JP3110841U - 法面緑化構造体 - Google Patents

法面緑化構造体 Download PDF

Info

Publication number
JP3110841U
JP3110841U JP2005001852U JP2005001852U JP3110841U JP 3110841 U JP3110841 U JP 3110841U JP 2005001852 U JP2005001852 U JP 2005001852U JP 2005001852 U JP2005001852 U JP 2005001852U JP 3110841 U JP3110841 U JP 3110841U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
slope
bag
mesh
fertilizer
seeds
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005001852U
Other languages
English (en)
Inventor
美津男 谷口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nisshoku Corp
Original Assignee
Nisshoku Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshoku Corp filed Critical Nisshoku Corp
Priority to JP2005001852U priority Critical patent/JP3110841U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3110841U publication Critical patent/JP3110841U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Pit Excavations, Shoring, Fill Or Stabilisation Of Slopes (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)

Abstract

【目的】コスト安で永続的な緑化を持続可能であり、更には牧草に圧迫されることなく、郷土種植物などを確実に発芽・成育させることができ、所望の緑化を達成可能な法面緑化構造体を提供すること。
【構成】線径が0.5乃至2.5mmの線材よりなり、網目合いの一辺が10〜40mmの亀甲金網の片面側のみに、肥料・保水材・土壌改良材・生育基盤材・種子の内少なくとも2種以上を収容してなる袋体を20〜100cmの間隔で平行に装着した法面保護用網状体を、袋体が装着された側を法面に向けて張設し、その上より種子・肥料・有機質を主体とした植生基材を吹付けることにより法面緑化構造体を構築する。
【選択図】 図1

Description

本考案は、例えば道路造成時などに発生する法面を緑化で保護する際に用いられる法面緑化構造体に関する。
近年では、従来はモルタル吹付による保護が行われていたような硬質法面をも緑化する必要が生じてきており、法枠などの構造物と厚層基材吹付工法を併用する、或いは厚層基材吹付工の吹付量を多くするなどして緑化を行っている。
特開平1−142130号公報
しかしながら、構造物と基材吹付工の併用緑化ではコストが高くなってしまう。また、一般的な厚層基材吹付工の吹付厚を大きくしたとしても、多くの肥料分が法面下部に流失してしまい、施工後1〜2年で肥料切れによる植物の衰退が起こる恐れがある。
一方、生態系に配慮した植生を求める声が市場で大きくなってきているが、上述の方法では牧草の成長力が強く、郷土種植物などが成長できないまま牧草のみの緑化となり、緑化目標である植生にて法面を緑化することが困難であった。
本考案は、上述の事柄に留意してなされたもので、その目的とするところは、コスト安で永続的な緑化を持続可能であり、更には牧草に圧迫されることなく、郷土種植物などを確実に発芽・成育させることができ、所望の緑化を達成可能な法面緑化構造体を提供することにある。
上記目的を達成するため、本考案に係る法面緑化構造体は、線径が0.5乃至2.5mmの線材よりなり、網目合いの一辺が10〜40mmの亀甲金網の片面側のみに、肥料・保水材・土壌改良材・生育基盤材・種子の内少なくとも2種以上を収容してなる袋体を20〜100cmの間隔で平行に装着した法面保護用網状体を、袋体が装着された側を法面に向けて張設し、その上より種子・肥料・有機質を主体とした植生基材を吹付けることで構成される。
本考案に係る法面緑化構造体によれば、袋体が法面に接するように法面保護用網状体を張設する為、法面保護用網状体が袋体の径(2〜3cm)程度法面より浮いた状態となる。すなわち、法面保護用網状体の亀甲金網が植生基材の略中心に位置することになり、法面保護用網状体と植生基材とが確実に一体化される。この際、袋体を等高線状に適宜間隔を開けて平行に配置する為、袋体が植生基材の流亡防止材としても働き、より一層法面緑化構造体の強度を高めることになるのである。
法面保護用網状体を構成する亀甲金網は、植生基材との絡みを向上させると共に法面の起伏に沿うことが可能なように柔軟性を持たせるために、その線径を0.5乃至2.5mmに、亀甲型の網目を一辺が10〜40mmに設定してある。また、金網の素材は鉄線等適宜選択できるが、亀甲金網が腐食してなくなった方が良い現場においては、銅メッキを施すことによりその腐食進行を速めることができ好適である。逆に亀甲金網による保護が長期間必要とされる現場においては、何らかの被覆処理(亜鉛メッキや樹脂被覆など)を施すことが好ましく、中でもポリエチレンによる被覆を選択すると、金網強度が長期間維持可能になると共に、廃棄時や不慮の火災等により燃焼する際に有毒ガスを発生させることがない為好適である。
袋体の素材は特に限定されるものではなく、一定の強度と柔軟性と通気性を持つものであれば選択可能である。袋体内部に収容するものは肥料や保水材、土壌改良材、生育基盤材などであるが、袋体の一部に植物種子を収容して植生袋を形成することによって、線状に任意の植物(牧草など)を生育させることができる為、郷土種植物との棲み分けが可能となり好適である。つまり、牧草の種子を収容した植生袋を止着した法面保護用網状体が法面など施工対象面に敷設されることにより、緑化初期においては成長力の強い牧草が早く成長して、植生基盤が安定化される。そして、牧草に比べて成長力が弱い郷土種植物などは、牧草とは別の位置において発芽し成長するので、牧草によって圧迫されることなく、従って、郷土種植物などと牧草の双方がバランスよく成育し、所望の緑化が達成される。
以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
図1及び図2は、本考案に係る植生工法の一例を示すもので、図1において、1は施工対象面としての法面である。2はこの法面1の表面に敷設される法面保護用網状体2で、この法面保護用網状体2(以下、網状体2という)には、適宜の間隔をおいて肥料袋3と植生袋4とが止着されている。5は法面1に敷設された網状体2の上から法面1に対して、吹付けノズル6によって吹き付けられた吹付け基材である。7は網状体2の固定用アンカーである。
前記網状体2としては、図2に示すように、例えば線径が1.15mmのポリエチレン被覆鉄線を用いて網目が26mmになるように形成された亀甲金網が用いられる。これは、亀甲金網はラスとしての機能が大きく、肥料袋3や植生袋4をズレないように確実に止着することができると共に、吹付け基材5の流亡を防止する効果が大きいからである。
そして、前記網状体2に止着される肥料袋3と植生袋4はそれぞれ次のように構成されている。肥料袋3は、例えば厚みが0.2〜2.5mm、通気量が20〜350cc/cm/secである不溶性の不織布で形成された袋体内に、速効性,緩効性,遅効性,超遅効性の各肥料を適宜の割合で配合した肥料や、バーミキュライトやパーライトなどの無機質系の保水剤、あるいは、バーク堆肥やピートモスなどの有機質系の保水剤のように植物の成育に直接的または間接的に必要な肥料基材を収容したものである。
また、植生袋4は、肥料袋3と同様の袋体を用いており、その内部にグリーピングレッドフェスク, ハイランドベントグラス,レッドトップ, バミューダグラス, ケンタッキーブルーグラスなどの牧草の種子を適宜収容したものである。尚、植生袋4には牧草に限らず各種種子を用いることができることは言うまでも無い
上述のように構成された肥料袋3と植生袋4は、図2(A),(B)に示すように、肥料袋3(または植生袋4)を止め針金(または糸)9によって網状体2の一方の面に止着されている。なお、図2(B)において、10は止め針金9を網状体2に固定するためのリンガーなどの止め具である。肥料袋3と植生袋4は、適宜の間隔をおいて対にして配置され、一つの対においては肥料袋3が植生袋4より上方に位置する。そして、一つの対における肥料袋3と植生袋4との間隔は、例えば10〜40cm程度に設定される。また、一つの対における植生袋4と隣接する他の対における肥料袋3との間隔は、例えば40〜50cm程度に設定される。
前記吹付け基材5は、一般的な吹付け方法によって吹付けることができ、また、その吹付けに用いる吹付け機としては、乾式吹付装置やガンキなど一般的な吹付け機を用いることができる。そして、この吹付け機には、図1に示すように、吹付け基材供給用のホース11を介して吹付けノズルが接続され、さらに、この吹付けノズルには水供給用のホース12を介して図外の水ポンプおよび水タンクに接続されている。
吹付け基材5には郷土種植物(野草や樹木)、花植物など様々な種類の植物種子を配合することができる。前記郷土種植物としては、野草としては、よもぎ,すすき,めどはぎ,いたどりなどがあり、さらに、樹木としては、あかまつ,やしゃぶし,いたちはぎ,やまはぎ,こまつなぎなどがある。尚、周辺植物から飛来する種子など自然の緑化に任せる場合には、植物種子を一切配合しないことも可能であり、また、周辺生態系と同様の植生を復元させたい場合には、施工地周辺の林床などより採取する表土シードバンクを用いることも可能である。
而して、本考案に係る法面緑化構造体を構築するには、先ず、肥料等を収容した肥料袋3と牧草の種子を収容した植生袋4とを止着した網状体2を、袋体が法面に接するように法面1の表面に敷設し、固定用アンカー7で網状体2を法面1に固定する。一方、野草や樹木などの郷土種植物などの種子と、前記肥料袋3内に収容された肥料基材と同様のものとを前記吹付け機の撹拌槽に投入して混合し、所定の吹付け基材5を得る。
前記網状体2の法面1に対する敷設が完了すると、前記吹付け機によって吹付け基材5を網状体2の上から法面1に対して吹き付けるのであるが、例えば次のようにして行う。すなわち、前記吹付け機から、吹付け基材5を3〜4m /分のエア量でブロワーによって吹付けノズル6方向に送り出すと共に、水を16リットル/分の割合で吹付けノズル6方向に送り出し、吹付けノズルの吐出口の上流側約20cmの位置で吹付け基材5と水とを合わせ込み、吹付け基材5と水との混合物を網状体2の上から法面1に対して吹き付けるのである。この場合、吹付け基材5は前記肥料袋3と植生袋4との間の隙間は勿論のこと、これらを覆うように吹き付けられる。
ここで、網状体2として一定目合いの亀甲金網を用いており、肥料袋3や植生袋4が確実に止着されている為、この網状体2および肥料袋3,植生袋4によって吹付け基材5の流亡が防止される。そして、牧草の種子と肥料基材を収容した植生袋4における袋体は、植生袋4を止着した網状体2を法面1に敷設した後、吹付け基材5の吹付けを行うまでの間に降雨などがあっても、牧草の種子の流出が防止できると共に、発芽した牧草の種子の成長を妨げることがない。
而して、緑化の初期段階では、成長力の強い牧草が早く成長して、法面1における植生基盤が安定化される。そして、前記吹付けによって法面1に吹き付けられた吹付け基材5は、前述したように、網状体2,肥料袋3および植生袋4によって流亡しないように保持されるが、この吹付け基材5内に含まれた郷土種植物などの種子は、牧草とは別の位置において発芽し成長することができるので、牧草によって圧迫されることなく、従って、法面1においては郷土種植物など緑化目標とする植物と牧草の双方がバランスよく成育し、所望の緑化が達成される。
本考案は上記実施例に限られるものではなく、例えば網状体2は金網以外の化学性繊維材よりなるものであってもよい。また、植生袋4を構成する袋体を、ビニロン製のネットと、紙にポリプロピレン40%を混入した半水溶性紙とをラミネートしてなるものから形成してもよく、また、ポリプロピレンまたはビニロン製のネットと水分散性の不織布とをラミネートしてなるものから形成してもよい。また、前記ネットに対して澱粉系の半水溶性または水溶性のフィルムをラミネートしてもよい。さらに、網状体2には必ずしも植生袋4を設ける必要がなく、肥料袋3を適宜の間隔で止着しただけでもよい。
本考案に係る法面緑化構造体を構築している状態を示す図である。 図2(A)は網状体に肥料袋と植生袋を止着した状態を示す斜視図であり、図2(B)はその拡大斜視図である。
符号の説明
1…施工対象面
2…網状体
3…肥料袋
4…植生袋
5…吹付け基材

Claims (1)

  1. 線径が0.5乃至2.5mmの線材よりなり、網目合いの一辺が10〜40mmの亀甲金網の片面側のみに、肥料・保水材・土壌改良材・生育基盤材・種子の内少なくとも2種以上を収容してなる袋体を20〜100cmの間隔で平行に装着した法面保護用網状体を、袋体が装着された側を法面に向けて張設し、その上より種子・肥料・有機質を主体とした植生基材を吹付けることで構成される法面緑化構造体。
JP2005001852U 2005-04-01 2005-04-01 法面緑化構造体 Expired - Fee Related JP3110841U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005001852U JP3110841U (ja) 2005-04-01 2005-04-01 法面緑化構造体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005001852U JP3110841U (ja) 2005-04-01 2005-04-01 法面緑化構造体

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3110841U true JP3110841U (ja) 2005-06-30

Family

ID=43273364

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005001852U Expired - Fee Related JP3110841U (ja) 2005-04-01 2005-04-01 法面緑化構造体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3110841U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100878797B1 (ko) 사면녹화를 위한 식생매트
JP4695540B2 (ja) 緑化工法および緑化構造体
JP2007056606A (ja) 緑化用具および緑化方法
JP3110841U (ja) 法面緑化構造体
JP2007146491A (ja) 植生シート
JP4805183B2 (ja) 緑化用具、緑化工法および緑化構造体
JP2008131914A (ja) 緑化工法およびこれに用いる表土採取装置並びに緑化構造体
JPH07519Y2 (ja) 植生マット
JP2011250729A (ja) 法面緑化工法
JPH0686732B2 (ja) 植生工法
JPH0978586A (ja) 法面保護緑化用マット
JP2002253007A (ja) 植生マット
JP3452185B2 (ja) 植生工法
CN110392524A (zh) 用于在土壤中保水的保水层、绿化系统以及绿化系统的构建方法
JP2626742B2 (ja) 植生用網状体
JPS5826121A (ja) 植生困難地用植生基体
JPH0242921A (ja) 防草マット
JP2008231850A (ja) 法面保護用網および法面保護工法
JP2717368B2 (ja) 法面植栽工法
JPH1037197A (ja) ツル性植物の緑化用植生基体及びその施工方法
JP2007020459A (ja) 緑化用具および緑化方法
JPH08294328A (ja) 雑草抑制被覆層用組成物
JP2003034933A (ja) 法面緑化工における野生動物からの発芽食害防止方法
JP3016416B2 (ja) 植生基体
JPS6234361B2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090518

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100518

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100518

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110518

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120518

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130518

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees