JP3115412U - 残量排出機能を有するエアゾール容器 - Google Patents

残量排出機能を有するエアゾール容器 Download PDF

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Abstract

【課題】 ガイド溝に操作片を差し込むだけで残量排出を連続して行うことができるようにする。残量排出操作の安全性を高める。
【解決手段】 操作ボタン6を挟む左右両側の壁部32,32に、板片状の操作片7が差し込むことのできるガイド溝33を具備させる。操作片7をガイド溝33に差し込んでいくと、操作片7が、操作ボタン6の頂面61に突き当たった後、その頂面61を摺動して操作ボタン6を押し下げる。操作片7には、通貨としてのコイン又はその類似物や押込み操作防護用の覆い片8を流用することが可能である。
【選択図】 図1

Description

本考案は、エアゾール容器の残量を排出する操作を、手を携えることなく行うことができるようにするための対策を講じた残量排出機能を有するエアゾール容器に関する。
一般的なエアゾール容器は、その内容物に、油脂、塗料、薬液などの有効成分と共にそれらの有効成分をノズルから押し出すための加圧ガスとが含まれていて、押上げ方向に常時弾発付勢されている操作ボタンの押込み操作を通じて上記内容物がノズルから噴出するようになっている。また、上掲したような有効成分だけを蓄えたサブ容器の内容物出口を上記ノズルに臨ませ、そのノズルから吐出させたガス流によりサブ容器の内容物を吸い出させてガス流と共に前方へ噴射するように構成されているものも知られている。
これらのエアゾール容器において、その内容物が残っているものがそのまま廃棄されてしまうと、たとえば、ごみ処理場などでの廃棄物処理中に、何らかの原因によって引き起こされる引火による爆発事故などを起こす危険がある。そこで、このような危険を回避することのために、完全に使い切られずにエアゾール容器に残っている内容物(残量)を、事前に排出させてからそのエアゾール容器を廃棄することが推奨されている。
従来、エアゾール容器の残量を排出する操作の便宜を図ることを意図して、上記操作ボタンを備えたキャップに工夫を講じることにより、内容物が無くなるまでその内容物をノズルから噴出させ続けることができるようにする対策が提案されている(たとえば、特許文献1)。この特許文献1に記載されているものは、コインなどを利用してノズルを常用時の向きから残量排出時の向きに変更することによって、ノズルを常開状態に保つことを内容としている。
特開2002−255261号公報
しかしながら、残量排出を意図して従来より講じられている対策は、特許文献1に見られるものを含めて、残量排出機能を有しないエアゾール容器に比べ、ノズルやその関連箇所の構成の複雑になっていたり、満足のいく使い勝手が得られなかったり、残量排出の途中で必要に応じてその排出操作を停止するという緊急停止操作を容易にかつ迅速に行うことができなかったりするといった問題点を有していた。また、別パーツの排出具を入手して用いるものもあったが、そのものは別パーツの排出具を入手するのに経済的な負担が発生するだけでなく、その排出具をエアゾール容器に付加して販売した場合には、エアゾール容器の価格が高くなるという問題点があった。
本考案は、以上の問題点や状況に鑑みてなされたものであり、一般人が常用している通貨としてのコインやメダルなどを操作片として用いることが可能であり、しかも、その操作片を差し込むことのできる溝を当該エアゾール容器に追加するというきわめて簡単でコスト高にもつながらない対策を講じるだけで、手を携えることなく残量を連続して排出することが可能でありながら、緊急停止操作を容易にかつ迅速に行うことのできる残量排出機能を有するエアゾール容器を提供することを目的とする。
また、本考案は、上記操作片として、店頭陳列時などに操作ボタンが不慮に押し込まれることを阻止する押込み操作防護用の覆い片を流用することのできる残量排出機能を有するエアゾール容器を提供することを目的とする。
さらに、本考案は、残量排出操作の開始時に、取扱者の意図しない内容物の噴出が突発的に始まってしまうという事態が起こらないようになって残量排出操作を安全に行うことのできる残量排出機能を有するエアゾール容器を提供することを目的とする。
本考案に係る残量排出機能を有するエアゾール容器は、押上げ方向に常時弾発付勢されている操作ボタンを挟む左右両側に壁部が備わり、これらの壁部の相互間に手の指を嵌めて上記操作ボタンを押し下げることにより内容物がノズルから放出されるように構成されていて、左右の上記壁部に、板片状の操作片が差し込まれ、かつ、その操作片を差し込む過程でその操作片を上記操作ボタンの頂面に突き当てた後に摺動させて当該操作ボタンを押し下げさせるガイド溝が形成されている。
この構成であると、手を携えることなく残量を連続して排出するという残量排出操作を、当該エアゾール容器に溝を追加するだけで行うことができるようになる。すなわち、操作ボタンを挟む左右両側の壁部に具備されているガイド溝に操作片を差し込むと、その差込み過程で操作片が操作ボタンの頂面に突き当たった後に摺動して当該操作ボタンを押し下げられてその位置を保つので、当該エアゾール容器の内容物の残量がノズルから連続して排出されるようになる。また、操作片をガイド溝から抜き出すだけで操作ボタンが押下げ位置から初期位置に復帰して残量排出が停止するので、残量排出操作を緊急停止させる必要が生じたときには操作片をガイド溝から抜き出すだけで済み、そのような操作片の抜出し操作は容易にかつ迅速に行うことができる。
本考案では、当該エアゾール容器が、内容物を貯留している容器本体とその容器本体に装着されたキャップとにより構成されていて、そのキャップに、上記操作ボタンと上記壁部とが備わっていることが望ましい。これによれば、キャップを樹脂で成形するときに、操作ボタンと共に上記ガイド溝を併せて成形することが可能であるので、別パーツを追加したりする場合に比べてコスト安となり、ガイド溝を追加することがコストアップの要因にならないという利点がある。
本考案では、上記ガイド溝が、上記操作ボタンの頂面に対し、側面視においてその頂面の前後方向中間部で交差するように傾斜しているという構成を採用することが可能であり、これによれば、ガイド溝をまっすぐに形成してその構成を簡略化することが可能になるだけでなく、操作ボタンの頂面や操作片の形状に特別な対策を講じる必要がなくなる。
本考案において、上記操作片には、通貨としてのコイン又はその類似物を流用することが可能とされていることが望ましい。また、上記操作片には、上記キャップに引きちぎり可能に連結されかつ上記操作ボタンを覆ってその操作ボタンが不慮に押し込まれることを阻止する押込み操作防護用の覆い片を流用することが可能とされている、という構成を採用することも可能である。
以上のように、本考案に係る残量排出機能を有するエアゾール容器によれば、ガイド溝に操作片を差し込むだけで残量排出が連続して行われるのに対し、ガイド溝に差し込まれている操作片をそのガイド溝から抜き出すという容易にかつ迅速に行うことのできる操作を通じて残量排出を緊急停止させることが可能であるという利便性と安全性とが発揮される。
しかも、操作片の差込み初期にはノズルからの残量排出が行われず、差込み後に一定の力を操作片に加えて操作ボタンを押し下げさせながらその操作片をガイド溝に押し込むという過程が始まったときにはじめてノズルからの残量排出が開始するので、取扱者の意図通りに残量排出を開始させることが可能になり、そのことが、取扱い時の安全性を格段に向上させることに役立つという効果が発揮される。また、操作片には、一般人が常用している通貨としてのコインや、店頭陳列時などに操作ボタンが不慮に押し込まれることを阻止する押込み操作防護用の覆い片を流用することが可能であるという利便もある。
図1は本考案の実施形態に係るエアゾール容器の概略斜視図、図2は図1の要部を一部破断して示した拡大側面図、図3は残量排出操作時の要部を一部破断して示した拡大側面図である。
この実施形態では、エアゾール容器1が、内容物を貯留している容器本体2とその容器本体に装着されたキャップ3とを備えていて、キャップ3は容器本体1に着脱可能な樹脂成形体でなり、容器本体2の内容物には加圧用ガスだけが含まれているのに対し、キャップ3には、図示していないサブ容器(不図示)が着脱可能になっているほか、容器本体2の内容物である加圧ガスを噴出するノズル4及び上記サブ容器の有効成分である塗料などの内容物出口5が備わっていて、ノズル4から吐出した加圧ガスのガス流によりサブ容器の内容物が吸い出されてそのガス流と共に前方へ噴射されるようになっている。
さらに、キャップ3には、上記ノズル4に弾性を有するチューブ41を介して連結された操作ボタン6が備わり、その操作ボタン6がチューブ41によって上下変位可能に支持されている。そして、キャップ3を図1のように容器本体2に装着した状態では、図2のように、操作ボタン6が容器本体2に備わっているステムバルブ(不図示)のステム21に嵌着されてそのステムバルブの内部通路がチューブ41を経てノズル4に連通されている。
図2に示したステム21は、ステムバルブに内蔵されているばねなどの弾性体の作用で常時上方に向けて付勢されていて、その付勢に抗してステム21が押し込まれたときにステムバルブが開いて容器本体2の内容物である加圧ガスが上記ノズル4から噴出するのに対し、ステム21に対する押込み力が解除されると、そのステム21が上記弾性体の力で押し上げられて初期位置に復帰し、ステムバルブが閉じてノズル4からの加圧ガスの噴出が停止する。
また、図1のように、キャップ3には操作ボタン6を収容している凹入部31が備わっていて、操作ボタン6を挟む左右両側で立ち上がっている凹入部31の左右の壁部32,32の相互間に手の指を嵌めて操作ボタン6の押下げ操作を行うことができるようになっている。このように、操作ボタン6を凹入部31に収容しておくと、取扱者が意図しないときに不慮に操作ボタン6が押し下げられてノズル4から内容物が噴出してしまうという事態を防ぐことに役立つ。
以上のように構成されているエアゾール容器1において、図2のように初期位置に復帰している操作ボタン6の頂面61を、取扱者が凹入部31の左右の壁部32,32の相互間に手の指を嵌めて矢印Fのように押して操作ボタン6を押し下げると、上記したステムバルブが開いてノズル4から加圧ガスが噴出し、その加圧ガスのガス流によりサブ容器(不図示)の内容物が内容物出口5から吸い出されてそのガス流と共に前方へ噴射される。
この実施形態では、残量排出操作を行うための対策として、キャップ3の凹入部31の左右の壁部32,32にまっすぐなガイド溝33を形成してある。図2で判るように、このガイド溝33は、初期位置に復帰している操作ボタン6の頂面61に対し、側面視においてその頂面61の前後方向中間部で交差するように傾斜している。具体的には、容器本体2を掴んだ手の指(たとえば人差し指)で操作ボタン6を押下げやすくするために操作ボタン6の頂面61を前上がりに傾斜させているのに対し、ガイド溝33を水平に形成し、かつ、そのガイド溝33を、側面視において頂面61の前後方向中間部で交差させてある。また、そのガイド溝33には、操作片7としての汎用通貨である円形のコインの両端、たとえば500円硬貨の両端を差し込むことができるようになっている。
したがって、操作片7をガイド溝33に差し込んでいくと、操作片7を差し込む過程では、その操作片7が、操作ボタン6の頂面61に突き当たった後、その頂面61を摺動して図3矢印Dのように当該操作ボタン6を押し下げる。そして、図3のように、操作片7が操作ボタン6を押し下げると、上記したステムバルブが開いてノズル4から加圧ガスが噴出し、その加圧ガスのガス流によりサブ容器(不図示)の内容物が内容物出口5から吸い出されてそのガス流と共に前方へ噴射される。こうしてノズル4からのガス流の噴出が始まった後では、操作片7の押込み操作を止めて操作片7から手の指を離しても、その操作片7が、押上方向に付勢されているステム21による押上げ力によって操作ボタン6とガイド溝33の上側の溝壁面との間に挟まれてその位置を保つので、操作ボタン6が操作片7によって押し下げられたままの位置に保持され、加圧ガスがノズル4から噴出しなくなるまで(すなわち、容器本体2の残量がなくなるまで)、ノズル4からの加圧ガスのガス流の噴出と内容物出口5からのサブ容器の内容物の排出とが連続して併せ行われる。この場合において、サブ容器を装着せずに上記した残量排出操作を行うと、容器本体2の内容物である加圧ガスだけの残量排出が行われる。
上記した残量排出操作において、容器本体2の内容物である加圧ガスがノズル4から噴出され始めるのは、操作片7をガイド溝33に差し込んで保持させてからその操作片7をさらに差し込んでいって操作ボタン6の頂面61に突き当てた後である。そして、操作片7が操作ボタン6の頂面61に突き当たった後では、その操作片7を比較的大きな力で押すことによってはじめて操作片7をガイド溝33に差し込むことができるため、取扱者はその時点で加圧ガスがノズル4から噴出し始めるということを自然に意識するようになり、そのような意識の下で操作片7をガイド溝33に差し込むようになる。このことにより、取扱者の意図しない内容物の噴出が突発的に始まってしまうという事態が起こらなくなって、残量排出操作を安全に行うことができる。以上のようにして容器本体2の内容物の残量排出を完了したエアゾール容器1は安全に廃棄することができる。
残量排出を行っている途中でその残量排出を緊急に停止する必要が生じたときには、操作片7をガイド溝33から抜き出せばよく、そのようにすると、操作ボタン6がステム21の押上げ力によって初期位置に復帰し、ノズル4からの加圧ガスの噴出が停止する。
図4は他の実施形態に係るエアゾール容器1の概略部分斜視図、図5はキャップ3の概略部分斜視図、図6は操作片7としての操作防護片の平面図である。
図4のように、この実施形態のエアゾール容器1も、内容物を貯留している容器本体2とその容器本体に装着されたキャップ3とを備えていて、キャップ3は容器本体1に着脱可能な樹脂成形体でなり、容器本体2の内容物には、加圧用ガスやタイヤ洗浄液などの有効成分が含まれているほか、内容物を噴出するノズル4や操作ボタン6が備わっている。操作ボタン6は、ノズル4を支えている樹脂製の弾性片(図に現れていない)を介して上下変位可能に支持されている。そして、キャップ3を図1のように容器本体2に装着した状態では、操作ボタン6が容器本体2に備わっているステムバルブ(不図示)のステム21に嵌着されてそのステムバルブの内部通路がノズル4に連通されている。ステムバルブの構成は、図1〜図3を参照して説明した実施形態に採用されているそれと同様であり、ステムがばねなどの弾性体の作用で常時上方に向けて付勢されていて、その付勢に抗してステムが押し込まれたときにスピンド弁が開いて容器本体2の内容物がノズル4から噴出するのに対し、ステムに対する押込み力が解除されると、そのステムが上記弾性体の力で押し上げられて初期位置に復帰し、ステムバルブが閉じてノズル4からの加圧ガスの噴出が停止する。
さらに、キャップ3には、操作ボタン6を収容している凹入部31が備わっていて、操作ボタン6を挟む左右両側で立ち上がっている凹入部31の左右の壁部32,32の相互間に手の指を嵌めて操作ボタン6の押下げ操作を行うことができるようになっている。
そして、特に、このエアゾール容器1では、店頭陳列時などに操作ボタン6が不慮に押し込まれることを未然に防ぐための押込み操作防護用の板片状の覆い片8が装備されている。この覆い片8は、キャップ3の頂部で上記凹入部31を塞ぐように配備されていて、凹入部31の左右の壁部32,32の上端縁に破断線81を介して連結されている。そして、覆い片8を手の指でつかんでその破断線81の形成箇所でその覆い片8を引きちぎることができるようになっている。図5は覆い片8を引きちぎって撤去したキャップ3を示し、図6はキャップ3から引きちぎられた覆い片8を示している。
このエアゾール容器1において、キャップ3から覆い片8を引きちぎって撤去すると、図5のようにキャップ3の凹入部31の内側で操作ボタン6が露出する。したがって、初期位置に復帰している操作ボタン6の頂面61を、取扱者が凹入部31の左右の壁部32,32の相互間に手の指を嵌めて矢印Fのように押して操作ボタン6を押し下げると、上記したステムバルブが開いてノズル4から内容物がその加圧ガスにより押し出されて噴出する。
この実施形態では、残量排出操作を行うための対策として、図1〜図3を参照して説明したものと同様に、キャップ3の凹入部31の左右の壁部32,32に前下がりに傾斜したまっすぐなガイド溝33を形成してある。そして、このガイド溝33が、初期位置に復帰している操作ボタン6の水平な頂面61に対し、側面視においてその頂面61の前後方向中間部で交差するように傾斜している。また、この実施形態のガイド溝33は、操作片7としての上記した覆い片8を用いることができるようにその幅が定められている。
したがって、図6に示した覆い片8でなる操作片7をガイド溝33に差し込んでいくと、操作片7を差し込む過程では、その操作片7が、操作ボタン6の頂面61に突き当たった後、その頂面61を摺動して当該操作ボタン6を押し下げてステムバルブを開くので、ノズル4から内容物が噴出する。こうしてノズル4からの内容物の噴出が始まった後では、操作片7の押込み操作を止めて操作片7から手の指を離しても、その操作片7が、押上方向に付勢されている上記ステムによる押上げ力によって操作ボタン6とガイド溝33の上側の溝壁面との間に挟まれてその位置を保つので、操作ボタン6が操作片7によって押し下げられたままの位置に保持され、内容物の残量がノズル4から連続して噴出する。
この実施形態においても、容器本体2の内容物がノズル4から噴出され始めるのは、操作片7をガイド溝33に差し込んで保持させてからその操作片7をさらに差し込んでいって操作ボタン6の頂面61に突き当てた後である。そして、操作片7が操作ボタン6の頂面61に突き当たった後では、その操作片7を比較的大きな力で押すことによってはじめて操作片7をガイド溝33に差し込むことができるため、取扱者はその時点で加圧ガスがノズル4から噴出し始めるということを意識するようになり、そのような意識の下で操作片7をガイド溝33に差し込むようになる。このことにより、取扱者の意図しない内容物の噴出が突発的に始まってしまうという事態が起こらなくなって、残量排出操作を安全に行うことができる。以上のようにして容器本体2の内容物の残量排出を完了したエアゾール容器1は安全に廃棄することができる。
残量排出を行っている途中でその残量排出を緊急に停止する必要が生じたときには、操作片7をガイド溝33から抜き出せばよく、そのようにすると、操作ボタン6がステム21の押上げ力によって初期位置に復帰し、ノズル4からの加圧ガスの噴出が停止する。
以上説明した2つの実施形態では、コイン又はその類似物を操作片7として用いる場合と、覆い片8を操作片7として用いる場合とを説明したけれども、操作片7には、キャップ3の左右の壁部32,32のガイド溝33の幅に見合う大きさの板片状物であれば、操作片7として用いることが可能である。
ところで、上記した2つの実施形態では、残量排出操作を行うための対策として、キャップ3の凹入部31の左右の壁部32,32にまっすぐなガイド溝33を形成してあり、そのガイド溝33を、初期位置に復帰している操作ボタン6の頂面61に対し、側面視においてその頂面61の前後方向中間部で交差するように傾斜させている。そして、この構成を採用しているため、操作ボタン6の頂面61に対するガイド溝33の傾斜角度を変更することによって、そのガイド溝33に差し込んだ操作片7による操作ボタン6の押下げ幅を変化させることができる。この点を図7を参照して詳細に説明する。
図7において、θは初期位置に復帰している操作ボタン6の頂面61に対するガイド溝33の傾斜角度、言い換えると、操作ボタン6の頂面61とガイド溝33との開き角度である。そして、この開き角度θを大きくすると、ガイド溝33に操作片(不図示)を差し込んでいくときの操作片の垂直変位幅が大きくなるので、それに見合って操作ボタン6の押下げ幅も大きくなる。その逆に、開き角度θを小さくすると、ガイド溝33に操作片(不図示)を差し込んでいくときの操作片の垂直変位幅が小さくなるので、それに見合って操作ボタン6の押下げ幅も小さくなる。このことを利用すると、開き角度θを適切に定めることによって、上記したステムバルブを確実に全開させて残量排出を短時間で終了させることが可能になる。また、ガイド溝33の前後位置を変更することにより、そのガイド溝33に差し込んだ操作片(不図示)が操作ボタン6の頂面61に突き当たるときの位置を前後方向で変更することが可能である。そして、突き当たり箇所を操作ボタン6の頂面61の手前側、すなわち頂面61の後端に近付けると、それに見合って操作ボタン6の押下げ幅が大きくなり、その逆に、突き当たり箇所を操作ボタン6の頂面61の後端に近付けると、それに見合って操作ボタン6の押下げ幅が小さくなる。したがって、このことを利用すると、ガイド溝33の前後位置を適切に定めることによっても、上記したステムバルブが確実に全開して残量排出を短時間で終了させることが可能になる。
図8は図7で説明した事項をさらに具体的に示した説明図である。同図(A)は操作ボタン6の頂面61が前上がりに傾斜している場合に、ガイド溝33を水平に形成した事例であり、図1〜図3を参照して説明した実施形態に対応している。また、同図(B)は、操作ボタン6の頂面61が水平である場合に、ガイド溝33を前下りに傾斜させた事例であり、図4〜図6を参照して説明した実施形態に対応している。これらの場合でも、上記したところと同様、開き角度θ1,θ2を大きくすると、ガイド溝33に操作片(不図示)を差し込んでいくときの操作片の垂直変位幅が大きくなるので、それに見合って操作ボタン6の押下げ幅も大きくなる。その逆に、開き角度θ1,θ2を小さくすると、ガイド溝33に操作片(不図示)を差し込んでいくときの操作片の垂直変位幅が小さくなるので、それに見合って操作ボタン6の押下げ幅も小さくなる。
本考案の実施形態に係るエアゾール容器の概略斜視図である。 図1の要部を一部破断して示した拡大側面図である。 残量排出操作時の要部を一部破断して示した拡大側面図である。 他の実施形態に係るエアゾール容器の概略部分斜視図である。 他の実施形態に係るエアゾール容器のキャップの概略部分斜視図である。 操作片としての覆い片の平面図である。 操作ボタンの頂面とガイド溝との開き角度との開き角度を変化させたばあい作用などを説明するための説明図である。 (A)は操作ボタンの頂面が前上がりに傾斜している場合に、ガイド溝を水平に形成した事例の説明図、(B)は操作ボタンの頂面が水平である場合に、ガイド溝を前下りに傾斜させた事例の説明図である。
符号の説明
2 容器本体
3 キャップ
4 ノズル
6 操作ボタン
7 操作片
8 覆い片
32 壁部
33 ガイド溝

Claims (5)

  1. 押上げ方向に常時弾発付勢されている操作ボタンを挟む左右両側に壁部が備わり、これらの壁部の相互間に手の指を嵌めて上記操作ボタンを押し下げることにより内容物がノズルから放出されるように構成されていて、
    左右の上記壁部に、板片状の操作片が差し込まれ、かつ、その操作片を差し込む過程でその操作片を上記操作ボタンの頂面に突き当てた後に摺動させて当該操作ボタンを押し下げさせるガイド溝が形成されていることを特徴とする残量排出機能を有するエアゾール容器。
  2. 内容物を貯留している容器本体とその容器本体に装着されたキャップとを備え、そのキャップに、上記操作ボタンと上記壁部とが備わっている請求項1に記載した残量排出機能を有するエアゾール容器。
  3. 上記ガイド溝が、上記操作ボタンの頂面に対し、側面視においてその頂面の前後方向中間部で交差するように傾斜している請求項1又は請求項2に記載した残量排出機能を有するエアゾール容器。
  4. 上記操作片には、通貨としてのコイン又はその類似物を流用することが可能とされている請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載した残量排出機能を有するエアゾール容器。
  5. 上記操作片には、上記キャップに引きちぎり可能に連結されかつ上記操作ボタンを覆ってその操作ボタンが不慮に押し込まれることを阻止する押込み操作防護用の覆い片を流用することが可能とされている請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載した残量排出機能を有するエアゾール容器。
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