に、額および頭部と当接するよう帯状体12を配置形成するとともに、この帯状体12に、その上縁部12aを覆うようにして吸汗部材13を着脱自在に取付けたものである。
なお、図示しないが、前記帯状体12の上縁部12とその近傍のみを図3で示すような吸汗帯5と同様の吸汗帯で覆うことも可能である。この場合、前記吸汗帯が額や頭部から流れ出る汗を吸収すると同時に、当該吸汗帯が化粧料などによって帽子の内部を汚損することを防止するものである。
この考案にかかる帽子の例であるサンバイザーの一例を示す斜視図である。 吸汗帯の一例を示す要部の拡大断面図である。 吸汗帯の他の例を示す要部の拡大断面図である。 この考案にかかる帽子の他の例を示す要部の拡大断面図である。
符号の説明
1、11 帽子
2 庇
3、12 帯状体
3a、12a 帯状体の上縁部
4、13 吸汗部材
5 吸汗帯

Claims (4)

  1. 額および頭部と当接するよう配置形成された帯状体を有する帽子において、
    前記帯状体に吸汗部材を取付けるとともに、
    前記帯状体の上縁部を吸汗部材によって覆うよう構成したこと
    を特徴とする帽子。
  2. 前記吸汗帯は、
    前記帯状体の側面に着脱自在に設けた吸汗部材の、上縁部を延出させて形成されたものであること
    を特徴とする請求項1に記載の帽子。
  3. 前記吸汗帯は、
    前記帯状体の側面に設けられる吸汗部材とは別個に形成され、前記帯状体の上縁部に着脱自在に取付けられるものであること
    を特徴とする請求項1に記載の帽子。
  4. 前記吸汗帯は、
    その裏面に、両面接着テープもしくは係着用の鉤状小突起が設けられたものであること
    を特徴とする請求項3に記載の帽子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0561983U (ja) * 1992-01-28 1993-08-13 ミツミ電機株式会社 ジャック

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