JP3113087B2 - 射出成形型のための複式−ニードル閉鎖−ノズル - Google Patents

射出成形型のための複式−ニードル閉鎖−ノズル

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JP3113087B2
JP3113087B2 JP04239302A JP23930292A JP3113087B2 JP 3113087 B2 JP3113087 B2 JP 3113087B2 JP 04239302 A JP04239302 A JP 04239302A JP 23930292 A JP23930292 A JP 23930292A JP 3113087 B2 JP3113087 B2 JP 3113087B2
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  • Infusion, Injection, And Reservoir Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【産業上の利用分野】射出成形型のための複式−ニード
ル閉鎖−ノズルであって、１つの共通のケーシング内に
配置されかつ１つの共通のピストン駆動部を有する少な
くとも２つの閉鎖ニードルを備えており、該閉鎖ニード
ルのそれぞれが、所属のノズル開口を閉鎖するようにな
っていて、かつこのノズル開口の範囲に加熱装置を有し
ており、さらに共通のケーシング内に、個々の閉鎖ニー
ドルへの分岐部を有する供給通路が共通に配置されてい
る形式のものに関する。
【０００２】
【従来の技術】複式−ニードル閉鎖−ノズルは実際に公
知であり、かつとりわけ、複式−射出成形型内に比較的
小さい部分を狭いスペースで射出することができるため
に役立ち、このため複式型ができるだけ良く利用され
る。つまり、複式−ニードル閉鎖−ノズルの個々の開口
は、該ノズルの共通の駆動部、及び１つの共通のケーシ
ング内へのノズルの配置に基づき、小さな工作物と複式
型内の型−凹部とが相応にシールされて相互に配置され
ることができるように、並列にシールして配置されるこ
とができる。
【０００３】しかし従来公知の複式−ノズルにおいては
とりわけ、開口範囲における強い温度変動によって、個
々のシールリングが寸法を変化され、この場合相互に損
傷されてしまうという問題点がある。この問題点は、こ
のようなシールリングを強く構成することによっては取
り除かれない。これはこのような強いシールリングは温
度変動に強く反作用するようになるからである。
【０００４】別の問題点は、このような複式−ノズル
が、射出圧に対して十分には支持されることができない
ことにある。これは、射出圧が個々のノズル開口に同時
に相応の強さで作用するのに、それぞれユニット全体は
外周でしか固定されていないからである。このような複
式−ノズルの外側でのみ行われる支持は、実際に不十分
であることが判る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、開口
範囲における加熱が、損傷を導かず、かつ同時に射出圧
によって生じる反作用力に対して良好な支持が可能であ
るような、冒頭の形式の複式−ニードル閉鎖−ノズルを
提供することである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに講じた本発明の手段によれば、共通のケーシングを
有する複式−ニードル閉鎖−ノズルにおいて、この共通
のケーシングが、供給通路及び／又は該供給通路の分岐
部の下側で、個々の閉鎖ニードル及びそのノズル開口を
有する互いに間隔を置いたケーシング部分に分割されて
おり、さらにこれらのケーシング部分がそれぞれ、該ケ
ーシング部分の壁の間に中間室を有しかつ共通のケーシ
ングと結合されていることにある。
【０００７】
【発明の効果】このため、共通のケーシングにおいてそ
れぞれ互いに分割されたケーシング部分は、該ケーシン
グ部分の間隔に基づいて、相互に影響を受けずかつ損傷
されずに開口範囲において任意の熱運動を実施すること
ができる。
【０００８】さらに本発明の有利な構成によれば、共通
の供給通路及び該供給通路の分岐部を有するケーシング
範囲の下側に設けられた、個々のケーシング部分の間隔
又は中間室が、これらのケーシング部分の間に複式−ニ
ードル閉鎖−ノズルの支持部と合致するような大きさを
有している。このため、射出圧は、著しく良好に、かつ
固有−ノズル開口及び閉鎖ニードルに対して均一に受け
止められ、このことによって不必要に強く設計された構
成を排除することもできる。
【０００９】ノズル開口における加熱装置に関する本発
明の別の有利な構成によれば、互いに間隔を置いたケー
シング部分の個々のノズル開口にそれぞれ１つの固有の
加熱装置が配置されており、さらにそれぞれの加熱装置
又はノズル開口が、唯１つの温度監視装置又は複式−ニ
ードル閉鎖−ノズルのそれぞれの固有ノズルの互いに関
連しない温度制御のためのセンサを有している。要する
に、全ての開口のために１つの共通の加熱装置が設けら
れている従来の複式ノズルに対して、本発明による構成
によって、個々のノズル開口は必要な温度に正確に調整
されることができる。同時に、個々のノズル開口相互の
不都合な温度干渉が排除される。
【００１０】閉鎖ニードルの正確な、同期的な、かつと
りわけスペース節減された駆動部のために、それぞれの
複式−ニードル閉鎖−ノズルの個々の閉鎖ニードルに、
共通のピストン駆動部のそれぞれ平行なピストンロッド
が係合しており、さらに互いに同軸的に、かつ摺動方向
で互いに前後に配置された複数の駆動ピストンが同時に
閉鎖ニードルに作用するように設けられていると有利で
ある。要するに、複式−ニードル閉鎖−ノズルのために
駆動ピストンが設けられており、該駆動ピストンが複数
のピストンロッドを同時に負荷し、つまりそれぞれのニ
ードル閉鎖ノズルのために１つのピストンロッドを負荷
し、さらに閉鎖ニードルに十分な大きさの閉鎖力を伝達
するために、軸方向でこの駆動ピストンの後方に少なく
とも１つの別の駆動ピストンが設けられている。
【００１１】この場合特に有利には、閉鎖ニードルに一
緒に作用する駆動ピストンが、貫通する共通のピストン
ロッドに固定されており、さらにピストンロッドが、個
々の駆動ピストンを有していて送り方向で同軸的に互い
に前後に配置されたシリンダ室のそれぞれ１つの底を貫
通して、この底の貫通孔内で滑り案内されている。
【００１２】このことによって、複式ノズルの個々のピ
ストンロッドのために、複数の駆動ピストン及び底を有
する相応する数のシリンダを使用することに基づき、少
なくとも２つあるいはそれ以上の滑りガイドを互いに前
後に配置することができる。さらに複数のこのような貫
通するピストンロッドが互いに平行に設けられており、
かつそれぞれが前述の形式で多重に案内されているの
で、ピストンロッドの傾倒かつそれによる駆動ピストン
自体の傾斜が実際に排除されるような正確な案内が得ら
れる。このため、圧力媒体の例えば３，４，５又は６バ
ールの比較的わずかな圧力が、全ての閉鎖ニードルにお
ける複式ノズルに必要な閉鎖力を及ぼすために十分では
ないという危険が排除される。
【００１３】この場合、ピストンロッドが、このピスト
ンロッドとそれぞれ結合される同軸的な駆動ピストンと
少なくとも同じ数の滑りガイドを有しており、かつこの
駆動ピストンのためのシリンダ室が同軸的に互いに前後
に配置されていることができる。この際、ピストンロッ
ドが一体に構成されていると特に有利である。さらに、
ピストンロッドが、閉鎖ニードルから一番離れた駆動ピ
ストンを突出部で以って突出しており、かつ該突出部
が、この一番離れた駆動ピストンのシリンダカバー又は
シリンダ閉鎖部内で案内されていることができ、このこ
とによってなお１つの付加的なガイド可能性が得られ
る。
【００１４】閉鎖力の改善のために、共通のピストンロ
ッド及びその良好なガイドに基づき、第１及び第２の駆
動ピストンに付加的に少なくとも第３の駆動ピストンが
設けられており、かつ残りのシリンダ室の軸方向で後方
に配置された固有の閉じられ、かつシールされたシリン
ダ室内で摺動可能に、かつピストンロッドと結合して配
置されている。このことにより駆動ピストン駆動部の直
径を比較的小さくすることができ、それ故、複式ノズル
の共通のケーシングに必要とされるスペース要求だけに
限定することができる。それにも拘らず、例えばほぼ４
から６バールの比較的小さい圧縮空気力しか使用できな
い場合にさえ、限定されたスペースでも、しばしば著し
く必要な閉鎖力がこのような形式で十分に安全にもたら
されることができる。
【００１５】複式のズルの内側の個々の閉鎖ニードルの
良好な固定を許すと同時に、ピストンロッドの正確なガ
イドを十分に利用できる本発明の特に有利な構成は、閉
鎖ニードルの端部が、ピストンロッドの孔内に同軸的に
嵌合し、かつ形状接続的に、しかし解離可能に固定され
ている。このため、閉鎖ニードルはピストンロッドによ
って軸方向だけでなく、横方向でも保持されることがで
きる。
【００１６】この場合、ピストンロッドの孔が、閉鎖ニ
ードルから一番離れた駆動ピストンを越えるまで案内さ
れており、かつ外方に向かう開口を有しており、この開
口から閉鎖ニードルの端部にアプローチすることがで
き、さらに閉鎖ニードルがそれぞれピストンロッドの孔
を通って引出し可能かつ分解可能であり、しかも孔がピ
ストンロッド内に中央でかつ同心的に配置されることが
できる。このことは、損傷された又は摩耗された閉鎖ニ
ードルを簡単な形式で、かつ複式−ノズル全体を分解す
ることなしに交換することを簡単にし、この場合複式ノ
ズルのそれぞれ個々の閉鎖ニードルは簡単な形式で別個
に別の閉鎖ニードルと交換されることができる。
【００１７】ピストンロッドを貫通する孔が、閉鎖ニー
ドル及びその中間部材の受容及び分解のために、前記孔
の、閉鎖ニードルとは反対側の端部に取り付けられた、
特に閉鎖部材として役立つねじを有しており、該ねじの
内方に向かう端面が同時に、閉鎖ニードルの端部、又は
閉鎖部材とニードル端部との間の中間部材のための軸方
向のストッパを形成することができる。
【００１８】ねじを取り除いた後に、ニードル又は該ニ
ードルと連結された中間部材に接近され、かつ軸方向で
ニードルが引出される。この場合、閉鎖ニードル又は中
間部材の端面側端部が、アンダーカット部又はねじを有
する孔を有しており、このアンダーカット部又はねじ
に、ピストンロッドの孔を通って外からこれに嵌合する
工具又は抗張ねじが嵌込み可能であり、このため閉鎖ニ
ードルが特に中間部材によって軸方向でピストンロッド
を通って引出し可能である。
【００１９】要するに本発明によって、圧力媒体の比較
的わずかな圧力しか使用されない場合にさえ、狭いスペ
ースで複数の閉鎖ニードルが十分な力で駆動されること
ができる複式−ニードル閉鎖−ノズルを設けることがで
き、この場合、それにも拘らず熱膨張時に敏感な開口範
囲で相互の損傷が排除されかつ必要な場合に付加的な支
持が可能になる。要するに、開口範囲において、個々の
ニードル閉鎖−ノズルもそれぞれ閉鎖ニードルだけを有
しており、即ちそれぞれのノズル開口は、たとえ全ての
開口が１つの共通の複式−ニードル閉鎖−ノズルに所属
していても、別のノズル開口に無関係に、かつその温度
に関しても隣接−ノズル開口に無関係に調整されること
ができる。
【００２０】
【実施例】２つの実施例の以下の記載では、一致する部
材又はそれぞれ変化された構成でも一致する機能を有す
る部材には同じ符号が付けられている。
【００２１】全体に符号１を付けられた、射出成形型の
ための複式−ニードル閉鎖−ノズルは、１つの共通のケ
ーシング２に配置されかつ１つの共通のピストン駆動部
３を有する、図１及び図２によれば２つの、かつ図３及
び図４によれば４つの閉鎖ニードル４を有している。
【００２２】それぞれの閉鎖ニードル４は、該閉鎖ニー
ドルに所属のノズル開口５を閉鎖し、かつ射出成形材料
が複式型に充填されると開放位置に引き込まれることが
できる。この場合、ノズル開口５の範囲にそれぞれ１つ
の加熱装置６が配置されている。
【００２３】共通のケーシング２には、分岐部８を有す
る供給通路７が設けられており、該供給通路によって個
々の閉鎖ニードル４及びノズル開口５がそれぞれ射出成
形材料を供給される。
【００２４】図１並びに図３から明らかなように、共通
のケーシング２は、ノズル開口５の方向で見て供給通路
７及びその分岐部８の下側で、それぞれ閉鎖ニードル４
及び該閉鎖ニードルのノズル開口５を有する互いに間隔
を置いたケーシング部分９に分割されており、さらにこ
れらのケーシング部分９は、それらの外側壁１０の間に
それぞれ１つの中間室１１を有しており、しかも共通の
ケーシング２と結合されている。ケーシング２は、この
ような形式で乳房に似た構成を有しており、この場合ノ
ズル開口５は、これらのノズル開口が互いに無関係に熱
運動することができ、しかしこの際損傷されないよう
に、中間室１１によって互いに間隔を置いている。
【００２５】全ての図面において明らかなように、共通
の供給通路７及びその分岐部８を有するケーシング範囲
の下側に設けられた個々のケーシング部分９の間隔は、
複式−ニードル閉鎖−ノズル１全体の間に位置する支持
部１１ａに合致するような大きさである。要するにケー
シング２の全体に所属するケーシング部分９を、ノズル
開口５及び閉鎖ニードル４の大部分の範囲でスペース的
に分割することにより、複式ノズル全体は、ケーシング
部分の外周におけるだけではなく、その中央に隣接する
範囲において安定して支持される。
【００２６】ノズル開口５における加熱装置６は既に述
べられている。図１及び図３において明らかなように、
互いに間隔を置いたケーシング部分９の個々のノズル開
口５にそれぞれ固有の加熱装置６が配置されており、従
って各加熱装置６又はノズル開口５は、複式−ニードル
閉鎖−ノズル１の個々のノズルの互いに無関係な温度調
整のための固有の温度監視装置又はセンサを有すること
ができる。相応して、良好な射出成形結果が、このよう
な複式−ニードル閉鎖−ノズル１によって得られる。
【００２７】閉鎖ニードルの駆動のために、個々の閉鎖
ニードル４に、全体を符号３で示す共通のピストン駆動
装置のそれぞれ平行なピストンロッド１２が係合し、こ
の場合図１及び図３において、それぞれ複数の、つまり
軸方向で互いにかつ摺動方向で互いに前後に配置された
２つの駆動ピストン１４が明らかであり、これらのピス
トンはそれぞれ同時に複式−ニードル閉鎖−ニードル１
の閉鎖ニードル４に作用し、要するに極めてスペース節
減されてかつコンパクトに収容されることができる。
【００２８】閉鎖ニードル４が例えば流入する射出成形
材料によって横方向でも負荷される場合に、閉鎖ニード
ルがピストン駆動部３を介して相互に影響されないため
に、両方の実施例では、閉鎖ニードル４に一緒に作用す
る駆動ピストン１４が、貫通する共通のピストンロッド
１２に固定されており、さらにピストンロッドは、固有
の駆動ピストン１４を有していて送り方向で同軸的に互
いに前後に配置されたシリンダ室１６のそれぞれ１つの
底１５を貫通して、こつ底１５の貫通孔１７内で滑り案
内されている。
【００２９】要するにピストンロッド１２は、このピス
トンロッドとそれぞれ結合される同軸的な駆動ピストン
１４と少なくとも同じ数の、貫通孔１７によって形成さ
れた滑りガイドを有しており、かつこの駆動ピストン１
４のためのシリンダ室１６は同軸的に互いに前後に配置
されている。このことによりピストンロッド１２は極め
て安定的に保持及びガイドされ、従ってピストンロッド
は閉鎖ニードル４の横方向負荷時にも傾倒されず、しか
も駆動ピストン１４も傾斜されない。この場合これらの
実施例では、ピストンロッド１２は一体に形成されてい
る。
【００３０】図１及び図３から判るように、側方の変向
又は傾倒に対するピストンロッド１２のガイド及び固定
は、ピストンロッド１２が、閉鎖ニードル４から一番離
れた駆動ピストン１４を突出部１８で以って突出し、か
つこの突出部１８がシリンダカバー又はシリンダ閉鎖部
１９内で案内されていることによってなお改善されてい
る。このため、この場合に、２つの駆動ピストン１４に
おいてさえも、それぞれのピストンロッド１２のために
３つの滑りガイドが得られる。
【００３１】両方の実施例において、第１及び第２の駆
動ピストン１４が設けられており、しかし勿論、狭いス
ペースでかつ駆動媒体のわずかな圧力で高い閉鎖力を必
要とする場合に、少なくとも１つの第３の駆動ピストン
を設けることもでき、かつ残りのシリンダ室１６の軸方
向で後方に配置されたシールされた別の固有のシリンダ
室内で摺動可能に、かつピストンロッド１２と結合して
配置されることもできる。
【００３２】図１及び図３においてさらに判るように、
閉鎖ニードル４の端部は、それぞれ中間部材２０を介し
てピストンロッド１２の切欠き又は孔２２内に同軸的に
嵌合されており、かつ形状接続的に、しかし解離可能に
固定されている。このことによって、閉鎖ニードル４の
縦の延びに対して横方向に生じる力を良好に受け止める
ことができる。
【００３３】さらに判るように、ピストンロッド１２の
孔２２はそれぞれ、閉鎖ニードル４から一番離れた駆動
ピストン１４を越えるまで通じていてかつ外側に向かう
開口を有しており、この開口から閉鎖ニードル４の端部
もしくは中間部材２０にアプローチすることができ、従
って閉鎖ニードル４はピストンロッド１２のこのような
孔２２を通って差し嵌め可能、かつ取外し可能である。
この場合、孔２２はピストンロッド１２内で中央にかつ
同心的に配置されていて、かつ実際上は中間部材２０に
よって充填されており、一方、閉鎖ニードル４の横断面
はわずかに小さい。
【００３４】孔２２は閉鎖ニードル４とは反対側の端部
に、実施例ではねじ２４として構成されている閉鎖部材
を有しており、この閉鎖部材の内側寄りの端面は同時
に、閉鎖ニードル４の端部のための、あるいは閉鎖部材
とニードル端部との間の中間部材２０のための軸方向ス
トッパを形成している。
【００３５】中間部材２０の、ねじ２４に向かう端面側
端部は、ねじ２４のためのねじ付き開口２５を有してお
り、中間部材２０を閉鎖ニードル４と一緒に軸方向でピ
ストンロッド１２を通って差し嵌めることができるよう
に、前記ねじ付き開口にこれに嵌合する工具を捩じ込む
ことができる。逆に、このような形式で新しい閉鎖ニー
ドル４を再び組み立てることができ、従って複式−ニー
ドル閉鎖−ノズル１における個々の閉鎖ニードルの交換
が、簡単な形式で、及び相互に影響を及ぼされずに可能
である。
【００３６】種々の実施例による複式−ニードル閉鎖−
ノズル１は、射出成形型の複数の単一型を同時に負荷す
るために使用され、かつ１つの共通のケーシング２内に
配置されかつ共通のピストン駆動部３を有する２つ以上
の閉鎖ニードル４を有している。各閉鎖ニードル４は、
複式−ニードル閉鎖−ノズル１においてそれに所属する
ノズル開口５を閉鎖し、かつ射出成形材料の射出のため
にこのノズル開口から戻されることができる。この場
合、それぞれのノズル開口５の範囲に、唯１つの加熱装
置６を配置することができる。共通のケーシング２に
は、分岐部８を有する供給通路７が設けられており、該
供給通路は個々の閉鎖ニードル４及びそのノズル開口５
に通じている。この場合、共通のケーシング２は、この
共通の供給通路７及びその分岐部８の下側で、個々の閉
鎖ニードル４を少なくとも部分的に受容し、かつそのノ
ズル開口５を有する互いに間隔を置いたケーシング部分
９に分割されている。この際、この分割は、前記ケーシ
ング部分９がそれぞれ閉鎖ニードル４の周りに延びる外
側壁１０の間に中間室１１を有しかつ共通のケーシング
２と、場合によっては後から結合されるようにスペース
的に行われる。このため、ケーシング部分９の間の共通
のケーシング範囲の下側に、複式−ニードル閉鎖−ノズ
ルの中間室１１を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】２つの閉鎖ニードル及び２つのノズル開口を有
する複式−ニードル閉鎖−ノズルを、図２のＡ−Ａ線に
沿って断面した部分縦断面図である。
【図２】ピストン駆動部を有していない２式−ニードル
閉鎖−ノズルの平面図である。
【図３】４式−ニードル閉鎖−ノズルを、図４のＢ−Ｂ
線に沿って断面した部分縦断面図である。
【図４】ピストン駆動部を有していない、図３による４
式−ニードル閉鎖−ノズルの平面図である。
【符号の説明】
１ 複式−ニードル閉鎖−ノズル、 ２ ケーシング、
３ ピストン駆動部、 ４ 閉鎖ニードル、 ５ ノ
ズル開口、 ６ 加熱装置、 ７ 供給通路、８ 分岐
部、 ９ ケーシング部分、 １０ 外側壁、 １１
中間室、 １２ ピストンロッド、 １４ 駆動ピスト
ン、 １５ 底、 １６ シリンダ室、 １７ 貫通
孔、 １８ 突出部、 １９ シリンダ閉鎖部、 ２０
中間部材、 ２２ 孔、 ２４ ねじ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) B29C 45/00 - 45/84

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 射出成形型のための複式−ニードル閉鎖
    −ノズルであって、１つの共通のケーシング（２）内に
    配置されかつ１つの共通のピストン駆動部（３）を有す
    る少なくとも２つの閉鎖ニードル（４）を備えており、
    該閉鎖ニードルのそれぞれが、所属のノズル開口（５）
    を閉鎖するようになっていて、かつこのノズル開口
    （５）の範囲に加熱装置（６）を有しており、さらに共
    通のケーシング（２）内に、個々の閉鎖ニードル（４）
    への分岐部（８）を有する供給通路（７）が共通に配置
    されている形式のものにおいて、前記の共通のケーシン
    グ（２）が、供給通路（７）及び／又は該供給通路の分
    岐部（８）の下側で、個々の閉鎖ニードル（４）及びそ
    のノズル開口（５）を有する互いに間隔を置いたケーシ
    ング部分（９）に分割されており、さらにこれらのケー
    シング部分（９）がそれぞれ、該ケーシング部分の壁
    （１０）の間に中間室（１１）を有しかつ共通のケーシ
    ング（２）と結合されていることを特徴とする射出成形
    型のための複式−ニードル閉鎖−ノズル。
  2. 【請求項２】 共通の供給通路（７）及び該供給通路の
    分岐部（８）を有するケーシング範囲の下側に設けられ
    た、個々のケーシング部分（９）の間隔が、これらのケ
    ーシング部分の間に複式−ニードル閉鎖−ノズル（１）
    の支持部（１１ａ）と合致するような大きさを有してい
    る請求項１記載の複式−ニードル閉鎖−ノズル。
  3. 【請求項３】 互いに間隔を置いたケーシング部分
    （９）の個々のノズル開口（５）にそれぞれ１つの固有
    の加熱装置（６）が配置されており、さらにそれぞれの
    加熱装置（６）又はノズル開口（５）が、唯１つの温度
    監視装置又は複式−ニードル閉鎖−ノズル（１）のそれ
    ぞれの固有ノズルの互いに関連しない温度制御のための
    センサを有している請求項１又は２記載の複式−ニード
    ル閉鎖−ノズル。
  4. 【請求項４】 個々の閉鎖ニードル（４）に、共通のピ
    ストン駆動部（３）のそれぞれ平行なピストンロッド
    （１２）が係合しており、さらに互いに同軸的に、かつ
    摺動方向で互いに前後に配置された複数の駆動ピストン
    （１４）が同時に閉鎖ニードル（４）に作用するように
    設けられている請求項１から３までのいずれか１記載の
    複式−ニードル閉鎖−ノズル。
  5. 【請求項５】 閉鎖ニードル（４）に一緒に作用する駆
    動ピストン（１４）が、貫通する共通のピストンロッド
    （１２）に固定されており、さらにピストンロッド（１
    ２）が、個々の駆動ピストン（１４）を有していて送り
    方向で同軸的に互いに前後に配置されたシリンダ室（１
    ６）のそれぞれ１つの底（１５）を貫通して、この底
    （１５）の貫通孔（１７）内で滑り案内されている請求
    項１から４までのいずれか１記載の複式−ニードル閉鎖
    −ノズル。
  6. 【請求項６】 ピストンロッド（１２）が、このピスト
    ンロッドとそれぞれ結合される同軸的な駆動ピストン
    （１４）と少なくとも同じ数の滑りガイドを有してお
    り、かつこの駆動ピストン（１４）のためのシリンダ室
    （１６）が同軸的に互いに前後に配置されている請求項
    １から５までのいずれか１記載の複式−ニードル閉鎖−
    ノズル。
  7. 【請求項７】 ピストンロッド（１２）が一体に構成さ
    れている請求項１から６までのいずれか１記載の複式−
    ニードル閉鎖−ノズル。
  8. 【請求項８】 ピストンロッド（１２）が、閉鎖ニード
    ル（４）から一番離れた駆動ピストン（１４）を突出部
    （１８）で以って突出しており、かつ該突出部（１８）
    がシリンダカバー又はシリンダ閉鎖部（１９）内で案内
    されている請求項１から７までのいずれか１記載の複式
    −ニードル閉鎖−ノズル。
  9. 【請求項９】 駆動ピストン（１４）に付加的に、少な
    くとも１つの第３の駆動ピストン（１４）が設けられて
    おり、かつ残りのシリンダ室（１６）の軸方向で後方に
    配置された固有の閉じられ、かつシールされたシリンダ
    室内で摺動可能に、かつピストンロッド（１２）と結合
    して配置されている請求項１から８までのいずれか１記
    載の複式−ニードル閉鎖−ノズル。
  10. 【請求項１０】閉鎖ニードル（４）の端部が、特に中間
    部材（２０）を介してピストンロッド（１２）の孔（２
    ２）内に同軸的に嵌合し、かつ形状接続的に、しかし解
    離可能に固定されている請求項１から９までのいずれか
    １記載の複式−ニードル閉鎖−ノズル。
  11. 【請求項１１】 ピストンロッド（１２）の孔（２２）
    が、閉鎖ニードル（４）から一番離れた駆動ピストン
    （１４）を越えるまで案内されており、かつ外方に向か
    う開口を有しており、この開口から閉鎖ニードル（４）
    の端部にアプローチすることができ、さらに閉鎖ニード
    ル（４）がそれぞれピストンロッド（１２）の孔（２
    ２）を通って引出し可能かつ分解可能であり、しかも孔
    （２２）がピストンロッド（１２）内に中央でかつ同心
    的に配置されている請求項１から１０までのいずれか１
    記載の複式−ニードル閉鎖−ノズル。
  12. 【請求項１２】 ピストンロッド（１２）を貫通する孔
    （２２）が、閉鎖ニードル（４）及びその中間部材（２
    ２）の受容及び分解のために、前記孔の、閉鎖ニードル
    （４）とは反対側の端部に取り付けられた、特に閉鎖部
    材として役立つねじ（２４）を有しており、該ねじの内
    方に向かう端面が同時に、閉鎖ニードル（４）の端部、
    又は閉鎖部材とニードル端部との間の中間部材（２０）
    のための軸方向のストッパを形成することができるよう
    になっている請求項１から１１までのいずれか１記載の
    複式−ニードル閉鎖−ノズル。
  13. 【請求項１３】 閉鎖ニードル（４）又は中間部材（２
    ０）の端面側端部が、アンダーカット部又はねじを有す
    る孔を有しており、このアンダーカット部又はねじに、
    ピストンロッド（１２）の孔（２２）を通って外からこ
    れに嵌合する工具又は抗張ねじが嵌込み可能であり、こ
    のため閉鎖ニードル（４）が特に中間部材（２０）によ
    って軸方向でピストンロッド（１２）を通って引出し可
    能である請求項１から１２までのいずれか１記載の複式
    −ニードル閉鎖−ノズル。
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