JP3113743B2 - インクジェットヘッドの製造方法 - Google Patents
インクジェットヘッドの製造方法Info
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Description
ェットヘッドの製造方法に関する。ノンインパクト記録
法は、記録時に於ける騒音の発生が小さいという利点が
あり、最近活発に研究が行われている。その中で、カラ
ー化がしやすく、高速記録が可能であり、しかもいわゆ
る普通紙に特別の定着処理を必要とせずに簡単に記録が
行えるインクジェット記録法は、極めて有力な記録法で
あって、これ迄にも様々な方法が考案され、改良が加え
られて商品化されたものもあれば、現在もなお実用化へ
の努力が続けられているものもある。
ゆるインクと称される記録液の液滴(droplet)
を飛翔させ、これを被記録材に付着させて記録を行うも
のである。このインクジェット記録法において、記録液
を噴射する手段としてインクジェットヘッドが用いられ
る。
ためには、機械的強度が充分なインクジェットヘッドを
製造することが必要となる。
は、ステンレス、シリコン単結晶、ガラス、樹脂などを
用いて製造する方法が知られている。これらの方法の中
で光硬化樹脂を用いて製造する方法として、次のような
方法を本出願人は提案している。
造方法は、インク流路を形成するための型に光硬化樹脂
を流し、次にノズルを形成するための光を遮断するマス
ク部を所定の位置に設けた光透過性のマスク板を前記光
硬化樹脂上に乗せ、次に露光して前記光硬化樹脂を硬化
させ、次に前記型を剥がし硬化しない樹脂部分を洗浄し
てノズルとインク流路を形成し、次に光硬化接着剤によ
り振動板を前記光硬化樹脂に接着するようにしたもので
ある。
ッドの製造方法は、工程が簡単で、高精度で再現性が良
好であるという利点を持つ。しかしながら、このような
従来例にあっては、成形した樹脂に接着剤により振動板
を張り付けているが、この接着工程は、被接着物の表面
に微細加工があるため薄く均一に接着剤を付けねばなら
ず、また、振動板には機械的ストレスがかかるため、充
分な機械的強度が得られなかった。また、振動板の接着
工程が必要であるため、コストもかかるという問題点が
あった。
てなされたものであって、充分な機械的強度を得ること
ができ、また、接着工程が不要で低コストのインクジェ
ットヘッドの製造方法を提供することを目的とする。
図である。図1において、(a)はインク流路を形成し
た振動板である基板に充填物質を充填する工程、(b)
は基板上に光硬化樹脂を流す工程、(c)はノズルを形
成するための光を遮断するマスク部を所定の位置に設け
た光透過性のマスク板を前記光硬化樹脂上に乗せる工
程、(d)は露光して前記光硬化樹脂を硬化させる工
程、(e)は前記マスク板を剥がし硬化しない樹脂部分
と前記充填物質を洗浄してノズルとインク流路を形成す
る工程である。
ク流路に充填物質を充填した振動板である基板と、ノズ
ルが形成される光硬化樹脂とを紫外線を照射することに
より、硬化させて、接着させるようにしたため、基板と
光硬化樹脂の接着を強固にすることができ、充分な機械
的強度を得ることができる。
くても良いため、工程がさらに簡単になり、コストを低
減することができる。
する。図2〜図7は本発明の一実施例を示す図である。
まず、図2に示すように感光性ガラスをエッチングし
て、圧力室と流路を構成するインク流路1を形成した振
動板となる基板2に、80℃に加熱して、溶融したポル
エチレングリコールを充填物質3として液下し、プラス
チックブレードにより余分なポリエチレングリコールを
除去する。
ステンレススチールなどの金属板あるいはシリコン単結
晶板をエッチングすることによって作成することができ
る。また、ポリカーボネートなどの熱可塑性樹脂を加熱
溶融して型に入れてから冷却して作成することもでき
る。また、型に注入後紫外線を照射して硬化させて形成
した光硬化性樹脂によって作成することもできる。
は、ポリエチレングリコールに限らず、パラフィンワッ
クスなどの熱により流動化する物質とし、加熱溶融して
充填し、冷却して固化し、ノズル部を形成してから再び
加熱溶融してからノズルあるいはインク供給口から流し
出すようにする。また、充填物質3は、ポリアミド、ポ
リビニールアルコールなどの溶媒に溶解する物質とし、
溶媒に溶解して充填し、溶媒を乾燥してからノズル部を
形成し、再び溶媒に溶解してノズルあるいはインク供給
口から流し出すようにしても良い。
リコールを室温に戻して固化してから、基板2の端部に
スペーサ4を置き、光硬化樹脂5を流し込む。なお、ス
ペーサ4は基板2にエッチングなどの方法に予め作成し
ておくことにより製造が容易になる。このスペーサ4に
より、光硬化樹脂5の層を均一にすることができる。次
に、図4に示すように、ノズルを形成するために、クロ
ム蒸着によるマスク部6を所定の位置に形成した光透過
性のマスク板7を被せた。マスク板7としては、感光性
ガラス板を用いるが、これに限定されるものではなく、
アクリル樹脂、ポリカーボネート樹脂などの光を透過す
る樹脂を用いれば良い。
部から水銀ランプで光量60mm/cm2 の紫外線8を
3秒間照射し、マスク部6以外の紫外光が照射された樹
脂を硬化させた。次に、図6に示すように、マスク板7
を外してアセトンで40秒間超音波洗浄することによ
り、ノズル9を形成する。また、ヘッド全体を80℃に
加熱した水中に漬けることによりポリエチレングリコー
ルはノズル9あるいはインク供給口から流れ出てインク
流路1が形成される。
振動板である基板2に接着剤により張り付ける。基板2
と光硬化樹脂5の接着をより強固にするために、まず、
高粘度の紫外線硬化接着剤と光硬化樹脂を混合した液を
薄く一層塗布し、この上にさらに光硬化樹脂を塗布して
からマスク板7を通して紫外線を照射することもでき
る。さらに、基板2にシランカップリング処理をしてお
くことにより接着力がさらに強まる。
樹脂5との接着を強固にすることができるので、充分な
機械的強度を得ることができる。特に、振動板を接着す
る接着工程を設けなくても、基板2と光硬化樹脂5を紫
外線により硬化させて、接着することができるため、工
程がさらに簡単になり、コストを低減することができ
る。
ば、振動板である基板と光硬化樹脂の接着を強固にする
ことができるため、充分な機械的強度を得ることができ
る。また、特に接着工程を設けなくても良いので、工程
がさらに簡単となり、コストを低減することができる。
Claims (7)
- 【請求項1】インク流路を形成した振動板である基板に
充填物質を充填し(a)、次に基板上に光硬化樹脂を流
し(b)、次にノズルを形成するための光を遮断するマ
スク部を所定の位置に設けた光透過性のマスク板を前記
光硬化樹脂上に乗せ(c)、次に露光して前記光硬化樹
脂を硬化させ(d)、次に前記マスク板を剥がし硬化し
ない樹脂部分と前記充填物質を洗浄してノズルとインク
流路を形成した(e)ことを特徴とするインクジェット
ヘッドの製造方法。 - 【請求項2】前記基板として、エッチング加工した金
属、感光性ガラス、またはシリコン単結晶を用いたこと
を特徴とする請求項1のインクジェットヘッドの製造方
法。 - 【請求項3】前記基板として、加熱して型に注入した後
に冷却して形成した熱可塑性樹脂を用いたことを特徴と
する請求項1のインクジェットヘッドの製造方法。 - 【請求項4】前記基板として、型に注入後紫外線を照射
して硬化させて形成した光硬化樹脂を用いたことを特徴
とする請求項1のインクジェットヘッドの製造方法。 - 【請求項5】前記充填物質として、パラフィンクワック
ス、ポリエチレングリコールなど熱により流動化する物
質を用いたことを特徴とする請求項1のインクジェット
ヘッドの製造方法。 - 【請求項6】前記充填物質として、ポリアミド、ポリビ
ニールアルコールなどの溶媒に溶解する物質を用いたこ
とを特徴とする請求項1のインクジェットヘッドの製造
方法。 - 【請求項7】前記基板に充填物質を充填した後に基板表
面にシランカップリング処理することを特徴とする請求
項1のインクジェットヘッドの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22811092A JP3113743B2 (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | インクジェットヘッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22811092A JP3113743B2 (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | インクジェットヘッドの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0671893A JPH0671893A (ja) | 1994-03-15 |
JP3113743B2 true JP3113743B2 (ja) | 2000-12-04 |
Family
ID=16871366
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22811092A Expired - Lifetime JP3113743B2 (ja) | 1992-08-27 | 1992-08-27 | インクジェットヘッドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3113743B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
GB201013123D0 (en) * | 2010-08-04 | 2010-09-22 | Xaar Technology Ltd | Droplet deposition apparatus and method for manufacturing the same |
-
1992
- 1992-08-27 JP JP22811092A patent/JP3113743B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0671893A (ja) | 1994-03-15 |
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