JP3112785U - 懸架式植木鉢 - Google Patents
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Abstract
【課題】 植木鉢を家の内外の壁面に又は塀の壁面等に懸架して、植木鉢に植え込まれた草花等の観賞用植物を空間に展示して観賞することができる懸架式植木鉢を提供する。
【解決手段】 壁面に貼着される懸架用留具と、該懸架用留具に引掛けるフックを備えた植木鉢から構成され、前記植木鉢が合成樹脂製であつて、円壺状の外形を有し、かつ、最大外径部で上下二分割される構造を有すると共に、前記懸架用留具が、合成樹脂製であって、壁面に螺着又は釘着する複数の貼着用ねじ穴を有する貼着板と、該貼着板とL字型に一体に形成され、かつ、反貼着板側に円弧状端面を有する張出し板と、該張出し板上にほぼ垂直に立設され、かつ、上部に凹部を形成したフック受け部から構成されることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】 壁面に貼着される懸架用留具と、該懸架用留具に引掛けるフックを備えた植木鉢から構成され、前記植木鉢が合成樹脂製であつて、円壺状の外形を有し、かつ、最大外径部で上下二分割される構造を有すると共に、前記懸架用留具が、合成樹脂製であって、壁面に螺着又は釘着する複数の貼着用ねじ穴を有する貼着板と、該貼着板とL字型に一体に形成され、かつ、反貼着板側に円弧状端面を有する張出し板と、該張出し板上にほぼ垂直に立設され、かつ、上部に凹部を形成したフック受け部から構成されることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本考案は、植木鉢を家の内外の壁面に又は塀の壁面等に懸架して、植木鉢に植え込まれた草花等の観賞用植物を空間に展示して観賞することができる懸架式植木鉢に関するものである。
従来、庭や鉢植え込みなどで草花を観賞することが多く行われている。中でも鉢植えは、庭がない場合とか、余り日が当たらない庭又は庭土が余り良くない庭の場合でも、鉢植えだとどんな場所でも植えられるし、また、鉢やコンテナに草花を植えることにより誰でも気軽に観賞できるからである。これら鉢植えの中で、通常飾れない場所に飾れるとか、空間の有効利用が可能ということからベランダやバルコニーの外壁に樋状体を取り付け、その中に栽培土を入れた植物観賞装置の先行技術が開示されている(特許文献1参照)。また、吊り鉢式の鉢植えも流行している。この吊り鉢方式で、鉢の大きさに左右されない吊り鉢の先行技術が開示されている。(特許文献2参照)
特開平11−192022号公報
特開200l−137096号公報
しかし、前者の植物観賞装置は空間の有効利用の点ではよいが、装置が大掛かりであり、しかも家の内外の壁面の場合には設置が容易でない。また、吊り鉢方式においても、空間の有効利用が可能という点ではよいが、家の内外の壁面に又は塀の壁面等には、吊り鉢方式は設置が容易であるとはいえず、また、鉢植えの花が盛りを過ぎた場合とかに、吊り鉢を差し替える作業も容易ではないという問題があった。
本考案は、上記の問題点を解消するために為したものであって、その目的は、植木鉢を家の内外の壁面に又は塀の壁面等に懸架して、植木鉢に植え込まれた草花等の観賞用植物を空間に展示して観賞することができる懸架式植木鉢を提供するものである。
本考案(請求項l)に係る懸架式植木鉢は、壁面に貼着される懸架用留具と、該懸架用留具に引掛けるフックを備えた植木鉢と、から構成されることを特徴とする。本考案(請求項2)に係る懸架式植木鉢は、請求項1記載の懸架式植木鉢において、前記植木鉢が、合成樹脂製であつて、円壺状の外形を有し、かつ、最大外径部で上下二分割される構造を有し、また、下の分割部から外方へ延在し、かつ、下方に開口する鉤状フックを単数又は複数個形成した構成からなることを特徴とする。
本考案によれば、前記植木鉢は合成樹脂製であるから軽量で強度があり、着色も自由であり、形状も円壺状、即ち女性のウェストライン、ヒップラインを想起する優美な形状を有しているから、植木鉢に植え込まれる観賞用植物、草花とともに美感を増大することができる。また、該植木鉢は懸架用フックを有しているので、壁面に貼着ける懸架用留具に自由自在に取付け取外しが容易にできる。また、懸架用フックを複数にすることにより鉢の向きを自由に変えれ、それに伴う美観も変えることができる。
また、本考案(請求項3)に係る懸架式植木鉢は、請求項1又は2に記載の懸架式植木鉢において、前記懸架用留具が、合成樹脂製であって、壁面に螺着又は釘着する複数の貼着用ねじ穴を有する貼着板と、該貼着板とL字型に一体に形成され、かつ、反貼着板側に円弧状端面を有する張出し板と、該貼着板から二枚の隔壁により離隔した位置で該張出し板上にほぼ垂直に立設され、かつ、上部に凹部を形成したフック受け部と、から構成されることを特徴とする。
また、本考案によれば、植木鉢を懸架用留具に懸架用フックで引っ掛けている構成であるから、懸架用留具からの取り外しが容易で、植木鉢一個の単位で草花の展示を入れ替えることや草花の育成に適した場所への移動ができる。また、該懸架用留具は家の内外の壁面や塀の壁面に螺着又は釘着することで確実に、容易に取り付けることができる。つまり、懸架式植木鉢の設置する場所の制約が少ないから、鑑賞植物や鑑賞草花を観賞に適した場所に展示することが容易である。
以上説明したように、本考案に係る懸架式植木鉢は、家の内外の壁面や塀等の壁面に容易に設置できるし、また、植木鉢の入れ替えも容易であり、観賞の時期を迎えた鑑賞植物や鑑賞草花を適所に展示して観賞することができる。また、懸架式植木鉢及び該植木鉢は設置場所の選択及び移動が容易であり、かつ、該植木鉢の円壺状の外形美と相俟って、家の中からとか、外に向けての美感をもたらす展示場所の選択の自由度が大きい。また、該植木鉢自体は軽量で、合成樹脂製だから色彩、形状の選択に自由度があり、また、鉢植えの品種の入れ替えが、鉢の入れ替えとともに容易に自由にできるから、展示の選択幅が広く取れる。
以下、本考案の実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。図lは、本考案の実施するための最良の形態に係る懸架式植木鉢の全体斜視図である。図2は、図1の植木鉢におけるA一A矢視の断面図(a)、B一B矢視の部分断面図(b)、C部の模式的斜視図(c)である。図3は、図2の目皿板の平面図である。図4は、本考案の実施するための最良の形態に係る懸架式植木鉢の懸架用留具の斜視図(a)、正面図(b)、平面図(c)、A−A矢視断面図(d)である。図5は、本考案の実施するための最良の形態に係る懸架式植木鉢の使用状態図である。
本考案の実施するための最良の形態に係る懸架式植木鉢lについて図lに基づいて説
明すると、懸架式植木鉢lは、壁面に貼着可能な懸架用留具15と、該懸架用留具15に引掛けられる一個の植木鉢2と、から構成される。また、図1は、懸架式植木鉢1において、植木鉢2が懸架用留具15に引っ掛ける直前の状態を示している。植木鉢2は最大外径部、いわゆる接合部12において二分割され、ポット本体3と上環状部4とから構成される。また、ポット本体3の接合部12の下部で、外周面から延在する単数又は複数の懸架用フック5が、図4に示す懸架用留具15の凹部16に載置されるとともに、懸架用フック5の下鉤状の先端は開口部19に嵌まる。こうして、円壺状の植木鉢2が懸架用留具15に引っ掛って合体して懸架式植木鉢1となる。
明すると、懸架式植木鉢lは、壁面に貼着可能な懸架用留具15と、該懸架用留具15に引掛けられる一個の植木鉢2と、から構成される。また、図1は、懸架式植木鉢1において、植木鉢2が懸架用留具15に引っ掛ける直前の状態を示している。植木鉢2は最大外径部、いわゆる接合部12において二分割され、ポット本体3と上環状部4とから構成される。また、ポット本体3の接合部12の下部で、外周面から延在する単数又は複数の懸架用フック5が、図4に示す懸架用留具15の凹部16に載置されるとともに、懸架用フック5の下鉤状の先端は開口部19に嵌まる。こうして、円壺状の植木鉢2が懸架用留具15に引っ掛って合体して懸架式植木鉢1となる。
図2に示すように、植木鉢2は、円壺状の外形を有しているから、製作にあたっては成型性のよい、強度が薄肉でも高い、着色が自由にできる点で、ポリプロピレン系のプラスチック材を用いて、金型による射出成型法で製作される。しかし、植木鉢2が円壺形状であるから、一体成型では金型からの抜きが不可能であるので、接合部12の所で上下に分割されて、ポット本体3と上環状部4とからなる構成をとる。該上環状部4は球分の外形を有して一体成型で製作される。また、下のポット本体3は深さ方向に径が先細りになる形状を有し、接合部12の下部に設けられる単数又は複数の懸架用フック5とともに一体成型で製作される。本例では、植木鉢2の標準的な大きさは最大外径が約15cm、全高は約16cmである。なお、前記寸法は本考案を限定するものではない。また、懸架用フック5は一個のものを図示しているが、複数個備えてあってもよい。
ポット本体3と上環状部4は別々に成型されて製作されるから、その接合はポット本体3の内面にあって接合部12から突出した3個以上の複数の接合用鍵10を上環状部4の内面にあって接合部12直上の、かつ接合用鍵10に対応する位置に設けられる接合用鍵溝11に嵌め込み、両者を捻ることにより咬合して行われる。この場合、接合部12は両者平面であってもよいが、段付き面(図示していない)である方が接合部12から養土や水の洩れが少なくなるのでよい。
また、植木鉢2のポット本体3の内底部に目皿板6が間隔片7により底から離間された位置に載置される。該目皿板6は、図3に示すように方眼状に多数の目皿開口8があり、また、中心部と中間部に複数個の(本図では7個)突起状の間隔片7を有し、プラスチック材で一体成型で製作される。また、ポット本体3の内底部の隅には、排水孔9とその閉栓9aが設けられる。
また、懸架用留具15は、合成樹脂製であって、壁面に螺着又は釘着するための複数の貼着用ねじ穴20を有する貼着板15aと、該貼着板15aとL字型に一体に形成され、かつ、反貼着板側に円弧状端面17aを有する張出し板17と、該貼着板15aから二枚の隔壁18により離隔した位置で該張出し板17上にほぼ垂直に立設され、かつ、上部に凹部16aを形成したフック受け16と、から構成されている。さらに、張出し板17に、該貼着板15aと二枚の隔壁18とフック受け16とから囲まれる部分を開口した開口部19を設けているので、植木鉢の懸架用フック5の全長が長くても張出し板17に突き当たることなくフック受け16に確実に嵌まることができる。
また、フック受け16は、植木鉢2の懸架用フック5が引っ掛かる面の高さを一段低くして凹部16aとなし、懸架用フック5を安定して引掛け易い形状としている。また、フック受け16は、下部は張出し板17と、側部は貼着板15aと連設した隔壁18二枚と、連設して一体成型されているから、フック受け16は植木鉢2の重量を十分支待し得る強度を持つ構造となっている。また、植木鉢2は懸架用留具15に引掛けて懸架されるから、栽培用の養土を含めた植木鉢2の重量が懸架用フック5を介して懸架用留具15のフック受け16に掛り、また、一部の重量の回転モーメントを植木鉢2の接合部12の下部が張出し板17の円弧状端面17aと接触することにより負担させる構造となっている。すなわち、張出し板17の円弧状端面17aは植木鉢2の接合部12の下部と接触する構造を取っているので、フック受け16と張出し板17の円弧状端面17aとの協同作用により植木鉢2の重量を十分負担することができる。懸架用留具15は、植木鉢2の荷重をフック受け16と張出し板17を介して貼着板15aに総荷重を負担させる役目から、材質は高強度で、亀裂又は引き裂き抵抗の大きい材質であるポリプロピレン系樹脂等の合成樹脂が用いられ、一体成型で製作される。本実施形態の懸架用留具15の標準的な大きさは、幅約5cm、高さ約5cmであって、張出し板17の張り出し方向は約2〜2.5cmである。なお、前記寸法は本考案を限定するものではない。
懸架式植木鉢1の使用状態について図5に示しているように、懸架用留具15に1個の植木鉢2を引っ掛けた懸架式植木鉢1内に草花等の観賞用植物30を栽培して展示している。本考案に係る懸架式植木鉢1は、前述したように家の内外の壁面や塀等の壁面に貼着した状態で設置できるので、このように設置面積が少なくても、空間を有効に利用して草花等の観賞用植物30を展示できるので、従来にない様式で草花植物30や観葉植物30の観賞が可能となる。また、生花でない造花や作り物の観葉植物等も懸架式植木鉢1を用いて観賞するための展示が可能である。
また、植木鉢2の使用にあたっては、ポット本体3の内底に目皿板6を載置して目皿板6上に養土(図示しない)を充填する。前述したように、本発明に係わる懸架式植木鉢1は、植木鉢2及び懸架用留具15に関して植木鉢2内に装入する養土重量の制約がほとんど無いから、ポット本体3内に充填する養土は観賞用植物30に適したものが自由に選択できる。また、目皿板6とポット本体3の内底との間の空間は、養土に滲み込まずに溢れた余剰の水を一時貯水する場所であって、植木鉢2が屋外に設置される場合には、ポット本体3内底にある閉栓9aは必要が無く排水孔9から排水してもよいし、又は屋内に設置される場合には、排水孔9を閉栓9aで塞いで室内に排水が垂れることがないよう、設置場所により適宜選択可能である。
また、植木鉢2はポット本体3と上環状部4とに分割可能になっているから、植物30の栽培作業において植木鉢2を一体の形で使用するか、ポット本体3のみで使用し、次に展示する時に上環状部4を結合して植木鉢2とするように、栽培作業との関係で適宜選択することが可能である。また、ポット本体3と上環状部4とを咬合した状態で接着して植木鉢2とすることも勿論可能である。前述のように、本発明に係わる懸架式植木鉢1の植木鉢2は円壺状の外形美を有すると共に、機能的にも使い易い構造を有している。
また、植木鉢2を入れ替えるための取り外しが可能となっているから、展示する植物30の植木鉢2を入れ替えたり、または、観賞用植物30に適した別の場所で育成したものを見ごろになった頃に、懸架用留具15に移設して展示することもできるので、植木鉢2での観賞用植物30の展示及び育成面で作業が容易であるとともに、これら作業を選択する自由度も大きい。また、懸架式植木鉢lは壁面に螺着、釘着又は貼付けと適宜選択できる懸架用留具15が付随しているから、家の内外の壁面や塀等の壁面に懸架するのが容易であり、展示の姿が自由に変えられ、観賞の幅が広がる利点が有る。懸架式植木鉢1の懸架場所の変更も、懸架用留具15を付け替えるだけであり、場所変更の作業も容易で、ひいては、場所の選択もし易い。
壁面に装着された懸架式植木鉢において、植木鉢の外形美と相俟って草花等の観賞用植物や観葉植物等の観賞に美感を助長し、かつ、観賞植物ごと植木鉢が入れ替え易いので、園芸分野で利用できる。
1:懸架式植木鉢 2:植木鉢 3:ポット本体 4:上環状部
5:懸架用フック 6:目皿板 7:間隔片 8:目皿開口
9:排水孔 9a:閉栓 10:接合用鍵 11:接合用鍵溝
12:接合部
15:懸架用留具 15a:貼着板 16:フック受け部 16a:凹部
17:張出し板 17a:円弧状端面 18:隔壁 19:開口部
20:貼着用ねじ穴 30:観賞用植物
5:懸架用フック 6:目皿板 7:間隔片 8:目皿開口
9:排水孔 9a:閉栓 10:接合用鍵 11:接合用鍵溝
12:接合部
15:懸架用留具 15a:貼着板 16:フック受け部 16a:凹部
17:張出し板 17a:円弧状端面 18:隔壁 19:開口部
20:貼着用ねじ穴 30:観賞用植物
Claims (3)
- 壁面に貼着される懸架用留具と、該懸架用留具に引掛けるフックを備えた植木鉢と、から構成されることを特徴とする懸架式植木鉢。
- 前記植木鉢が、合成樹脂製であつて、円壺状の外形を有し、かつ、最大外径部で上下二分割される構造を有し、また、下の分割部から外方へ延在し、かつ、下方に開口する鉤状フックを単数又は複数個形成した構成からなることを特徴とする請求項1に記載の懸架式植木鉢。
- 前記懸架用留具が、合成樹脂製又は金属製であって、壁面に螺着又は釘着する複数の貼着用ねじ穴を有する貼着板と、該貼着板とL字型に一体に形成され、かつ、反貼着板側に円弧状端面を有する張出し板と、該貼着板から二枚の隔壁により離隔した位置で該張出し板上にほぼ垂直に立設され、かつ、上部に凹部を形成したフック受け部と、から構成されることを特徴とする請求項l又は2に記載の懸架式植木鉢。
Priority Applications (1)
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JP2005003597U JP3112785U (ja) | 2005-05-24 | 2005-05-24 | 懸架式植木鉢 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005003597U JP3112785U (ja) | 2005-05-24 | 2005-05-24 | 懸架式植木鉢 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3112785U true JP3112785U (ja) | 2005-08-25 |
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JP2005003597U Expired - Fee Related JP3112785U (ja) | 2005-05-24 | 2005-05-24 | 懸架式植木鉢 |
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2005
- 2005-05-24 JP JP2005003597U patent/JP3112785U/ja not_active Expired - Fee Related
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