JP3111195B2 - 燃料電池用電極触媒シートの製造方法 - Google Patents

燃料電池用電極触媒シートの製造方法

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    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料電池の電極触媒シ
ートの製造方法に関する。更に詳細には、微細な多孔構
造と高い空隙率とを有しかつ高い物理的強度を備えた燃
料電池用電極触媒シートの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】燃料電池用電極触媒層は、カーボン電極
などの電極表面に形成され、この触媒層を備えた正負の
電極間にリン酸電解質マトリックス層を設けることによ
り燃料電池が構成されている。燃料電池用電極触媒層
は、カーボンブラック等の触媒担体表面に白金などの貴
金属微粒子を担持させた触媒微粒子の集合体をフィブリ
ル化された弗素樹脂のネットワーク内に保持した微細な
多孔構造からなり、触媒層内に形成される固液気相の3
相界面で、触媒作用を利用して水素ガス、酸素ガス、及
び電解質を化学反応させて、電気エネルギーを取り出す
働きをしている。
【0003】このような燃料電池用電極触媒シートの製
造方法としては、従来より種々のものが提案されてい
る。例えば特開昭63−48757号公報には、水に分
散させた触媒微粒子を弗素樹脂のディスパージョンに混
合し、混合液にエチレングリコールなどの有機溶媒を加
えて混合物中の触媒微粒子と弗素樹脂とを共凝集させた
後、この凝集体を混練し圧延するという方法が記載され
ている。
【0004】別の燃料電池用電極触媒シートの製造方法
として、特開昭63−48756号公報には、水に分散
させた触媒微粒子と弗素樹脂のディスパージョンとを混
合し、混合液にアセトンなどの親水性有機溶媒を加えて
混合物中の触媒微粒子と弗素樹脂とを共凝集させた後、
この凝集体を濾過し乾燥させて前記親水性有機溶媒を除
去し、次いでこれにグリセリン、エチレングリコールな
どの有機溶媒を加えて混練し圧延するという方法が記載
されている。
【0005】しかしながら、これらの方法にあっては、
エチレングリコールやグリセリンなどの高い沸点を有す
る有機溶媒が用いられており、混練する工程及び圧延す
る工程において添加された有機溶媒の多くが気化せずに
存在し、弗素樹脂のフィブリル化が促進される反面、圧
延工程時に多量の高沸点有機溶媒が存在することから、
弗素樹脂への可塑化効果が強く働き、圧延時の圧縮剪断
力によって圧密化が進むため空隙率の高い触媒層が得に
くいという欠点があった。又、これらの方法では、圧延
工程後の仮焼成により弗素樹脂が軟化し応力緩和による
熱収縮を起こしてシート内の空隙が減少するのを防ぐこ
とができないという不具合もあった。
【0006】更に別の燃料電池用電極触媒シートの製造
方法として、特開昭58−165259号公報に記載の
ものがある。この方法は、電極に触媒を塗布する方法で
あって、触媒微粒子及び弗素樹脂微粒子の他に造孔剤微
粒子を加えてこれらを混合し、この混合物を電極に塗布
した後に、水またはアルコールにより造孔剤微粒子を抽
出し空隙を確保するようにしたものである。しかしなが
ら、この方法にあっては、微細な多孔構造を形成する造
孔剤微粒子をシート内に均一に分散することが困難な
上、造孔剤微粒子が固体として含まれるため、混練工程
でフィブリル化により繊維状となった弗素樹脂が切断を
受けやすく、シート強度を低下させるおそれがあった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、このような
事情に鑑みなされたものであり、微細な孔がシート全体
に均一に分布した多孔構造を有する空隙率の高い燃料電
池用電極触媒シートの製造方法を提供することを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段及び作用】上記目的を達成
するため、請求項1記載の発明にあっては、「触媒微粒
子懸濁液と弗素樹脂のディスパージョンとを混合する工
程と、この混合物中の触媒微粒子と弗素樹脂とを共凝集
させる工程と、凝集体を混練する工程と、混練物を圧延
する工程とを備えた燃料電池用電極触媒シートの製造方
法において、前記凝集体中に、ε−カプロラクタムを溶
液状態で含ませると共に、圧延する工程後に仮焼成して
ε−カプロラクタムを除去するようにしたことを特徴と
する燃料電池用電極触媒シートの製造方法」をその要旨
とした。請求項2記載の発明にあっては、「ε−カプロ
ラクタム溶液中のε−カプロラクタムの重量比が40〜
87%であることを特徴とする燃料電池用電極触媒シー
トの製造方法」をその要旨とした。
【0009】以下、本発明の燃料電池用電極触媒シート
の製造方法を更に詳しく説明する。触媒微粒子は、カー
ボンブラックなどの触媒担体表面に白金などの貴金属微
粒子を担持させたものであり、この触媒微粒子を水に超
音波などの分散手段や界面活性剤を用いることにより均
一に分散させて触媒微粒子懸濁液を得る。一方、弗素樹
脂のディスパージョンはポリテトラフルオロエチレン
(PTFE)などの弗素樹脂を水に分散させたものであ
り、分散性を高めるため分散媒を用いたり、超音波分散
などの手法を用いたりすることができる。この後、これ
らを均一に混合する。弗素樹脂量としては触媒シート重
量に対して、20〜60%であることが望ましい。とい
うのは、弗素樹脂量が20%よりも少ない場合には触媒
を安定した状態に保持することが困難となる上に、触媒
シートの物理的強度が低下することになる。一方、60
%よりも多い場合には、相対的に保持できる触媒微粒子
量が少なくなり、十分な触媒効果を得ることができなく
なるからである。
【0010】次に、上記混合液に凝集剤を添加して、触
媒微粒子及び弗素樹脂を共凝集させる。凝集剤は親水性
の有機溶媒であれば何でもよい。次に、この工程により
得られた凝集体を含む液から、濾過などの分離法により
凝集体を取り出し、この凝集体を混練し圧延する。
【0011】混練は、混練攪拌機、ニーダー、バンバリ
ーミキサー、ロールミキサー、スクリューミキサーなど
の混練機により行う。弗素樹脂は剪断力を加えることに
より、フィブリル化して粘着性のある微細な繊維状とな
る性質を有しており、凝集体中の沸素樹脂は、混練時の
剪断力によりフィブリル化する。同時にこの混練によっ
て弗素樹脂の凝集体と触媒微粒子の凝集体との均一な混
合物が形成されることになる。
【0012】圧延は、前記混練物をカレンダーロールや
プレス機等に通すことにより行う。この圧延により、混
練物中の弗素樹脂のフィブリル化が更に進むと共にフィ
ブリル化された繊維状物が配向し、その物理的強度を高
めることができる。物理的強度をさらに高めるために
は、圧延する工程を繰り返せばよく、特にカレンダーロ
ールを用いる場合には、圧延方向を変えることにより強
度を高めることができる。尚、圧延温度としては弗素樹
脂の剪断力によるフィブリル化が容易な19℃を下限と
し80℃までが好ましい。
【0013】本発明の燃料電池用電極触媒シートの製造
方法にあっては、上記混練する工程及び圧延する工程に
先だって凝集体中に、ε−カプロラクタムを溶液状態で
含ませている。ε−カプロラクタムは、少量の溶媒によ
って適度な流動性を持つ溶液となり、また、少量の溶媒
の気化によって固化若しくは高粘度化し、更に、150
〜200℃程度の仮焼成温度で容易に分解し除去できる
という特質を有している。この特質を利用して、本発明
では、ε−カプロラクタムを、水、または水と有機溶媒
との混合溶液に溶解させたε−カプロラクタム溶液とし
て凝集体中に含ませている。有機溶媒としては、メチル
アルコール、エチルアルコール、イソプロピルアルコー
ル、プロピルアルコール、エチレングリコール、エチル
セルソルブなどの親水性有機溶媒や、ソルベントナフ
サ、テレピン油、ウンデカン、イソブタノール、イソア
ミルアルコールなどの親油性有機溶媒がある。親油性有
機溶媒を用いる場合には、界面活性剤などを併用してエ
マルジョンの形態で用いるのが望ましい。尚、溶液中の
有機溶媒は弗素樹脂のフィブリル化を促進させるよう作
用する。
【0014】ε−カプロラクタムの凝集体への添加形態
としては、水溶液、または水及び有機溶媒との混合溶液
が好ましいが、微粉末状のε−カプロラクタムを添加
し、凝集体中に含まれる溶液に溶解させて溶液状態とし
てもよい。ε−カプロラクタム溶液の添加の時期として
はいつでもよいが、凝集させる工程前に加えた場合に
は、凝集体を濾過などして取り出すときに、濾液と共に
大量のε−カプロラクタム溶液が捨てられる可能性があ
ることから、凝集させる工程後から混練する工程前まで
の間に加えるのがよい。
【0015】ε−カプロラクタム溶液中のε−カプロラ
クタム、水、または水及び有機溶媒の混合溶液の全重量
に対するε−カプロラクタムの重量比率としては40〜
87%であることが好ましく、60〜85%であればよ
り好ましい。凝集体中のε−カプロラクタムの重量比率
が40%を下回る場合には、水、または水及び有機溶媒
の混合溶液が気化した後の固体若しくは高粘度の固体状
態のε−カプロラクタムの量が少ないため、十分な空隙
を得ることができない。また、87%を上回る場合に
は、ε−カプロラクタム溶液の粘度が高くなりすぎて弗
素樹脂との混練及びフィブリル化が困難となる上、圧延
する工程でε−カプロラクタムがロール表面に析出し
て、シートのロールへの巻付きなどのトラブルが生じる
からである。
【0016】圧延する工程後、シートは、150〜20
0℃の焼成温度で仮焼成され、シート中のε−カプロラ
クタムの除去が計られる。上記のごとく、ε−カプロラ
クタムを溶液状態で含ませた凝集体は、混練する工程、
圧延する工程、更に仮焼成を経た後、非常に高い空隙率
を有する燃料電池用電極触媒シートとなる。その理由と
しては、凝集体中にε−カプロラクタム溶液を含ませて
おくことにより、圧延する工程で少量の溶媒が気化する
と、ε−カプロラクタムが速やかに固化若しくは高粘度
化し、カレンダーなどによる圧延時の圧縮によっても、
それ以上シートは圧密化しにくくなる。すなわち、圧延
する工程で溶媒の気化により固体若しくは高粘度の固体
状態のε−カプロラクタムがシート内に存在し、これが
シートの圧密化を防止することになり、さらに圧延する
工程後の仮焼成でシート内のε−カプロラクタムが分解
され除去されたとき、ε−カプロラクタムの抜けた跡は
空隙として残り、この結果、非常に高い空隙率を有する
燃料電池用電極触媒シートが得られるものと考えられ
る。
【0017】また、別の理由としては、仮焼成時、特に
仮焼成初期に弗素樹脂は軟化して応力緩和による熱収縮
を生じるが、この際、ε−カプロラクタムは固体若しく
は高粘度の固体状態でシート中に存在しており、このた
め、弗素樹脂の熱収縮後、ε−カプロラクタムが分解し
除去されることで、ε−カプロラクタムの占めていた部
分が空隙として残り、この結果、非常に高い空隙率を有
する燃料電池用電極触媒シートが得られるものと考えら
れる。更に別の理由としては前記2つの理由の両方によ
り非常に高い空隙率を有する燃料電池用電極触媒シート
が得られるものと考えられる。
【0018】
【実施例】実施例1 白金を担持したカーボンブラックからなる触媒微粒子
5.0gを、超純水1リットルに超音波を用いて均一に
分散させた。次いで、この分散液にポリテトラフルオロ
エチレン(PTFE)ディスパージョン(三井フロロケ
ミカル株式会社製:30−J)8.3gを滴下して均一
に混合した。この後、この混合液にエチルアルコール1
リットルを添加して、触媒微粒子とPTFEを共凝集さ
せた。この凝集体を含む液を吸引濾過した後、110℃
迄徐々に昇温して加熱することにより水及びエチルアル
コールを気化させた。
【0019】得られた凝集体をボールミルによって平均
粒径5ミクロンに粉砕し、これに水2g、イソプロピル
アルコール2g、及びε−カプロラクタム16gからな
るε−カプロラクタム溶液を加え、双腕ニーダーにより
混練し、PTFEを十分にフィブリル化させた。次に、
この混練物をロール温度30℃のカレンダーに縦横交互
に通して圧延を行い、厚さ120ミクロンのシート状物
を得た。このシート状物を150℃で3時間加熱して、
シート内に残る水、ε−カプロラクタムなどを気化させ
て、空隙率78容量%の触媒シートを得た。得られた触
媒シートは取り扱いにより破損が生じることがなく、十
分な強度を有するものであった。
【0020】実施例2 白金を担持したカーボンブラックからなる触媒微粒子
5.0gを、超純水1リットルに超音波を用いて均一に
分散させた。次いで、この分散液にPTFEディスパー
ジョン(三井フロロケミカル株式会社製:30−J)
8.3gを滴下して均一に混合した。この後、この混合
液にイソプロピルアルコール2リットルを添加して、触
媒微粒子とPTFEを共凝集させた後、吸引濾過した。
【0021】得られた凝集体に粉末状のε−カプロラク
タムを添加し、双腕ニーダーにより混練し、PTFEを
十分にフィブリル化させた。この時、ε−カプロラクタ
ムの量は、凝集体中の水及びイソプロピルアルコールと
の全量の80重量%であり、ε−カプロラクタムは混練
により、凝集体中の水及びイソプロピルアルコールに溶
解した。次に、この混練物をロール温度30℃のカレン
ダーに縦横交互に通して圧延を行い、厚さ150ミクロ
ンのシート状物を得た。このシート状物を150℃で3
時間加熱して、シート内に残る水、ε−カプロラクタム
などを気化させて、空隙率79容量%の触媒シートを得
た。得られた触媒シートは取り扱いにより破損が生じる
ことがなく、十分な強度を有するものであった。
【0022】比較例 実施例1において、ε−カプロラクタム溶液に代えて水
10g、イソプロピルアルコール10gからなる混合溶
液を用いたこと以外は、実施例1と同様にして、触媒シ
ートを作製した。得られた触媒シートは空隙率が60容
量%であり、脆く取扱時に破損が生じた。
【0023】
【発明の効果】上記構成を備えたことにより、請求項1
記載の燃料電池用電極触媒シートの製造方法にあって
は、凝集体中にε−カプロラクタムを溶液状態で含ませ
るようにしたため、ε−カプロラクタムは混練する工程
で混練物中に均一に混合されることになる。また、圧延
する工程で、ε−カプロラクタムは溶媒の気化に伴って
固体若しくは高粘度の固体状態となりシート中に存在
し、その後の仮焼成で分解し除去される。この結果、ε
−カプロラクタムの占めていた部分が空隙として残り、
微細な孔がシート全体に均一に分布した非常に高い空隙
率の多孔構造を有する燃料電池用電極触媒シートを得る
ことができる。
【0024】請求項2記載の燃料電池用電極触媒シート
の製造方法にあっては、凝集体中のε−カプロラクタ
ム、水、または水及び有機溶媒の混合溶液の全重量に対
するε−カプロラクタムの重量比率を40〜87%とし
たことにより、「水、または水及び有機溶媒の混合溶液
が気化した後の固体若しくは高粘度の固体状態のε−カ
プロラクタムの量が少なく十分な空隙を得ることができ
ない。また、ε−カプロラクタム溶液の粘度が高くなり
すぎて弗素樹脂との混練及びフィブリル化が困難となる
上、圧延する工程でε−カプロラクタムがロール表面に
析出して、シートがロールに巻付く」といった不具合が
生じることがない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南 彰則 茨城県猿島郡総和町北利根7 日本バイ リーン株式会社東京工場内 (72)発明者 前田 靖之 茨城県猿島郡総和町北利根7 日本バイ リーン株式会社東京工場内 (56)参考文献 特開 平4−342744(JP,A) 特開 昭63−48757(JP,A) 特開 昭61−88455(JP,A) 特開 昭63−301466(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 4/86 - 4/98 C01J 9/00 - 9/42

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 触媒微粒子懸濁液と弗素樹脂のディスパ
    ージョンとを混合する工程と、この混合液中の触媒微粒
    子と弗素樹脂とを共凝集させる工程と、凝集体を混練す
    る工程と、混練物を圧延する工程とを備えた燃料電池用
    電極触媒シートの製造方法において、 前記凝集体中に、ε−カプロラクタムを溶液状態で含ま
    せると共に、圧延工程後に仮焼成してε−カプロラクタ
    ムを除去するようにしたことを特徴とする燃料電池用電
    極触媒シートの製造方法。
  2. 【請求項2】 ε−カプロラクタム溶液中のε−カプロ
    ラクタムの重量比が40〜87%であることを特徴とす
    る請求項1記載の燃料電池用電極触媒シートの製造方
    法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20200020702A (ko) * 2017-05-16 2020-02-26 프라운호퍼 게젤샤프트 쭈르 푀르데룽 데어 안겐반텐 포르슝 에. 베. 드라이 필름의 제조방법, 롤링 장치, 드라이 필름 및 드라이 필름으로 코팅된 기판

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR20200020702A (ko) * 2017-05-16 2020-02-26 프라운호퍼 게젤샤프트 쭈르 푀르데룽 데어 안겐반텐 포르슝 에. 베. 드라이 필름의 제조방법, 롤링 장치, 드라이 필름 및 드라이 필름으로 코팅된 기판
KR102416449B1 (ko) 2017-05-16 2022-07-04 프라운호퍼 게젤샤프트 쭈르 푀르데룽 데어 안겐반텐 포르슝 에. 베. 드라이 필름의 제조방법, 롤링 장치, 드라이 필름 및 드라이 필름으로 코팅된 기판
KR20220098052A (ko) * 2017-05-16 2022-07-08 프라운호퍼 게젤샤프트 쭈르 푀르데룽 데어 안겐반텐 포르슝 에. 베. 드라이 필름의 제조방법, 롤링 장치, 드라이 필름 및 드라이 필름으로 코팅된 기판
EP4119323A1 (de) * 2017-05-16 2023-01-18 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Verfahren zum herstellen eines trockenfilms, walzvorrichtung, sowie trockenfilm und mit dem trockenfilm beschichtetes substrat
EP3625018B1 (de) * 2017-05-16 2023-08-30 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Verfahren zum herstellen eines trockenfilms
KR102597499B1 (ko) 2017-05-16 2023-11-06 프라운호퍼 게젤샤프트 쭈르 푀르데룽 데어 안겐반텐 포르슝 에. 베. 드라이 필름의 제조방법, 롤링 장치, 드라이 필름 및 드라이 필름으로 코팅된 기판

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