JP3115413B2 - 光学的文字認識装置 - Google Patents

光学的文字認識装置

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JP3115413B2
JP3115413B2 JP04160457A JP16045792A JP3115413B2 JP 3115413 B2 JP3115413 B2 JP 3115413B2 JP 04160457 A JP04160457 A JP 04160457A JP 16045792 A JP16045792 A JP 16045792A JP 3115413 B2 JP3115413 B2 JP 3115413B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、帳票上の文字を読み取
ってその文字を認識し、一定の処理を行う光学的文字認
識装置に関する。
【0002】
【従来の技術】多数の伝票に記載されたデータを集計す
る作業は、手作業による場合非常に煩雑になる。そこ
で、伝票上に記載された文字を光学的に読み取り、その
内容を認識して、集計等の処理を行う光学的文字認識装
置が開発されている。図2に、従来よりよく知られた光
学的文字認識装置の具体的な構成を示すブロック図を図
示した。図の装置は、文字認識部1とOCR制御部2か
ら構成される。この文字認識部1はCPU3により制御
され、OCR制御部2はCPU4により制御される構成
となっている。
【0003】文字認識部1には、ホッパ5、紙送り機構
部6、リジェクトスタッカ7、アクセプトスタッカ8、
光電変換部9、前処理部10、特徴抽出部11、認識部
12及び辞書13が設けられている。また、OCR制御
部2には、モニタディスプレイ14、修正キーボード1
5、プリンタ16、磁気テープ17、通信制御部18及
びフロッピーディスク装置19が設けられている。例え
ば、ホッパ5に収容された伝票等の帳票5は、紙送り機
構部6によって、後で詳細を説明する光学系に案内さ
れ、文字の読み取りが行われる。例えば、そこで良好に
文字を認識処理できた帳票はアクセプトスタッカ8に排
出され、認識処理のできなかった帳票はリジェクトスタ
ッカ7に排出される構成となっている。
【0004】光電変換部9は、光学系で読み取った帳票
上の像を電気信号に変換する。前処理部10は、この信
号をディジタル処理のために2値化する。特徴抽出部1
1は、2値化処理された画像信号を解析して文字認識に
必要な情報を抽出する。認識部12は、特徴抽出部11
の出力を辞書13に格納された各種の文字の特徴を示す
情報と比較して読み取られた文字を認識する。その認識
結果はCPU3に通知される。CPU3は認識結果をC
PU4に転送する。モニタディスプレイ14に認識結果
が表示されるとオペレータはその結果を監視し、必要に
応じて修正キーボード15を用いて内容の修正を行う。
また、必要に応じて認識処理の結果をプリンタ16や磁
気テープ17あるいはフロッピーディスク装置19に出
力する。更に、通信制御部18を用いて図示しない通信
回線を介して接続されたホストコンピュータ等に文字認
識結果を通知する。
【0005】上記のような構成の光学的文字認識装置
は、帳票上の文字を読み取るために例えば次のような光
学系を備えている。図3に光学系の断面図を示す。図に
おいて、帳票21は、認識されるべき文字等を記載した
面を下に向けて、プラテンガラス22の上に載置され
る。このプラテンガラス22の下側には、光源23と、
ミラー24、25、26、27及びレンズ系28とイメ
ージラインセンサ29が設けられている。光源23によ
って帳票21の文字を記載した面を照射すると、その反
射光31はミラー24、25、26、27に反射されて
レンズ系28を介してイメージラインセンサ29に入射
する。イメージラインセンサ29の出力は先に図2を用
いて説明した前処理部10に入力し、画像信号に変換さ
れる。なお、このような読み取り動作の際、光源23は
矢印32方向に移動して帳票21の読み取り面を平面走
査する。この時、ミラー24、25、26は光源23に
追従して矢印32方向に移動する。
【0006】図4に図3に示した光学系の斜視図を示
す。この図に示すように、帳票上の反射光31は図3に
示したプラテンガラス22を通過した後、ミラー24、
25、26、27によって次第にそのビーム幅を狭めら
れるようにしてレンズ系28に入射し、イメージライン
センサ29に読み取られる構成となっている。図5に上
記のような光学的文字認識装置外観図を示す。図に示す
ように、上記のような光学系その他の機構や回路ブロッ
クは、図に示す装置本体20に収容され、その一方の側
面に設けられたホッパ5に読み取り処理されるべき伝票
等の帳票が収容され、他方の面に装着されたリジェクト
スタッカ7やアクセプトスタッカ8に読み取り処理済み
の帳票が排出される構成となっている。
【0007】なお、帳票が一定の大きさの規格化された
構成のものの場合、図2に示した紙送り機構部6として
は、積み上げられた帳票を1枚ずつ自動的に吸入し光学
系に搬送するファクシミリ装置のような構成のものが採
用される。しかしながら、多種類の帳票が混在するよう
な場合、オペレータの手作業となるため、操作が簡易に
なるように、図3や図4に示したような帳票を伏せて読
み取る構成のものが採用される。また、証明書類等はオ
ペレータの目に触れずに内容を読み取る構成が好まし
く、帳票を伏せたまま読み取り処理を行う上記のような
構成の装置が好ましい。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に帳票
には、枠や注意書き等の、読み取るべき文字以外の図形
や文字が記載されている。文字認識を行う場合、読み取
るべき文字以外にこれらの余分な図形や文字が同時に読
み取られると、これが雑音となり、認識結果に誤りを生
じる場合がある。従って、従来この種の文字読み取り等
に使用される伝票等には、読み取り対象とならない枠や
文字に、ドロップアウトカラーを用いるようにしてい
た。具体的には赤色の枠や文字を採用し、読み取られる
べき文字は黒や青のボールペンや鉛筆等で書き込まれ
る。
【0009】図6に、従来光源として用いられていた蛍
光灯の放射強度特性を示す。このグラフは、横軸に波長
を単位ナノメータ[nm]で表し、縦軸に光源相対放射強
度を単位[%]で表したものである。図のように、蛍光
灯は波長600nm付近をピークとする波長400〜70
0nm程度の範囲の光を放射する。一方、このような光を
照射される帳票上の文字等は、その色によって次のよう
な反射率を示す。
【0010】図7に帳票上の文字の反射強度特性を示
す。図の横軸は図6と同様に光波長をナノメータで表
し、縦軸は相対反射率を表したものである。この相対反
射率が1.0というのは、照射された光を全部反射する
状態を示し、相対反射率が0というのは、照射された光
を全部吸収する状態を示す。この図に示すように、一点
鎖線で示す黒のボールペンインキは、650nm以下の波
長の光をよく吸収する特性となっている。また、短点破
線で示した青のボールペンインキは、500〜700nm
付近の波長の光をよく吸収する性質がある。これに対
し、オレンジ色のドロップアウトカラーは図の長点破線
で示すように、550nm以上の波長の光を非常によく反
射する。従って、白色の上に描かれたドロップアウトカ
ラーの線は白色部分の反射光と区別できず、文字等とし
て認識されない。
【0011】なお、図の特性からわかるように、550
nm以下の波長の光はドロップアウトカラーもよく吸収す
るため、図の実線に示すような特性のバンドパスフィル
ターを用いて、反射光のうち雑音の増加する部分を除去
するような構成も考えられている。しかしながら、先に
図6に示したような従来一般にこの種の装置の光源とし
て使用される蛍光灯は、波長700nmを最大とする、主
として紫外領域の光を発生する特性を持つ。従って、図
7に示す実線のようなバンドパスフィルターを用いた場
合、光源の相当部分の発光エネルギーが無駄になり、イ
メージセンサの受光エネルギーも小さくなって、信号対
雑音比が低下するという問題があった。
【0012】図8に標準比視感度特性のグラフを示す。
このグラフは横軸に波長、縦軸に人間が肉眼で感じる光
の感度を示した。1は最も認識し易い色であり、0は肉
眼で認識できない色を示している。図に示すように、人
間の目は400nm〜700nm程度までの波長の光を認識
し、550nm付近の色が最も認識し易い。即ち、図7に
示すような範囲の波長の光を光源として用いた場合、そ
の光は人間の目で認識し易く、図3で示したように帳票
21をプラテンガラス22の上に伏せて置き、光源23
を点灯して平面走査させると、帳票21の周りから漏れ
た光が人間の目に入り、不快感を与えるという不都合が
ある。これを防止するには、一般によく知られた複写機
のように帳票の上にカバーを設ければよい。しかしなが
ら、この種の文字認識装置では、オペレータが帳票21
をプラテンガラス22上に置き、読み取りを終えると直
ちに次の帳票を置くといった操作が繰り返されることか
ら、カバーを開け締めすると操作が非常に煩雑になり、
作業性を悪化させてしまう。さらに、カバーなしに上記
のような帳票の読み取り処理を実行させると、プラテン
ガラス22上の帳票21の周辺から室内の照明灯の光等
が入り込み、反射光の品質を落とすおそれもある。
【0013】上記のような問題は、この種の文字読み取
りのために特別に設計された専用の伝票を使用し、文字
の色やドロップアウトカラー等を厳密に選定すれば、実
用面で大きな問題は生じない。ところが、例えば証明書
類のように、いわゆる偽造防止のために用紙自体が特別
の色に着色されていたり、特殊な地模様が描かれたもの
については極めてその文字認識率が低下するという問題
があった。特に、読み取られるべき文字を記載した領域
に、多色刷りで地模様が印刷されているようなものの場
合、緑系統の色については、オレンジ系統の色に比べて
光の反射率が低いため、雑音となってしまうという問題
もあった。本発明は以上の点に着目してなされたもの
で、証明書類のように帳票上の背景が白紙でない領域に
読み取りを行うべき文字が記載されたものについて、正
確に自動的に文字を認識でき、また、オペレータに不快
感を与えず、室内の照明器具等による影響も少ない光学
的文字認識装置を提供することを目的とするものであ
る。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の第1発明は、少
なくとも赤外光を含む光を発して帳票を照射する光源
と、帳票の文字読み取り面に接するように帳票を支持
し、可視光を遮断して赤外光を透過させるプラテンガラ
スと、プラテンガラスを介して文字読み取り面を照射さ
れた帳票上の、文字の記載された領域で反射された赤外
光を、再びプラテンガラスを介して受光して文字を認識
処理する認識処理部とを備えたことを特徴とする。
【0015】 第1発明において、帳票は非白色を背景と
して認識すべき文字が記載されていることを特徴とす
る。
【0016】 本発明の第2発明は、可視光を含まない赤
外光を発して帳票を照射する光源と、帳票の文字読み取
り面に接するように帳票を支持し、可視光を遮断して赤
外光を透過させるプラテンガラスと、プラテンガラスを
介して文字読み取り面に照射された帳票上の、文字の記
載された領域で反射された赤外光を、再びプラテンガラ
スを介して受光して文字を認識処理する認識処理部とを
備えたことを特徴とする。
【0017】 第2発明において、帳票は非白色を背景と
して認識すべき文字が記載されていることを特徴とす
る。
【0018】
【作用】この装置は、例えば帳票上の背景が白色でない
領域に読み取るべき文字が記載されたものについて、そ
の文字認識を行う。帳票には例えば「山」という文字が
記載されており、その背景にはこの文字とは異なる色の
ドロップカラーによる模様が描かれているものとする。
このとき、赤外光を透過させるプラテンガラスを介して
帳票に赤外光を照射し、その反射光をプラテンガラスを
介してイメージラインセンサで受ける。黒インク等で印
刷された文字は赤外光をよく吸収する。その他の色は赤
外光に対する反射率が極めて高い。従って、認識処理部
は雑音の少ない読み取り信号に基づき正確に文字を認識
できる。
【0019】 プラテンガラスを赤外フィルターで構成す
れば、よりその効果が高く、外から不要な光が光学系に
入射しない。
【0020】
【実施例】以下、本発明を図の実施例を用いて詳細に説
明する。図1は本発明の光学的文字認識装置実施例を示
す主要部断面図である。図において、帳票35はプラテ
ンガラス36の上にその読み取り面を下にしてプラテン
ガラス36に接するように伏せて載置される構成となっ
ている。帳票35の読み取り面には、図に示すように認
識されるべき文字35Aが記載されている。この「山」
という字は、例えば黒のインクを用いて印刷されている
ものとする。一方、帳票35自体には、全体に赤や青の
波線等による背景35Bが描かれているものとする。
【0021】プラテンガラス36の下側には、光源37
が配置されている。本発明の装置において、この光源3
7には、赤外光38を発生するものを使用する。これに
は、例えば近赤外光を発生するレーザーダイオードが採
用される。図のように帳票35を幅広く照射してその文
字を読み取る場合、赤外発光レーザーダイオードを直線
状に多数並べたダイオードアレイが採用される。また、
照射エネルギーを増強するために、この実施例では図に
示すように2本のダイオードアレイから光源37を構成
した。
【0022】また、図の光学系は帳票35で反射した赤
外光38を3つのミラー39、40、41で反射し、レ
ンズ系42を介してイメージラインセンサ43に入射さ
せる構成となっている。この場合の光ビームの取り込み
方は、既に図4で説明した構成の従来の装置とほぼ同様
である。イメージラインセンサ43等を含む認識処理部
30には、イメージラインセンサ43の出力を受け入れ
る前処理部10と特徴抽出部11と認識部12が設けら
れている。これらの回路ブロックは、既に図2を用いて
説明した従来の光学的文字認識装置と同一のものであ
る。即ち、認識処理部30は、イメージラインセンサ4
3で読み取られた画像を電気信号に変換し、2値化して
その画像信号の特徴を抽出し、文字の認識を行う回路か
ら構成される。
【0023】図9に本発明の装置の具体的構成を示す斜
視図を図示した。図のように、帳票35を載置したプラ
テンガラス36の下側には、図1に示したミラー39〜
41やレンズ系42等の光学系が配置され、帳票35に
は2本のダイオードアレイから成る光源37により赤外
光が照射される。上記光学系はキャリッジ50に搭載さ
れ、このキャリッジ50は2本のレール51A、51B
に沿って矢印52方向に自由にスライドするように支持
されている。キャリッジ50はギヤ等から構成された駆
動機構53によって、レール51A、51B上をスライ
ドし、帳票35の読み取り面を平面走査する構成とされ
ている。
【0024】なお、図に示すように、プラテンガラス3
6の一辺には、オートスタートセンサ54が取り付けら
れている。このオートスタートセンサ54は、帳票35
の挿入を光学的に検出し、その検出信号を駆動機構53
に伝える構成となっている。即ち、オペレータが帳票3
5をオートスタートセンサ54の部分に挿入すると、そ
の検出信号が駆動機構53に向け出力され、駆動機構5
3はその信号の入力をきっかけとして、帳票35の平面
走査を開始する。光源37はこの時点で点灯するよう制
御される。
【0025】図10に本発明の装置の光源の放射強度特
性を示す。図のグラフは、横軸に波長、縦軸に光源の相
対放射強度を示したものである。図に示すように、従来
この種の装置に使用されていた蛍光灯は、破線に示すよ
うな700nm以下の波長を出力する。しかしながら、上
記実施例の本発明の装置に使用される光源は、可視光を
含まない主として近赤外領域の光を発し、例えば波長8
00〜1000nmの範囲で900nm付近の波長の光をピ
ークとするものを使用する。一方、この実施例では、図
1に示す帳票35を載置するプラテンガラス36を、可
視光を遮断して赤外光を透過させる性質のものにする。
このようなガラスは、従来赤外線を利用する分野におい
て、光学ガラスとして広く市販されているものを使用す
る。例えば、その特性は図11に示すようなものとな
る。
【0026】即ち、図11は本発明の装置の実施例のプ
ラテンガラスの特性を示す。このグラフは横軸に波長、
縦軸に透過率をとったものである。即ち、図のようにプ
ラテンガラスには、例えば750nm以上の波長の光のみ
を透過させるものを使用する。図10に示すような特性
の光源を使用し、図11に示すようなプラテンガラスを
用いた場合に、図1に示す装置の認識処理部30には、
図12に示すような波長分布の反射光が入力する。
【0027】ここで、図1の光源37により帳票35が
照射されると、光源37の発する赤外光が光学系により
反射され、イメージラインセンサ43に入力する。一
方、プラテンガラス36の上面をカバー等で覆わない場
合、プラテンガラス36の上方から室内照明等の光が入
射する。しかしながら、プラテンガラス36を赤外光の
みを透過させる図11に示すような特性のものにした場
合、可視領域の光は遮断され、光学系には入力しない。
従って、認識処理部30には図12に示したような分布
の反射光が入力する。
【0028】図13に帳票上に印刷された文字等の色に
応じた分光反射率特性を示した。図に示すように、波長
が700nm以下の可視領域では、青や緑色は比較的光反
射率が低く、白色の反射率よりも黒色の反射率に近い。
従って、反射率50%程度のレベルを閾値にとって、文
字認識のための2値化処理を行うと、青色や緑色の背景
が雑音として混入する。しかしながら、図に示すよう
に、波長750nm以上の近赤外領域においては、青色や
赤色はほとんど白色と同程度の高い反射率を持つ。ま
た、波長が900nm付近では緑色も十分白色と同程度の
光反射率を持つ。従って、図10に示したような赤外光
を読取りに利用すれば、帳票上に描かれた黒色以外の色
の図形や文字をほとんどドロップアウトカラーとして処
理できる。このため、複雑な文字や図形を背景とする証
明書類に記載された文字をこれらの背景と区別して正確
に読み取ることが可能になる。しかも、このような構成
にすれば、光源の放射エネルギーのほとんど全てを文字
の読み取りに有効に利用することができるため、効率が
よく、しかも信号対雑音比の優れた画像信号を得ること
ができる。また、このような光源37の光は肉眼では見
えないため、オペレータが装置にカバーを被せることな
く図1に示すように帳票35をプラテンガラス36の上
に載せ、読み取り処理を進めても、不快感を受けること
はない。
【0029】本発明の実施の態様は、実際には次のよう
な組合せが考えられる。まず、上記光源に可視光を含ま
ない赤外光を発して帳票を照射するものを用い、プラテ
ンガラス36には通常のガラスを用いてもよい。この場
合には、帳票35をプラテンガラス36の上に載せた
後、その上にカバーを被せ、室内照明等の影響を防ぐよ
うに取り扱うことが好ましい。次に、光源37に、少な
くとも図10に示す程度の赤外光を含むものを使用す
る。即ち、可視光を含む光源であってもよいが、少なく
とも本発明の効果を得る程度の赤外光も同時に発するハ
ロゲンランプ等の光源を使用する。この場合には、プラ
テンガラス36を先に説明したような可視光を遮断して
赤外光を透過させる材料にする。このようにすれば、光
源から発射された光はプラテンガラス36を通過して帳
票35に達し、帳票35の表面で反射して光学系に入射
する。この時、プラテンガラス36の作用によって、赤
外光のみが光学系に入射することになる。従って、上記
と同様の効果が得られる。この実施例では上記カバーは
不要になる。
【0030】また、少なくとも赤外光を含む光を発して
帳票を照射する光源を用い、上記のようなプラテンガラ
スと同様の光学的特性を有する光学フィルタを光学系の
任意の箇所に配置する。即ち、例えばレンズ42の前後
にそのような光学フィルタを配置して、可視光を遮断し
て赤外光のみを透過させる。このようにすれば、光源3
7が可視光を含めて照射するものであっても、また、プ
ラテンガラス36から室内照明等の光が機械の内部に入
射しても、イメージラインセンサ43には赤外光のみが
入射する。従って、上記と同様の高い認識率を得ること
ができる。なお、この場合には可視光がプラテンガラス
36を通じて外部に漏れるため、オペレータに不快感を
及ぼすおそれがあり、カバーを被せることが好ましい。
この外に、上記のように光学系のいずれかの場所に光学
フィルタを配置すると共に、可視光を含まない赤外光を
発して帳票を照射する光源を使用する。これによって、
図1を用いて説明した場合とほぼ同様の、高い文字認識
率と操作性を得ることができる。
【0031】本発明は以上の実施例に限定されない。光
源の構成や光学系の構成、あるいは認識処理部の回路構
成等は、従来の文字認識処理に広く採用されている各種
の構成に自由に置き換えて差し支えない。また、帳票上
の文字の背景として模様がある例を示したが、白色でな
い青やオレンジ等の無模様の背景でも同様の効果があ
る。
【0032】
【発明の効果】以上説明した本発明の光学的文字認識装
置は、帳票上の文字読み取りに際し、赤外光を発して帳
票を照射する光源を用いたので、帳票上の背景が白色で
ない領域に記載された文字についても、背景に記載され
た他の色の図形や文字と区別して、正確に読み取り認識
を行うことができる。また、プラテンガラスに可視光を
遮断して赤外光を透過させるので、赤外光のみを認識処
理部に送り込むことができる。一方、室内照明等による
光をプラテンガラスの部分で遮断し、可視光の認識処理
部への入射を阻止することによって、信号の品位を高め
ることができる。また、この場合に光源を可視光を含む
赤外光を発するものにしたとしても、オペレータの目に
その光が入射せず、不快感を与えることが無い。また、
光源の放射エネルギーを有効に信号出力として使えるた
め、効率がよく、信号対雑音比も優れている。また、プ
ラテンガラスにより可視光を遮断して赤外光を透過させ
るので、装置の部品点数は従来と変わることなく、部品
管理が従来より複雑にならない。しかも、最小限の部品
でフィルタ効果を示すため、光源のエネルギーを有効に
使用できる効果もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学的文字認識装置実施例を示す主要
部断面図である。
【図2】一般の光学的文字認識装置を示すブロック図で
ある。
【図3】従来装置の光学系の断面図である。
【図4】従来の装置の光学系の斜視図である。
【図5】一般の光学的文字認識装置の一例を示す外観図
である。
【図6】従来の光源の放射強度特性を示すグラフであ
る。
【図7】帳票上の文字の反射強度特性を示すグラフであ
る。
【図8】標準比視感度特性を示すグラフである。
【図9】本発明の装置の具体的構成を示す斜視図であ
る。
【図10】本発明の装置の光源の放射強度特性を示すグ
ラフである。
【図11】本発明の装置のプラテンガラスの特性を示す
グラフである。
【図12】本発明の装置の反射光の特性を示すグラフで
ある。
【図13】色の分光反射率特性を示すグラフである。
【符号の説明】
30 認識処理部 35 帳票 35A 文字 35B 背景 36 プラテンガラス 37 光源 38 赤外光
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 9/20 G06T 1/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも赤外光を含む光を発して帳票
    を照射する光源と、 前記帳票の文字読み取り面に接するように前記帳票を支
    持し、可視光を遮断して赤外光を透過させるプラテンガ
    ラスと、 前記プラテンガラスを介して前記文字読み取り面を照射
    された前記帳票上の、前記文字の記載された領域で反射
    された前記赤外光を、再び前記プラテンガラスを介して
    受光して文字を認識処理する認識処理部とを備えたこと
    を特徴とする光学的文字認識装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の光学的文字認識装置にお
    いて、 前記帳票は非白色を背景として認識すべき文字が記載さ
    れていることを特徴とする光学的文字認識装置。
  3. 【請求項3】 可視光を含まない赤外光を発して帳票を
    照射する光源と、 前記帳票の文字読み取り面に接するように前記帳票を支
    持し、可視光を遮断して赤外光を透過させるプラテンガ
    ラスと、 前記プラテンガラスを介して前記文字読み取り面に照射
    された前記帳票上の、前記文字の記載された領域で反射
    された前記赤外光を、再び前記プラテンガラスを介して
    受光して文字を認識処理する認識処理部とを備えたこと
    を特徴とする光学的文字認識装置。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の光学的文字認識装置にお
    いて、 前記帳票は非白色を背景として認識すべき文字が記載さ
    れていることを特徴とする光学的文字認識装置。
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