JP3113636U - 壁に備え付けの収納庫の開口部構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】戸を開いた際に開口部を広く形成して収納物の出し入れがし易くなるとともに、収納庫の奥行きを狭くすることなく天井まで収納部を形成することができる収納庫の開口部構造を提供する。
【解決手段】壁に備え付けの収納庫の両側にそれぞれ外側に開く片開き戸2a,2bが設けられ、片開き戸2a,2bとの間に引き戸3a,3bが配置される収納庫の開口部構造であって、片開き戸2a,2b及び引き戸3a,3bは閉めた際に表側が面一になるように配置され、引き戸3a,3bは片開き戸2a,2bが開いた際に収納庫の両側へ移動可能に設けられている。
【選択図】図3
【解決手段】壁に備え付けの収納庫の両側にそれぞれ外側に開く片開き戸2a,2bが設けられ、片開き戸2a,2bとの間に引き戸3a,3bが配置される収納庫の開口部構造であって、片開き戸2a,2b及び引き戸3a,3bは閉めた際に表側が面一になるように配置され、引き戸3a,3bは片開き戸2a,2bが開いた際に収納庫の両側へ移動可能に設けられている。
【選択図】図3
Description
本考案は、開き戸と引き戸を組み合わせて開口部の幅を広く開けることができる壁に備え付けの収納庫の開口部構造に関する。
衣類、寝具、書籍などの収納物を、戸を開いて形成した開口部から出し入れする壁に備え付けの収納庫が利用されている。
収納庫において、収納物の出し入れは戸を開閉して行われる。通常、2枚の開き戸を中央から両開きする収納庫の場合は、2枚の開き戸を開けば、開口部の幅は2枚の開き戸の幅を合わせた幅となり、幅の広い開口部ができる。
また、図4(a)に示すように、戸が二枚の引き戸41a,41bからなる引き違い戸の場合、図4(b)に示すように、片方の引き戸41bをレール42の上を移動させて開いたときに形成される開口部43の幅は、開いた1枚の引き戸41bの幅でしかないので、大きい収納物の出し入れに手間がかかる。
また、図5に示すように、引き戸を開いた際に、開口部の幅を広くして大きい収納物の出し入れを容易にするため、3枚以上の複数の引き戸51a,51b,51cを、異なるレール52a,52b,52c上を移動させて片側に寄せることにより、2枚の引き戸の場合に比べて開口部53を大きく開くことができる収納庫の開口部構造が提案されている(特許文献1参照)。
特開平10−280808号公報
中央で両開きする開き戸の場合、天井まで収納部を設けたい場合、大きい収納物の出し入れがしやすいように開き戸も高くなるが、照明器具のカサが壁の近くに配置されている場合には、開き戸が照明器具のカサに邪魔されて全開できないので、開き戸が低くなり大きい収納物の出し入れがしにくくなるという欠点がある。
また、3枚以上の引き戸を異なるレール上を引き違いに配置する場合、図4あるいは図5に示すように、レールの本数が増えるとともにレールの設置奥行き(w)が大きくなり、引き戸の厚みの幅分だけ収納部の奥行き(L)が狭くなって広く使えず、収納容積が小さくなるという欠点がある。
そこで、本考案は、戸を開いた際に開口部を広く形成して収納物の出し入れがし易くなるとともに、収納庫の奥行きを狭くすることなく天井まで収納部を形成することができる壁に備え付けの収納庫の開口部構造を提供するものである。
本考案の収納庫は、壁に備え付けの収納庫の両側にそれぞれ外側に開く片開き戸が設けられ、片開き戸との間に引き戸が配置される収納庫の開口部構造であって、前記片開き戸及び前記引き戸は閉めた際に表側が面一になるように配置され、前記引き戸は前記片開き戸が開いた際に収納庫の両側へ移動可能に設けられていることを特徴とする。
引き戸を一本のレールで移動させ且つ片開き戸と引き戸の表面が面一なので、戸とレールによって収納庫の奥行きを狭くすることがなく、また、一本のレールなので、数本のレールに比べて見映えもよい。
照明器具が中央にあっても片開き戸がぶつかることがなく全開可能となるので、収納部を天井いっぱい使用することが可能となり、且つ収納物の出し入れが容易になる。
片開き戸と引き戸の表面が面一で、戸の端どうしの隙間を小さくしているので、見映えがよく、ごみやゴキブリなどが入り込むのを防ぐことができる。
片開き戸と引き戸の端部に係止部材を設けることにより地震などのゆれに対して戸が開きにくくなり、収納部から収納物が飛び出るのを防ぐことができる。
本考案の実施例を図面を用いて説明する。
図1(a)は本考案の収納庫の一実施例を示す斜視図、(b)は概略断面図である。図2(a)は引き戸とレールを示す断面図、(b)及び(c)は戸の継ぎ目を示す断面図である。
図1において、壁1に備え付けの収納庫を開閉する戸は、片開き戸2a,2bと引き戸3a,3bの組合せからなる。本実施例の収納庫は、その両側にそれぞれの両端を中心にして外側に開く一対の片開き戸2a,2bが設けられ、その片開き戸2a,2bとの間に2枚の引き戸3a,3bが配置されている。なお、本実施例では、2枚の引き戸を配置しているが、収納庫の幅や収納部の仕切り間隔に応じて、1枚の引き戸でも、あるいは3枚以上の引き戸を配置してもよい。
引き戸3a,3bは、図2(a)に示すように、1本のレール4の上を移動可能に配置し、片開き戸2a,2bを開けた際に、引き戸3a,3bが収納庫の両側へ移動できるようにに収納庫の幅全体に設ける。レール4は片開き戸2a,2bを閉める際に、片開き戸2a,2bの下がまちの下縁がレール4に当たらないように設ける。レール4が一本なのでレール4の設置奥行き(w)が小さくて済むため、収納部の奥行き(L)が狭くならずに広く使うことができる。なお、引き戸3a,3bの移動は、レールに限られず、敷居の溝を移動するようにしてもよい。
一本のレール4上に配置される引き戸3a,3bは、突き合わせにより表側が面一になり、さらに、片開き戸2a,2bは、閉めた際に表側が引き戸3a,3bと面一になるように収納庫の両側に取り付ける。片開き戸2a,2bと引き戸3a,3bとを面一にすることにより、戸を閉めているときに、に片開き戸2a,2bと引き戸3a,3b、あるいは引き戸3a,3bどうしが移動して隙間ができるのを防止することができ、また、きちんと閉まっているので見映えもよい。
片開き戸2a,2b及び引き戸3a,3bの端部は、図2(b)に示すように、閉めた際に重なるように互い違いの段部5を設ける。なお、段部にパッキン6を設けると、より段部を密着させることができる。また、図2(c)に示すように、パッキン6を設けることにより、端部間の隙間を小さくしてごみやゴキブリなどが入るのを防止する。パッキンは開きやすいように外側に取り付けてもよい。
片開き戸2a,2b及び引き戸3a,3bの対向する端部には係止部材、例えば、掛け金と受け座を設けて戸どうしを固定することにより地震などのゆれに対して片開き戸2a,2b及び引き戸3a,3bが開きにくくなり、収納部から収納物が飛び出るのを防ぐことができる。
次ぎに本考案の収納庫の使用方法について説明する。図3は本考案の収納庫の使用状態を示す概略断面図である。
図1(a)において、片開き戸2a,2b及び引き戸3a,3bが閉まった状態である。この状態で収納庫から開き戸2a,2bあるいは引き戸3a,3bの幅より大きい収納物を収納庫に出し入れする際、図3(a)に示すように、まず両側の片開き戸2a,2bを外側に開ける。
次いで、収納庫の右側の収納部で出し入れを行う場合、図3(b)に示すように、二つの引き戸3a,3bを収納庫の左側へ寄せる。こうして、収納庫の左側に引き戸3a,3bの二枚分の幅の広い開口部7が形成され、1枚の開き戸2a,2bあるいは引き戸3a,3bの幅より大きい長さの収納物の出し入れが可能となる。
逆に、収納庫の左側で出し入れを行う場合も前記と同様の手順で二つの引き戸3a,3bを右側に寄せて幅の広い開口部7を形成することができる。
収納庫の中央に開口部7を形成する場合は、図3(a)に示すように、まず両側の片開き戸2a,2bを外側に開ける。次いで、図3(c)に示すように一方の引き戸3aを左側に寄せ、他方の引き戸3bを右側に寄せることにより、収納庫の中央に幅の広い開口部7を形成することができる。
1:壁
2a,2b:片開き戸
3a,3b:引き戸
4:レール
5:段部
6:パッキン
7:開口部
41a,41b:引き戸
42:レール
43:開口部
51a,51b,51c:引き戸
52a,52b,52c:レール
53:開口部
w:レールの設置奥行き
L:収納部の奥行き
2a,2b:片開き戸
3a,3b:引き戸
4:レール
5:段部
6:パッキン
7:開口部
41a,41b:引き戸
42:レール
43:開口部
51a,51b,51c:引き戸
52a,52b,52c:レール
53:開口部
w:レールの設置奥行き
L:収納部の奥行き
Claims (6)
- 壁に備え付けの収納庫の両側にそれぞれ外側に開く片開き戸が設けられ、片開き戸との間に引き戸が配置され、前記片開き戸及び前記引き戸は閉めた際に表側が面一になるように配置され、前記引き戸は前記片開き戸が開いた際に収納庫の両側へ移動可能に設けられていることを特徴とする壁に備え付けの収納庫の開口部構造。
- 2枚以上の引き戸が配置されることを特徴とする請求項1記載の壁に備え付けの収納庫の開口部構造。
- 片開き戸及び引き戸の端部に片開き戸及び引き戸をしめた際に重なる互い違いの段部を設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の壁に備え付けの収納庫の開口部構造。
- 片開き戸及び引き戸の端部にパッキンを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の壁に備え付けの収納庫の開口部構造。
- 片開き戸及び引き戸の対向する端部に閉めた片開き戸及び引き戸を係止する係止部材を設けたことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載の壁に備え付けの収納庫の開口部構造。
- 片開き戸及び引き戸が天井までの高さであることを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載の壁に備え付けの収納庫の開口部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005004362U JP3113636U (ja) | 2005-06-13 | 2005-06-13 | 壁に備え付けの収納庫の開口部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005004362U JP3113636U (ja) | 2005-06-13 | 2005-06-13 | 壁に備え付けの収納庫の開口部構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3113636U true JP3113636U (ja) | 2005-09-15 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005004362U Expired - Fee Related JP3113636U (ja) | 2005-06-13 | 2005-06-13 | 壁に備え付けの収納庫の開口部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3113636U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE1166068B (de) | 1961-07-26 | 1964-03-19 | Mangold Gama Fab | Spielfahrzeug |
-
2005
- 2005-06-13 JP JP2005004362U patent/JP3113636U/ja not_active Expired - Fee Related
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DE1166068B (de) | 1961-07-26 | 1964-03-19 | Mangold Gama Fab | Spielfahrzeug |
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