JP3115767B2 - プラズマエッチング方法および装置 - Google Patents

プラズマエッチング方法および装置

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JP3115767B2
JP3115767B2 JP06084045A JP8404594A JP3115767B2 JP 3115767 B2 JP3115767 B2 JP 3115767B2 JP 06084045 A JP06084045 A JP 06084045A JP 8404594 A JP8404594 A JP 8404594A JP 3115767 B2 JP3115767 B2 JP 3115767B2
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plasma etching
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正宏 小笠原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はプラズマエッチング方法
および装置に係り、特にタングステン膜またはタングス
テン化合物膜のプラズマエッチング方法および装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、タングステン(W)またはタング
ステン化合物(WSi、TiW)が、シリコン酸化膜に
形成されたコンタクトホールをスパッタ等により良好に
穴埋め可能なためにコンタクトホールの穴埋め材料とし
て、あるいは高速な動作性能を得ることが可能なために
半導体素子の配線材料として着目されている。かかる状
況の下で、タングステンまたはタングステン化合物を半
導体製造工程において使用するためには、タングステン
またはタングステン化合物の微細加工技術、特にエッチ
ング技術を確立することが重要である。
【0003】従来、被処理体、例えば半導体ウェハ表面
に形成されたタングステン膜またはタングステン化合物
のエッチングを実施する場合には、例えば磁場アシスト
RIE装置を用いて、SF6単ガスによりエッチングを
行っていた。例えば、図3(a)に示すように、900
オングストロームの窒化チタン膜上に3000オングス
トロームのタングステン膜、さらに10000オングス
トロームのフォトレジスト膜が積層されたエッチング対
象に対して、SF6単ガスによりエッチングを行った場
合には、比較的高いエッチング速度でかつ高い対フォト
レジスト選択比でエッチングを行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、SF6
単ガスを用いた従来のエッチング方法では、外周部のエ
ッチングレートが高く図4に示すようにエッチングレー
トの面内分布が腕状になるため面内均一性が悪く、また
図3(b)に示すようにタングステン膜部分がアンダー
カットされ順テーパあるいは垂直形状のエッチングを得
ることができないため問題であった。
【0005】本発明は、上記のような従来のタングステ
ンまたはタングステン化合物のプラズマエッチング技術
の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的
とするところは、高エッチングレートおよびフォトレジ
ストに対する高選択比を落とすことなく、タングステン
エッチングの形状および均一性の改善を図ることが可能
であり、しかも高エッチングレートで処理を行うことが
可能な新規かつ改良されたタングステンまたはタングス
テン化合物ののプラズマエッチング方法を提供すること
である。
【0006】
【0007】
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に,請求項に記載の発明によれば,ガス供給系とガス
排気系とを備え気密に構成された処理室内に載置された
被処理体表面に形成されたタングステン膜またはタング
ステン化合物膜を,上記処理室内に導入された処理ガス
をプラズマ化することによりエッチングするプラズマエ
ッチングするにあたり,上記処理ガスとしてSFガス
を用い,NパージとSFプラズマ処理とを反覆する
間欠エッチングが行われる。
【0009】また請求項に記載の発明によれば,ガス
供給系とガス排気系とを備え気密に構成された処理室内
に載置された被処理体表面に形成されたタングステン膜
またはタングステン化合物膜を,上記処理室内に導入さ
れた処理ガスをプラズマ化することによりエッチングす
るプラズマエッチングにおいて,上記処理ガスとしてS
ガスを用い,Nプラズマ処理とSFプラズマ処
理とを反覆する間欠エッチングが行われる。
【0010】また請求項に記載の発明によれば,上記
方法によりタングステン膜またはタングステン化合物膜
のプラズマエッチングを行うにあたり,−100℃から
室温までの温度雰囲気でかつ数mTorr以上100m
Torr以下の圧力雰囲気が選択される。
【0011】また請求項に記載の発明によれば,上記
方法によりタングステン膜またはタングステン化合物膜
のプラズマエッチングを行うにあたり,50W以上10
00W以下の高周波電力を上記処理室内に設置された電
極に印加することにより発生したプラズマが用いられ
る。
【0012】また請求項に記載の発明によれば,請求
項1,2,3またはのいずれかに記載のプラズマエッ
チング方法を実施するための装置が提供され,そのプラ
ズマエッチング装置は,SFガスとNガスとを混合
または切り換えて処理室内に導入するための手段が設け
られていることを特徴としている。
【0013】また請求項に記載の発明は,請求項
記載のプラズマエッチング装置が磁場アシスト式のプラ
ズマエッチング装置として構成されていることを特徴と
している。
【0014】また請求項に記載の発明は,請求項
記載の磁場アシスト式のプラズマエッチング装置におい
て,その処理室内に載置された被処理体の処理面と磁場
形成手段との間の距離が調整可能に構成されていること
を特徴としている。
【0015】
【0016】
【作用】 請求項に記載のように,処理ガスとしてSF
ガスを用い,NパージとSFプラズマ処理とを反
覆する間欠エッチングを行うことにより,さらに好まし
くは請求項に記載のように,上記処理ガスとしてSF
ガスを用い,Nプラズマ処理とSFプラズマ処理
とを反覆する間欠エッチングを行うことにより,より効
果的にタングステン表面にNまたはNを吸着させるこ
とが可能となるので,Fを失活させ,タングステン側
壁をより効果的に保護し,図5に示すように高エッチン
グレートでフォトレジストに対する高選択比を維持した
まま,図6に示すようにアンダーカットの少ない垂直形
状または順テーパ形状を有し,かつ図7に示すような面
内均一性を有するタングステンまたはタングステン化合
物膜のプラズマエッチングを行うことができる。
【0017】また請求項に記載のように,−100℃
から室温までの温度雰囲気,好ましくは0℃付近でかつ
数mTorr以上100mTorr以下の圧力雰囲気で
タングステンまたはタングステン化合物膜のプラズマエ
ッチングを行うことにより,あるいは請求項に記載の
ように50W以上1000W以下,好ましく300Wの
高周波電力を上記処理室内に設置された電極に印加する
ことにより発生したプラズマを用いてタングステンまた
はタングステン化合物膜のエッチングを行うことによ
り,さらに良好な効果を得ることができる。
【0018】また請求項に記載のように,タングステ
ンまたはタングステン化合物膜のエッチングを行うため
のプラズマエッチング装置に,SFガスとNガスと
を混合または切り換えて処理室内に導入するための手段
を設けることにより,必要に応じて,タングステン表面
にNまたはNを吸着させることが可能となるので,F
を失活させ,タングステン側壁を保護し,図5に示す
ように高エッチングレートでフォトレジストに対する高
選択比を維持したまま,図6に示すようにアンダーカッ
トの少ない垂直形状または順テーパ形状を有し,かつ図
7に示すような面内均一性を有するタングステンまたは
タングステン化合物膜のプラズマエッチングを行うため
の装置が提供される。
【0019】また請求項に記載のように,磁場を作用
させ処理室内により効率的にプラズマを発生させること
が可能な磁場アシスト式のプラズマエッチング装置に対
して本発明を適用する場合に,より効果的に上記作用効
果を奏することができる。
【0020】さらに請求項に記載のように,磁場アシ
スト式のプラズマエッチング装置において,その処理室
内に載置された被処理体の処理面と磁場形成手段との間
の距離が調整可能に構成することにより,タングステン
またはタングステン化合物膜のエッチングレート,およ
びその面内均一性を高めることが可能である。
【0021】
【実施例】以下添付図面を参照しながら、本発明に基づ
くプラズマエッチング方法および装置を磁場アシスト式
のプラズマエッチング装置に適用した一実施例について
詳細に説明する。
【0022】図1に示すプラズマエッチング装置1は、
アルミニウム等の材料から成る内側枠2と外側枠3とか
ら構成される処理室4を備えている。その内側枠2は、
円筒壁部2a、その円筒壁部2aの下端から上方に若干
の間隔を空けて設けられた底部2b、及びその円筒壁部
2aの下端外周に設けられた外方折れ縁部2cとから構
成されている。他方、外側枠4は、円筒壁部3a及び頂
部3bとから構成されており、上記内側枠2を気密に覆
うように上記外方折れ縁部2cの上に載置されている。
【0023】上記外側枠4の上記円筒壁部3aの上方に
は、処理ガス源すなわちSF6ガス源5aおよびN2ガス
源5bより、処理ガスすなわちSF6とN2との混合ガス
をマスフローコントローラ5cを介して上記処理室4内
に導入可能なガス供給系5が接続されている。また、上
記円筒壁部3aの他方側下方には、ガス排気系6が設け
られており、図示しない真空ポンプにより上記処理室4
内を真空引きが可能な如く構成されている。
【0024】上記外側枠3の上記頂部3bの上方には、
被処理体、例えば半導体ウェハWの表面に水平磁界を形
成するための磁界発生装置、例えば永久磁石7が回転自
在に設けられており、この磁石による水平磁界と、これ
に直交する電界を形成することにより、マグネトロン放
電を発生させることができるように構成されている。
【0025】図1に示すように、処理室4内には、被処
理体、例えば上記半導体ウェハWを載置固定するための
サセプタアセンブリ8が配置される。このサセプタアセ
ンブリ8は、複数の絶縁部材9を介して上記内側枠2の
底部2b上に載置されており、同時に、上記サセプタア
センブリ8の側面と上記内側枠2の円筒壁部2aとの間
には、例えばOリング状の絶縁部材10が介装されてい
るので、上記サセプタアセンブリ8は、外部で接地され
ている上記内側枠2及び上記外側枠3から絶縁状態に保
持されるように構成されている。
【0026】上記サセプタアセンブリ8は、図示の例で
は、3層構造(8a、8b及び8c)を有している。上
記サセプタアセンブリ8の上層の第1のサブサセプタ8
aの上方には静電チャックシート12が配置され、この
静電チャックシート12の上方には被処理体、例えば半
導体ウェハWを載置することが可能に構成されている。
さらに、第1のサセプタ8aの載置面には、上記静電チ
ャックシート11および半導体ウェハWを囲むように、
例えばアモルファスカーボン製のフォーカスリング8d
が配置されており、発生したプラズマを効率よく被処理
面に照射させることが可能なように構成されている。ま
た静電チャックシートは、一対のポリイミド樹脂フィル
ム13及び14を貼り合わせたもので、その中には銅箔
などの薄い導電膜15が封入されている。この導電膜1
5は導電線を介して直流電源17に接続されており、直
流電源17より電流を印加することによりクーロン力に
て半導体ウェハWをサセプタ上に固定することが可能で
ある。
【0027】上記サセプタアセンブリ8の中層の第2の
サブサセプタ8bには、半導体ウェハWの温度を調節す
るための温度調節装置、例えばヒータ22が設けられて
いる。このヒータ22は、図示しないヒータコントロー
ラに接続されており、上記サセプタアセンブリ8の温度
を監視する図示しない温度モニタからの信号に応じて、
温度制御を行うように構成されている。
【0028】上記第1のサブサセプタ8aは、上記第2
のサブサセプタ8bに対して、ボルト23などの連結部
材を用いて、着脱自在に固定される。かかる構成によ
り、上記第1のサブサセプタ8aが汚染された場合に、
高周波電源24に接続されている上記第2のサブサセプ
タ8bとは別個に、上記第1のサブサセプタ8a部分の
みを交換することが可能となり、装置の保守が容易とな
る。
【0029】また前述のように、上記第1のサブサセプ
タ8aの側壁と上記内側枠2の円筒壁部2a内面との間
にはOリングなどの上記絶縁部材10が介装されている
ので、処理室内に導入された処理ガスは上記第2のサブ
サセプタ8bよりも下方には到達せず、上記サセプタア
センブリ8の中層及び下層(8b及び8c)の汚染が防
止される。
【0030】上記サセプタアセンブリ8の下層の第3の
サブサセプタ8cの内部には、例えば液体窒素などの冷
媒25を溜めるための冷媒溜26が設置されている。こ
の冷媒溜26は、パイプ27によりバルブ28を介して
冷媒源29に連通している。上記冷媒溜26内には、図
示しない液面モニタが配置されており、その液面モニタ
からの信号に応答して上記バルブ28を開閉することに
より、上記冷媒溜26内の冷媒25の供給量を制御する
ように構成されている。
【0031】このように、第1、第2及び第3のサブサ
セプタ8a、8b及び8cおよびフォーカスリング8d
から成る上記サセプタアセンブリ8は、上記絶縁部材9
及び10により、上記処理室4を構成する上記内側枠2
及び外側枠3から絶縁されて、電気的には同一極性のカ
ソードカップリングを構成し、中層の上記第2のサブサ
セプタ8bには、マッチング装置30を介して上記高周
波電源24が接続されている。かくして、上記サセプタ
アセンブリ8と接地されている外側枠3とにより対向電
極が構成され、高周波電力の印加により、電極間にプラ
ズマ放電を発生させることが可能である。
【0032】次に図2に基づいて、上記プラズマエッチ
ング装置の製造工程における動作について簡単に説明す
る。なお、既に説明したプラズマエッチング装置の同じ
構成に付いては、同一の番号を付けて説明を省略するこ
とにする。
【0033】図示のように、本発明に基づくマグネトロ
ンプラズマエッチング装置1の処理室4の外側枠3に
は、開閉自在に設けられたゲートバルブ50を介して隣
接するロードロック室51が接続するように構成されて
いる。
【0034】このロードロック室51には、搬送装置5
2、例えばアルミニウム製のアームを導電性テフロンに
よりコーティングして静電対策が施された搬送アームが
設けられている。また、上記ロードロック室51には、
底面に設けられた排気口より排気管53が接続され、真
空排気弁54を介して真空ポンプ55により真空引きが
可能なように構成されている。
【0035】上記ロードロック室51の側壁には、開閉
自在に設けられたゲートバルブ56を介して隣接するカ
セット室57が接続されるように構成されている。この
カセット室57には、カセット58を載置する載置台5
9が設けられており、このカセット58には、被処理体
である半導体ウェハWが25枚収納することができるよ
うに構成されている。また、上記カセット室57には、
底面に設けられた排気口より排気管61が接続され、真
空排気弁61を介して真空ポンプ56により真空引きが
可能なように構成されている。また、上記カセット室5
7の他方の側壁には、開閉自在に設けられたゲートバル
ブ62を介して大気に接するように構成されている。以
上のように、本発明に基づくプラズマエッチング方法を
適用可能なプラズマ装置1は構成されている。
【0036】次に、本発明に基づいて、図3(a)に示
す900オングストロームの窒化チタン膜上に3000
オングストロームのタングステン膜、さらに10000
オングストロームのフォトレジスト膜が積層されたエッ
チング対象に対して、SF6とN2との混合ガスによりタ
ングステンエッチングを実施した結果について説明す
る。なおエッチング条件としては、被処理体の処理面の
温度を低温、例えば0℃付近低温に設定し、処理室内の
圧力は数十mTorrに設定し、印加する高周波電源の
電力は300W程度の低い電力とした。そのエッチング
結果を図5、図7および図8に示す。
【0037】まずN2流量を変数として、タングステン
のエッチングレートおよびフォトレジストに対するタン
グステンエッチングの選択比の変化を調べた。その結
果、図5に示すように、SF6に対してN2を多量に添加
してしまうと、タングステンのエッチングレートおよび
フォトレジストに対するタングステンエッチングの選択
比は低下していく。したがって、本発明に基づくタング
ステンのプラズマエッチング方法においては、処理ガス
として、SF6に対するN2の添加量が1%〜30%、好
ましくは2%〜10%の混合ガスを使用することによ
り、高いタングステンのエッチングレートおよびフォト
レジストに対するタングステンエッチングの選択比を得
ることが可能である。
【0038】さらに、図6(a)(b)に示す測定方法
にて、本発明に基づいて構成されたプラズマエッチング
方法にてタングステンエッチングを実施した後のアンダ
ーカット量およびCDロスとN2流量変化との関係につ
いて調べた。図7に示すように、本発明方法によれば、
1%以上、さらに好ましく2%以上のN2をSF6に添加
することにより、アンダーカットを防止し、図3(c)
に示すような順テーパ形状ないし垂直形状の良好な形状
でタングステンエッチングを実施することが可能であ
る。
【0039】ついで、次式に基づいて本発明に基づいて
タングステンエッチングを実施した後の半導体ウェハの
面内均一性を測定し、N2流量変化と均一性との関係に
ついて調べた。 均一性(±%) =(最大エッチングレート−最小エッチングレート)/ (最大エッチングレート+最小エッチングレート)×100(%) その結果、本発明方法によれば、1%以上、さらに好ま
しく2%以上のN2をSF6に添加することにより、面内
均一性を向上させ、図4に示すような良好なウェハ面内
分布を得ることが可能である。
【0040】ついで、図9〜図12を参照しながら、本
発明に基づくエッチング方法のさらに別実施例について
説明するが、図9はタングステンエッチングにおけるN
またはN2の作用を示し、図10はSF6のみで間欠エッ
チングを行った場合の状態を示し、図11はN2パージ
とSF6RFの反覆間欠エッチングを行った場合の状態
を示し、さらに図12はN2RFとSF6RFの反覆間欠
エッチングを行った場合の状態を示している。
【0041】一般には図3(b)に示すようにSF
ガスでタングステンエッチングを行った場合には,アン
ダーカットが生じ,所望のエッチング形状を得ることが
できない。しかしながら,図3(c)のように,SF
に1〜30%,好ましくは2〜10%のNガスを
混合することにより,垂直形状または順テーパ形状の良
好なエッチング形状を得ることが可能であるが,これは
発明者らの知見によれば,図9に示すように,タングス
テン表面にNまたはNが吸着し,Fを失活させ,タ
ングステン側壁がエッチングから保護され,さらにイオ
ンアシストにより下方向のエッチングが促進されるた
めであると考えられる。
【0042】このようなN2ガスによるタングステンエ
ッチング形状の向上の効果は、混合ガスを用いるのみな
らず、N2ガスとSF6ガスとを混合または切り換えるた
めの手段を備えたエッチング装置により、図11または
図12に示すように、N2ガスとSF6ガスを交互に処理
室内に導入し、間欠エッチングを行うことによっても得
ることが可能である。すなわち、図11に示すように、
2パージガスを処理室内に導入し、タングステン側壁
にNまたはN2を吸着させた後、SF6をプラズマ化しエ
ッチング処理を行う間欠エッチングを反覆することによ
り、エッチング形状の向上を図ることが可能である。さ
らに効果的には、図12に示すように、N2ガスを処理
室内に導入し、N2ガスをプラズマ化することにより、
NまたはN2のタングステンへの吸着が促進されるの
で、エッチング形状の向上を図ることが可能である。こ
の点、図10に示すように、SF6単ガスにより間欠エ
ッチングを行った場合には、NまたはN2のタングステ
ンへの吸着の効果が得られず、アンダーカットが生じる
ことより、N2ガスの効果を確認することが可能であ
る。
【0043】さらに図13には、磁場アシストRIEに
よりタングステンエッチングを行う場合の、エッチング
レートの面内均一を促進する構成が示されている。図1
3(a)に示すように、従来の磁場アシストRIEを用
いて、たとえば処理温度、−30〜80℃、処理圧力数
m〜100mTorr、高周波電力100〜500W
で、SF6をメインエッチングガスとしてエッチング処
理を行った場合には、図13(a)に示されるように面
内均一性が著しく損なわれる。しかしながら、本発明に
示すように、永久磁石などの磁場形成手段7を上下動可
能に構成し、磁石と被処理体の処理面との距離を調整
し、好ましくは永久磁石を上昇させ、磁石と被処理体の
処理面との距離を長くとることにより、図13(b)に
示すように、タングステンエッチングの面内均一性を向
上させることが可能である。またかかる構成によりタン
グステンエッチングレートをも併せて向上させることが
可能である。このように、磁場アシストRIEを用いて
SF6ガスによりタングステンまたはタングステン化合
物のエッチングを行う場合には、磁場形成手段と被処理
体との位置を最適に調整する必要がある。
【0044】以上の実施例においては、タングステン
(W)にエッチングを行った実施例について説明した
が、本発明はかかる実施例に限定されず、特許請求の範
囲に記載された技術的思想を逸脱しない範囲で、タング
ステン化合物、例えばWSiやTiWなどのタングステ
ン化合物のプラズマエッチングにも適用可能である。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に基づいて
構成されたタングステンまたはタングステン化合物のプ
ラズマエッチング方法および装置によれば、高エッチン
グレートをおよびフォトレジストに対する高選択比を維
持したままで、アンダーカットのない垂直または順テー
パ形状の良好なエッチング形状および良好な面内均一性
を有するエッチングを実施することが可能なので、タン
グステンまたはタングステン化合物の微細加工をより良
好に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を適用可能なプラズマエッチング装
置の断面図である。
【図2】本発明方法を適用可能なプラズマエッチング装
置の製造工程における動作を示す説明図である。
【図3】本発明方法によるエッチングと従来方法による
エッチングとによるエッチング形状を比較する説明図で
ある。
【図4】本発明方法によるエッチングと従来方法による
エッチングとによる面内均一性を比較する説明図であ
る。
【図5】本発明方法による、N2流量変化とタングステ
ンエッチングレートおよびレジスト選択比との関係を示
すグラフである。
【図6】アンダーカット量およびCDロスの測定方法を
示す説明図である。
【図7】本発明方法による、N2流量変化とエッチング
後のアンダーカット量およびCDロスとの関係を示すグ
ラフである。
【図8】本発明方法による、N2流量変化とエッチング
後の面内均一性との関係を示すグラフである。
【図9】タングステンエッチングにおけるNまたはN2
の作用を示す説明図である。
【図10】SF6のみでタングステンの間欠エッチング
を行った場合の状態を示す説明図である。
【図11】N2パージとSF6RFによりタングステンの
反覆間欠エッチングを行った場合の状態を示す説明図で
ある。
【図12】N2RFとSF6RFによりタングステンの反
覆間欠エッチングを行った場合の状態を示す説明図であ
る。
【図13】本発明に基づいて、磁場発生手段と被処理体
の処理面との距離を可変に構成した場合の効果を示す説
明図である。
【符号の説明】
4 処理室 5 ガス供給系 5a SF6源 5b N2源 5c マスフローコントローラ 6 ガス排気系 7 磁石 8 サセプタ 12 静電チャックシート 22 加熱手段 24 高周波電源 25 冷媒溜 W 半導体ウェハ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 崎間 弘美 東京都新宿区西新宿2丁目3番1号 東 京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 小笠原 正宏 東京都新宿区西新宿2丁目3番1号 東 京エレクトロン株式会社内 (72)発明者 田原 好文 東京都新宿区西新宿2丁目3番1号 東 京エレクトロン株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−267241(JP,A) 特開 昭62−7130(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/3065 C23F 4/00

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス供給系とガス排気系とを備え気密に
    構成された処理室内に載置された被処理体表面に形成さ
    れたタングステン膜またはタングステン化合物膜を,上
    記処理室内に導入された処理ガスをプラズマ化すること
    によりエッチングするプラズマエッチングするにあた
    り,上記処理ガスとしてSF ガスを用い,N パージ
    とSF プラズマ処理とを反覆する間欠エッチングを行
    うことを特徴とする,プラズマエッチング方法。
  2. 【請求項2】 ガス供給系とガス排気系とを備え気密に
    構成された処理室内に載置された被処理体表面に形成さ
    れたタングステン膜またはタングステン化合物膜を,上
    記処理室内に導入された処理ガスをプラズマ化すること
    によりエッチングするプラズマエッチングにおいて,上
    記処理ガスとしてSF ガスを用い,N プラズマ処理
    とSF プラズマ処理とを反覆する間欠エッチングを行
    うことを特徴とする,プラズマエッチングエッチング方
    法。
  3. 【請求項3】 −100℃から室温までの温度雰囲気で
    かつ数mTorr以上100mTorr以下の圧力雰囲
    気にてタングステン膜またはタングステン化合物膜のプ
    ラズマエッチングを行うことを特徴とする,請求項1ま
    たは2のいずれかに記載のプラズマエッチング方法。
  4. 【請求項4】 50W以上1000W以下の高周波電力
    を上記処理室内に設置された電極に印加することにより
    発生したプラズマによりタングステン膜またはタングス
    テン化合物膜のプラズマエッチングを行うことを特徴と
    する,請求項1,2または3のいずれかに記載のプラズ
    マエッチング方法。
  5. 【請求項5】 請求項1,2,3または4のいずれかに
    記載のプラズマエッチング方法を実施するための装置で
    あって,SF ガスとN ガスとを混合または切り換え
    て処理室内に導入するための手段が設けられていること
    を特徴とする,プラズマエッチング装置。
  6. 【請求項6】 上記プラズマエッチング装置が磁場アシ
    スト式のプラズマエッチング装置であることを特徴とす
    る,請求項5に記載のプラズマエッチング装置。
  7. 【請求項7】 上記磁場アシスト式のプラズマエッチン
    グ装置の処理室 内に載置された被処理体の処理面と磁場
    形成手段との間の距離が調整可能であることを特徴とす
    る,請求項6に記載のプラズマエッチング装置。
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