JP3113821U - スプラウト栽培セット - Google Patents
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Abstract
【課題】栽培終了後において環境に影響を及ぼすことのないスプラウト栽培セット、煩雑な水替えを伴うことなく栽培することのできるスプラウト栽培セットを提供する。
【解決手段】水栽石3と共に第2の袋体2が封入された第1の袋体は、カバー紙5の両片52、53間に介挿されて、上端部をカバー紙5と共にホチキス止めされ、これによりスプラウト栽培セット6が完成されている。スプラウト栽培セット6を購入したユーザーは、第1の袋体1を開封し、第2の袋体2を取り出した後、家庭内にあるカップを用いて、その中に1cm強の厚さに水栽石3を平らに敷き、水を水栽石3より少し上部まで入れ、種子を蒔くことにより、スプラウトを栽培する。水栽石3は軽石であって、アルカリ性であることから、カップ内の水が腐りにくく、カビが発生することが殆どない。
【選択図】 図6
【解決手段】水栽石3と共に第2の袋体2が封入された第1の袋体は、カバー紙5の両片52、53間に介挿されて、上端部をカバー紙5と共にホチキス止めされ、これによりスプラウト栽培セット6が完成されている。スプラウト栽培セット6を購入したユーザーは、第1の袋体1を開封し、第2の袋体2を取り出した後、家庭内にあるカップを用いて、その中に1cm強の厚さに水栽石3を平らに敷き、水を水栽石3より少し上部まで入れ、種子を蒔くことにより、スプラウトを栽培する。水栽石3は軽石であって、アルカリ性であることから、カップ内の水が腐りにくく、カビが発生することが殆どない。
【選択図】 図6
Description
本考案は、スプラウト(sprout)と称される新芽野菜を家庭の室内等において栽培するためのスプラウト栽培セットに関する。
従来より、スプラウト栽培セットが市販されるに至っている。このスプラウト栽培セットは、プラスチック製の栽培容器と、スポンジ製の栽培マット及びスプラウトの種子が一体的に包装されて販売される。これを購入したユーザーは、栽培マットに水を含浸させ、栽培容器に配置してから、その上に種子を蒔き、その後栽培マットが浸る程度の水を入れる。また、芽が出て根が張り始めたら、容器内の水は毎日交換し、スプラウトとして適宜食べ頃に成長した時点で、これを収穫して食する。
しかしながら、前述した従来のスプラウト栽培セットにあっては、プラスチック製の栽培容器とスポンジ製の栽培マットとを用いる。このため、栽培終了後にこれら不要となったプラスチック製の栽培容器と、スポンジ製の栽培マットとが廃棄すべき合成樹脂ゴミとして生ずることとなり、栽培終了後における廃棄処理が環境に影響を及ぼす一因となる。
また、栽培マットに含浸された水が腐敗してカビが発生することから、カビの発生を防止するためには、容器内の水を毎日交換しなければならず面倒となり、栽培がユーザーにとって煩雑となるものであった。
本考案は、このような従来の課題に鑑みてなされたものであり、栽培終了後において環境に影響を及ぼすことのないスプラウト栽培セットを提供することを目的とする。また、本考案は、煩雑な水替えを伴うことなく栽培することのできるスプラウト栽培セットを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために請求項1記載の本考案に係るスプラウト栽培セットにあっては、共に開封可能な第1の袋体と第2の袋体内とを一体的に有し、各袋体内にスプラウトを水栽培する際に苗床として使用される小石群からなる水栽石と、スプラウトの種子とが封入されてなる。
したがって、このスプラウト栽培セットを購入したユーザーは、両袋体を開封した後、各家庭にあるカップやグラス等の既存容器を利用し、この既存容器内に水栽石を敷き、適宜量の水を入れるとともに種子を蒔く。そして、種子が発芽後スプラウトとして適宜食べ頃に成長した時点で、これを収穫して食する。
また、栽培終了後においては、栽培に使用した既存容器は再度家庭内で使用できることから廃棄する必要はなく、水栽石のみを廃棄すればよい。しかも、水栽石にあっては小石群であって自然物であることから、その廃棄処理が環境に影響を及ぼすことはない。
また、請求項2記載の考案に係るスプラウト栽培セットにあっては、前記水栽石は、軽石である。軽石は、アルカリ性であって、軽石からなる水栽石と共に容器内に収容された水は腐食しにくく、カビの発生が抑制される。このことは、本考案者によって確認されている。したがって、前述のスポンジ製の栽培マットを用いた従来品のように、面倒な水替えが必要なく、煩雑な水替えを伴うことなく容易にスプラウト栽培することができる。
また、請求項3記載の考案に係るスプラウト栽培セットにあっては、前記水栽石が封入された前記第1の袋体内に、前記種子が封入された前記第2の袋体が収納されてなる。したがって、スプラウト栽培セットを単一的に構成することができる。
また、請求項4記載の考案に係るスプラウト栽培セットにあっては、前記種子が封入された前記第2の袋体は、非透水性を有する。したがって、水栽石が封入された第1の袋体内に、種子が封入された第2の袋体が収納されている状態において、水栽石が水分を含んでいる場合であっても、第2の袋体に封入されている種子が水栽石の含有する水分により影響を受けることがなく、水分により種子が腐食する不都合を未然に防止することができる。
また、請求項5記載の考案に係るスプラウト栽培セットにあっては、前記水栽石が封入された前記第1の袋体は、開閉自在なファスナーを有する。したがって、第1の袋体に複数回分の水栽石が封入されている場合であっても、複数回に分けて使用しつつ残りの水栽石を袋体内に封入しておくことができる。
また、請求項6記載の考案に係るスプラウト栽培セットにあっては、前記水栽石が封入された前記第1の袋体の外部に、栽培方法が印刷されたカバー紙が装着されてなることを特徴とする。したがって、これを購入したユーザーは、カバー紙に印刷されている栽培方法を見ながら作業を行うことにより、既存容器を用いて容易にスプラウトの栽培を行うことができる。
以上説明したように、請求項1に係る考案によれば、栽培終了後においては、栽培に使用した既存容器は再度家庭内で使用できることから廃棄する必要はなく、水栽石のみを廃棄すればよい。しかも、水栽石にあっては小石群であって自然物であることから、その廃棄処理が環境に影響を及ぼすことがない。よって、栽培終了後において環境に影響を及ぼすことなく、スプラウトの栽培を行うことができる。
また、請求項2に係る考案によれば、従来のように面倒な水替えを必要することなく、よって、煩雑な水替えを伴うことなく容易にスプラウト栽培することができる。
さらに、請求項3に係る考案によれば、スプラウト栽培セットを単一的に構成することができ、請求項4に係る考案によれば、スプラウト栽培セットを単一的に構成しつつ、第1の袋体内の水栽石が水分を含んでいる場合であっても、水分により種子が腐食する不都合を未然に防止することができる。
また、請求項5に係る考案によれば、第1の袋体に複数回分の水栽石が封入されている場合であっても、複数回に分けて使用しつつ残りの水栽石を袋体内に封入しておくことができ、また、る。
また、請求項6記載の考案に係るスプラウト栽培セットにあっては、前記水栽石が封入された前記第1の袋体の外部に、栽培方法が印刷されたカバー紙が装着されてなることを特徴とする。したがって、これを購入したユーザーは、カバー紙に印刷されている栽培方法を見ながら、作業を行うことにより、既存容器を用いて容易にスプラウトの栽培を行うことができる。
以下、本考案の一実施の形態を図に従って説明する。本実施の形態に係るスプラウト栽培セットは、図1に示す第1の袋体1と、第2に示す第2の袋体2及び図4に示すカバー紙5とで構成されている。第1の袋体1は、透明樹脂製であって、上部には水平方向に切断線11が印刷され、この切断線11の下部にはこれに沿って開閉自在なファスナ12が設けられている。
この第1の袋体1内には、水栽石3が封入されている。この水栽石3は、軽石からなる小石群であって、各軽石は、スプラウトの苗床として用いるに適切な大きさを有している。また、第1の袋体1には、カップ等を用いた場合に複数回使用可能な量の水栽石3が封入されている。
一方、第2の袋体2は、アルミ箔製であって非透水性を有し内部には、かいわれ、ブロッコリ等のスプラウトの種子4が封入されている。この種子4も、複数回分の分量が封入されている。
そして、図3に示すように、第2の袋体2は、前記水栽石3と共に、第1の袋体1内に封入されている。ここで、第2の袋体2は、非透水性を有していることから、水栽石3が水分を含んでいる場合であっても、第2の袋体2に封入されている種子4が水栽石3の含有する水分により影響を受けることがなく、水分により種子4が腐食する不都合を未然に防止することができる。
他方、図4に示すように、前記カバー紙5は、折れ線51を介して両側に設けられた長片52と短片53とを有している。長片52の表面には、当該種子4のスプラウトが食べられる程度に成長した状態の写真(図示せず)が印刷されており、短片53の表面には、図5に示すように、栽培方法の印刷54が施されている。
そして、図6に示すように、水栽石3と共に第2の袋体2が封入された第1の袋体は、カバー紙5の両片52、53間に介挿されて、上端部をカバー紙5と共にホチキス止めされ、これによりスプラウト栽培セット6が完成されている。
以上の構成に係る本実施の形態において、スプラウト栽培セット6を購入したユーザーは、カバー紙5を除去した後、切断線11にて切断することにより、第1の袋体1を開封し、第2の袋体2を取り出した後、図5に示した栽培方法の印刷54を参考にしながらスプラウトの栽培を開始する。
すなわち、同図に示したように、家庭内にあるカップ7を用いて、その中に1cm強の厚さに水栽石3を平らに敷き、水を水栽石3より少し上部まで入れる。なお、第1の袋体1に残存した水栽石3は、ファスナ12を閉めることにより、封入して保管することができる。次に、第2の袋体2を開封して、種子4を図示のような間隔でバラ蒔きした後、段ボール箱8等に入れて1週間暗くして育てる。その間、水を切らさないように気を付けながら、水だけを与える。
このとき、水栽石3は軽石であって、アルカリ性であることから、カップ7内の水が腐りにくく、カビが発生することが殆どない。このことは、本考案者によって確認されている。よって、スポンジ製の栽培マットを用いた従来品のように、面倒な水替えが必要なく、煩雑な水替えを伴うことなく容易にスプラウト栽培することができる。
そして、種子4が芽が、前記長片52に印刷されている写真のスプラウト程度に伸びたら、直射日光に1日当て、葉がみずみずしい緑色になったらスプラウト9が出来上がる。そして、このスプラウト9をカップ7から取り出し、根元をハサミ等で切り取り、水洗いすることにより、食することが可能となる。
また、栽培終了後においては、栽培に使用したカップ7は再度家庭内で使用できることから廃棄する必要はなく、水栽石3のみを廃棄すればよい。しかも、水栽石3にあっては小石群であって自然物であることから、その廃棄処理が環境に影響を及ぼすことがない。よって、栽培終了後において環境に影響を及ぼすことなく、スプラウトの栽培を行うことができる。
なお、本実施の形態においては、第2の袋体2を第1の袋体1内に封入するようにしたが、封入することなく両袋体1、2の上端部をカバー紙5と共にホチキス止めするようにしてもよい。
1 第1の袋体
2 第2の袋体
11 切断線
12 ファスナ
3 水栽石
4 種子
5 カバー紙
52 長片
53 短片
54 印刷
6 スプラウト栽培セット
7 カップ
8 段ボール箱
9 スプラウト
2 第2の袋体
11 切断線
12 ファスナ
3 水栽石
4 種子
5 カバー紙
52 長片
53 短片
54 印刷
6 スプラウト栽培セット
7 カップ
8 段ボール箱
9 スプラウト
Claims (6)
- 共に開封可能な第1の袋体と第2の袋体内とを一体的に有し、各袋体内にスプラウトを水栽培する際に苗床として使用される小石群からなる水栽石と、スプラウトの種子とが封入されてなることを特徴とするを有することを特徴とするスプラウト栽培セット。
- 前記水栽石は、軽石であることを特徴とする請求項1記載のスプラウト栽培セット。
- 前記水栽石が封入された前記第1の袋体内に、前記種子が封入された前記第2の袋体が収納されてなることを特徴とする請求項1又は2記載のスプラウト栽培セット。
- 前記種子が封入された前記第2の袋体は、非透水性を有することを特徴とする請求項3記載のスプラウト栽培セット。
- 前記水栽石が封入された前記第1の袋体は、開閉自在なファスナーを有することを特徴とする請求項1から4にいずれか記載のスプラウト栽培セット。
- 前記水栽石が封入された前記第1の袋体の外部に、栽培方法が印刷されたカバー紙が装着されてなることを特徴とする請求項1から5にいずれか記載のスプラウト栽培セット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005004550U JP3113821U (ja) | 2005-06-17 | 2005-06-17 | スプラウト栽培セット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005004550U JP3113821U (ja) | 2005-06-17 | 2005-06-17 | スプラウト栽培セット |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3113821U true JP3113821U (ja) | 2005-09-22 |
Family
ID=43276166
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005004550U Expired - Fee Related JP3113821U (ja) | 2005-06-17 | 2005-06-17 | スプラウト栽培セット |
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JP (1) | JP3113821U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010077712A (ja) * | 2008-09-26 | 2010-04-08 | Hipack Co Ltd | 植生用袋及び植生用包装体 |
JP2014533937A (ja) * | 2011-10-18 | 2014-12-18 | インスティテュート フォー エンバイロメンタル ヘルス, インコーポレイテッド | スプラウトの成長のための改善された方法及び装置 |
-
2005
- 2005-06-17 JP JP2005004550U patent/JP3113821U/ja not_active Expired - Fee Related
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JP2014533937A (ja) * | 2011-10-18 | 2014-12-18 | インスティテュート フォー エンバイロメンタル ヘルス, インコーポレイテッド | スプラウトの成長のための改善された方法及び装置 |
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