JP3111683U - タンク用フランジ構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 タンクに複数の内部導通孔H1 ,H2 を形成するための複数の貫孔6,7を有すると共に表面9側に貫孔6,7と同心状のシール溝部2,2を有するフランジ体1を、一枚の金属板のプレス成型にて、一体に形成して、フランジ体1を、タンク本体34の表面31に溶接した。
【選択図】 図5
Description
特許文献1のタンクでは、作動油の取出口やフィルタの取出口となる複数の内部導通孔が形成されている。
この特許文献1のように、従来、タンクには、複数の内部導通孔が形成されていた。そして、タンク本体の表面には、各内部導通孔と同心状にフランジ体が溶接され、内部導通孔の蓋となる部材を取付け可能にしていた。この複数のフランジ体は、切削加工により製作されていた。
そこで、本考案は、タンクに形成される複数の内部導通孔同士を十分に接近させてタンクの小型化を図ることができると共に、フランジ体とタンク本体との溶接強度を十分に得ることができ、さらに部品コストも低減し得るタンク用フランジ構造を提供することを目的とする。
また、タンクに複数の内部導通孔を形成するための複数の貫孔を有すると共に表面側に上記貫孔と同心状のシール溝部を有するフランジ体を、一枚の金属板のプレス成型にて、一体に形成して、該フランジ体を、タンク本体の表面に溶接したものである。 また、タンクに複数の内部導通孔を形成するための複数の貫孔を有すると共に表面側に上記貫孔と同心状のシール溝部を有するフランジ体を、一枚の金属板のプレス成型にて、一体に形成し、しかも、該フランジ体は、全体の輪郭に沿って形成された外側包囲壁と、上記貫孔の各々の周壁を形成する内側包囲壁と、該外側包囲壁及び該内側包囲壁の一方周端縁部に連設されて上記表面を形成する略平坦状の閉鎖壁と、を備え、上記フランジ体の該外側包囲壁及び該内側包囲壁の他方周端縁部を、タンク本体の表面に溶接したものである。
また、フランジ体とタンク本体との溶接部位において、フランジ体側とタンク本体側の熱容量の差を小さくすることができ、フランジ体とタンク本体との溶接強度を十分得ることができる。
また、フランジ体の溶接の作業時間を短縮することができる。
また、フランジ体を従来のように切削加工せずにプレス成型できるので、フランジ体の製作が容易となり、かつ、部品コスト(製作コスト)を低減でき、タンク全体の製作コストも低減できる。
フランジ体1は、全体の輪郭に沿って形成された外側包囲壁8と、貫孔6,7の各々の周壁を形成する内側包囲壁3,4と、外側包囲壁8及び内側包囲壁3,4の一方周端縁部14, 15に連設されて表面9を形成する略平坦状の閉鎖壁5と、を備えている。また、フランジ体1は、表面9側に貫孔6,7と同心状のシール溝部2,2を有している。また、フランジ体1は、外側包囲壁8及び内側包囲壁3,4の他方周端縁部16, 17を、タンク本体34の表面31に溶接するようになっている。
なお、本実施形態では、貫孔6の直径D1 が例えば 155mm〜 185mm、貫孔7の直径D2 が例えば 130mm〜 150mmに設定されている。この貫孔6と貫孔7の直径の平均値D0 をとると、D0 = 157.5mmであり、この貫孔6,7の直径の平均値D0 と上記W2 との比をX(=W2 /D0 )とすると、0.32≦X≦0.51となる。このようにして、図6に示す内部導通孔H1 と内部導通孔H2 との中心間距離W1 も適切に設定されている。
閉鎖壁5には、蓋部材12,13をボルト部材で取付けるための取付孔10…が形成されている。取付孔10…は、貫孔6及び貫孔7の各々と同心状になるように、中心角度等ピッチで配設されている。また、フランジ体1の裏面側の各取付孔10に対応する位置には、ナット部材11が付設されている。
シール溝部2,2は、閉鎖壁5に形成されている。このシール溝部2,2は、Oリングやパッキン等を嵌込むための溝であり、フランジ体1をプレス成型にて製作するときに、一体に形成される。
なお、このタンク貫孔32,33が形成されたとき、同時に、内部導通孔H1 ,H2 も形成されるようになっている。
まず、図4に示すように、タンク本体34の表面31に予め形成された非連続円形孔35,36にフランジ体1の貫孔6,7を合わせるようにして、タンク本体34の表面31にフランジ体1を溶接する。より具体的には、非連続円形孔35とフランジ体1の貫孔6、及び、非連続円形孔36とフランジ体1の貫孔7が同心状となるようにして、フランジ体1の外側包囲壁8及び内側包囲壁3,4の他方周端縁部16, 17(図1参照)を、タンク本体34の表面31に溶接する。
次に、図4及び図5に示すように、他の部品の溶接作業と塗装前研磨作業等を行なった後、非連続円形孔35,36の内側の円形板37,37を、夫々、微小ジョイント部38,38を引きちぎるように分離する。
こうして、タンク本体34にタンク貫孔32,33が形成され、同時に、内部導通孔H1 ,H2 が形成される。
また、本実施形態では、フランジ体1をタンク本体34の上面側に溶接する場合を例示したが、本考案はこれに限らず、内部導通孔を側面に形成して、フランジ体をタンク本体の側面側に溶接するも自由である。
また、フランジ体1を一枚の金属板により形成するので、フランジ体1と金属板により形成されたタンク本体34との溶接部位において、フランジ体1側とタンク本体34側の熱容量の差を小さくすることができる。これにより、溶接の溶け込みが十分得られ、フランジ体1とタンク本体34との溶接強度を十分得ることができる。
また、従来のフランジ体41, 42のような切削加工ではなくプレス成型にて、フランジ体1を製作できるので、フランジ体1の製作が容易となり、かつ、部品コスト(製作コスト)を低減できる。また、タンク全体の製作コストも低減できる。
2 シール溝部
3,4 内側包囲壁
5 閉鎖壁
6,7 貫孔
8 外側包囲壁
9 表面
14, 15 一方周端縁部
16, 17 他方周端縁部
30 タンク
31 表面
34 タンク本体
H1 ,H2 内部導通孔
Claims (3)
- タンク(30)に複数の内部導通孔 (H1 )(H2 ) を形成するための複数の貫孔 (6)(7) を有するフランジ体(1)を、一枚の金属板のプレス成型にて、一体に形成して、該フランジ体(1)を、タンク本体(34)の表面(31)に溶接したことを特徴とするタンク用フランジ構造。
- タンク(30)に複数の内部導通孔 (H1 )(H2 ) を形成するための複数の貫孔 (6)(7) を有すると共に表面(9)側に上記貫孔 (6)(7) と同心状のシール溝部 (2)(2) を有するフランジ体(1)を、一枚の金属板のプレス成型にて、一体に形成して、該フランジ体(1)を、タンク本体(34)の表面(31)に溶接したことを特徴とするタンク用フランジ構造。
- タンク(30)に複数の内部導通孔 (H1 )(H2 ) を形成するための複数の貫孔 (6)(7) を有すると共に表面(9)側に上記貫孔 (6)(7) と同心状のシール溝部 (2)(2) を有するフランジ体(1)を、一枚の金属板のプレス成型にて、一体に形成し、しかも、該フランジ体(1)は、全体の輪郭に沿って形成された外側包囲壁(8)と、上記貫孔 (6)(7) の各々の周壁を形成する内側包囲壁 (3)(4) と、該外側包囲壁(8)及び該内側包囲壁 (3)(4) の一方周端縁部 (14)(15) に連設されて上記表面(9)を形成する略平坦状の閉鎖壁(5)と、を備え、上記フランジ体(1)の該外側包囲壁(8)及び該内側包囲壁 (3)(4) の他方周端縁部 (16)(17) を、タンク本体(34)の表面(31)に溶接したことを特徴とするタンク用フランジ構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005002426U JP3111683U (ja) | 2005-04-19 | 2005-04-19 | タンク用フランジ構造 |
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JP3111683U true JP3111683U (ja) | 2005-07-28 |
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Family Applications (1)
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JP (1) | JP3111683U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0841948A (ja) * | 1994-07-28 | 1996-02-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 流体制御弁およびそれを用いた水流制御装置 |
-
2005
- 2005-04-19 JP JP2005002426U patent/JP3111683U/ja not_active Expired - Lifetime
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0841948A (ja) * | 1994-07-28 | 1996-02-13 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 流体制御弁およびそれを用いた水流制御装置 |
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