JP3112225B2 - 電気接続子 - Google Patents
電気接続子Info
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- JP3112225B2 JP3112225B2 JP05347128A JP34712893A JP3112225B2 JP 3112225 B2 JP3112225 B2 JP 3112225B2 JP 05347128 A JP05347128 A JP 05347128A JP 34712893 A JP34712893 A JP 34712893A JP 3112225 B2 JP3112225 B2 JP 3112225B2
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- elastic
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01R—ELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
- H01R13/00—Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
- H01R13/02—Contact members
- H01R13/10—Sockets for co-operation with pins or blades
- H01R13/11—Resilient sockets
- H01R13/113—Resilient sockets co-operating with pins or blades having a rectangular transverse section
Landscapes
- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気機器への電気接続
用に使用されるコネクタや中間接続用コネクタに接続端
子として用いる電気接続子に関し、更に詳しくは通電可
能に接続される相手方端子との干渉による塑性変形を防
ぎ、良好な接触圧力を得るための電気接続子に関する。
用に使用されるコネクタや中間接続用コネクタに接続端
子として用いる電気接続子に関し、更に詳しくは通電可
能に接続される相手方端子との干渉による塑性変形を防
ぎ、良好な接触圧力を得るための電気接続子に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から使用されている電気接続子に
は、図5〜図7に示すように構成されたものがある。即
ち、図示の電気接続子1は雌端子と称されているもので
あり、前端側の端子接続部2と後端側の電線接続部3と
を備えている。端子接続部2は長方形の外壁部4と、金
属基板5を折り返して形成した弾性接続部6とにより構
成されている。そして、電線接続部3は、電線7を被覆
外から抜け出ないように締めつける係止部8と、加締め
により芯線に圧着する圧着端子部9とにより構成されて
いる。なお、各図に示す係止部8及び圧着端子部9は、
係止及び圧着のための折り曲げを行う以前の形状を示し
ている。
は、図5〜図7に示すように構成されたものがある。即
ち、図示の電気接続子1は雌端子と称されているもので
あり、前端側の端子接続部2と後端側の電線接続部3と
を備えている。端子接続部2は長方形の外壁部4と、金
属基板5を折り返して形成した弾性接続部6とにより構
成されている。そして、電線接続部3は、電線7を被覆
外から抜け出ないように締めつける係止部8と、加締め
により芯線に圧着する圧着端子部9とにより構成されて
いる。なお、各図に示す係止部8及び圧着端子部9は、
係止及び圧着のための折り曲げを行う以前の形状を示し
ている。
【0003】電気接続子1に雄端子を接続する場合は、
図6に想像線で示すように雄端子10を矢印A方向から
押し込み、弾性接続部6に接触させる。弾性接続部6は
雄端子10の差し込みにより図6に示すように変形する
が、自己の弾性により雄端子10に圧接し通電可能にな
る。なお、電気接続子1に類する接続構造については、
実開昭55−36528号公報、同59−59474号
公報、同62−137575号公報等にも開示されてい
る。
図6に想像線で示すように雄端子10を矢印A方向から
押し込み、弾性接続部6に接触させる。弾性接続部6は
雄端子10の差し込みにより図6に示すように変形する
が、自己の弾性により雄端子10に圧接し通電可能にな
る。なお、電気接続子1に類する接続構造については、
実開昭55−36528号公報、同59−59474号
公報、同62−137575号公報等にも開示されてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図6につい
て説明したように雄端子10を挿入する場合、正規の厚
み以上の雄端子を挿入すると、図7に示すように弾性接
続部6が塑性変形して弾性を失い、元の形状に復帰しな
くなることがあった。このように弾性接続部6が永久変
形すると、電気接続子としての機能が損なわれ、使用で
きなくなる。しかし、前記構成の電気接続子1にあって
は、雄端子10の挿入以前と挿入後とではバネ空間aが
移動するので、バネ補強構造を設けにくく、外壁部2か
ら補強板を出しにくい。また、敢えて補強板を設けよう
とすると、端子接続部2の形状、ひいては電気接続子1
全体の形状が大型になってしまう。
て説明したように雄端子10を挿入する場合、正規の厚
み以上の雄端子を挿入すると、図7に示すように弾性接
続部6が塑性変形して弾性を失い、元の形状に復帰しな
くなることがあった。このように弾性接続部6が永久変
形すると、電気接続子としての機能が損なわれ、使用で
きなくなる。しかし、前記構成の電気接続子1にあって
は、雄端子10の挿入以前と挿入後とではバネ空間aが
移動するので、バネ補強構造を設けにくく、外壁部2か
ら補強板を出しにくい。また、敢えて補強板を設けよう
とすると、端子接続部2の形状、ひいては電気接続子1
全体の形状が大型になってしまう。
【0005】本発明の目的は、大型化を招くことなく弾
性接続部の塑性変形を防止して良好な端子間接触を行い
得る電気接続子を提供することにある。
性接続部の塑性変形を防止して良好な端子間接触を行い
得る電気接続子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明に係る目的は、下
記構成により達成される。 (1) 金属基板を弾性変形可能に折り返して形成され
る弾性接続部に相手方の雄端子を弾性的に接触させる電
気接続子において、一定幅の前記金属基板を多層に折り
返し、少なくとも底部を形成する前記金属基板と最下層
との間に撓み空間を形成し、多層に折り返した前記金属
基板の少なくとも一層に前記弾性接続部の変位量を調整
する突部を下方に形成し、前記金属基板の多層部での厚
みと各層間に形成される隙間とにより前記弾性接続部全
体の最大変位量を規制することを特徴とする電気接続
子。 (2) 金属基板を弾性変形可能に折り返して形成され
る弾性接続部に相手方の雄端子を弾性的に接触させる電
気接続子において、端子挿入口方向に延びる一定幅の前
記金属基板を少なくとも3回折り返して偏平渦巻き状の
多層構成にし、少なくとも底部を形成する前記金属基板
と最下層との間に撓み空間を形成し、多層に折り返した
前記金属基板の少なくとも一層に前記弾性接続部の変位
量を調整する突部を下方に形成し、前記金属基板の多層
部での厚みと各層間に形成される隙間とにより前記弾性
接続部全体の最大変位量を規制することを特徴とする電
気接続子。
記構成により達成される。 (1) 金属基板を弾性変形可能に折り返して形成され
る弾性接続部に相手方の雄端子を弾性的に接触させる電
気接続子において、一定幅の前記金属基板を多層に折り
返し、少なくとも底部を形成する前記金属基板と最下層
との間に撓み空間を形成し、多層に折り返した前記金属
基板の少なくとも一層に前記弾性接続部の変位量を調整
する突部を下方に形成し、前記金属基板の多層部での厚
みと各層間に形成される隙間とにより前記弾性接続部全
体の最大変位量を規制することを特徴とする電気接続
子。 (2) 金属基板を弾性変形可能に折り返して形成され
る弾性接続部に相手方の雄端子を弾性的に接触させる電
気接続子において、端子挿入口方向に延びる一定幅の前
記金属基板を少なくとも3回折り返して偏平渦巻き状の
多層構成にし、少なくとも底部を形成する前記金属基板
と最下層との間に撓み空間を形成し、多層に折り返した
前記金属基板の少なくとも一層に前記弾性接続部の変位
量を調整する突部を下方に形成し、前記金属基板の多層
部での厚みと各層間に形成される隙間とにより前記弾性
接続部全体の最大変位量を規制することを特徴とする電
気接続子。
【0007】
【作用】前記構成の電気接続子によれば、一定幅の金属
基板を多層に折り返し、少なくとも底部を形成する金属
基板と最下層との間に撓み空間を形成し、多層に折り返
した金属基板の少なくとも一層に弾性接続部の変位量を
調整する突部を下方に形成し、金属基板の多層部での厚
みと各層間に形成される隙間とにより弾性接続部全体の
最大変位量を規制するので、適度な撓み空間を確保しつ
つ、金属基板の厚みと折り返し層数、更に各層間の隙間
により弾性接続部の最大変位量が規制され、塑性変形に
より雄端子との接触不良と共に接続子の大型化を防止す
ることができ、しかも、突部の高さにより弾性接続部の
変形量を調整するように構成したので、雄端子の厚みに
対応した弾性接続部を準備する必要がなく、設計自由度
の向上や部品点数の削減等を図ることができる。また、
端子挿入口方向に延びる一定幅の金属基板を少なくとも
3回折り返して偏平渦巻き状の多層構成にし、少なくと
も底部を形成する金属基板と最下層との間に撓み空間を
形成し、多層に折り返した金属基板の少なくとも一層に
弾性接続部の変位量を調整する突部を下方に形成し、金
属基板の多層部での厚みと各層間に形成される隙間とに
より弾性接続部全体の最大変位量を規制するので、最小
限の折り返し層数で適度な撓み空間を確保しつつ、金属
基板の厚みと各層間の隙間により弾性接続部の最大変位
量が規制され、塑性変形により雄端子との接触不良と共
に接続子の大型化を防止することができ、しかも、突部
の高さにより弾性接続部の変形量を調整できるので、雄
端子の厚みに対応した弾性接続部を準備する必要がな
く、設計自由度の向上や部品点数の削減等を図ることが
できる。
基板を多層に折り返し、少なくとも底部を形成する金属
基板と最下層との間に撓み空間を形成し、多層に折り返
した金属基板の少なくとも一層に弾性接続部の変位量を
調整する突部を下方に形成し、金属基板の多層部での厚
みと各層間に形成される隙間とにより弾性接続部全体の
最大変位量を規制するので、適度な撓み空間を確保しつ
つ、金属基板の厚みと折り返し層数、更に各層間の隙間
により弾性接続部の最大変位量が規制され、塑性変形に
より雄端子との接触不良と共に接続子の大型化を防止す
ることができ、しかも、突部の高さにより弾性接続部の
変形量を調整するように構成したので、雄端子の厚みに
対応した弾性接続部を準備する必要がなく、設計自由度
の向上や部品点数の削減等を図ることができる。また、
端子挿入口方向に延びる一定幅の金属基板を少なくとも
3回折り返して偏平渦巻き状の多層構成にし、少なくと
も底部を形成する金属基板と最下層との間に撓み空間を
形成し、多層に折り返した金属基板の少なくとも一層に
弾性接続部の変位量を調整する突部を下方に形成し、金
属基板の多層部での厚みと各層間に形成される隙間とに
より弾性接続部全体の最大変位量を規制するので、最小
限の折り返し層数で適度な撓み空間を確保しつつ、金属
基板の厚みと各層間の隙間により弾性接続部の最大変位
量が規制され、塑性変形により雄端子との接触不良と共
に接続子の大型化を防止することができ、しかも、突部
の高さにより弾性接続部の変形量を調整できるので、雄
端子の厚みに対応した弾性接続部を準備する必要がな
く、設計自由度の向上や部品点数の削減等を図ることが
できる。
【0008】
【実施例】次に、図1〜図4を参照して本発明を適用し
た電気接続子の実施例を詳細に説明する。図1は電気接
続子の構成を示す斜視図、図2は図1及び図3のB−B
線断面図、図3は電気接続子の構成を示す要部の断面
図、図4は弾性接続部の変形を示す要部の断面図であ
る。先ず、図1を参照して本実施例における電気接続子
11の構成について説明する。電気接続子11は一枚の
金属基板12を型抜きや板金加工により一体的に形成し
たものであり、その構成を大別すると長方形の端子接続
部13と電線接続部14とを備えている。端子接続部1
3は、板状の外壁部15aと対向配置された側壁部15
b、15cとにより、金属基板12を折り曲げ形成した
弾性接続部16を覆った構造になっている。また、電線
接続部14は金属基板12を型抜きして形成した係止部
17と圧着端子18とを備え、係止部18を折り曲げて
電線Wを抜け出し不可に係止し、圧着端子18により芯
線と電気接続子11とを通電可能に接続するようになっ
ている。
た電気接続子の実施例を詳細に説明する。図1は電気接
続子の構成を示す斜視図、図2は図1及び図3のB−B
線断面図、図3は電気接続子の構成を示す要部の断面
図、図4は弾性接続部の変形を示す要部の断面図であ
る。先ず、図1を参照して本実施例における電気接続子
11の構成について説明する。電気接続子11は一枚の
金属基板12を型抜きや板金加工により一体的に形成し
たものであり、その構成を大別すると長方形の端子接続
部13と電線接続部14とを備えている。端子接続部1
3は、板状の外壁部15aと対向配置された側壁部15
b、15cとにより、金属基板12を折り曲げ形成した
弾性接続部16を覆った構造になっている。また、電線
接続部14は金属基板12を型抜きして形成した係止部
17と圧着端子18とを備え、係止部18を折り曲げて
電線Wを抜け出し不可に係止し、圧着端子18により芯
線と電気接続子11とを通電可能に接続するようになっ
ている。
【0009】電気接続子11において、注目すべきは弾
性接続部16の構成である。即ち、弾性接続部16は、
図1及び図2に示すように一定幅の金属基板12を開口
部側から端子接続部13側に一旦折り曲げ、更に底部を
形成する金属基板12との間に撓み空間を形成するよう
に開口側に折り曲げ、もう一巻きするように端子接続部
13側に折り曲げた、偏平状の渦巻き構成になってい
る。従って、図3にC−C線で示すように弾性接続部1
6が最も多層になった位置では、図2に示すように弾性
接続部16が3層構造になる。弾性接続部16を図示の
ように多層構造にすることにより、弾性接続部16の最
上層16aと端部層16cとの間、及び最下層16bと
金属基板12との間の隙間gが小さくなる。また、弾性
接続部16の幅wは、基部である第1の折り曲げ部16
dから端部層16cまで図1及び図2に示すように同一
幅であるので安定した撓み変位を得ることができる。
性接続部16の構成である。即ち、弾性接続部16は、
図1及び図2に示すように一定幅の金属基板12を開口
部側から端子接続部13側に一旦折り曲げ、更に底部を
形成する金属基板12との間に撓み空間を形成するよう
に開口側に折り曲げ、もう一巻きするように端子接続部
13側に折り曲げた、偏平状の渦巻き構成になってい
る。従って、図3にC−C線で示すように弾性接続部1
6が最も多層になった位置では、図2に示すように弾性
接続部16が3層構造になる。弾性接続部16を図示の
ように多層構造にすることにより、弾性接続部16の最
上層16aと端部層16cとの間、及び最下層16bと
金属基板12との間の隙間gが小さくなる。また、弾性
接続部16の幅wは、基部である第1の折り曲げ部16
dから端部層16cまで図1及び図2に示すように同一
幅であるので安定した撓み変位を得ることができる。
【0010】最上層16aには上方に凸の突部21aが
形成され、端部層16cには下方に凸の突部21bが形
成されている。これらの突部21a,21bはいずれも
打ち出しにより形成されている。一方の突部21aは、
後述する雄端子10との接着性を良好にするためのもの
であるが、他方の突部21bは端部層16cの強度向上
と、後述する雄端子10を挿入した場合の弾性接続部1
6の最大変位量を調整する作用を有している。
形成され、端部層16cには下方に凸の突部21bが形
成されている。これらの突部21a,21bはいずれも
打ち出しにより形成されている。一方の突部21aは、
後述する雄端子10との接着性を良好にするためのもの
であるが、他方の突部21bは端部層16cの強度向上
と、後述する雄端子10を挿入した場合の弾性接続部1
6の最大変位量を調整する作用を有している。
【0011】次に、雄端子10を挿入する場合の作用に
ついて説明する。雄端子10の挿入前においては、弾性
接続部16は図3に示すように開口側から奥方向に向け
て上り勾配になっている。そして、雄端子10を挿入す
ることにより、その厚みに対応して図4に示すように弾
性接続部16全体が押し下げられるようになる。しか
し、隙間gが小さいことから、弾性接続部16は隙間g
に相当する微小量だけ下がり、最大変位量を越えて塑性
変形することがない。従って、雄端子10の挿入、抜き
出しを繰り返しても挿入の都度、雄端子10と弾性接続
部16とは良好に接続し、低接触抵抗での通電を行うこ
とができ、自動車用電気機器のように大電流を要する機
器に好適なものになる。
ついて説明する。雄端子10の挿入前においては、弾性
接続部16は図3に示すように開口側から奥方向に向け
て上り勾配になっている。そして、雄端子10を挿入す
ることにより、その厚みに対応して図4に示すように弾
性接続部16全体が押し下げられるようになる。しか
し、隙間gが小さいことから、弾性接続部16は隙間g
に相当する微小量だけ下がり、最大変位量を越えて塑性
変形することがない。従って、雄端子10の挿入、抜き
出しを繰り返しても挿入の都度、雄端子10と弾性接続
部16とは良好に接続し、低接触抵抗での通電を行うこ
とができ、自動車用電気機器のように大電流を要する機
器に好適なものになる。
【0012】なお、雄端子10の挿入や抜き出しを行う
際、雄端子10をこじることがあり、こじりを繰り返し
ていると弾性接続部16は板状であるから従来は左右の
側部で変形することがあった。しかし、本実施例の構成
にあっては、幅wの全体にわたって3層に形成され、突
部21bの形成位置を除き隙間gは一定に形成されてい
る。従って、雄端子10をこじっても弾性接続部16が
永久変形することがなく、雄端子10との接触が良好に
行われる。
際、雄端子10をこじることがあり、こじりを繰り返し
ていると弾性接続部16は板状であるから従来は左右の
側部で変形することがあった。しかし、本実施例の構成
にあっては、幅wの全体にわたって3層に形成され、突
部21bの形成位置を除き隙間gは一定に形成されてい
る。従って、雄端子10をこじっても弾性接続部16が
永久変形することがなく、雄端子10との接触が良好に
行われる。
【0013】また、雄端子10の厚みは用途により異な
るが、弾性接続部16の各層16a、16b、16cの
厚みは一定であり、隙間gも一定であるから、最大変位
量も一定になる。従って、このままでは雄端子10の厚
みに対応して最大変形量の異なる電気接続子11を多数
準備しなければならないが、本実施例の構成によれば前
記不都合を解消することができる。即ち、端部層16c
には突部21bが形成されているので、この高さhを調
整することにより隙間gを調整した場合と同等の効果が
得られる。例えば、雄端子10が厚いときには、突部2
1bの高さを低くするか打ち出しを無くして弾性接続部
16の高さHを低くし、雄端子10が薄いときには、突
部21bの高さを高く形成して規制位置を高くする。こ
のように突部21bの高さhを調整することにより、金
属基板12の板厚と隙間gを変えることなく、厚さの異
なる雄端子10に対応することができる。従って、厚さ
の異なる雄端子10に対応して良好な通電を行い得ると
いう電気的特性だけでなく、設計の自由度向上や部品点
数の削減、資材管理が容易になる等の種々の効果を奏す
る。
るが、弾性接続部16の各層16a、16b、16cの
厚みは一定であり、隙間gも一定であるから、最大変位
量も一定になる。従って、このままでは雄端子10の厚
みに対応して最大変形量の異なる電気接続子11を多数
準備しなければならないが、本実施例の構成によれば前
記不都合を解消することができる。即ち、端部層16c
には突部21bが形成されているので、この高さhを調
整することにより隙間gを調整した場合と同等の効果が
得られる。例えば、雄端子10が厚いときには、突部2
1bの高さを低くするか打ち出しを無くして弾性接続部
16の高さHを低くし、雄端子10が薄いときには、突
部21bの高さを高く形成して規制位置を高くする。こ
のように突部21bの高さhを調整することにより、金
属基板12の板厚と隙間gを変えることなく、厚さの異
なる雄端子10に対応することができる。従って、厚さ
の異なる雄端子10に対応して良好な通電を行い得ると
いう電気的特性だけでなく、設計の自由度向上や部品点
数の削減、資材管理が容易になる等の種々の効果を奏す
る。
【0014】以上に本発明の実施例を説明したが、本発
明は前記に限定されるものではなく、種々の変形が可能
である。例えば、金属基板12の折り返し形状は、巻き
込み形状ではなく、いわゆるつづら折れ状に形成しても
よい。
明は前記に限定されるものではなく、種々の変形が可能
である。例えば、金属基板12の折り返し形状は、巻き
込み形状ではなく、いわゆるつづら折れ状に形成しても
よい。
【0015】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明に係る電
気接続子によれば、一定幅の金属基板を多層に折り返
し、少なくとも底部を形成する金属基板と最下層との間
に撓み空間を形成し、多層に折り返した金属基板の少な
くとも一層に弾性接続部の変位量を調整する突部を下方
に形成し、金属基板の多層部での厚みと各層間に形成さ
れる隙間とにより弾性接続部全体の最大変位量を規制す
る。従って、雄端子を挿入して弾性接続部に接触させた
場合、適度な撓み空間を確保しつつ、金属基板の板厚と
折り返し層数、及び各層間に形成される隙間により弾性
接続部の最大変位量が規制され、弾性接続部が塑性変形
することがなく、弾性接続部の弾性が損なわれないの
で、接続子を大型化せずに雄端子との良好な接触と通電
を永続させることができ、しかも、突部の高さにより弾
性接続部の変形量を調整するように構成したので、雄端
子の厚みに対応した弾性接続部を準備する必要がなく、
設計自由度の向上や部品点数の削減等を図ることがで
き、電気機器の信頼性を大幅に向上させることができ
る。また、端子挿入口方向に延びる一定幅の金属基板を
少なくとも3回折り返して偏平渦巻き状の多層構成に
し、少なくとも底部を形成する金属基板と最下層との間
に撓み空間を形成し、多層に折り返した金属基板の少な
くとも一層に弾性接続部の変位量を調整する突部を下方
に形成し、金属基板の多層部での厚みと各層間に形成さ
れる隙間とにより弾性接続部全体の最大変位量を規制す
るので、最小限の折り返し層数で適度な撓み空間を確保
しつつ、金属基板の厚みと各層間の隙間により弾性接続
部の最大変位量が規制され、塑性変形により雄端子との
接触不良と共に接続子の大型化を防止することができ、
しかも、突部の高さにより弾性接続部の変形量を調整で
きるので、雄端子の厚みに対応した弾性接続部を準備す
る必要がなく、設計自由度の向上や部品点数の削減等を
図ることができる。
気接続子によれば、一定幅の金属基板を多層に折り返
し、少なくとも底部を形成する金属基板と最下層との間
に撓み空間を形成し、多層に折り返した金属基板の少な
くとも一層に弾性接続部の変位量を調整する突部を下方
に形成し、金属基板の多層部での厚みと各層間に形成さ
れる隙間とにより弾性接続部全体の最大変位量を規制す
る。従って、雄端子を挿入して弾性接続部に接触させた
場合、適度な撓み空間を確保しつつ、金属基板の板厚と
折り返し層数、及び各層間に形成される隙間により弾性
接続部の最大変位量が規制され、弾性接続部が塑性変形
することがなく、弾性接続部の弾性が損なわれないの
で、接続子を大型化せずに雄端子との良好な接触と通電
を永続させることができ、しかも、突部の高さにより弾
性接続部の変形量を調整するように構成したので、雄端
子の厚みに対応した弾性接続部を準備する必要がなく、
設計自由度の向上や部品点数の削減等を図ることがで
き、電気機器の信頼性を大幅に向上させることができ
る。また、端子挿入口方向に延びる一定幅の金属基板を
少なくとも3回折り返して偏平渦巻き状の多層構成に
し、少なくとも底部を形成する金属基板と最下層との間
に撓み空間を形成し、多層に折り返した金属基板の少な
くとも一層に弾性接続部の変位量を調整する突部を下方
に形成し、金属基板の多層部での厚みと各層間に形成さ
れる隙間とにより弾性接続部全体の最大変位量を規制す
るので、最小限の折り返し層数で適度な撓み空間を確保
しつつ、金属基板の厚みと各層間の隙間により弾性接続
部の最大変位量が規制され、塑性変形により雄端子との
接触不良と共に接続子の大型化を防止することができ、
しかも、突部の高さにより弾性接続部の変形量を調整で
きるので、雄端子の厚みに対応した弾性接続部を準備す
る必要がなく、設計自由度の向上や部品点数の削減等を
図ることができる。
【図1】本発明の実施例である電気接続子の構成を示す
斜視図である。
斜視図である。
【図2】電気接続子の構成を示す要部の断面図である。
【図3】電気接続子の構成を示す断面図である。
【図4】弾性接続部の変形を示す断面図である。
【図5】従来の電気接続子の一例を示す要部の断面図で
ある。
ある。
【図6】弾性接続部の変形を示す断面図である。
【図7】弾性接続部の塑性変形を示す断面図である。
10 雄端子 11 電気接続子 12 金属基板 13 端子接続部 14 電線接続部 15a 外壁部 15b、15c 側壁部 16 弾性接続部 16a 最上層 16b 最下層 16c 端部層 17 係止部 18 圧着端子 21a 突部 21b 突部 h 突部の深さ H 弾性接続部の高さ W 電線 A 挿入方向
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01R 13/11 - 13/15 H01R 13/193
Claims (2)
- 【請求項1】 金属基板を弾性変形可能に折り返して形
成される弾性接続部に相手方の雄端子を弾性的に接触さ
せる電気接続子において、一定幅の 前記金属基板を多層に折り返し、少なくとも底
部を形成する前記金属基板と最下層との間に撓み空間を
形成し、多層に折り返した前記金属基板の少なくとも一
層に前記弾性接続部の変位量を調整する突部を下方に形
成し、前記金属基板の多層部での厚みと各層間に形成さ
れる隙間とにより前記弾性接続部全体の最大変位量を規
制することを特徴とする電気接続子。 - 【請求項2】 金属基板を弾性変形可能に折り返して形
成される弾性接続部に相手方の雄端子を弾性的に接触さ
せる電気接続子において、 端子挿入口方向に延びる一定幅の前記金属基板を少なく
とも3回折り返して偏平渦巻き状の多層構成にし、少な
くとも底部を形成する前記金属基板と最下層との間に撓
み空間を形成し、多層に折り返した前記金属基板の少な
くとも一層に前記弾性接続部の変位量を調整する突部を
下方に形成し、前記金属基板の多層部での厚みと各層間
に形成される隙間とにより前記弾性接続部全体の最大変
位量を規制することを特徴とする電気接続子。
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