JP3057893U - 電気掃除機用捕虫器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】接続部に網部を有する筒状体を電気掃除機の吸
引管（伸縮自在管）の先端に取り付け、前記筒状体内に
虫を吸引した後、筒状体の捕虫口部を潰して塞いだ状態
を、捕虫口部の縁近くの内周面に対向して設けた接着部
によって維持して、筒状体内に捕獲した虫が逃げないよ
うにした電気掃除機用捕虫器を提供することである。 【解決手段】電気掃除機の吸引管８の先端に挿入して装
着するためのテーパー付きの厚紙製の筒状体２と、この
筒状体２の細い一端である接続部１に設けた網部３と、
この筒状体２の太い他端である斜切した捕虫口部４と、
その捕虫口部４の縁近くの内周面に対向して設けた、捕
虫口部４を潰して塞ぎ吸入した虫を閉じ込めて捕獲する
ための接着部５と、前記捕虫口部４を潰し易くするため
縁の対向位置に長手方向内側に向かって設けられた短い
切込６とを有することを特徴とする電気掃除機用捕虫器
７としたものである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、電気掃除機の吸引管（伸縮自在管）の先端の集塵ノズルを取り外 し、その先端に取り付け、電気掃除機を作動させて、蛾やゴキブリなどの虫を吸 引して捕獲するための使い捨ての電気掃除機用捕虫器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

近年の住宅は、防虫用網戸を備えたり、窓を閉めて自動換気や空調を行ってい るので、蛾やゴキブリなどの虫が室内に入ることは少ない。しかしながら、時折 、蛾やゴキブリなどの虫が室内に入ってくることがあり、そのときにはパニック のようになる。そこで、新聞紙などでその虫を追いかけて叩いたり、ティッシュ ペーパーで押さえて捕獲していた。 また、一方、飲食店などにはゴキブリが多く出没するが、防虫剤や殺虫剤など の薬剤を使用しても決定的な効果は得られないものであり、防虫剤や殺虫剤を過 度に使用することには問題点があった。 また、電気掃除機の吸引管の先端の集塵ノズルでその虫を吸い取るのもよく試 みられる方法であった。 そして、電気掃除機に取り付けて使用するようにした害虫捕獲用袋が、特開平 １０−１７９００１号として出願されている。これは、電気掃除機の吸引ホース と先端に集塵ノズルを有する接続用ホースとの繋ぎ目から、吸引ホース内に差し 込んだ状態で使用する害虫捕獲用袋であって、吸引ホースより大きな直径を有す る入口部分と、底部分と、入口部分および底部分の間の、吸引ホース内部に挿通 することのできる胴部分とを有し、胴部分の所定の内周範囲に沿って粘着材を付 着してなる害虫捕獲用袋である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記のように、新聞紙などで虫を叩いたり、ティッシュペーパーで虫を押さえ て捕獲すると、壁面など室内を汚す結果をもたらすという問題点があった。 また、単に電気掃除機で虫を吸引しただけでは、その吸引した虫が掃除機の集 塵袋の中で生きていて、何時また集塵袋から外に這い出して来るか心配で、セッ トしたばかりの集塵袋を取り外して、新しい集塵袋に取り換えたりする無駄と手 数がかかるといった問題点があった。 また、特開平１０−１７９００１号に係る害虫捕獲用袋は、その入口部分が常 に開いているので、胴部分の内周に粘着材を付着してはいるが、飛翔性の虫や小 さい虫は前記粘着材に捕獲されないで、入口部分から逃げる恐れがあるといった 問題点と、吸引ホースと接続用ホースとの繋ぎ目の吸引ホース側に挿通して挟持 するようにしているので使い勝手が良くない点、および掃除用の集塵ノズルをそ のまま使用するので虫を捕捉しにくいといった問題点があった。 この考案は、前記のような問題点に鑑みて創案したものであり、電気掃除機の 吸引管（伸縮自在管）の先端の集塵ノズルを取り外し、その吸引管の先端に取り 付けて使用し、虫を吸引した後に、捕虫口部を指で潰すと、捕虫口部が閉じられ た状態で保持されるように、捕虫口部の縁近くの内周面に接着部を有する電気掃 除機用捕虫器を提供することを目的としたものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

前記目的を達成するため、この考案は、電気掃除機の吸引管８の先端に挿入し て装着するためのテーパー付きの厚紙製の筒状体２と、この筒状体２の細い一端 である接続部１に設けた網部３と、この筒状体２の太い他端である斜切した捕虫 口部４と、その捕虫口部４の縁近くの内周面に対向して設けた、捕虫口部４を潰 して塞ぎ吸入した虫を閉じ込めて捕獲するための接着部５，５と、前記捕虫口部 ４を潰し易くするため縁の対向位置に長手方向内側に向かって設けられた短い切 込６，６とを有することを特徴とする電気掃除機用捕虫器７としたものである。 このような電気掃除機用捕虫器７としたので、この電気掃除機用捕虫器７を電 気掃除機の吸引管８の先端に集塵ノズルの代わりに取り付けて、電気掃除機を作 動して虫を吸引した後、電気掃除機を作動したまま、この電気掃除機用捕虫器７ の捕虫口部４を指で軽く摘むと、電気掃除機の吸引力で捕虫口部４が自然に潰れ 、その捕虫口部４の縁近くの内周面に対向して設けられた接着部５，５が互いに 接着することにより、捕虫口部の塞がれた状態が維持され、この電気掃除機用捕 虫器に吸引された虫が閉じ込められて逃げられなくなる。その後で、この電気掃 除機用捕虫器を電気掃除機の吸引管の先端から取り外し、ごみ箱などに捨てるこ とができる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

以下、図面を参照してこの考案に係る電気掃除機用捕虫器の実施の形態を詳細 に説明する。 図１はこの考案の電気掃除機用捕虫器を捕虫口部の側から見た斜視図、図２は 電気掃除機用捕虫器の接続部の側から見た斜視図、図３は電気掃除機用捕虫器を 電気掃除機の吸引管に接続した状態の斜視図、図４は電気掃除機用捕虫器に虫を 吸引した後、捕虫口部を指で摘んで潰した状態を示す斜視図である。 この電気掃除機用捕虫器７は、電気掃除機の吸引管８の先端に挿入して装着す るためのテーパー付きの厚紙製の筒状体２と、この筒状体２の細い一端である接 続部１に設けた網部３と、この筒状体２の太い他端である斜切した捕虫口部４と 、その捕虫口部４の縁近くの内周面に対向して設けた、捕虫口部４を潰して塞ぎ 吸入した虫を閉じ込めて捕獲するための接着部５，５と、前記捕虫口部４を潰し 易くするため縁の対向位置に長手方向内側に向かって設けられた短い切込６，６ とを有することを特徴とするものである。

【０００６】 なお、符号３ａは、網部３を形成するため、筒状体２の接続部１に設けたネッ ト（例えばポリエチレン製ネット）３ｂを筒状体２に保持するネット押え部材で ある。捕虫口部４の縁近くの内周面に対向して設けた接着部５，５は、前記捕虫 口部４の縁の対向位置に設けられた短い切込６，６の左右に両面接着テープを分 割して貼り着けてある。 また、図１に示す符号５ａは、粘着面５ｂに貼り着けておく粘着面保護テープ であり、図３に示すように、この電気掃除機用捕虫器７を電気掃除機の吸引管８ に取り付けて使用するときには、この粘着面保護テープ５ａを剥離しておいても よく、また、この電気掃除機用捕虫器７に虫を捕獲した後に、前記粘着面保護テ ープ５ａを剥離してもよい。

【０００７】 このような電気掃除機用捕虫器７としたので、図３に示すように、この電気掃 除機用捕虫器７を電気掃除機の吸引管８の先端の集塵ノズルを取り外し、その吸 引管８の先端にこの電気掃除機用捕虫器７を取り付け、電気掃除機を作動して虫 ９を吸引した後で、図４に示すように、この電気掃除機用捕虫器７の捕虫口部４ を指１０で軽く摘むと、電気掃除機の吸引力で捕虫口部４が自然に潰れ、さらに その捕虫口部４の縁近くの内周面に対向して設けられた接着部５，５が互いに接 着して、捕虫口部４が塞がれた状態が維持され、この電気掃除機用捕虫器７に吸 引された虫が閉じ込められて逃げられなくなる。その後で、この電気掃除機用捕 虫器７を電気掃除機の吸引管８から取り外して、ごみ箱などに捨てることができ る。その場合、その捕獲した虫９に接続部１の網部３の外側から殺虫剤を軽く吹 きかけた後、処分してもよい。

【０００８】

【考案の効果】

この考案は、電気掃除機の吸引管の先端に挿入して装着するためのテーパー付 きの厚紙製の筒状体と、この筒状体の細い一端である接続部に設けた網部と、こ の筒状体の太い他端である斜切した捕虫口部と、その捕虫口部の縁近くの内周面 に対向して設けた、捕虫口部を潰して塞ぎ吸入した虫を閉じ込めて捕獲するため の接着部と、前記捕虫口部を潰し易くするため縁の対向位置に長手方向内側に向 かって設けられた短い切込とを有することを特徴とする電気掃除機用捕虫器とし たので次のような効果がある。 （１）この電気掃除機用捕虫器は、捕虫口部から接続部までテーパーを付けた厚 紙製の筒状体としたので、内径の異なる各メーカーの電気掃除機のどの吸引管に も取り付けることができる。 （２）この電気掃除機用捕虫器は、捕虫口部が筒状体の太い他端に設けられ、か つ、斜切して形成されているので、虫を吸入する捕虫口部が広く、壁面や床面と 角度を持って操作できるので虫を捕獲し易い。 （３）この電気掃除機用捕虫器は、捕虫口部から虫が吸引されると、直ちに接続 部に設けた網部に吸い寄せられ、その時、捕虫口部を軽く指で摘むと、その捕虫 口部が電気掃除機の吸引力によって自然に潰れ、その捕虫口部の縁近くの内周面 に対向して設けた接着部が接着して、捕虫口部が塞がれた状態となり、虫が閉じ 込められ逃げられなくなる。 （４）この電気掃除機用捕虫器は、筒状体の捕虫口部の縁の対向位置に長手方向 内側に向かって短い切込が設けられているので、捕虫口部が潰し易くなる。 （５）この電気掃除機用捕虫器は、電気掃除機の吸引管の先端の集塵ノズルを取 り外し、その吸引管の先端に簡単に取り付け、取り外しができるので、使い勝手 がよくなる。 （６）この電気掃除機用捕虫器は、厚紙等で作られているので、低コストであり 、惜しみなく使い捨てることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の電気掃除機用捕虫器を捕虫口部の側
から見た斜視図である。

【図２】この考案の電気掃除機用捕虫器を接続部の側か
ら見た斜視図である。

【図３】この考案の電気掃除機用捕虫器を電気掃除機の
吸引管に挿入して取り付けた状態の斜視図である。

【図４】この考案の電気掃除機用捕虫器に虫を吸引した
後、捕虫口部を指で摘んで潰した状態を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１ 接続部 ２ 筒状体 ３ 網部 ３ａ ネット押え部材 ３ｂ ネット ４ 捕虫口部 ５ 接着部 ５ａ 粘着面保護テープ ５ｂ 粘着面 ６ 切込 ７ 電気掃除機用捕虫器 ８ 吸引管（伸縮自在管） ９ 虫 １０ 指

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 電気掃除機の吸引管（８）の先端に挿入
   して装着するためのテーパー付きの厚紙製の筒状体
   （２）と、この筒状体（２）の細い一端である接続部
   （１）に設けた網部（３）と、この筒状体（２）の太い
   他端である斜切した捕虫口部（４）と、その捕虫口部
   （４）の縁近くの内周面に対向して設けた、捕虫口部
   （４）を潰して塞ぎ吸入した虫を閉じ込めて捕獲するた
   めの接着部（５，５）と、前記捕虫口部（４）を潰し易
   くするため縁の対向位置に長手方向内側に向かって設け
   られた短い切込（６，６）とを有することを特徴とする
   電気掃除機用捕虫器。