JP3111786U - 引張試験機 - Google Patents
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Abstract
【課題】
従来のつかみ歯に試料、特に電子部品用極細電線などの極細でつかみ代の短い試料を固定する際の試料挟持力の不安定およびそのことに起因する試験時の試料のすべり・脱落、変形・破損などを防止し、挟持作業の試行錯誤の繰り返しによる試験効率の低下を改善する。
【解決手段】
左つかみ歯13Nの左つかみ面FN上の2箇所に断面形状が台形の突起21を設け、下方の突起21で試料9を挟持し、且つ上方の突起21で、試料9を挟持する際の左つかみ歯13Nおよび右つかみ歯14Nの、紙面に平行な面方向の傾きを最小に保つ。
【選択図】 図1
従来のつかみ歯に試料、特に電子部品用極細電線などの極細でつかみ代の短い試料を固定する際の試料挟持力の不安定およびそのことに起因する試験時の試料のすべり・脱落、変形・破損などを防止し、挟持作業の試行錯誤の繰り返しによる試験効率の低下を改善する。
【解決手段】
左つかみ歯13Nの左つかみ面FN上の2箇所に断面形状が台形の突起21を設け、下方の突起21で試料9を挟持し、且つ上方の突起21で、試料9を挟持する際の左つかみ歯13Nおよび右つかみ歯14Nの、紙面に平行な面方向の傾きを最小に保つ。
【選択図】 図1
Description
本考案は、電子部品用極細電線などの固体材料の引張強度を測定するための引張試験機に関する。
固体材料の引張強度を測定するための引張試験機では、上下のつかみ具に設けた一対のつかみ歯間に試料を挟持した後、試料に引張負荷を与える。以下、図2、図3によって従来の引張試験機(たとえば特許文献1参照)の基本構造を説明する。
図2は引張試験機の正面図である。設置面11上に置かれた基台1の両側には一対の支柱2が立設され、支柱2の上端にクロスヨーク3が固設されている。一対の支柱2には一対のねじ棹(図示せず)が内設され、クロスヘッド4の端部に設けたナット(図示せず)に支柱2内で螺合されている。すなわち、ねじ棹間にクロスヘッド4が横架され、ねじ棹の回転によりクロスヘッド4が昇降する。クロスヘッド4の下面にはロードセル5が固設され、ロードセル5は上負荷軸8を介して上つかみ具6に接続されている。また基台1には下負荷軸10を介して下つかみ具7が配設されている。上つかみ具6と下つかみ具7の中間に試料9が装着される。
図3は上つかみ具6の構造の一例である。図3(A)において、左つかみ歯13および右つかみ歯14は、保持枠15上下方向には上負荷軸8と一体運動を行い左右方向には上負荷軸8と切り離された運動が可能な構造で上負荷軸8と係合されている。上つかみ具6はその保持枠15の上部の雄ねじにより試料固定ハンドル12に螺合しており、また試料固定ハンドル12は上負荷軸8に対して下方への移動なく回転可能な構造で上負荷軸8に係合している。
したがって試料固定ハンドル12の回転により上つかみ具6は上負荷軸8に対して上下に移動する。左つかみ歯13および右つかみ歯14は楔形状を有し、保持枠15の内側面に滑合しているので、試料固定ハンドル12の回転によりたとえば上つかみ具6が上昇したとすると、左つかみ歯13が水平右方向に、右つかみ歯14が水平左方向に移動する。すなわち図3(B)に示す左つかみ面Fが左方から、右つかみ面Gが右方から試料9方向に移動し試料9を挟持する。なお、図2に示す下つかみ具7の主要な構造および動作は、上下に対称である以外は上つかみ具6に類似であるので、詳細図示および説明は省略する。試験時は上下各つかみ歯で試料9を挟持し上下つかみ具間に固定した後、クロスヘッド4を微速で上昇させて試料9に引張負荷を加え、ロードセル5を介して試料破断までの引張力を連続測定する。
従来の引張試験機の構造は以上のとおりであるが、この構造では試料、特に細い試料または長さが短く、したがって試料両端の保持部分(以下、つかみ代と記載)も短い試料の保持に問題がある。すなわち従来のつかみ歯のつかみ面は一般に平坦な滑面または格子状の凹面溝(やすり目)を設けた平面で構成されており、そのためつかみ面同士が先に誤接触したり試料が凹面溝に落ち込むなどの障害があっても確認および微細調整が困難なため、試料に対する挟持力(摩擦力)に不安定が生じ、試料へのつかみ強度不足に起因する試験途中の試料のすべり・脱落または、つかみ強度過剰による試料の変形や破損が生じ易く、挟持作業には専門作業員による試行錯誤の繰り返しが必要であり、測定効率が阻害されていた。特に電子部品用極細電線などの、極細で強度が高く断面が円形の材料に対して短時間で最適な挟持力を与えることは困難で、試料挟持作業の繰り返しに多くの時間を要していた。本発明はこのような問題点を改善する手段を提供することを目的とする。
本考案が提供する引張試験機は、試料の長手方向の両端部をそれぞれ挟持するつかみ歯と、つかみ歯を保持する保持枠からなるつかみ具を備えた引張試験機において、前記つかみ歯の試料挟持面(つかみ面)の一部でかつ試料の長手方向と垂直な方向に突起を設ける。
本考案の効果として、試料つかみ面の突起に試料が接触する面積が減少し単位面積あたりの摩擦力を高めることが可能になり、また試料と突起の接触面積が一定化され突起が確実に試料に接触したことを視認しながら挟持作業を行うことが可能になるため挟持作業の精度と確実性が向上し、試験時の試料のすべり・脱落、変形・破損などが防止され、挟持作業の試行錯誤回数が減少するので、引張試験の迅速化が可能になる。
本考案が提供する引張試験機はつぎのような特徴を有している。第1の特徴はつかみ歯の試料挟持面(つかみ面)の一部でかつ試料の長手方向と垂直な方向に突起を設けるように構成した点である。第2の特徴は突起の断面が円弧形状であるように構成した点である。したがって最良の形態の基本的な構成は、つかみ歯の試料挟持面(つかみ面)の一部でかつ試料の長手方向と垂直な方向に突起を具備する引張試験機である。
以下図示例にしたがって説明する。図1(A)は本考案の第1の実施例の左つかみ歯13Nおよび右つかみ歯14Nの構造である。右つかみ歯14N、右つかみ面GNの構造は左つかみ歯13N、左つかみ面FNと対称であるので、以下左つかみ歯13Nについて説明する。左つかみ歯13Nの左つかみ面FNには2箇所に突起21が設けられている。本実施例では突起21の断面形状は台形である。図の下方の突起21は図1(C)に示される試料9を挟持するために設けられている。上方の突起21は前記試料9の挟持に際して、図1(C)における左つかみ歯13Nおよび右つかみ歯14Nの、紙面に平行な面方向の傾きを最小に保つために設けられている。
左つかみ歯13N等の上つかみ具6(図2、図3参照)等との相互関係および引張試験全般については従来と類似であるので詳細説明は省略する。なお、本考案は突起の寸法に限定されるものではないが一例として、左つかみ面FNの寸法が25mm正方、突起21の長辺寸法が25mm、短辺寸法(頂上部の幅)が3mm、高さが3mmの左つかみ歯13Nにより、直径100μm、長さ8mmのタングステン線の引張試験を確実に行うことが可能であった。
図1(B)は本考案の第2の実施例の左つかみ歯13Mおよび右つかみ歯14Mの構造である。右つかみ歯14M、右つかみ面GMの構造は左つかみ歯13M、左つかみ面FMと対称であるので、以下左つかみ歯13Mについて説明する。左つかみ歯13Mの左つかみ面FMには2箇所に突起22が設けられている。本実施例では突起22の断面形状は円弧である。左つかみ歯13M等と上つかみ具6(図2、図3参照)等との相互関係および引張試験全般については従来と類似であるので詳細説明は省略する。
本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、さらに種々の変形実施例を挙げることができる。たとえば前記実施例1において、突起21の断面形状は台形であるが、断面形状を正方形または長方形としても良い。また実施例2において断面の円弧の曲率は一定にしても変化させても良い。また実施例1の説明で記載したように、本考案は突起の寸法に限定されるものではない。また各実施例において、2箇所の突起を設ける位置は必ずしも左つかみ歯13N等の端面でなくても良く、1箇所毎に断面形状および寸法の異なる突起を設けても良い。
また左つかみ歯13N等の全体、または突起を含む一部に焼き入れを行い硬度を上げることにより、図1(C)に示すように左つかみ歯13N等の突起21等を試料9の一部に食い込ませ、締結力を一層上昇させることも可能である。さらに左つかみ歯13N等の左つかみ面FN等と逆の面の形状は必ずしもデーパを有する楔形である必要はなく、上つかみ具6等への取り付け部の形状と整合する種々の形状が可能である。本発明はこれらをすべて包含する。
本考案は、電子部品用極細電線などの固体材料の引張強度を測定するための引張試験機に関する。
1 基台
2 支柱
3 クロスヨーク
4 クロスヘッド
5 ロードセル
6 上つかみ具
7 下つかみ具
8 上負荷軸
9 試料
10 下負荷軸
11 設置面
12 試料固定ハンドル
13 左つかみ歯
13N 左つかみ歯
13M 左つかみ歯
14 右つかみ歯
14N 右つかみ歯
14M 右つかみ歯
15 保持枠
21 突起
22 突起
F 左つかみ面
FN 左つかみ面
FM 左つかみ面
G 右つかみ面
GN 右つかみ面
GM 右つかみ面
2 支柱
3 クロスヨーク
4 クロスヘッド
5 ロードセル
6 上つかみ具
7 下つかみ具
8 上負荷軸
9 試料
10 下負荷軸
11 設置面
12 試料固定ハンドル
13 左つかみ歯
13N 左つかみ歯
13M 左つかみ歯
14 右つかみ歯
14N 右つかみ歯
14M 右つかみ歯
15 保持枠
21 突起
22 突起
F 左つかみ面
FN 左つかみ面
FM 左つかみ面
G 右つかみ面
GN 右つかみ面
GM 右つかみ面
Claims (2)
- 試料の長手方向の両端部をそれぞれ挟持するつかみ歯と、つかみ歯を保持する保持枠からなるつかみ具を備えた引張試験機において、前記つかみ歯の試料挟持面の一部でかつ試料の長手方向と垂直な方向に突起を設けたことを特徴とする引張試験機。
- 突起の断面が円弧形状であることを特徴とする請求項1記載の引張試験機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005001514U JP3111786U (ja) | 2005-03-24 | 2005-03-24 | 引張試験機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005001514U JP3111786U (ja) | 2005-03-24 | 2005-03-24 | 引張試験機 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3111786U true JP3111786U (ja) | 2005-07-28 |
Family
ID=43274242
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005001514U Expired - Fee Related JP3111786U (ja) | 2005-03-24 | 2005-03-24 | 引張試験機 |
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Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN106153452A (zh) * | 2016-08-30 | 2016-11-23 | 浙江工业大学 | 慢应变速率拉伸试验夹具 |
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CN108760483A (zh) * | 2018-08-23 | 2018-11-06 | 中国原子能科学研究院 | 一种中子小角散射高温原位拉伸试验专用夹具 |
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CN115655890A (zh) * | 2022-12-28 | 2023-01-31 | 湖北恒泰电线电缆有限公司 | 一种电缆拉力试验机 |
-
2005
- 2005-03-24 JP JP2005001514U patent/JP3111786U/ja not_active Expired - Fee Related
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