JP3114312U - 作業機及び作業機の筐体保護体 - Google Patents

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智也 石川
敏宏 長尾
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Abstract

【課題】安価にかつ効率的に筐体の壁面を保護することが可能な保護体を備える作業機、及び作業機の筐体の壁面を保護可能な筐体に固着し使用する保護体を提供する。
【解決手段】略直方体又は略立方体の筐体13を備える作業機10であって、正面の壁面20と側面の壁面40、50とで形成される2つの角部60、70、及び背面の壁面95と側面の壁面40、50とで形成される2つの角部80、90に、該角部の変形、損傷を防止可能な断面がL字型の保護体61、71、81、91が固着されている。
【選択図】図1

Description

本考案は、筐体内に発電機やコンプレッサなどの作業機を内蔵する作業機に関し、特に筐体の外壁面を保護する保護体を備える作業機、及び作業機の筐体の壁面を保護可能な筐体に固着し使用する保護体に関する。
発電溶接機、空気圧縮機をはじめとする作業機は、工事現場などで使用されることが多いので、トラックなどで現場まで運搬する必要がある。作業機は筐体を有し、発電機、圧縮機などは筐体内に設置され、風雨などから保護されている。この作業機を現場に運搬するとき、又は作業機を使用しているとき、筐体の壁面に物が当たり、壁面が変形、損傷、又は傷が入って壁面の塗装が剥がれる場合がある。
いつの時点においても、作業機の壁面に変形、損傷が生じないことが好ましいことは当然であるが、特に新品の状態のとき壁面に傷が入ると、この作業機をお客様にリース、レンタルしようとすると、お客様がよく使用された古い機種と勘違いし、リース、レンタルを敬遠される場合もある。これらの点からも、筐体の壁面に物が当たったとき、傷が入らない作業機が求められている。
筐体の壁面に物が当たったとき、壁面が変形、損傷しないようにする方法としては、壁面自体を損傷しない材質とするほか、壁面に保護カバーを取付ける方法などが考えられる。壁面全体を損傷しない材質とする、又は壁面全体に保護カバーを取付けることが、壁面の変形、損傷防止方法としては好ましいが、一方でコストアップとなる。壁面に部分的に保護カバーを取付ける方法も考えられるが、どの場所にどの程度の大きさの保護カバーを取付けることで、効果的に壁面を保護することができるのか十分な検討がなされていない。このため従来の作業機では、壁面を保護する対策がほとんど採られていない。
筐体の壁面を保護する方法としては、壁面全体を保護することが好ましいが、壁面を部分的に保護する方法であっても、安価にかつ効率的に壁面を保護する方法が開発されれば十分に市場に受け入れられる。また壁面を保護する保護カバーを有する作業機は、デザイン的にも優れていることが好ましい。
本考案の目的は、安価にかつ効率的に筐体の壁面を保護することが可能な保護体を備える作業機、及び作業機の筐体の壁面を保護可能な筐体に固着し使用する保護体を提供することにある。
本考案者は、従来の作業機の壁面の損傷等を詳細に調査、検討した結果、作業機の壁面の変形、損傷等は、筐体の角部に非常に多く見られること、またトラックの荷台のあおり部により、多くの傷が付けられることを見出し、本考案を完成するに至った。
すなわち本考案は、略直方体又は略立方体の筐体を備える作業機であって、
正面の壁面と側面の壁面とで形成される2つの角部、及び背面の壁面と側面の壁面とで形成される2つの角部に、該角部の変形、損傷を防止可能な断面がL字型の保護体が固着されていることを特徴とする作業機である。
また本考案で、前記保護体は、前記角部に固着した隣合う二つの保護体を、同時に鉛直な壁に当接させたとき、前記保護体が固着された前記壁面のいずれの部分も該鉛直の壁に接触しない厚さを有することを特徴とする請求項1に記載の作業機である。
また本考案は、略直方体の筐体を備える作業機であって、
長手方向に設けられた両側面の壁面の各々の両端部に、該壁面の変形、損傷を防止可能な保護体を備え、
該保護体は、該壁面に固着した隣合う二つの該保護体を、同時に鉛直の壁に当接させたとき、該保護体が固着された該壁面のいずれの部分も該鉛直の壁に接触しない厚さを有することを特徴とする作業機である。
また本考案は、前記角部を形成する筐体の壁面を、前記保護体を固着することなく鉛直な壁に接触させたとき、該鉛直な壁に接触する部分の該壁面の該角部にのみ前記保護体が固着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機である。
また本考案は、前記長手方向に設けられた側面の壁面を、前記保護体を固着することなく鉛直な壁に接触させたとき、該鉛直な壁に接触する部分の該壁面の両端部にのみ前記保護体が固着されていることを特徴とする請求項3に記載の作業機である。
また本考案で、前記保護体は、作業機を水平面上に置いたとき、前記保護体の上端が該水平面から290〜450mmの高さに固着されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1に記載の作業機である。
また本考案で、前記保護体は、作業機を水平面上に置いたとき、前記保護体の下端が該水平面から100〜260mmの高さに固着されていることを特徴とする請求項1から3及び請求項6のいずれか1に記載の作業機である。
また本考案で、前記保護体は、着脱自在に固着されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1に記載の作業機である。
また本考案で、前記保護体は、衝突時の衝撃を和らげる緩衝部材からなることを特徴とする請求項1から8のいずれか1に記載の作業機である。
また本考案で、前記作業機は、防音型エンジン発電機、防音型エンジン溶接機、防音型洗浄機、防音型空気圧縮機であることを特徴とする請求項1から9のいずれか1に記載の作業機である。
また本考案は、略直方体又は略立方体の筐体を備える作業機の筐体の角部に固着し使用する保護体であって、
断面形状がL字型で、衝突時の衝撃を和らげる緩衝部材からなることを特徴とする作業機の筐体保護体である。
また本考案は、略直方体又は略立方体の筐体を備える作業機の筐体の壁面に固着し使用する保護体であって、
板状体の形状を有し、衝突時の衝撃を和らげる緩衝部材からなることを特徴とする作業機の筐体保護体である。
また本考案で、前記筐体保護体は、前記筐体の壁面にワンタッチで着脱可能な固着手段を備えることを特徴とする請求項11又は12に記載の作業機の筐体保護体である。
本考案の作業機は、筐体の正面の壁面と側面の壁面とで形成される2つの角部、及び背面の壁面と側面の壁面とで形成される2つの角部に、角部の変形、損傷を防止可能な断面がL字型の保護体が固着されているので、筐体の角部が物に当たったときに起こる変形、損傷を防止することができる。角部に保護体を固着することで、安価にかつ効率的に角部を保護することができる。また角部に保護体を固着するので、デザイン的にも優れている。
また本考案によれば、また筐体の角部に固着される保護体は、壁面に固着した隣合う二つの保護体を、同時に鉛直な壁に当接させたとき、保護体が固着された壁面のいずれの部分も鉛直の壁に接触しない厚さを有するので、筐体の角部を保護することが可能であるとともに、安価にかつ最小限の部材で効率的に壁面も保護することができる。保護体は、保護体が固着された壁面のいずれの部分も鉛直の壁に接触しない厚さを有するので、筐体の壁面に凹凸がある場合や、丸みを有している場合であっても、壁面がトラックのあおり部などに直接接触しないので、壁面が損傷することがない。
また本考案の作業機は、略直方体の筐体を備える作業機であって、長手方向に設けられた両側面の壁面の各々の両端部に、壁面の変形、損傷を防止可能な保護体を備えるので、安価にかつ最小限の部材で効率的に壁面を保護することができる。作業機は長手方向同士を対向させて保管、移動させることが多いため、作業機の側面に傷がつき易いが、本考案の作業機は、両側面の壁面の各々の両端部に保護体を有するので、側壁面を保護できる。また、本保護体は、保護体が固着された壁面のいずれの部分も鉛直の壁に接触しない厚さを有するので、筐体の壁面に凹凸がある場合や、丸みを有している場合であっても、壁面が他の作業機の壁面に直接接触することがなく、壁面が損傷しない。また壁面の両端部に保護体を固着するので、デザイン的にも優れている。
また本考案の作業機は、角部を形成する筐体の壁面を、保護体を固着することなく鉛直な壁に接触させたとき、鉛直な壁に接触する部分の壁面の角部にのみ保護体を取付けるので、安価にかつ最小限の部材で効率的に角部、壁面を保護することができる。壁面の少なくとも一部が傾斜しているような場合には、鉛直部、又は壁面の傾斜の起端部の壁面の角部に保護体を固着する。筐体の壁面の鉛直部又は、筐体の壁面の傾斜の起端部が他の壁面と接触しても、筐体の壁面の傾斜部は、傾斜しているため他の壁面と接触することがない。よって、傾斜部を有する壁面などを最小限の部材で効率的に保護することができる。
また本考案の作業機は、長手方向に設けられた側面の壁面を、保護体を固着することなく鉛直な壁に接触させたとき、鉛直な壁に接触する部分の壁面の両端部にのみ保護体を取付けるので、安価にかつ最小限の部材で効率的に壁面を保護することができる。壁面の少なくとも一部が傾斜しているような場合には、鉛直部、又は壁面の傾斜の起端部の壁面の両端部に保護体を固着する。筐体の壁面の鉛直部又は、筐体の壁面の傾斜の起端部が他の壁面と接触しても、筐体の壁面の傾斜部は、傾斜しているため他の壁面と接触することがない。よって、傾斜部を有する壁面などを最小限の部材で効率的に保護することができる。
また本考案によれば、保護体は、作業機を水平面上に置いたとき、保護体の上端が水平面から290〜450mmの高さ、又は作業機を水平面上に置いたとき、保護体の下端が水平面から100〜260mmの高さに固着されているので、さらに保護体の長さを短くすることができる。これによりさらに安価に作業機を製造することができる。またこの高さは、軽トラックから2トントラックのトラックの荷台のあおり部の高さに対応した位置であるので、トラックの荷台のあおり部による壁面の損傷を効率的に防止することができる。
また本考案によれば、保護体は、着脱自在に固着されているので、保護体自身が損傷した場合は、取替えることが可能となる。また筐体を移動させるときにのみ保護体を固着させることも可能となる。
また本考案によれば、保護体は、衝突時の衝撃を和らげる緩衝部材からなるので、筐体の変形、損傷を効率的に防止することができる。
また本考案によれば、作業機は、防音型エンジン発電機、防音型エンジン溶接機、防音型洗浄機、防音型空気圧縮機であるのでこれら作業機に本考案を適用することができる。
また本考案の作業機の筐体保護体は、略直方体又は略立方体の筐体を備える作業機の筐体の角部に固着し使用する保護体であって、断面形状がL字型で、衝突時の衝撃を和らげる緩衝部材からなるので、筐体の角部に固着して使用することで、筐体の角部を適切に保護することができる。また、デザイン的にも優れている。さらに既存の作業機にも使用することができる。
また本考案の作業機の筐体保護体は、略直方体又は略立方体の筐体を備える作業機の筐体の壁面に固着し使用する保護体であって、板状体の形状を有し、衝突時の衝撃を和らげる緩衝部材からなるので、筐体の壁面の端部に固着して使用することで、筐体の壁面を適切に保護することができる。また、デザイン的にも優れている。さらに既存の作業機にも使用することができる。
また本考案によれば、筐体保護体は、筐体の壁面にワンタッチで着脱可能な固着手段を備えるので、取扱が容易である。また作業機を移動するときにのみ、固着して使用することもできる。また既存の作業機にも使用することができる。
図1、図2は、本考案の第一の実施形態としての防音型エンジン作業機10の外観を示す斜視図である。防音型エンジン作業機10は、エンジン(図示を省略)、発電体(図示を省略)を収納、支持するベッド11及び本体カバー12を有し、これらで筐体13を形成する。筐体13は、正面、背面、両側面、上面、底面に壁面を有し、細長い略直方体の形状を有しており、幅が高さに比べて小さく長さが長い。正面の壁面20の上部には、エンジンの起動停止などの操作を行うキースイッチや、発電出力を取り出すコンセント、計器類などが配置されている操作パネル21を有する。
また正面の下部は、扉22となっており、この扉22を介して筐体13内部に配設されるバッテリ(図示を省略)の点検を、容易に行うことができる。筐体13の上面30には、略中央部に燃料を補給するための燃料補給口31が設けられている。この燃料補給口31は、筐体13内に配設される燃料タンク(図示を省略)と連結しており、燃料補給口31から補給された燃料は、燃料タンクに貯留される。また筐体13の上面30の略中央部に、防音型エンジン発電機10を吊り上げる際に使用する係止手段32が設けられている。さらに筐体13の上面30の後方部には、防音型エンジン発電機10を冷却した冷却風を排気するための排風口33が開口されている。筐体13の側面40、50には、筐体13内部の機器などを点検するための扉41、51が壁面の一部に設けられている。
ベッド11正面の壁面の両側部に、発電体、エンジンなどを冷却する外気を取り入れるための外気導入口23a、23bが設けられている。さらにベッド11の両側面の壁面にも、外気導入口42、43、52、53が設けられている。この外気導入口23a、23b、42、43、52、53から外気を取り入れ、筐体13内の発電体、エンジン、ラジエータ(図示を省略)などを冷却し、温度の高くなった冷却風は、筐体13の後部天面30に設けられた排風口33から排気される。
また前面の壁面20と側面の壁面40とが形成する角部60、前面の壁面20と側面の壁面50とが形成する角部70、背面の壁面95と側面の壁面40とが形成する角部80、背面の壁面95と側面の壁面50とが形成する角部90には、保護体61、71、81、91が設けられている。
保護体61、71、81、91は、平面視において断面形状がL字型で、両面を筐体13の壁面に密接させている。保護体61、71、81、91は、防音型エンジン作業機10の角部60、70、80、90が他の物に当たったとき、筐体(壁面)を保護する役目を担う。このため保護体61、71、81、91は、衝突時の衝撃を緩和可能な部材で形成されていることが望ましい。具体的な材料としては、ゴム、樹脂、アルミニウム、エラストマーなどを使用することができる。さらにゴム又は樹脂の内部に金属板を挿入したもの、ゴム又は樹脂に金属板を接着したもの、内部に空洞部を有するものなども使用することができる。保護体61、71、81、91を成形する方法としては、射出成形法、アルミダイカスト法、プレス法、焼結法、ロストワックス法、砂吹き鋳造法などを用いることができる。
保護体61、71、81、91を筐体の壁面に取付ける方法としては、ねじ、ボルト、ナットによる固定、接着材、接着テープによる固定、リベットによる固体、溶着固定、壁面に凹部を設け、保護体61、71、81、91の裏面に設けた凸部を凹部に嵌め入れる方法、かしめ工法などを用いることができる。保護体61、71、81、91を壁面に着脱可能に取付ければ、保護体が損傷した場合であっても保護体のみを取り替えて使用することができる。
図3は、図1の防音型エンジン作業機10に保護体61、71、81、91をボルト、ナットで固着する要領を説明するための図である。正面、両側面、背面の各壁面に貫通孔62a、62b、62c、62d、72a、72b、72c(図示省略)、72d(図示省略)82a、82b、82c(図示省略)、82d(図示省略)、92a、(図示省略)、92b(図示省略)、92c(図示省略)、92d(図示省略)を設け、これら各壁面の内側にナットを固着する。保護体61、71、81、91にも所定の位置に貫通孔を設け、ボルト63a、63b、63c、63d、73a、73b、73c、73d、83a、83b、83c、83d、93a、93b、93c、93dで保護体61、71、81、91を各壁面に固着する。
保護体61、71、81、91の厚さは、保護体に他の物が当たったとき、衝撃を緩和し壁面が変形しない厚さであることが好ましい。あまりに薄く、保護体61、71、81、91に他の物が当たったとき、壁面の塗装の剥離は防止できるものの、壁面が変形するようでは保護体の機能として完全とは言い難い。また壁面が平坦でない場合は、これを考慮し保護体の厚さを決定すべきである。
図4は、本考案の第二の実施形態としての防音型エンジン作業機100の部分平面図である。第一の実施形態に対応する部分には、同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。第二の実施形態に示す防音型エンジン作業機100は、側面40が平面視において平坦ではなく両端部が傾斜している。筐体の側面が垂直な壁200に接触する場合、側面40が平面視において平坦であれば、保護体161、181の厚さtは、保護体161、181に他の物が当たったときの衝撃を緩和可能で、壁面の変形を防止可能な厚さとすればよい。
しかし第二の実施形態のように、側面40が平面視において平坦ではなく、両端部が傾斜しているような場合にあっては、保護体161、181の厚さtは、傾斜部の高さhに対して、t>hとする。こうすることで、筐体の側面が垂直な壁200に接触しても、側面の壁面40が壁200に接触することを防止することが可能で、側面の壁面40全体を保護することができる。
なお、本実施形態では、側面の壁面40の両端に傾斜がある場合を例にとり説明したけれども、側面の壁面40に局所的な突起、凸部がある場合も、この点を考慮し、保護体161、181の厚さを決定すべきである。また側面のみならず正面の壁面20、背面の壁面95についても、同様である。
上記のように筐体13の角部60、70、80、90に保護体を取付けることで、筐体の角部が物に当たり変形したり、損傷、又は塗装が剥げることを防止することができる。防音型エンジン作業機10は、工事現場などで使用することが多く、運搬の際に筐体の壁面が傷つきやすい。特に筐体の角部が物にあたり、損傷する場合が多いが、本考案の防音型エンジン作業機10のように筐体の角部に保護体を設けることで、筐体の角部が物に当たったときに起こる変形、損傷を防止することができる。角部に保護体を固着することで、安価にかつ最小限の部材で効率的に角部を保護することができる。また角部に保護体を固着するので、デザイン的にも優れている。
また、第二の実施形態に示したように、筐体13の角部60、70、80、90に固着される保護体61、71、81、91のうち隣合う二つの保護体を、同時に鉛直な壁に当接させたとき、保護体が固着された壁面のいずれの部分も、鉛直の壁に接触しないように保護体の厚さを設定すれば、安価にかつ最小限の部材で効率的に壁面を保護することができる。このようにすることで、運搬の際、筐体の壁面がトラックのあおり部で傷つけられることを防止することができる。
図5は、本考案の第三の実施形態としての防音型エンジン作業機300の外観を示す斜視図である。図1、図2に対応する部分には、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。第三の実施形態に示す防音型エンジン作業機300と、第一の実施形態に示した防音型エンジン作業機10との相違点は、筐体13の壁面に取付けられた保護体361、381にある。第一の実施形態に示した防音型エンジン作業機10では、断面がL字型の保護体61、71、81、91が角部60、70、80、90に固着されていたが、第三の実施形態においては、板状の保護体361、381が側壁面40の両端部344、345に固着されている。なお、反対の側壁面50にも同様に、板状の保護体が側壁面50の両端部に固着されている。
保護体361、381の材質、固着方法、及び厚さは、第一の実施形態と同一である。防音型エンジン作業機は、長手方向同士を対向させて保管、運搬することが多いため、作業機の側面に傷がつき易いが、本防音型エンジン作業機300は、両側面の壁面40、50の各々の両端部344、345に保護体361、381を有するので、安価にかつ最小限の部材で効率的に壁面40、50を保護することができる。
図6は、本考案の第四の実施形態としての防音型エンジン作業機400の正面図の一部を示す図である。図1、図2に対応する部分には、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。本防音型エンジン作業機400は、正面視において、側面の壁面440の上部が傾斜している。このような壁面を有する防音型エンジン作業機にあっては、保護体61は、垂直な壁面の角部にのみ設けてもよい。
筐体の側面が垂直な壁200に接触する場合、保護体を取付けない状態であっても、側面の壁面のうち上部は傾斜しているので、壁200に接触することがない。よってこのような筐体の側壁面の損傷を防止するには、保護体61を垂直な壁面の角部にのみ設ければよい。このように必要最小限の部材で、側面全体を保護することができる。壁面全体が傾斜しているような場合にあっては、筐体の壁面の傾斜の起端部にのみ保護体を取付ければよい。なお、第四の実施形態では、角部にL字型の保護体を取付ける例を示したけれども、第三の実施形態に示したように板状の保護体361、381を用いる場合にあっては、保護体361、381を垂直な壁面の両端部にのみ設ければよい。また、壁面全体が傾斜しているような場合にあっては、筐体の壁面の傾斜の起端部にのみ保護体361、381を取付ければよい。
上記の実施形態に示した防音型エンジン作業機に固着された保護体の長さは、次ぎにように決めることもできる。防音型エンジン作業機の筐体の壁面は、トラックでの運搬時に荷台のあおり部が筐体の壁面に当たり損傷するケースが多いことが調査の結果分かった。トラックの荷台のあおり部に当たり壁面が損傷することを防止するには、あおり部に対応する高さに保護体を設ければよい。
以下、あおり部に対応する高さに保護体を設けた防音型エンジン作業機の実施例を示す。図7(a)は、筐体の角部に保護体を備える定置防音型エンジン作業機500の正面図である。図7(b)は、筐体の角部に保護体を備える台座付防音型エンジン作業機600の正面図である。また図7(c)は、筐体の角部に保護体を備える車輪付防音型エンジン作業機700の正面図である。図7(a)、(b)、(c)中、Hは、水平面からの保護体61、71の下端の高さ、Hは、保護体61、71の上端の高さ、Hは、軽トラックの荷台のあおり部の上端の高さ、Hは、2トントラックの荷台のあおり部の上端の高さを示す。Hは約290mm、Hは約380mmである。なお、台座付防音型エンジン作業機600、車輪付防音型エンジン作業機700は、定置防音型エンジン作業機500に各々台座601、及び車輪701を取付けたものである。
図7(a)、(b)、(c)の防音型エンジン作業機において、保護体61、71の下端は、ベッド11に設けられた外気導入口23a、23bを塞がないように、外気導入口23a、23bの上端部とし、図7(a)の定置防音型エンジン作業機500において、Hを約155mm、図7(b)の台座付防音型エンジン作業機600において、Hを約230mm、図7(c)の車輪付防音型エンジン作業機700において、Hを約265mmとした。
図7(a)、(b)、(c)の防音型エンジン作業機において、保護体61、71の高さは185mmである。この高さは、トラックの荷台のあおり部の上端の高さH、Hを考慮したもので、図7(a)の定置防音型エンジン作業機500において、Hは約340mm、図7(b)の台座付防音型エンジン作業機600において、Hは約415mm、図7(c)の車輪付防音型エンジン作業機700において、Hは約450mmである。図7(a)の定置防音型エンジン作業機500においては、保護体61、71の上端の高さが、2トントラックのあおり部の上端の高さ以下となっているが、定置防音型エンジン作業機500の場合、通常フォークリフトのフォークで作業機の底部をすくうことが可能なように枕木を設置する場合が多く、この枕木の高さが、約75mmである。枕木の上に定置防音型エンジン作業機500を設置すれば、保護体の上端は、約415mmとなり、2トントラックの荷台のあおり部の上端の高さ約380mmを超える。
図7(a)、(b)、(c)は、実施例の一例であり、小さい作業機においては、保護体の下端が約100mmの高さとなる。作業機の大きさ、トラックの荷台のあおり部の高さを考慮すると、保護体は、作業機を水平面上に置いたとき、保護体の上端が水平面から290〜450mmの高さに固着されていることが好しい。また、作業機のベッドの大きさ、車輪の大きさなどの点から保護体は、作業機を水平面上に置いたとき、保護体の下端が水平面から100〜260mmの高さに固着されていることが好ましい。これにより少ない部材で効率的にトラックの荷台のあおり部との接触による損傷を回避することができる。
以上の実施形態では、保護体を角部又は側壁面の端部に、一個づつ固着する例を示したけれども、一個の保護体は一体的に形成されている必要はなく、2分割、3分割されていてもよい。また、以上の実施形態では、筐体の壁面に、別途成形された保護体が固着された作業機の例を示したけれども、作業機の本体カバー12と保護体と別々に成形するのではなく、本体カバー12と保護体とを一体的に成形してもよい。作業機を例示すれば、防音型エンジン発電機、防音型エンジン溶接機、防音型洗浄機、防音型空気圧縮機などが該当し、これら作業機に本考案を適用することができる。
以上の実施形態では、保護体が固着された防音型エンジン作業機について説明したけれども、上記の保護体を既存の防音型エンジン作業機に取付け使用することももちろん可能である。固着の方法も上記の固着方法を採用できることは言うまでもないが、保護体に磁石を取付け、これを利用して保護体を筐体の壁面に固着すれば、ワンタッチで筐体の壁面に着脱することが可能となり、取扱が容易である。また作業機を移動するときにのみ、取付け使用することもできる。
本考案の第一の実施形態としての防音型エンジン作業機10の外観を示す右前方から見た斜視図である。 本考案の第一の実施形態としての防音型エンジン作業機10の外観を示す左前方から見た斜視図である。 図1の防音型エンジン作業機10に保護体をボルト、ナットで固着する要領を説明するための図である。 本考案の第二の実施形態としての防音型エンジン作業機100の部分平面図である。 本考案の第三の実施形態としての防音型エンジン作業機300の外観を示す斜視図である。 本考案の第四の実施形態としての防音型エンジン作業機400の正面図の一部を示す図である。 本考案の実施例であって、(a)は、筐体の角部に保護体を備える定置防音型エンジン作業機500、図7(b)は、筐体の角部に保護体を備える台座付防音型エンジン作業機600、図7(c)は、筐体の角部に保護体を備える車輪付防音型エンジン作業機700の正面図である。
符号の説明
10、100、300、400 防音型エンジン作業機
13 筐体
20 正面の壁面
40、50 側壁の壁面
60、70、80、90 角部
61、71、81、91 保護体
95 背面の壁面
161、181 保護体
200 壁
344、345 側面の端部
361、362 保護体
500 定置防音型エンジン作業機
600 台座付防音型エンジン作業機
700 車輪付防音型エンジン作業機

Claims (13)

  1. 略直方体又は略立方体の筐体を備える作業機であって、
    正面の壁面と側面の壁面とで形成される2つの角部、及び背面の壁面と側面の壁面とで形成される2つの角部に、該角部の変形、損傷を防止可能な断面がL字型の保護体が固着されていることを特徴とする作業機。
  2. 前記保護体は、前記角部に固着した隣合う二つの保護体を、同時に鉛直な壁に当接させたとき、前記保護体が固着された前記壁面のいずれの部分も該鉛直の壁に接触しない厚さを有することを特徴とする請求項1に記載の作業機。
  3. 略直方体の筐体を備える作業機であって、
    長手方向に設けられた両側面の壁面の各々の両端部に、該壁面の変形、損傷を防止可能な保護体を備え、
    該保護体は、該壁面に固着した隣合う二つの該保護体を、同時に鉛直の壁に当接させたとき、該保護体が固着された該壁面のいずれの部分も該鉛直の壁に接触しない厚さを有することを特徴とする作業機。
  4. 前記角部を形成する筐体の壁面を、前記保護体を固着することなく鉛直な壁に接触させたとき、該鉛直な壁に接触する部分の該壁面の該角部にのみ前記保護体が固着されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機。
  5. 前記長手方向に設けられた側面の壁面を、前記保護体を固着することなく鉛直な壁に接触させたとき、該鉛直な壁に接触する部分の該壁面の両端部にのみ前記保護体が固着されていることを特徴とする請求項3に記載の作業機。
  6. 前記保護体は、作業機を水平面上に置いたとき、前記保護体の上端が該水平面から290〜450mmの高さに固着されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1に記載の作業機。
  7. 前記保護体は、作業機を水平面上に置いたとき、前記保護体の下端が該水平面から100〜260mmの高さに固着されていることを特徴とする請求項1から3及び請求項6のいずれか1に記載の作業機。
  8. 前記保護体は、着脱自在に固着されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1に記載の作業機。
  9. 前記保護体は、衝突時の衝撃を和らげる緩衝部材からなることを特徴とする請求項1から8のいずれか1に記載の作業機。
  10. 前記作業機は、防音型エンジン発電機、防音型エンジン溶接機、防音型洗浄機、防音型空気圧縮機であることを特徴とする請求項1から9のいずれか1に記載の作業機。
  11. 略直方体又は略立方体の筐体を備える作業機の筐体の角部に固着し使用する保護体であって、
    断面形状がL字型で、衝突時の衝撃を和らげる緩衝部材からなることを特徴とする作業機の筐体保護体。
  12. 略直方体又は略立方体の筐体を備える作業機の筐体の壁面に固着し使用する保護体であって、
    板状体の形状を有し、衝突時の衝撃を和らげる緩衝部材からなることを特徴とする作業機の筐体保護体。
  13. 前記筐体保護体は、前記筐体の壁面にワンタッチで着脱可能な固着手段を備えることを特徴とする請求項11又は12に記載の作業機の筐体保護体。
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