JP3116173B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3116173B2
JP3116173B2 JP03217342A JP21734291A JP3116173B2 JP 3116173 B2 JP3116173 B2 JP 3116173B2 JP 03217342 A JP03217342 A JP 03217342A JP 21734291 A JP21734291 A JP 21734291A JP 3116173 B2 JP3116173 B2 JP 3116173B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば電子写真、静電
印刷、静電記録、ファクシミリ、レーザプリンタ等の静
電荷を利用した画像形成装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】従来静電荷を利用した画像形成装置にお
いては、例えば酸化亜鉛または硫化カドミウム等の粉末
をバインダ樹脂中に分解した感光体;テルル、砒素もし
くはアンチモン等を含むセレンを蒸着した感光体;シリ
コンをグロー放電分解、スパッタリングもしくは蒸着し
たアモルファスシリコン感光体が広く用いられている
が、かかる感光体は電子写真特性の改良に限界があり、
各種用途に応じた感光体の選択の自由度がなく、かつ加
工性が悪いなどの問題がある。そこで、種々の有機光導
電性物質を電子写真感光体の感光層の材料として利用す
ることが近年活発に開発、研究されている。
【0003】例えば特公昭50-10496号には、ポリ-N-ビ
ニルカルバゾールと2,4,7-トリニトロ-9-フルオレノン
を含有した感光層を有する有機感光体について記載され
ている。しかし、この感光体は、感度及び耐久性におい
て必ずしも満足できるものではない。このような欠点を
改善するために、感光層において、キャリア発生機能と
キャリア輸送機能とを異なる物質に個別に分担させるこ
とにより、感度が高くて耐久性の大きい有機感光体を開
発する試みがなされている。このような機能分離型の電
子写真感光体においては、各機能を発揮する物質を広い
範囲のものから選択することができるので、任意の特性
を有する電子写真感光体を比較的容易に作製することが
可能である。
【0004】このような有機電子写真感光体は、感光層
を塗布により形成できるので製造コストが安く、公害や
環境汚染も防止でき、また種々の形(シート状等)に容
易に加工できる等の利点を有し、画像形成装置には、か
かる有機感光体が像形成体として組込まれる。
【0005】従来画像形成装置としては、アナログ露光
方式又はデジタル露光方式の電子写真複写機又はプリン
タ等が知られており、以下図1のアナログ露光方式の電
子写真複写機を例として従来のクリーニング部門の作用
及び問題点を説明する。図1の複写機本体1の上部に
は、該本体1に嵌め込まれた原稿台ガラス板3に原稿
(図示せず)を圧着するためのプランテンカバー2が配
置される。該プランテンカバー2は、カバー板2aと下
面のゴム板2bと取手2cとからなっている。本体1の
内部には、矢印方向に回転するドラム状感光体4及びそ
の外周に帯電器5、走査光学系6、現像器7、転写電極
8、分離電極9、クリーニング装置10等が配置されてい
る。
【0006】前記感光体4の表面には帯電器5により一
様な静電荷が付与され、その後、走査光学系6により像
様の露光が施されて前記表面に静電荷像が形成される。
なお、前記光学系6は、露光ランプ及び反射ミラーを備
えた第1ミラーユニット6a、光路長を一定にするため
該ミラーユニット6aと相対的に移動する第2ミラーユ
ニット6b、結像レンズ6c、並びに反射ミラー6dか
らなっている。
【0007】前記感光体4の表面に形成された静電荷像
は、磁気ブラシ現像器7により粉体現像されトナー像が
形成される。該トナー像は、カセット11から給紙ローラ
12及び搬送ローラ13によりタイミングを合せて搬送され
た転写紙P上に転写電極8により転写される。転写トナ
ー像を担持した転写紙Pは、分離電極9の作用で感光体
4の表面から分離され、搬送部14により搬送され、定着
部15により熱ロール定着されて排紙皿16に排出される。
他方感光体4の表面には未転写のトナーが残留している
ので、クリーニング装置10のブレード10aにより前記残
留トナーが除去される。
【0008】電子写真複写機等においては、前記像形成
プロセスを連続して多数回繰返してコピー操作が行なわ
れるので、感光体4がプロセス機器から種々の作用をう
けて劣化し、形成されるコピー画質が低下するようにな
る。特に感光体4の表面を機械的に摺擦して残留トナー
を除去するクリーニングブレード10aの作用が最も著し
い。
【0009】例えばクリーニングブレード10aによる感
光体4の表面に対する摺擦が不十分なときは、残留トナ
ーの多くが残留し、次工程において残留トナーで汚染さ
れたコピー画像が形成される。その外次第に残留トナー
が感光体4の表面に薄層を形成し所謂トナーフィルミン
グを生ずるようになる。また逆にクリーニングブレード
10aによる摺擦が充分行なわれたときは、往々にして感
光体4の表面を摩耗劣化せしめ、該感光体4の静電特性
を劣化せしめる。例えば帯電々位の低下、光減衰量の減
少、残留電荷の増大を招き、コピー画像上に濃度の低
下、かぶりの発生などの欠点が表れてくる。さらには感
光体4の表面を部分的にまたは筋状に損傷して、白筋、
黒筋、斑点及び画像ぼけ等の欠点が表れるようになる。
【0010】そこで複写機等により常に安定したコピー
画像をうるためには、感光体4のクリーニングブレード
10aに基づく劣化を防止することが極めて重要な課題と
なる。
【0011】そこで、例えば特開昭58-115468号、同60-
225870号及び特開平3-153285号にはブレード等のクリー
ニング手段の外にクリーニング助剤付与手段を設け、感
光体4の表面に潤滑性のクリーニング助剤を塗布してク
リーニング性を向上せしめる技術が提案されている。
【0012】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら前記特
開昭58-115468号記載の技術はセレン感光体にシリコー
ンオイルを含浸したスポンジロールをクリーニングブレ
ードの上流に回転下に圧接して感光体表面にシリコーン
オイルを薄層に塗布して前記感光体のクリーニング性を
向上するものであるが、有機感光体を用いた場合、前記
シリコーンオイルが有機光導電層の一部を溶解、膨潤又
は軟化せしめ保存中感光体表面にクラックを生ずる。
【0013】又特開昭60-225870号記載の技術はセレン
その他酸化亜鉛、アモルファスシリコン、有機感光体等
に、ステアリン酸亜鉛等のクリーニング助剤がその表面
に付着したスポンジロールをクリーニングブレードの下
流に回転下に圧接し、感光体表面に前記助剤を薄層に塗
布して前記感光体のクリーニング性を向上せしめるもの
であるが、以下の問題がある。
【0014】(1)クリーニング助剤付与手段がクリー
ニング手段の下流にあるため、クリーニング助剤の感光
体表面への付着量を制御できないばかりでなく、過剰の
助剤が現像器内に混入して画像特性に悪影響を及ぼす。
【0015】(2)クリーニングブレード、トナー回収
板及びトナー搬送スクリユーを含むクリーニング手段を
収容する1つのケーシングと、クリーニング助剤補給容
量及びスポンジロールを含む他のケーシングを別体に設
ける必要があるため、クリーニング装置構成が複雑、か
つ大型となる。
【0016】又特開平3-153285号記載の技術は、1つの
ケーシング内にブレード状クリーニング手段と該クリー
ニング手段の上流かつ下方に配置されたブラシ状クリー
ニング助剤付与手段とを有するクリーニング装置に関
し、予め前記ブラシ状クリーニング助剤付与手段の表面
に付着されたポリエチエン粉体、弗化ビニリデン樹脂粉
体等のクリーニング助剤を感光体表面に塗布してクリー
ニング性を向上せしめるようにしたものであるが以下の
問題がある。
【0017】(1)前記ブラシ状クリーニング助剤付与
手段を用いて粉体状のクリーニング助剤を感光体に塗布
する場合、均一塗布が困難であって、筋状の塗布斑が発
生する。これは電子写真性能に悪影響を及ぼし、筋状の
画像欠陥となり易い。
【0018】(2)クリーニング装置内に、前記助剤付
与手段の表面に助剤を付着するための容器を設置する
か、又は装置外で前記手段に助剤を十分に付着させ、こ
れを装置内に装着する等の操作が必要になり、これは装
置構成を複雑化したり、操作中助剤が飛散して装置を汚
染したり、感光体への助剤塗布の持続性がないなどの問
題がある。
【0019】(3)又ブラシ状クリーニング助剤付与手
段は通常、毛状の繊維を基体に植え込んで作製されるた
め、助剤の塗布加工中脱落して損耗し易いと云う難点が
ある。
【0020】(4)又前記クリーニング助剤付与手段と
しては、クリーニング性、クリーニング安定性、持続
性、製造コスト等の面から、製造時に助剤を均一に含有
せしめるようにして別途加工されたものを使用するのが
好ましいが、前記ブラシ状クリーニング助剤付与手段は
前記製造に不向きであるなどの問題がある。
【0021】
【問題点を解決するための手段】本発明は前記実情に鑑
みて提案されたものであり、その目的とするところは、
クリーニング装置内に固体の潤滑性物質を均一に含有せ
しめたクリーニング助剤付与手段をブレード状クリーニ
ング手段と共にコンパクトに組込むことにより、感光体
表面にクリーニング助剤を均一に塗布するようにして、
感光層の膜減耗や傷の発生を防止し、感光体に高耐久性
を付与し、しかも現像剤中への前記潤滑性粉体の過剰混
入を防止し、長期に亘り、良好かつ安定した像形成を可
能とした画像形成装置を提供することにある。
【0022】前記の目的は、有機光導電層を有する回転
可能な像形成体表面の残留トナーをクリーニングするブ
レード状クリーニング手段と、像形成体表面にクリーニ
ング助剤を付与するクリーニング助剤付与手段を含むク
リーニング装置を有する画像形成装置において、前記ク
リーニング助剤付与手段が、固体の潤滑性物質から成る
クリーニング助剤を、製造時に分散により含有せしめら
れた、像形成体表面に回転可能に当接する弾性ローラで
あって、前記クリーニング手段に対して像形成体表面の
移動方向上流側で、かつ該クリーニング手段の下方に配
置されることを特徴とする画像形成装置により達成され
る。
【0023】なお、本発明の好ましい実施態様として
は、前記クリーニング装置が1つのケーシング内に組込
まれていて、該ケーシング内のクリーニング助剤付与手
段がブレード状クリーニング手段で掻取られたトナーを
保持、回収する機能を有することである。
【0024】前記本発明の構成に基づく特徴としては、
像形成体として、有機光導電層、特に機能分離型の有機
光導電層を有するドラム状感光体を画像形成装置に組込
み、該感光体のクリーニング装置において、1つのケー
シング内にクリーニング手段とその上流側に設けたクリ
ーニング助剤付与手段を共通に組込むことにより、装置
構成の簡素化及び合理化を達成すると共に、前記クリー
ニング助剤付与手段により感光体表面にクリーニング助
剤を均一に、かつ持続的に塗布することにより感光体の
高耐久性化を達成するようにした点にある。
【0025】前記クリーニング助剤付与手段としては、
固体の潤滑性物質から成るクリーニング助剤を含み、ド
ラム状感光体の回転に従動する回転又は強制回転される
弾性ロール又はスポンジロール等とされ、前記クリーニ
ング助剤は製造時、分散の方法により含有される。
【0026】前記クリーニング助剤としては、像形成体
表面への静電荷像形成を阻害しないよう高抵抗をもつこ
とが要請され、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリブテン、ポリヘキセン等のホモポリマー樹脂粉
体、エチレン-プロピレン、エチレンブテン等のコポリ
マー樹脂粉体、エチレン-プロピレン-ヘキセン等のター
ポリマー樹脂粉体、さらにこれらの熱変成物の如きポリ
オレフィン系樹脂粉体がある。
【0027】又特に摩擦係数、撥水性、離型性等の点か
ら弗素系樹脂粉体が好ましく用いられる。前記弗素系樹
脂粉体としては、例えば三弗化エチレン、四弗化エチレ
ン、六弗化エチレン、六弗化エチレンプロピレン、弗化
ビニル、弗化ビニリデン、弗化二塩化エチレン又はそれ
らの共重合体から成る弗素系樹脂体が挙げられる。なお
前記のうち四弗化エチレン樹脂粉体、弗化ビニリデン樹
脂粉体が好ましく用いられる。
【0028】さらに又前記樹脂粉体の外、シリコーン樹
脂粉体、弗化カーボン等も用いることができる。
【0029】前記クリーニング助剤の他の例としては、
好ましくは、8〜35個の炭素原子を有し、置換基を有し
てもよい飽和又は不飽和の脂肪酸金属塩がある。
【0030】前記脂肪酸金属塩を構成する金属としては
リチウム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、マグネ
シウム、カルシウム、亜鉛、ストロンチウム、カドミウ
ム、バリウム、水銀、アルミニウム、クロム、錫、チタ
ン、ジルコニウム、鉛、マンガン、鉄、コバルト、ニッ
ケル等があり、その他アンモニウム脂肪酸塩も含まれて
よい。また脂肪酸金属塩を構成する脂肪酸としてはカプ
リル酸、ペラルゴン酸、カプロン酸、ウンデカン酸、ラ
ウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン
酸、パルミチン酸、マルガリン酸、ステアリン酸、アラ
キン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸等があ
る。また、これらの脂肪酸の混合物、これらの脂肪酸の
アルコール・エステル、アミド等も本発明に含まれる。
【0031】前記アルコールエステルとしては、前記炭
素原子数8乃至35の脂肪酸の一価または多価アルコール
エステルであって、炭素原子数1乃至20のアルコールか
ら誘導される固体状のものがある。前記アルコールエス
テルの化合物例としては、例えばステアリン酸メチル、
エチレングリコールモノステアレート、グリセリルトリ
(1,2-オキシステアレート)、1,2,4-ブタントリオール
トリステアレート等がある。
【0032】又、他のクリーニング助剤としては、例え
ばポリエチレングリコール、メトキシポリエチレングリ
コール等の分子量6000迄の固体状ワックスであるカルボ
ワックス等があり、さらに又コレステロール;デクロラ
ンすなわちパークロルペンタシクロデカン;約4000以下
の分子量をもつポリカプロラクトン;低分子量フルオル
カーボン化合物例えばテトラフルオルエチレンのワック
ス状短鎖テロマー及び低分子量汚染性ポリテトラフルオ
ルエチレン粉末等がある。
【0033】なお、前記クリーニング助剤の感光体上へ
の塗布量は通常0.01〜10mg/dm2とされる。ここで塗布量
が0.01mg/dm2未満のときはクリーニング効果が不足し、
10mg/dm2を越えると感光体の電子写真特性に悪影響を与
え、又現像剤中に助剤が混入され易くなり現像剤の性能
を劣化せしめる。
【0034】次に、クリーニングブレードとしては、例
えばポリウレタンゴム、シリコーンゴム、ニトリルゴ
ム、クロロプレンゴム等の弾性ゴム板から成り、感光体
に対してトレイル又はカウンタ当接して残留トナーのク
リーニングが行なわれる。
【0035】ところで従来のクリーニング装置では、ク
リーニングブレードで掻取られたトナーを回転下に保
持、回収するローラ及び該回収ローラからさらにトナー
を掻取り排出用スクリユーへ送込むためのスクレーパが
配置されるが、本発明では前記回収ローラが固体の潤滑
性物質を含有する弾性ローラであるので、前記スクレー
パとして剛性板を用いた場合でも、該ローラの摩擦係数
が極めて小となり、摩耗、損傷が少なく長期使用可能と
なる。さらに又スポンジローラ中に含有されるクリーニ
ング助剤は前記スクレーパのトナー掻取り動作により適
量づつ前記スポンジローラ上に掻出され、結果的に感光
体上に前記助剤の適量塗布を可能とし長期間に亘って本
発明の効果を発揮できる。
【0036】次に本発明の感光体としては、導電性のド
ラム上に有機光導電層を設けたものが用いられ、通常有
機光導電性物質がバインダ樹脂中に分散含有して構成さ
れ、層厚は通常10〜30μmである。この有機光導電層は
単層構成であってもよいし、またキャリアの発生とその
輸送とを別個の層で分担する機能分離型の二層構成であ
ってもよい。二層構成とする場合においては、キャリア
の発生を担う発生層の厚さは例えば0.05〜5μm、キャ
リアの輸送を担う輸送層の厚さは例えば10〜30μmであ
る。これらの発生層及び輸送層には通常熱可塑性のバイ
ンダ樹脂がそれぞれ例えば20〜90wt%好ましくは30〜70
wt%および30〜80wt%好ましくは50〜70wt%程度含有さ
れる。
【0037】キャリアの発生を担う発生層は、例えばモ
ノアゾ色素、ビスアゾ色素、トリスアゾ色素などのアゾ
系色素、ペリレン酸無水物、ペリレン酸イミドなどのペ
リレン系色素、インジゴ、チオインジゴなどのインジゴ
系色素、アンスラキノン、ピレンキノン、フラバンスロ
ンなどの多環キノン類、キナクリドン系色素、ビスベン
ゾイミダゾール系色素、インダスロン系色素、スクエア
リリウム系色素、金属フタロシアニン、無金属フタロシ
アニンなどのフタロシアニン系顔料、ピリリウム塩色
素、チアビリリウム塩色素とポリカーボネートから形成
される共晶錯体など、公知の各種のキャリア発生物質を
適当なバインダ樹脂と共に溶剤中に溶解或いは分解し、
塗布することにより形成することができる。このうち好
ましいのは、ポリビニルブチラールなどの高分子量物質
よりなるバインダ中にフタロシアニン系、ビスアゾ系あ
るいはキノン系のキャリア発生物質を分散させて得られ
るものである。
【0038】キャリアの輸送を担う輸送層は、主鎖また
は側鎖にアントラセン、ピレン、フェナントレン、ココ
ネンなどの多環芳香族化合物を有する化合物、またはイ
ンドール、カルバゾール、オキサゾール、イソオキサゾ
ール、チアゾール、トリアゾール、インダゾール、ピラ
ゾール、オキサジアゾール、ピラゾリンなどの含窒素芳
香環を有する化合物、トリフェニルアミン骨格、スチル
ベン骨格、ヒドラゾン骨格を有する化合物などのキャリ
ア輸送物質を適当なバインダ樹脂と共に溶剤中に溶解或
は分解し、塗布することにより形成することができる。
このうち好ましいのは、ポリカーボネートあるいはポリ
エステルなどの高分子バインダ中に、スチリルアミン
系、ヒドラゾン系、カルバゾール系、ピラゾリン系など
のキャリア輸送物質を溶解させて得られるものである。
【0039】キャリアの発生層及び輸送層に用いること
ができるバインダ樹脂としては、キャリア発生物質或い
はキャリア輸送物質との組合せに基いて種々の樹脂が使
用できるが、一般にポリエステル、ポリエチレン、ポリ
アミド、ポリカーボネート、エポキシ、ポリ-N-ビニル
カルバゾール、ポリスチレン、ポリビニルブチラール、
ポリメチルメタクリレートなどを用いることができる。
【0040】前記感光体上にトナー像を形成するための
現像剤としては、例えば特開昭55-18656号に記載される
磁性トナーから成る一成分系現像剤、特開昭59-181362
号に記載される磁性キャリアと非磁性トナーから成る二
成分系現像、あるいは非磁性一成分現像剤等のいづれで
あってもよく、これら現像剤中には必要に応じてクリー
ニングブレードの寿命の延長、トナーフィルミングの防
止、クリーニング性の一層の向上を目的として0〜10wt
%のクリーニング助剤を含有せしめることができる。
【0041】以下、本発明の実施態様を具体的に説明す
る。
【0042】図2及び図3は本実施例を説明する図であ
り、図2は本発明に係るクリーニング助剤付与手段を備
えた電子写真複写機の部分断面図で図3は、前記クリー
ニング助剤付与手段支持装置の斜視図である。図中矢印
A方向(時計方向)に回転する感光体ドラム20の周面に
は上流側から転写電極21、分離電極22、クリーニング装
置24、クリーニングケース25、帯電器23が配設されてい
る。感光体ドラム20の周面に開口したクリーニングケー
ス25の内部には、硬質ウレタン樹脂板から成るクリーニ
ングブレード26、該ブレード26の上流(構造上は下側)
にトナー案内ローラを兼ねたクリーニング助剤付与手段
としてのスポンジローラ31、該ローラ31に接するトナー
回収板としてのスクレーパ32、回収トナーの排出用スク
リュー28が配設されている。
【0043】前記クリーニングブレード26はこれを保持
するブレードホルダ27の作用により時計方向に付勢され
ていて、その先端が感光体ドラム20の周面に圧接されて
いる。
【0044】本実施例における感光体ドラム20は通常ア
ルミニウム等の金属ドラム上に必要により中間層を設け
た後、多環キノン系顔料、アゾ系顔料、フタロシアニン
系顔料等のキャリア発生物質をバインダ樹脂中に分散し
た層厚0.05〜5μmのキャリア発生層、この上にスチリ
ル系、ヒドラゾン系、ピラゾリン系化合物から成るキャ
リア輸送物質をバインダ樹脂中に相溶又は分散した層厚
10〜30μmのキャリア輸送層を積層して成る負帯電性感
光体とされる。
【0045】前記クリーニング助剤付与手段としてのス
ポンジローラ31は例えば液状ゴムにステアリン酸亜鉛等
のクリーニング助剤を5〜30wt%分散させ、発泡させて
製造され、ゴム硬度は10〜30°HS、感光体ドラム20に対
して線荷重0.5〜50g/cmで当接し、ニップ幅は0.5〜3mm
とするのが好ましい。
【0046】前記ローラ31は図3の斜視図に示すよう
に、ローラ支持ユニット30のフレーム部材33に取付けら
れ、装置本体に固定されたクリーニングケース25に組込
まれて前記感光体ドラム20の周面に接し従動して反時計
方向に回転されるようになっている。
【0047】すなわち前記フレーム部材33は、その左右
対称の位置に一対の側面部33aを形成していて、それぞ
れに設けた長穴33bに、前記ローラ31の左右端の支軸31
aに外嵌した軸受34を挿通することにより該ローラ31を
回転可能となすと同時に前記感光体ドラム20の周面の方
向に移動可能に支持している。
【0048】また前記軸受34は、前記側面部33aの外側
に突出した部分が外周に半円状の断面の溝を形成したフ
ランジ部となっていて、前記側面部33aの前側縁の突起
33cに両端を固定された引張ばね35が摺回して前記ロー
ラ31を前記長穴33bに沿って付勢するようになってい
る。かかる軸受34と引張ばね35による前記ローラ31の付
勢はその左右端においてバランス良く対称的に行なわれ
ているものとする。
【0049】さらに前記フレーム部材33はその後側縁に
折曲部33dを形成していて、前記スクレーパ32の取付け
固定を可能としており、後述する方法によってフレーム
部材33が前記クリーニングケース25に取付けられた場合
に、感光体ドラム20の周面によって押し戻された位置に
ある前記ローラ31の周面を金属プレート等の薄い剛性板
から成る前記スクレーバ32の先端が所定の荷重をもって
ローラ31の回転作用を阻害することなく弾性的に圧接出
来るような角度に設けられている。
【0050】このように構成されたローラ支持ユニット
30は、次の如くしてクリーニングケース25に装着されて
いる。
【0051】前記クリーニングケース25の左右壁の内部
には、台座部25a、25bが設けられていて、前記フレー
ム部材33の一方の側面部33aに設けた一対の丸穴が前記
台座部25bに植設した一対のピンPにそれぞれ嵌合し、
他方の側面部33aに設けた一対のねじ穴がクリーニング
ケース25の外部から前記台座部25aを嵌通してねじ込み
された一対の止めねじTによって螺着し、固定されてい
る。すなわち前記台座部25a、25bは、それぞれの内壁
面よりの高さが、前記トナー案内ユニット30の収容およ
び取付けに要するスペースを保てるよう定められてもの
となっている。
【0052】かくして前記ローラ支持ユニット30の装着
のみによって前記ローラ31とスクレーパ32の取付け設定
は終了し、感光体ドラム20の周面によって前記引張ばね
35の張力に抗して押し戻されたローラ31は、感光体ドラ
ム20に対して所定の荷重をもって圧接される結果とな
り、同時に前述した如く前記スクレーパ32のローラ31に
対する圧接、作用条件を満足されることとなる。
【0053】かくして感光体ドラム20の周面に圧接して
従動する前記ローラ31は、矢印A方向に回転する感光体
ドラム20上にクリーニング助剤を塗布し、後続するクリ
ーニングブレードによる残留トナーのクリーニングを円
滑に遂行せしめる。又前記ローラ31は、その下流に位置
するクリーニングブレード26によって剥離され落下する
トナーを受止めて回収するトナー案内ローラの作用もな
している。すなわち、前記ローラ31はその周面に受止め
たトナーが感光体ドラム20によって逆に下流方向に搬送
されたり、クリーニングケース25から零落ちたりするこ
とがないように反時計方向に従動回転させて前記スクレ
ーパ32方向に搬送し、搬送されたトナー粉は該スクレー
パ32上を滑落してトナー搬送スクリュー28を介してクリ
ーニングケース25の外部に回収されるようになってい
る。
【0054】なお本実施例においては前記ローラ31はス
クレーパ32等の摩擦・抵抗により若干の相対速度をもち
ながら感光体ドラム20の回転に従動して反時計方向に回
転するよう構成したが従動によらず、別の駆動源により
同じく反時計方向に回転させ必要あれば感光体ドラム20
との間に相対速度をもたせることも出来る。
【0055】
【実施例】
実施例1 コニカ社製U-Bix 4045(A4版横45枚/分)に図2及び図
3のクリーニング助剤付与手段を有するクリーニング装
置を装着した改造機を用い、現像剤として専用の2成分
現像剤を用い、かつ表1の6種類のクリーニング助剤を
0または30wt%含有した6種類のスポンジロールを用い
て6種類の像形成テストを行なった。前記6種類のスポ
ンジロールはいづれもクロロプレンゴムから成り、製造
時粉体状の助剤を分散含有せしめたものが用いられた。
【0056】又テスト条件として室温20℃、RH60%で10
万回の連続複写を行ない、画質を評価し、その結果を表
1に示した。
【0057】なお前記6種類の像形成テストには比較の
ため、クリーニング助剤を含まないスポンジロールを用
いた場合及び本発明に属さない粉体を含有したスポンジ
ロールを用いた場合が組込まれている。
【0058】
【表1】
【0059】表1のテスト結果より、本発明のテストで
は、10万回の像形成においてもクリーニング不良、画
像欠陥等が発生せず、感光層の膜厚減耗量も僅小であっ
て良質の画像をることができたが、比較テストでは、
3万回像形成の付近より感光層の膜厚減耗量が大とな
、画質低下により正常な画像形成の継続が困難となっ
た。
【0060】比較例1 コニカ社製U-Bix 4045に図2及び図3のスポンジローラ
31に代えて装置外でステアリン酸亜鉛を十分に付着させ
たブラシロールを組込んだ他は同様とされたクリーニン
グ装置24を装着した改造機を用いて実施例1と同様の条
件下で像形成テストを行なったところ、2万回付近より
クリーニング不良となり、かつ筋模様のかぶりが発生
し、像形成が困難となった。
【0061】
【発明の効果】以上の実施例から明らかなように、本発
明の画像形成装置によれば、クリーニング装置が合理的
に簡素化され、かつコンパクトとされる外、比較的高速
複写とした場合でも感光体のクリーニング不良に基づく
画像傷やかぶりを生ぜず、長期に亘り高濃度で安定した
画像をうることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の複写機の断面図。
【図2】本発明のクリーニング装置を中心とした複写機
の要部断面図。
【図3】クリーニング助剤付与手段の支持装置の斜視図
である。
【符号の説明】
20 感光体ドラム 21 転写電極 22 分離電極 25 クリーニングケース 30 ローラ支持ユニット 31 スポンジローラ 32 回収板(スクレーパ) 33 フレーム部材 33a 側面部 33b 長穴 34 軸受 35 引張ばね

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機光導電層を有する回転可能な像形成
    体表面の残留トナーをクリーニングするブレード状クリ
    ーニング手段と、像形成体表面にクリーニング助剤を付
    与するクリーニング助剤付与手段を含むクリーニング装
    置を有する画像形成装置において、前記クリーニング助
    剤付与手段が、固体の潤滑性物質から成るクリーニング
    助剤を、製造時に分散により含有せしめられた、像形成
    体表面に回転可能に当接する弾性ローラであって、前記
    クリーニング手段に対して像形成体表面の移動方向上流
    側で、かつ該クリーニング手段の下方に配置されること
    を特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 クリーニング助剤付与手段に剛性板から
    なるトナー掻取りスクレーパが圧接されることを特徴と
    する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記クリーニング装置が1つのケーシン
    グ内に組込まれていて、該ケーシング内のクリーニング
    助剤付与手段が、ブレード状クリーニング手段で掻取ら
    れたトナーを保持、回収する機能を有する請求項1又は
    2に記載の画像形成装置。
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