JP3110847B2 - 重荷重用空気入りタイヤ - Google Patents

重荷重用空気入りタイヤ

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JP3110847B2
JP3110847B2 JP04053635A JP5363592A JP3110847B2 JP 3110847 B2 JP3110847 B2 JP 3110847B2 JP 04053635 A JP04053635 A JP 04053635A JP 5363592 A JP5363592 A JP 5363592A JP 3110847 B2 JP3110847 B2 JP 3110847B2
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    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/03Tread patterns
    • B60C11/12Tread patterns characterised by the use of narrow slits or incisions, e.g. sipes
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    • B60C11/1281Width of the sipe different within the same sipe, i.e. enlarged width portion at sipe bottom or along its length
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
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    • B60C11/0041Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts comprising different tread rubber layers
    • B60C11/005Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts comprising different tread rubber layers with cap and base layers
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60CVEHICLE TYRES; TYRE INFLATION; TYRE CHANGING; CONNECTING VALVES TO INFLATABLE ELASTIC BODIES IN GENERAL; DEVICES OR ARRANGEMENTS RELATED TO TYRES
    • B60C11/00Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts
    • B60C11/0008Tyre tread bands; Tread patterns; Anti-skid inserts characterised by the tread rubber
    • B60C2011/0016Physical properties or dimensions
    • B60C2011/0025Modulus or tan delta

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、重荷重車両、例えば、
ローダ、ドーザ、グレーダ、ダンプトラック及びスクレ
ーパ等の建設車両、またはクレーン車や比較的大型のフ
ォークリフト等の産業車両に用いて、主として氷雪路を
走行するのに好適な空気入りタイヤに関し、特に、重荷
重車両に使用する氷雪路用空気入りタイヤのブロックパ
ターンにしばしば発生するブロック欠けを防止し、同時
に、優れた牽引力及び制動力を具えた空気入りタイヤに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的に、氷雪路用タイヤに要求され
る、氷雪路における高い牽引力ないし優れた制動力等の
性能に応える有効な手段として、トレッドにブロック列
を形成するパターンを採用することが行われている。更
に、これらのタイヤに、一層高い牽引力や一層優れた制
動力を要求する場合、トレッドのブロック列の各ブロッ
クに、各ブロックの両側の周方向溝に連通する一本以上
の幅方向サイプを配設することが知られている。
【0003】上記のブロックに幅方向サイプを設ける手
段については、以下に述べるように、多数の技術が開示
されている。例えば、特開平2−169307は、ブロ
ックに二本以上の幅方向サイプを設け、ブロックの踏み
込み側端部から、これに最も近いサイプまでの距離をブ
ロックの周方向長さの1/3を超え1/2以下とする技
術を開示している。
【0004】特開平2−234811は、トレッドゴム
のポリマの混合比と、このゴムの物性値を特定し、トレ
ッドに設けたブロックに幅方向のサイプを形成する技術
を開示している。更に、その実施例において、サイプの
配置の間隔及びその深さを、前者はトレッド幅に対する
比率で、後者は主溝深さに対する比率で、それぞれ示し
ている。
【0005】特開平2−303907は、トレッドのブ
ロックが実質上幅を有しない複数の切り込みを具え、こ
の切り込みの深さ、配設の相互の間隔、配設の角度等の
技術を開示している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上記の各開
示技術は、主として自動車のカテゴリイに入る重荷重車
両、即ち、一般のトラックやバスに用いる氷雪路用空気
入りタイヤに有効な手段であって、本発明の利用分野で
述べた前記の建設車両並びに産業車両の氷雪路用空気入
りタイヤに前記の開示技術を用いれば、下記のような問
題が発生することを明らかとした。
【0007】まず、建設車両用空気入りタイヤ、もしく
は産業車両用空気入りタイヤの牽引力及び制動力の実験
を行ったところ、タイヤトレッドの接地面に加えられる
接線力が、一般のトラックないしバスに加えられる同様
接線力の1.5倍以上の大きな値となることを明らかに
した。これは、建設車両用空気入りタイヤ及び産業車両
用空気入りタイヤの標準荷重が、下記するように、従
来、重荷重車両とされてきた一般のトラックに用いる空
気入りタイヤの標準荷重に対して著しく大きいことによ
る。
【0008】標準荷重は、建設車両用空気入りタイヤの
比較的小型サイズの18.00−25 36PRが92
95Kg、産業車両用空気入りタイヤの比較的大型サイ
ズの18.00−25 32PRが18910Kgであ
るのに対し、トラック用タイヤの10.00−20の1
4PRが2700Kgである。尚、建設車両用空気入り
タイヤの超大型サイズの65シリーズ45/65−45
(ローダ用)に至っては37880Kgに及ぶ。従っ
て、本発明による重荷重用空気入りタイヤとは、建設車
両用空気入りタイヤ及び産業車両用空気入りタイヤを指
すものである。
【0009】上記のように負荷荷重が大きな建設車両用
空気入りタイヤ及び産業車両用空気入りタイヤのトレッ
ドに、前記の開示技術が示すサイプを各ブロックに設け
ると、一方では、制動時に力大きな接線力を受けてブロ
ックの動きが大きくなる。このため、各サイプの底部ま
たは各ブロックの側壁に限界を超える過大な応力が繰り
返し作用する結果、これらの部位に亀裂が生じ、この亀
裂が急速に進展してブロック欠けに至る問題があった。
この問題は牽引時においても同様に生じる。尚、牽引力
とはタイヤの氷雪路における駆動性能、氷雪路の登坂性
能等の、車両を所望の方向に推し進める性能の代表特性
として用いるものである。
【0010】他方、各ブロックに設けるサイプの数を減
じるか、もしくはサイプの深さを浅くするか、あるいは
これら両者を併用するか等の対策を施せば、ブロック欠
けを防止すことは可能であるが、望ましい牽引力及び制
動力が得られない問題があった。換言すれば、牽引力及
び制動力とブロック欠けとは、建設車両用空気入りタイ
ヤ及び産業車両用空気入りタイヤに関して、依然、解決
されていない二律背反の関係にある。よって、従来、こ
れらのタイヤにはこの二律背反の問題を解決したタイヤ
は存在しなかった。
【0011】したがって、本発明の目的は、前記の建設
車両用空気入りタイヤ及び産業車両用空気入りタイヤに
関する二律背反の問題を解決することにあり、更に具体
的には、トレッドに設けたブロックが欠落する不具合を
改善して、この欠陥を皆無とし、同時に、一層優れた牽
引力及び制動力を発揮する前記空気入りタイヤを提案す
ることにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明による重荷重用空気入りタイヤは、1プライ
以上のカーカスと、このカーカスの外周側に配設したト
レッドとを具え、このトレッドに、複数本の周方向溝
と、これらの周方向溝に連通する複数本の幅方向溝とを
設けることにより、複数列のブロック列を形成し、少な
くとも一のブロック列の各ブロックに、幅方向に延在し
て前記周方向溝に連通する一本のサイプを設けた空気入
りタイヤにおいて、前記トレッドをキャップ層とベース
層とにより構成し、前記各ブロックを、前記サイプによ
り、相互に略等しい表面積を有するサブブロックに分割
し、前記サイプを、その深さ方向の終端部を拡幅した断
面形状として、前記サイプの深さをHとし、前記サブブ
ロックの、サイプ縁からのトレッド周方向距離をLとし
たとき、H/Lが次式、 0.3≦H/L≦0.8 を満たすことを特徴とするものである。
【0013】本発明による好適な実施例において、前記
キャップ層のゴムの300%伸張時モジュラスを、15
0kgf/cm2 以上180kgf/cm2 以下とする
ことが望ましい。
【0014】本発明による他の好適な実施例において、
前記ベース層のゴムの300%伸張時モジュラスを、1
10kgf/cm2 以上145kgf/cm2 以下とす
ることことが望ましい。
【0015】本発明による更に他の実施例において、前
記サイプの深さ方向の終端部を前記キャップ層のゴムの
内部に位置させることが望ましい。
【0016】以下、本発明を図示の実施例について一層
具体的に説明する。図1は、本発明による一実施例の空
気入りタイヤの主たる構成の、そのタイヤ赤道面Eから
左半分につき、図2に示すY−Y線に沿う幅方向断面を
示す。図示の1は、本発明による一実施例の重荷重用空
気入りタイヤである。図示の2は、1プライ以上(図示
の例は1プライ)のカーカスであり、3はビード部にお
ける一対のビードコア(図は一方のみ示す)であり、カ
ーカス2はこれら一対のビードコア3にトロイド状をな
して跨る。図示の4はベルト層またはブレーカ層であ
り、5はトレッド、6はサイドウォール、7はベルト層
またはブレーカ層の端部近傍に設けたクッションゴムで
ある。図示の5bはトレッド5のベース層であり、5c
はキャップ層である。トレッド5はベース層5bとキャ
ップ層5cとにより構成する。
【0017】図1は、ラジアルカーカス構造としたタイ
ヤを例示しているが、本発明による重荷重用空気入りタ
イヤはこれに限定するものではなく、図示していない
が、カーカスをナイロン等の有機繊維コード等を用いた
複数プライにより構成した、いわゆるバイアスタイヤを
含むものである。
【0018】図1において、図示の11a,12a及び
13aはそれぞれ周方向溝であり、図示の15bは幅方
向溝の溝底を、S1 bは幅方向に延在するサイプの深さ
方向の終端部をそれぞれ示す。
【0019】図2は、本発明による空気入りタイヤのト
レッドパターンの一実施例を示している。図示のX−X
はタイヤ赤道面Eがトレッド表面と交わる線を、TWは
トレッドの幅をそれぞれ示す。図示の11a及び11b
は共に中央部の周方向溝であり、12a及び12bは共
に、これら中央部の周方向溝のトレッド幅方向外側に設
けた周方向溝である。図示の13a及び13bはそれぞ
れトレッドの最も外側寄りに設けた周方向細溝である。
【0020】図示の15は、周方向溝11aと周方向溝
11bとに連通する中央部の複数の幅方向溝であり、こ
れらの溝により図示のブロックB1 を形成すると共に中
央のブロックB1 の列を形成する。図示の16aは周方
向溝11aと周方向溝12aとに連通し、16bは周方
向溝11bと周方向溝12bとに連通して、それぞれ、
ブロックB2 及びB3 を形成すると共にブロックB2
列及びB3 の列を形成する複数の幅方向溝である。この
実施例においては、更に、図示の複数の幅方向溝17a
が周方向溝12aと周方向細溝13aとに連通し、複数
の幅方向溝17bが周方向溝12bと周方向細溝13b
とに連通して、これらの溝により、それぞれ、ブロック
4 及びB5 を形成すると共にブロックB4 の列及びB
5 の列を形成するものである。
【0021】図2において、図示のS1 、S2 、S3
4 及びS5 はそれぞれサイプである。各一本のサイプ
1 は、中央のブロック列の各ブロックB1 を略幅方向
に横断して延在し、中央の周方向溝11a及び11bに
連通する。各一本のサイプS 2 及びS3 は図示するよう
に、中央のブロック列の両側のブロック列の各ブロック
2 及びB3 をそれぞれ略幅方向に横断して延在し、周
方向溝11aと12aとに、及び、周方向溝11bと1
2bとに、それぞれ連通する。また、各一本のサイプS
4 及びS5 は、各ブロックB2 及びB3 の各ブロック列
の更にトレッドの外側寄りの各ブロック列の各ブロック
4 及びB5 をそれぞれ略幅方向に横断して延在し、周
方向溝12aと周方向細溝13aとに、及び、周方向溝
12bと周方向細溝13bとに、それぞれ連通する。
【0022】この実施例においては、上記のように各ブ
ロック列の各ブロックに一本のサイプを設けているが、
本発明においては少なくとも一のブロック列のブロック
に前記の一本のサイプを設けるものである。例えば、タ
イヤの車両への装着状態または使用状態において、トレ
ッドの幅方向の接地圧分布が一様でなく、トレッドの中
央部の接地圧が他のトレッド部分より高い場合にトレッ
ドの中央部のブロック列の各ブロックB1 に一本のサイ
プを配設し、他のブロック列の各ブロックにはサイプを
設けない場合を含む。
【0023】また例えば、上記のタイヤの状態におい
て、トレッドの接地圧分布がトレッドの一方側の区域も
しくは両側区域で高い場合に、図2におけるブロックB
2 またはB3 のいずれか一のブロック列の各ブロックに
前記一本のサイプを設けるか、もしくは、これら両方の
ブロックの列の各ブロックに前記一本のサイプを設ける
かして、他のブロック列の各ブロックにサイプを設けな
い場合を含む。
【0024】前記の各一本の各サイプS1 により、中央
のブロック列の各ブロックB1 を、略等しい表面積を有
するサブブロックB1 aとB1 bとに分割する。更に、
前記の各一本のサイプS2 及びS3 より、中央のブロッ
ク列の両側のブロック列の各ブロックB2 及びB3 をそ
れぞれ略等しい表面積を有するサブブロックB2 aとB
2 bとに、B3 aとB3 bとにそれぞれ分割する。ま
た、前記の各一本のサイプS4 及びS5 により、上記同
様に、各ブロックB4 及びB5 をそれぞれ略等しい表面
積を有するサブブロックB4 aとB4 bとに、B5 aと
5 bとにそれぞれ分割する。
【0025】これらのサブブロックの形成はタイヤの装
着状態及び使用状態に適合するように、前記の各種のサ
イプ配設手段に従う。
【0026】図3に、図2に図示のZ−Z線に沿う断面
を示す。図3におけるサイプS1 の断面形状は、図2に
図示するサイプS1 の幅方向における直角断面形状であ
る。図3において、サイプS1 は、少なくともトレッド
5の表面において図示のWの断面幅を有すると共に、そ
の深さ方向の、kで示す終端部分において前記断面幅W
以上の断面幅Wkを有する拡幅した終端部kを具える。
この拡幅した終端部kをサイプS1 の幅方向の全長に亙
って設けることが望ましい。
【0027】前記サイプのトレッド表面部の断面幅W
と、前記サイプの終端部における断面幅Wkとの寸度関
係を、1.5×W≦Wk≦3.5×Wとするのが好まし
い。
【0028】図示のS1 bは前記終端部kにおけるサイ
プS1 の深さ方向の終端を示し、図示のHはこのS1
までのサイプの深さを示す。
【0029】Lは、図示のように、サイプS1 の溝15
側の縁から溝15の縁に至るまでのトレッド周方向距離
である。換言すれば、Lは、図2の線X−Xと平行の関
係の下で規定される距離である。また該Lは、図3に示
す側でのみ規定するものではなく、図3の右側に同様に
採ることができる。更に該Lは、図2におけるZ−Z線
の位置に規定されず、ブロックB1 及びサイプS1 それ
ぞれの幅方向のいかなる位置においても適用し得るもの
である。
【0030】本発明による前記実施例においては、前記
Hの値と前記Lの値とのH/Lの関係を、0.3≦H/
L≦0.8とすることが望ましい。尚、各ブロックの前
記各サイプによるサブブロック分割形成の方法は、上記
H/Lの値を満足する範囲で自由であり、図3の実施例
においては、各サイプを各ブロックの重心に関して点対
称となるように配設したものである。
【0031】前記の拡幅した終端部kの断面形状の一実
施例を図3に示すように、その終端部の断面輪郭を、そ
の輪郭全体に亙って略円弧状曲線とすることができる。
また他の実施例において、図4の(a)及び(b)に示
すように、拡幅した終端部の断面輪郭をサイプの深さ方
向に縦長の終端部k1 またはk2 とすることができる。
図4の(a)に示す終端部k1 の断面輪郭形状は、その
終端近傍部及び幅狭のサイプとの連通近傍部を曲線と
し、その他の部分を直線状としたものである。図4の
(b)に示す終端部k2 の断面輪郭形状は、その終端近
傍部を最大幅とし、幅狭のサイプの連通部に向かうに従
って幅狭としたものである。
【0032】上記したサイプは、トレッドの中央部のブ
ロック列の各ブロックに設けたサイプを代表例として採
り上げ、これにについて説明したものである。従って、
前記の他のブロック列の各ブロックにも前記の構成にな
るサイプを配設し得るのは勿論である。
【0033】前記の一実施例におけるトレッド5のキャ
ップ層5cのゴムの300%伸張時のモジュラスを15
0kgf/cm2 以上180kgf/cm2 以下とする
ことが望ましい。
【0034】トレッド5のベース層5bのゴムは、その
300%伸張時のモジュラスを前記キャップ層5c以下
とすることが好ましく、このモジュラスの値を110k
gf/cm2 以上145kgf/cm2 以下とすること
が望ましい。同時に、このゴムの損失正接tanδの値
を0.03以上0.10以下とした低発熱ゴムとするこ
とが好ましい。
【0035】図3に示すように、サイプS1 の拡幅した
終端部kの終端S1 bを前記キャップ層5cのゴムの内
部に止める。更に、この終端S1 bからベース層5bの
面に至る距離Pを前記幅方向溝15の溝深さDhの10
%以上70%以下とすることが好ましい。更に、前記サ
イプS1 の深さHは幅方向溝15の溝深さDhの50%
以上85%以下の範囲で設定することが望ましい。尚、
幅方向溝の溝底を前記キャップ層5cのゴムの内部に止
めるものとする。
【0036】
【作用】トレッドをキャップ層とベース層とにより構成
することで、以下に述べる機能分担が可能となる。第一
に、キャップ層のゴムに比較的高いモジュラスのゴムを
用いることにより、前記したような極めて大きな負荷荷
重の下で、制動・駆動の際にトレッドに加えられる大き
な接線力に対し、ブロックの座屈もしくはへたり等の現
象を防止することができる。このことが、低い摩擦係数
の氷雪路面における車両の駆動時、制動時に、B1 、B
2 、B3 等の前記の各ブロックを接地面に適切に当接可
能とし、進行方向に略直交する、S1 ,S2 ,S3 等の
サイプの縁を含めた各サブブロックの側縁(エッジ)を
氷雪路面に十分に圧接することが可能となり、いわゆる
エッジ効果を高めることができる。これにより望ましい
制動力及び駆動力が得られる。
【0037】第二に、ベース層のゴムにキャップ層のゴ
ム以下の低いモジュラスを有するゴムを分断することな
く用いることで、前記のブロックの座屈もしくはへたり
等の現象を伴わずに、キャップ層に比較的高いモジュラ
スのゴムの使用を可能にするとともに、制動・駆動の際
にブロックもしくはサブブロックの望ましい変形を得る
ことを助成することとなる。この変形により各サブブロ
ックの、進行方向に略直交するエッジを氷雪路面に更に
一層十分に圧接することが可能となり、エッジ効果が更
に一層高められて大きな制動力及び駆動力を得ることが
できる。
【0038】第三に、ベース層のゴムを低発熱性ゴムと
することができて、建設車両ないし中型以上の産業車両
に使用する重荷重用空気入りタイヤに固有の、トレッド
の高温度に起因するヒートセパレーションを防止するこ
とが可能となる。
【0039】尚、本発明による重荷重用空気入りタイヤ
は、一方では、トレッドの摩耗寿命の確保が重要な前提
条件であり、トレッドの有効接地面積を可能な限り大き
く採ることが必要である。他方では、氷雪路上における
望ましい牽引力及び制動力を確保するために、トレッド
の溝部分が占める比率の、いわゆるネガティブ比を極力
大きく採ることが望まれる。本発明においては、これら
の相反する要求を共に満たすために、前記ネガティブ比
を30%以上40%以下とすることが好ましい。重荷重
用空気入りタイヤに単純にこの範囲の値のネガティブ比
を採用すれば、トレッドの全体のゴム容積が、一般のト
ラック用空気入りタイヤのトレッドゴム容積対比著しく
大きくなり、ヒートセパレーションの恐れが生じる。こ
のことが、上記のベース層を低発熱ゴムとした所以であ
る。
【0040】少なくとも一のブロック列の各ブロックに
一本のサイプを設けるとしたのは以下の理由による。元
来、一般トラック対比溝深さが深く、これに合わせて深
いサイプが要求される重荷重用空気入りタイヤのトレッ
ドの各ブロックに複数本のサイプを設ければ、各ブロッ
クの曲げ剛性の著しい低下を招く。これらのブロック
に、前記したように、一般のトラック用空気入りタイヤ
の1.5倍以上に及ぶ接線力が加えられと、特に、各サ
イプの終端部kに過大な応力が作用して該部分に亀裂が
生じ、この亀裂が成長してブロック欠けに至るからであ
る。このブロック欠けを防止するために、図3に例示す
る距離Lを十分長い値とすれば、図2に示す幅方向溝1
5、16a,16b等の配設個数が減少して望ましい牽
引力及び制動力が得られない欠点が生じる。
【0041】上記の諸欠点を解決するため、本発明はサ
イプS1 の終端部kを拡幅するものである。拡幅された
終端部kを設けることにより、B1 a、B1 b等のサブ
ブロックがトレッドの接線力方向に一層容易に撓むこと
が可能となる。同時に、このことにより終端部kに加え
られる集中応力の分散が可能となる。これらの作用によ
り、望ましい駆動力及び制動力を具えることが可能にな
り、同時に、ブロック欠けを防止することができる。
【0042】各ブロックに一本のサイプを設け、このサ
イプにより各ブロックを、相互に略等しい表面積を有す
るサブブロックに分割するとしたのは、一個のブロック
における各サブブロックのトレッド周方向における剛性
差を極力減少させることにより、制動性能と駆動性能と
が略等しい性能となるようにバランスさせるとの理由に
よる。これを更に図3に従って具体的に説明する。
【0043】図3において、制動時及び駆動時にトレッ
ド周方向に接線力が加えられた場合、例えば駆動時には
サイプS1 がトレッド周方向に拡幅し、図の左側のエッ
ジが路面に食い込む作用、即ち、エッジ効果をもたら
す。制動時には同様に拡幅するが、逆に図の右側のエッ
ジが路面に食い込むエッジ効果を発揮する。これらの現
象から判るように、サブブロックの表面積が大きく異な
れば、各サブブロックの剛性が大きく異なり、制動力も
しくは駆動力の少なくとも一方の性能を犠牲とすること
となり、両性能の望ましいバランスが得られない不具合
を生じる。同時に、サブブロックの剛性を略等しくする
ことで、非氷雪路走行時の各ブロックもしくは各サブブ
ロックの偏摩耗を抑制する効果が得られる。
【0044】上記のような、サブブロックの容易な撓み
を実現し、かつ、効果的な応力分散を行わせるために、
サイプS1 の断面幅Wと、サイプの終端部kの断面幅W
kとの関係を前記のごとく定めたものである。即ち、前
記Wkの値が前記Wの値の1.5未満では望ましい上記
効果が得られず、3.5を越えるとサブブロックの撓み
が大きくなり過ぎて、終端部kに過大な応力が作用し、
望ましくない。
【0045】本発明においては上記に加え、サイプ深さ
Hと、サブブロックの、サイプ縁からのトレッド周方向
距離Lとの望ましい関係を、以下の実験により求めたも
のである。
【0046】まず、供試タイヤのサイズを、建設車両と
産業車両とに共用するラジアル構造の14.00R25
のトレッドクラスE3として、このタイヤのトレッドパ
ターンを、図2に示すブロックタイプとした。各ブロッ
クに配設した一本のサイプの深さHの値と、サブブロッ
クの、サイプ縁からのトレッド周方向距離Lの値とをそ
れぞれ変えて、各種のH/Lの値を有するタイヤを準備
した。各サイプの断面形状は図3に従うものである。
尚、トレッドのキャップ層には300%伸長時モジュラ
スが160kgf/cm2 のゴムを使用した。
【0047】次いで、各供試タイヤの、アイスバーンと
なった氷雪路面における制動性能試験及び氷雪路と非氷
雪路とが混在する路面を約1万KM走行させる耐ブロッ
ク欠け性能試験を実施した。制動性能試験は速度約40
KM/Hから急制動を行い、ブレーキを加えた地点から
停止するまでの各供試タイヤの制動距離Dt(M)を測
定した。制動性能試験については、別途、従来の、同様
トレッドパターン(但しサイプを除去)にスパイクを具
えたタイヤの、同一試験条件の下での制動距離Dcを測
定した。また耐ブロック欠け性能はサイプの終端部に生
じた亀裂の長さCk(mm)を測定した。
【0048】評価及び試験結果の整理を以下のように行
った。制動性能は、(Dt/Dc)×100に従って計
算した値(指数値)を以て表した。耐ブロック欠け性能
は、(1/Ck)×100に従って計算した値(指数
値)を以て表した。これらの値をプロットしたグラフを
図5に示す。図5は、横軸に前記H/Lを採り、一方の
縦軸(図5の左)に制動性能指数を、他方の縦軸に耐ブ
ロック欠け性能指数を採って、前記各プロットを滑らか
な線で結んで得られたグラフである。
【0049】図5によれば、制動性能は、H/Lの値が
約1.25近傍で最良となり、この値を越えると急激に
低下することを示している。また、H/Lの値が1.2
5以下に減少するに伴い制動性能は低下するが、この低
下傾向の状態は比較的緩やかである。耐ブロック欠け性
能は、H/Lの値が約0.35近傍で最良であり、この
値の前後で低下傾向を示す。これら両者の性能をH/L
の値で見れば、それぞれの性能の最良点が得られるH/
Lの値に大きな隔たりが存在することが判る。
【0050】前記の両性能を同時に望ましい性能領域に
維持するため、本発明においては、H/Lの値を0.3
以上、0.8以下としたものである。H/Lの値が0.
3未満では、耐ブロック欠け性能を所望の優れた状態に
保持し得るものの、反面、氷雪路面における制動性能の
低下が著しく、顧客の要求を満たすことができず、不所
望である。またH/Lの値が0.8を越えると、氷雪路
面における十分な制動性能を発揮するものの、耐ブロッ
ク欠け性能が著しく低下して本発明の目的を達成し得な
い。
【0051】トレッドのキャップ層のゴムの300%伸
張時モジュラスが150kgf/cm2 未満では、各ブ
ロックの剪断剛性が著しく低下して、前記したように各
ブロックおよび各サブブロックの座屈もしくはへたりを
生じ、必要とする駆動力、制動力が得られず、加えて、
各サイプの終端部に過大な歪みが作用してブロック欠け
を発生する恐れがあり望ましくない。更に、トレッドの
耐摩耗性が好ましくない程度まで低下する不具合を生じ
る。また、この300%伸張時モジュラスが180kg
f/cm2 を越えると、各ブロックの剪断剛性が大きく
なり過ぎて、氷雪路面における望ましい制動性能及び駆
動性能が得られず不可である。
【0052】トレッドのベース層のゴムの300%伸張
時モジュラスが110kgf/cm 2 未満では、各ブロ
ックの剪断剛性が著しく低下して、各ブロックおよび各
サブブロックの座屈もしくはへたりを助長し、必要とす
る駆動力、制動力が得られず、加えて、各サイプの終端
部に過大な歪みが作用してブロック欠けを発生する恐れ
があり望ましくない。更に、トレッドの耐摩耗性を損な
う不具合を生じる。また、この300%伸張時モジュラ
スが145kgf/cm2 を越えると、制動時及び駆動
時に各ブロックもしくは各サブブロックの望ましい変形
の助成効果が不十分となり、氷雪路面における望ましい
制動性能及び駆動性能が得られず不可である。
【0053】サイプの深さ方向の終端部kをトレッドの
キャップ層5cの内部に止めたのは、この終端部kをベ
ース層5bの内部に位置させると、終端部kの終端S1
bが高い剛性を有するベルト層4またはブレーカ層を含
むカーカスのクラウン部に接近し過ぎる結果、駆動時、
制動時に終端部kに過大な応力が集中し該部に亀裂が発
生し易くなり、ブロック欠けの恐れが生じるからであ
る。
【0054】上記理由と同様理由により、図3におい
て、前記終端部kの終端S1 bからベース層5bの外側
面に至る距離を幅方向溝15の溝深さDhの10%以上
70%以下としたものであり、かつ、サイプS1 のふか
さHを前記溝深さDhの50%以上85%以下としたも
のである。
【0055】
【実施例】本発明の再現性を確かめるため、前記の実験
とは異なる、建設車両及び産業車両に共通のタイヤサイ
ズ18.00R25のトレッドクラスE4の実施例のタ
イヤを準備した。このタイヤの基本構成は図1に従い、
その骨格構造を、ラジアル配列の補強スチールコードに
なる1プライのカーカス及び補強スチールコードよりな
る4層のベルト層により構成した。トレッドはキャップ
層とベース層とで構成し、キャップ層に300%伸張モ
ジュラスが160kgf/cm2 のゴムを、ベース層に
300%モジュラスが140kgf/cm2 のゴムをそ
れぞれ適用した。
【0056】トレッドパターンは図2に示すパターンを
用いた。トレッド幅TWは410mmである。周方向溝
11a、11b、12a及び12bの溝深さはそれぞれ
26mm、周方向細溝13a及び13bの溝深さは13
mmである。幅方向溝15、16a、16b、17a及
び17bそれぞれの溝深さDhを23.6mmとした。
尚、幅方向溝15は相互に平行であり、他の幅方向溝も
同様に、それぞれの溝において相互に平行である。
【0057】図2に示すB1 からB5 までの各ブロック
は、その両側部に周方向長さがブロックの主要部分より
短い部分を設けているが、この短い部分の周方向長さ
を、各ブロックにおいて同一の38mmとし、各ブロッ
クの主要部分におけるトレッド周方向の長さをそれぞれ
同一の66mmとした。図3に例示する向きのサブブロ
ックの周方向長さLは、各ブロックB1 からB5 まで同
一とし、ブロックの、主要部分においてそれぞれ31m
mから35mmの範囲とし、短い部分においてそれぞれ
19mmから20mmとした。
【0058】各サイプS1 からS5 までの断面幅Wをそ
れぞれ同一の0.8mmとし、それらサイプの深さHを
全て同一の15mmとした。H/Lは、各ブロックの前
記主要部において0.43から0.48の範囲となり、
また、各ブロックの前記の短い部分において0.75か
ら0.79の範囲である。尚、各サイプは各ブロックの
重心位置に関して点対称となるよう各ブロックに設け
た。各サイプの拡幅した終端部kは、その断面形状を図
3の輪郭形状とし、その断面幅Wkを2.4mmとして
サイプの全域に亙らせた。尚、図3に示す、終端部kの
終端S1 bからベース層5bの外側表面までの距離Pは
14mmであった。
【0059】上記実施例のタイヤの性能を検証するため
に、別途、比較例のタイヤ及び従来例のタイヤを準備し
た。これらのタイヤは、トレッドパターンの各ブロック
及び各サブブロックの寸法と前記Lの値とを除いて全て
実施例のタイヤと同一とした。
【0060】比較例のタイヤの各ブロックの、主要部分
におけるトレッド周方向長さを120mm、周方向長さ
の短い部分の長さを106mmとし、前記Lの値を、前
者で59.6mm、後者で52.6mmとした。従っ
て、比較例のタイヤにおけるH/Lの値は前者で0.2
5、後者で0.29となる。
【0061】従来例のタイヤの各ブロックの、主要部分
におけるトレッド周方向長さを35mm、周方向長さの
短い部分の長さを20mmとし、前記Lの値を、前者で
17.5mm、後者で10mmとした。従って、従来例
のタイヤにおけるH/Lの値は前者で0.85、後者で
1.5となる。
【0062】上記3例のタイヤを、建設車両である32
トンのダンプトラックにそれぞれ装着して、アイスバー
ン状の氷雪路面での制動試験と、一部氷雪路面を含む非
氷雪路面の実地走行試験とを実施した。制動試験の方法
は前記の同様試験と同一で、速度40KM/Hから急ブ
レーキを掛けて停止するまでの距離を測定した。ブロッ
ク欠け試験は、約1万KM(約700エンジアワー)走
行後にブロックに発生していた亀裂長さを測定した。評
価のための整理の方法は前記と同一である。
【0063】試験の結果を以下に記す。数値は、従来例
のタイヤの性能を100とする指数で表わし、値が大な
るほど良いことを示す。制動性能は、実施例のタイヤで
91、比較例のタイヤで68であった。耐ブロック欠け
性能は、実施例のタイヤで143、比較例のタイヤで1
14であった。本発明による実施例のタイヤは、従来例
のタイヤ対比、制動性能において僅かな低下が認められ
るものの実用上許容できる性能を具え、しかも耐ブロッ
ク欠け性能において、従来例のタイヤ対比格段に優れた
結果を示し、実用上全く問題とならないブロックの耐久
性を達成することができた。比較例のタイヤは耐ブロッ
ク欠け性能での改善は見られたが、制動性能において実
用性に欠ける低いレベルに止まった。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、建設車両及び産業車両
に用いる氷雪路用空気入りタイヤで、従来、解決し得な
かった牽引力及び制動力と、トレッドの耐ブロック欠け
性能との両立を実現でき、氷雪路面において優れた牽引
力及び制動力を発揮すると同時にトレッドに設けたブロ
ックが欠落する不具合を皆無とすることができる、安全
にして、かつ、経済的な重荷重用空気入りタイヤを提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明による一実施例の幅方向断面の
左半分を示す図である。
【図2】図2は、図1に示す一実施例のトレッドパター
ン図である。
【図3】図3は、図2に示すZ−Z線に沿う拡大断面図
である。
【図4】図4の(a)及び(b)は、他の実施例のサイ
プの断面図である。
【図5】図5は、制動性能及び耐ブロック欠け性能と、
H/Lとの関係を示すグラフである。
【符号の説明】
1 本発明による重荷重用空気入りタイヤ 2 カーカス 4 ベルト層もしくはブレーカ層 5 トレッド 5a キャップ層 5b ベース層 11a 周方向溝 12a 周方向溝 13a 周方向細溝 15 幅方向溝 16a 幅方向溝 17a 幅方向溝 B1 ブロック B2 ブロック B3 ブロック S1 サイプ B1 a サブブロック B1 b サブブロック L サイプ縁からのトレッド周方向距離 H サイプの深さ k サイプの拡幅終端部 W サイプの幅 Wk サイプの拡幅終端部の幅 Dh 幅方向溝の溝深さ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B60C 11/13

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1プライ以上のカーカスと、このカーカ
    スの外周側に配設したトレッドとを具え、このトレッド
    に、複数本の周方向溝と、これらの周方向溝に連通する
    複数本の幅方向溝とを設けることにより、複数列のブロ
    ック列を形成し、少なくとも一のブロック列の各ブロッ
    クに、幅方向に延在して前記周方向溝に連通する一本の
    サイプを設けた空気入りタイヤにおいて、 前記トレッドをキャップ層とベース層とにより構成し、
    前記各ブロックを、前記サイプにより、相互に略等しい
    表面積を有するサブブロックに分割し、前記サイプを、
    その深さ方向の終端部を拡幅した断面形状として、前記
    サイプの深さをHとし、前記サブブロックの、サイプ縁
    からのトレッド周方向距離をLとしたとき、H/Lが次
    式、 0.3≦H/L≦0.8 を満たすことを特徴とする重荷重用空気入りタイヤ。
  2. 【請求項2】 前記キャップ層のゴムの300%伸張時
    モジュラスを、150kgf/cm2 以上180kgf
    /cm2 以下とすることを特徴とする請求項1に記載の
    重荷重用空気入りタイヤ。
  3. 【請求項3】 前記ベース層のゴムの300%伸張時モ
    ジュラスを、110kgf/cm2 以上145kgf/
    cm2 以下とすることを特徴とする請求項1もしくは2
    のいずれか一項に記載の重荷重用空気入りタイヤ。
  4. 【請求項4】 前記サイプの深さ方向の終端部を前記キ
    ャップ層のゴムの内部に位置させることを特徴とする請
    求項1から3までのいずれか一項に記載の重荷重用空気
    入りタイヤ。
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