JP3111447U - 商品掛け具用プロテクター及びそれに用いる滑り止め具。 - Google Patents

商品掛け具用プロテクター及びそれに用いる滑り止め具。 Download PDF

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Abstract

【課題】外力が加わった場合でも容易に回転することがなく、それにより商品掛け具による事故等を有効に防止可能な商品掛け具用プロテクターの提供。
【解決手段】商品掛け具に取り付けられるプロテクターであって、先端部を下方に変形させた本体部(4)と、本体部(4)の基端側に形成した、本体部(4)を商品掛け具に取り付けるための取付部(5)とを有するプロテクター本体(2)と、取付部(5)に装着される滑り止め具(3)と、を具備し、取付部(5)は、支持棒(34)が嵌入可能な嵌入凹部(501)と該嵌入凹部(501)の底部に形成した取付孔(503)を有し、滑り止め具(3)は、支持棒の下側部分を支持する支持片(301)と、該支持片(301)の下側に突設した、前記取付孔(503)に嵌入可能な嵌入突起(303)を有し、プロテクター本体(2)と滑り止め具(3)とを異なった素材により形成したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本考案は、商品掛け具に装着されるプロテクターに係り、より詳しくは、外力が加えられた場合においても容易に回転することのない商品掛け具用プロテクターに関する。
従来から、包装袋に収容された小物商品等の販売に際しては、商品掛け具を用いて、この商品掛け具に商品を吊るして展示することが一般的に行われている。
ここで、図5は、商品掛け具を説明するための斜視図であり、図において31が商品掛け具である。
そして、この商品掛け具31は、一般的に、商品陳列棚等に取り付けられる取付片32を有しており、この取付片32には、同一方向へ向けて、ほぼ平行にした2本の棒状物を上下2段にして取り付けている。そして、下段の棒状物を商品掛け棒33としており、この商品掛け棒33に商品35を吊るし、一方、上段の棒状物を支持棒34としており、この支持棒34には、商品掛け棒33に吊るした商品の商品名、価格等を表示した表示板36を支持可能としている。
また、前記商品掛け棒33は、その先端部分をわずかに上方に屈曲させるとともに、その長さを前記支持棒34よりも長くし、屈曲させた先端部分の位置が前記支持棒34の先端位置よりも前方になる構成としており、これにより、複数個の小物商品を同一箇所に陳列可能としている。
しかしながら、このように構成される商品掛け具31では、図5にも示されるように、商品掛け棒33の先端部が露出されてしまうために、特に子供等がこの先端部に衝突して怪我をしてしまうおそれが考えられる。
そのために、商品掛け具におけるこのような問題点を解決するものとして、プロテクターが提案されている。
即ち、図6がこのプロテクター41であり、図において、このプロテクター41は、平板状かつ長尺とした本体部42を備えており、この本体部42は、例えば樹脂等の柔軟な素材により形成している。
また、本体部42の基端側には、本体部42を支持棒34に取り付けるための取付部43を連設するとともに、取付部43には、支持棒34が嵌入可能な嵌入凹部44が形成されており、嵌入凹部44に支持棒34を嵌入させる配置でプロテクター41を支持棒34に嵌め込むことによって、プロテクター41を商品掛け具31に取り付け可能としている。
更に、前記本体部42の先端部は下方に湾曲させており、これにより、プロテクター41を支持棒34に取り付けた状態においては、本体部42の先端部によって商品掛け棒33の先端部をカバーし、商品掛け棒33の先端部が露出することを防止可能としている。従って、このプロテクター41を用いることにより、商品掛け棒33の先端部によって子供等が怪我をすることを防止することができる。
特開2001−169876号公報
しかしながら、この従来のプロテクターでは、これを商品掛け具に取り付けた状態において、わずかな外力がプロテクターに加わったときには、プロテクターが回転してしまい、それにより商品掛け棒の先端が再び露出してしまうという問題点がある。
即ち、商品掛け具における支持棒及び商品掛け棒は一般的に金属により形成している一方、前述したように、従来のプロテクターは、金属に対して滑り易い樹脂により形成しているため、更に、商品掛け具は見栄えを良くするためにメッキ処理を施すことが一般的であり、これにより支持棒とプロテクターとの摩擦が少なくなってしまうために、従来のプロテクターでは、外力が加わると容易に回転してしまい、それにより商品掛け棒の先端をカバーできず、プロテクターとしての機能を果たさなくなってしまうという問題点が指摘されている。
そこで、本考案は、外力が加わった場合でも容易に回転することがなく、それにより商品掛け具による事故等を有効に防止可能とする商品掛け具用プロテクターを提供することを課題としている。
本考案の商品掛け具用プロテクターは、商品を吊るすための掛け棒と商品表示のための表示板を支持する支持棒とを有する商品掛け具に取り付けることで前記掛け棒の先端部をカバー可能とした商品掛け具用プロテクターであって、
先端部を下方に変形させることにより当該先端部によって商品掛け具の先端をカバー可能とした本体部と、該本体部の基端側に形成した、前記本体部を商品掛け具に取り付けるための取付部と、を有するプロテクター本体と、
前記取付部に装着される滑り止め具と、を具備し、
前記取付部は、支持棒が嵌入可能な嵌入凹部と、該嵌入凹部の底部に形成した取付孔と、を有し、
前記滑り止め具は、支持棒の下側部分を支持する支持片と、該支持片の下側に突設した、前記取付孔に嵌入可能な嵌入突起と、を有し、
前記プロテクター本体と前記滑り止め具とを異なった素材により形成したことを特徴としている。
本考案の商品掛け具用プロテクターでは、本体部と、この本体部を支持棒に取り付けるための取付部とにより構成されるプロテクター本体と、このプロテクター本体とは異なった素材により形成した滑り止め具を用いて、滑り止め具を取付部に装着し、滑り止め具を支持棒の下側部分に当接することとしており、これにより、プロテクターが容易に回転することを防止している。
即ち、本考案者の実験によると、取付部に形成した嵌入凹部内に単に支持棒を嵌入させた場合と異なり、取付部とは異なった素材で形成した滑り止め具を用いて、この滑り止め具を支持棒の一部に当接した場合には、支持棒に対する摩擦係数が異なる2種類の素材のそれぞれを支持棒に当接しているために、この摩擦係数の違いにより、プロテクターに外力が加わった場合でも容易に回転しないことが判明した。
従って、本考案によれば、プロテクターに外力が加わった場合でも、プロテクターが回転して商品掛け棒の先端部が露出することを有効に防止することが可能である。
本考案の商品掛け具用プロテクターでは、プロテクター本体と、このプロテクター本体に装着される滑り止め具とにより構成されている。そして、プロテクター本体は、先端部を下方に変形させることによって、この下方に変形させた先端部によって商品掛け具の先端をカバー可能とした本体部と、この本体部の基端側に形成した取付部とを有しており、全体を柔軟な素材により一体形成している。
また、取付部は、商品掛け具における支持棒が嵌入可能な嵌入凹部と、この嵌入凹部の底部に形成した取付孔とを有しており、取付部における嵌入凹部の底部分に滑り止め具が装着されることとしている。
即ち、滑り止め具は、支持棒の下側部分を支持する支持片と、この支持片の下側に突設した嵌入突起とを有しており、この嵌入突起を、取付部における嵌入凹部の底部に形成した取付孔に嵌入させることにより、取付部における嵌入凹部の底部分に滑り止め具が装着される。
そして、滑り止め具は、前記プロテクター本体とは異なった素材により形成しており、これにより、プロテクターを支持棒に取り付けた際には、摩擦係数の異なった2種類の素材を支持棒に当接可能としている。
ここで、滑り止め部における支持片は、支持棒の下側において、支持棒の外径の1/3程度を支持可能にするとよく、これにより、支持棒に対するプロテクターの回転をより効果的に阻止することができる。
そしてこのとき、前記プロテクター本体をポリプロピレンにより形成するとともに、前記滑り止め具を、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂又は塩ビのいずれかにより形成するとよく、これにより更に、支持棒に対するプロテクターの回転をより効果的に阻止することができる。
本考案の商品掛け具用プロテクターの実施例(以下単に「プロテクター」という。)の実施例について図面を参照して説明すると、図1は、本実施例のプロテクターの分解斜視図であり、また、図3(a)は図1におけるA−A線断面図、図3(b)は図1におけるB−B線断面図であり、図において1が本実施例のプロテクターである。
そして、本実施例のプロテクター1は、前述した商品掛け具31の支持棒34に取り付けられるプロテクター本体2と、このプロテクター本体2に装着される滑り止め具3とにより構成されており、滑り止め具2を装着した状態でプロテクター本体2を支持棒34に取り付けて使用される。
ここで、前記プロテクター本体2について説明すると、本実施例においてプロテクター本体2は、全体をポリプロピレンにより一体形成しており、長尺の平板状部材により構成される本体部4を備えている。そして、この本体部4の先端部分401を下方側へ湾曲させ、この下方側へ湾曲させた先端部分401により、商品掛け棒33の先端部をカバー可能としている。
また、前記本体部4の基端側には取付部5が備えられており、本実施例においてこの取付部5は、全体をブロック状としており、本体部4の基端側において、本体部4の上面側に突設するようにして連設されている。
そして、取付部4には、上方側及び前後側が開放された嵌入凹部501が形成されており、この嵌入凹部501内に支持棒34が嵌入する配置で取付部4を支持棒34に嵌め込むことにより、プロテクター本体2を支持棒34に取り付けることを可能としている。
ここで、図2は、前記プロテクター本体2の平面図であり、本実施例において前記嵌入凹部501の底部には、プロテクター本体2の長手方向に沿った嵌合溝502が形成されている。更に、この嵌合溝502の底部において、嵌合溝502の長手方向寸法の中央部分には取付孔503が形成されており、嵌合溝502及び取付孔503を介して、取付部5における嵌入凹部501の底部分に、前記滑り止め具3を装着可能としている。
即ち、図1において、滑り止め具3は、支持棒の下側部分に当接して支持棒を支持する支持片301を有しており、本実施例においてこの支持片301は、支持棒の下側において、支持棒の外径の約1/3を支持可能な寸法としている。
そして、この支持片301の下側には、前記嵌合溝502に嵌合可能な突起部302が連設されており、更にこの突起部302の下側には、突起部302を前記嵌合溝502に嵌合させた際に前記取付孔503に対応する箇所において、ピン状とした嵌入突起303を連設しており、全体を、前記プロテクター本体2の素材とは異なるエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂により、一体形成している。
そして、この構成により、図3において矢印で示すような配置で滑り止め具3を嵌入凹部501内に入れて、滑り止め具3の突起部302を取付部5の嵌合溝502に嵌合させつつ、滑り止め具3の嵌入突起303を取付部5の取付孔503に嵌入させることで、取付部3における嵌入凹部501内に滑り止め具3を装着可能としている。
次に、このように構成される本実施例のプロテクター1の作用について説明すると、本実施例のプロテクター1を使用する場合には、前述したようにして取付部5に滑り止め具3を装着した状態で、図5に示されるような商品掛け具31の支持棒34が取付部5の嵌入凹部501内に嵌入されるようにして、本実施例のプロテクター1を支持棒34に取り付ける。この状態における取付部5及び支持棒34を支持棒34の長手方向に向いて示した断面図が図4である。
そうすると、図4に示されるように、支持棒34は、下側において外径の1/3程度がエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂製の支持片301に当接し、両側はポリプロピレン製の嵌入凹部501の内壁に当接し、即ち、金属との摩擦係数が異なっている2種類の素材が支持棒34の外周側と当接することになり、これによって、支持棒34に対してプロテクター1は容易には回転しなくなる。
このように、本実施例のプロテクター1では、異なった素材により支持棒を同時に支持可能とし、それにより、プロテクター1が容易には回転しないようにしているために、プロテクターに外力が加わった場合でも、プロテクターが回転して商品掛け棒の先端のカバーが外れてしまうことを有効に防止し、商品掛け棒との衝突等による事故を防止することが可能である。
なお、前述の実施例では、プロテクター本体2をポリプロピレン製とし、滑り止め具3をエチレン−酢酸ビニル共重合樹脂製としたが、必ずしもこのようにする必要はなく、プロテクター本体と滑り止め具とを摩擦係数の異なる素材により構成してあればいずれの素材を用いてもよく、たとえば、滑り止め具3を塩ビ製としてもよい。
また、前述の実施例では、取付部5における嵌入凹部501内に嵌合溝502を形成し、一方、滑り止め具3には嵌合溝502に嵌合する突起部302を形成した場合を説明したが、この嵌合溝502及び突起部302は必ずしも必要なものではなく、嵌入凹部501内に取付孔503のみを形成し、滑り止め具3においては支持片301の下側に嵌入突起303を直接連設してもよい。
本考案の商品掛け具用プロテクターは、商品掛け具における商品掛け棒の先端をカバー可能なプロテクターにおいて、摩擦係数の異なる2種類の素材を支持棒に当接することとしてプロテクターの回転を防止可能としているために、回転を防止する必要がある商品掛け具用プロテクターの全般に適用可能である。
本考案のプロテクターの実施例の分解斜視図である。 本考案のプロテクターの実施例を構成するプロテクター本体の平面図である。 図1におけるA−A線断面図及びB−B線断面図である。 本考案のプロテクターの実施例を支持棒に取り付けた状態を示す断面図である。 商品掛け具を説明するための斜視図である。 従来のプロテクターを説明するための図である。
符号の説明
1 プロテクター
2 プロテクター本体
3 滑り止め具
301 支持片
302 突起部
303 嵌入突起
4 プロテクター本体の本体部
4 本体部の先端部分
5 取付部
501 嵌入凹部
502 嵌合溝
503 取付孔

Claims (4)

  1. 商品を吊るすための掛け棒と商品表示のための表示板を支持する支持棒とを有する商品掛け具に取り付けることで前記掛け棒の先端部をカバー可能とした商品掛け具用プロテクターであって、
    先端部を下方に変形させることにより当該先端部によって商品掛け具の先端をカバー可能とした本体部(4)と、該本体部(4)の基端側に形成した、前記本体部(4)を商品掛け具に取り付けるための取付部(5)と、を有するプロテクター本体(2)と、
    前記取付部(5)に装着される滑り止め具(3)と、を具備し、
    前記取付部(5)は、支持棒(34)が嵌入可能な嵌入凹部(501)と、該嵌入凹部(501)の底部に形成した取付孔(503)と、を有し、
    前記滑り止め具(3)は、支持棒(34)の下側部分を支持する支持片(301)と、該支持片(301)の下側に突設した、前記取付孔(503)に嵌入可能な嵌入突起(303)と、を有し、
    前記プロテクター本体(2)と前記滑り止め具(3)とを異なった素材により形成したことを特徴とする商品掛け具用プロテクター。
  2. 前記支持片(301)は、支持棒の下側において支持棒の外径の1/3程度を支持可能としたことを特徴とした請求項1に記載の商品掛け具用プロテクター。
  3. 前記プロテクター本体(2)をポリプロピレンにより形成するとともに、前記滑り止め具(3)を、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、塩ビのいずれかにより形成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の商品掛け具用プロテクター。
  4. 先端部を下方に変形させることにより当該先端部によって商品掛け具の先端をカバー可能とした本体部(4)と、該本体部(4)の基端側に形成した、前記本体部(4)を商品掛け具の支持棒に取り付けるための取付部(5)と、を有する商品掛け具用プロテクターに用いられる滑り止め具(3)であって、商品掛け具における支持棒(34)の下側部分を支持する支持片(301)と、該支持片(301)の下側に突設した、前記プロテクター(2)の基端部に形成した取付孔(503)に嵌入可能な嵌入突起(303)と、を有するとともに、前記プロテクター(2)とは異なった素材により形成したことを特徴とする、商品掛け具用プロテクターに用いる滑り止め具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH05220563A (ja) * 1992-02-10 1993-08-31 Hiroshima Alum Kogyo Kk ラドル

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