JP3111897B2 - グロメット用スペーサ装入ガイド - Google Patents

グロメット用スペーサ装入ガイド

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JP3111897B2
JP3111897B2 JP08132371A JP13237196A JP3111897B2 JP 3111897 B2 JP3111897 B2 JP 3111897B2 JP 08132371 A JP08132371 A JP 08132371A JP 13237196 A JP13237196 A JP 13237196A JP 3111897 B2 JP3111897 B2 JP 3111897B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、布線板上におけ
るワイヤーハーネスの組立時において、ワイヤーハーネ
スに含まれる付属部品としてのグロメット用スペーサ
を、電線束の所定位置に装入するために使用する装入ガ
イドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用ワイヤーハーネスの外装部品と
して、室内とエンジンルームとを仕切る隔壁にワイヤー
ハーネスを貫通させて配線する際に、当該隔壁に嵌め込
まれるグロメットが知られている。このグロメットは、
予めワイヤーハーネスに取り付けられるものであるが、
その機能上、ワイヤーハーネスに取り付ける際に確実な
防水を図る必要がある。このため、従来からグロメット
内にシール剤を充填し、より確実な防水構造とした方式
が採用されているものがあり、さらに、シール剤のスム
ーズな浸透を目的としてスペーサが装着されたものがあ
る。
【0003】図11は、かかるスペーサを含むグロメッ
ト1の取付構造を示す断面図である。図に示すように、
グロメット1は、ワイヤーハーネスの組立時に電線束2
の外側に被せられ、その内側に防水用のシール剤3が流
し込まれて防水が図られている。電線束2には、グロメ
ット1が取り付けられる前に予めスペーサ5が装着さ
れ、これにより、電線束2を構成する各電線4は、スペ
ーサ5によって径方向に均等に分散される。装着された
スペーサ5の両側には結束テープ6が巻き付けられて電
線束2が略紡錘形に形成される。このようにスペーサ5
が装着された状態で電線束にグロメット1が嵌め込ま
れ、シール剤3が流し込まれる。各電線4は分散された
状態であるから、流し込まれたシール剤3は、電線束2
の間に均等に充填され、確実な防水構造を得ることがで
きる。
【0004】このようなスペーサ5を用いる防水構造で
は、確実な防水を達成するためにスペーサ5の装着精度
はきわめて重要である。なぜなら、スペーサ5の装着位
置がずれたりすると、グロメット1内で電線4を均等に
分散させてシール剤3を充填することができなくなるか
らである。このため、従来では、図12に示すように、
スペーサ5の装着位置および結束テープ6の巻付位置を
示す指示具7,8,9を布線板上に配置し、これら指示
具7,8,9によって指し示される位置を目印にしてス
ペーサ5の装着等を行っていた。なお、参照符号10
は、布線板上に配置された電線支持具を示しており、布
線された電線束2は、電線支持具10に受け止められて
布線板上で支持されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スペーサ5
の装着位置を指示する指示具7は、水平方向に布線され
る電線束2の近傍に、布線方向に対して略直交する方向
に延びる棒状の部材を配置したものであるため、スペー
サ5は、専ら作業者の目視による位置合わせによって電
線束2に装着される。このため、スペーサ5を正規の位
置に精度良く装着することが困難であった。
【0006】また、各電線4を電線束2の径方向に均等
に分散させるためには、スペーサ5を電線束2の布線方
向と直交する方向に沿わせる必要があるが、この場合に
も、作業者の目視のみによる作業では、スペーサ5が電
線束2の布線方向と直交する方向に対して傾いて配置さ
れても、その確認が困難であった。一方、結束テープ6
の巻付位置を示す指示具8,9についても、支持具7と
同様に電線束に対して配置されているため、結束テープ
を正規の位置に精度良く巻き付けることが容易ではなか
った。
【0007】加えて、一つのグロメット1を取り付ける
ために、3本もの指示具が必要であるため、コストの面
で不利であり、その上、スペーサ5の装着に際し、指示
具8,9が邪魔になって作業がしにくくなることもあっ
た。そこで、この発明の目的は、グロメット用スペーサ
を所定位置に簡単且つ正確に装着することができると共
に、結束テープを所定位置に正確に巻き付けることがで
きるグロメット用スペーサ装入ガイドを提供することで
ある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の目的を達成する
ため、請求項1に係るグロメット用スペーサ装入ガイド
は、布線された電線束に対して布線方向と直交する方向
に装入することにより、電線束を構成する各電線を電線
束の径方向に分散させるグロメット用スペーサの装入位
置と、当該装入位置の両側であって、電線束を束ねる結
束テープを巻き付けるべき二つの巻付位置とを指示する
ために、布線板上に設置し得るグロメット用スペーサ装
入ガイドであって、布線される電線束の近傍に配置さ
れ、上記二つの巻付位置の間隔に対応する長さ分だけ電
線束の布線方向に沿って延びる指示板を備え、指示板
は、上記電線束の外周に沿う湾曲面部と、当該湾曲面部
に形成され、上記電線束に装入されるグロメット用スペ
ーサの配置位置および配置方向を規定する貫通溝とを有
していることを特徴とするものである。
【0009】この構成によれば、布線された電線束の近
傍に指示板を配置して湾曲面部を電線束の外周に沿わせ
る。この状態で、グロメット用スペーサを湾曲面部に形
成された貫通溝に沿わすようにして電線束に装入する。
これにより、電線束の布線方向に直交する方向に対して
傾きを生じさせることなくグロメット用スペーサを装入
することが可能である。また、上記貫通溝は、グロメッ
ト用スペーサ装入ガイドを布線板に設置した状態でグロ
メット用スペーサの装入位置を指示するものであるか
ら、グロメット用スペーサを貫通溝に沿わせた状態で装
入作業をすることにより、電線束に対する所定の位置に
精度良く装入することができる。
【0010】さらに、指示板の電線束に沿う方向の寸法
は、装入されたグロメット用スペーサの両側に巻き付け
る結束テープの巻付位置の間隔に対応しているから、指
示板の両端は、結束テープの巻付位置を指示する。指示
板の湾曲面部は、電線束の外周に沿っているから、指示
板の両端に対応する位置に正確に結束テープを巻き付け
ることができ、これにより、電線束に対する所定の位置
に精度良く結束テープを巻き付けることができる。
【0011】本発明の目的を達成するため、請求項2に
係るグロメット用スペーサ装入ガイドは、請求項1記載
のグロメット用スペーサ装入ガイドにおいて、指示板に
対して上記電線束が布線される側と反対側に、上記貫通
溝を映すための反射鏡が設置されていることを特徴とす
るものである。この発明によれば、請求項1に係る発明
と同様の作用を奏する。加えて、反射鏡によって、グロ
メット用スペーサを電線束に装入する際に、貫通溝に沿
わせたグロメット用スペーサが反射鏡によって映される
から、作業者は、グロメット用スペーサが傾いているか
どうかを確実に確認することができる。
【0012】本発明の目的を達成するため、請求項3に
係るグロメット用スペーサ装入ガイドは、請求項1たは
2記載のグロメット用スペーサ装入ガイドにおいて、布
線板に固定される固定部と、一端部に上記指示板が連結
されると共に、他端部が上記固定部に連結された連結部
と、連結部が布線板に対して起立する姿勢と倒伏する姿
勢との間で姿勢変化し得るように連結部の他端部を固定
部に連結する連結機構とを備えていることを特徴とする
ものである。
【0013】この発明によれば、請求項1または2に係
る発明と同様の作用を奏する。加えて、布線作業中は、
連結機構を介して連結部を倒伏させておくことによって
指示板を電線束から遠ざけておくことができ、布線作業
が終了してグロメット用スペーサの装入作業時に、連結
部を起立させて指示板を電線束に沿わせることができ
る。これにより、指示板が布線作業の邪魔になることが
ない。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態につい
て添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、この発
明の一実施形態に係るグロメット用スペーサ装入ガイド
(以下、「装入ガイド」という。)20を用いて布線板
23上で布線された電線束21にグロメット用スペーサ
(以下、「スペーサ」という。)22を挿入装着する作
業を示す要部斜視図である。
【0015】布線板23は、ワイヤーハーネスを組み立
てる際に使用する組立図板に含まれるものである。ワイ
ヤーハーネスの構成要素である各電線24は、布線板2
3上に固定された電線支持具(図示せず)に受け止めら
れて布線され、電線束21を構成する。本実施形態で
は、ワイヤーハーネスにグロメットが取り付けられるタ
イプのものを組み立てており、このため、電線束21に
スペーサ22を挿入装着する。
【0016】スペーサ22は、電線24間にシール剤が
スムーズに浸透するように、電線束24を周方向に分散
させるために使用するものである。このようなスペーサ
を使用して防水構造を形成すること自体は、上述したよ
うに従来から行われている。本実施形態では、スペーサ
22は円盤状のもので、その外周縁部に径方向に沿って
延びる電線収容孔25が放射状に複数形成されている。
スペーサ22は、図に示すように、電線束21の内部に
挿入され、布線方向と直交する方向に沿って配置され
る。これにより、電線束21を構成する各電線24は、
所定本数づつ電線収容孔25に分けて収容され、電線束
21の径方向に均等に分散させられる。
【0017】本実施形態の特徴とするところは、装入ガ
イド20を使用することによって、上記スペーサ22を
電線束21の所定の位置、すなわち、取り付けようとす
るグロメットに対応する位置に精度良く、しかも、電線
束21に対して傾きを生じさせることなく正確に挿入す
ることができる点にあり、これにより、グロメット内へ
のシール剤の充填が均一に行え、確実な防水処理を施す
ことができるようになっている。
【0018】以下、装入ガイド20について詳しく説明
する。装入ガイド20は、布線板23上の所定位置に固
定される固定部30と、固定部30に連結された連結部
31と、固定部30と連結部31とを連結する連結機構
32と、連結部31の先端に取り付けられた指示板33
とを有している。固定部30は、挿通軸34と、これの
上端に固着された固定板35とを有している。挿通軸3
4は、たとえば丸棒により構成することができ、その周
面部には雄ねじ36が形成されている。一方、布線板2
3の所定位置には、装入ガイド20を取り付けるための
取付孔37が形成されており、上記挿通軸34は、この
取付孔37に上方から挿通されている。そして、取付孔
37に挿通軸34を挿通し、布線板23の裏面側からナ
ット38をかけることによって、固定部30は、布線板
23上に固定されている。
【0019】なお、本実施形態では、固定板35の周縁
部には、回り止め用の爪39が下方に突出形成されてい
る。この爪39は、たとえば固定板35の一部を切り起
こして構成することができる。そして、固定部30を固
定すべく上記ナット38を締め込むと、爪39が布線板
23に食い込んで固定板35を確実に布線板23上に固
定することができる。これにより、作業中に装入ガイド
20が布線板23上で回転してしまうことを防止するこ
とができる。
【0020】連結部31は、略L字状の棒部材からな
る。本実施形態では、連結部31は、図に示すように段
付きの丸棒からなるが、段部を設けずに丸棒を単にL字
状に形成しても良い。連結部31の先端部には、平板状
のブラケット42が形成されており、これに支持板33
がねじ43を用いて締結されている。連結機構32は、
基板44と、基板44に回動ピン45を介して回動自在
に連結された回動片40とを有している。基板44は、
断面が略U字状に形成された部材であって、上記固定板
35の上面に、たとえば溶接により固着されている。ま
た、回動片40は、ブロック状の部材であって、その先
端に連結部31が取り付けられている。なお、連結部3
1と回動片40の取り付けは、溶接により固着しても良
いし、両者の螺合等により着脱可能に取り付けても良
い。
【0021】回動片40は、基板44の内側に配置され
ており、回動ピン45により回動自在に支持されてい
る。従って、連結部31および回動片40は、図の実線
で表した起立姿勢と、二点鎖線で表した倒伏姿勢との間
で姿勢変化することができるようになっている。なお、
図示していないが、回動片40には、ボールプランジャ
がねじ込まれており、このボールプランジャは、基板4
4の内面に当接している。これにより、連結部31が起
立姿勢または倒伏姿勢にあるときは、当該姿勢を所定の
保持力で保持することができるようになっている。ま
た、参照符号46は、連結部31が倒伏姿勢となったと
きに、回動片40に当接して、倒伏姿勢を保持するよう
になっている。
【0022】図2および図3は、装入ガイド20の要部
を拡大した図であって、図2は、支持板33を正面から
見た図を示し、図3は、支持板33を側面から見た図を
示している。これらの図を参照して、指示板33は、た
とえば合成樹脂や金属板で構成することができる。指示
板33は、所定の板厚を有する平板からなる。指示板3
3の先端部分は、布線された電線束21側へ湾曲形成さ
れており、これにより、指示板33の電線束21側の面
は、湾曲面54を構成している。本実施形態では、湾曲
面54の曲率半径は、スペーサ22の外径に対応されて
いる(図3参照)。これにより、スペーサ22を湾曲面
54に接近させると、湾曲面54は、スペーサ22の外
縁に沿うことができるようになっている。
【0023】再び図1を参照して、指示板33の略中央
部には、指示板33の上端から真下方向に(湾曲面54
の湾曲方向に沿って)スリット55が形成されている。
このスリット55の幅寸法は、スペーサ22の厚みに対
応しており、スペーサ22を電線束21に装入する際
に、スリット55に沿わせて容易に配置することができ
るようになっている。従って、このスリット55によっ
て、スペーサ22の装入位置を精度良く位置決めするこ
とができる。
【0024】さらに、図2に示すように、指示板33
は、所定の幅Wを有している。本実施形態では、指示板
33の幅Wは、60mmに設定されている。この寸法W
は、スペーサ22を装入した後に電線束21に巻き付け
る結束テープの巻付位置を指示するようになっている。
従って、本実施形態では、装入されたスペーサ22を基
準にしてスペーサ22の両側30mmの位置(指示板30
の両端の位置)に結束テープを巻き付けるようになって
いる。
【0025】次に、図4ないし図8を参照して、スペー
サ22の装入作業について説明し、併せて、装入ガイド
20の作用効果について説明する。なお、図4ないし図
8は、布線板23上での作業を模式的に示した図であ
る。 図4および図1を参照して、まず、装入ガイド20
は、布線板23の所定位置に固定されている。この所定
の位置とは、装入しようとするスペーサ22の位置に対
応する位置であって、予め設計された位置である。
【0026】布線作業に先立ち、連結機構32(図1参
照)により連結部31を倒伏させ、指示板33が布線作
業の邪魔にならないようにしておく。これにより、布線
作業中に指示板33が邪魔にならず、布線作業を円滑に
進めることができる。そして、この状態で各電線24
(図1参照)を布線し、電線束21を形成する。なお、
参照符号56は、各電線24を受け止める電線指示具で
ある。
【0027】 図5を参照して、布線された電線束2
1にスペーサ22を挿入する。この作業は、作業者が手
でスペーサ22を電線束21の内部に埋め込むようにす
るのであるが、このとき、図1に示すように、各電線2
4を均等に電線収容孔25に分けて挿入してゆく(図6
参照)。 次に、図6中矢印57の方向に連結部31を回動さ
せて起立させると(図7参照)、指示板33とスペーサ
22とは、図1に示すような位置関係になる。すなわ
ち、指示板33が布線された電線束21の近傍に配置さ
れ、湾曲面54が電線束21の外縁に沿わされる。この
ときの指示板33に形成されたスリット55は、スペー
サ22の装入位置を指示するものであるから、作業者
は、スペーサ22の位置を修正し、スリット55に沿わ
せる。
【0028】これにより、スペーサ22を指示された装
入位置に精度良く取り付けることができる。また、スリ
ット55は、湾曲面54に沿って真下方向に形成されて
いるから、スペーサ22をスリット55に沿わせること
により、電線束21の布線方向に直交する方向に対して
傾きを生じさせることなくスペーサ22を電線束21に
装入することができる。
【0029】次いで、指示板33の両端の位置に合わせ
て結束テープ58を巻き付ける。指示板33の湾曲面5
4(図1参照)は、電線束21の外周縁に沿うように配
置されているから、指示板33の両端の位置に合わせて
結束テープ58を巻き付けるだけで、所定の巻付位置に
精度良く結束テープ58を巻付けることができる(図8
参照)。
【0030】 このように、本実施形態によれば、ス
リット55によってスペーサ22を簡単且つ正確に装入
することができると共に、電線束21に対して簡単且つ
正確に結束テープ58を巻き付けることができる。しか
も、スペーサ22の装入位置および結束テープ58の巻
付位置の指示を一つの装入ガイド20によって行うこと
ができるから、スペーサ取付作業および結束テープ58
のテープ巻作業におけるコストを低下させることができ
る。さらに、これら二つの指示は、電線束21に沿って
配置される指示板33によってなされるから、スペーサ
装入作業時またはテープ巻作業時に邪魔になるという不
都合がなく、ワイヤーハーネスの組立作業を円滑に進め
ることができる。
【0031】なお、本発明は、上記実施形態に限られ
ず、次のような設計変更を施すことができる。図9を参
照して、本設計変更例では、連結部31の先端部に反射
鏡60が取り付けられている。反射鏡60は、指示板3
3に対して電線束21が布線された側と反対側に、指示
板33と平行に配置されている。
【0032】図10は、図9におけるA−矢視図であ
る。図に示すように、スペーサ22を電線束21に装入
するる際に、スリット55に沿わせたスペーサ22が反
射鏡60によって映されるから、作業者は、電線束21
によって視界が遮られたスペーサ22の部分(図9にお
いて、参照符号61で示した部分)をも目視により確認
することができる。このように、反射鏡60によって視
界が遮られる部分をも確認することができるので、スペ
ーサ22が電線束21に対して傾いているか否かを確実
に確認することができ、その結果、スペーサ22の傾き
を効果的に防止して一層精度良く装入することができ
る。
【0033】また、上記実施形態では、スペーサ22の
位置合わせをするために、スペーサ22の厚みに対応し
たスリット55を指示板33に設けたが(図1参照)、
スペーサ22の位置合わせを容易且つ確実に行えるもの
であれば、単なる貫通溝を指示板33に設けることもで
きる。さらに、本実施形態では、指示板33を全体的に
湾曲させた状態とした結果、湾曲面54を構成したが、
指示板33の一方側の面、すなわち電線束21が配置さ
れる側の面に湾曲した面を形成し、これにより湾曲面5
4を構成することもできる。
【0034】加えて、本実施形態では、指示板33の幅
Wは、60mmに設定したが、取り付けようとするグロメ
ットの仕様によって当該幅寸法を適宜設計変更すること
ができる。その他、この発明の範囲内で種々の設計変更
を施すことができる。
【0035】
【発明の効果】請求項1に係る発明によれば、指示板に
設けられた貫通溝によってグロメット用スペーサを簡単
且つ正確に取り付けることができる。また、指示板の端
部の位置に対応する位置に結束テープを巻くことによっ
て、電線束に対して簡単且つ正確にテープ巻を施すこと
ができる。しかも、グロメット用スペーサの装入位置お
よび結束テープの巻付位置の指示を一つのグロメット用
スペーサ装入ガイドによって行うことができるから、グ
ロメット用スペーサ装入作業および結束テープのテープ
巻作業におけるコストを低下させることができると共
に、これら二つの指示は、電線束に沿って配置される指
示板によってなされるから、グロメット用スペーサ装入
作業時またはテープ巻作業時に他の治具等が邪魔になる
という不都合がなく、ワイヤーハーネスの組立作業を円
滑に進めることができる。
【0036】請求項2に係る発明によれば、請求項1に
係る発明と同様の効果を奏する。加えて、反射鏡によっ
てグロメット用スペーサが電線束に対して傾いている場
合には、それを確認することができるので、グロメット
用スペーサに傾きを生じさせることなく、一層精度良く
取り付けることができる。請求項3に係る発明によれ
ば、請求項1または2に係る発明と同様の効果を奏す
る。加えて、連結部を倒伏させて指示板を電線束から遠
ざけることにより、布線作業中に指示板が邪魔になるこ
とがなく、布線作業を円滑に進めることができるという
利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る装入ガイドを用いた
スペーサ取付作業を示す斜視図である。
【図2】指示板を正面から見た拡大図である。
【図3】指示板を側面から見た拡大図である。
【図4】布線作業を示す模式図である。
【図5】スペーサを電線束に装入する作業を示す模式図
である。
【図6】スペーサの位置合わせを行う作業を示す模式図
である。
【図7】スペーサの位置合わせ後、結束テープのテープ
巻作業を示す模式図である。
【図8】スペーサの装入が完了した状態を示す要部斜視
図である。
【図9】設計変更例に係る装入ガイドの要部を示す側面
図である。
【図10】図9におけるA−矢視図である。
【図11】グロメットの取付構造を示す要部断面図であ
る。
【図12】従来のグロメット用スペーサの取付作業を示
す概略図である。
【符号の説明】
20 装入ガイド 21 電線束 22 スペーサ 23 布線板 24 電線 25 電線収容孔 30 固定部 31 連結部 32 連結機構 33 指示板 54 湾曲面 55 スリット 58 結束テープ 60 反射鏡
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−223661(JP,A) 特開 平9−74646(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 13/00 H01B 13/012 B60R 16/02

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】布線された電線束に対して布線方向と直交
    する方向に装入することにより、電線束を構成する各電
    線を電線束の径方向に分散させるグロメット用スペーサ
    の装入位置と、当該装入位置の両側であって、電線束を
    束ねる結束テープを巻き付けるべき二つの巻付位置とを
    指示するために、布線板上に設置し得るグロメット用ス
    ペーサ装入ガイドであって、 布線される電線束の近傍に配置され、上記二つの巻付位
    置の間隔に対応する長さ分だけ電線束の布線方向に沿っ
    て延びる指示板を備え、 指示板は、 上記電線束の外周に沿う湾曲面部と、 当該湾曲面部に形成され、上記電線束に装入されるグロ
    メット用スペーサの配置位置および配置方向を規定する
    貫通溝とを有していることを特徴とするグロメット用ス
    ペーサ装入ガイド。
  2. 【請求項2】請求項1記載のグロメット用スペーサ装入
    ガイドにおいて、 指示板に対して上記電線束が布線される側と反対側に、
    上記貫通溝を映すための反射鏡が設置されていることを
    特徴とするグロメット用スペーサ装入ガイド。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載のグロメット用スペ
    ーサ装入ガイドにおいて、 布線板に固定される固定部と、 一端部に上記指示板が連結されると共に、他端部が上記
    固定部に連結された連結部と、 連結部が布線板に対して起立する姿勢と倒伏する姿勢と
    の間で姿勢変化し得るように連結部の他端部を固定部に
    連結する連結機構とを備えていることを特徴とするグロ
    メット用スペーサ取付具。
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