JP3113672B2 - グリコシドビオフラボノイドの水溶性誘導体、その製造方法および関連する医薬品組成物 - Google Patents

グリコシドビオフラボノイドの水溶性誘導体、その製造方法および関連する医薬品組成物

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明はグリコシドビオフラボノイド(glycoside bi
oflavonoids)の水溶性誘導体に関し、特に3,3′,4′,
5,7−ペンタヒドロキシフラボンのルチンおよび5,7,3′
−トリヒドロキシ−4′メトキシフラボンのルチノシド
類の水溶性誘導体に関する。
[従来の技術] 天然のグリコシドビオフラボノイド(Q)には、血管
の脆性が異常に増大する特徴的な病理学的症状に対する
治療(ビタミンP作用)薬として広く用いられているも
のがある。このようなビオフラボノイド配糖類の中のル
チンおよびジオスミン(diosmine)が属するフラボニッ
クルチノイド類は、薬剤および化粧品の各分野において
好適に使用される市販の化合物である。
以下に、ルチン、ジオスミンおよびこれらの一部に結
合するルチノースの各構造式を示す。
このような構造を有するルチンおよびジオスミンにつ
いて簡単に説明する。
(1)ルチン(3,3′,4′,5,7−ペンタヒドロキシフラ
ボンの3−ルチノシド)は血管の脆性化を抑制する特性
を有することから治療目的で用いられている。例えば、
皮膚出血、気管内出血および消化器系内出血などの症状
が顕われた血管の脆性化が進行した患者への集中的な治
療に用いると、満足な結果が得られる。
ルチンの適応症としては、増大した血管の脆性および
浸透性によって引き起こされた全ての症状、特にヒ素
剤、サリチル酸塩剤およびX線での治療を受けている高
血圧患者の出血症、糖尿病患者の網膜炎、出血性の毛細
管拡張症、出血箇所を特定できない気管内出血症および
外科的措置前の抗出血予防を挙げることができる。
(2)半合成されたジオスミン(5,7,3′−トリヒドロ
キシ−4′−メトキシフラボンの7−ラムノグリコシ
ド)は静脈炎、および静脈瘤、静脈炎の合併症、内外の
痔核、斑状皮下出血症、血腫、紫斑病などの血管の脆性
化状態に対する治療に凝結(coadjuvant agent)として
好適に用いられている。
上述の両物質はさらに解毒剤としてとらえることがで
きる。ルチンおよびジオスミンなどのヘテロサイドビオ
フラボノイド類の大半は、通常用いられるアルコール、
アセトン、酢酸エチル、エーテル、クロロホルム、硫化
炭素、ベンゼンなどの有機溶媒に難溶または実用上不溶
であり、室温下で水にも難溶であるが、熱エタノール、
ビリジン、ジメチルホルムアミドおよびアルカリ溶液に
は可溶である。
両物質の対水および対脂不溶性は、両物質が生体内で
局所的および全身的に吸収されるのを制限することにな
る。この意味で、両物質の経口投与後の生体内での有効
性を改善するための、数種の誘導体がイタリア国におい
て特許されている。この特許はフラボン残基(フェノー
ルエーテル類)のフェノール性ヒドロキシル基を含むも
のであり、これらの数種の誘導体は現在治療学的に注目
されている。
[発明が解決しようとする課題] 本発明の目的は、ヘテロサイドのグリコシド残基を含
む生物分解性の誘導体を提供することにある。
[課題を解決するための手段] このような目的を達成するために、本発明の第1の形
態は、グリコシドビオフラボノイドの誘導体であって、
下記一般式を有するものである。
ここでPはフェノール性ヒドロキシルを有するフラボ
ン残基を表し、R′は水素原子またはCO−R−CO−O−
Xを表す。ただし、XはH、薬学的に受容される塩基の
カチオン、および−(CH2CH2O)−CH2CH2OH、−(CH2
CH2CH2O)−CH2CH2CH2OHおよびこれらのO−モノメチ
ルエーテルのうちから選ばれ、Rは2価のアルキル基ま
たは2価のアリール基であり、nは0または1以上の整
数を表す(ただし、少なくとも1つのR′置換基はH以
外である。)。
本発明の第2の形態は下記工程: a)有機塩基の存在下、制御された温度で、かつ反応の
間反応環境を無水に保ち、原料グリコシドへのいかなる
光化学作用をも防ぎながら、グリコシドを脂肪族また芳
香族ジカルボキシル酸の無水物と反応させる工程、 b)得られたエステル−カルボキシル誘導体のフリーカ
ルボキシルを、医薬的に許容される塩基、ポリオキシエ
チレングリコール、ポリオキシプロピレングリコールお
よびそれらのO−モノメチルエーテルのうちから選ばれ
た反応剤と反応させる工程を有することを特徴とする誘
導体の製造方法である。
さらに本発明の第3の形態は活性成分として請求項1
ないし6のいずれかに記載の水溶性誘導体を標準賦型剤
と共に含むことを特徴とする医薬品組成物である。
[作用] 本発明に係るグリコシドビオフラボノイドの水溶性誘
導体は、生物学的作用を有する反応基としてのヘテロサ
イドのグリコシド残基により、生体中において、数個の
生理学的障壁を介しての吸収および輸送が促進され、か
つ構造が維持され、たとえ構造が変化してもただちに復
元される。生体への取り込み量が多くなるから、ビタミ
ンP作用を示す治療薬として好適に使用可能となる。
[実施例] 以下、本発明の実施例を詳細に説明する。
本発明に係わるグリコシドビオフラボノイドの誘導体
は、 一般式I (式中、Pはフェノール性ヒドロキシルを有するフラボ
ン残基を表し、R′は水素原子またはCO−R−CO−O−
Xを表す。ここで、XはH、薬学的に受容可能な塩基の
カチオン、および−(CH2CH2O)−CH2CH2OH、−(CH2
CH2CH2O)−CH2CH2CH2OHおよびこれらのO−モノメチ
ルエーテルのうちから選ばれ、Rは2価のアルキル基ま
たは2価のアリール基であり、nは0または1以上の整
数を表す(ただし、少なくとも1つのR′置換基はH以
外である。))。
脂肪族または芳香族ジカルボン酸との間で考えられる
上述の構造のヒドロキシル基のヘミエステル化は、実際
のところ遊離カルボン酸官能基が存在する誘導体の生成
を可能にする。
グリコシド分子に導入されるエステル化されたカルボ
ン酸残基の数はエステル化反応の条件および反応因子
(例えばルチンの場合には1個と10個の間で変わる)間
の化学量論的な割合に依存して変化することができる。
このようにして得られる生成物は、適当な溶媒中での
浸透圧測定によって決定され得る平均分子量(▲
▼)に対応した数段階の作用を示す化合物の混合体であ
る。最も都合のよい反応条件(実施例参照)下における
上述のエステル化反応は、このエステル化されて得られ
る誘導体において、フェノール類塩化第二鉄との反応が
塩基性のままであるという事実によって立証されるよう
に、グリコシド残基の脂肪族ヒドロキシル基を必要とす
る。
また、上述のエステル化反応による生成物の紫外線吸
収スペクトルは、ビオフラボノイドQの発色団の特性を
維持している。これは、薬理学的見地から有益である。
フラボン残基は、このフラボン残基が結合した受容体と
の中間反応における反応性、その中間反応後の生物学的
活性としての反応性をそれぞれ有している。実際のとこ
ろ、本発明に係わる誘導体による数段階の作用は主にビ
オフラボノイドの生物に対する有効性を阻害せず、かつ
その生物に対する有効性に薬学的解答を示す形での影響
を及ぼす。
このように導入されたエステル残基における遊離カル
ボキシル基の存在により、本発明に係る新規誘導体の一
方のサイドにおいて、水溶性塩(例えば、ナトリウム塩
類)が可能となり、かつその新規誘導体の他方のサイド
において適当なキャリアである同じカルボキシル類に化
学的に結合することが可能となる。このキャリアは全身
および局所的に働く毒を解毒することで知られているポ
リオキシエチレングリコール類、ポリオキシプロピレン
グリコール類またはこれらのO−モノメチルエーテル類
(以下、PEGと略す)の中から選ばれる。
ジカルボン酸が活性物質のヒドロキシル基とPEG自体
の末端ヒドロキシル基との間で形成された非対称形のビ
スエステル架橋体の機能を有する、PEGとエステル化し
た誘導体については、工業的製造方法の利点を除いて特
に生物に対する有効性の利点が得られる。
ここで、本発明に係わる誘導体の機能を説明する。
(1)得られた生成物は水溶性と脂溶性を同時に発揮す
る。
(2)エステル化されたポリエーテル(PEG)は、皮膚
を含む生理学的障壁を通しての吸収過程においてキャリ
アとして機能する。
(3)生体内において、ジカルボン酸とビスエステルの
一方の側に位置する活性元素のヒドロキシル基との非対
称形のビスエステル結合、およびジカルボン酸とビスエ
ステルの他方の側に位置する1個のPEGの末端ヒドロキ
シル基との非対称形のビスエステル結合はそれぞれ酵素
により切断される。これにより、本来的に薬理作用を示
す部位がゆるやかにかつ徐々に露出してその薬理作用を
示すようになる(薬理作用の遅延効果)。生理学的障壁
の大半を通して活性元素の輸送を容易ならしめることに
よって、キャリア(PEG)は、通常はビオフラボノイド
類の影響を受けない器官の一部に到達できる。
本発明に従う誘導体は、例えば次の工程により製造さ
れる。
a)有機塩基の存在下であって、反応温度および反応時
間が制御された条件下で、グリコシドと、脂肪族または
芳香族ジカルボン酸とを反応させる。このとき、反応環
境は無水状態とされ、出発物質のグリコシドに対するい
かなる光化学的反応は妨げられる。
b)a)で得られたエステル−カルボキシル誘導体の遊
離カルボキシル基と薬学的に受容可能な塩基類、ポリオ
キシエチレングリコール類、ポリオキシプロピレングリ
コール類およびこれらのモノメチルエーテル類の中から
選択された反応因子とを反応させる。
薬学的に受容可能な塩基との反応の場合、カルボキシ
ル誘導体からこれに対応する水溶性塩への変換は水溶液
中で行うことができる。水溶性塩が無機塩の場合は、重
炭酸塩、炭酸塩、水酸塩(例えばナトリウム塩が好まし
い)から選択される。続いて、濃縮後に、溶媒または添
加物としてのアセトンまたはアルコール類の蒸留を行
う。有機塩の場合は、適当な溶媒中でアルコールを直接
添加することによって反応を起こさせる。
上述のエステル−カルボキシル誘導体の遊離カルボキ
シル基とポリエーテル類(PEG)とのエステル化反応の
結果は、その反応が通常よく知られた大半の方法で行わ
れるならば、好ましいものとはならない。反対に、上述
のエステル化反応は、変換試薬として作用するカルボキ
シル誘導体の活性アミド類(イミダゾリド、ベンゾトリ
アゾリドなど)を使用することによって良い結果が得ら
れる。
本発明に係る誘導体の合成経路を説明する。
(1) ビオフラボノイド配糖体(Q)のアルコール性
ヒドロキシル基のヘミエステル化反応(hemiesterifica
tion)または市販のポリオキシエチレングリコール類お
よびポリオキシプロピレングリコール類またはこれらの
モノ−O−メチルエーテル類のアルコール性末端ヒドロ
キシル基のモノヘミエステル化反応(mono−hemiesteri
fication)(反応AおよびB)。
(2) ビオフラボノイド配糖体のポリヘミエステル類
の対応水溶性塩への変換(反応Aの第2工程)。
(3) PEGのヘミエステル類の反応無水物への変換
(反応Bの第2工程)。
(4) ビオフラボノイド配糖体のポリヘミエステル類
の、対応活性アミド(この例ではイミダゾリド)の中間
体形成を通じてなされたPEGとの非対称形のビスエステ
ル類への変換(反応C)。
(5) PEGのヘミエステルの活性アミド(この例では
イミダゾリド)の形成工程を経由したPEGおよびビオフ
ラボノイド配糖体のアルコール性ヒドロキシル基と、ジ
カルボン酸の上述の同様の非対称形のビスエステル類の
製造(反応D)。
PEGヘミエステルが1モル回収されたビオフラボノイ
ドQとPEGヘミエステルとの反応工程を経たPEGおよびビ
オフラボノイド配糖体のアルコール性ヒドロキシル基
と、ジカルボン酸の上述の同様の非対称形のビスエステ
ル類の製造(反応E)。
こで、 PEGは、ポリオキシエチレングリコール類またはポリ
オキシプロピレングリコール類およびこれらのモノ−O
−メチルエステル類であり、 Qはルチン(R)、ジオスミン(D)または他のグリ
コシドフラボノイドであり、 R−は、2価のアルキル基または2価のアリール基で
あり、 DCCIは、ジシクロヘキシルカルボジイミドまたは脱水
作用を有する対応化合物であり、 CDIは活性アミドの形成に適したカルボニルジイミダ
ゾールまたはその関連化合物であり、 M−は、薬学的に受容可能な塩のカチオンまたはラジ
カルまたは有機塩基であり、および Xは、水酸基、適当な有機溶媒中でのイオン交換反応
に適したカルボン酸のアニオンである。
反応A コハク酸またはグルタル酸の無水物を有するグリコシド
ビオフラボノイド(Q)のアシル化 ざらざらした、もしくは艶消しの首部を有し、還流冷
却器と遮光処理されたフラスコで、適量のヘテロサイド
Q(0.05モル)をCaSO4により無水物としたジメチルホ
ルムアミド(DMF;200ml)中にマグネチックスターラー
を用いて溶解し、これを選択されたジカルボン酸(Gま
たはS)の内部無水物の10倍モル量(0.5モル)で処理
し、さらにCaSO4により無水物としたピリジン(Py)の1
0.5倍モル量(0.525モル)で処理した。還流冷却器を備
え、外部の湿気から小型のsikkonpipeを有する閉包手段
によって隔離した前記反応フラスコを、55〜60℃に加熱
されたシリコーン浴中に浸す。
前記混合物の反応を、前記温度で36〜40時間一定の撹
拌下に維持し、最後の4〜6時間室温下で徐々に放冷す
る。冷却した溶液は、一定の撹拌下でゆっくりと氷塊の
入ったビーカー中に注ぎ、濃HCl(水1800ml+200mlの37
%HCl;最終的に1N溶液となる)により酸性化した。ター
ル状の金黄色生成物が分離され、この生成物は蒸留水の
分液(3×300ml)で分離し、上清除去を行って洗浄
し、水(300ml)で処理し、さらに撹拌下で重炭酸ナト
リウム(30g;0.35モル)でガス発生が止まるまで処理
し、完全に溶解する。その結果得られた溶液を、室温で
30分間撹拌して脱ガスし、濾過し、37%HCl(35ml、0.3
5モル)を用い(発泡もしくは泡立てによって)、注意
して酸性とする。このようなpH(1以下)において、再
びタール状生成物が沈澱する。この生成物は再び蒸留水
の分液(3×200ml)によって洗浄し、メタノール(200
ml)中に溶解し、Na2SO4により無水物とした。このメタ
ノール溶液は、艶消しの首部を有するフラスコ中に濾別
し、55℃±3℃の湯浴に置いて真空(Roctavapor)下で
乾燥する。そして、生成物を、アセトンに溶解し所定の
温度で真空下に蒸発乾燥させる数多くのanidryfying工
程に処する。そして、石油エーテル下で加温条件(55
℃)で消化し、Roctavapor(T≦60℃)中で溶媒の除去
することによって、生成物が半結晶体形態となるまで、
上清み除去(2〜3回石油エーテルの150mlで)により
溶媒を除去し、分離する。同様の温度で高真空(0.1mm/
Hg)下で一定の重量になるまで乾燥することにより、黄
色の半結晶体で低融点な生成物を得る。収率;理論値の
70〜85%。
前記生成物を、定性的かつ半定量的に、DMSO−d6を用
いた核磁気共鳴のスペクトルにより特定し、FeCl3(フ
リーフェノール性OH)との正反応により特定し、95%エ
タノール溶液中で、ビオフラボノイドQ中に存在する同
じ発色団の存在により規定されるUVおよび可視領域にお
ける分光光度曲線のパターンとにより特定する。
本発明の付加生成物とビオフラボノイドとの0.1NaOH
中におけるUVスペクトルの比較をすると、両方とも280
〜400nmのスペクトル領域における同一のスペクトル変
形を示す。これらのスペクトル変形はフラボンのヘテロ
環のアルカリ開環(カルコン誘導体の生成)の特性であ
る。これは、誘導体化工程中、発色およびpharmacophor
ic活性の反応を有する分子残基の変性が生じないことを
示している。
前記反応生成物の定量的特定は、フリーカルボキシル
官能基の滴定(エタノール溶液;滴定試薬0.1NaOH;指示
薬フェノールフタレイン)から行い、UVおよび可視光範
囲での吸収ピークの分光光度線量とから行い、そして、
95゜エタノール溶液と0.1NaOH溶液の両方において、30
分環、浸透圧法による平均重量(PM)の決定によって行
う。
グルタル酸ポリヘミエステルおよびコハク酸ポリヘミエ
ステルの水溶性ナトリウム塩 前記ポリカルボキシル誘導体の適量(0.02モル)を、
フラスコ中の無水エタノール(180ml)中に溶解し、室
温で充分に撹拌した状態で漏斗を用いて滴下することに
より、水(20ml)に溶解した化学量論的に当量なNaOH
(タブレット)に加える。
撹拌を一定に維持することにより、また、漏斗により
滴下することにより、適量のアセトン(400ml)をゆっ
くり(20分間)加える。前記ナトリウム塩を分離し、ブ
フナー上に濾別し、アセトン/無水エタノールの2/1溶
液によって洗浄し、強制空気循環の加熱装置中で90℃、
8時間乾燥し、乳鉢中で粉化した。その結果、得られた
生成物は、黄色の粉状物で、水に易溶で、実際上ほとん
どの公知の有機溶媒に不溶である。収率は実際上、理論
的収率である。
また、塩化は脂肪族の酸のナトリウム塩とカチオン交
換反応によって実行することができ、それによって生成
物は無水物型有機溶媒(ヘキサン酸ナトリウム)に可溶
となる。提示の実施例によれば、ナトリウム塩D−S−
COONa(表1の組成物10参照)は、メタノール(30ml)
中に溶解(0.002モル)することにより、過剰(0.05モ
ル)なカプロン酸ナトリウムをメタノール溶媒(30ml)
に溶かした溶液で50℃で処理することにより得ることが
できる。加温状態で約20分間撹拌後、混合物は真空(Ro
ctavapor)下で乾燥して無水エタノールにより収集し、
この混合物を撹拌しながら沸騰し、15分間還流する。加
温状態で、ブフナー上に濾別し、加熱無水エタノールの
分液(3×15ml)で洗浄して、生成物を高純度で得る。
塩化収率は理論値の95%以上である。
エタノールの濾過、真空による蒸発、乾燥、NHClによ
る補集、エチルアセテートによる抽出が、抽出溶媒の蒸
発により、カプロン酸の理論的回収率を実際的に許容す
る。
前述のグルタル酸ポリヘミエステルおよび/またはコ
ハク酸ポリヘミエステルのナトリウム塩の構造は、D2O
を用いた核磁気共鳴測定から明らかになり、FeCl3を用
いた正反応により、CとHの百分法分析法(centesmal
analysis)により、Na骨格を用いた分光光度的分析によ
り、0.1NNaOH溶液のUVスペクトルパターンにより、そし
て活性物質QのパーセンテージのUVおよび可視範囲にお
ける分光光度線量のより明らかになる。
反応B ポリオキシエチレングリコール 350−0−メチルエー
テル(PEG)のグルタル酸ヘミエステルおよびコハク酸
ヘミエステル すりガラス状の栓を有する2000mlフラスコに、0.2モ
ルのPEGがクロロホルムを全く含まないEtOH800ml中に溶
解し、CaH2により無水物とし、グルタル酸無水物(G)
またはコハク酸無水物(S)の0.4モルにより処理し、
さらにNa2SO4により無水物としたピリジン(Py)の0.4
モルにより処理する。同じガラスビーズを加えた後、反
応混合物を、外部流路の温度が60℃以上にならないよう
に注意しながら、24時間還流する。それで、溶媒は真空
中で乾燥するまで蒸発(外部浴温度:65℃±3℃)する
ことにより回収され、残渣は脱イオン水の600mlにより
収集される。室温で一定に撹拌しながら、この水溶液を
炭酸ナトリウムの42.2g(0.4モル)に加え、30分間撹拌
し、5℃に冷却した後、100mlの37%HCl(1.0モル)に
加える。この酸性溶液をクロロホルム150mlにより3回
抽出する。このクロロホルム抽出液を200mlの水により
3回洗浄し、Na2SO4上で無水物とする。真空引きにより
溶媒を除去することによって、油状の無色もしくは若干
黄色味を帯びた残渣が得られる。これを石油エーテルま
たはリグロインの100mlにより3回上清除去によって加
温状態で洗浄し、一定の重量になるまで高真空(0.1mm/
Hg)下で乾燥し、所望のヘミエステルであるか(CDClを
用いた核磁気共鳴スペクトル法により)同定する。
浸透圧法による平均重量(PM)の決定と、エタノール
/水=1/1中で、1NaOHとフェノールフタレイン(指示
薬)による滴定とによりヘミエステルの最大純度(純
度:99.2〜100.5%)を決定する。
PEGのグルタル酸ヘミエステルおよびコハク酸ヘミエス
テルの無水物 0.084モルのヘミエステル1または3をアセトンの160
ml中に溶解し、CaSO4により無水物とし、撹拌しながら4
0ml無水アセトン中に溶解した8.2(0.004モル)のジシ
クロヘキシルカルボジイミド(DCCI)で処理した。反応
フラスコをsikkonバルブにより外湿気から隔離して、こ
の混合物を室温で12時間撹拌しつづけ、その後、沸騰が
始まる温度(約55℃)まで昇温し、24時間以上加熱し
て、混合物を最後の4〜5時間室温にて放冷する。分離
されたジシクロヘキシル尿素をブフナー上に濾別するこ
とにより除去し、アセトンにより洗浄し、加熱装置によ
り80℃で乾燥し、その重量は半定量法により反応の完了
度合を示す(指示された実験条件下では、ヘミエステル
の92〜96%が無水物中に回収される)。このアセトンの
濾過物は、真空下60℃で乾燥され(溶媒回収)、残渣は
加温条件で100mlの石油エーテルで2回上清除去により
洗浄し、その後、重量一定となるまで高真空(0.1mm/H
g)下で乾燥する。この無色またはわずかに黄色を帯び
た残渣油は、PEGヘミエステルの技術的無水物であり、
実用上充分な純度(92〜96%)を有しており、これ以上
の精製を必要とせず、反応式1に記載したアシル化にお
いて、主な純度は本発明で開示された合成工程の妨害を
しない。この生成物の核磁気共鳴測定と、浸透圧法によ
るそれらのPMの決定により、それら生成物の構造を決定
し、半定量法によりそれらの純度を決定する。
ヘテロサイドビオフラボノイドのグルタル酸ポリヘミエ
ステルまたはコハク酸ポリヘミエステルと、ポリオキシ
エチレングリコール 350−0−メチルエーテル(PEG)
との反応による非対称ビス−エステルQ−[(S or G)
−PEG]の合成 遮光され、還流冷却器を有するとともに、CaSO4バル
ブ手段によって外湿気がら隔離されたフラスコ中で、反
応Aから得られた0.02モルのポリヘミエステルをCaH2
よって無水物としたジメチルホルムアミド(DMF;120〜2
00ml)に溶解し、室温で0.012モル(19.5g)のカルボキ
シジイミダゾール(CDI)で分液処理する。アミド生成
反応物の添加が完了した後、溶液を室温で撹拌しながら
ガス発生が止まるまで維持し、それによって脱ガスし
(約30分間)、その後、CaH2またはCaS4により無水物と
した0.2モル(70g)のポリオキシエチレングリコール
350−0−メチルエーテル(PEG)を添加する。そして、
この反応フラスコを55℃±3℃に加熱したシリコーン浴
に浸し、撹拌しながら前記温度に24〜36時間維持し、最
後の4〜5時間は加熱を中止する。この冷却した反応混
合物を800mlの氷塊に注ぎ、200mlの37%HClを加えて酸
性とする(最終溶液は約2Nとなる)。この酸性溶液は20
0+150mlのクロロホルムまたはメチレンクロライドによ
り2回抽出し、有機層は2×100mlの飽和NaCl溶液によ
って洗浄し、CaSO4により無水物とする。すりガラス状
の栓を有するフラスコに濾別した後、塩素化溶媒を除去
し、真空下で回収し、55℃で乾燥する。その結果、赤茶
色油が得られ、200mlのEt2Oで加熱撹拌、上清除去によ
り3回洗浄し、各回ごとに混合液を真空下55℃で乾燥す
る。同じようにして、石油エーテル150mlの2分液にて
行う。最後に高真空(0.1mm/Hg)下55℃で重量一定とな
るまで処理して、粘稠な赤茶色油を得る。または、前記
塩素化有機溶媒の除去後に得られた赤茶色油を次のよう
にして精製してもよい。赤茶色油を300mlの脱イオン水
に溶解し、クロロホルムまたはメチレンクロライド(2
×150ml)のよる水層からビス−エステルを抽出し、NaC
l飽和溶液(2×100ml)により塩素化有機層を洗浄し、
Na2SO4により無水物として塩素化溶媒を除去し、最終生
成物を前述のEt2Oおよび石油エーテルにより洗浄する。
この第2の精製法は、PEGのヘミエステルまたは無水物
により著しく濃縮した反応精製物の場合において、より
一層有効である。
ビス−エステルの収率は理論値の70〜85%である。得
られた非対称ビス−エステルの構造は、次の手段により
確認する。CDCl3および/またはDMSO−D6を用いたNMRス
ペクトルにより、EtOH溶液を用いたUVおよび可視範囲に
おける分光光度曲線のパターンと0.1NNaOHの溶解後の最
初の20分間における280〜400nm範囲でのスペクトル変形
により、FeCl3(フリーフェノール性OH)を用いた正反
応により、可能なフリーカルボキシル残渣のアルコール
性環境での滴定(滴定試薬:0.1NNaOH;指示薬:チモール
ブルー)により確認する。平均分子量(PM)を決定し、
UVおよび可視範囲における吸収ピークに対応する波長λ
analでの分光光度測定により活性主成分含量(Q%)を
決定することによって、反応生成物の構造を定量的に特
定する。
反応D ポリオキシエチレングリコール 350−0−メチルエー
テル(PEG)のグルタル酸ヘミエステルまたはコハク酸
ヘミエステルからの非対称なビス−エステルQ−[(So
rG)−PEG]の合成 反応Cで説明した操作に従い、溶媒および反応物のプ
ロポーショナルな分量を用い、0.11モルのCDIにより処
理し、その後、0.01モルのグリコキシドビオフラボノイ
ドQにより処理する(RまたはD)。
得られた生成物の構造は反応Cで説明したと同様に特
定する。PMを決定し、前記2つの組成物の異なった組成
の混合物におけるQ%を決定することによって構造を特
定し、さらにアセトン/クロロホルム/酢酸を4.5/4.5/
1に混合した溶媒を用いて、シリカゲル平面によりなさ
れるTLCクロマトグラム測定によって特定する。
反応E ポリオキシエチレングリコール 350−0−メチルエー
テル(PEG)のグルタル酸ヘミエステルまたはコハク酸
ヘミエステルの無水物と、ヘテロサイドビオフラボノイ
ドQとの反応による非対称ビス−エステルQ−[(Sor
G)−PEG]の合成 反応Cで説明した操作に従い、0.02モルのPEGヘミエ
ステル無水物をDMFに溶解し、0.02モルのヘテロサイド
ビオフラボノイドによって処理する(RまたはD)。
反応生成物の特性は反応Cで説明したと同様にして得
られ、3つの異なった合成経路により得られた非対称な
ビス−エステルの同定は、PMを決定し、前記3つの組成
物の異なった比率の混合物におけるQ%を決定すること
によって行い、さらに反応Dに示された実験方法により
なされるTLCクロマトグラム測定によって行う。非限定
的な例(表1参照)において、主要化学−物理特性と一
般的合成反応は、次の調製用に採用したものである。す
なわち、グルタル酸およびコハク酸と、ポリオキシエチ
レングリコール 350−O−メチルエーテルとのヘミエ
ステル(組成物1および3)とその無水物(組成物2お
よび4)の調製と、ルチンおよびジオスミンのアシル化
により得られるグルタル酸ポリヘミエステルおよびコハ
ク酸ポリヘミエステル(組成物5、6および7)の調製
と、ポリオキシエチレングリコール 350−0−メチル
エーテルを有するとともにルチンまたはジオスミンを有
し、反応経路図に示された3つの合成経路C−D−Eに
従って操作することにより得られるグルタル酸およびコ
ハク酸の非対称ポリ−ビス−エステル(組成物11、12、
13および14)の調製。
本発明の化合物について、一面ではその毒性を、他面
ではその活性を評価するために医薬的な試験を行った。
活性(activity)は、以下の関連する特別な試験によっ
て原料ビオフラボノイドと比較して決定した。毒性に対
しては、等分子量の投与でLD50を計算した。すなわち、
1000mgのルチン約5000mgのエステルに相当することを考
慮して計算した。
1)ジャルロニダーゼ(jalunronidase)によるエバン
スブルー(Evans Blue)の拡散 方法 試験は体重200〜250gの4群のスプラーグ−ダウレイ
ラット(Sprague−Dawley rat)について行われた。
投与1時間後、動物はエチルウレタン(1.26g/kg i.
p.)で麻酔された。ついで、1%エバンスブラウン0.1m
l、その中には75国際単位のジャルノニダーゼが含まれ
ている、を予め定められた対称な2箇所に接種するため
に腹部が脱毛された。
接種の1時間後にジャルロニダーゼによってもたらさ
れた着色化合物の拡散面積が決定された。着色された部
分の輪郭が透明な紙に写され、その面積から定量的な計
算が行われた。
結果 接種の1時間後、平方ミリメータで表された拡散面積
の値は、前処置された動物では減少していることが発見
された。特に試験化合物で前処置された動物は対称動物
に比べて減少した。
2)ラットにおけるヒスタミンによる浮腫 方法 毛管内皮に対して活性で水および血漿蛋白質をより多
く透過させることが良く知られているヒスタミンの溶液
(1mg/ml)をラットの足の裏に投与したために生じる浮
腫に対する試験化合物の減少能力を評価する試験を行っ
た。
体重200〜250gのスプラーグ−ダウレイラットの4群
が試験に用いられた。
投与の30分後に、ラット1匹当たり0.1mlのヒスタミ
ン溶液が接種された。
脚の体積の変化が血管内血量計(pletismometer)に
よって測定された。
動物の各群について脚の初期体積が測定され、(V
O)、ついで試験化合物が上にしめされた様に投与され
た。ヒスタミン接種の1時間後に脚の体積が再び測定さ
れた(VI−VO=ΔV)。
3)兎の目の炎症 NaOHの0.1N溶液の点滴によって生じた兎の目の炎症に
ついて、本発明による化合物のいくつかを14日間100mg/
kgの原料ビオフラボノイド(ルチンまたはジオスミン)
に相当する投与量で前処置して予防効果を調べた。
評価は眼房水中の血漿蛋白質および白血球の数を調べ
ることによって行われた。表3および4に実験結果を示
す。
4)静脈趨向活性(Phlebotrophic activity) 化合物R−G−COONa、D−G−COONa、R−G−PEG
およびD−G−PEGが、4%の原料ビオフラボノイドに
相当する活性成分の量を含むゲルの形で、また原料200m
gのビオフラボノイドに相当する活性成分の量を含むカ
プセルの形で作られた。試験は年令47才から76才までの
10人の自発的な患者、およびプリバリコシス(prevaric
osis states)および静脈瘤症(varicosis states)に
侵された患者、の4群について行われた。症状は次の尺
度によって評価された。
尺度 なし 軽度 中度 重度 処置は3週間または6週間の間、毎日2カプセルの投
与および局所的に1日3回のゲル塗布によって行われ
た。
全ての症状は中度または重度と分類された。
処置が終った時、全ての症状は“なし”または“軽
度”と分類された。
5)婦人科の対炎症活性(Gynaecological antiflogist
ic activity) 生殖器官の炎症および/または異常(distiflogistic
activity)にかかっている6人の自発的は患者(年令2
2才から58才)について、以下の組成のローション(150
ml)で10日間処置を行なった。
組成 R−G−PEG 4g 塩化ベンザルコニウム 0.025g 香料 0.05g 脱塩水 100g 処置が終った時、炎症はなくなっていた。
従って、本発明による化合物は婦人の生殖器官の炎症
および異常、腟炎(vulvo vaginites)および子宮顎管
炎(exsocervicites)、出産時の内部衛生(intimate h
ygiene) および外科的婦人科の介入の前後の予防に対して活性で
ある。
6)微少血行(microcirculation)に対する活性 フエルチゴ(fertigo)、知能障害(mental deterior
ation)、記憶および集中力の欠如の様な脳血管性不全
(cerebrovascular insufficiency)脚の痛みを伴うけ
いれん、冷却感の様な抹消の微少血行障害にかかってい
る4人の自発的な障害(男性2人、女性2人、66才から
79才まで)に対して、ルチン200mgに相当する量の活性
成分R−G−PEGを含むカプセルを60日間、毎日2カプ
セル投与して試験した。
治療は脳血管性不全の症状が減少史、関連する機能が
改善されることを示した。同時に皮膚および脚の栄養状
態が改善され、痛いけいれんもなくなった。
本発明による医薬品組成物は経口使用(カプセル、錠
剤、溶液)、親の口うつし使用(parentoral use)およ
び局所的な使用の形態が考えられる。
それらは通常の医薬技術によってまた標準的な賦形剤
(excipitents and vehicles)を用いて作ることができ
る。
単位の投与量および薬量および原料ビオフラボノイド
について知られており、かつ使われている数量に相当す
る。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明に係るグリコシドビオフ
ラボノイドの水溶性誘導体は、生物学的作用を有する反
応基としてのヘテロサイドのグリコシド残基により、生
体中において、数個の生理学的障壁を介しての吸収およ
び輸送が促進され、かつ構造が維持され、たとえ構造が
変化してもただちに復元される。また、生体への取り込
み量が多くなるから、ビタミンP作用を示す治療薬とし
て好適に使用可能となる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ナディア ゲェディーニ イタリー国 ボローニャ ヴィア ジュ ゼッペ ディ ヴィットリオ 5 (72)発明者 ヴィンセンツァ アンドリサーノ イタリー国 ボローニャ ヴィア タリ アメント 8 (56)参考文献 化学大辞典編集委員会編「化学大辞典 9 縮刷版」共立出版株式会社、(1987 −2−15)、p.839−840「ルチン」の 欄 化学大辞典編集委員会編「化学大辞典 4 縮刷版」共立出版株式会社、(1987 −2−15)、p.143「ジオスミン」の 欄 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07H 17/07 A61K 31/7048 CA(STN) CAOLD(STN) CAPLUS(STN) REGISTRY(STN)

Claims (17)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グリコシドビオフラボノイドの誘導体であ
    って、下記一般式を有するもの。 (式中、Pはフェノール性ヒドロキシルを有するフラボ
    ン残基を表し、R′は水素原子またはCO−R−CO−O−
    Xを表す。ここで、XはH、薬学的に受容可能な塩基の
    カチオン、および−(CH2CH2O)−CH2CH2OH、−(CH2
    CH2CH2O)−CH2CH2CH2OHおよびこれらのO−モノメチ
    ルエーテルのうちから選ばれ、Rは2価のアルキル基ま
    たは2価のアリール基であり、nは0または1以上の整
    数を表す(ただし、少なくとも1つのR′置換基はH以
    外である。))。
  2. 【請求項2】前記グリコシドビオフラボノイドが、ルチ
    ンおよびジオスミンから選択されることを特徴とする請
    求項1に記載の誘導体。
  3. 【請求項3】Rが−CH2CH2−または−CH2CH2CH2−であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の誘導体。
  4. 【請求項4】Xがアルカリ金属であることを特徴とする
    請求項1に記載の誘導体。
  5. 【請求項5】前記アルカリ金属がナトリウムであること
    を特徴とする請求項4に記載の誘導体。
  6. 【請求項6】Xが−(CH2CH2O)−CH2CH2−OMeである
    ことを特徴とする請求項1に記載の誘導体。
  7. 【請求項7】下記工程: a)有機塩基の存在下、反応の間、制御された温度条件
    下で、反応環境を無水にし、原料のグリコシドのいかな
    る光化学反応をも防ぎながら、グリコシドを脂肪族また
    は芳香族ジカルボン酸の無水物と反応させる工程、 b)得られたエステル−カルボキシル誘導体の遊離カル
    ボキシルを医薬的に許容される塩基、ポリオキシエチレ
    ングリコール、ポリオキシプロピレングリコールおよび
    それらのO−モノメチルエーテルのうちから選択される
    反応剤と反応させる工程を有することを特徴とする請求
    項1記載の誘導体の製造方法。
  8. 【請求項8】前記ジカルボン酸がコハク酸またはグルタ
    ル酸であり、前記原料グリコシドがルチンまたはジオス
    ミンであることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  9. 【請求項9】前記工程(a)が60℃以下の温度で行われ
    ることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  10. 【請求項10】前記工程(a)が無水の有機溶媒中で行
    われることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  11. 【請求項11】前記工程(b)において、前記塩基が無
    機塩基のとき、反応が水溶液中で行われ、前記無機塩基
    が所望のカチオンの炭酸塩、重炭酸塩もしくは水酸塩で
    あることを特徴とする請求項7に記載の方法。
  12. 【請求項12】前記無機塩基が重炭酸ナトリウム、炭酸
    ナトリウムもしくは水酸化ナトリウムであることを特徴
    とする請求項7に記載の方法。
  13. 【請求項13】前記工程(b)において、前記塩基が有
    機塩基であるとき、該塩基が有機溶媒中の溶液の形で前
    記工程(a)で得られたエステル−カルボキシル誘導体
    に直接添加されることを特徴とする請求項7に記載の方
    法。
  14. 【請求項14】前記工程(a)でえら得たエステル−カ
    ルボキシル誘導体をポリエーテルでエステル化する場
    合、反応が前記グリコシドビオフラボノイドのエステル
    −カルボキシル誘導体の活性アミドおよび/またはポリ
    オキシエチレングリコールポリオキシプロピレングリコ
    ールまたはそれらのO−モノメチルエーテルのカルボキ
    シルヘミエステルの活性アミドを介して行われることを
    特徴とする請求項7に記載の方法。
  15. 【請求項15】前記活性アミドがカルボン酸のイミダゾ
    リドおよびベンゾトリアゾリドから選択されることを特
    徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 【請求項16】活性成分として請求項1ないし6の何れ
    かに記載のグリコシドビオフラボノイドの誘導体を賦形
    剤とともに含み、ビタミンP活性を有することを特徴と
    する医薬組成物。
  17. 【請求項17】前記グリコシドビオフラボノイドが、ル
    チンまたはジオスミンであることを特徴とする請求項16
    に記載の医薬組成物。
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