JP3116542U - 虫取り具 - Google Patents

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Abstract

【課題】ハエやゴキブリ等の害虫を特別の技術を必要とすることなく誰でも簡単に捕獲し処理することができる虫取り具を提供する。
【解決手段】上記課題を解決するために本考案の虫取り具1は、電気掃除機3の吸込みノズル35に付け替えて使用され、電気掃除機3の吸込みホース5の先端部7に対して取り付けられ先端部内周面に雌ネジ部17が形成されている筒状のホルダ部9と、該ホルダ部9の先端側に取り付けられ、上記雌ネジ部17と螺合する雄ネジ部29が基端部外周面に形成されている先窄まり筒形状のノズル部11と、ホルダ部9とノズル部11の境界に位置し挟持状態で保持されると共に害虫Aのホルダ部9側への移動は許容するが、ノズル部11側への移動を規制する捕獲蓋13と、該捕獲蓋13に対して取り付けられる通気性を有する捕獲袋15とを備えている。
【選択図】 図2

Description

本考案は、既存の電気掃除機の吸込みノズルに付け替えて使用できるハエやゴキブリ等の害虫を捕獲するための虫取り具に関するものである。
ハエやゴキブリ等の害虫を捕獲する従来の虫取り具としては粘着剤等を塗布ないし貼設した吊下げ式の捕獲シートや捕獲箱が知られている。そしてこれらの虫取り具を捕獲しようとする害虫の移動経路を予想して配置することによって当該虫取り具は使用される。
しかし上記の虫取り具は言わば待ち伏せ状態で害虫を捕獲するものであり、害虫を発見した時、直ちにこちらから積極的に害虫を捕獲することはできない。またハエたたき等の虫取り具を使用すれば発見した害虫を直ちに捕獲することが可能であるが、素早く移動する害虫を捕獲するには相応の技術が必要であり、捕獲後の害虫の処理を嫌う使用者も少なくない。
本考案は、上記の背景技術及び背景技術が抱えていた問題点の存在を踏まえてなされたものであって、特別の技術を必要とすることなく、既存の電気掃除機を使用して誰でも簡単に害虫を捕獲することができ、捕獲後の害虫の処理の容易な使い勝手の良い虫取り具を提供することを課題とするものである。
上記課題を解決するために請求項1に記載した考案は、電気掃除機の吸込みノズルを取り外し、吸込みノズルに付け替えて使用される害虫捕獲用の虫取り具において、該虫取り具は電気掃除機の吸込みホースの先端部に対して取り付けられる筒状のホルダ部と、該ホルダ部の先端側に取り付けられる筒形状のノズル部と、前記ホルダ部とノズル部の境界に位置しホルダ部とノズル部によって挟持状態で保持されると共に害虫のホルダ部側への移動は許容するが、捕獲した害虫のノズル部側への移動を規制する捕獲蓋と、該捕獲蓋に対して取り付けられる通気性を有する捕獲袋とを備えていることを特徴とする虫取り具である。
請求項2に記載した考案は、請求項1に記載した虫取り具において、前記捕獲蓋は円板形状をしており、その中央にはホルダ部側に起き上がり傾向が付与された弾性フラップが複数枚先窄まり状態で設けられていることを特徴とする虫取り具である。
請求項3に記載した考案は、請求項1または2に記載した虫取り具において、前記捕獲袋は所定メッシュの網状の袋によって構成されていることを特徴とする虫取り具である。
請求項4に記載した考案は、請求項1〜3のいずれか1項に記載した虫取り具において、前記捕獲蓋と捕獲袋は一体に形成されていることを特徴とする虫取り具である。
本考案の虫取り具によれば、既存の電気掃除機を使用して電気掃除機の吸込みノズルに付け替えて本考案の虫取り具を取り付けるだけで誰でも簡単に害虫を捕獲することができる。
また捕獲された害虫は捕獲袋内に収容され、捕獲蓋によって逃げ出すことができないから害虫と共に捕獲袋ごと廃棄でき、捕獲後の害虫の処理も容易である。
また電気掃除機の吸込みホースの先端部は長杆状の操作ハンドルになっているから家具と家具の間の小さな隙間や、手の届かない天井や壁の高い所を移動している害虫の捕獲も容易に行える。
本願考案を実施するための最良の形態を図示の実施の形態を例に採って具体的に説明する。
本考案の虫取り具1は既存の電気掃除機3を利用して使用されるハエやゴキブリ等の害虫Aを捕獲するための虫取り具1である。具体的にはこの虫取り具1は電気掃除機3の吸込みホース5の先端部7に対して取り付けられるホルダ部9と、該ホルダ部9の先端側に取り付けられるノズル部11と、上記ホルダ部9とノズル部11の境界に位置する捕獲蓋13と、捕獲蓋13に対して取り付けられる捕獲袋15とを備えている。
ホルダ部9は図示のような略円筒状の部材で先端部内周面には雌ネジ部17が形成されている。雌ネジ部17の基端部には円環状の内フランジ部19が設けられており、当該内フランジ部19の先端側端面21と、後述するノズル部11の基端側端面23との間に後述する捕獲蓋13の周縁部25が進入し挟持されるようになっている。
ホルダ部9の基端部はテーパ状に縮径されており、電気掃除機3の吸込みホース5の先端部7に対する取付基部27になっている。
ノズル部11は図示のような先窄まり円筒形状の部材で基端部外周面には雄ネジ部29が形成されている。そしてこの雄ネジ部29はホルダ部9の雌ネジ部17と螺合するようになっており、ノズル部11ないしホルダ部9を所定の方向に回転させることによってノズル部11とホルダ部9は接近離反し接続状態と非接続状態とを切り換えることができる。
またノズル部11ないしホルダ部9を締め付けて行くと、ノズル部11の上記基端側端面23とホルダ部9の上記先端側端面21が接近して行くため、上述した捕獲蓋13の挟持作用を上記雄ネジ部29と雌ネジ部17は併せ持つようになっている。
捕獲蓋13は弾性変形可能な合成樹脂や合成ゴム等を材料として形成される円板状の部材である。また捕獲蓋13の中央には3本のスリットを放射状に一例として45°間隔で交差させることによって形成される8枚の弾性フラップ31が設けられている。
そしてこれらの弾性フラップ31は後述するように害虫を捕獲するとき以外においては図6(a)、(c)に示すように閉じた状態になっている。
ノズル部11側から害虫Aが進入する際には弾性フラップ31は外側に拡開して、当該害虫Aを捕獲袋15内に導くように作用する。一方、捕獲袋15内に至った害虫Aが逃げようとしてノズル部11側に移動し弾性フラップ31に当接したとしても弾性フラップ31は閉じているため、当該害虫Aのノズル部11側への移動は規制されている。
捕獲袋15は一例として所定メッシュの網状の袋によって構成されており、電気掃除機3による吸込み風の流れを可能にする通気性が保たれている。
また捕獲袋15の開放された開口部33は上述した捕獲蓋13に対して一体に取り付けられている。
次に本考案の虫取り具1の使用の手順を(1)捕獲前、(2)捕獲時、(3)捕獲後に分けて説明する。
(1)捕獲前(図6(a)参照)
最初に電気掃除機3の吸込みホース5の先端部7に取り付けられている吸込みノズル35を取り外して上記先端部7に本考案の虫取り具1のホルダ部9の取付基部27を挿し込んで取り付ける。
ホルダ部9内には予め捕獲袋15を収容しておき、ノズル部11ないしホルダ部9を締め付けることによって捕獲蓋13を挟持状態で保持した状態としておく。
そしてノズル部11の先端部を図示のように捕獲しようとする害虫Aに向ける。
(2)捕獲時(図6(b)参照)
この状態で電気掃除機3の起動スイッチを押して運転を開始し吸い込み状態にすると、電気掃除機3の吸込み力によって弾性フラップ31が拡開される。害虫Aはノズル部11内に吸い込まれ、弾性フラップ31が拡開状態となっている捕獲蓋13を通過して図示のように捕獲袋15内に至る。そして、電気掃除機3を停止させれば弾性フラップ31が閉じる。
捕獲袋15内に至り、捕獲された害虫Aが逃げようとしても捕獲蓋13の弾性フラップ3は閉じているのでノズル部11側への移動が規制される。
(3)捕獲後(図6(c)参照)
捕獲袋15内に至り捕獲された害虫Aを廃棄する場合には一体部材である捕獲袋15と捕獲蓋13と共にそのまま廃棄される。従って捕獲した害虫Aを捕獲蓋13を開けて捕獲袋15から取り出すというような不衛生且つ煩わしい作業は一切不要である。
また捕獲袋15及び捕獲蓋13の着脱作業はノズル部11とホルダ部9を緩めて再び締め付けるだけでできるため上記着脱作業の手間もそれほど掛からない。
以上、本考案を実施するための最良の形態について詳述してきたが、具体的な構成は上述した構成に限られるものではなく、本考案の要旨を逸脱しない範囲内の一部構成の変更などがあっても本考案に含まれる。
例えば捕獲蓋13はノズル部11側からの害虫Aのホルダ部9への移動を許容するが、その逆方向の移動を許容しない構成であれば前述した構成に限らず種々の構成が採用可能である。例えば弾性フラップ31を周方向に連接した先窄まりチューブ形状の捕獲蓋13等を採用することも可能である。
同様に捕獲袋15も捕獲した害虫Aが外部に逃げることがなく、所望の吸込み力が確保できる構成であれば前述した構成に限らず種々の構成が採用可能である。例えば軟質のビニール袋に多数の小孔を形成したような構成の捕獲袋15等を採用することも可能である。
また、ノズル部11は先窄まり円筒形状としたが、本考案はこれに限定されず、径寸法が全長に渡って同じ円筒状でもよく、また先端部が扁平な形状や先端部が拡径する形状であってもよい。
本考案はハエやゴキブリ等の害虫を捕獲するための虫取り具の製造、使用分野等において利用でき、特に特別の技術を必要とすることなく誰でも簡単に害虫を捕獲し、容易に処理したい場合に利用可能性を有する。
本考案を実施するための最良の形態に係る虫取り具を電気掃除機に装着した状態を示す斜視図である。 本考案を実施するための最良の形態に係る虫取り具を示す分解斜視図である。 本考案を実施するための最良の形態に係る虫取り具を示す側断面図である。 本考案を実施するための最良の形態に係る虫取り具を示す図3中のA−A拡大断面図である。 本考案を実施するための最良の形態に係る虫取り具を示す図3中のB−B拡大断面図である。 本考案を実施するための最良の形態に係る虫取り具の使用の手順を捕獲前(a)と、捕獲時(b)と、捕獲後(c)に分けて示す説明図である。
符号の説明
1 虫取り具 3 電気掃除機 5 吸込みホース
7 先端部 9 ホルダ部 11 ノズル部
13 捕獲蓋 15 捕獲袋 17 雌ネジ部
19 内フランジ部 21 先端側端面 23 基端側端面
25 周縁部 27 取付基部 29 雄ネジ部
31 弾性フラップ 33 開口部 35 吸込みノズル
A 害虫

Claims (4)

  1. 電気掃除機の吸込みノズルを取り外し、吸込みノズルに付け替えて使用される害虫捕獲用の虫取り具において、該虫取り具は電気掃除機の吸込みホースの先端部に対して取り付けられる筒状のホルダ部と、該ホルダ部の先端側に取り付けられる筒形状のノズル部と、前記ホルダ部とノズル部の境界に位置しホルダ部とノズル部によって挟持状態で保持されると共に害虫のホルダ部側への移動は許容するが、捕獲した害虫のノズル部側への移動を規制する捕獲蓋と、該捕獲蓋に対して取り付けられる通気性を有する捕獲袋とを備えていることを特徴とする虫取り具。
  2. 請求項1に記載した虫取り具において、前記捕獲蓋は円板形状をしており、その中央にはホルダ部側に起き上がり傾向が付与された弾性フラップが複数枚先窄まり状態で設けられていることを特徴とする虫取り具。
  3. 請求項1または2に記載した虫取り具において、前記捕獲袋は所定メッシュの網状の袋によって構成されていることを特徴とする虫取り具。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載した虫取り具において、前記捕獲蓋と捕獲袋は一体に形成されていることを特徴とする虫取り具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008263875A (ja) * 2007-04-23 2008-11-06 誠 ▲高▼野 害虫用捕獲具、及びこの害虫用捕獲具を備えた吸引装置
JP2022017038A (ja) * 2020-07-13 2022-01-25 国立大学法人群馬大学 虫への物理的ダメージが少ない化合物処理システム

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