JP3115886U - 吊り下げボルト係止用インサート - Google Patents
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Abstract
【課題】 この考案は寸切りボルトのワンタッチ挿着が誰でも簡単、且つ、確実に出来、又、挿着角度に柔軟性を持たせる事で作業性、安全性、経済性の優れた天井吊り下げボルト用インサートを開発・提供する事にある。
【解決手段】 先端部に、複数の固定針を有するインナースリーブ本体と、該インナースリーブ本体と摺動可能にしたガイドスリーブと、前記インナースリーブ本体に被冠するキャップと、該インナースリーブ本体の中途内壁に装着した固定用スプリングロックとから成り、又、インサート打設時以外は、ガイドスリーブをインナースリーブ本体先端部の固定針側に移動させて、固定針を包囲する事で、安全性確保を可能にし、又、インサートを固着後、寸切りボルトをスプリングロックの穴部に挿着時は、突き上げ挿入のみで挿着可能にし、且つ、取り外し時は、左回転させながら外すものである。
【選択図】 図5
【解決手段】 先端部に、複数の固定針を有するインナースリーブ本体と、該インナースリーブ本体と摺動可能にしたガイドスリーブと、前記インナースリーブ本体に被冠するキャップと、該インナースリーブ本体の中途内壁に装着した固定用スプリングロックとから成り、又、インサート打設時以外は、ガイドスリーブをインナースリーブ本体先端部の固定針側に移動させて、固定針を包囲する事で、安全性確保を可能にし、又、インサートを固着後、寸切りボルトをスプリングロックの穴部に挿着時は、突き上げ挿入のみで挿着可能にし、且つ、取り外し時は、左回転させながら外すものである。
【選択図】 図5
Description
この考案は、コンクリート建築等に使用する天井吊り下げボルト用インサートに関するものである。
従来、コンクリート建築に於ける天井吊り下げボルト用インサートは、予め型枠として使用するコンクリートパネル上の所定の位置に打ち込まれ、その上にコンクリートを流し込んで固められ、完全にコンクリートが乾燥し、固まった時点で、コンクリートパネルを取り除き、インサートのネジ部に寸切りボルトをねじ込んで様々な電気機器や装置等が取り付けられる。
しかし、これまでの工法では、インサートを天井面に対して、垂直に設置する事は至難の技で、現実問題は大半が若干の傾きを生じている為、寸切りボルトを取り付ける際に、ネジの傾き具合を見ながら、それに合わせて調整しながら取り付けており、ボルト取付作業に多大な時間を要しており、作業性、安全性、経済性面からみて問題があった。
そこで、この考案に関する特許文献を検索したが、見当たらなかったので参考文献を紹介する。(特許文献1参照。)
実開平5−007412
そこで、上記課題を解決する為に、この考案は寸切りボルトのワンタッチ挿着が誰でも簡単、且つ、確実に出来、又、挿着角度に柔軟性を持たせる事で作業性、安全性、経済性の優れた天井吊り下げボルト用インサートを開発・提供する事にある。
この課題を解決する為の手段として、先端部に、複数の固定針を有するインナースリーブ本体と、該インナースリーブ本体と摺動可能にしたガイドスリーブと、前記インナースリーブ本体に被冠するキャップと、該インナースリーブ本体の中途内壁に装着した固定用スプリングロックとから成るものである。
又、インサート打設時以外は、ガイドスリーブを、インナースリーブ本体先端部の固定針側に移動させて、固定針を包囲する事で、安全性確保を可能にしたものである。
又、インサートを固着後、寸切りボルトをスプリングロックの穴部に挿着時は、突き上げ挿入のみで挿着可能にし、且つ、取り外し時は、左回転させながら外すものである。
この考案の効果として、先端部に、複数の固定針を有するインナースリーブ本体と、該インナースリーブ本体と摺動可能にしたガイドスリーブと、前記インナースリーブ本体に被冠するキャップと、該インナースリーブ本体の中途内壁に装着した固定用スプリングロックとから成り、又、インサート打設時以外は、ガイドスリーブを、インナースリーブ本体先端部の固定針側に移動させて、固定針を包囲する事で、安全性確保を可能にし、又、インサートを固着後、寸切りボルトをスプリングロック部に挿着時は、突き上げ挿入のみで挿着可能にし、且つ、取り外し時は、左回転させながら外す事で、寸切りボルトのワンタッチ挿着が誰でも簡単、且つ、確実に出来、又、挿着角度に柔軟性を持たせる事で作業性、安全性、経済性に優れる等、極めて有益なる効果を奏するものである。
この考案の最良の形態として、天井に吊り下げる電気機器や装置等の負荷荷重に適応した寸切りボルトの大きさとインサートの取り付け数を設定し、強度バランスのとれた最適なインサートを形成する事が重要となる。
そこで、この考案の一実施例を図1〜図5に基づいて詳述すると、コンクリート建築に於ける天井吊り下げボルト用インサートにおいて、先端部に、複数の固定針(12e)を有するインナースリーブ本体(12)と、該インナースリーブ本体(12)と摺動可能にしたガイドスリーブ(2)と、前記インナースリーブ本体(12)に被冠するキャップ(11)と、該インナースリーブ本体(12)の中途内壁に装着した固定用スプリングロック(3)とから成る事を特徴とする吊り下げボルト係止用インサートから構成される。
又、インサート(I)打設時以外は、ガイドスリーブ(2)を、インナースリーブ本体(12)先端部の固定針(12e)側に移動させて、固定針(12e)を包囲する事で、安全性確保を可能にした事を特徴とする吊り下げボルト係止用インサートから構成される。
又、インサート(I)を固着後、寸切りボルト(BO)を、スプリングロック(3)の穴部(3b)に挿着時は、突き上げ挿入のみで挿着可能にし、且つ、取り外し時は、左回転させながら外す事を特徴とする吊り下げボルト係止用インサート(I)から構成される。
次に、この考案の詳細について説明すると、まず、図5に示す様にインナースリーブ本体ASS(1)は、フランジ付円筒型キャップ(11)の外周部(11a)をインナースリーブ本体(12)の内周部(12f)に嵌挿し、且つ、インナースリーブ本体のフランジ部(12a)をフランジ付円筒型キャップのフランジ溝部(11b)に嵌着して設けられている。又、インナースリーブ本体ASS(1)の上端部に設けたフランジ付円筒型キャップ(11)は、硬質プラスチック等の樹脂製で形成され、又、インナースリーブ本体(12)は鉄鋼製で形成され、且つ、下端部周囲4箇所には固定針(12e)部を設け、且つ、上下方向所定位置(L)には寸切りボルト固着用の上突起部(12c)と下突起部(12d)を周囲4箇所にそれぞれ設け、且つ、該上突起部(12c)と下突起部(12d)間にステンレス製の富士山形状をしたスプリングロック(3)を固着して設けたものである。
又、フランジ付円筒型ガイドスリーブ(2)は硬質プラスチック等の樹脂製で形成され、且つ、インナースリーブ本体(12)の外周部(12b)に、フランジ付円筒型ガイドスリーブ(2)の内周部(2b)を嵌挿して設け、且つ、フランジ(2a)付円筒型ガイドスリーブ(2)の下端外周部には、位置合せ用の十字マーク(2c)を設けている。
又、図4に示す様にスプリングロック(3)は、ステンレス製の富士山形状に形成され、且つ、富士山形状部全周には複数のスリット溝部(3c)を設け、且つ、全周下端部に設けた平面部(3a)に複数の切り欠き部(3d)を設け、スプリングロック組み込み時は、該切り欠き部(3d)と上突起部(12c)の位置合せをしながら挿入し、平面部(3a)下面が下突起部(12d)に当った時点で右又は左方向に所定角度程回動させて固定する。
次に、この考案の作業手順について概要を説明すると、図6に示す様に、予め設置されたコンクリートパネル(P)上面の十字マーキング部にインサート(I)を置き、ガイドスリーブ下端外周部の位置合せ用の十字マーク(2c)を合わせる。そして、インナースリーブ本体ASS(1)のフランジ付円筒型キャップ(11)の頭部をハンマーで叩いて固定させる。
そして、固定させたインサート(I)が垂直に固定出来た事を確認後、コンクリートパネル(P)上面にコンクリート(M)を敷設し、完全に固まるまで乾燥させて、固まったらコンクリートパネル(P)を除去する。
次に、コンクリート(M)下面に突出したインナースリーブ本体(12)の固定針(12e)4本を、ハンマーで叩いて外方向に折り曲げるか、又は、破断させて取り除き、最後に寸切りボルト(BO)をインサート(I)のスプリングロック(3)の穴部(3b)に突き上げ挿入して固着する。
図7は従来例を示し、(A)は平面図で、(B)は正面図で、(C)は底面図である。
図8は従来例を示し、作業手順を示す断面図である。
この考案の吊り下げボルト係止用インサートは、寸切りボルトのワンタッチ挿着が誰でも簡単、且つ、確実に出来、又、挿着角度に柔軟性を持たせる事で作業性、安全性、経済性面で優れる為、コンクリート建築市場に寄与する点で産業上の利用可能性を有する。
1 インナースリーブ本体ASS
2 フランジ付円筒型ガイドスリーブ
2a フランジ
2b 内周部
2c 十字マーク
3 スプリングロック
3a 平面部
3b 穴部
3c スリット溝部
3d 切り欠き部
11 フランジ付円筒型キャップ
11a 外周部
11b フランジ溝部
12 インナースリーブ本体
12a フランジ部
12b 外周部
12c 上突起部
12d 下突起部
12e 固定針
12f 内周部
BO 寸切りボルト
I 天井吊り下げボルト用インサート
L 所定位置
M コンクリート
P コンクリートパネル
2 フランジ付円筒型ガイドスリーブ
2a フランジ
2b 内周部
2c 十字マーク
3 スプリングロック
3a 平面部
3b 穴部
3c スリット溝部
3d 切り欠き部
11 フランジ付円筒型キャップ
11a 外周部
11b フランジ溝部
12 インナースリーブ本体
12a フランジ部
12b 外周部
12c 上突起部
12d 下突起部
12e 固定針
12f 内周部
BO 寸切りボルト
I 天井吊り下げボルト用インサート
L 所定位置
M コンクリート
P コンクリートパネル
Claims (3)
- コンクリート建築に於ける天井吊り下げボルト用インサートにおいて、先端部に、複数の固定針(12e)を有するインナースリーブ本体(12)と、該インナースリーブ本体(12)と摺動可能にしたガイドスリーブ(2)と、前記インナースリーブ本体(12)に被冠するキャップ(11)と、該インナースリーブ本体(12)の中途内壁に装着した固定用スプリングロック(3)とから成る事を特徴とする吊り下げボルト係止用インサート。
- インサート(I)打設時以外は、ガイドスリーブ(2)を、インナースリーブ本体(12)先端部の固定針(12e)側に移動させて、固定針(12e)を包囲する事で、安全性確保を可能にした事を特徴とする請求項1記載の吊り下げボルト係止用インサート。
- インサート(I)を固着後、寸切りボルト(BO)をスプリングロック(3)の穴部(3b)に挿着時は、突き上げ挿入のみで挿着可能にし、且つ、取り外し時は、左回転させながら外す事を特徴とする請求項1記載の吊り下げボルト係止用インサート。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005006780U JP3115886U (ja) | 2005-08-19 | 2005-08-19 | 吊り下げボルト係止用インサート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005006780U JP3115886U (ja) | 2005-08-19 | 2005-08-19 | 吊り下げボルト係止用インサート |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3115886U true JP3115886U (ja) | 2005-11-17 |
Family
ID=43278123
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005006780U Expired - Fee Related JP3115886U (ja) | 2005-08-19 | 2005-08-19 | 吊り下げボルト係止用インサート |
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---|---|
JP (1) | JP3115886U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102159759B1 (ko) * | 2020-04-07 | 2020-09-24 | (주)양수금속 | 원터치 가압 체결이 가능한 콘크리트 매립형 앵커 및 그 설치방법 |
-
2005
- 2005-08-19 JP JP2005006780U patent/JP3115886U/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR102159759B1 (ko) * | 2020-04-07 | 2020-09-24 | (주)양수금속 | 원터치 가압 체결이 가능한 콘크리트 매립형 앵커 및 그 설치방법 |
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