JP3116175B2 - 可溶性ポリイミド - Google Patents

可溶性ポリイミド

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JP3116175B2 JP03280738A JP28073891A JP3116175B2 JP 3116175 B2 JP3116175 B2 JP 3116175B2 JP 03280738 A JP03280738 A JP 03280738A JP 28073891 A JP28073891 A JP 28073891A JP 3116175 B2 JP3116175 B2 JP 3116175B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規可溶性ポリイミド、
その製造方法およびそれをビスマレイミド、エポキシお
よびトリアジン樹脂系において強化剤として使用する方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】エポキシおよびビスマレイミド樹脂は著
しく高い温度性能により区別されるが、しかしそれらは
硬化後かなり脆いという欠点を有する。エポキシ樹脂に
おける強化剤として熱可塑性ポリエーテルイミド〔登録
商標ウルテム(Ultem)1000,ゼネラル・エレ
クトリック〕の使用はPolymer 30,213
(1989)に記載されている。ポリエーテルスルホン
〔登録商標ウデル(Udel)P1700,UCC〕、
ポリエーテルイミド(登録商標ウルテム1000,ゼネ
ラル・エレクトリック)およびポリヒダントイン(PH
10,バイエル)はビスマレイミド系のための強化剤と
して使用されるが(第33回国際SAMPEシンポジウ
ム1988,1546)、それらはガラス転移温度、機
械的特性および基材樹脂との相溶性に関する全ての要求
に合致するとはいえない。
【0003】芳香族テトラカルボン酸と芳香族ジアミン
とのポリイミドはEP−A315216号に開示されて
いるが、しかしビスマレイミド系のための強化剤として
のそれらの使用は相当な高分子量により限定される。ポ
リエーテルイミド(登録商標ウルテム1000,ゼネラ
ル・エレクトリック)、ポリエーテルスルホン(登録商
標ウデルP1700,UCC)およびポリアリーレート
〔登録商標アルデル(Ardel)D100,登録商標
デュレル(Durel)400〕がトリアジン樹脂系の
ための強化剤として使用される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は有機溶媒に容
易に溶解し、そしてエポキシ、ビスマレイミドまたはト
リアジン樹脂系のための強化剤として適当である新規な
可溶性ポリイミドの提供を課題とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、次
式I: {式中、Yは水素原子を表すか、または置換基Yは連結
するN原子と一緒になって次式IIaないしIIc: で表される2価の基を表し、そしてXは次式IIIaお
よび/またはIIIb: (式中、R1 はアルキル基、シクロアルキル基、アルコ
キシ基、アルコキシアルキル基またはアルアルキル基を
表すか、または隣接するC原子にある基と一緒になって
アルキレン基を形成し、R2 は水素原子を表すか、また
はR1 に対して与えられた意味の一つを有し、R3 およ
びR4 は互いに独立して水素原子を表すか、またはR1
またはR2 と一緒になってアルキレン基を形成し、R5
およびR6 は互いに独立してアルキル基、シクロアルキ
ル基、アルコキシ基、アルコキシアルキル基またはアル
アルキル基を表すか、または隣接するC原子にある基と
一緒になってアルキレン基を形成し、R7 は水素原子を
表すか、またはR5 およびR6 に対して与えられた意味
の一つを有する)で表される基を表し、そしてnは5な
いし150の整数を表す}で表される可溶性ホモ−また
はコポリイミドに関する。
【0006】置換基R1 、R2 、R5 、R6 およびR7
は、各々が炭素原子数1ないし20、好ましくは1ない
し6、最も好ましくは1ないし4の線状または分岐アル
キル基またはアルコキシ基、炭素原子数2ないし12、
好ましくは2ないし6の線状または分岐アルコキシアル
キル基、好ましくはアルコキシメチル基、炭素原子数3
または4のアルキレン基、環炭素原子数5ないし8、好
ましくは5または6のシクロアルキル基および炭素原子
数7ないし12のアルアルキル基、好ましくはベンジル
基であってよい。
【0007】そのような置換基は典型的にはメチル基、
エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル
基、イソブチル基、第三ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基、オクチル基、ドデシル基、テトラデシル基、アイ
コシル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、メチ
ルシクロヘキシル基、メトキシ基、エトキシ基、プロポ
キシ基、ブトキシ基、ペントキシ基、ヘキソキシ基、メ
トキシメチル基、メトキシエチル基、エトキシメチル
基、プロポキシメチル基、ブトキシメチル基、ベンジル
基、メチルベンジル基およびフェニルエチル基である。
好ましい基はメトキシメチル基、エトキシメチル基、メ
チル基、エチル基、イソプロピル基、トリメチレン基お
よびテトラメチレン基である。イソプロピル基、エチル
基そして特にメチル基がとりわけ好ましい。
【0008】式Iで表わされるポリイミドにおいてnは
好ましくは10ないし70の整数である。
【0009】構造単位Xが式IIIaで表される基20
−80モル%および式IIIbで表される基80−20
モル%からなる式Iで表されるコポリイミドが好まし
い。
【0010】式IIIaで表される基においてR3 およ
びR4 は好ましくは水素原子である。
【0011】式IIIaで表される基中の基R1 および
2 は好ましくは炭素原子数1ないし6のアルキル基、
とりわけメチル基、エチル基、n−プロピル基またはイ
ソプロピル基である。
【0012】R1 がエチル基を表し、R2 がメチル基を
表し、そしてR3 およびR4 が各々水素原子を表すか、
またはR1 がエチル基を表し、そしてR2 、R3 および
4 が各々水素原子を表す式IIIaで表される基を含
む式Iで表されるポリイミドが特に好ましい。
【0013】式IIIbで表される基において遊離結合
が互いにメタ位にあり、そしてR5 がエチル基を表し、
6 がメチル基を表し、そしてR7 が水素原子を表すの
が好ましい。
【0014】遊離結合が互いにパラ位にあり、そしてR
5 、R6およびR7 が各々メチル基を表す式IIIbで
表される基を含むポリイミドもまた好ましい。
【0015】遊離結合が互いにメタ位にあり、そしてR
5 がエチル基を表し、R6 がメチル基を表し、そしてR
7 が水素原子を表す式IIIbで表される基が特に好ま
しい。
【0016】式Iで表されるホモ−またはコポリイミド
はそれ自体公知である方法、例えば次式IVaまたはI
Vb: (式中、置換基R1 ないしR7 は上で定義されたものと
同じ意味を表す)で表される芳香族ジアミンまたは式I
VaおよびIVbで表されるジアミンの混合物を、ピロ
メリット酸二無水物だけと、またはピロメリット酸二無
水物と無水マレイン酸、アリルナド酸無水物およびアミ
ノフェノールからなる群から選択される化合物との混合
物と反応させ、そして生成ポリアミド酸をエントレーナ
ーの添加により熱イミド化に供することにより製造され
る。
【0017】式IVaまたはIVbで表されるジアミン
または式IVaおよびIVbで表されるジアミンの混合
物はピロメリット酸二無水物に基づいておよそ等モル量
で使用されるのが好ましい。NH2 末端基を含む式Iで
表されるポリイミドの製造において、「およそ等モル
量」という表現は式IVaまたはIVbで表されるジア
ミンまたは式IVaおよびIVbで表されるジアミンの
混合物:ピロメリット酸二無水物=1.3:1.0ない
し1.01ないし1.0のモル比を意味すると理解され
るであろう。
【0018】次式:−N(Y2 )(式中、Yは式IIa
またはIIbで表される基を表す)で表される末端基を
含む式Iで表されるポリイミドを製造するために、式I
VaまたはIVbで表されるジアミンまたは式IVaお
よびIVbで表されるジアミンの混合物とピロメリット
酸二無水物とは上記比率で使用されるのが好ましい。さ
らに、無水マレイン酸またはアリルナド酸無水物1ない
し40モル%(ジアミン成分に基づいて)が縮合の終点
近くに添加される。
【0019】次式:−N(Y2 )(式中、Yは式IIc
で表される基を表す)で表される末端基を含む式Iで表
されるポリイミドを合成するために、ジアミン成分に対
してわずかに過剰のピロメリット酸二無水物(101な
いし130モル%)を使用することが好ましい。縮合の
終点近くにアミノフェノール1ないし40モル%(ピロ
メリット酸二無水物に基づいて)がさらに添加される。
【0020】重縮合は非極性溶媒例えばジメチルスルホ
キシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミ
ド、ジエチルアセトアミド、そして好ましくはN−メチ
ルピロリドン中に行われるのが好ましく、そしてポリア
ミド酸はエントレーナーとしてトルエン、クロロベンゼ
ンまたは好ましくはキシレンの添加により熱イミド化に
供される。
【0021】式IVaおよびIVbで表されるジアミン
は公知であり、そして市販されているか、または公知方
法により製造されうる。
【0022】式IVaで表されるジアミンの例は以下の
ものである:3,3’−ジメチル−4,4’−ジアミノ
ジフェニルメタン、3,3’−ジエチル−4,4’−ジ
アミノジフェニルメタン、3,3’−ジイソプロピル−
4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’,5,
5’−テトラメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメ
タン、3,3’,5,5’−テトラエチル−4,4’−
ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジエチル−5,
5’−ジメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタ
ン、3,3’−ジイソプロピル−5,5’−ジメチル−
4,4’−ジアミノジフェニルメタン、3,3’−ジイ
ソプロピル−5,5’−ジエチル−4,4’−ジアミノ
ジフェニルメタン。
【0023】IVbで表されるジアミンの例は以下のも
のである:2,4,6−トリメチル−1,3−フェニレ
ンジアミン、2,4−ジエチル−6−メチル−1,3−
フェニレンジアミン、5−エチル−2,4−ジメチル−
1,3−フェニレンジアミン、2,4,5,6−テトラ
メチル−1,3−フェニレンジアミン、2,4,6−ト
リエチル−1,3−フェニレンジアミン、2,3,6−
トリメチル−1,4−フェニレンジアミン、2,3−ジ
エチル−6−メチル−1,4−フェニレンジアミン、6
−エチル−2,3−ジメチル−1,4−フェニレンジア
ミン、2,3,5,6−テトラメチル−1,4−フェニ
レンジアミン、2,3,6−トリエチル−1,4−フェ
ニレンジアミン。
【0024】反応性末端基を含む新規ポリイミドは非常
に高いガラス転移温度を有し、そして慣用の有機溶媒、
特にハロゲン化炭化水素中に容易に溶解する。
【0025】本発明の化合物は、エポキシ、ビスマレイ
ミドまたはトリアジン樹脂系とのすぐれた相溶性のため
に、これらの樹脂の強靱性を高めるために適当である。
【0026】従って、本発明はまた、 a)少なくとも1種のエポキシ、ビスマレイミドまたは
トリアジン樹脂、 b)エポキシ、ビスマレイミドまたはトリアジン樹脂の
ための硬化剤および/または硬化性触媒、および c)式Iで表されるポリイミド からなる組成物に関する。
【0027】エポキシ樹脂の例は以下のものである: I)分子中に少なくとも2個のカルボキシル基を含む化
合物とエピクロロヒドリンまたはβ−メチルエピクロロ
ヒドリンとを反応させることにより得られるポリグリシ
ジルおよびポリ(β−メチルグリシジル)エステル。反
応は塩基の存在下で通常行われる。
【0028】分子中に少なくとも2個のカルボキシル基
を含む化合物としては脂肪族ポリカルボン酸が適してい
る。これらのポリカルボン酸の例はグルタル酸、アジピ
ン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシ
ン酸または二量化もしくは三量化リノール酸である。
【0029】環状脂肪族ポリカルボン酸、例えばテトラ
ヒドロフタル酸、4−メチルテトラヒドロフタル酸、ヘ
キサヒドロフタル酸または4−メチルヘキサヒドロフタ
ル酸もまた使用され得る。
【0030】芳香族ポリカルボン酸、例えばフタル酸、
イソフタル酸またはテレフタル酸もまた使用され得る。
【0031】II)分子中に少なくとも2個の遊離アル
コール性ヒドロキシル基および/またはフェノール性ヒ
ドロキシル基を含む化合物とエピクロロヒドリンまたは
β−メチルエピクロロヒドリンとをアルカリ条件下また
は酸触媒の存在下およびアルカリとの引き続く処理の
下、反応させることにより得られるポリグリシジルまた
はポリ(β−メチルグリシジル)エーテル。
【0032】このタイプのエーテルは、例えば非環状ア
ルコール例えばエチレングリコール、ジエチレングリコ
ールおよび高級ポリ(オキシエチレン)グリコール、
1,2−プロパンジオール、またはポリ(オキシプロピ
レン)グリコール、1,3−プロパンジオール、1,4
−ブタンジオール、ポリ(オキシテトラメチレン)グリ
コール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサン
ジオール、2,4,6−ヘキサントリオール、グリセロ
ール、1,1,1−トリメチロールプロパン、ビス(ト
リメチロール)プロパン、ペンタエリトリトール、ソル
ビトールならびにポリエピクロロヒドリンから誘導され
る。それらはまた、アルコール例えば1,4−シクロヘ
キサンジメタノール、ビス(4−ヒドロキシシクロヘキ
シル)メタンまたは2,2−ビス(4−ヒドロキシシク
ロヘキシル)プロパンから誘導されるか、またはそれら
は芳香族核、例えばN,N−ビス(2−ヒドロキシエチ
ル)アニリンまたはp,p’−ビス(2−ヒドロキシエ
チルアミノ)ジフェニルメタンを含む。
【0033】エポキシ化合物はまた、単核フェノール例
えばレゾルシノールまたはハイドロキノンから誘導され
てもよく、そして多核フェノール例えばビス(4−ヒド
ロキシフェニル)メタン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、4,4’−ジヒドロキシビフェ
ニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)スルホン、1,
1,2,2−テトラキス(4−ヒドロキシフェニル)エ
タン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシ
フェニル)プロパンならびにアルデヒド例えばホルムア
ルデヒド、アセトアルデヒド、クロラールまたはフルフ
ルアルデヒドとフェノール例えばフェノールまたは核に
おいて塩素原子または炭素原子数1ないし9のアルキル
基により置換されたフェノール例えば4−クロロフェノ
ール、2−メチルフェノールもしくは4−第三ブチルフ
ェノールとの縮合によるか、または上記のようなビスフ
ェノールとの縮合により得られるノボラックに基づいて
いてもよい。
【0034】III)例えば、エピクロロヒドリンと少
なくとも2個のアミノ水素原子を含むアミンとの反応生
成物の脱塩化水素により得られるポリ(N−グリシジ
ル)化合物。これらのアミンは典型的にはアニリン、n
−ブチルアミン、ビス(4−アミノフェニル)メタン、
m−キシレンジアミンまたはビス(4−メチルアミノフ
ェニル)メタンである。
【0035】ポリ(N−グリシジル)化合物はまたトリ
グリシジルイソシアヌレート、シクロアルキレン尿素例
えばエチレン尿素または1,3−プロピレン尿素のN,
N’−ジグリシジル誘導体およびヒダントイン例えば
5,5−ビメチルヒダントインのジグリシジル誘導体を
包含する。
【0036】IV)ポリ(S−グリシジル)化合物は典
型的には、ジチオール例えば1,2−エタンジチオール
またはビス(4−メルカプトメチルフェニル)エーテル
から誘導されるビスS−グリシジル誘導体である。
【0037】V)環状脂肪族エポキシ樹脂、例えばビス
(2,3−エポキシシクロペンチル)エーテル、2,3
−エポキシシクロペンチルグリシジルエーテル、1,2
−ビス(2,3−エポキシシクロペンチルオキシ)エタ
ンまたは3,4−エポキシシクロヘキシルメチル−
3’,4’−エポキシシクロヘキサンカルポキシレー
ト。
【0038】しかしながら、1,2−エポキシ基が異な
るヘテロ原子または官能基に結合されているエポキシ樹
脂を使用することもできる。これらの化合物は、例えば
4−アミノフェノールのN,N,O−トリグリシジル誘
導体、サリチル酸のグリシジルエーテル/グリシジルエ
ステル、N−グリシジル−N’−(2−グリシジルオキ
シプロピル)−5,5’−ジメチルヒダントインまたは
2−グリシジルオキシ−1,3−ビス(5,5−ジメチ
ル−1−グリシジルヒダントイン−3−イル)プロパン
からなる。
【0039】グリシジルエーテル、グリシジルエステル
または芳香族、複素環式、環状脂肪族もしくは脂肪族化
合物のN−グリシジル誘導体である2ないし10当量/
kgのエポキシ価を有するエポキシ樹脂を使用すること
が好ましい。特に好ましいエポキシ樹脂は多価フェノー
ル、典型的には2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン(ビスフェノールA)もしくはビス(4−
ヒドロキシフェニル)メタン(ビスフェノールF)また
はノボラックのポリグリシジルエーテルである。
【0040】最も好ましいエポキシ樹脂はビスフェノー
ルAのジグリシジルエーテル、エポキシクレゾールノボ
ラックまたは4,4’−ジアミノジフェニルメタン−テ
トラグリシジル誘導体である。
【0041】ビスマレイミド樹脂の例は、とりわけDE
−OS2267045号に開示されている。以下の化合
物が本発明の組成物に適当な公知ビスマレイミドの特定
の例として記載されうる:N,N’−エチレンビスマレ
イミド、N,N’−ヘキサメレンビスマレイミド、N,
N’−トリメチルヘキシレンビスマレイミド、N,N’
−m−フェニレンビスマレイミド、N,N’−4,4’
−ジフェニルメタンビスマレイミド、N,N’−4,
4’−ジフェニルエーテルビスマレイミド、N,N’−
(1,5,5−トリメチルシクロヘキシル−1,3−エ
ン)ビスマレイミド、N,N−4,4’−ジシクロヘキ
シルメタンビスマレイミド、N,N’−p−キシレンビ
スマレイミド、N,N’−4,4’−ビス(2−エチル
−6−メチルフェニル)メタンビスマレイミド、N,
N’−4,4’−ビス(2,6−ジメチルフェニル)メ
タンビスマレイミド、N,N’−4,4’−ビス(2,
6−ジエチルフェニル)メタンビスマレイミド、N,
N’−4,4’−ビス(2,6−ジイソプロピルフェニ
ル)メタンビスマレイミド、N,N’−4,4’−ビス
(2−エチル−6−イソプロピルフェニル)メタンビス
マレイミド、N,N’−4,4’−ビス(3−クロロ−
2,6−ジエチルフェニル)メタンビスマレイミド。
【0042】メチレンビス(フェニルマレイミド)が特
に好ましい。
【0043】トリアジン樹脂の例は例えばACSミーテ
ィング,ニューヨーク,1986年4月,PMSEプレ
プリント,第107−113頁に開示されたポリシアヌ
レートまたはMacromol.Chem.120,6
8(1968)に記載されたメラミンホルムアルデヒド
樹脂である。
【0044】エポキシ樹脂のための硬化剤の例は脂肪
族、環状脂肪族および複素環式アミン、例えばビス(4
−アミノフェニル)メタン、アニリンホルムアルデヒド
樹脂、ビス(4−アミノフェニル)スルホン、1,3−
プロパンジアミン、ヘキサメチレンジアミン、ジエチレ
ントリアミン、トリエチレンテトラミン、2,2,4−
トリメチル−1,6−ヘキサンジアミン、m−キシレン
ジアミン、ビス(4−アミノシクロヘキシル)メタン、
2,2−(4−アミノシクロヘキシル)プロパンおよび
3−アミノメチル−3,5,5−トリメチルシクロヘキ
シルアミン(イソホロンジアミン);ポリアミノアミド
例えば脂肪族ポリアミンと二量化または三量化脂肪酸と
から得られるもの;ポリフェノール例えばレゾルシノー
ル、ハイドロキノン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン(ビスフェノールA)およびフェノー
ルアルデヒド樹脂;ポリチオール例えば登録商標チオコ
ールズ(Thiokols)として市販されているポリ
チオール;ポリカルボン酸およびそれらの無水物例えば
無水フタル酸、テトラヒドロフタル酸無水物、ヘキサヒ
ドロフタル酸無水物、ヘキサクロロエンドメチレンテト
ラヒドロフタル酸無水物、ピロメリット酸二無水物、ベ
ンゾフェノン−3,3’,4,4’−テトラカルボン酸
二無水物、上記無水物の酸ならびにイソフタル酸および
テレフタル酸である。触媒性硬化剤もまた使用され得、
例えば第三アミン〔例えば2,4,6−トリス(ジメチ
ルアミノエチル)フェノール〕;イミダゾールまたはマ
ンニッヒ塩基;アルカリ金属アルコレート(例えば2,
4−ジヒドロキシ−3−ヒドロキシメチルペンタンのナ
トリウムアルコレート);アルカン酸の塩(例えばオク
タン酸スズ);フリーデル−クラフト触媒例えば三フッ
化ホウ素および三塩化ホウ素、および三フッ化ホウ素と
1,3−ジケトンとの反応により得られるそれらの錯体
およびキレート;ならびにアミジン好ましくはジシアン
ジアミドである。
【0045】エポキシ樹脂のための硬化性触媒の例は第
三アミン、それらの塩または第四アンモニウム化合物、
例えばベンジルジメチルアミン、2,4,6−トリス
(ジメチルアミノメチル)フェノール、1−メチルイミ
ダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、4−
アミノピリジン、トリペンチルアンモニウムフェノレー
トまたはテトラメチルアンモニウムクロリド;またはア
ルカリ金属アルコレート例えば2,4−ジヒドロキシ−
3−ヒドロキシメチルペンタンのナトリウムアルコレー
ト;または置換尿素例えばN−(4−クロロフェニル)
−N’,N’−ジメチル尿素またはN−(3−クロロ−
4−メチルフェニル)−N’,N’−ジメチル尿素(ク
ロルトルロン)である。
【0046】ビスマレイミド樹脂のための硬化剤はDE
−OS2627045号に開示されたアルケニルフェノ
ールまたはアルケニルフェノールエーテル、例えばo,
o’−ジアリルビスフェノールA、o,o’−ジアリル
ビスフェノールF、4,4’−ジヒドロキシ−3,3’
−ジアリルジフェニル、ビスフェノールAジアリルエー
テル、ビスフェノールFジアリルエーテル、4,4’−
ジアリルオキシジフェニルである。相当するメタリル化
合物もまた使用されうる。好ましい硬化剤はo,o’−
ジアリルビスフェノールAである。
【0047】イオン触媒およびラジカル触媒はビスマレ
イミド樹脂のための硬化性触媒として使用されうる。特
に適当なイオン触媒は第三、第二もしくは第一アミンま
たは異なるタイプのアミノ基を含むアミン(例えば第三
アミンと第二アミンの混合物)および第四アンモニウム
化合物を包含する。これらのアミン触媒はモノアミンな
らびにポリアミンであってよい。第一および第二アミン
が使用されるならば、モノアミンが好ましいであろう。
そのようなアミン触媒の典型的な例は以下のものであ
る:ジエチルアミン、トリブチルアミン、トリエチルア
ミン、トリアミルアミン、ベンジルアミン、テトラメチ
ルジアミノジフェニルメタン、N,N−ジイソブチルア
ミノアセトニトリル、N,N−ジブチルアミノアセトニ
トリル、複素環式塩基例えばキノリン、N−メチルピロ
リジン、イミダゾール、ベンズイミダゾールおよびそれ
らの類似体またはメルカプトベンゾチアゾール。適当な
第四アンモニウム化合物の例はベンジルトリメチルアン
モニウムヒドロキシドおよびベンジルトリメチルアンモ
ニウムメトキシドである。その他の適当なイオン触媒は
アルカリ金属化合物例えばアルコレートおよびアルカリ
金属の水酸化物である。ナトリウムメチレートが特に適
当である。適当なラジカル重合触媒は公知有機過酸化物
および過酸化水素ならびにアゾイソブチロニトリルであ
る。その他の重合触媒はアセチルアセトネート、特に遷
移金属のアセチルアセトネートである。
【0048】本発明の組成物は好ましくは成分a)に基
づいて成分c)を1−50重量%、好ましくは5−30
重量%含有するのが好ましい。
【0049】硬化後、本発明のポリイミドで変性された
ビスマレイミド樹脂は非常に高いガラス転移温度、優れ
た延性および破壊靱性を有する。この樹脂の機械的特性
はポリイミドの濃度が高い(ビスマレイミド100部あ
たり>10部)の場合でも保持され、そして有害な相分
離が起こらない。
【0050】
【実施例】本発明を以下の実施例により説明する。実施
例1 攪拌機、温度計、水分離器、冷却器およびガス入口管を
備えた4.5リットルのスルホン化フラスコ内で、N−
メチルピロリドン(NMP)1.5リットル中の3,
3’−ジエチル−5,5’−ジメチル−4,4’−ジア
ミノジフェニルメタン247.1g(0.875モル)
および2,4−ジエチル−6−メチル−1,3−フェニ
レンジアミン66.86g(0.375モル)の溶液に
ピロメリット酸二無水物261.72g(1.2モル)
を5℃で1時間かけ4回に分けて添加する。2時間後、
氷浴を除去し、そして反応溶液を窒素雰囲気下室温で一
晩攪拌する。反応溶液にキシレン750mlを添加し、
そして水を還流下で水分離器上に共沸混合物として除去
する。水分離が完了したら、キシレンを反応容器から蒸
留により除去し、そして依然として温かい反応溶液を激
しく攪拌しながら水15リットル中に注ぐ。沈殿物をろ
過により単離し、水5リットル中に再び混合し、ろ過に
より単離し、そして100℃で真空下乾燥させると、塩
化メチレン中に溶解して透明溶液を形成する黄色顆粒5
26g(98%)が得られる。生成物はテトラヒドロフ
ラン中のゲル透過クロマトグラフィー(GPC)により
決定された分子量13300(数平均Mn )および35
380(重量平均Mw )を有する。アミン価(0.1N
HClO4 によるフェノール/クロロホルム中での滴
定)は0.19meq/gである。示差走査熱量計(D
SC)により測定されたガラス転移温度Tg は352℃
である。
【0051】実施例2 実施例1に記載された一般的操作に従って、3,3’−
ジエチル−5,5’−ジメチル−4,4’−ジアミノジ
フェニルメタン176.5g(0.625モル)、2,
4−ジエチル−6−メチル−1,3−フェニレンジアミ
ン111.43g(0.625モル)およびピロメリッ
ト酸二無水物261.72g(1.2モル)を反応させ
ると、塩化メチレン中に溶解して透明溶液を形成する黄
色顆粒487g(96%)が得られ、これはGPCによ
り決定された分子量9060(数平均Mn )および43
640(重量平均Mw )を有する。アミン価(0.1N
HClO4 によるフェノール/クロロホルム中での滴
定)は0.24meq/gである。
【0052】実施例3 実施例1に記載された一般的操作に従って、3,3’−
ジエチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン22
2.72g(0.875モル)、2,4−ジエチル−6
−メチル−1,3−フェニレンジアミン168.86g
(0.375モル)およびピロメリット酸二無水物26
1.72g(1.2モル)を反応させると、塩化メチレ
ン中に溶解して透明溶液を形成する黄色顆粒501g
(98%)が得られ、これはGPCにより決定された分
子量11100(数平均Mn )および34020(重量
平均Mw )を有する。アミン価(0.1NHClO4
よるフェノール/クロロホルム中での滴定)は0.23
meq/gである。
【0053】実施例4 生成物を水の代わりにメタノール中に沈殿させることを
除いて実施例1に記載された一般的操作に従って、3,
3’−ジエチル−5,5’−ジメチル−4,4’−ジア
ミノジフェニルメタン247.1g(0.875モ
ル)、2,4−ジエチル−6−メチル−1,3−フェニ
レンジアミン66.86g(0.375モル)およびピ
ロメリット酸二無水物261.72g(1.2モル)を
反応させると、塩化メチレン中に溶解して透明溶液を形
成する黄色顆粒513g(96%)が得られ、これはG
PCにより決定された分子量14260(数平均Mn
および45710(重量平均Mw )を有する。アミン価
(0.1NHClO4 によるフェノール/クロロホルム
中での滴定)は0.165meq/gである。
【0054】実施例5 生成物を水の代わりにメタノール中に沈殿させることを
除いて実施例1に記載された一般的操作に従って、3,
3’−ジエチル−5,5’−ジメチル−4,4’−ジア
ミノジフェニルメタン221.43g(0.784モ
ル)、2,4−ジエチル−6−メチル−1,3−フェニ
レンジアミン59.9g(0.336モル)およびピロ
メリット酸二無水物240g(1.1モル)を反応させ
ると、塩化メチレン中に溶解して透明溶液を形成する黄
色顆粒438g(91%)が得られ、これはGPCによ
り決定された分子量24570(数平均Mn )および9
3460(重量平均Mw )を有する。アミン価(0.1
N HClO4 によるフェノール/クロロホルム中での
滴定)は0.08meq/gである。
【0055】実施例6 攪拌機、温度計、水分離器、冷却器およびガス入口管を
備えた4.5リットルのスルホン化フラスコ内で、N−
メチルピロリドン(NMP)1.5リットル中の3,
3’−ジエチル−5,5’−ジメチル−4,4’−ジア
ミノジフェニルメタン247.1g(0.875モル)
および2,4−ジエチル−6−メチル−1,3−フェニ
レンジアミン66.86g(0.375モル)の溶液に
ピロメリット酸二無水物261.72g(1.2モル)
を5℃で1時間かけ4回に分けて添加する。2時間後、
氷浴を除去し、そして反応溶液を窒素雰囲気下室温で一
晩攪拌する。反応溶液にキシレン750mlを添加し、
そして水を還流下で水分離器上に共沸混合物として除去
する。水分離の終了近くに、無水マレイン酸14.78
g(0.15モル)を添加する。水分離が完了したら、
キシレンを反応容器から蒸留により除去し、そして依然
として温かい反応溶液を激しく攪拌しながら水15リッ
トル中に注ぐ。沈殿物をろ過により単離し、水5リット
ル中に再び混合し、ろ過により単離し、そして80℃で
真空下乾燥させると、塩化メチレン中に溶解して透明溶
液を形成する褐色顆粒504g(94%)が得られ、そ
して生成物はテトラヒドロフラン中のゲル透過クロマト
グラフィー(GPC)により決定された分子量1167
0(数平均Mn )および42510(重量平均Mw )を
有する。水素添加〔炭素担持Pd(10%)を用いて
N,N−ジメチルアセトアミド中で〕により0.2ミリ
モルH2 /gのH2 吸収を示す。
【0056】実施例7 実施例6に記載された一般的操作に従って、3,3’−
ジエチル−5,5’−ジメチル−4,4’−ジアミノジ
フェニルメタン247.1g(0.875モル)、2,
4−ジエチル−6−メチル−1,3−フェニレンジアミ
ン66.86g(0.375モル)、ピロメリット酸二
無水物261.72g(1.2モル)およびアリルナド
酸無水物(1−アリル−5−ノルボルネン−2,3−ジ
カルボン酸無水物および5−アリル−5−ノルボルネン
−2,3−ジカルボン酸無水物の異性体混合物)61.
2g(0.3モル)を反応させると、塩化メチレン中に
溶解して透明溶液を形成する褐色顆粒550g(96
%)が得られ、これはゲル透過クロマトグラフィー(G
PC)により決定された分子量9290(数平均Mn
および34470(重量平均Mw )を有する。水素添加
〔炭素担持Pd(10%)を用いてN,N−ジメチルア
セトアミド中で〕により0.4ミリモルH2 /gのH2
吸収を示す。
【0057】実施例8 実施例6に記載された一般的操作に従って、3,3’−
ジエチル−5,5’−ジメチル−4,4’−ジアミノジ
フェニルメタン237.22g(0.84モル)、2,
4−ジエチル−6−メチル−1,3−フェニレンジアミ
ン64.19g(0.36モル)、ピロメリット酸二無
水物272.63g(1.25モル)および4−アミノ
フェノール10.91g(0.1モル)を反応させる
と、塩化メチレン中に溶解して透明溶液を形成する黄色
顆粒526g(97%)が得られる。生成物は分子量1
0140(数平均Mn )および28500(重量平均M
w )を有する。強アルカリ範囲における物質の不安定さ
のためにフェノール性OH基の決定はできない。重要で
ないアミン残基の差引きによりフェノール含量0.12
−0.14meq/gと計算することができる。
【0058】使用実施例 実施例A アミン価0.19meq/gを有するポリイミド(実施
例1で製造)10重量部を塩化メチレン100ml中の
o,o’−ジアリルビスフェノールA75重量部の溶液
に添加する。攪拌しながら50−100℃での蒸留によ
り溶媒を除去する。次にメチレンビス(フェニルマレイ
ミド)100重量部を100℃で添加し、そして混合物
を130℃で溶融する。脱気を真空下で短時間行い、そ
して130℃で容易に注型可能である樹脂混合物を4m
m厚の金型中に注ぐ。硬化(180℃で1時間、200
℃で2時間そして250℃で6時間)の後に、褐色透明
シートが得られる。
【0059】実施例B 実施例Aに記載された一般的操作に従って、メチレンビ
ス(フェニルマレイミド)100部、o,o’−ジアリ
ルビスフェノールA75部およびアミン価0.08me
q/gを有するポリイミド(実施例5で製造)20部か
らシートを製造する。
【0060】実施例C 実施例Aに記載された一般的操作に従って、メチレンビ
ス(フェニルマレイミド)100部、o,o’−ジアリ
ルビスフェノールA75部およびマレイミド末端基を有
するポリイミド(実施例6で製造)20部からシートを
製造する。
【0061】実施例D 実施例Aに記載された一般的操作に従って、メチレンビ
ス(フェニルマレイミド)100部、o,o’−ジアリ
ルビスフェノールA75部およびアリルナドイミド末端
基を有するポリイミド(実施例7で製造)30部からシ
ートを製造する。
【0062】実施例E 実施例Aに記載された一般的操作に従って、メチレンビ
ス(フェニルマレイミド)100部、o,o’−ジアリ
ルビスフェノールA75部およびフェノール末端基を有
するポリイミド(実施例8で製造)20部からシートを
製造する。
【0063】以上の実施例で製造されたシートのポリマ
ー特性を表1にまとめて示す。
【表1】 表中の数値の測定基準および単位は以下のとおりであ
る。 ガラス転移温度:(TMA)/℃ 破壊靱性 :(ISO178)/MPa 縁部繊維伸び率:(ISO178)/% 破壊靱性 :(ASTM E399−789)/J
/m2
【0064】実施例F アミン価0.19meq/gを有するポリイミド(実施
例1で製造)20重量部を塩化メチレン100ml中の
ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタンジグリシジルエ
ーテル100重量部の溶液に添加する。攪拌しながら5
0−100℃での蒸留により溶媒を除去する。次に4,
4’−ジアミノジフェニルスルホン38重量部を100
℃で添加し、そして混合物を120℃で溶融する。脱気
を真空下で短時間行い、そして120℃で容易に注型可
能である樹脂混合物を4mm厚の金型中に注ぐ。硬化
(160℃で2時間、180℃で2時間)の後に、橙色
透明シートが得られる。
【0065】実施例G 実施例Fに記載された一般的操作に従って、ビス(4−
ヒドロキシフェニル)メタンジグリシジルエーテル10
0重量部、4,4’−ジアミノジフェニルスルホン36
重量部およびアミン価0.08meq/gを有するポリ
イミド(実施例5で製造)10重量部からシートを製造
する。
【0066】実施例FおよびGで製造されたシートのポ
リマー特性を表2にまとめて示す。
【表2】 表中の数値の測定基準および単位は以下のとおりであ
る。 ガラス転移温度:(TMA)/℃ 破壊靱性 :(ISO178)/MPa 縁部繊維伸び率:(ISO178)/% 破壊靱性 :(ASTM E399−789)/J
/m2
フロントページの続き (72)発明者 ジーン−ピエレー ヴォルフ スイス国 1791 コータマン ヘミン デ ラ モッタ 257 (72)発明者 ルドルフ ブルンナー スイス国 1782 ベルファオクス シャ ンプ スル レ モウリン 1 (56)参考文献 特開 昭61−223021(JP,A) 特開 昭61−225164(JP,A) 特開 昭59−166531(JP,A) 特開 昭62−184025(JP,A) 特開 昭64−16829(JP,A) 特開 平1−262925(JP,A) 特開 昭50−76194(JP,A) 特開 昭55−145766(JP,A) 特開 昭46−4046(JP,A) 特開 昭60−32821(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08G 73/00 - 73/26 C08G 59/00 - 59/72 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次式I: 【化1】 {式中、Yは水素原子を表すか、または二つの置換基Y
    が一緒になって次式IIaないしIIc: 【化2】 で表される2価の基を表し、そして構造単位Xは次式I
    IIaで表される基20−80モル%および次式III
    bで表される基80−20モル%: 【化3】 (式中、R1はアルキル基、シクロアルキル基、アルコ
    キシ基、アルコキシアルキル基またはアルアルキル基を
    表すか、または隣接するC原子にある基と一緒になって
    アルキレン基を形成し、R2は水素原子を表すか、また
    はR1に対して与えられた意味の一つを有し、R3および
    4は互いに独立して水素原子を表すか、またはR1また
    はR2と一緒になってアルキレン基を形成し、R5および
    6は互いに独立してアルキル基、シクロアルキル基、
    アルコキシ基、アルコキシアルキル基またはアルアルキ
    ル基を表すか、または隣接するC原子にある基と一緒に
    なってアルキレン基を形成し、R7は水素原子を表す
    か、またはR5およびR6に対して与えられた意味の一つ
    を有する)からなり、そしてnは5ないし150の整数
    を表す}で表されるコポリイミド
  2. 【請求項2】 上記式中、nが10ないし70の整数を
    表す請求項1記載のコポリイミド
  3. 【請求項3】 上記式中、R1およびR2が互いに独立し
    て炭素原子数1ないし6のアルキル基、好ましくはメチ
    ル基、エチル基、n−プロピル基またはイソプロピル基
    を表し、そしてR3およびR4が各々水素原子を表す請求
    項1記載のコポリイミド
  4. 【請求項4】 上記式中、R1がエチル基を表し、R2
    メチル基を表し、そしてR3およびR4が各々水素原子を
    表す請求項1記載のコポリイミド
  5. 【請求項5】 上記式中、R1がエチル基を表し、そし
    てR2、R3およびR4が各々水素原子を表す請求項1記
    載のコポリイミド
  6. 【請求項6】 上記式中、R5およびR6が互いに独立し
    て炭素原子数1ないし6のアルキル基、好ましくはメチ
    ル基、エチル基、n−プロピル基またはイソプロピル基
    を表す請求項1記載のコポリイミド
  7. 【請求項7】 上記式中、式IIIbで表される基にお
    ける遊離結合が互いにメタ位にある請求項1記載のコポ
    リイミド
  8. 【請求項8】 上記式中、R5がエチル基を表し、R6
    メチル基を表し、そしてR7が水素原子を表す請求項8
    記載のコポリイミド
  9. 【請求項9】上記式中、式IIIbで表される基におけ
    る遊離結合が互いにパラ位にあり、そしてR5、R6およ
    びR7が各々メチル基を表す請求項1記載のコポリイミ
  10. 【請求項10】 次式IVaで表されるジアミン20−
    80モル%および次式IVbで表されるジアミン80−
    20モル% 【化4】 (式中、置換基R1ないしR7は請求項1で定義されたも
    のと同じ意味を表す)を、ピロメリット酸二無水物のみ
    と、またはピロメリット酸二無水物と無水マレイン酸、
    アリルナド酸無水物およびアミノフェノールからなる群
    から選択される化合物との混合物と反応させ、そして生
    成ポリアミド酸をエントレーナーの添加により熱イミド
    化に供することからなる、請求項1記載の式Iで表され
    るコポリイミドの製造方法
  11. 【請求項11】a)少なくとも1種のエポキシ、ビスマ
    レイミドまたはトリアジン樹脂、 b)エポキシ、ビスマレイミドまたはトリアジン樹脂の
    ための硬化剤および/または硬化性触媒、および c)請求項1記載の式Iで表されるコポリイミドからな
    る組成物。
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