JP3111831U

JP3111831U - 空気の流れによる振動実験装置

Info

Publication number: JP3111831U
Application number: JP2005002783U
Authority: JP
Inventors: 誠一保城
Original assignee: 誠一保城
Priority date: 2005-04-04
Filing date: 2005-04-04
Publication date: 2005-07-28
Anticipated expiration: 2015-04-04

Abstract

【課題】流れの中における模型の振動を簡単、確実に可視化することを得る。
【解決手段】バネ固定片Ａに取付けられた振動模型（１）を、バネ固定片Ｂ部でバネ取付支柱（９）の板バネ取付溝（Ｇ）に垂直に固定し、前記支柱（９）の他端は、下部を固定した垂直支柱（１１）の上部に支持することにより、板バネ（２）の厚みを薄くすることができ、低速な流れの中における模型振動の可視化を可能とする。
【選択図】図１

Description

本考案は、空気の流れの中における模型の振動を可視化することを目的とした模型振動実験装置である。

従来、模型振動実験装置としては、図２に示す、振動模型（１）の両端をコイルバネ（１４）で上下に支え、前記模型を水平に設置し、模型を上下に振動させる実験方法や、図３に示す、振動模型（１）の一端に平行に組み付けた板バネ（２）を固定し、板バネ（２）の他の端を模型固定台（１８）に前記模型が水平となるように固定し、前記模型を上下に振動させる装置がが一般に知られている。

従来の技術で述べたもののうち前者においては、装置が大がかりとなり、振動模型（１）の交換や装置の移動が困難、また、空気の抵抗により前記模型（１）が流れの後方に移動し、実験に支障をきたす不便さがある。

また、後者においては振動模型（１）、バネ固定片Ａ、及び板バネ（２）の重量を前記板バネで支えるため、板バネ（２）の板厚が厚くなり振動実験に不利な影響を及ぼし、さらに前記模型（１）の上下への移動調節が困難である。

本考案は前記の不便な点を取り除くための考案で、図１はバネ固定片Ａ（３）とバネ固定片Ｂ（８）、により平行に維持された板バネ（２）の前記バネ固定片Ａを、振動模型（１）の端に、直線状にボルトＣ（４），で固定し、前記バネ固定片Ｂを振動模型（１）が垂直となるように、水平なバネ取付支柱（９）にボルトＤ（７）で固定し、バネ取付支柱（９）の他端を、垂直支柱（１１）に上下移動が可能なように、ボルトＥ（１０）で締め付ける。

また、垂直支柱（１１）の下端はマグネットベース（１２）に固定することが好ましい。

図１おいて、振動模型（１）及び、板バネ（２）は垂直にバネ取付支柱（９）に固定されていることにより、前記模型及びバネ固定片Ａなどの重量による板バネ（２）や図２のコイルバネ（１４）の変形がなく、従って板バネ（２）の厚みを薄くすることが可能となり、微小な風力による振動も可視化できる効果がある。

また、ボルトＣ（４）一本で振動模型（１）の脱着が可能なために、前記模型の交換が簡単に出来る利点がある。

振動模型（１）の高さは、バネ取付支柱（９）を垂直支柱（１１）に沿って移動することにより容易に調整できる効果がある。

さらに、前記模型（１）の前後左右移動は、マグネットベース（１２）を金属板（１９）上でスライドさせることにより簡単に調整、固定できる効果がある。

また、ボルトＣ（４），ボルトＤ（７）及びボルトＥ（１０）により、振動模型（１），板バネ（２）、バネ取付支柱（９）及び垂直支柱（１１）の組み付け、取り外しが簡単に出来る利点がある。

考案の実施するための最良の形態

振動模型の一端と、２枚の平行な板バネの一端を直線上に組み合わせ、前記板バネの他端を振動模型が垂直となるように、水平な支持部材に支持し、水平部材の他端はマグネットベース等に下部を固定した支柱の上部に、上下移動が可能なように支持することにより、模型の振動を可視化する。

考案の実施の形態について図面を参照して説明する。図１において、振動模型（１）は、バルサ材または、厚み０．５ｍｍ〜１．０ｍｍの樹脂材で軽量に加工し、バネ固定片Ａ，Ｂで平行に組み付けた２枚の板バネ（２）（バネの厚み、幅の寸法は振動模型の形状、大きさによって異なる）のバネ固定片Ａに前記振動模型が直線となるように、ボルトＣで固定する、なお、バネ固定片Ｂは振動模型（１）が垂直となるように、バネ取付支柱（９）に、ボルトＤで固定する。

また、バネ取付支柱（９）の一端には、垂直支柱（１１）の通る穴Ｆを設け、さらに穴Ｆからバネ取付支柱（９）の端面間に溝Ｈを設けることにより、ボルトＥによって、バネ取付支柱（９）を垂直支柱（１１）の任意の高さに固定できる。

また、前記垂直支柱（１１）の下端は、マグネットベース（１２）の下面に垂直となるように、マグネットベース（１２）の上面に固定する。

マグネットベース（１２）は、振動模型実験の振動に耐えることのできる、大きさと重量のある、金属板（１９）に置き、マグネットのＯＮ、ＯＦＦで脱着可能とする。

本考案による振動模型実験装置を風洞吹出し口に設置した斜視図である。従来の、コイルバネを使用した振動模型実験装置を風洞吹出し口に設置した斜視図である。従来の、板バネを使用した振動模型実験装置を風洞吹き出し口に設置した斜視図である。

符号の説明

１振動模型
２板バネ
３バネ固定片Ａ
４ボルトＣ
５風洞吹き出し口
６流れの方向
７ボルトＤ
８バネ固定片Ｂ
９バネ取付支柱
１０ボルトＥ
１１垂直支柱
１２マグネットベース
１３模型の振動方向
１４コイルバネ
１５垂直板
１６水平板
１７バネ取付板
１８模型固定台
１９金属板
Ｆ支柱通し穴
Ｇ板バネ取付溝
Ｈ締め付け用溝

Claims

振動模型（１）を、平行な２枚の板バネ（２）の一端に直線上に固定し、板バネ（２）の他の端を、振動模型（１）が垂直となるようにバネ取付支柱（９）の一端に固定し、バネ取付支柱（９）の他の端は、固定された垂直支柱（１１）に支持する振動実験装置。
バネ取付支柱（９）を、垂直支柱（１１）に、上下に移動が可能なように取り付け、垂直支柱（１１）の下端を、マグネットブロック（１２）に固定してなる振動実験装置。