JP3116313U - 成形装置の金型 - Google Patents

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Abstract

【課題】円筒形状金型 特に成形装置で使用するための金型において、応力を均等に分配し、装置の寿命を長くし、応力集中を効果的に削減する。
【解決手段】金型プレートを、固定プレート10、可動プレート、エンドプレートで構成する。固定プレート10は、矩形プレート11、そこに形成した円筒プレート12、そこに形成した中心孔13、その周囲に形成した円筒フランジ14、その周囲から延びる円形プレート15を備える。可動プレートは、矩形プレート、そのコーナーに形成した円筒部、その間にそれぞれ形成した第1円筒箱状金型及び第2円筒箱状金型、第2円筒箱状金型の上面に形成した第1延設部、第1円筒箱状金型と第2円筒箱状金型を貫通して形成した中心孔を備える。エンドプレートは、円筒プレート、その背面に形成した円筒凹部、その内周から延びる第2延設部を有する。
【選択図】図1

Description

本考案は、円筒箱状金型、特に、成形装置で使用するための金型に関するもので、この円筒箱状金型は応力及び反力を均等に伝えることにより金型の全体剛性を高める。
従来、成形装置のための金型構造は、図6、7及び8に示すように、固定プレート10a、可動プレート20a、及び、エンドプレート30aを備える。固定プレート10aは、矩形プレート11a、矩形プレート11aの各コーナーに形成した4つのガイド孔、及び、前記矩形プレート11aの内部に形成した内方円筒リブ12aを備える。リブ12aは中央孔13aを有し、補強リブ14aが矩形プレート11aの内側面と円筒リブ12aとの間に形成されている。
図7を参照すると、可動プレート20aは、矩形プレート21a、矩形プレート21aの各コーナーに形成した4つのガイド孔22a、矩形プレート20aの内部に形成した内方円筒リブ23aを備える。円筒リブ23aは中心孔24aを有する。補強リブ25aは矩形プレート21aの内側面と円筒リブ23aの間に形成され、延設部26aが円筒リブ23aの両側から延びている。
図8を参照すると、エンドプレート30aは、矩形プレート31a、矩形プレート31aに形成した各コーナーの4つのガイド孔35a、前記矩形プレート31aの内部に形成した貫通孔32a、円筒凹部32aを構成する底面に設けた中心孔33a、及び、矩形プレート31aの両側から延びる延設部34aを備える。
従来の成形装置が使用されるとき、固定プレート10a、可動プレート20a、及び、エンドプレート30aの組合せにより、金型の型押しを確実にし、型締め力を伝え、ある程度の剛性を保証することができる。
しかしながら、前記装置には次の欠点がある。
(1)各プレート10a、20a、30aは矩形プレートを含み、使用時、矩形プレートのコーナーにより不均等に応力が作用し、その結果応力集中が起こる。これにより、金型プレートの剛性が損なわれ、金型プレート及び装置の寿命が短くなり、金型装置のメンテナンス費用が増大する。
(2)矩形プレートと固定プレート10aの円筒リブとを連結するために設けた補強リブは使用中に簡単に曲がり、装置の全体の外観が損なわれ、成形品が損傷する。さらに、装置のノズルが円筒リブを有する固定プレート10aの側面に係合する際、その接触領域が小さいため、ノズルは一方の側面にのみ作用し、材料が漏出する。
(3)可動プレート20aの延設部26aがカムリンクに連結されると、そのリンクが直接可動プレート20aの両側に力を作用させるので、可動プレート20aの両側での大きな力により中央部が容易に陥没する。
前述の欠点を解決するため、本考案は改良された円筒部を提供するものである。
本考案の主目的は、改良された、円筒箱状構造の金型プレートを提供することであり、応力を均等に分配し、装置の寿命を長くし、応力集中を効果的に削減する。
前述の主目的を達成するため、本考案の金型プレートは、
矩形プレート、該矩形プレートに形成した円筒プレート、該円筒プレートを貫通して形成した中心孔、該中心孔の周囲に形成した円筒フランジ、及び、該円筒フランジの周囲から延びるプレートを備えた固定プレートと、
矩形プレート、該矩形プレートのコーナーに形成した円筒部、前記矩形プレートの後方側面にそれぞれ形成した第1円筒箱状金型及び第2円筒箱状金型、及び、該第2円筒箱状金型の上下面を貫通する中心孔を有する可動プレートと、
円筒プレート、該円筒プレートの後方側面に形成した円筒凹部、及び、該円筒凹部の内周から延びる第2延設部とを有するエンドプレートと、
を備える。
本考案には次の効果がある。
(1)円筒形のデザインにより、金型プレートに突出した変化ポイントがないため、応力が均等に作用する。この結果、プレートの剛性は満足の行くものとなる。さらに、寿命が延びるので、メンテナンスコストが削減される。
(2)円筒プレートが矩形プレートに一体的に形成されているので、固定プレートは強固に固定される。さらに、固定プレートの接触領域が増大するので、固定プレートはより均等な力に耐えうる。固定プレートの傾きは回避される。2つの傾斜した円筒プレートと2つの水平な円筒プレートの提供により、ノズルの心出しが確実となり、材料の漏出を阻止することができる。
(3)円筒プレートの2つの反対側面の延設部のため、カムリンクが延設部に連結された後、可動プレートの2つの反対側面に作用する力が除去され、可動プレートの2つの反対側面の陥没が回避される。
図1、2及び3において、本考案に係る成形装置の円筒箱状構造の金型プレートは、固定プレート10,可動プレート20、及び、エンドプレート30を備える。
図1において、固定プレート10は、矩形プレート11(例えば、正方形)、矩形プレート11の背面に形成した円筒プレート12、円筒プレート12の中心に形成した中心孔13、中心孔13の周囲に形成した円筒フランジ14、円筒フランジ14から延びる2つの円形プレート15を備える。2つの円形プレート15の中心を結ぶラインは、前記部品が適切に組み立てられた場合、水平面に対して45度傾斜する。また、2つの円形プレート16が円筒フランジ14から延びている。2つの円形プレート16の中心を結ぶラインは、前記部品が適切に組み立てられた場合、水平となる。さらに、固定プレート10は円筒フランジ14から下方に延びる矩形延設部17と、固定プレート10のコーナーに形成され、それぞれガイド孔19を有する円筒部18とを備える。
図2において、可動プレート20は、矩形プレート21、矩形プレートのコーナーに形成され、固定プレート10のガイド孔19に一致するように形成したガイド孔23を有する4つの円筒部22、矩形プレート21の背面にそれぞれ形成した第1円筒箱状金型プレート24及び第2円筒箱状金型プレート25、第2円筒箱状金型プレート25の上面及び底面に対称に形成した延設部26、及び、第1円筒箱状金型プレート24及び第2円筒箱状金型プレート25を貫通する中心孔27を備える。
図3において、エンドプレート30は、円筒箱状金型プレート31、円筒箱状金型プレート31のコーナーに形成され、それぞれガイド孔32を形成した4つの円筒部32、円筒プレート31の背面に形成した円形凹部34、円形凹部34の中心に形成した中心孔35、及び、円筒凹部34の内周から延びる延設部36を有する。
図4及び5において、固定プレート10,可動プレート20、及び、エンドプレート30が組み立てられると、支柱40が、固定プレート10、可動プレート20、エンドプレート30のガイド孔19、23、33に挿入され、カムリンク50が可動プレート20及びエンドプレート30の延設部26、36の間に組み付けられる。そして、ロッキング円筒部60が可動プレート20、エンドプレート30の中心孔27、35に挿入されて組立が完了する。
使用の際、組み立てられた固定プレート10、可動プレート20、及び、エンドプレート30は成形装置(図示せず)に取り付けられ、金型治具を固定し、型締め力を伝え、金型固定システムの剛性を高めるために、反力を均等に伝え、その集中を抑え、金型プレートを長寿命化する。
以上、本考案の特徴及び効果を記載したが、本考案の構造及び機能の詳細に関して、前記記載は単なる一例に過ぎず、詳細、特に形状、サイズ及び配列については、本考案の技術的思想の範囲内で、添付の実用新案登録請求の範囲で明示された用語の広く一般的な意味によって示される最大の変形が可能である。
本考案に係る円筒箱状構造の金型プレートの固定プレートを示す斜視図である。 本考案に係る金型プレートの可動プレートの斜視図である。 本考案に係る金型プレートのエンドプレートの斜視図である。 図1乃至図3にそれぞれ示す固定プレート、可動プレート及びエンドプレートの組立状態を示す斜視図である。 図4に示す固定プレート、可動プレート及びエンドプレートの組立状態を他の角度から見た斜視図である。 従来の固定プレートの斜視図である。 数来の可動プレートの斜視図である。 従来のエンドプレートの斜視図である。
符号の説明
10…固定プレート
11…矩形プレート
12…円筒プレート
13…中心孔
14…円筒フランジ
15…円形プレート
16…円形プレート
17…矩形延設部
18…円筒部
19…ガイド孔
20…可動プレート
21…矩形プレート
22…円筒部
23…ガイド孔
24…第1円筒箱状金型プレート
25…第2円筒箱状金型プレート
26…延設部
27…中心孔
30…エンドプレート
31…円筒プレート
32…円筒部
33…ガイド孔
34…円筒凹部
35…中心孔
36…延設部
50…カムリンク
60…ロッキング円筒部

Claims (5)

  1. 成形装置の円筒箱状構造の金型プレートの組立品であって、
    前記金型プレートは、
    矩形プレート、該矩形プレートに形成した円筒プレート、該円筒プレートに形成した中心孔、該中心孔の周囲に形成した円筒フランジ、及び、該円筒フランジの周囲から延びるプレートを備えた固定プレートと、
    矩形プレート、該矩形プレートのコーナーに形成した円筒部、円筒部の間にそれぞれ形成した第1円筒箱状金型及び第2円筒箱状金型、第2円筒箱状金型の上面に形成した第1延設部、及び、第1円筒箱状金型と第2円筒箱状金型を貫通して形成した中心孔を有する可動プレートと、
    円筒プレート、該円筒プレートの後方側面に形成した円筒凹部、及び、該円筒凹部の内周から延びる第2延設部を有するエンドプレートと、
    を備えた成形装置の金型。
  2. 前記固定プレートの周囲から延びるプレートは円筒フランジから延びる2つの第1円筒プレートを含み、その中心でつながるラインは水平面に対して約45度傾き、2つの第2円筒プレートが前記円筒フランジから延び、矩形プレートが前記円筒フランジから下方に延び、前記第2円筒プレートの中心でつながるラインは略水平である請求項1に記載の金型。
  3. 前記固定プレートは、コーナーに形成した円筒部を有し、各円筒部はガイド孔を有する請求項1に記載の金型。
  4. 前記固定プレートの各円筒部はガイド孔を有する請求項1に記載の金型。
  5. 前記エンドプレートは前記プレートのコーナーに形成した4つの円筒部を有し、該各円筒部はガイド孔を有する請求項1に記載の金型。
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